JP3202073U - 御朱印帳ケース - Google Patents

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Abstract

【課題】御朱印帳が劣化することなく、表紙が視認可能な状態で保管することができる御朱印帳ケースを提供する。【解決手段】御朱印帳を収納しうる大きさに形成され、開口部11を有する収納部12と、開口部を開閉可能に被覆しうる蓋部13とを有している。収納部は、御朱印帳の裏表紙が当接する長方形状の第一の大型側板部14と、第一の大型側板部の四辺部に接合され、御朱印帳の厚さ方向側面部に当接する四つの側板部16〜19とを備え、蓋部は、第一の大型側板部と同一の大きさに形成され、御朱印帳の表表紙に当接する第二の大型側板部20により形成されている。また蓋部は、開口部の一端部においてヒンジ部22を介して収納部と回動可能に接合されている。【選択図】図3

Description

本考案は、御朱印帳・納経帳を収納するためのケースに関するものである。
従来より、お寺への参拝者が写経、読経をした後に、お寺に写経を納めた証として、文字又は印等で構成される御朱印というものを記してもらうという習慣がある。御朱印は、一つ一つ手作業で書かれることから、単に記念としてだけでなく、そのお寺の御本尊の分身とされ、大切にされるものである。御朱印はやがて神社にも広がり、今では寺社を参拝した際に記してもらうことができるようになっている。
御朱印は寺社ごとに異なった文字、印等で構成されていることから、寺社を巡った記録として、御朱印を集めるということが多く行われている。この際、参拝者は御朱印帳と呼ばれる専用の手帳に御朱印を集めていくことが一般的である。御朱印帳は、納経帳、御宝印帳、又は集印帳とも呼ばれ、一例として、和紙を折りたたんで蛇腹状にしたものに表紙が設けられているものがある。
御朱印帳はその美的外観も重視されており、表紙に刺繍による装飾部が設けられていることが多い。従って、御朱印帳を本棚等に直接収納した場合にあっては、装飾部が他の書籍等と擦れてしまい、刺繍が傷付いてしまうという事態を生じていた。また、刺繍による装飾部が見える状態で保管することも困難であった。
また、御朱印帳は、御朱印の墨が乾きやすいよう和紙で構成されていることから、劣化防止のため温度や湿度等に注意して保管する必要があった。
以上の観点から、御朱印帳が劣化することなく、表紙の装飾部を活かした状態で大切に保管したいという要請が多かった。本件実用新案登録出願人はこのような観点から先行技術調査を行った結果、書籍を保護するためのケースを発見した。
例えば、特許文献1には、移動時の書籍類収納用の入れ物としての透明なプラスチックのケースが開示されている。また、特許文献2には、プラスチック板を帯状に折り曲げて図書のカバーケースとしたプラスチックブックケースが開示されている。また、特許文献3には、開口部を有する透明合成樹脂製の筐体の背壁にこれと一体的な開閉蓋を連設して該開閉蓋の上下両縁内側に設けた係止部を筐体の天板及び底板の端部に係止するようにしたブックケースが開示されている。
しかし、特許文献1に開示された技術にあっては、書籍を完全に密封できるものではなく、前記課題を解消することはできない。
また、特許文献2及び3に開示された技術にあっては、ケースの一端部が開口したままの状態で保管するため、前記課題を解消することはできない。
またさらに、特許文献1−3にあっては、御朱印帳を展示した状態で保管するという技術ではなかった。
実開平6−36873号公報 実開昭60−141267号公報 実公昭38−23917号公報
本考案は、以上のような従来からの不具合を解消するためのものであって、その課題は、御朱印帳が劣化することなく、表紙が視認可能な状態で保管することができる御朱印帳ケースを提供することにある。
前記課題を解決するために、請求項1に記載の考案にあっては、御朱印帳を収納しうる大きさに形成され、開口部を有する収納部と、前記開口部を開閉可能に被覆しうる蓋部とを有することを特徴とする。
従って、御朱印帳を前記開口部から前記収納部に挿入し、前記開口部を前記蓋部によって被覆した場合には、前記御朱印帳が前記収納部と前記蓋部とにより被覆された状態で収納される。
請求項2に記載の考案にあっては、前記収納部は、前記御朱印帳の裏表紙が当接する長方形状の第一の大型側板部と、前記第一の大型側板部の四辺部に接合され、前記御朱印帳の厚さ方向側面部に当接する四つの側板部とを備え、前記蓋部は、前記第一の大型側板部と同一の大きさに形成され、前記御朱印帳の表表紙に当接する第二の大型側板部により形成されていることを特徴とする。
従って、御朱印帳を前記収納部に収納した場合には、前記御朱印帳の厚さ方向側面部が前記四つの側板部に、前記御朱印帳の裏表紙が前記第一の大型側板部に、前記御朱印帳の表表紙が前記第二の大型側板部に、夫々、当接する。
請求項3に記載の考案にあっては、前記蓋部は、前記開口部の一端部においてヒンジ部を介して前記収納部と回動可能に接合されていることを特徴とする。
従って、前記蓋部は前記開口部の一端部に設けられたヒンジ部を介して回動する。
請求項4に記載の考案にあっては、前記開口部の辺縁部には、前記開口部を前記蓋部で閉止した場合に前記収納部を密閉しうるパッキン部が設けられていることを特徴とする。
従って、前記開口部を前記蓋部で閉止した場合には、前記パッキン部により前記収納部が密閉される。
請求項5に記載の考案にあっては、半透明な合成樹脂製であることを特徴とする。
請求項1及び2に記載の御朱印帳ケースにあっては、御朱印帳を前記開口部から前記収納部に挿入し、前記開口部を前記蓋部によって被覆した場合には、前記御朱印帳が前記収納部と前記蓋部とにより被覆された状態で収納されるので、前記御朱印帳の表紙に設けられた装飾部を傷付けてしまうといった事態を防止することができる。
特に、御朱印帳の装飾部は刺繍によって構成されている場合が多いので、御朱印帳を本棚等に直接収納した場合にあっては、装飾部が他の書籍等と擦れてしまい、刺繍が傷付いてしまうという事態を生じていたのに対して、請求項1及び2に記載の御朱印帳ケースにあっては、前記のような事態を防止することができる。
またさらに、請求項2に記載の御朱印帳ケースにあっては、御朱印帳を前記収納部に収納した場合には、前記御朱印帳の厚さ方向側面部が前記四つの側板部に、前記御朱印帳の裏表紙が前記第一の大型側板部に、前記御朱印帳の表表紙が前記第二の大型側板部に、夫々、当接するので、前記御朱印帳ケースの収納部に収納された御朱印帳を確実に保持することができ、また、前記収納部に収納された御朱印帳が動くことにより、前記御朱印帳の表紙に設けられた装飾部を傷付けてしまうといった事態を防止することができる。
請求項3に記載の御朱印帳ケースにあっては、前記蓋部は前記開口部の一端部に設けられたヒンジ部を介して回動するので、前記蓋部をスムーズに開閉することができる。
請求項4に記載の御朱印帳ケースにあっては、前記開口部を前記蓋部で閉止した場合には、前記パッキン部により前記収納部が密閉されるので、前記御朱印帳ケース内の温度や湿度を一定に保った状態で保管することができ、その結果、和紙で構成された御朱印帳の劣化を防止することができる。
また、請求項4に記載の御朱印帳ケースにあっては、御朱印帳が密閉された状態で収納されるので、前記御朱印帳ケース自体に水等がかかった場合であっても、御朱印帳ケース内に水等が侵入して御朱印帳を汚損するといった事態を防止することができる。
請求項5に記載の御朱印帳ケースにあっては、半透明な合成樹脂製であるので、紫外線の照射による御朱印帳の表紙の劣化を防止することができると共に、刺繍による装飾部が視認可能な状態で保管することができる。
図1は、本考案に係る御朱印帳ケースの一実施の形態において、御朱印帳を収納した状態を示す正面側斜視図である。 図2は、本考案に係る御朱印帳ケースの一実施の形態において、御朱印帳を収納した状態を示す背面側斜視図である。 図3は、本考案に係る御朱印帳ケースの一実施の形態において、蓋部を開放した状態を示す正面側斜視図である。 図4は、本考案に係る御朱印帳ケースの一実施の形態において、スタンドを取り付けた状態を示す側面側斜視図である。
以下、添付図面に示す実施の形態に基づき、本考案を詳細に説明する。
図1〜図3に示すように、本考案の一実施の形態に係る御朱印帳ケース10は、剛性を有する半透明な合成樹脂製であって、御朱印帳50を収納しうる大きさに形成され、開口部11を有する収納部12と、開口部11を開閉可能に被覆しうる蓋部13とを有している。
また、図1〜図4に示すように、本実施の形態に係る収納部12は、御朱印帳50の裏表紙51が当接する長方形状の第一の大型側板部14と、第一の大型側板部14の四辺部15、15・・・に接合され、御朱印帳50の厚さ方向側面部52、52・・・に当接する側板部16、17、18、19とを備え、蓋部13は、第一の大型側板部14と同一の大きさに形成され、御朱印帳50の表表紙53に当接する第二の大型側板部20により形成されている。
また、図1及び図3に示すように、本実施の形態に係る蓋部13は、開口部11の一端部21の長さ方向に沿って、所定間隔離間して2箇所設けられたヒンジ部22、22を介して収納部12と回動可能に接合されている。
また、図3に示すように、本実施の形態に係る開口部11の辺縁部23、23・・・には、開口部11を蓋部13で閉止した場合に収納部12を密閉しうるパッキン部24が設けられている。
本実施の形態に係る御朱印帳ケース10の構成について、添付図面を用いてより詳細に説明する。
図1及び図3に示すように、本実施の形態に係るヒンジ部22は、円柱状に形成された軸部25と、筒状に形成され、軸部25を回動可能に軸支しうる軸受部26、26、27、27と、軸受部26、26に連設され、軸受部26、26を蓋部13に固定しうる平面長方形状の固定基部28と、軸受部27、27に連設され、軸受部27、27を側板部16に固定しうる平面長方形状の固定基部29とにより構成されている。
また、図1及び図3に示すように、本実施の形態に係る軸受部26、26、27、27は、夫々、軸方向に沿って所定間隔離間して設けられ、本実施の形態に係る軸受部26と軸受部27とは、夫々、軸方向に沿って互いに隣接して設けられている。
図3に示すように、本実施の形態に係るパッキン部24は、全体が柔軟性を有する合成樹脂により、開口部11の辺縁部23、23・・・と略同一形状に形成され、開口部11の辺縁部23、23・・・に取り付けられている。
また、図4に示すように、本実施の形態に係る第一の大型側板部14の背面側中央部には、全体略直方体形状の脚部30が着脱可能に取り付けられている。
以下、本実施の形態に係る御朱印帳ケース10の作用について説明する。
図1〜図3に示すように、本実施の形態に係る御朱印帳ケース10を使用する場合には、御朱印帳50を開口部11から収納部12に挿入し、開口部11を蓋部13によって被覆する。
この際、本実施の形態に係る御朱印帳ケース10にあっては、御朱印帳50が収納部12と蓋部13とにより被覆された状態で収納されるので、従来のように御朱印帳50の裏表紙51及び表表紙53に設けられた装飾部54を傷付けてしまうといった事態を防止することができる。
特に、御朱印帳50の装飾部54が刺繍によって構成されている場合において、御朱印帳50を本棚等に直接収納した場合にあっては、装飾部54が他の書籍等と擦れてしまい、刺繍が傷付いてしまうという事態を生じていたのに対して、本実施の形態に係る御朱印帳ケース10にあっては、前記のような事態を防止することができる。
またさらに、図1及び図2に示すように、本実施の形態に係る御朱印帳ケース10にあっては、御朱印帳50を収納部12に収納した場合には、御朱印帳50の厚さ方向側面部が側板部16、17、18、19に、御朱印帳50の裏表紙51が第一の大型側板部14に、御朱印帳50の表表紙53が第二の大型側板部20に、夫々、当接するので、収納部12に収納された御朱印帳50を確実に保持することができる。
また、収納部12に収納された御朱印帳50が御朱印帳ケース10内で動くことにより、御朱印帳50の裏表紙51及び表表紙53に設けられた装飾部54を傷付けてしまうといった事態を防止することができる。
また、図1及び図3に示すように、本実施の形態に係る御朱印帳ケース10にあっては、蓋部13はヒンジ部22、22を介して回動するので、蓋部13をスムーズに開閉することができる。
また、図3に示すように、本実施の形態に係る御朱印帳ケース10にあっては、開口部11を蓋部13で閉止した場合には、柔軟性を有する合成樹脂製のパッキン部24が蓋部13と開口部11の辺縁部23、23・・・との間で圧接される。その結果、蓋部13と開口部11とがパッキン部24を介して密着し、収納部12が密閉される。
従って、本実施の形態に係る御朱印帳ケース10にあっては、御朱印帳ケース10内の温度や湿度を一定に保った状態で保管することができ、その結果、和紙で構成された御朱印帳50の劣化を防止することができる。
また、本実施の形態に係る御朱印帳ケース10にあっては、御朱印帳50が密閉された状態で収納されるので、御朱印帳ケース10自体に水等がかかった場合であっても、御朱印帳ケース10内に水等が侵入して御朱印帳50を汚損するといった事態を防止することができる。
またさらに、図1及び図3に示すように、本実施の形態に係る御朱印帳ケース10にあっては、蓋部13がヒンジ部22、22を介して回動するように構成されているので、蓋部13を回動させることによって蓋部13を開口部11の辺縁部23、23・・・に確実に合わせ、開口部11を閉止させることができる。その結果、収納部12をパッキン部24によってより確実に密閉することができる。
また、本実施の形態に係る御朱印帳ケース10にあっては、全体が半透明な合成樹脂製であるので、紫外線の照射による御朱印帳50の表表紙53及び裏表紙51の劣化を防止することができると共に、刺繍による装飾部54が視認可能な状態で保管することができる。
また、図4に示すように、本実施の形態に係る第一の大型側板部14の背面側中央部には、全体略直方体形状の脚部30が着脱可能に取り付けられているので、御朱印帳ケース10を長さ方向に立てた状態で支持することができ、また、脚部30を取り外すことによって、御朱印帳ケース10を本棚等へ収納することができる。
本実施の形態に係る御朱印帳ケース10にあっては、脚部が設けられている場合を例に説明したが、前記構成に限定されない。
また、半透明な合成樹脂により構成されている場合を例に説明したが、前記構成に限定されず、御朱印帳を視認可能な状態で収納しうるよう、透明な合成樹脂で構成することもできる。
本考案は、御朱印帳を収納する御朱印帳ケースに広く適用可能であり、産業上利用可能性を有している。
10:御朱印帳ケース
11:開口部
12:収納部
13:蓋部
14:第一の大型側板部
15:四辺部
16、17、18、19:側板部
20:第二の大型側板部
21:一端部
22:ヒンジ部
23:辺縁部
24:パッキン部
25:軸部
26、27:軸受部
28、29:固定基部
30:脚部
50:御朱印帳
51:裏表紙
52:厚さ方向側面部
53:表表紙
54:装飾部

Claims (5)

  1. 御朱印帳を収納しうる大きさに形成され、開口部を有する収納部と、前記開口部を開閉可能に被覆しうる蓋部とを有することを特徴とする御朱印帳ケース。
  2. 前記収納部は、前記御朱印帳の裏表紙が当接する長方形状の第一の大型側板部と、前記第一の大型側板部の四辺部に接合され、前記御朱印帳の厚さ方向側面部に当接する四つの側板部とを備え、前記蓋部は、前記第一の大型側板部と同一の大きさに形成され、前記御朱印帳の表表紙に当接する第二の大型側板部により形成されていることを特徴とする請求項1記載の御朱印帳ケース。
  3. 前記蓋部は、前記開口部の一端部においてヒンジ部を介して前記収納部と回動可能に接合されていることを特徴とする請求項2記載の御朱印帳ケース。
  4. 前記開口部の辺縁部には、前記開口部を前記蓋部で閉止した場合に前記収納部を密閉しうるパッキン部が設けられていることを特徴とする請求項3記載の御朱印帳ケース。
  5. 半透明な合成樹脂製であることを特徴とする請求項1記載の御朱印帳ケース。
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