JP2014181469A - 浴室構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】周縁部に沿って設けられた壁受け溝を有する床パン本体130と、床パン本体130を下方から支持し床パン本体130の強度よりも高い強度を有する架台110と、を有する洗い場床と、下端部が壁受け溝に配設され床パン本体130の上に立設される壁材320と、架台110の外周縁に設けられ床パン本体130の周縁部の上面の高さ以上の高さまで延在する壁支持材170と、壁材320の下部の背面に設けられ、壁材320が床パン本体130の上に立設した状態において壁材320の下端部よりも上方の位置で壁支持材170の上面に載置されるフレーム材325と、を備え、フレーム材325が壁支持材170の上面に載置された状態では、床パン本体130ではなく架台110が壁材320の荷重を受ける浴室構造である。
【選択図】図8
Description
また、この浴室構造によれば、例えば表面パネルが鋼板により形成された壁パネルよりも重い壁パネルであって、表面パネルが陶磁器により形成された壁パネルを用いることができる。そのため、装飾性に富んだ浴室空間を提供することができる。
なお、壁支持材が「床パン本体の周縁部の上面の高さ以上の高さまで延在する」とは、壁支持材が床パン本体の周縁部の上面と同じ高さの位置、あるいは床パン本体の周縁部の上面よりも高い位置まで延在している状態を含んでいる。
また、壁材が壁受け溝に配設された状態では、フレーム材の下端片と、壁受け溝の底面と、の間にパッキンが介在する場合には、そのパッキンを圧縮することができる。そのため、壁材自体がパッキンと接触していなくとも、より確実にシール構造を得ることができる。
図1は、本発明の実施の形態にかかる浴室構造を表す模式的斜視図である。
洗い場床100は、周縁部が上側に折り曲げられた浅底の器状(パン状)に形成され、浴室外部に水を漏出させない防水性を有する。なお、本願明細書において「水」という場合には、冷水のみならず、加温されたお湯も含むものとする。
図2は、本実施形態の第2の壁パネル320を洗い場床100から眺めたときの模式的平面図である。図3は、本実施形態の第2の壁パネル320を図2に表した矢視A1の方向に眺めたときの模式的平面図である。図4は、本実施形態の第2の壁パネル320を洗い場床100と反対の側(建築躯体の側)から眺めたときの模式的平面図である。図5は、本実施形態の第2の壁パネル320を図2に表した矢視A2の方向に眺めたときの模式的平面図である。
本実施形態の洗い場床100は、床基材(架台)110と、床本体120と、を有する。
受け板115の上面は、洗い場床100が備える各部材の垂直方向の基準位置すなわち水平基準面となる。また、受け板115は、床面材130を下方から支持し、受け板115の上に載置される部材から荷重を受ける。そのため、受け板115としては、比較的に高強度で剛性を有する平板状の素材が好適である。その一例として、例えば鋼材製のデッキプレートやサンドイッチパネルなどが挙げられる。床基材110の強度は、後述する熱可塑性発泡樹脂により形成された床面材130の強度よりも高い。
図7は、図6に表した切断面A−Aにおける模式的断面図である。
床面材130の上面には、周縁部134に沿って壁受け溝135が設けられている。壁材300の下端部は、壁受け溝135に挿入される。これについては、後に詳述する。
また、壁支持材170は、突起部173を有する。突起部173は、壁支持材170が床基材110の外周縁110aに固定された状態において床基材110の方へ突出している。図7に表したように、壁支持材170は、突起部173が床基材110(例えば支持フレーム113)の上に載置された状態で床基材110の外周縁110aに固定されている。
これによれば、床基材110に対して壁支持材170を長期にわたって精度よく固定することができる。
図3に関して前述したように、第2の壁パネル320の下部の背面には、フレーム材325が設けられている。図8(a)および図8(b)に表したように、フレーム材325は、接着剤326により第2の壁パネル320の下部の背面に貼り付けられている。フレーム材325は、下端片325aと、受け部325bと、隙間形成片325cと、係合片325dと、を有する。フレーム材325は、例えば厚さが1〜2ミリメートル(mm)程度の金属板により形成されている。
これによれば、例えば壁材300が比較的脆い材料を含む場合でも、壁材300が破損することを抑えることができる。すなわち、例えば施工者等は、浴室構造10の施工中に、壁材300を施工現場の床などに載置することがある。この場合でも、壁材300が破損することを抑えることができる。
これによれば、第2の壁パネル320を壁受け溝135に挿入し設置する際に、壁支持材170の面取部172は、フレーム材325の係合片325dを壁支持材170の外側へ案内する。そのため、フレーム材325の係合片325dは、壁支持材170とスムーズに係合できる。これにより、浴室構造10の施工性を向上させることができる。
受け部325bは、隙間形成片325cの先端部に設けられている。隙間形成片325cは、平面状あるいは曲面状を呈する。
また、第2の壁パネル320のように、表面パネルが鋼板により形成された壁パネルよりも重い壁パネルであって、第1の表面パネル323aおよび第2の表面パネル323bが陶磁器により形成された壁パネルを用いることができる。そのため、装飾性に富んだ浴室空間を提供することができる。
図9(a)は、本実施形態の壁支持材の具体例を表す模式的斜視図である。図9(b)は、本実施形態の壁支持材の具体例を図9(a)に表した矢視A3の方向に眺めたときの模式的平面図である。
基部171の下部には、貫通孔175が設けられている。貫通孔175の設置数は、本具体例の壁支持材170では5つであるが、これだけに限定されるわけではない。図7に関して前述したように、壁支持材170は、例えばねじなどの締結部材が貫通孔175を通して床基材110と螺合することで床基材110に固定されている。
図10は、本実施形態の浴室構造を備える浴室ユニットの上方から眺めた模式的平面図である。
壁材300は、第1の壁パネル310と、第2の壁パネル320と、第3の壁パネル330と、第4の壁パネル340と、を有し、浴室ユニットの4面を構成する。図10に表した浴室構造20では、図示しないドアが図示しないドア枠を介して第4の壁パネル340に設けられている。
図11では、第2の壁パネル320を壁受け溝135に挿入した場合を例に挙げて説明する。
係合片328dは、隙間形成片328cが設けられた端部と反対側の端部(他端部)に設けられている。
また、前述した各実施の形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
Claims (7)
- 周縁部に沿って設けられた壁受け溝を有する床パン本体と、前記床パン本体を下方から支持し前記床パン本体の強度よりも高い強度を有する架台と、を有する洗い場床と、
下端部が前記壁受け溝に配設され前記床パン本体の上に立設される壁材と、
前記架台の外周縁に設けられ前記床パン本体の周縁部の上面の高さ以上の高さまで延在する壁支持材と、
前記壁材の下部の背面に設けられ、前記壁材が前記床パン本体の上に立設した状態において前記壁材の下端部よりも上方の位置で前記壁支持材の上面に載置されるフレーム材と、
を備え、
前記フレーム材が前記壁支持材の上面に載置された状態では、前記床パン本体ではなく前記架台が前記壁材の荷重を受けることを特徴とする浴室構造。 - 前記床パン本体の表面を被覆する表皮材をさらに備え、
前記床パン本体は、発泡樹脂により形成されたことを特徴とする請求項1記載の浴室構造。 - 前記フレーム材は、前記壁支持材の上面に載置された状態において前記背面から前記壁受け溝の内面における外側の面へ向かって突出した隙間形成片を有することを特徴とする請求項1または2に記載の浴室構造。
- 前記フレーム材は、前記隙間形成片の先端部に設けられ平面状または曲面状を呈する受け面を有することを特徴とする請求項3記載の浴室構造。
- 前記フレーム材は、一端部において前記壁材の下面まで延在し前記下面を覆う下端片を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の浴室構造。
- 前記フレーム材は、前記壁支持材の上面に載置された状態において前記壁支持材の外側の下方へ向かって延在する係合片を有し、
前記壁支持材は、前記係合片と係合する上端部において傾斜した面取部を有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の浴室構造。 - 前記壁支持材は、前記架台の外周縁に設けられた状態において前記架台の上に載置される突起部を有することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1つに記載の浴室構造。
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