JP6780236B2 - 浴室 - Google Patents
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Description
本発明は、かかる課題の認識に基づいてなされたものであり、乾式目地の施工ミスを抑制することができる浴室を提供することを目的とする。
また、この浴室によれば、第1側面と壁の隙間への水の流入を抑制することができるとともに、壁から洗い場床に向けての排水性を高め、乾式目地の上面におけるカビの発生を抑制することができる。さらに、変形抑制手段により、乾式目地に窪みが形成される可能性を低減し、乾式目地が変形することによる排水性の低下を抑制することが可能となる。
さらに、この浴室によれば、傾斜部の下方への変形および乾式目地における排水性の低下をより一層抑制することが可能となる。さらに、変形抑制手段が浴室の使用者の視界に入り難く、浴室の美観の低下を抑制することが可能である。
また、この浴室によれば、第2側面と壁の隙間への水の流入を抑制することができるとともに、壁から浴槽に向けての排水性を高め、乾式目地の上面におけるカビの発生を抑制することができる。さらに、変形抑制手段により、乾式目地に窪みが形成される可能性を低減し、乾式目地が変形することによる排水性の低下を抑制することが可能となる。
さらに、この浴室によれば、傾斜部の下方への変形および乾式目地における排水性の低下をより一層抑制することが可能となる。さらに、変形抑制手段が浴室の使用者の視界に入り難く、浴室の美観の低下を抑制することが可能である。
図1に表したように、浴室100は、浴槽1と、洗い場床2と、壁3と、を備えている。浴槽1の底部裏面の四隅近傍には、支持脚6が設けられ、その支持脚6を介して、浴槽1は浴室設置面(例えば、建物の床)Sの上に設置される。支持脚6は、ボルト部を回転させることで高さを調節可能に構成されている。
図2では、壁パネルの面内方向と直交する方向に沿った断面を表している。
図2(a)は、同一平面で隣接する2つの壁パネルと、これらの間に設けられた壁面接続部材との嵌合構造を例示している。
図2(b)は、隅部で互いに直交する2つの壁パネルと、これらの間に設けられた壁面接続部材との嵌合構造を例示している。
以下の説明では、図2(a)に例示した壁面接続部材50Aおよび図2(b)に例示した壁面接続部材50Bをまとめて壁面接続部材50と称する。
図3に表したように、洗い場床2の上面と直交する方向に延びる複数の壁面接続部材50が、洗い場床2の外周部2aに取り付けられる。壁面接続部材50は、予め取り付けてあった壁面固定部材51にボルトやビス等の締結手段で固定される。このとき、壁面接続部材50の下端によって床面材21の外周部2aを下方に押圧するように、壁面接続部材50を固定してもよい。それぞれの壁面接続部材50に壁パネルを嵌合することで、壁パネル31〜35が固定される。壁パネル37は、浴槽1と壁面接続部材50との間に固定される。また、壁パネル36は、壁パネル34の一端と壁パネル35一端との間に固定される。
図4に表したように、洗い場床2は、床基材20と、床基材20の上に配された表皮材23と、を有する。床基材20は、下から順に、支持材22、床面材21、およびクッション材201を有する。
図5は、実施形態に係る洗い場床の一部および壁の一部を拡大した斜視断面図である。
図6は、図5の部分Bを拡大した斜視断面図である。
図7は、図6に表した洗い場床の一部および壁の一部を拡大した断面図である。
図8は、図7に表した洗い場床の一部および壁の一部を拡大した断面図である。
なお、図5〜図7では、支持材22が省略されている。
乾式目地25には、ポリプロピレンやポリエチレンなどのポリオレフィン系樹脂、ポリスチレンやABS(acrylonitrile butadiene styrene copolymer)などのスチレン系樹脂、塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル系樹脂、またはナイロンなどのポリアミド系樹脂、フッ素樹脂、などを用いることができる。これらの材料を用いることで、乾式目地25に弾性および軟性を付与することができる。
図10は、図9のA−A’線における断面図である。
なお、図9および図10では、その後に載置される壁パネル31を破線で表している。
図11〜図15は、実施形態に係る浴室の乾式目地の施工方法を表す断面図である。
まず、図11(a)に表したように、表皮材23の下面の端に乾式目地25の第1端部251を固定する。乾式目地25は、例えば、両面テープTにより表皮材23の下面に固定される。あるいは、接着剤や熱による溶着、ステープルなどで固定されてもよい。
図16は、実施形態に係る浴槽の一部および壁の一部を拡大した断面図である。
図17は、図16に表した浴槽の一部および壁の一部を拡大した断面図である。
図16に表したように、壁パネル36は、母材360および裏板361を有する。浴槽1の外周には凹部1Rが形成されており、母材360の下端は、凹部1Rの底面にパッキンPK2を介して載置される。
図19は、図18のC−C’線における断面図である。
なお、図18および図19では、その後に載置される壁パネル36を破線で表している。
次に、図20および図21を用いて、実施形態の変形例について説明する。
図20は、実施形態の変形例に係る洗い場床の一部および壁の一部を拡大した断面図である。
図21は、実施形態の変形例に係る浴槽の一部および壁の一部を拡大した断面図である。
また、前述した各実施の形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
Claims (6)
- 外周に凹部が形成された洗い場床と、
前記凹部に載置される壁と、
一端が前記洗い場床に固定され、他端が前記壁に当接する乾式目地と、
を備えた浴室であって、
前記乾式目地の前記一端は、前記壁が前記凹部に載置される前にあらかじめ前記洗い場床に固定されており、
前記乾式目地は、前記壁が前記凹部に載置された状態で、前記凹部の側面のうち前記洗い場床の内側に位置する第1側面と、前記壁と、の隙間を覆う傾斜部を有し、
前記傾斜部は、前記洗い場床から前記壁に向かって上方に傾斜し、
前記傾斜部の下方への変形を抑制する変形抑制手段を備え、
前記変形抑制手段は、前記傾斜部の下方において前記第1側面と前記壁との間に設けられ、
前記変形抑制手段は、前記乾式目地とは別体に形成され、
前記変形抑制手段は、前記傾斜部の少なくとも一部を下方から支持することで、前記傾斜部の下方への変形を抑制することを特徴とする浴室。 - 前記変形抑制手段は、前記第1側面と前記壁との間に設けられたコーキング材であることを特徴とする請求項1記載の浴室。
- 前記傾斜部の下面の少なくとも一部は、前記コーキング材と直接接着されていることを特徴とする請求項2記載の浴室。
- 外周に凹部が形成された浴槽と、
前記凹部に載置される壁と、
一端が前記浴槽に固定され、他端が前記壁に当接する乾式目地と、
を備えた浴室であって、
前記乾式目地の前記一端は、前記壁が前記凹部に載置される前にあらかじめ前記浴槽に固定されており、
前記乾式目地は、前記壁が前記凹部に載置された状態で、前記凹部の側面のうち前記浴槽の内側に位置する第2側面と、前記壁と、の隙間を覆う傾斜部を有し、
前記傾斜部は、前記浴槽から前記壁に向かって上方に傾斜し、
前記傾斜部の下方への変形を抑制する変形抑制手段を備え、
前記変形抑制手段は、前記傾斜部の下方において前記第2側面と前記壁との間に設けられ、
前記変形抑制手段は、前記乾式目地とは別体に形成され、
前記変形抑制手段は、前記傾斜部の少なくとも一部を下方から支持することで、前記傾斜部の下方への変形を抑制することを特徴とする浴室。 - 前記変形抑制手段は、前記第2側面と前記壁との間に設けられたコーキング材であることを特徴とする請求項4記載の浴室。
- 前記傾斜部の下面の少なくとも一部は、前記コーキング材と直接接着されていることを特徴とする請求項5記載の浴室。
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