JP7197974B2 - 容器 - Google Patents
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Description
<1-1.板材及びフラップ>
図1に示すように、この容器は、長方形状の第1~第8板材1~8によって形成された角筒状の容器本体10と、この容器本体10の軸方向の両端部の開口を塞ぐ閉鎖部20と、を備えている。そして、これら容器本体10及び閉鎖部20は、紙や樹脂などの薄板状の材料で形成されている。以下、これらの部材について詳細に説明する。
次に、これら板材やフラップ等に形成された破断線及び差し込み線について説明する。破断線はミシン目などで形成され、外力を加えることで破断する線である。また、切込み線は、板材を貫通する切込みである。まず、第3板材3の長手方向の両側部には、斜めに延びる第1破断線41がそれぞれ形成されている。各第1破断線41は、第2折り曲げ線12の端部付近から第2横折り曲げ線32の短手方向の中間部付近まで斜めに延びている。そして、第2横折り曲げ線32において、第1破断線41と第2横折り曲げ線32との連結部分から第4板材4までの部分が、第2破断線42を構成している。ここで、第1破断線41、第2横折り曲げ線32、及び第2折り曲げ線12で囲まれた三角形状の領域を残留領域50と称することとする。
次に、この展開された容器の組立について、図3~図7を参照しつつ説明する。図3~図5は組立途中の容器の縦断面図、図6は組立途中の容器の斜視図、図7は容器の一部横断面図である。まず、図3に示すように、第1~第3折り曲げ線11~13を折り曲げ、第1~第4板材1~4により角筒状の第1筒部材100を形成する。次に、図4及び図5に示すように、第4~第7折り曲げ線14~17を折り曲げ、第5~第8板材5~8によって第1筒部材100の外周を覆うように、角筒状の第2筒部材200を形成する。すなわち、第5~第8板材5~8が、それぞれ、第1~第4板材1~4と重なるように巻き付ける。このとき、第1板材1の第1面と第5板材5の第2面とを接着剤19により接着する。また、第8板材8における上記切取り領域86の第2面を、第4板材4の第1面に接着剤48によって接着する。
次に、組み立てられた容器の使用方法について、図8~図15を参照しつつ説明する。図8,図10,図13~図15は容器の使用方法を説明する斜視図、図9は図8の縦断面図、図11は図10の縦断面図、図12は図10の一部横断面図である。まず、第8板材8の第2凹部84から、第8板材8と第4板材4との間に指を差し込み、第8板材8を第4板材4から離間させるように力を作用させる。これにより、第5破断線45が破断する。その結果、図8及び図9に示すように、第8,第7,及び第6板材8,7,6が第1筒部材100から離間し、第1筒部材100が露出する。
以上のように、本実施形態によれば、次の特徴を有している。
物品を収容する第1筒部材100の周囲に、第5~第8板材5~8を巻き付け、第2筒部材200を形成している。そして、第2筒部材200の一部を第1筒部材100から取り外すことができるようになっている。すなわち、第5板材5が第1板材1に固定されたままで、第6~第8板材6~8が、第2~第4板材2~4から離れるように構成されている。そのため、第6~第8板材6~8の第2面を物品の説明を記載する領域として利用することができる。その結果、物品を説明する書面を別途、容器に収容する必要がなく、コストを低減できるとともに、製造工程を簡素化することができる。
また、第3板材3の概ね全体を,第1筒部材100から開くことができるため、第1筒部材100の内面全体を外部に露出することができる。そのため、第1筒部材100の内壁面、つまり、第1~第4板材1~4の第2面にも物品の説明を記載することができる。
第3板材3においては、三角形状の残留領域50が形成されており、これによって、第1及び第2破断線41,42が破断しても、第3板材3の残留領域50と第1大フラップ23とは連結されたままであるため、閉鎖部20が開いてしまうことがない。そして、この残留領域50は、第3板材3の長手方向の両端部に小さく形成されているため、第1筒部材100においては、第3板材3の大部分を開くことができる。したがって、第3板材3が開くことで形成される開口をより大きくすることができ、物品を取り出しやすくしたり、あるいは第1筒部材100の内面に記載された表示をより視認しやすくすることができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。なお、以下の変形例は、適宜組み合わせ可能である。
上記実施形態では、第8板材8に破断線45を形成し、第2筒部材200が展開するように構成しているが、第2筒部材200を分離、展開するための破断線の位置は特には限定されず、例えば、第7、第6,及び第5板材7,6,5,のいずれかの位置に形成することができる。すなわち、第1筒部材100の開口を外部に露出するように構成されていれば、破断位置は特には限定されない。
上記実施形態では、第3板材3及び第4板材4に第1~第4破断線41~44を形成し、これらが破断して開口が形成された後も、第3板材3の残留領域50が、第1大フラップ23と連結されている。したがって、開口が形成された後も、閉鎖部20が開かないようになっている。但し、このような、第3板材3と閉鎖部20との連結は、特には限定されず、閉鎖部20が開かないように構成できるのであれば、破断線の形状は特には限定されない。
上記実施形態では、第3板材3に破断線を形成し、物品を取り出すための開口を形成しているが、これに限定されず、開口を形成するための破断線は、他の板材に形成することもできる。
閉鎖部20の構成は、特には限定されず、第1筒部材100の軸方向の両端を閉じることができれば、フラップの数、形状は特には限定されない。
上記実施形態では、第1板材1と第5板材5とを接着剤により固定しているが、固定箇所は特には限定されない。すなわち、第1筒部材100の開口を外部に露出するように構成されていれば、両筒部材100,200の固定箇所は特には限定されない。例えば、第2板材2と第6板材6の一部を固定することもできる。
上記実施形態では、第4板材4と第8板材8とを差し込み片89と切込み線80により取付可能としているが、分離された第2筒部材200により、第1筒部材100の開口を覆うように、第2筒部材200を第1筒部材100に固定できるのであれば、その取付方法や取付位置は特には限定されない。また、このような取付手段を設けないようにすることもできる。
上記実施形態では、第1~8板材1~8により構成しているが、第1筒部材100の外周を覆うように第2筒部材200が形成できるのであれば、板材の数をさらに増やすこともできる。増やした板材を第2筒部材200の周囲に巻きつけて第3筒部材を形成することもできる。
上記実施形態では、容器を角筒状に形成しているが、円筒状や多角形状に形成することもできる。
上記実施形態では、薬剤が充填されているチューブを収容する容器について説明したが、これに限られず、医薬品、医薬部外品、化粧品、化粧用具、ハミガキ、歯ブラシ、歯間清掃具、食品、洗剤等の物品を収容する容器とすることもできる。
200 第2筒部材
1 第1板材
2 第2板材
3 第3板材
4 第4板材
5 第5板材
6 第6板材
7 第7板材
8 第8板材
Claims (9)
- 内部に物品を収容可能な、筒状の第1筒部材と、
前記第1筒部材の外周面を覆い、一部が当該第1筒部材に固定された第2筒部材と、
前記第1筒部材の軸方向の両端部を、それぞれ閉じる一対の閉鎖部と、
を備え、
前記第1筒部材、第2筒部材、及び前記閉鎖部が一枚の板材によって形成され、
前記第1筒部材と前記一対の閉鎖部とで閉じた空間が形成され、
前記第1筒部材には、開封用破断線が形成され、
前記第1筒部材は、前記開封用破断線を破断することで、前記物品を取出可能な開口が形成されるように構成され、
前記第2筒状部材は、
軸方向に延びる分離用破断線を有し、当該分離用破断線により分離可能に構成され、
分離された状態で、前記第1筒部材と固定状態を保ちつつ、前記開口を外部に露出するように構成されている、容器。 - 分離された前記第2筒部材の少なくとも一部を、前記開口を覆うように、前記第1筒部材に取り付ける取付手段をさらに備えている、請求項1に記載の容器。
- 前記第1筒部材において、前記開口が形成されていない部分と、前記閉鎖部とが連結されている、請求項1または2に記載の容器。
- 前記第1筒部材は、
長方形状に形成された、第1,第2,第3,第4板材によって角筒状に形成され、
前記第2筒部材は、
長方形状に形成された、第5,第6,第7,第8板材によって角筒状に形成され、
前記閉鎖部は、前記第2筒部材を構成するいずれかの前記板材に連結されており、
前記第1から第8板材は、この順で長手方向の辺同士が連結されるように連なるように構成されている、請求項1から3のいずれかに記載の容器。
- 前記第8板材に、前記分離用破断線が形成されている、請求項4に記載の容器。
- 前記第3板材は、前記開口が形成されるように構成されている、請求項4または5に記載の容器。
- 前記第1板材及び前記第5板材の少なくとも一部が固定され、
前記第4板材及び前記第8板材の少なくとも一部が固定されている、請求項4から6のいずれかに記載の容器。 - 前記分離用破断線が破断した後、前記第4板材と第8板材とが取り付け可能に構成されている、請求項4から7のいずれかに記載の容器。
- 前記第3板材において、前記開口が形成されていない部分と、前記閉鎖部とが連結されている、請求項4から8のいずれかに記載の容器。
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