JP7051550B2 - 折畳収集帳及びその使用方法 - Google Patents
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Description
特許文献1には、頂点及び隣り合った2側辺を共有させた状態で矢羽根状に配置された4個の平行四辺形で構成された基本領域の集合で作られ、矢羽根方向と交差する方向の側辺のうち矢羽根方向に隣り合ったものどうしが相反するようにかつ矢羽根方向に対し直角な方向に隣り合ったものどうしが同方向に山・谷折りとされ、矢羽根方向に平行な側辺のうち矢羽根方向に隣り合ったものどうし並びに矢羽根方向に直角な方向に隣り合ったものどうしが相反するように山・谷折りに折りたたまれた地図が開示されている。
特許文献2には、長方形の紙面を紙面と等幅の細長い長方形に折り畳まれた状態を短冊と呼び、該短冊をオフセット角をつけて折り返す際に元の短冊に重ねられた一つの頂点が乗る位置にガイドマークQを、折り返した短冊部分を前記オフセット角で再び折り返す際にオフセット角に対応する頂点の位置にガイドマークRを定義し、ガイドマークQ,Rを紙面にしるしてミウラ折り(登録商標、以下同様)用紙とするものが開示されている。
特許文献3には、折り畳んだシートを保護できる構造を有し、表厚紙の上部と裏厚紙の下部に形成した係止爪を相手側のスロットに挿入することでシートを折り畳み状態に保ち、同係止爪を対応するスロットから外すだけで、シートを広げることができる折り畳みシートが開示されている。
特許文献4には、折り畳んだシートを保護できる構造を有し、折り畳まれたシートの一端部を引くだけの簡単な操作でシートを広げることができる折り畳みシートが開示されている。
本発明の第3の技術的特徴は、第1又は第2の技術的特徴を備えた折畳収集帳において、前記延長部は、前記折曲部から離れた側に引っ掛け部を有し、前記他方の被覆材に設けられた被引っ掛け部に前記引っ掛け部を係脱可能としたことを特徴とする折畳収集帳である。
本発明の第4の技術的特徴は、第1乃至第3のいずれかの技術的特徴を備えた折畳収集帳において、前記折畳シートは墨汁、朱印又はインクによる表示が滲み・裏移りし難い和紙にて構成されていることを特徴とする折畳収集帳である。
本発明の第5の技術的特徴は、第1乃至第4のいずれかの技術的特徴を備えた折畳収集帳において、前記折畳シートはミウラ折りにて折り畳まれるものであることを特徴とする折畳収集帳である。
本発明の第6の技術的特徴は、第1乃至第5のいずれかの技術的特徴を備えた折畳収集帳において、前記一対の被覆材は、前記折畳シートを折り畳んだときに外側に露呈する面に装飾を施したものであることを特徴とする折畳収集帳である。
本発明の第7の技術的特徴は、第1乃至第6のいずれかの技術的特徴を備えた折畳収集帳において、前記一対の被覆材は、前記一方の被覆材の延長部と前記他方の被覆材との間の周辺マチ面を切取り可能に覆うマチ面被覆帯部を有することを特徴とする折畳収集帳である。
本発明の第9の技術的特徴は、第1の技術的特徴を備えた折畳収集帳を使用するに際し、前記折畳シートに目標とする複数の被収集物を収集し終わった後、前記折畳シートを全部展開し、かつ、前記一方の被覆材の延長部を折曲部を介して前記折畳シートの単位シート部上に折り返し、当該折畳シート全体を展開状態で保持することにより収集された被収集物を展示するようにしたことを特徴とする折畳収集帳の使用方法である。
本発明の第2の技術的特徴によれば、一方の被覆材の延長部を開閉操作性が良好な横開きにすることができる。
本発明の第3の技術的特徴によれば、一対の被覆材の閉じ位置を保ち、折畳収集帳の閉じ形状を維持した状態で保管することができる。
本発明の第4の技術的特徴によれば、折畳シートを折り畳んだときに収集した被収集物の品質を損なう事態を抑制することができる。
本発明の第5の技術的特徴によれば、本構成を有しない態様に比べて、折畳シートの折り畳み動作を繰り返したとしても、破れ難い折畳収集帳を提供することができる。
本発明の第6の技術的特徴によれば、折畳収集帳の外観品質として更にデザイン性を高めることができる。
本発明の第7の技術的特徴によれば、一対の被覆材の周辺マチ面を被覆しない態様に比べて、未使用時の折畳収集帳の保管状態を良好に保つことができる。
本発明の第8の技術的特徴によれば、外観品質を良好に保ちながら展開可能な折畳シートを折り畳んで保持でき、展開された状態の折畳シートに対して複数の被収集物を収集し、折畳シートを展開状態に保つことで収集された複数の被収集物を展示可能とする折畳収集帳の使用方法を提供することができる。
本発明の第9の技術的特徴によれば、折畳シートに収集された被収集物に加えて、被覆材の一部のデザインを合わせて展示することができる。
図1(a)は本発明が適用された折畳収集帳の実施の形態の概要を示す説明図である。
同図において、折畳収集帳1は、縦横複数の折り目2bを介して連接し、略矩形状の単位シート部2aに折り畳まれる展開可能な折畳シート2と、折り畳まれた折畳シート2の最下層及び最上層に位置する単位シート部2aに夫々固着され、単位シート部2aの縦横の外形寸法よりも大きく且つ折畳シート2よりも曲げ剛性の高い素材からなる略矩形状の一対の被覆材3,4と、を備え、図1(b)(c)に示すように、折畳シート2を折り畳んだときに、いずれか一方の被覆材3は、当該被覆材3の少なくとも一辺には折り畳まれた折畳シート2の厚さ及び他方の被覆材4の厚さの合算値以上の幅寸法の折曲部6を介して連接し、他方の被覆材4を覆うように延長する延長部5を有するものである。
また、折畳シート2の折り方は略矩形状の単位シート部2aを縦横に折り畳むものであれば既存の様式(ミウラ折り、Z折り等)適宜選定して差し支えない。
更に、一対の被覆材3,4の大きさは折畳シート2の単位シート部2aの縦横の外形寸法より大きいことが必要であり、これにより、折り畳まれた折畳シート2周縁の損傷を防止する。また、折畳収集帳1の外形形状を保つために被覆材3,4の曲げ剛性を折畳シート2よりも高くすることが必要である。
更にまた、延長部5は一方の被覆材3の少なくとも一辺に折曲部6を介して連接していればよく、被覆材3の対向辺に夫々折曲部6を介して連接し、対構成の延長部5を重ねて閉じるようにしてもよい。
また、折曲部6の幅寸法は折り畳まれた折畳シート2の厚さ及び他方の被覆材4の厚さの合算値以上であればよく、これにより、対構成の被覆材3,4間に折り畳まれた折畳シート2の収容スペースを確保するようになっている。
先ず、被覆材3,4の代表的態様としては、延長部5は、いずれか一方の被覆材3のうち縦方向に延びる側辺に折曲部6を介して連接する態様が挙げられる。本例は、折畳シート2が展開されたときに延長部5が折曲部6を介して横方向に向けて拡がり、延長部5の開閉操作がし易い態様である。
また、被覆材3,4の好ましい態様としては、延長部5は、折曲部6から離れた側に図示外の引っ掛け部を有し、他方の被覆材4に設けられた図示外の被引っ掛け部に引っ掛け部を係脱可能とした態様が挙げられる。本例は、一方の被覆材3の延長部5と他方の被覆材4との間に係止構造を付した態様で、一対の被覆材3,4の閉じ状態を維持する上で好ましい。
更にまた、折畳シート2の好ましい態様としては、ミウラ折りにて折り畳まれるものである態様が挙げられる。本例は、折畳シート2をミウラ折りで折り畳む態様であり、山折り、谷折りの位置が固定していて破れ難い態様である。
更に、被覆材3,4の好ましい別の態様としては、一方の被覆材3の延長部5と他方の被覆材4との間の周辺マチ面を切取り可能に覆うマチ面被覆帯部(図示せず)を有する態様が挙げられる。本例は、使用前の折畳収集帳1として折畳シート2を袋綴じ状態に保ち、使用時にマチ面被覆帯部を切り取ることで折畳収集帳1の折畳シート2を展開可能としたものである。
◎実施の形態1
-折畳収集帳の全体構成-
図2は実施の形態1に係る折畳収集帳の全体構成を示す。
同図において、折畳収集帳10は、縦横複数の折り目22,23を介して連接し、略矩形状の単位シート部21に折り畳まれる展開可能な折畳シート20と、折り畳まれた折畳シート20の最下層に位置する単位シート部21に図示外の接着剤を介して固着される第1のカバー30(一方の被覆材に相当)と、折り畳まれた折畳シート20の最上層に位置する単位シート部21に図示外の接着剤を介して固着される第2のカバー40(他方の被覆材に相当)と、を備えている。
本例において、折畳シート20は、図2及び図3(a)に示すように、例えば3行×6列の略矩形状の単位シート部21を有しており、単位シート部21の大きさは対象となる被収集物に合わせて適宜選定して差し支えない。例えば被収集物が神社・仏閣の御朱印であれば御朱印の大きさを考慮して選定するようにすればよい。尚、単位シート部21の大きさについては必ずしも夫々の被収集物が収まる大きさに選定する必要はなく、複数の単位シート部21に跨がって夫々の被収集物を収集するようにしてもよいことは勿論である。
また、本例では、折畳シート20は、墨汁、朱印又はインクによる表示が滲み・裏移りし難い和紙にて構成されている。この種の和紙としては例えばスターパックB-S120g/m2などの特殊開発の高級和紙が最適であり、これにより、墨汁や朱印の速やかな吸収性に優れた、滲みや写り込みがないきれいな紙面を保つことが可能である。
このため、本例では、折畳シート20は、図3(a)に示す展開状態(3行×6列の単位シート部21が展開した状態)から図3(b)に示す折畳状態に折り畳むことが可能になっている。
本例において、第1のカバー30は、図2及び図4(a)に示すように、折畳シート20の最下層に位置する単位シート部21(図2中左上隅部に位置する単位シート部21に相当)の裏側に固着されている。
ここで、第1のカバー30としては、図4(a)(b)に示すように、折畳シート20よりも曲げ剛性の高い素材からなるカバー基材(例えば厚紙)51が用いられており、本例ではカバー基材51の少なくとも外側面には高級和紙などの装飾材52が貼付されている。尚、カバー基材51の内側面に外側面と同じあるいは異なる装飾材52を貼付するようにしてもよいことは勿論である。また、カバー基材51の表面に装飾材52に代えて装飾画像を印刷するようにしてもよいことは勿論である。
本例において、カバー本体31は、折畳シート20の単位シート部21の縦横の外径寸法よりも大きい外形寸法(x1,y1)を有している。更に、延長部32もカバー本体31と略同様な外形寸法(x1,y1)を有している。そして、折曲部33は、カバー本体31及び延長部32との隣接部位に形成された折曲線34を介して折曲可能になっており、折曲部33の幅寸法z1は折り畳まれた折畳シート20の厚さ及び第2のカバー40の厚さの合算値以上に選定されている。尚、カバー本体31及び延長部32のうち折曲部33から離れた側の各隅部には曲面状の面取り部35が形成されている。
第2のカバー40は、図2及び図4(c)に示すように、折畳シート20の最上層に位置する単位シート部21(図2中右下隅部に位置する単位シート部21に相当)の裏側に固着されている。
ここで、第2のカバー40としては第1のカバー30と同様な素材で構成されており、略矩形状のカバー本体41を有している。このカバー本体41は、折畳シート20の単位シート部21の縦横の外径寸法よりも大きい外形寸法(x2,y2)(本例ではx2=x1,y2=y1)を有している。尚、カバー本体41の各隅部には曲面状の面取り部45が形成されている。
<折畳収集帳携帯時>
折畳収集帳10を携帯する際には、図5(a)(b)に示すように、第1のカバー30及び第2のカバー40を把持して折畳シート20を折り畳み、しかる後、第1のカバー30の延長部32を折曲部33を介して第2のカバー40を覆う位置に折り曲げるようにすればよい。このとき、折畳収集帳10では、折畳シート20が折畳状態で第1のカバー30、第2のカバー40に挟まれた状態で収容され、更に、第1のカバー30の延長部32が第2のカバー40を覆う位置に配置されている。本例では、第1のカバー30の延長部32のうち表面に露呈する部分は装飾材52で覆われていることから、折畳収集帳10の携帯時における外観品質は良好に保たれている。
折畳収集帳10を使用する際には、例えば図5(a)に示すように、第1のカバー30の延長部32を折曲部33を介して開放した後、図6(a)に示すように、第1のカバー30及び第2のカバー40を把持して折畳シート20を全部展開し、展開された折畳シート20の該当箇所(図6(a)中のC1~C18のいずれか)に被収集物(例えば神社、仏閣の御朱印)を収集するようにすればよい。
このとき、折畳シート20を全部展開してもよいが、被収集物の収集作業スペースとして折畳シート20の全部を展開する必要がない場合には、例えば図6(b)に示すように、折畳シート20の一部(本例では折畳シート20のC1~C12までの一部の領域)を展開した後、該当箇所である例えばC5の単位シート部21に被収集物を収集するようにしてもよい。
折畳収集帳10に複数の被収集物を収集し終わった場合、収集した被収集物を壁面に飾ったり、額に入れてインテリアとして利用することで展示することが可能である。
このとき、図7(a)に示すように、折畳シート20を全部展開し、かつ、第1のカバー30の延長部32を折曲部33を介して折畳シート20の図中左隅部に位置する単位シート部21(C16の領域)上に折り返し、当該折畳シート20全体を展開状態で保持することにより収集された被収集物を展示するようにすればよい。
このような使用態様においては、図7(a)に示すように、展開された折畳収集帳10を略矩形状に収めることで展開状態の折畳収集帳10を容易に保持することが可能であり、しかも、図7(a)(b)に示すように、第1のカバー30のうち折り返された延長部32の表面を露呈させることで、折畳収集帳10の装飾材52のデザイン52a,52bや折畳収集帳10の品名表示52cにて折畳収集帳10の種別も合わせて表示することが可能である。
本実施の形態では、第1のカバー30は延長部32を折曲部33を介して折り曲げる構造を採用しているが、折畳収集帳10の閉じ形状を維持した状態で保管するという観点からすると、第1のカバー30の延長部32と第2のカバー40との間に係止構造を付すようにしても差し支えない。
この種の係止構造としては、例えば図8(a)に示すように、第1のカバー30の延長部32は折曲部33から離れた側に引っ掛け部としての面ファスナ61を有し、第2のカバー40側に設けられた被引っ掛け部としての面ファスナ62に面ファスナ61を係脱可能にする態様が挙げられる。
また、別の係止構造としては、図8(b)に示すように、第1のカバー30の延長部32は折曲部33から離れた側に引っ掛け部としての係止突片63を有し、第2のカバー40側に設けられた被引っ掛け部としての係止孔64に係止突片63を係脱可能にする態様が挙げられる。
本実施の形態では、折畳シート20は例えば3行×6列の単位シート部21を有する態様であるが、単位シート部21の数については適宜選定して差し支えない。
例えば図9(a)に示すように、折畳シート20が3行×5列の単位シート部21を有する態様の場合には、折畳シート20を例えばミウラ折りに則った折り目22,23で折畳可能とし、折畳シート20の最下層に位置する単位シート部21(図9(a)中左上隅部に位置する単位シート部21に相当)の裏側に第1のカバー30を固着し、折畳シート20の最上層に位置する単位シート部21(図9(a)中右下隅部に位置する単位シート部21に相当)の表側に第2のカバー40を固着するようにすればよい。このようにすれば、折畳シート20を折り畳んだ際に、第1のカバー30及び第2のカバー40間に折り畳まれた折畳シート20が収容される折畳収集帳10が得られる。
尚、単位シート部21の列数が偶数であれば、実施の形態1と同様の方式で、折畳シート20に対して第2のカバー40を固着するようにすればよく、一方、単位シート部21の列数が奇数であれば、変形の形態1と同様の方式で、折畳シート20に対して第2のカバー40を固着するようにすればよい。
本実施の形態では、第1のカバー30はカバー本体31に対して一つの延長部32を折曲部33を介して折り曲げ可能に連接した態様であるが、これに限られるものではなく、例えば図9(b)に示す変形の形態2のように構成しても差し支えない。
図9(b)に示す態様では、第1のカバー30は、実施の形態1と同様に、カバー本体31の一方の縦方向側辺に折曲部33を介して延長部32を折曲可能に連接するほか、カバー本体31の他方の縦方向側辺に第2の折曲部38を介して第2の延長部37を折曲可能に連接したものである。尚、第2の延長部37の第2の折曲部38から離れた側の各隅部には、延長部32と同様に、曲面状の面取り部35が形成されている。
このとき、折畳収集帳10を携帯する場合には、第1のカバー30の複数の延長部32,37が重なった状態で閉じられる態様にする必要があるため、例えば折曲部33の幅寸法z1に対して第2の折曲部38の幅寸法z2を延長部32の厚さ分だけ大きく設定するようにすればよい。
図10(a)は実施の形態2に係る折畳収集帳の全体構成を示す。
同図において、折畳収集帳10の基本的構成は実施の形態1に係る態様と略同様であるが、第1のカバー30が実施の形態1と異なる構成を備えている。尚、実施の形態1と同様な構成要素については実施の形態1と同様な符号を付してここではその詳細な説明を省略する。
本実施の形態において、第1のカバー30は、折畳収集帳10として使用する前、それ自体で扁平な箱状容器を構成可能な構造を有しており、折畳収集帳10として使用する際に箱状容器を解体して折畳シート20のカバーとして機能するようになっている。
以下、第1のカバー30の具体的構造について説明する。
今、図10(b)及び図11(a)に示すように、第1のカバー30の各張り出し帯片71~76をミシン目81~86に沿って略直角に折り曲げ、しかる後、第1のカバー30の延長部32を折曲部33を介して折り曲げた後、図11(b)に示すように、カバー本体31周辺の張り出し帯片71~73に図示外の接着剤を塗布し、延長部32周辺の張り出し帯片74~76と重ねて固着し、カバー本体31と延長部32との間の周辺マチ面としてマチ面被覆帯部91~93を形成し、これにより、扁平な箱状容器100を構成するものである。ここで、マチ面被覆帯部91は張り出し帯片71,74を接着したものからなり、マチ面被覆帯部92は張り出し帯片72,75を接着したものからなり、マチ面被覆帯部93は張り出し帯片73,76を接着したものからなる。尚、張り出し帯片74,76の接合片74a,76aは隣接する張り出し帯片75の長手方向両端部に接着剤にて接合され、第1のカバー30による箱状容器100の剛性を高めるようになっている。
また、第1のカバー30は扁平な箱状容器100として構成されることから、第1のカバー30による箱状容器100をそのまま郵送可能なパッケージとして利用することも可能である。
また、本例において、折畳収集帳10を使用する場合には、図11(b)に示すように、第1のカバー30による箱状容器100のマチ面被覆帯部91~93をミシン目81~86に沿って切り取ることで、第1のカバー30の延長部32を開閉可能にすることが可能になるため、折畳収集帳10の折畳シート20を展開可能にすることが可能になる。
図12(a)は実施例1に係る折畳収集帳としての御朱印帳の携帯時における外観を示す。
実施例1に係る御朱印帳は実施の形態1に係る折畳収集帳を具現化したもので、図13に示すように、折畳シートを展開した各単位シート部に神社、仏閣の各御朱印を収集するものである。尚、図13に示すように、この御朱印帳を展示する場合には、第1のカバーの延長部を折畳シートの図中左上隅部に位置する単位シート部上に折り返して配置し、展示したものが御朱印帳であるという種別や、カバーのデザインを楽しんでもらうようにすることが好ましいことが理解される。
図12(b)は実施例2に係る折畳収集帳としての御朱印帳の携帯時の外観を示す。
本例は、第1のカバーの延長部の外観が実施例1と異なるものであるが、装飾材としてユーザの好みに合わせた高級和紙を使用したり、装飾画像を印刷することで御朱印帳のデザインを存分に楽しむことも可能である。
Claims (9)
- 縦横複数の折り目を介して連接し、略矩形状の単位シート部に折り畳まれる展開可能な折畳シートと、
折り畳まれた前記折畳シートの最下層及び最上層に位置する単位シート部に夫々固着され、前記単位シート部の縦横の外形寸法よりも大きく且つ前記折畳シートよりも曲げ剛性の高い素材からなる略矩形状の一対の被覆材と、
を備え、
前記折畳シートを折り畳んだときに、いずれか一方の被覆材は、当該被覆材の少なくとも一辺には折り畳まれた折畳シートの厚さ及び他方の被覆材の厚さの合算値以上の幅寸法の折曲部を介して連接し、前記他方の被覆材を覆うように延長する延長部を有することを特徴とする折畳収集帳。 - 請求項1に記載の折畳収集帳において、
前記延長部は、いずれか一方の被覆材のうち縦方向に延びる側辺に折曲部を介して連接することを特徴とする折畳収集帳。 - 請求項1又は2に記載の折畳収集帳において、
前記延長部は、前記折曲部から離れた側に引っ掛け部を有し、前記他方の被覆材に設けられた被引っ掛け部に前記引っ掛け部を係脱可能としたことを特徴とする折畳収集帳。 - 請求項1乃至3のいずれかに記載の折畳収集帳において、
前記折畳シートは墨汁、朱印又はインクによる表示が滲み・裏移りし難い和紙にて構成されていることを特徴とする折畳収集帳。 - 請求項1乃至4のいずれかに記載の折畳収集帳において、
前記折畳シートはミウラ折りにて折り畳まれるものであることを特徴とする折畳収集帳。 - 請求項1乃至5のいずれかに記載の折畳収集帳において、
前記一対の被覆材は、前記折畳シートを折り畳んだときに外側に露呈する面に装飾を施したものであることを特徴とする折畳収集帳。 - 請求項1乃至6のいずれかに記載の折畳収集帳において、
前記一対の被覆材は、前記一方の被覆材の延長部と前記他方の被覆材との間の周辺マチ面を切取り可能に覆うマチ面被覆帯部を有することを特徴とする折畳収集帳。 - 請求項1に記載の折畳収集帳を使用するに際し、
前記一対の被覆材のうち一方の被覆材の延長部を折曲部を介して開放した後、
前記一対の被覆材を把持して前記折畳シートを全部又は一部展開し、
展開された折畳シートの該当箇所に被収集物を収集した後、
前記一対の被覆材を把持して当該折畳シートを折り畳み、しかる後、一方の被覆材の延長部を折曲部を介して前記他方の被覆材を覆う位置に戻すようにすることを特徴とする折畳収集帳の使用方法。 - 請求項1に記載の折畳収集帳を使用するに際し、
前記折畳シートに目標とする複数の被収集物を収集し終わった後、
前記折畳シートを全部展開し、かつ、前記一方の被覆材の延長部を折曲部を介して前記折畳シートの単位シート部上に折り返し、
当該折畳シート全体を展開状態で保持することにより収集された被収集物を展示するようにしたことを特徴とする折畳収集帳の使用方法。
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