JP3937151B2 - 棒状物の包装体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば鉛筆やボールペン等に代表される棒状物を包装するために用いられる棒状物の包装体に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、筆記具等の商品を広告・宣伝する場合、当該商品を展示会場や販売店等において展示・陳列することが行われる。また、商品を特定の顧客に対して直接配布することもある。このように、商品を展示・陳列あるいは配布するような場合においては、例えば紙製の包装体によって商品を包装した状態で取り扱われる。
【0003】
従来のこの種の包装体の例としては、例えば実開昭61−74579号公報に開示されたものを挙げることができる。図5は、前記公報に開示された筆記具包装体を示したものであり、符号51で示された筆記具包装体は、その外観が紙製の角形箱体によって形成されている。この筆記具包装体51は、広告・宣伝対象としての筆記具52を挿抜可能に収容する無底角筒状の本体53と、この本体53の両開口部を開閉する二つの蓋体54,55とを備えている。前記蓋体54,55には、前記本体53の両開口部内に差し込み可能な折曲片54a,55aが形成されている。
【0004】
また、前記筆記具包装体51は、前記本体53内に筆記具52を保持する保持片56と、前記本体53を前記蓋体54,55と共に開閉する補助蓋57とを備えている。前記筆記具包装体51には、前記保持片56によって保持された筆記具52を視認可能な開口窓58が前記本体53および前記蓋体54に跨って形成されている。
【0005】
このような筆記具包装体において、本体53内の筆記具52を外部に取り出すには、蓋体54の折曲片54aを本体53から引き抜いて本体53を開口し、次に筆記具52の保持片56に対する保持状態を解除しながら、本体53外に筆記具52を引き抜くことにより行う。
【0006】
一方、本体53内に筆記具52を収容保持(包装)するには、本体53内に開口部から筆記具52を挿入しながら保持片56に形成された軸筒保持用の開口に筆記具の軸筒を挿入することにより筆記具52を保持せしめ、次に蓋体54の折曲片54aを本体53内に差し込んで本体53(開口部)を閉塞する操作が必要となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記した筆記具包装体においては、保持片56が本体内の固定された位置に配置されているために、筆記具を包装する場合においては、保持片の位置、特に保持片56に形成された軸筒保持用の開口の位置を確かめつつ本体53内に収納しなければならないため、特に筆記具の包装作業において、その取り扱いに慣れが必要であるという難点を抱えている。また、軸筒保持用の開口の位置を確かめずに無造作に筆記具を挿入した場合においては、前記保持片56を変形させて、なおさら筆記具の包装作業を困難にするという問題も抱えている。
【0008】
さらにまた、前記した構成の筆記具包装体においては、その外観が角柱状の箱体により形成されているので、その表面積も限られており、格別な宣伝効果を上げるという点で制約を受けざるを得ないという問題も抱えている。
【0009】
この発明は、このような課題を解決するためになされたもので、鉛筆やボールペン等に代表される棒状物の包装時における挿入作業およびその取り出し時における引き抜き作業を容易にし、その包装を展開した場合において、格別な宣伝効果を上げることができる棒状物の包装体を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記した目的を達成するためになされたこの発明に係る棒状物の包装体は、谷折り線を介して二つ折りに開閉可能な第1および第2から成る包装紙体と、前記第1および第2から成る包装紙体に跨がるようにしてそれぞれ谷折り線を介して連結され、且つ前記第1および第2の包装紙体を区画する前記谷折り線に連続して山折り線を施したフラップ部材と、前記フラップ部材に棒状物を保持することができる保持部材を形成させた棒状物の包装体であって、前記第1および第2からなる包装紙体の開動作によって、前記各包装紙体を面一状に展開した場合、前記保持部材が前記各包装紙体と面一状に展開できるように構成され、且つ、各包装紙体の閉動作によって、前記各包装紙体とフラップ部材との間に施された前記谷折り線および前記フラップ部材に施された山折り線の折り畳み動作によって、前記保持部材が第1および第2の包装紙体の間に収納されるように構成した点に特徴を有する。
【0011】
そして、1つの好ましい実施の形態においては、前記フラップ部材に施した山折り線により区画されるフラップ部材の少なくとも一片に、棒状物を保持することができる保持部材を形成させた構成とされる。
【0012】
この場合においては、好ましくは前記第1および第2からなる包装紙体を面一状に展開した状態において、各包装紙体とフラップ部材との間に施された各谷折り線がV字状に交差するように構成され、且つ前記第1および第2の包装紙体を区画する谷折り線と前記フラップ部材に施された山折り線とがほぼ直線状となるように構成される。
【0013】
また、好ましい実施の形態においては、前記保持部材が前記フラップ部材に施された少なくとも二条のスリットにより構成され、前記各スリットによって挟まれたフラップ部材の裏面とフラップ部材の表面との間において、棒状物が保持されるように構成される。
【0014】
加えて、前記第1および第2から成る包装紙体の一方に切り込み部が形成されると共に、他方に前記切り込み部に挿入可能な差し込み片が一体に形成され、前記各包装紙体を谷折り線を介して二つ折りに閉じた状態において、前記切り込み部に対する前記差し込み片の挿入により、包装状態が保持できるように構成されていることが望ましい。
【0015】
前記した構成の棒状物の包装体によると、谷折り線を介して二つ折りに開閉可能な第1および第2から成る包装紙体を面一状に展開した場合には、棒状物としての例えば筆記具を保持する保持部材も面一状に展開される。したがって、この包装体を利用して包装される例えば筆記具を、前記保持部材に対して容易に保持させることができ、その操作性を向上させることができる。
【0016】
この状態で、第1および第2から成る包装紙体を前記した谷折り線を介して閉じる操作を行うことで、前記保持部材に保持された筆記具は、第1および第2から成る包装紙体の間に入り込み包装状態になされる。
【0017】
この場合、前記保持部材としてフラップ部材に二条のスリットを施した構成とすることで、各スリットによって挟まれたフラップ部材の裏面と表面との間において、筆記具等を保持させることが可能となる。したがって、格別な保持部材を必要とせず、包装体のコストダウンに寄与することができる。
【0018】
さらに、前記した包装形態によると、ユーザが第1および第2から成る包装紙体を開放した場合、筆記具等は前記保持部材に保持された状態で、第1および第2から成る包装紙体と共に面一状に展開されるので、筆記具等の取り出しも容易になされる。この場合、展開された第1および第2から成る包装紙体の対向面に、例えば製品の特徴や、他の自社製品の宣伝、あるいはアンケート文等も印刷しておくことが可能であり、一層セールスプロモーション効果を上げることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、この発明にかかる包装体について、図に示す実施の形態に基づいて説明する。図1および図2は、その第1の実施の形態を示したものであり、図1は包装体の展開状態を、また図2は包装状態をそれぞれ斜視図によって示している。
【0020】
図1および図2に示すように、符号1で示す包装体は、多少腰の強い1枚の厚紙により構成されており、図1に示すように、そのほぼ中央部には谷折り線aを介して二つ折りに開閉可能な第1および第2から成る包装紙体1a,1bが形成されている。また、図1に示す状態の第1および第2の包装紙体1a,1bの上端部のほぼ中央部分から、前記谷折り線aの中央部寄りに至るように、谷折り線b1,b2がV字状に交差するように施されており、この谷折り線b1,b2により、包装紙体1a,1bを跨ぐようにして上部フラップ部材1cが区画されている。そして、上部フラップ部材1cには、前記谷折り線aに連続するようにして山折り線cが施されている。
【0021】
また、図1に示す状態の第1および第2の包装紙体1a,1bの下端部のほぼ中央部分から、前記谷折り線aの中央部寄りに至るように、谷折り線d1,d2がV字状に交差するように施されており、この谷折り線d1,d2により、包装紙体1a,1bを跨ぐようにして下部フラップ部材1dが区画されている。そして、下部フラップ部材1dには、前記谷折り線aに連続するようにして山折り線eが施されている。
【0022】
この実施の形態においては、前記した下部フラップ部材に施した山折り線eにより区画される一方のフラップ部材1dに対して、棒状物に代表される筆記具2を着脱可能に保持するための保持片3が一体に打ち抜き加工されており、この保持片3には、前記谷折り線aに直交する方向に、若干長尺な矩形状部3aが形成されている。また、前記矩形状部3aの長手方向の中央部には谷折り線fが施されており、この谷折り線fと直交する前記矩形状部3aのほぼ中央部には、二条のスリット4,5が施されている。
【0023】
前記二条のスリット4,5に挟まれた矩形状部3aの裏面を押し上げることにより、矩形状部の表面と裏面との間において、挿通部6が形成される。この構成により、筆記具2の軸筒を前記谷折り線fに沿わせながら、挿通部6に挿入することで、矩形状部の表面と裏面との間において、筆記具2の軸筒を保持する保持部材7が構成されている。
【0024】
また、前記した第1および第2から成る包装紙体1a,1bの一方、すなわち、図1に示す状態において、包装紙体1a側の自由端近傍には前記谷折り線aにほぼ平行するように切り込み部8が形成されている。また、包装紙体1b側の自由端には、前記谷折り線aを介して包装紙体1a,1bを閉じた状態において、前記切り込み部8に挿入可能な差し込み片9が包装紙体1bに一体に形成されている。
【0025】
前記した構成によると、図1に示すように筆記具2を保持部材7によって保持させた状態で、第1および第2の包装紙体1a,1bを、その中央部に形成した谷折り線aを利用して閉じる動作を行うことで、上部フラップ部材1cは、V字状に交差する谷折り線b1,b2、およびその中央に形成された山折り線cを介して折り畳まれ、上部フラップ部材1cは包装紙体1a,1bの間に屈曲された状態で収容される。
【0026】
また同時に下部フラップ部材1dも、V字状に交差する谷折り線d1,d2、およびその中央に形成された山折り線eを介してそれぞれの方向に折り畳まれ、下部フラップ部材1dは包装紙体1a,1bの間に屈曲された状態で収容される。この時、下部フラップ部材1dに一体に形成された矩形状部3aは、谷折り線d1による屈曲に伴い、図2に示すように第1および第2の包装紙体1a,1bの間に若干傾いた状態で挟み合わされる。
【0027】
そして、図2に示すように一方の包装紙体1aに施された前記した切り込み部8に対して、他方の包装紙体1bに形成された差し込み片9を挿通させることにより、第1および第2の包装紙体1a,1bはその展開が阻止され、包装状態が維持される。この場合、必要に応じて透明樹脂による包装袋にさらに収容して、展示販売等を行うことができる。
【0028】
また、図2に示した包装状態において、前記差し込み片9を切り込み部8から引き抜くことで、前記包装紙体1a,1bを展開させることが可能となる。この状態で、中央部に施された前記谷折り線aを介して包装紙体1a,1bを面一状に展開させると、前記した上部フラップ部材1cも面一状に展開し、これと同時に前記した下部フラップ部材1dも面一状に展開する。したがって、下部フラップ部材1dに一体に形成された矩形状部3aも、図1に示すように面一状に展開される。これにより、包装状態にされていた筆記具2は、図1に示すように露出されるので、容易にこれを取り外すことができる。
【0029】
ここで、前記包装紙体1a,1bを展開した場合には、見開き状態となるので、当該部分に前記したように例えば製品の特徴や、他の自社製品の宣伝、あるいはアンケート文等も印刷しておくことが可能であり、一層セールスプロモーション効果を上げることができる。
【0030】
次に、図3および図4は、この発明にかかる包装体の第2の実施の形態を示したものであり、図3はその展開状態を、また図4は包装状態をそれぞれ斜視図によって示している。
【0031】
図3および図4において、符号31で示す包装体は、第1の実施の形態と同様に多少腰の強い1枚の厚紙により構成されており、図3に示すように、そのほぼ中央部には谷折り線aを介して二つ折りに開閉可能な第1および第2から成る包装紙体31a,31bが形成されている。
【0032】
前記第1の包装紙体31aには、この包装紙体31aの長手方向に沿って切り込み部32が形成されている。また、第2の包装紙体31bには、前記切り込み部32内に挿抜可能な差し込み片33が一体に形成されている。この差し込み片33および前記切り込み部32は、前記包装紙体31a,31bのそれぞれ長手方向のほぼ中央部に形成されている。なお、この実施の形態においては前記差し込み片33の前記切り込み部32に対する挿入は、前記包装紙体31aの側縁を覆うようにして行われる。
【0033】
なお、前記包装紙体31a,31bの表裏面には、前記した第1の実施の形態と同様に、商品等を広告・宣伝するための情報の印刷が施されている。また、この実施の形態においては、前記包装紙体31bには、包装された棒状物としての筆記具34,35の一部を視認可能にする開口部31A,31Bが形成されている。
【0034】
また、包装体31の下端部には、前記第1および第2の包装紙体31a,31bに跨がるようにしてそれぞれ谷折り線d1,d2を介してフラップ部材36が折り曲げ形成されている。そして、フラップ部材36の中央には、第1および第2の包装紙体を区画する前記谷折り線aに連続して山折り線eが施されている。これは前記した第1の実施の形態と同様である。
【0035】
そして、図3に示すように、フラップ部材36は第1および第2の包装紙体31a,31bの展開によって若干起立できるように構成されている。また、フラップ部材36は図4に示すように、第1および第2の包装紙体31a,31bの閉動作によって、折り畳まれながら第1および第2の包装紙体31a,31bの内側に挟まれるようにして収容されるように構成されている。
【0036】
前記フラップ部材36には上下2段にわたって保持部材38,39が形成されている。そして、上段の保持部材38の両外側には一対の谷折り線g1,g2が逆末広がり状に形成されている。また、下段の保持部材39の両外側にも一対の谷折り線h1,h2が同様に逆末広がり状に形成されている。なお、前記一対の谷折り線g1,g2による交差角は、前記一対の谷折り線h1,h2による交差角よりも小さい角度に設定されている。
【0037】
前記上段の保持部材38は、第1の実施の形態と同様に二条のスリットにより挿通部41が形成されており、これにより第1の筆記具34を保持することができる。また、下段の保持部材39も同様に二条のスリットにより挿通部42が形成されており、これにより第2の筆記具35を保持することができる。
【0038】
なお、前記フラップ部材36には、上段の保持部材38の若干上部に横長の切り込み43が形成されており、また、下段の保持部材39の若干上部にも横長の切り込み44が形成されている。これにより、前記フラップ部材36が山折り線eを介して折り畳まれる場合において、フラップ部材36は無理なく屈曲できるように作用する。
【0039】
以上の構成において、前記フラップ部材36に形成された上段の保持部材38に対して筆記具34を取り付けるには、図3に示すように山折り線eによって若干屈曲された状態のフラップ36の裏面より、筆記具34における軸筒を山折り線eに沿って挿入することで、筆記具34は二条のスリットにより形成された保持部材38によって保持される。この場合、前記保持部材38を構成する二条のスリットにより囲まれた部分が、フラップ部材36の裏面側に押し込まれた状態で筆記具34が保持される。
【0040】
また、前記フラップ部材36に形成された下段の保持部材39に対して筆記具35を取り付けるには、図3に示すようにフラップ部材36に形成された横長の切り込み44を介してフラップ部材36の裏面に、筆記具35における軸筒を挿入することで、筆記具35は二条のスリットにより形成された保持部材39によって保持される。この場合も同様に、前記保持部材39を構成する二条のスリットにより囲まれた部分が、フラップ部材36の裏面側に押し込まれた状態で筆記具35が保持される。
【0041】
そして、第1および第2の包装紙体31a,31bを、その中央部に形成した谷折り線aを利用して閉じる動作を行うことで、フラップ部材36も、中央に施された山折り線eに沿って折り畳まれる。この場合、前記した各谷折り線g1,g2,h1,h2も折り畳まれ、図4に示すように各筆記具34,35は第1および第2の包装紙体1a,1bの間に若干傾いた状態で挟み合わされる。
【0042】
そして、一方の包装紙体31aに施された前記した切り込み部32に対して、他方の包装紙体31bに施された差し込み片33を挿通させることにより、第1および第2の包装紙体31a,31bはその展開が阻止され、包装状態が維持される。この場合、第1の実施の形態においてすでに説明したように、必要に応じて透明樹脂による包装袋にさらに収容して、展示販売等を行うことができる。
【0043】
また、図4に示した包装状態において、前記差し込み片33を切り込み部32から引き抜くことで、前記包装紙体31a,31bを展開させることが可能となる。この状態で、中央部に施された前記谷折り線aを介して包装紙体31a,31bを面一状に展開させると、前記した上部フラップ部材36はその下端部の谷折り線d1,d2を介して、図3に示すように包装紙体31a,31bの面より若干起立する。したがって、包装状態にされていた筆記具34、35を容易に取り外すことができる。
【0044】
また、この第2の実施の形態においても、包装を解いた状態においては前記包装紙体31a,31bは見開き状態となるので、当該部分に印刷された例えば製品の特徴や、他の自社製品の紹介等を効果的にユーザに認識させることができる。
【0045】
なお、以上においてはこの発明にかかる包装体によって、鉛筆あるいはボールペン等の筆記具を包装する例にしたがって説明しているが、この発明にかかる包装体は、外形形状が棒状になされた例えば修正ペンや固形のり、さらには化粧品等の包装にも適用することができる。
【0046】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなとおり、この発明に係る包装体によると、1枚の用紙を例えば打ち抜き加工により形成されることができ、また包装を解いて見開き状態とした時の宣伝効果等も期待することができる。そして、包装時における筆記具等の挿入操作およびその取り出し時における引き抜き操作も単純且つ容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる第1の実施の形態を展開状態で示した斜視図である。
【図2】同じく包装状態で示した斜視図である。
【図3】この発明にかかる第2の実施の形態を展開状態で示した斜視図である。
【図4】同じく包装状態で示した斜視図である。
【図5】従来の筆記具包装体の一例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1,31 包装体
1a,1b,31a,31b 包装紙体
1c,1d,36 フラップ部材
2,34,35 筆記具(棒状物)
3 保持片
4,5 スリット
6,41,42 挿通部
7,38,39 保持部材
8,32 切り込み部
9,33 差し込み片
43,44 切り込み
a,b1,b2,d1,d2 谷折り線
c,e 山折り線
Claims (5)
- 谷折り線を介して二つ折りに開閉可能な第1および第2から成る包装紙体と、前記第1および第2から成る包装紙体に跨がるようにしてそれぞれ谷折り線を介して連結され、且つ前記第1および第2の包装紙体を区画する前記谷折り線に連続して山折り線を施したフラップ部材と、前記フラップ部材に棒状物を保持することができる保持部材を形成させた棒状物の包装体であって、前記第1および第2からなる包装紙体の開動作によって、前記各包装紙体を面一状に展開した場合、前記保持部材が前記各包装紙体と面一状に展開できるように構成され、且つ、各包装紙体の閉動作によって、前記各包装紙体とフラップ部材との間に施された前記谷折り線および前記フラップ部材に施された山折り線の折り畳み動作によって、前記保持部材が第1および第2の包装紙体の間に収納されるように構成したことを特徴とする棒状物の包装体。
- 前記フラップ部材に施した山折り線により区画されるフラップ部材の少なくとも一片に、棒状物を保持することができる保持部材を形成したことを特徴とする請求項1に記載された棒状物の包装体。
- 前記第1および第2からなる包装紙体を面一状に展開した状態において、各包装紙体とフラップ部材との間に施された各谷折り線がV字状に交差するように構成され、且つ前記第1および第2の包装紙体を区画する谷折り線と前記フラップ部材に施された山折り線とがほぼ直線状となるように構成したことを特徴とする請求項2に記載された棒状物の包装体。
- 前記保持部材が、前記フラップ部材に施された少なくとも二条のスリットにより構成され、前記各スリットによって挟まれたフラップ部材の裏面とフラップ部材の表面との間において、棒状物が保持されるように構成したことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか記載された棒状物の包装体。
- 前記第1および第2から成る包装紙体の一方に切り込み部が形成されると共に、他方に前記切り込み部に挿入可能な差し込み片が一体に形成され、前記各包装紙体を谷折り線を介して二つ折りに閉じた状態において、前記切り込み部に対する前記差し込み片の挿入により、包装状態が保持できるように構成したことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載された棒状物の包装体。
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