JP6933043B2 - 包装体 - Google Patents

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Description

本発明は、陳列時に被収容物の主表示面が視認されやすいようにした陳列用の包装体に用いて好適な、包装体に関する。
従来、ボトルに入った制汗剤等の商品(被収容物)を陳列したときに、その商品の主表示面(商品名等が表示された面)が視認されやすいようにした包装体が種々提案されている(例えば特許文献1−3参照)。
特開2014−037266号公報 特開2014−061931号公報 特開2015−229511号公報
このような陳列される商品用の包装体では、陳列中に、包装体から商品が不当に抜き取られないようにすることが要望されている。
本発明は、上記のような要望に応えて創案されたもので、被収容物が不当に包装体から抜き取られることを抑制できるようにした、包装体を提供することを目的とする。
(1)上記の目的を達成するために、本発明の包装体は、ベース壁と、被収容物の上側端部を収容する第一収容部と、前記被収容物の下側端部を収容する第二収容部と、吊下壁とを備え、前記第一収容部と前記第二収容部とは、前記ベース壁に第一方向に互いに間隔をあけて配置されると共に、それぞれ前記ベース壁の第一面に対して、前記第一方向と交差する第二方向に突設され、前記第一収容部は、前記第二収容部とは反対側に配置される第一外側壁と、前記吊下壁の下側端部を成し前記吊下壁と共に前記第二方向に突出する第一前壁と、前記第二収容部側に配置される第一内側壁とを有し、前記第一内側壁と前記第一外側壁とにはそれぞれ、前記被収容物を出し入れ可能な孔部が設けられ、前記ベース壁と前記第一外側壁との間、前記ベース壁と前記第一内側壁との間、前記吊下壁と前記第一外側壁との間、及び、前記吊下壁と前記第一内側壁との間には、それぞれの箇所を折り曲げ可能とする罫線が設けられ、前記第一収容部のそれぞれの前記罫線の部分は、前記吊下壁が前記ベース壁と同一面上にある状態と、前記吊下壁が前記第二方向に突出する状態との間で折り曲げ可能であることを特徴としている。
(2)前記第一外側壁には、前記孔部を開閉可能な蓋部が設けられることが好ましい。
)前記蓋部に貼設されて前記蓋部を封止する封止部材が備えられることが好ましい。
)前記第一内側壁には、前記孔部の周辺の壁面に連設され、前記第一収容部の内方に折り曲げられた第一切片を備えることが好ましい。
)前記第二収容部は、前記第一収容部側に配置される第二内側壁と、前記第二方向に突出する第二前壁と、前記第一収容部とは反対側に配置される第二外側壁とを有し、前記第二内側壁には、前記被収容物を出し入れ可能な孔部が設けられ、前記第二外側壁には、前記被収容物が載置される載置部が設けられ、前記ベース壁と前記第二内側壁との間、前記ベース壁と前記第二外側壁との間、前記第二前壁と前記第二内側壁との間、及び、前記第二前壁と前記第二外側壁との間には、それぞれの箇所を折り曲げ可能とする罫線が設けられ、前記第二収容部のそれぞれの前記罫線の部分は、前記第二前壁が前記ベース壁と同一面上にある状態と、前記第二前壁が前記第二方向に突出する状態との間で折り曲げ可能であることが好ましい。
)前記第二内側壁には、前記孔部の周辺の壁面に連設され、前記第二収容部の内方に折り曲げられた第二切片を備えることが好ましい。
)前記第一内側壁及び前記第二内側壁の互いに対向する対向面の少なくとも一方は、前記第二方向に向かって拡幅すると共に前記第二方向に向く傾斜面であることが好ましい。
)本包装体は、一枚のシート材から組み立てられることが好ましい。
本発明によれば、第一収容部により被収容物の一端部を収容すると同時に第二収容部により被収容物の他端部を収容するので、これらの第一収容部及び第二収容部により被収容物の両端を保持することができ、陳列中等に被収容物が包装体から不当に抜き取られることを抑制できる。
本発明の一実施形態としての包装体の展開図(包装体を形成するシート材の正面図)である。 本発明の一実施形態としての包装体の組み立て方法を説明するための図であって、二つに畳んだ状態のシート材(折畳状包装体)の模式図である。 本発明の一実施形態としての包装体の構成を、容器を収容していない状態で示す模式的な斜視図である。 本発明の一実施形態としての包装体の構成を、容器を収容していない状態で示す模式的な斜視図であり、上下を逆さにして示す図である。 本発明の一実施形態としての包装体の構成を、容器を収容していない状態で示す模式的な側面図である。 本発明の一実施形態としての包装体の構成を、容器を収容する途中の状態で示す模式的な側面図である。 本発明の一実施形態としての包装体の構成を、容器の収容が完了した状態で示す模式的な側面図である。 本発明の一実施形態としての包装体の構成を、容器の収容が完了した状態で示す模式的な正面図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。なお、以下に示す実施形態はあくまでも例示に過ぎず、以下の実施形態で明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。以下の実施形態の構成は、それらの趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
本実施形態では、本発明の包装体1を、被収容物として商品100を収容する陳列用の包装体に適用した例を説明する。商品100は、ここでは、プラスチック容器入りの日焼け止めであり、以下、商品100を容器100ともいう。
本実施形態の包装体1は、所定の形状に切り取られるとともに罫線やスリットが設けられた後述の一枚のシート材1′から組み立てられた立体状の包装資材である。
以下、図3〜図8を参照する場合には、包装体1が容器100を包装し陳列する状態を基準とする。すなわち、包装体1のベース壁2の長手方向(第一方向)を縦方向Zとし、重力の作用方向を下方とし、下方の反対方向を上方として説明する。また、ベース壁2の法線方向を前後方向Yとし、縦方向Z及び前後方向Yの両方向と直交する方向を幅方向Xとする。
また、前後方向Yの内、特に前方を指す場合は前方Y(第二方向)と表記し、特に後方を指す場合はYと表記する。
また、容器100も包装体1に収納された状態を基準として、包装体1に倣って幅方向X,前後方向Y及び縦方向Zを規定する。
一方、図1及び図2を参照する場合には、上下前後左右は図中における方向(紙面上の方向)を基準として説明する。
また、包装体1との区別し易いよう、容器100を便宜的に一点鎖線で示す。
[1.包装体及び容器の構造]
本発明の一実施形態としての包装体1及び包装体1に収納される容器100の構成について、図3〜図8を参照して説明する。
容器100は、図6〜図8に示すように、概略、幅方向Xに長い略長円柱の容器である。容器100は、充填された日焼け止めを吐出する吐出部を上面に有する中空の容器本体101と、容器本体101の上部に取り外し可能に装着されるキャップ102とを備える。
包装体1は、容器100を正面の主表示面41f(図8参照)が視認されやすいよう主表示面41fを露出させた状態で容器100を収納する。また、包装体1は、自立した状態での陳列にも、吊り下げられた状態での陳列にも使用可能なものである。
図3〜図8に示すように、包装体1は、容器100の背面と対面する矩形のベース壁2と、ベース壁2の前面(第一面)から前方Y(第二方向)に突設された上下一対の収容部3,4と、吊下壁5とを備える。ベース壁2と収容部3,4との相互間に形成される空間は、容器100が設置される設置空間となる。吊下壁5には、上端部の幅方向Xで中央に吊下孔5aが穿設されている。
図3及び図4に示すように、各収容部3,4は、概略、幅方向Xに長い角筒体であり、上方の収容部3(第一収容部)には容器100の上部100T(一端部)をなすキャップ102が収容され、下方の収容部(第二収容部)4には、容器100の下部100B(他端部)が収容される。
収容部3は、収容部4とは反対側に配置される上壁31(第一外側壁),前壁32,収容部4側に配置される下壁33(第一内側壁)を備え、後方をベース壁2の上部により塞がれている。上壁31及び下壁33は、それぞれ、幅方向Xに長く前方Yに向かって拡幅する台形形状であると共に、それらの下面は水平方向対して緩やかに傾斜する前方Yに向く傾斜面である。
なお、下壁33の下面33Aと、後述の収容部4の上壁41(第二内側壁)の上面41Aは、互いに略対向し、本発明の対向面を構成する。以下、下面33Aを対向面33A,上面41Aを対向面41Aともいう。
上壁31及び下壁33には容器100を挿入や排出するための孔部31a,33aが縦方向Zに並んで形成される。孔部31a,33aは、それぞれ上壁31及び下壁33の幅方向Xの中央において前縁から後縁にわたって形成される。各孔部31a,33aは、それぞれ、容器100の横断面と略同じ形状の幅方向Xに長い略長円形状に形成されている。
孔部31aは、上壁31に、一部31c(ここでは前方の一部、以下「切り残し31c」ともいう)を直線状に切り残して略長円形状にスリットC1を入れて形成される。なお、ここでは線状の切り込みを「スリット」と呼ぶ。このスリットC1と切り残し31cにより包囲された略長円形状の部分31b(以下「蓋部31b」という)は、それぞれ前記切り残し31cを支点として上下に折り曲げ自在であり、孔部31aを開閉する蓋部として機能する。
収容部3の下壁33には、その前縁と後縁とに亘る左右対称の半円弧状のスリットC6,C7が、幅方向Xに所定距離をあけて設けられている。スリットC6,C7には、幅方向Xで両側に直線状の切り残し33d,33eが形成されている。これらのスリットC6,C7と切り残し33d,33eにより包囲された幅方向Xに長い略長円形状の部分は、幅方向Xで中央において前後方向Yに沿って形成された直線状のスリットC8により左右一対の切片33b,33c(第一切片)に二等分されている。これらの切片33b,33cが、それぞれ切り残し33d,33eを支点として収容部3の内方へと折り曲げられることで孔部33aが形成される。
前壁32は、幅方向Xに長い鉛直(又は略鉛直)の矩形壁面であり、上方に延在する吊下壁5の下端部を成す。
収容部4は、収容部3と略上下対称に構成されている。具体的には、収容部4は、収容部3側に配置される上壁41(第二内側壁),前壁42,収容部3とは反対側に配置される下壁43(第二外側壁)を備え、後方をベース壁2の下部により塞がれている。上壁41及び下壁43は、それぞれ、幅方向Xに長く前方Yに向かって拡幅する台形形状であると共に、それらの上面は、水平方向に対して緩やかに傾斜する前方Yに向く傾斜面である。下壁43は包装体1の底壁でもあるので以下「底壁43」ともいう。
上壁41には、容器100が挿入される孔部41aが、収容部3の孔部31a,33aの鉛直下方に(縦方向Zに並んで)形成される。
上壁41には、その前縁と後縁とに亘る左右対称の半円弧状のスリットC3,C4が、幅方向Xに所定距離をあけて設けられている。スリットC3,C4には、幅方向Xで両側に直線状の切り残し41d,41eが形成されている。これらのスリットC3,C4と切り残し41d,41eにより包囲された幅方向Xに長い略長円形状の部分は、幅方向Xで中央において前後方向Yに沿って形成された直線状のスリットC5により左右一対の切片41b,41c(第二切片)に二等分されている。これらの切片41b,41cが、それぞれ切り残し41d,41eを支点として収容部4の内方へと折り曲げられることで孔部41aが形成される。
底壁43の後縁には僅かな高さの脚部43a,43aが左右一対に設けられている。底壁43には上述したように緩やかな傾斜が付けられているが、これらの脚部43a,43aにより前記傾斜が相殺される。すなわち、底壁43の前縁と脚部43a,43aの下端とが同一又は略同一の高さとなる。これにより、包装体1を床等に直置きしたときに、包装体1が安定して自立するようになる。
また、底壁43には、容器100の底面が載置される箇所に、孔43b(以下「窓43b」という)が形成されている。この窓43bは容器100の底面のロット番号の印刷箇所に対応して配置され、且つ、容器100の底面よりも小さく設定されている。したがって、包装体1に包装された状態の容器100のロット番号を窓43bから視認することができる。また、窓43bの周囲43cに容器100を載置できる。換言すれば周囲43cが、容器100が載置される載置部となる。
また、収容部3,4の前壁32,42には、幅方向Xの中央には、孔部33a,41aと連設された略四角形の孔(以下「窓」という)32a,42aが設けられている。これらの窓32a,42aを設けることで、包装体1から露出する容器100の主表示面41f等の領域を増やしている。すなわち、包装体1に収納された状態において、容器100の主表示面を含む多くの領域を見ることができるようにしている。
[2.包装体の組立方法及び容器の収納方法]
以下、図1及び図2を参照して、包装体1の詳細構成の説明を絡めながら包装体1の組立方法について説明する。
図1及び図2を使用して行う以下の説明では、図3〜図8で使用した組立状態の包装体1に対して使用した符号及び名称をそのまま使用し、例えば、シート材1′において、包装体1に組み立てられた際に蓋部31bを形成する箇所については蓋部31bと表記する。また、シート材1′が二つ折りに重ねられて形成される箇所については、組み立て状態において前側となる壁部には符号の末尾に下付き文字「」を付すと共に、組み立て状態において後ろ側となる壁部には符号の末尾に下付き文字「」を付して表記する。例えば、組み立て状態においてベース壁2の前側を形成する壁部についてはベース壁2と表記し、組み立て状態においてベース壁2の後ろ側を形成する壁部についてはベース壁2と表記する。
[2−1.シート材の構成]
先ず、図1を参照して、包装体1に組み立てられるシート材1′について説明する。シート材1′は、単一の厚紙から、所定の形状に切り取られると共に罫線やスリットが適宜設けられたものであり、図1に示すように、上下に長い帯状のものである。シート材1′は、横方向に延在する罫線Lx1〜Lx8,縦方向に延在する罫線Lz1〜Lz4,スリットC1〜C8を備える。罫線Lx4は、シート材1′の縦方向に関する中心線上に形成されている。
罫線Lx1〜Lx8は上からこの順に配置され、罫線Lx1の上方の領域は、吊下壁5を形成する箇所であり、僅かに横長の略長方形をしており上側の両角部に丸みが付けられている。
吊下壁5には、その上部の横方向中央に吊下孔5aが形成される。また、吊下壁5には、下部と、吊下孔5aの左右両側とに粘着テープや接着剤等の接着手段7が設けられている。
罫線Lx1,Lx2に挟まれた領域は、収容部3の上壁31を形成する箇所であり、下方に向かって縮幅する台形形状となっている。上述したように、この上壁31には、横方向に長い略長円形のスリットC1が、罫線Lx1,Lx2の相互間に亘って形成され、スリットC1には、罫線Lx1上に切り残し31cが設けられている。
罫線Lx2,Lx3に挟まれた縦長の長方形の領域は、ベース壁2を形成する箇所であり、縦長の長方形形状となっており、その縦方向中央に接着手段7が設けられている。
罫線Lx3,Lx4に挟まれた領域は、収容部4の底壁43を形成する箇所であり、概略、下方に向かって拡幅する台形形状となっている。底壁43には中央に窓43bが形成されている。また、包装体1の組立時に底壁43の後縁となる罫線Lx3には、罫入されていない箇所が左右一対に設けられる。そして、これらの箇所には、それぞれ、スリットC2によって、下方に凸となる領域が画成される。これらの領域は、包装体1の組立時にそれぞれ脚部43aを形成する箇所である。
罫線Lx4,Lx5に挟まれた横長の長方形の領域は、収容部4の前壁42を形成する箇所であり、その横方向中央には窓42aが下方の罫線Lx5まで抜き落とされている。
罫線Lx5,Lx6に挟まれた領域は、収容部4の上壁41を形成する箇所であり、下方に向かって縮幅する台形形状となっている。上壁41には、左右対称の半円弧状のスリットC3,C4が、罫線Lx6から、上方の前壁42の窓42aに亘って形成されている。これらのスリットC3,C4と罫線Lx5,Lx6とに囲まれた領域は横長の略長円形となっている。各スリットC3,C4は、この長円形の長軸との交点付近に切り残し41d,41eがあり、この切り残し41d,41eには罫線Lz1,Lz2が形成されている。また、スリットC3,C4と罫線Lz1,Lz2とに囲まれた領域は、縦方向に形成されたスリットC5により左右に二等分され、左右一対の切片41b,41cを形成する。
罫線Lx6,Lx7に挟まれた略正方形の領域は、ベース壁2を形成する箇所である。
罫線Lx7,Lx8に挟まれた領域は、収容部3の下壁33を形成する箇所であり、下方に向かって拡幅する台形形状となっている。下壁33には、左右対称の半円弧状のスリットC6,C7が、罫線Lx7の横方向中央から吊下壁5の窓32aに亘って形成されている。これらのスリットC6,C7と罫線Lx7,Lx8とに囲まれた領域は横長の略長円形となっている。各スリットC6,C7には、この長円形の長軸との交点付近に切り残し33d,33eがあり、この切り残し33d,33eには罫線Lz3,Lz4が形成されている。また、スリットC6,C7と罫線Lx7,Lx8とに囲まれた領域は、縦方向に形成されたスリットC8により左右に二等分され、左右一対の切片33b,33cを形成する。
罫線Lx8の下方の領域は、吊下壁5(収容部3の前壁32含む)を形成する箇所であり、縦長の略長方形をしており下側の両角に丸みが付けられている。吊下壁5には、その下部の横方向中央に吊下孔5aが形成される。吊下壁5の概略下半分は、罫線Lx4を中心に吊下壁5と略線対称となっており、シート材1′を、罫線Lx4を中心に二つに折り重ねたときに、吊下壁5の概略下半分と吊下壁5とはその外縁及び吊下孔5a,5aが一致する。
[2−2.組立方法及び収納方法]
以下、シート材1′を折って包装体1に組み立てる方法(組立方法)及び容器100を包装体1に収納する方法(収納方法)の一例を説明する。なお、組立方法及び収納方法はこれに限定されるものではない。
包装体1の組み立てを行うことにより包装体1への容器100の収納が併せて行われる。これらの作業は手作業で行うことが可能である。
具体的には、先ず、図1に示すシート材1′を、シート材1′の上半分の図1の紙面表側と、下半分の紙面表側とが重合するまで罫線Lx4を中心に二つ折りする。これにより、接着手段7により、対面したベース壁2とベース壁2とが互いに接着されると共に、対面した吊下壁5と吊下壁5とが互いに接着される。この結果、図2に示す折畳状態の包装体(以下「折畳状包装体」という)1Aが得られる。
なお、図1において、罫線Lx4よりも上方については図1の紙面裏側を基準として、罫線Lx4及び罫線Lx4よりも下方については図1の紙面表側を基準として、一点鎖線は谷折りを示し、二点鎖線は山折りを示す。
この状態から、人手により、図2に矢印F1で示すように、吊下壁5と、罫線Lx4上の谷折り部とをベース壁2に向けて押し込むことで、図5に示すように、シート材1′が各罫線Lx3〜Lx6で折り曲げられる。つまり、上壁41及び底壁43がベース壁2に対してそれぞれ立ち上がるように折り曲げられて収容部4が形成される。
この際、一対の脚部43aは底壁43から切り離されているので、底壁43が折り曲げられてもベース壁2と面一の状態が維持される。この結果、脚部43aは、底壁43の後端から突出した状態となる。
この図5に示す状態の包装体を以下「半折畳状包装体1B」という。
そして、図6に示すように、この半折畳状包装体1Bに対して、容器100の下部100Bを、上方から、切片41b,41cを収容部4の内方に押し込みながら孔部41aに挿入する。容器100の底が収容部4の底壁43に着地するまで容器100を下方に押し込むことで、下部100Bが下方の収容部4内に収容された状態となる。なお、容器100を収容部4内に押し込む前に、予め、手作業により切片41b,41cを収容部4の内方に折り曲げてもよい。
次いで、図6に示す状態から、手作業により、矢印F2で示すように吊下壁5をベース壁2に向けて押し込むことで、図7に示すように折畳状包装体1Bが各罫線Lx1,2,7,8(図1参照)において折り曲げられる。つまり、上壁31及び下壁33がベース壁2に対してそれぞれ立ち上がるように折り曲げられて収容部3が形成され、完成状態の包装体1となる。この際、容器100の上部100Tに向かって収容部3の下壁33が押し下げられ、上部100Tは孔部33aを通って収容部3に収容される。このとき、切片33b,33cは、上部100Tと当接することによって収容部3の内方に折り曲げられる。
そして、蓋部31bと、収容部4の蓋部31b周辺との両方に粘着テープ6(封止部材)を貼設し、これにより蓋部31bが封止されて、包装体1への容器100の収納が完了する。粘着テープ6は、容器100を包装体に収容する前に、例えば、図2や図5に示す状態において粘着テープ6を貼設して封止してもよい。
なお、前述の収容部3の上壁31及び下壁33の傾斜と、収容部4の上壁41及び下壁43の傾斜とは、容器100を収容部3,4に挿入させることにより保持される。すなわち、収容部3,4と容器100との間に作用する摩擦抵抗により壁31,33,41,43の傾斜を規定する収容部3,4の折れ曲がり形状が保持される。
容器100を取り出すときには、粘着テープ6を剥がした後、蓋部31bを開くことで孔部31aを表出させ、孔部31aから指先を挿入して容器100のキャップ102を摘まんで上方に引き上げる。
[3.作用・効果]
本発明の一実施形態の包装体1によれば以下のような効果が得られる。
(1)収容部3により容器100の一端部(上部100T)を収容すると同時に収容部4により容器100の他端部(下部100B)を収容するので、これらの収容部3,4により容器100の両端を保持することができ、陳列中に包装体1から容器100が不当に抜き取られることを抑制できる。
(2)収容部3の上壁31には、孔部31aを開閉する蓋部31bが設けられているので、容器100を包装体1に収納後に蓋部31bを閉じることにより、包装体1から容器100が不当に抜き取られることを一層抑制できる。
(3)また、蓋部31bと収容部3とに共に粘着テープ6を貼設して蓋部31bを封止した場合には、粘着テープ6を剥がさなければ、包装体1から容器100を抜き取るのが困難になるため、容器100の不当な抜き取りをより一層抑制できる。
また、粘着テープ6を剥がした場合には、蓋部31bや収容部3の表面の一部等が粘着テープ6と一体に剥がされるので、粘着テープ6が剥がされたことを容易に視認することができる。したがって、容器100の不当な抜き取りや改竄行為を容易に発見することができる。
(4)収容部3の下壁33の孔部33aの周辺には、収容部3の内方に折り曲げられる切片33b,33cが連設され、同様に、収容部4の上壁41の孔部41aの周辺には、収容部4の内方に折り曲げられる切片41b,41cが連設されている。孔部33a,41aが全周に亘って切断されて切片33b,33c,41b,41cの無い場合には、包装体1に対し容器100の収納・抜出を行う際に容器100の表面の表示に傷が付くおそれがある。つまり、容器100が孔部33a,41aを通過するときに、孔部33a,41aを画成する切断面のエッジによって、容器100の表面に印刷等により施された表示に傷が付けられるおそれがある。
これに対し、切片33b,33c,41b,41cがあると、容器100が孔部33a,41aを通過するときには、容器100がこれらの切片33b,33c,41b,41cの基部の折れ曲がり部分すなわち曲面と接触するようになるので、容器100の表面の表示に傷が付くことを抑制できる。
(5)収容部3の下壁33の対向面33A及び収容部4の上壁41の対向面41Aは、それぞれ、前方Yに向かって拡幅すると共に前方Yに向く傾斜面として形成されている。商品100の購入を検討している者(以下「購入検討者」という)が、包装体1を正面前方から視た場合には、下壁33の対向面33A及び上壁41の対向面41Aが傾斜面であることから、下壁33の対向面33A及び上壁41の対向面41Aの前方に拡幅した形状を、購入検討者に明確に視認させることができる。そして、このような前方Yに向かって拡幅した形状は、遠近感が誇張され、購入検討者に、収容部3と収容部4との間の空間すなわち包装体1の設置空間に、実際よりも、奥行があるように感じさせることができる。この結果、包装体1に容器100を収納したときの包装体1及び容器100の美観を向上させることができ、購入検討者の購入意欲を高めることができる。
(6)また、図2に示す折畳状包装体1Aから、手作業により容易に容器100を収納可能な立体形状の包装体1とすることができるので、容器100の収納作業場所に、嵩張らない折畳状包装体1Aの形態で搬送することができ、一度に効率的に多数の折畳状包装体1Aを搬送できる。
[4.その他]
(1)上記実施形態では、容器100の取出口である孔部31aに蓋部31bを設けたが、蓋部31bを省略してもよい。
(2)上記実施形態では、孔部33a,41aに切片33b,33c,41b,41cを設けたが、切片33b,33c,41b,41cの少なくとも一つを省略してもよい。
(3)上記実施形態では、包装体1を吊り下げることができるよう吊下壁5を設けると共に、自立できるよう脚部43aを設けたが、吊下壁5及び脚部43aの一方を省略して、包装体1を吊り下げ専用又は自立専用に構成してもよい。
(4)上記実施形態では、収容部3の下壁33及び収容部4の上壁41を、それぞれ、前方Yに向かって拡幅すると共に前方Yに向く傾斜面として形成したが、下壁33及び上壁41の一方だけ前方Yに向かって拡幅すると共に前方Yに向く傾斜面としてもよい。
(5)上記実施形態では、一枚のシート材1′を組み立てて包装体1としたが、複数のシート材により包装体1を組み立ててもよい。
(6)上記実施形態では、被収容物を、容器に入った日焼け止めとした例を説明したが、本発明の包装体は、これに限られず、容器に入った化粧品や、容器に入ったサプリメントや薬や、玩具の包装など、種々の物品の包装に使用できる。
1 包装体
1A 折畳状包装体
1B 半折畳状包装体
1′ シート材
2,2,2 ベース壁
3 収容部(第一収容部)
4 収容部(第二収容部)
6 粘着テープ(封止部材)
31 収容部3の上壁(第一外側壁)
31a 孔部
31b 蓋部
32 収容部3の前壁
33 収容部3の下壁(第一内側壁)
33A 下壁33の下面(対向面)
33a 孔部
33b,33c 切片(第一切片)
41 収容部4の上壁(第二内側壁)
41A 上壁41の上面(対向面)
41b,41c 切片(第二切片)
41a 孔部
41f 主表示面
42 収容部4の前壁
43 収容部4の下壁(第二外側壁)
43a 脚部
43c 窓43bの周囲(載置部)
100 容器(被収容物)
100B 容器の下部(他端部)
100T 容器の上部(一端部)
101 容器本体
C1〜C8 スリット
Lx1〜LX8 罫線
Lz1〜Lz4 罫線
X 幅方向
Y 前後方向
前方(第二方向)
後方
Z 縦方向(第一方向)

Claims (8)

  1. ベース壁と、
    被収容物の上側端部を収容する第一収容部と、
    前記被収容物の下側端部を収容する第二収容部と
    吊下壁とを備え、
    前記第一収容部と前記第二収容部とは、前記ベース壁に第一方向に互いに間隔をあけて配置されると共に、それぞれ前記ベース壁の第一面に対して、前記第一方向と交差する第二方向に突設され
    前記第一収容部は、前記第二収容部とは反対側に配置される第一外側壁と、前記吊下壁の下側端部を成し前記吊下壁と共に前記第二方向に突出する第一前壁と、前記第二収容部側に配置される第一内側壁とを有し、
    前記第一内側壁と前記第一外側壁とにはそれぞれ、前記被収容物を出し入れ可能な孔部が設けられ、
    前記ベース壁と前記第一外側壁との間、前記ベース壁と前記第一内側壁との間、前記吊下壁と前記第一外側壁との間、及び、前記吊下壁と前記第一内側壁との間には、それぞれの箇所を折り曲げ可能とする罫線が設けられ、
    前記第一収容部のそれぞれの前記罫線の部分は、前記吊下壁が前記ベース壁と同一面上にある状態と、前記吊下壁が前記第二方向に突出する状態との間で折り曲げ可能である
    ことを特徴とする、包装体。
  2. 前記第一外側壁には、前記孔部を開閉可能な蓋部が設けられた
    ことを特徴とする、請求項に記載の包装体。
  3. 前記蓋部に貼設されて前記蓋部を封止する封止部材が備えられた
    ことを特徴とする、請求項に記載の包装体。
  4. 前記第一内側壁には、前記孔部の周辺の壁面に連設され、前記第一収容部の内方に折り曲げられた第一切片を備えた
    ことを特徴とする、請求項1〜3の何れか一項に記載の包装体。
  5. 前記第二収容部は、前記第一収容部側に配置される第二内側壁と、前記第二方向に突出する第二前壁と、前記第一収容部とは反対側に配置される第二外側壁とを有し、
    前記第二内側壁には、前記被収容物を出し入れ可能な孔部が設けられ、
    前記第二外側壁には、前記被収容物が載置される載置部が設けられ
    前記ベース壁と前記第二内側壁との間、前記ベース壁と前記第二外側壁との間、前記第二前壁と前記第二内側壁との間、及び、前記第二前壁と前記第二外側壁との間には、それぞれの箇所を折り曲げ可能とする罫線が設けられ、
    前記第二収容部のそれぞれの前記罫線の部分は、前記第二前壁が前記ベース壁と同一面上にある状態と、前記第二前壁が前記第二方向に突出する状態との間で折り曲げ可能である
    ことを特徴とする、請求項1〜の何れか一項に記載の包装体。
  6. 前記第二内側壁には、前記孔部の周辺の壁面に連設され、前記第二収容部の内方に折り曲げられた第二切片を備えた
    ことを特徴とする、請求項に記載の包装体。
  7. 前記第一内側壁及び前記第二内側壁の互いに対向する対向面の少なくとも一方は、前記第二方向に向かって拡幅すると共に前記第二方向に向く傾斜面である
    ことを特徴とする、請求項5又は6に記載の包装体。
  8. 一枚のシート材から組み立てられている
    ことを特徴とする、請求項1〜の何れか一項に記載の包装体。
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