JP6889871B2 - 浴槽、浴室、および浴室の組み立て方法 - Google Patents
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Description
本発明は、かかる課題の認識に基づいてなされたものであり、乾式目地の施工ミスを抑制することができる浴槽、浴室、および浴室の組み立て方法を提供することを目的とする。
図1は、第1実施形態に係る浴室を表す斜視図である。
図1に示した浴室100は、浴槽1と、洗い場床2と、壁3と、を備えている。浴槽1の底部裏面の四隅近傍には、支持脚6が設けられ、その支持脚6を介して、浴槽1は浴室設置面(例えば、建物の床)Sの上に設置される。支持脚6は、ボルト部を回転させることで高さを調節可能に構成されている。
図2では、壁パネルの面内方向と直交する方向に沿った断面を表している。
図2(a)は、同一平面で隣接する2つの壁パネルと、これらの間に設けられた壁面接続部材との嵌合構造を例示している。
図2(b)は、隅部で互いに直交する2つの壁パネルと、これらの間に設けられた壁面接続部材との嵌合構造を例示している。
以下の説明では、図2(a)に例示した壁面接続部材50Aおよび図2(b)に例示した壁面接続部材50Bをまとめて壁面接続部材50と称する。
図3に表したように、洗い場床2の上面と直交する方向に延びる複数の壁面接続部材50が、洗い場床2の外周部2aに取り付けられる。壁面接続部材50は、予め取り付けてあった壁面固定部材51にボルトやビス等の締結手段で固定される。このとき、壁面接続部材50の下端によって床面材21の外周部2aを下方に押圧するように、壁面接続部材50を固定してもよい。それぞれの壁面接続部材50に壁パネルを嵌合することで、壁パネル31〜35が固定される。壁パネル37は、浴槽1と壁面接続部材50との間に固定される。また、壁パネル36は、壁パネル34の一端と壁パネル35一端との間に固定される。
図4に表したように、洗い場床2は、床基材20と、床基材20の上に配された表皮材23と、を有する。床基材20は、下から順に、支持材22、床面材21、およびクッション材201を有する。
図5は、第1実施形態に係る洗い場床の一部および壁の一部を拡大した斜視断面図である。
図6は、図5の部分Bを拡大した斜視断面図である。
図7は、第1実施形態に係る洗い場床の一部および壁の一部を拡大した断面図である。
なお、図5〜図7では、支持材22が省略されている。
図9は、図8のA−A’線における断面図である。
なお、図8および図9では、その後に載置される壁パネル31を破線で表している。
図10〜図13は、第1実施形態に係る浴室の組み立て方法を表す断面図である。
まず、図10(a)に表したように、表皮材23の下面の端に被覆部材25の第1端部251を固定する。このとき、被覆部材25の面25Sが、表皮材23の側面23Sに接するように、第1端部251を固定する。被覆部材25は、例えば、両面テープTにより表皮材23の下面に固定される。あるいは、接着剤や、熱による溶着、ステープルなどで固定されてもよい。
図14は、第1実施形態に係る洗い場床の一部を拡大した断面図である。
図15は、第1実施形態に係る浴槽の一部および壁の一部を拡大した断面図である。
図15に表したように、壁パネル36は、母材360および裏板361を有する。浴槽1の外周には凹部1Rが形成されており、母材360の下端は、凹部1Rの底面にパッキンPK2を介して載置される。
図17は、図16のC−C’線における断面図である。
なお、図16および図17では、その後に載置される壁パネル36を破線で表している。
図18は、第1実施形態の変形例に係る洗い場床の一部および壁の一部を拡大した断面図である。
図19は、第1実施形態の変形例に係る浴槽の一部および壁の一部を拡大した断面図である。
コーキング材CK1およびCK2には、例えばシリコーンが用いられる。
このような構成の洗い場床2を用いた場合、洗い場床2と壁3との隙間を被覆部材25により覆い、これを乾式目地とすることができる。壁3を凹部21Rに載置する前に、予め被覆部材25が固定された洗い場床2を用いることで、乾式目地の取り付けを施工業者の手に委ねる必要が無く、乾式目地が外れやすい状態で施工されてしまったり、乾式目地の取り付け位置のずれによって漏水してしまうなどの課題の発生を抑制することが可能である。
これに対して、本実施形態のように、乾式目地を洗い場床および浴槽に取り付けることで、1つの壁面が複数のパネルから構成されている場合であっても、乾式目地が複数に分割されず、漏水などの問題が生じる可能性を低減することができる。
図20は、第2実施形態に係る洗い場床の一部および壁の一部を拡大した断面図である。図20では、支持材22が省略されている。
被覆部材28には、被覆部材25と同様の材料を用いることができる。
なお、図21(a)では、被覆部材28の第2端部282が変形される前の状態を、破線で表している。また、図21(b)では、被覆部材28の第2端部282の変形が解除される前の状態を、破線で表している。
このような構成の壁3を用いた場合、洗い場床2と壁3との隙間を被覆部材28により覆い、これを乾式目地とすることができる。このため、予め被覆部材28が固定された壁3を用いることで、乾式目地の取り付けを施工業者の手に委ねる必要が無く、乾式目地が外れやすい状態で施工されてしまったり、乾式目地の取り付け位置のずれによって漏水してしまうなどの課題の発生を抑制することが可能である。
また、前述した各実施の形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
Claims (5)
- 外周に凹部が形成された浴槽において、
弾性を有する被覆部材を備え、
前記被覆部材の一端は、前記浴槽に固定され、
前記被覆部材の他端は、前記浴槽の外側に向けて突出するとともに、前記凹部の少なくとも一部を覆っており、
前記被覆部材の他端は、上方に向けて弾性変形し、前記浴槽に接触可能であることを特徴とする浴槽。 - 前記被覆部材の前記他端の上面は、前記浴槽の上面と同じ高さ、または前記浴槽の前記上面よりも上方に位置していることを特徴とする請求項1記載の浴槽。
- 外周に凹部が形成された浴槽と、
前記凹部に載置された壁と、
弾性を有し、前記凹部の側面のうち前記浴槽の内側に位置する第2側面と、前記壁と、の隙間を覆う被覆部材と、
を備え、
前記被覆部材の一端は、前記壁が前記凹部に載置される前に、あらかじめ前記浴槽及び前記壁のうちの一方に固定され、
前記被覆部材の他端は、前記浴槽及び壁のうちの他方に向けて突出し、
前記被覆部材の他端は、上方に向けて弾性変形し、前記一方に接触可能であることを特徴とする浴室。 - 外周に凹部が形成された浴槽と、
前記凹部に載置された壁と、
弾性を有し、前記凹部の側面のうち前記浴槽の内側に位置する第2側面と、前記壁と、の隙間を覆う被覆部材と、
を備えた浴室の組み立て方法であって、
前記壁を前記凹部に載置する前に、前記被覆部材の一端を、前記浴槽に固定し、
前記被覆部材の他端を、上方に向けて弾性変形させ、前記浴槽に仮固定し、
前記壁を前記凹部に載置し、
前記仮固定を解除することを特徴とする浴室の組み立て方法。 - 外周に凹部が形成された浴槽と、
前記凹部に載置された壁と、
弾性を有し、前記凹部の側面のうち前記浴槽の内側に位置する第2側面と、前記壁と、の隙間を覆う被覆部材と、
を備えた浴室の組み立て方法であって、
前記壁を前記凹部に載置する前に、前記被覆部材の一端を、前記壁に固定し、
前記被覆部材の他端を、上方に向けて弾性変形させ、前記壁に仮固定し、
前記壁を前記凹部に載置し、
前記仮固定を解除することを特徴とする浴室の組み立て方法。
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