JP3137624U

JP3137624U - 印刷物

Info

Publication number: JP3137624U
Application number: JP2007007290U
Authority: JP
Inventors: 貴久日下
Original assignee: 剣菱酒造株式会社
Priority date: 2007-09-20
Filing date: 2007-09-20
Publication date: 2007-11-29
Anticipated expiration: 2017-09-20

Abstract

【課題】顧客へのアピール度の高いパンフレット等の印刷物を提供する。
【解決手段】パンフレット１は、ベースシート２の上下左右の端部に、内方へ折り畳み可能な折り畳み片６〜９を延設してなるベース体３と、蛇腹状に折り畳まれた第１の広告体４と、第２の広告体５とを備えてなる。表紙である上端の第４折り畳み片９を開いた後、右端の第１の折り畳み片６を開くと、両端が第１の折り畳み片６及び第２折り畳み片７に固定され、蛇腹状に折り畳まれていた第１の広告体４が飛び出すように展開する。次に、第２の折り畳み片７を開くと、下端の第３の折り畳み片８とベースシート２との間の収容部１０に収容されている第２の広告体５に記載された第２の広告体５を見ることができる。
【選択図】図３

Description

本考案は、案内・説明・広告などを記載した印刷物、特にパンフレットに関するものである。

企業が行う顧客への販売促進活動において、企業やその商品の案内・説明・広告などを記載したパンフレット等の印刷物は、多くの人にその存在を知らせ、興味を持ってもらうために重要な広報媒体であり、いかに顧客にアピールできるかが重要となる。

一般的に、印刷物は、１枚ものや、複数のページからなる小冊子等の種々の形態のものがある。また、文字だけでなく写真やイラストを用いることにより、顧客へのインパクトを持たせる手法が用いられているが、さらに顧客へのアピール度が高く、見た者の興味を湧き立たせる印刷物が期待される。

そこで、本考案は、上記課題を解決するためになされたもので、顧客へのアピール度が高い印刷物の提供を目的とするものである。

上記目的を達成するため、本考案は、ベースシートの上下左右の端部に、内方へ折り畳み可能な折り畳み片を延設してなるベース体と、蛇腹状に折り畳まれた広告体とを備えた印刷物であって、広告体の長手方向の一端が第１の折り畳み片に着脱自在に固定され、他端が第１の折り畳み片と対向する位置にある第２の折り畳み片に着脱自在に固定され、第１の折り畳み片及び第２の折り畳み片を閉じた状態では広告体は折り畳まれ、第１の折り畳み片を開いた状態では広告体が展開することを特徴とする印刷物である。

本印刷物は、広告体及び／又はベース体の表面又は裏面に、文字、絵、写真等を印刷して案内、説明、広告をするパンフレット、リーフレット、カタログ等として用いることができる。第１の折り畳み片を開くと、これに固定された広告体の一端が引っ張られると共に、他端は第２の折り畳み片に固定されているので、蛇腹状に折り畳まれていた広告が飛び出すように展開する。このように広告体が立体的に展開する様子は、視覚的にアピールが高いものとなる。

また、広告体は第１の折り畳み片及び第２の折り畳み片に着脱自在に固定されているため、ベース体から取り外して、広告体を単独で使用することができる。広告体をベース体に着脱自在に固定する手段は限定されるものではないが、例えば、広告体の一端を、第１の折り畳み片に形成された係止穴に挿入して係止し、広告体の他端を、第２の折り畳み片とベースシートとの間に挟んで固定すればよい。広告体の一端は、係止穴から抜き取ることにより簡単に取り外すことができる。また、広告体の他端は、簡単に第２の折り畳み片とベースシートとの間から抜き抜くことができる。

第２の折り畳み片の端部に凹状の切欠部を形成することができる。この切欠部に広告体の他端側を嵌め込むことにより、広告体の幅方向へのずれを防止することができ、広告体の安定性が高まる。

また、ベースシートの下端に設けられた折り畳み片とベースシートとの間を、第２の広告体の収容部とすることができる。第２の広告体を収容できるので、広告の情報量を増やすことができる。また、折り畳み片とベースシートとの間から抜き出せば、第２の広告体もベース体から簡単に取り外して単体で使用することができる。

また、本考案は、より具体的には、ベースシートの上下左右の端部に、内方へ折り畳み可能な第１から第４の折り畳み片を延設してなるベース体と、蛇腹状に折り畳まれた第１の広告体と、第２の広告体とを備えた印刷物であって、ベース体は、下端の第３の折り畳み片、左端又は右端の第２の折り畳み片、右端又は左端の第１の折り畳み片、上端の第４の折り畳み片の順に折り畳まれ、第１の広告体の長手方向の一端が第１の折り畳み片に形成された係止穴に挿入することにより着脱自在に係止され、他端が第２の折り畳み片とベースシートとの間に挟まれることにより着脱自在に固定され、第１の折り畳み片及び第２の折り畳み片を閉じた状態では広告体は折り畳まれ、第１の折り畳み片を開いた状態では前記広告体が展開し、第２の折り畳み片の端部に凹状の切欠部が形成され、切欠部に広告体の他端側が嵌り込むことにより、広告体の幅方向へのずれを防止し、下端の第３の折り畳み片とベースシートとの間が第２の広告体の収容部となり、上端の第４の折り畳み片はベースシートの下端まで延設されて、表紙となることを特徴とする印刷物である。

この構成によると、表紙となる上端の第４折り畳み片を開いた後、右端又は左端の第１の折り畳み片を開くと、蛇腹状に折り畳まれていた第１の広告体が第１の折り畳み片に引っ張られて立体的に展開する。次に、第２の折り畳み片を開くと、下端の第３の折り畳み片とベースシートとの間の収容部に収容されている第２の広告体に記載された広告を見ることができる。このように、第１の広告体が立体的に展開する様子や、さらに折り畳み片を開いていくことにより出現する第２の広告体によって、意外性のありアピール度が高い印刷物となる。

本考案によると、第１の折り畳み片を開くと、蛇腹状に折り畳まれていた広告が飛び出すように立体的に展開するので、顧客へのアピール度が高いものとなる。また、広告体をベース体から取り外して、広告体を単体で使用することができる。

以下、本考案の実施形態であるパンフレットを図面に基づいて説明する。図１は本実施形態のパンフレットの正面図、図２はＡ−Ａ断面図、図３は本実施形態のパンフレットを展開する工程を示す図であって、（ａ）は第４の折り畳み片９を開いた状態を示す図、（ｂ）は次に第１の折り畳み片６を開いた状態を示す図、（ｃ）は第２の折り畳み片７を開いた状態を示す図、（ｄ）は第１の広告体４を折り畳んだ状態を示す図、（ｅ）は第３の折り畳み片８を開き、第１の広告体４及び第２の広告体５を取り外した状態を示す図、図４は本実施形態のベース体であって第４の折り畳み片を開いた状態を示す図である。

図１〜図４に示すように、本パンフレット１は、ベースシート２の上下左右の端部に、内方へ折り畳み可能な折り畳み片６〜９を延設してなるベース体３と、蛇腹状に折り畳まれた第１の広告体４と、第２の広告体５とを備えてなる。ベース体３、第１の広告体４及び第２の広告体５は、それぞれ紙製であるが、プラスチック等の他の素材を用いてもよい。

第１の広告体４は、紙製のシートが蛇腹状に等幅で複数回折り畳まれてなる。第１の広告体４には案内、説明、広告等の記載がされており、第１の広告体４を広げることによりその広告内容を見ることができる。また、長手方向における両端部の一折り分４ａには、厚紙が貼着されて補強されている。この補強により、ベース体３への固定時における強度を持たすことができる。

第２の広告体５は、ベースシート２と同形で一回り小さ目のシートが複数枚重ねられたものである。それぞれのシートに、案内、説明、広告等の記載がされる。なお、第２の広告体５はこれに限定されるものではなく、１枚もののシートでもよいし、複数枚のシートを重ねて綴じたものであってもよく、また、円状、星状、ハート状等の種々の形状を採用してもよい。

ベース体３は、矩形のベースシート２と、そのベースシート２の向かって右端に設けられた第１の折り畳み片６と、左端に設けられた第２の折り畳み片７と、下端に設けられた第３の折り畳み片８と、上端に設けられた第４の折り畳み片９とからなる。ベース体３は、第３の折り畳み片８、第２の折り畳み片７、第１の折り畳み片６、第４の折り畳み片９の順に折り畳まれる。なお、第１の折り畳み片６と第２の折り畳み片７の位置を左右逆にしてもよいし、第１の折り畳み片６と第２の折り畳み片７を上下に設け、第３の折り畳み片８と第４の折り畳み片９を左右に設けるなど種々の形態をとってもよい。また、ベースシート２の形状は矩形に限られず、また、折り畳み片６〜９の形状も種々の形状を採用しうることは勿論である。

下端の第３の折り畳み片８とベースシート２との間は収容部１０となる。ここに、第２の広告体５を収容することができる。第３の折り畳み片８は、ベースシート２の上端まで延設してもよいが、第２の広告体５に記載された広告内容を見やすいように、ベースシート２の中間よりも下までとされる。

第１の折り畳み片６の端部には、第１の広告体４の幅方向の長さＷと同程度の長さの開口が設けられ、第１の広告体４を係止する係止穴１１となる。第１の広告体４の長手方向の一端の一折分を係止穴１１に挿入することにより、第１の広告体４を第１の折り畳み片６に着脱自在に係止することができる。

また、第２の折り畳み片７の端部には、第１の広告体４の幅方向の長さＷと同程度の凹状の切欠部１２が設けられる。第１の広告体４の他端の一折分が、第２の折り畳み片７とベースシート２との間に挟まれることにより、第１の広告体４を第２の折り畳み片７に着脱自在に固定することができる。その際に、切欠部１２に第１の広告体４の他端側が嵌り込むことにより、第１の広告体４の幅方向へのずれを防止することができる。

第１の折り畳み片６と第２の折り畳み片７は、互いに重ね合う位置まで延設される。図２〜図４に示すように、具体的には、第１の折り畳み片６と第２の折り畳み片７とを重ね合わせた状態において、第１の折り畳み片６に設けられた係止穴１１と、第２の折り畳み片７に設けられた切欠部１２との距離Ｌ１が、第１の広告体４の一折分の長さＬ２と同一とされる。この構成により、第１の折り畳み片６及び第２の折り畳み片７の折り畳み状態では、第１の広告体４を折り畳んだ状態とすることができる。また、第１の折り畳み片６を開いた状態では、第１の広告体４を立体的に展開することができる。

上端の第４の折り畳み片９はベースシート２の下端まで延設されて、表紙となる。

上記のような構成によると、本実施形態のパンフレットは、表紙である上端の第４折り畳み片を開いた後（図３（ａ））、右端の第１の折り畳み片６を開くと、これに固定された第１の広告体４の一端が引っ張られると共に、他端は第２の折り畳み片７に固定されているので、蛇腹状に折り畳まれていた第１の広告体４が飛び出すように展開する。（図３（ｂ））。

次に、第２の折り畳み片７を開き、さらに第１の広告体４を第１の折り畳み片６側に折り畳むと、下端の第３の折り畳み片８とベースシート２との間の収容部１０に収容されている第２の広告体５に記載された広告を見ることができる（図３（ｃ）、（ｄ））。

なお、第１の広告体４の一端は第１の折り畳み片６の係止穴１１に挿入されているだけであり、他端は第２の折り畳み片７とベースシート２との間に挟まれているだけなので、ベース体３から簡単に第１の広告体４を取り外すことができる。また、第２の広告体５も、第３の折り畳み片８とベースシート２との間に挟まれているだけなので、簡単に取り外すことができる。したがって、第１の広告体４及び第２の広告体５を単体で使用することができ便利である。

本実施形態のパンフレットの正面図Ａ−Ａ断面図本実施形態のパンフレットを展開する工程を示す図であって、（ａ）は第４の折り畳み片を開いた状態を示す図、（ｂ）は次に第１の折り畳み片を開いた状態を示す図、（ｃ）は第２の折り畳み片を開いた状態を示す図、（ｄ）は第１の広告体を折り畳んだ状態を示す図、（ｅ）は第３の折り畳み片を開き、第１の広告体４及び第２の広告体を取り外した状態を示す図本実施形態のベース体であって、第４の折り畳み片を開いた状態を示す図

符号の説明

１パンフレット
２ベースシート
３ベース体
４第１の広告体
５第２の広告体
６第１の折り畳み片
７第２の折り畳み片
８第３の折り畳み片
９第４の折り畳み片
１０収容部
１１係止穴
１２切欠部

Claims

ベースシートの上下左右の端部に、内方へ折り畳み可能な折り畳み片を延設してなるベース体と、蛇腹状に折り畳まれた広告体とを備えた印刷物であって、前記広告体の長手方向の一端が第１の折り畳み片に着脱自在に固定され、他端が前記第１の折り畳み片と対向する位置にある第２の折り畳み片に着脱自在に固定され、前記第１の折り畳み片及び第２の折り畳み片を閉じた状態では前記広告体は折り畳まれ、第１の折り畳み片を開いた状態では前記広告体が展開することを特徴とする印刷物。
前記広告体の一端は、第１の折り畳み片に形成された係止穴に挿入して係止され、広告体の他端は、第２の折り畳み片とベースシートとの間に挟まれて固定されたことを特徴とする請求項１に記載の印刷物。
第２の折り畳み片の端部に凹状の切欠部が形成され、該切欠部に前記広告体の他端側が嵌まり込むことにより、広告体の幅方向へのずれを防止することを特徴とする請求項２記載の印刷物。
ベースシートの下端に設けられた折り畳み片とベースシートとの間が、第２の広告体の収容部となることを特徴とする請求項１〜３のいずれかに記載の印刷物。
ベースシートの上下左右の端部に、内方へ折り畳み可能な第１から第４の折り畳み片を延設してなるベース体と、蛇腹状に折り畳まれた第１の広告体と、第２の広告体とを備えた印刷物であって、
前記ベース体は、下端の第３の折り畳み片、左端又は右端の第２の折り畳み片、右端又は左端の第１の折り畳み片、上端の第４の折り畳み片の順に折り畳まれ、
前記第１の広告体の長手方向の一端が第１の折り畳み片に形成された係止穴に挿入することにより着脱自在に係止され、他端が第２の折り畳み片とベースシートとの間に挟まれることにより着脱自在に固定され、第１の折り畳み片及び第２の折り畳み片を閉じた状態では前記広告体は折り畳まれ、第１の折り畳み片を開いた状態では前記広告体が展開し、
第２の折り畳み片の端部に凹状の切欠部が形成され、該切欠部に前記広告体の他端側が嵌り込むことにより、広告体の幅方向へのずれを防止し、
下端の第３の折り畳み片とベースシートとの間が第２の広告体の収容部となり、
上端の第４の折り畳み片はベースシートの下端まで延設されて、表紙となることを特徴とする印刷物。