JP6714812B2 - 浴室 - Google Patents

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Description

本発明の態様は、一般的に、浴室に関する。
特許文献1では、浴室に関して、洗い場床と壁との間にコーキング材を注入して止水を行う技術が開示されている。より具体的には、洗い場床の外周に凹部が形成されており、壁は、当該凹部に載置されている。そして、凹部の側壁と壁との間に設けられたコーキング材により、凹部側壁と壁との隙間が充填され、止水が行われている。
特開2013−209853号公報
コーキング材は、一般的に、時間の経過に応じて硬化が進む。このため、気温の変化や振動などによって凹部側壁と壁との間の距離が長くなると、コーキング材が過度に引っ張られ、裂け目が生じる場合がある。特許文献1に記載の技術では、コーキング材が浴室内の空間に対して露出するように設けられているため、このようなコーキング材に生じる裂け目が浴室内の使用者の目に付きやすく、美観を損ねる可能性があった。
本発明は、かかる課題の認識に基づいてなされたものであり、止水のためにコーキング材を用いた場合であっても、美観の低下を抑制することができる浴室を提供することを目的とする。
第1の発明は、外周に凹部が形成された洗い場床と、前記凹部に載置された壁と、前記凹部の側面のうち前記洗い場床の内側方向に位置する第1側面と、前記壁と、の間に設けられたコーキング材と、一端が前記洗い場床に固定され、他端が前記壁に固定され、前記コーキング材の上方に設けられ、前記コーキング材を覆い、前記第1側面と前記壁との間の距離が変化して長くなった場合に前記コーキング材よりも裂け目が生じ難いように構成された被覆部材と、を備えたことを特徴とする浴室である。
この浴室によれば、第1側面と壁との間の距離が変化し、コーキング材に裂け目が生じた場合であっても、被覆部材に裂け目が生じる可能性は低い。加えて、コーキング材が被覆部材に覆われているため、裂け目が生じたコーキング材が浴室内の使用者から見えにくく、浴室の美観の低下を抑制することが可能となる。また、被覆部材の両端が固定されているため、清掃時などに被覆部材に外力が加わったとしても、被覆部材が捲れてしまったり外れてしまうことを抑制できる。
第2の発明は、第1の発明において、前記被覆部材は、少なくとも一部が撓んだ状態で、前記一端が前記洗い場床に固定され、前記他端が前記壁に固定されていることを特徴とする浴室である。
この浴室によれば、第1側面と壁との間の距離の変化に対して、被覆部材の撓み量の変化で対応させることができ、被覆部材の伸縮を抑制することができる。このため、第1側面と壁との間の距離が長くなった場合でも、被覆部材に加わる負荷を低減し、被覆部材の損傷などが生じる可能性を低減することができる。
第3の発明は、第1の発明において、前記被覆部材の伸縮性は、前記コーキング材の伸縮性よりも高いことを特徴とする浴室である。
この浴室によれば、第1側面と壁との間の距離が変化し、当該距離が大きくなったとしても、被覆部材は伸縮によってその変化に対応することができるため、被覆部材に裂け目が生じる可能性を低減させることができる。
第4の発明は、第3の発明において、前記被覆部材は、少なくとも一部が撓んだ状態で、前記一端が前記洗い場床に固定され、前記他端が前記壁に固定されていることを特徴とする浴室である。
この浴室によれば、第1側面と壁との間の距離が大きく変化した場合でも、被覆部材に加わる負荷を低減し、被覆部材に裂け目が生じる可能性を抑制することができる。このため、浴室の美観の低下をより確実に抑制することが可能となる。また、被覆部材の伸縮性が過度に大きくなくとも距離の変化に対応できるため、被覆部材の材料選択の自由度を高めることが可能となる。
第5の発明は、第4の発明において、前記被覆部材のうち、前記コーキング材を覆う部分の上面は、前記撓みにより、前記壁から前記洗い場床に向けて下方に傾斜していることを特徴とする浴室である。
この浴室によれば、被覆部材のうち、コーキング材を被覆している部分の上面における排水性を高めることが可能となる。
第6の発明は、外周に凹部が形成された洗い場床と、前記凹部に載置された壁と、前記凹部の側面のうち前記洗い場床の内側方向に位置する第1側面と、前記壁と、の間に設けられたコーキング材と、前記コーキング材の上面に塗膜され、前記コーキング材を覆い、前記第1側面と前記壁との間の距離が変化して長くなった場合に伸張可能であるとともに、前記第1側面と前記壁との間の距離が変化して長くなった場合に前記コーキング材よりも裂け目が生じにくいように前記コーキング材よりも伸縮性が高い被覆膜と、を備えたことを特徴とする浴室である。
この浴室によれば、第1側面と壁との間の距離が変化し、コーキング材に裂け目が生じた場合であっても、被覆膜は伸縮によって距離の変化に対応することができるため、被覆膜に裂け目が生じる可能性は低い。加えて、コーキング材が被覆膜に覆われているため、裂け目が生じたコーキング材が浴室内の使用者から見えにくく、浴室の美観の低下を抑制することが可能となる。
第7の発明は、外周に凹部が形成された床面材と、前記床面材の上に配された表皮材と、前記床面材と前記表皮材との間に設けられたクッション材と、を有する洗い場床と、前記凹部に載置された壁と、前記凹部の側面のうち前記洗い場床の内側方向に位置する第1側面と、前記壁と、の間に設けられたコーキング材と、一端が前記洗い場床に固定され、他端が前記壁に固定され、前記コーキング材の上方に設けられ、前記コーキング材を覆い、前記第1側面と前記壁との間の距離が変化して長くなった場合に前記コーキング材よりも裂け目が生じ難いように構成された被覆部材と、を備え、前記クッション材は、前記床面材の一部と前記表皮材の一部との間に位置し、前記被覆部材の前記一端は、前記床面材の他の一部と前記表皮材の他の一部との間に固定されたことを特徴とする浴室である。
この浴室によれば、第1側面と壁との間の距離が変化し、コーキング材に裂け目が生じた場合であっても、被覆部材に裂け目が生じる可能性は低い。加えて、コーキング材が被覆部材に覆われているため、裂け目が生じたコーキング材が浴室内の使用者から見えにくく、浴室の美観の低下を抑制することが可能となる。
また、被覆部材の両端が固定されているため、清掃時などに被覆部材に外力が加わったとしても、被覆部材が捲れてしまったり外れてしまうことを抑制できる。
さらに、クッション材に外力が加わり、クッション材が変形した場合でも、被覆部材の変位を抑制することができる。このため、被覆部材と、洗い場床および壁のそれぞれと、の固定部に加わる負荷を軽減し、被覆部材に損傷が生じる可能性を低減することができる。
第8の発明は、外周に凹部が形成された浴槽と、前記凹部に載置された壁と、前記凹部の側面のうち前記浴槽の内側方向に位置する第2側面と、前記壁と、の間に設けられたコーキング材と、一端が前記浴槽に固定され、他端が前記壁に固定され、前記コーキング材の上方に設けられ、前記コーキング材を覆い、前記第2側面と前記壁との間の距離が長くなった場合に前記コーキング材よりも裂け目が生じ難いように構成された被覆部材と、を備えたことを特徴とする浴室である。
この浴室によれば、第2側面と壁との間の距離が変化し、コーキング材に裂け目が生じた場合であっても、被覆部材に裂け目が生じる可能性は低い。加えて、コーキング材が被覆部材に覆われているため、裂け目が生じたコーキング材が浴室内の使用者から見えにくく、浴室の美観の低下を抑制することが可能となる。また、被覆部材の両端が固定されているため、清掃時などに被覆部材に外力が加わったとしても、被覆部材が捲れてしまったり外れてしまうことを抑制できる。
第9の発明は、第8の発明において、前記被覆部材は、少なくとも一部が撓んだ状態で、前記一端が前記浴槽に固定され、前記他端が前記壁に固定されていることを特徴とする浴室である。
この浴室によれば、第2側面と壁との間の距離の変化に対して、被覆部材の撓み量の変化で対応させることができ、被覆部材の伸縮を抑制することができる。このため、第2側面と壁との間の距離が長くなった場合でも、被覆部材に加わる負荷を低減し、被覆部材の損傷などが生じる可能性を低減することができる。
第10の発明は、第8の発明において、前記被覆部材の伸縮性は、前記コーキング材の伸縮性よりも高いことを特徴とする浴室である。
この浴室によれば、第2側面と壁との間の距離が変化し、当該距離が大きくなったとしても、被覆部材は伸縮によってその変化に対応することができるため、被覆部材に裂け目が生じる可能性を低減させることができる。
第11の発明は、第10の発明において、前記被覆部材は、少なくとも一部が撓んだ状態で、前記一端が前記浴槽に固定され、前記他端が前記壁に固定されていることを特徴とする浴室である。
この浴室によれば、第2側面と壁との間の距離が大きく変化した場合でも、被覆部材に加わる負荷を低減し、被覆部材に裂け目が生じる可能性を抑制することができる。このため、浴室の美観の低下をより確実に抑制することが可能となる。また、被覆部材の伸縮性が過度に大きくなくとも距離の変化に対応できるため、被覆部材の材料選択の自由度を高めることが可能となる。
第12の発明は、第11の発明において、前記被覆部材のうち、前記コーキング材を覆う部分の上面は、前記撓みにより、前記壁から前記浴槽に向けて下方に傾斜していることを特徴とする浴室である。
この浴室によれば、被覆部材のうち、コーキング材を被覆している部分の上面における排水性を高めることが可能となる。
第13の発明は、外周に凹部が形成された浴槽と、前記凹部に載置された壁と、前記凹部の側面のうち前記浴槽の内側方向に位置する第2側面と、前記壁と、の間に設けられたコーキング材と、前記コーキング材の上面に塗膜され、前記コーキング材を覆い、前記第2側面と前記壁との間の距離が変化して長くなった場合に伸張可能であるとともに、前記第2側面と前記壁との間の距離が変化して長くなった場合に前記コーキング材よりも裂け目が生じにくいように前記コーキング材よりも伸縮性が高い被覆膜と、を備えたことを特徴とする浴室である。
この浴室によれば、第2側面と壁との間の距離が変化し、コーキング材に裂け目が生じた場合であっても、被覆膜は伸縮によってその変化に対応することができるため、被覆膜に裂け目が生じる可能性は低い。加えて、コーキング材が被覆膜に覆われているため、裂け目が生じたコーキング材が浴室内の使用者から見えにくく、浴室の美観の低下を抑制することが可能となる。
本発明の態様によれば、止水のためにコーキング材を用いた場合であっても、美観の低下を抑制することができる。
本発明の実施形態に係る浴室を表す斜視図である。 本発明の実施形態における壁面接続部材と壁パネルとの嵌合構造を表した断面図である。 本発明の実施形態における壁の取り付け構造を表す斜視図である。 本発明の実施形態に係る洗い場床の構成を説明する分解斜視図である。 本発明の実施形態に係る洗い場床の一部および壁の一部を拡大した斜視断面図である。 図5の部分Bを拡大した斜視断面図である。 本発明の実施形態に係る洗い場床の一部および壁の一部を拡大した断面図である。 本発明の実施形態に係る洗い場床の一部および壁の一部を拡大した断面図である。 壁パネルが設置される前の状態の、洗い場床の凹部近傍を拡大した平面図である。 図9のA−A’線における断面図である。 本発明の実施形態に係る浴室の乾式目地の施工方法を表す断面図である。 本発明の実施形態に係る浴室の乾式目地の施工方法を表す断面図である。 本発明の実施形態に係る浴室の乾式目地の施工方法を表す断面図である。 本発明の実施形態に係る浴室の乾式目地の施工方法を表す断面図である。 本発明の実施形態に係る浴室の乾式目地の施工方法を表す断面図である。 本発明の実施形態に係る浴槽の一部および壁の一部を拡大した断面図である。 壁パネルが設置される前の状態の凹部近傍を拡大した平面図である。 図17のC−C’線における断面図である。 本発明の実施形態の第1変形例に係る洗い場床の一部および壁の一部を拡大した断面図である。 本発明の実施形態の第1変形例に係る洗い場床の一部および壁の一部を拡大した断面図である。 本発明の実施形態の第2変形例に係る洗い場床の一部および壁の一部を拡大した断面図である。 本発明の実施形態の第2変形例に係る洗い場床の一部および壁の一部を拡大した断面図である。 本発明の実施形態の第3変形例に係る洗い場床の一部および壁の一部を拡大した断面図である。 本発明の実施形態の第3変形例に係る洗い場床の一部および壁の一部を拡大した断面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
図1は、本発明の実施形態に係る浴室を表す斜視図である。
図1に示した浴室100は、浴槽1と、洗い場床2と、壁3と、を備えている。浴槽1の底部裏面の四隅近傍には、支持脚6が設けられ、その支持脚6を介して、浴槽1は浴室設置面(例えば、建物の床)Sの上に設置される。支持脚6は、ボルト部を回転させることで高さを調節可能に構成されている。
洗い場床2は、周縁部が上側に折り曲げられた浅底の器状(パン状)に形成され、浴室外部に湯水を漏出させない防水性を有する。洗い場床2は、支持脚231を介して浴室設置面S上に設置されている。支持脚231は、支持脚6と同様に、ボルト部を回転させることで高さを調節可能に構成されている。
洗い場床2において、浴槽1との境界部近傍には、排水管5に連通する排水口が形成されている。なお、図1では、この排水口は、着脱自在の蓋7で塞がれている。排水口が設けられた部分はくぼんでおり、洗い場床2の表面には、排水口に向けて下向きに傾斜した勾配が付けられている。洗い場床2の裏側において、浴槽1との境界部近傍には排水管5が設けられ、排水口は排水管5に接続されている。また、浴槽1の底部に設けられた図示しない排水口も、排水管5に接続されている。
壁3は、浴室ユニットの4面を構成している。壁3は、壁面材である壁パネル31〜37によって構成されている。洗い場床2の外周部2aには、洗い場床2の上面と直交する方向に沿って壁面接続部材50が設けられている。壁面接続部材50は隣接する壁パネルの間に設けられ、隣接する壁パネル同士は壁面接続部材50によって連接されている。
壁パネル31は、洗い場床2の浴槽1とは反対側に配置されており、2枚の壁パネルが図示しない壁面接続部材50によって連接されて形成されている。壁パネル32及び壁パネル33は、壁パネル31と直交し、互いに対向して配置されている。壁パネル34〜36は、浴槽1の縁のうち、洗い場床2側を除く3辺の縁の上に配置されている。壁パネル34及び壁パネル35の下側には、浴槽1と壁パネル32及び壁パネル33との間をつなぐ壁パネル37が設けられている。図1に表した浴室ユニットでは、壁パネル33には図示しないドア取付枠を介してドアDRが設けられている。
なお、本発明における壁面材の構成は、上記壁パネル31〜37には限定されない。例えば、壁パネル31がより多くのパネルから構成されていても良いし、その他の壁パネル32〜37が複数のパネルから構成されていても良い。また、壁パネル31が1枚のパネルから構成されていても良い。
浴槽1と洗い場床2との境界には、浴槽1における洗い場床2側の側面を覆い隠すバスエプロン9が設けられている。バスエプロン9は、後述する床面材21を押圧するように設けられている。
図2は、本発明の実施形態における壁面接続部材と壁パネルとの嵌合構造を表した断面図である。
図2では、壁パネルの面内方向と直交する方向に沿った断面を表している。
図2(a)は、同一平面で隣接する2つの壁パネルと、これらの間に設けられた壁面接続部材との嵌合構造を例示している。
図2(b)は、隅部で互いに直交する2つの壁パネルと、これらの間に設けられた壁面接続部材との嵌合構造を例示している。
以下の説明では、図2(a)に例示した壁面接続部材50Aおよび図2(b)に例示した壁面接続部材50Bをまとめて壁面接続部材50と称する。
図2に表したように、壁パネル31は、第1壁パネル31−1と、第2壁パネル31−2と、から構成されている。それぞれの壁パネルは、母材と、母材に対して浴室の内側に設けられた鋼板と、を有する。母材は、石膏ボードなどで形成されており、鋼板は、補強のために母材の浴室内側の表面に貼り付けられている。例えば、第1壁パネル31−1は、母材310−1と、鋼板311−1と、を有する。第2壁パネル31−2は、母材310−2と、鋼板311−2と、を有する。
壁面接続部材50は、薄板を折り曲げた中空構造を有する。壁面接続部材50の左右の折り返し部分501は、弾性を有している。
図2(a)では、壁パネル31を構成する2つの壁パネル31−1および31−2の取り付け状態を表している。2つの壁パネル31−1及び31−2の鋼板311の左右の側面部には、それぞれ弾性を有した裏側への折り返し部分502−1及び502−2が設けられている。
2つの壁パネル31−1及び31−2を壁面接続部材50Aに取り付けるには、折り返し部分502−1及び502−2を壁面接続部材50Aの左右の折り返し部分501の間に嵌め込む。折り返し部分502−1及び502−2は、左右の折り返し部分501の間を押し広げるようにして嵌め込まれることで、互いの方向に付勢される。折り返し部分502−1及び502−2が嵌め込まれると、2つの壁パネル31−1及び31−2が壁面接続部材50Aを間にして同一面状に固定される。
図2(b)では、壁パネル31を構成する壁パネル31−2と、壁パネル32と、の取り付け状態を表している。壁パネル31−2の鋼板311−2には、折り返し部分502−1が設けられ、壁パネル32の鋼板321には、折り返し部分502−2が設けられている。折り返し部分502−1及び502−2は、それぞれ弾性を有する。
折り返し部分502−1及び502−2は、左右の折り返し部分501の間を押し広げるようにして嵌め込まれる。折り返し部分502−1及び502−2が嵌め込まれると、2つの壁パネル31−2及び32は壁面接続部材50Aを間にして直交する状態に固定される。
このように、壁面接続部材50の折り返し部分501と各壁パネルの折り返し部分502は、壁3に直交する面に沿って弾性を有するため、互いの設置位置が固定される。一方で、壁3の表面に沿った方向では、壁面接続部材50による位置の規制が無い。このため、それぞれの壁パネルは壁面接続部材50に嵌め込まれると、自重により下方に落下して、その下端(後述する先端部311a)が床面材21に当接する。
図3は、本発明の実施形態における壁の取り付け構造を表す斜視図である。
図3に表したように、洗い場床2の上面と直交する方向に延びる複数の壁面接続部材50が、洗い場床2の外周部2aに取り付けられる。壁面接続部材50は、予め取り付けてあった壁面固定部材51にボルトやビス等の締結手段で固定される。このとき、壁面接続部材50の下端によって床面材21の外周部2aを下方に押圧するように、壁面接続部材50を固定してもよい。それぞれの壁面接続部材50に壁パネルを嵌合することで、壁パネル31〜35が固定される。壁パネル37は、浴槽1と壁面接続部材50との間に固定される。また、壁パネル36は、壁パネル34の一端と壁パネル35一端との間に固定される。
図4は、本発明の実施形態に係る洗い場床の構成を説明する分解斜視図である。
図4に表したように、洗い場床2は、床基材20と、床基材20の上に配された表皮材23と、を有する。床基材20は、下から順に、支持材22、床面材21、およびクッション材201を有する。
支持材22は、4隅に設けられる4本の支持脚231を有する。支持脚231は、ボルト部を回転させることで高さが調節可能に構成されている。支持材22には、強度が比較的高く、剛性のある平板状の素材が用いられる。このような素材として、例えば、サンドイッチパネルが挙げられる。サンドイッチパネルは、例えば、プラスチックの板材を2枚の鋼板で挟んだ構造であり、軽量かつ剛性が高く、ネジなどの締結部材も使用できる。支持材22には、作業者が床下にもぐることができるように作業口が設けられている。施工後、この作業口には蓋221が被せられる。
床面材21には、後述するように、排水口となる凹形状部や洗い場床2の上面の勾配を形成するための傾斜面が付与されている。床面材21は、例えば熱可塑性樹脂によって形成されている。床面材21は、繊維強化プラスチック(FRP)によって形成されていてもよい。熱可塑性樹脂としては、例えば発泡ポリプロピレン、発泡ポリスチレン、発泡ポリエチレン、発泡ポリウレタンなどが用いられる。
床面材21の上には、クッション材201が設けられている。クッション材201には、例えば発泡ポリウレタン等の軟質素材が用いられる。クッション材201の硬さ(柔らかさ)を変えることで、表皮材23を踏んだ際に感じる床面の硬さ(柔らかさ)を変化させることができる。
表皮材23は、洗い場床2の最表面に配されており、防水性および可撓性を有する軟質シート材が用いられる。表皮材202には、洗い場床2の表面の意匠性や水はけ性を向上させるために、凹凸加工や柄模様を施したりすることも可能である。
床面材21の外周には、凹部が形成されており、壁3は、この凹部の上に設置される。この点について、図5〜図8を用いてより具体的に説明する。
図5は、本発明の実施形態に係る洗い場床の一部および壁の一部を拡大した斜視断面図である。
図6は、図5の部分Bを拡大した斜視断面図である。
図7および図8は、本発明の実施形態に係る洗い場床の一部および壁の一部を拡大した断面図である。
なお、図5〜図8では、支持材22が省略されている。
図5〜図7に表したように、鋼板311は、床面材21に向けて延在するとともに、先端部311aが、洗い場床2の外側に向けて屈曲している。床面材21の外周には凹部21Rが形成され、この凹部の内側にはガイドピース27が取り付けられている。ガイドピース27の上には、パッキンPK1を介して先端部311aが載置されている。床面材21は、壁3の自重により、下方に押圧される。また、先端部311aの先端はガイドピース27により固定されている。こうすることで、洗い場床2と壁3との相対的な位置関係のずれを抑制している。
凹部21Rの側面のうち、洗い場床2の内側方向に位置する側面S1と、壁3(壁パネル31)と、の隙間には、コーキング材CK1が設けられている。被覆部材25は、一端側の第1端部251と、他端側の第2端部252と、を有する。第1端部251は、例えば、表皮材23の下面に、接着剤28aにより固定されている。第2端部252は、コーキング材CK1を覆っており、接着剤28bによって壁パネル31に固定されている。被覆部材25の少なくとも一部は弾性を有し、被覆部材25は側面S1と直交する方向に撓んでいる。これにより、被覆部材25のコーキング材CK1を覆っている部分の上面は、壁パネル31から洗い場床2に向けて下方に傾斜している。
側面S1と壁パネル31との間の距離D1は、ガイドピース27により、その変化が抑制されているものの、洗い場床2および壁3の熱膨張または熱収縮や、洗い場床2および壁3における振動などにより変化する場合がある。また、壁3の傾斜によって距離D1が変化することもある。図8は、図7に表した状態から距離D1が長くなったときの状態を表している。図7および図8に表したように、距離D1が長くなると、被覆部材25の撓み量は小さくなり、側面S1と直交する方向における被覆部材25の長さが長くなる。すなわち、距離D1が変化した場合でも、その変化に応じて被覆部材25の撓み量が変化する。
コーキング材については、カビの発生の抑制や、洗剤などの薬品やお湯などによる物性の変化の抑制、耐摩耗性などの制約から、その伸縮性を向上させることは容易ではない。また、側面S1と壁パネル31との間の隙間を埋めるためには、コーキング材を一定量以上、当該隙間に注入する必要があり、この結果形成されたコーキング材CK1を撓ませることは容易ではない。
これに対して、被覆部材25は、上述した通り、距離D1が変化した場合でも、その変化に応じて被覆部材25の撓み量が変化するため、被覆部材25に加わる負荷が小さい。
このため、被覆部材25は、距離D1が変化した場合でも、コーキング材CK1よりも裂け目が生じにくい。
被覆部材25は、弾性を有し、かつ軟質および薄肉状の少なくともどちらかであっていてもよい。このような構成によれば、被覆部材25を容易に撓ませて変形させることが可能となる。
被覆部材25には、ポリプロピレンやポリエチレンなどのポリオレフィン系樹脂、ポリスチレンやABS(acrylonitrile butadiene styrene copolymer)などのスチレン系樹脂、塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル系樹脂、またはナイロンなどのポリアミド系樹脂、フッ素樹脂、などを用いることができる。これらの材料を用いることで、被覆部材25に弾性および軟性を付与することができる。
図9は、壁パネルが設置される前の状態の、洗い場床の凹部近傍を拡大した平面図である。
図10は、図9のA−A’線における断面図である。
なお、図9および図10では、その後に載置される壁パネル31を破線で表している。
図9および図10に表したように、壁パネル31が設置されていない状態では、被覆部材25は、水平方向に延び、洗い場床2の外側に向かって突出している。このとき、凹部21R上に突出している部分の長さL1は、壁パネル31が設置された状態における側面S1と壁パネル31との間の距離D1よりも長い。このため、壁パネル31が設置された状態では、被覆部材25の第2端部252が鋼板311に当接して撓むことで、被覆部材25の上面が壁パネル31から表皮材23に向けて下方に傾斜する。
ここで、図11〜図15を用いて、実施形態に係る浴室の乾式目地の施工方法を説明する。
図11〜図15は、実施形態に係る浴室の乾式目地の施工方法を表す断面図である。
まず、図11(a)に表したように、表皮材23の下面の端に被覆部材25の第1端部251を固定する。被覆部材25は、接着剤28aにより、表皮材23の下面に固定される。あるいは、熱による溶着、ステープルなどで固定されてもよい。
次に、図11(b)に表したように、凹部21R内にガイドピース27が設けられた床面材21の表面に、表皮材23を貼り合わせる。このとき、被覆部材25のうち、表皮材23に固定された部分が、表皮材23と床面材21との間に挟まれるように、表皮材23を床面材21に張り合わせる。
床面材21の上に表皮材23が配された状態を、図12(a)に表す。図12(a)に表したように、被覆部材25は、凹部21Rの一部を覆うように、表皮材23の外側に向けて延びている。
次に、図12(b)および図13(a)に表したように、被覆部材25の第2端部252を、上方に変形させ、表皮材23に一時的に固定する。表皮材23への固定には、例えばマスキングテープMが用いられる。
次に、図13(b)および図14(a)に表したように、床面材21および表皮材23の上方から凹部21Rへ、壁パネル31を下方に移動させ、床面材21の上に載置する。このとき、被覆部材25の第2端部252は表皮材23に固定されているため、壁パネル31と被覆部材25との接触を避けることができる。
次に、図14(b)および図15(a)に表したように、側面S1と鋼板311との間にコーキング材CK1を充填させる。続いて、コーキング材CK1を充填させた後、図15(a)に表したように、壁パネル31に接着剤28bを付着させる。
最後に、図15(b)に表したように、被覆部材25の第2端部252の変形を解除する。このとき、被覆部材25が弾性を有するため、第2端部252の変形を解除することで、図12(a)に表した元の形状に戻る。その際、コーキング材CK1が被覆部材25に覆われるとともに、第2端部252が、接着剤28bにより壁パネル31に固定される。既に述べた通り、被覆部材25の突出部分の長さL1は、距離D1よりも長いため、被覆部材25は撓んだ状態で壁パネル31に当接し、被覆部材25の上面が、壁パネル31から表皮材23に向かって下方に傾斜する。
上述した説明では、壁パネル31を例に説明したが、他の壁パネル32、33、および37も同様にして洗い場床2の上に設置される。
次に、図16を用いて、浴槽1の外周における構造を具体的に説明する。
図16は、本発明の実施形態に係る浴槽の一部および壁の一部を拡大した断面図である。
図16に表したように、壁パネル36は、母材360および裏板361を有する。浴槽1の外周には凹部1Rが形成されており、母材360の下端は、凹部1Rの底面にパッキンPK2を介して載置される。
母材360は、凹部1Rの側面のうち、浴槽1の内側方向に位置する側面S2と対向している。側面S2と壁パネル36との隙間には、コーキング材CK2が設けられている。被覆部材26は、一端側の第1端部261と、他端側の第2端部262と、を有する。第1端部261は、接着剤29aにより側面S2に固定されている。第2端部262は、コーキング材CK2を覆うとともに、接着剤29bによって壁パネル36に固定されている。被覆部材26の少なくとも一部は弾性を有し、被覆部材26は側面S2と直交する方向に撓んでいる。これにより、被覆部材26のコーキング材CK2を覆っている部分の上面は、壁パネル36から浴槽1に向けて下方に傾斜している。
側面S2と壁3(壁パネル36)との間の距離D2は、浴槽1および壁3の熱膨張または熱収縮や、浴槽1および壁3における振動などにより変化する。また、壁3の傾斜によって距離D2が変化することもある。被覆部材26の第2端部262が壁パネル36に当接して撓んでいることで、距離D2の変化に応じて被覆部材26の撓み量が小さくなり、側面S2と直交する方向における被覆部材26の長さが長くなる。すなわち、距離D2が変化した場合でも、その変化に応じて被覆部材26の撓み量が変化する。
コーキング材CK2についても、コーキング材CK1と同様に、伸縮性を高めること、およびコーキング材CK2を撓ませることは困難である。一方で、被覆部材26は、距離D2が変化した場合でも、その変化に応じて被覆部材26の撓み量が変化するため、被覆部材26に加わる負荷が小さい。
このため、被覆部材26は、距離D2が変化した場合でも、コーキング材CK2よりも裂け目が生じにくい。
被覆部材26は、弾性を有し、かつ軟質および薄肉状の少なくともどちらかであっていてもよい。このような構成によれば、被覆部材26を容易に撓ませて変形させることが可能となる。
図17は、壁パネルが設置される前の状態の凹部近傍を拡大した平面図である。
図18は、図17のC−C’線における断面図である。
なお、図17および図18では、その後に載置される壁パネル36を破線で表している。
図17および図18に表したように、壁パネル36が設置されていない状態では、被覆部材26は、水平方向に延び、浴室の外側に向かって突出している。このとき、凹部1R上に突出している部分の長さL2は、壁パネルが設置された状態における側面S2と壁パネル36との間の距離D2よりも長い。このため、壁パネルが設置された状態では、被覆部材26の第2端部262が母材360に当接して撓むことで、被覆部材26の上面が母材360から浴槽1に向けて下方に傾斜する。
浴槽1への被覆部材26の取り付けおよび壁パネル36の設置については、洗い場床2への被覆部材25の取り付けおよび壁パネル31の設置と同様にして行われる。
すなわち、まず、被覆部材26の第1端部261が、接着剤28aによって凹部1Rの側面Sに固定される。続いて、第2端部262を上方に変形させ、浴槽1に、例えばテープにより一時的に固定する。続いて浴槽1の上方から凹部1Rに向けて壁パネル36を移動させて載置する。このとき、第2端部252は浴槽1の内側に向けて変形され、固定されているため、壁パネル36と被覆部材26との接触を避けることができる。
その後、壁パネル36に接着剤29bを付着させ、被覆部材25の第2端部252の変形を解除すると、側面S2と母材360との隙間が被覆部材26で覆われる。このとき、第2端部262が接着剤29bによって壁パネル36に固定される。既に述べた通り、被覆部材26の長さL2は、距離D2よりも長いため、被覆部材26は撓んだ状態で壁パネル36に当接し、被覆部材26の上面に傾斜が形成される。
上述した説明では、壁パネル36を例に説明したが、他の壁パネル34および35も同様にして洗い場床2の上に設置される。
以上で説明した本発明の実施形態によれば、被覆部材25は、第1側面S1と壁3との間の距離D1が変化して長くなった場合でも、コーキング材CK1よりも裂け目が生じ難いように構成されている。このため、距離D1が変化し、コーキング材CK1に裂け目が生じた場合であっても、被覆部材25に裂け目が生じる可能性は低い。また、コーキング材CK1は被覆部材25に覆われているため、裂け目が生じたコーキング材CK1が、浴室内の使用者から見えにくく、浴室の美観の低下を抑制することが可能となる。また、被覆部材25の両端が固定されているため、清掃時などに被覆部材25に外力が加わったとしても、被覆部材25が捲れてしまったり外れてしまうことを抑制できる。
また、被覆部材25を撓んだ状態で設けることで、距離D1の変化に対して、撓み量の変化で対応させることができ、被覆部材25の伸縮を抑制することができる。このため、距離D1が長くなった場合でも、被覆部材25に加わる負荷を低減し、被覆部材25への裂け目の発生や、洗い場床2および壁3との固定部分の損傷などの可能性を低減することができる。
加えて、被覆部材25のうち、コーキング材CK1を被覆している部分の上面が、壁3から洗い場床2の内側に向けて傾斜していることで、当該上面における排水性を高めることが可能となる。
また、図7に表したような屈曲部分を有する被覆部材25を固定する場合、図11(a)に表したように、表皮材23と床面材21とを貼り合わせる前に、被覆部材25の第1端部251を表皮材23の底面に固定することが望ましい。こうすることで、被覆部材25の屈曲部分を表皮材23の側面23Sに当接させた状態で、第1端部251を表皮材23と床面材21との間に固定することができる。このため、第1端部251をより強固に固定するとともに、被覆部材25と表皮材23の側面との間に隙間が生じることを抑制できる。
また、本実施形態において、クッション材201が、床面材21の一部と表皮材23の一部との間に位置し、被覆部材25の第1端部251が、床面材21の他の一部と表皮材23の他の一部との間に固定されていることが望ましい。このような構成によれば、クッション材201に外力が加わり、クッション材201が変形した場合でも、被覆部材25の変位を抑制することができる。このため、被覆部材25と、洗い場床2および壁3のそれぞれと、の固定部に加わる負荷を軽減し、被覆部材25に損傷が生じる可能性を低減することができる。
同様に、被覆部材26についても、距離D2が変化し、コーキング材CK2に裂け目が生じた場合であっても、被覆部材26に裂け目が生じる可能性は低い。また、コーキング材CK2は被覆部材26に覆われているため、裂け目が生じたコーキング材CK2が、浴室内の使用者から見えにくく、浴室の美観の低下を抑制することが可能となる。また、被覆部材26の両端が固定されているため、清掃時などに被覆部材26に外力が加わったとしても、被覆部材26が捲れてしまったり外れてしまうことを抑制できる。
さらに、被覆部材26を撓んだ状態で設けることで、被覆部材26に加わる負荷を低減し、距離D2が長くなった場合でも、被覆部材26への裂け目の発生や、浴槽1および壁3との固定部分の損傷などの可能性を低減することができる。
また、被覆部材26のうち、コーキング材CK2を被覆している部分の上面が、壁3から浴槽1の内側に向けて傾斜していることで、当該上面における排水性を高めることが可能となる。
また、コーキング材CK1およびCK2を覆う被覆部材25および26は、有色であり、洗い場床2の表皮材23と同系統または同一の色であることが望ましい。
また、被覆部材25が弾性を有する場合、図10に表したように、被覆部材25の第2端部252が、壁3の表面と交差する方向に延びていることで、第2端部252を壁3に当接させた際に、被覆部材25が壁3をより強く押圧する。被覆部材25が壁3をより強く押圧した状態で当接することで、被覆部材25と壁3との間に隙間を生じ難くし、被覆部材25による止水性を向上させることができる。
同様に、被覆部材26が弾性を有する場合、図18に表したように、被覆部材26の第2端部262が、壁3の表面と交差する方向に延びていることで、第2端部262を壁3に当接させた際に、被覆部材26が壁3をより強く押圧する。被覆部材26が壁3をより強く押圧した状態で当接することで、被覆部材26と壁3との間に隙間を生じ難くし、被覆部材26による止水性を向上させることができる。
(第1変形例)
被覆部材25は、図19および図20に表した構成および特性を有していてもよい。
図19および図20は、本発明の実施形態の第1変形例に係る洗い場床の一部および壁の一部を拡大した断面図である。
図19および図20に表したように、本変形例において被覆部材25は、例えば第1端部251が接着剤28aによって表皮材23の側面に固定され、第2端部252が接着剤28bによって壁3に固定される。被覆部材25は、距離D1が変化した際、その変化に応じて伸縮する。このような被覆部材25の材料として、ポリプロピレンやポリエチレンなどのポリオレフィン系樹脂、ポリスチレンやABS(acrylonitrile butadiene styrene copolymer)などのスチレン系樹脂、塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル系樹脂、またはナイロンなどのポリアミド系樹脂、フッ素樹脂、などを用いることができる。被覆部材25の伸縮性は、コーキング材CK1の伸縮性よりも高いため、被覆部材25は、距離D1が変化した場合でも、コーキング材CK1よりも裂け目が生じにくい。
また、被覆部材25の第2端部252は、第1端部251よりも上方において壁パネル31に固定されている。このため、被覆部材25の上面は、壁パネル31から洗い場床2に向けて下方に傾斜している。
被覆部材25の伸縮性がコーキング材CK1の伸縮性よりも高いことで、コーキング材CK1に裂け目が生じた場合であっても、被覆部材25に裂け目が生じる可能性を低減し、浴室の美観の低下を抑制することが可能となる。また、被覆部材25の伸縮性が高いことで、距離D1が変化し、当該距離が大きくなったとしても、被覆部材25は伸縮によってその変化に対応することができるため、被覆部材25に裂け目が生じる可能性を低減させることができる。
(第2変形例)
被覆部材25は、図21および図22に表した構成および特性を有していてもよい。
図21および図22は、本発明の実施形態の第2変形例に係る洗い場床の一部および壁の一部を拡大した断面図である。
図21に表したように、被覆部材25は、伸縮性を有するとともに、撓んだ状態で設けられる。具体的には、距離D1が所定の値以下である場合、被覆部材25は撓んでいる。一方で、図22に表したように、図21に表した状態から距離D1が長くなると、被覆部材25の撓みが無くなり、被覆部材25は壁パネル31および洗い場床2に向けて引っ張られる。
このような構成によれば、距離D1が大きく変化した場合でも、被覆部材25に加わる負荷を低減し、裂け目が生じる可能性を抑制することができる。このため、浴室の美観の低下をより確実に抑制することが可能となる。また、被覆部材25の伸縮性が過度に大きくなくとも距離D1の変化に対応できるため、被覆部材25の材料選択の自由度を高めることが可能となる。
(第3変形例)
図23および図24に表したように、被覆部材25に代えて、被覆膜25aが設けられていてもよい。構成および特性を有していてもよい。
図23および図24は、本発明の実施形態の第3変形例に係る洗い場床の一部および壁の一部を拡大した断面図である。
図23に表したように、被覆膜25aは、コーキング材CK1の上面を覆うとともに、コーキング材CK1の上面に塗膜されている。被覆膜25aは、距離D1が長くなった場合、図24に表したように、伸長可能に設けられている。このような被覆膜25aの材料として、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、またはビニル樹脂を用いることができる。被覆膜25aの伸縮性は、コーキング材CK1の伸縮性よりも高いため、被覆膜25aは、距離D1が変化した場合でも、コーキング材CK1よりも裂け目が生じにくい。
被覆膜25aの伸縮性がコーキング材CK1の伸縮性よりも高いことで、コーキング材CK1に裂け目が生じた場合であっても、被覆膜25aは伸縮によって距離D1の変化に対応することができるため、被覆膜25aに裂け目が生じる可能性を低減し、浴室の美観の低下を抑制することが可能となる。
また、コーキング材CK1を覆う被覆膜25aは、有色であり、洗い場床2の表皮材23と同系統または同一の色であることが望ましい。
上述した第1変形例では、被覆部材25について説明したが、被覆部材26に同様の構成および特性を適用することも可能である。被覆部材26が距離D2の変化に併せて伸縮することで、浴室の美観の低下を抑制するとともに、被覆部材26に外力が加わった場合などにおいても、被覆部材26が損傷する可能性を低減することが可能となる。
同様に、第2変形例を、被覆部材26に適用することも可能である。被覆部材26が伸縮性を有するとともに、撓んでいることで、浴室の美観の低下をより確実に抑制することが可能とし、被覆部材26の材料選択の自由度を高めることが可能となる。
同様に、第3変形例のように、被覆部材26に代えて、コーキング材CK2の上面に被覆膜が塗膜されていてもよい。当該被覆膜の伸縮性がコーキング材CK2の伸縮性よりも高いことで、コーキング材CK2に裂け目が生じた場合であっても、被覆膜に裂け目が生じる可能性を低減し、浴室の美観の低下を抑制することが可能となる。
以上、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明はこれらの記述に限定されるものではない。前述の実施の形態に関して、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、浴室100が備える各要素の形状、寸法、材質、配置、設置形態などは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。
また、前述した各実施の形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
1 浴槽、 2 洗い場床、 3 壁、 5 排水管、 6 支持脚、 7 蓋、 9 バスエプロン、 20 床基材、 21 床面材、 22 支持材、 23 表皮材、 23S 側面、 25、26 被覆部材、 25a 被覆膜、 27 ガイドピース、 28a、28b、29a、29b 接着剤、 31〜37 壁パネル、 50 壁面接続部材、 50A、50B 壁面接続部材、 51 壁面固定部材、 100 浴室、 201 クッション材、 202 表皮材、 221 蓋、 231 支持脚、 251、261 第1端部、 252、262 第2端部、 310 母材、 311、321 鋼板、 360 母材、 361 裏板、 CK1、CK2 コーキング材、 DR ドア、 M マスキングテープ、 PK1、PK2 パッキン、 S 浴室設置面、 S1、S2 側面

Claims (13)

  1. 外周に凹部が形成された洗い場床と、
    前記凹部に載置された壁と、
    前記凹部の側面のうち前記洗い場床の内側方向に位置する第1側面と、前記壁と、の間に設けられたコーキング材と、
    一端が前記洗い場床に固定され、他端が前記壁に固定され、前記コーキング材の上方に設けられ、前記コーキング材を覆い、前記第1側面と前記壁との間の距離が変化して長くなった場合に前記コーキング材よりも裂け目が生じ難いように構成された被覆部材と、
    を備えたことを特徴とする浴室。
  2. 前記被覆部材は、少なくとも一部が撓んだ状態で、前記一端が前記洗い場床に固定され、前記他端が前記壁に固定されていることを特徴とする請求項1記載の浴室。
  3. 前記被覆部材の伸縮性は、前記コーキング材の伸縮性よりも高いことを特徴とする請求項1記載の浴室。
  4. 前記被覆部材は、少なくとも一部が撓んだ状態で、前記一端が前記洗い場床に固定され、前記他端が前記壁に固定されていることを特徴とする請求項3記載の浴室。
  5. 前記被覆部材のうち、前記コーキング材を覆う部分の上面は、前記撓みにより、前記壁から前記洗い場床に向けて下方に傾斜していることを特徴とする請求項4記載の浴室。
  6. 外周に凹部が形成された洗い場床と、
    前記凹部に載置された壁と、
    前記凹部の側面のうち前記洗い場床の内側方向に位置する第1側面と、前記壁と、の間に設けられたコーキング材と、
    前記コーキング材の上面に塗膜され、前記コーキング材を覆い、前記第1側面と前記壁との間の距離が変化して長くなった場合に伸張可能であるとともに、前記第1側面と前記壁との間の距離が変化して長くなった場合に前記コーキング材よりも裂け目が生じにくいように前記コーキング材よりも伸縮性が高い被覆膜と、
    を備えたことを特徴とする浴室。
  7. 外周に凹部が形成された床面材と、
    前記床面材の上に配された表皮材と、
    前記床面材と前記表皮材との間に設けられたクッション材と、
    を有する洗い場床と、
    前記凹部に載置された壁と、
    前記凹部の側面のうち前記洗い場床の内側方向に位置する第1側面と、前記壁と、の間に設けられたコーキング材と、
    一端が前記洗い場床に固定され、他端が前記壁に固定され、前記コーキング材の上方に設けられ、前記コーキング材を覆い、前記第1側面と前記壁との間の距離が変化して長くなった場合に前記コーキング材よりも裂け目が生じ難いように構成された被覆部材と、
    を備え、
    前記クッション材は、前記床面材の一部と前記表皮材の一部との間に位置し、
    前記被覆部材の前記一端は、前記床面材の他の一部と前記表皮材の他の一部との間に固定されたことを特徴とする浴室。
  8. 外周に凹部が形成された浴槽と、
    前記凹部に載置された壁と、
    前記凹部の側面のうち前記浴槽の内側方向に位置する第2側面と、前記壁と、の間に設けられたコーキング材と、
    一端が前記浴槽に固定され、他端が前記壁に固定され、前記コーキング材の上方に設けられ、前記コーキング材を覆い、前記第2側面と前記壁との間の距離が長くなった場合に前記コーキング材よりも裂け目が生じ難いように構成された被覆部材と、
    を備えたことを特徴とする浴室。
  9. 前記被覆部材は、少なくとも一部が撓んだ状態で、前記一端が前記浴槽に固定され、前記他端が前記壁に固定されていることを特徴とする請求項8記載の浴室。
  10. 前記被覆部材の伸縮性は、前記コーキング材の伸縮性よりも高いことを特徴とする請求項8記載の浴室。
  11. 前記被覆部材は、少なくとも一部が撓んだ状態で、前記一端が前記浴槽に固定され、前記他端が前記壁に固定されていることを特徴とする請求項10記載の浴室。
  12. 前記被覆部材のうち、前記コーキング材を覆う部分の上面は、前記撓みにより、前記壁から前記浴槽に向けて下方に傾斜していることを特徴とする請求項11記載の浴室。
  13. 外周に凹部が形成された浴槽と、
    前記凹部に載置された壁と、
    前記凹部の側面のうち前記浴槽の内側方向に位置する第2側面と、前記壁と、の間に設けられたコーキング材と、
    前記コーキング材の上面に塗膜され、前記コーキング材を覆い、前記第2側面と前記壁との間の距離が変化して長くなった場合に伸張可能であるとともに、前記第2側面と前記壁との間の距離が変化して長くなった場合に前記コーキング材よりも裂け目が生じにくいように前記コーキング材よりも伸縮性が高い被覆膜と、
    を備えたことを特徴とする浴室。
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