JP2015101355A - 物品収容容器 - Google Patents

物品収容容器 Download PDF

Info

Publication number
JP2015101355A
JP2015101355A JP2013241512A JP2013241512A JP2015101355A JP 2015101355 A JP2015101355 A JP 2015101355A JP 2013241512 A JP2013241512 A JP 2013241512A JP 2013241512 A JP2013241512 A JP 2013241512A JP 2015101355 A JP2015101355 A JP 2015101355A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
article
side wall
wall
edge
free
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013241512A
Other languages
English (en)
Inventor
勉 志浦
Tsutomu Shiura
勉 志浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toin Corp
Original Assignee
Toin Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toin Corp filed Critical Toin Corp
Priority to JP2013241512A priority Critical patent/JP2015101355A/ja
Publication of JP2015101355A publication Critical patent/JP2015101355A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Cartons (AREA)

Abstract

【課題】収容した物品に伝わる衝撃を弱めることができ、物品の変形や損壊を防ぐことができる物品収容容器を提供する。
【解決手段】物品収容容器10Aは、互いに対向して上下方向へ延びる第1および第2側壁と、互いに対向して上下方向へ延びる第3および第4側壁と、頂部開口を開閉可能な頂壁と、前記頂壁に対向する底壁と、それら壁に囲繞された物品収容空間とを備え、第1〜第4底上げ部によって底上げされた第1〜第4水平部が上げ底を形成し、物品支持壁の第1〜第3自由部と固着部とが前記物品収容空間に収容された物品を配置する四角形の物品支持空間を画成している。
【選択図】図8

Description

本発明は、頂底壁と各側壁とが実質的に直交する六面体であり、それら壁に囲繞された物品収容空間に所定の物品を収容する物品収容容器に関する。
プラスチックシートを折曲して立体形とする容器の外周面を平坦シート面で形成し、内側の折返し面に収納物品を支持する凹凸部を形成した物品収容容器が開示されている(特許文献1参照)。この物品収容容器は、その外周面となる前壁や後壁、左右側壁を平坦面で形成してそれら壁に所定の表示を印刷し、前壁の上方に内側に折返し可能な内折れ面と底壁に平行状態で折曲可能な内底壁とを設けるとともに、側面から上方に折込み可能な内蓋壁を設け、内底壁に物品の底部を支持可能な凸部を形成し、内蓋壁に物品の上部を支持する凹凸部を形成している。底壁と内底壁との間には、緩衝材が配置されている。物品収容容器は、外周面が平坦面で形成されているから、所望の表示を綺麗に印刷することができ、折返し面に形成した凹凸部によって容器内に収納した物品を安定して支持することができる。
特開2004−10147号公報
前記特許文献1に開示の物品収容容器は、底壁と内底壁との間に緩衝材が配置され、容器の内部に収容した物品に伝わる衝撃が緩衝材によって弱められるから、容器に衝撃が加えられたとしても、物品が変形したり、壊れたりすることはない。しかし、この物品収容容器は、底壁と内底壁との間に緩衝材を設置する手間を要するとともに、容器の他に緩衝材のコストが必要となる。
なお、緩衝材を配置せずに底壁の上に直接物品を載置する容器では、それに物品を収容した後、容器を陳列棚やレジ棚等の載置箇所に置くときに、容器の底壁が載置箇所の表面に直に当たるから、容器をそれら棚に置いたときの衝撃が底壁を介して物品に直接伝わり、衝撃に弱い物品を収容した場合、底壁から物品に伝わる衝撃の度合いによっては容器の内部において物品が変形したり、物品が壊れる場合がある。
本発明の課題は、緩衝材を必要とせず、収容した物品に伝わる衝撃を弱めることができ、物品の変形や損壊を防ぐことができる物品収容容器を提供することにある。
前記課題を解決するための本発明の前提は、互いに対向して上下方向へ延びる第1および第2側壁と、互いに対向して上下方向へ延びる第3および第4側壁と、頂部開口を開閉可能な頂壁と、頂壁に対向する底壁と、それら壁に囲繞された物品収容空間とを備え、それら六つの壁が実質的に直交する六面体であり、底壁が、第1側壁に繋がる第1底壁と、第2側壁に繋がる第2底壁と、第3側壁に繋がる第3底壁と、第4側壁に繋がる第4底壁とから形成された物品収容容器である。
前記前提における本発明の特徴としては、第1底壁が、第1側壁の下端縁に連接されて物品収容空間に起立した状態で第1側壁の内面に並行する第1底上げ部と、第1底上げ部の先端縁に連接されて底部開口を塞ぐ第1水平部とを有し、第2底壁が、第2側壁の下端縁に連接されて物品収容空間に起立した状態で第2側壁の内面に並行する第2底上げ部と、第2底上げ部の先端縁に連接されて底部開口を塞ぐ第2水平部とを有し、第3底壁が、第3側壁の下端縁に連接されて物品収容空間に起立した状態で第3側壁の内面に並行する第3底上げ部と、第3底上げ部の先端縁に連接されて底部開口を塞ぐ第3水平部とを有し、第4底壁が、第4側壁の下端縁に連接されて物品収容空間に起立した状態で第4側壁の内面に並行する第4底上げ部と、第4底上げ部の先端縁に連接されて底部開口を塞ぐ第4水平部とを有することにある。
本発明の一例としては、物品収容容器が、第1側壁に繋がって物品収容空間に収容された物品を支持する物品支持壁を含み、物品支持壁が、第1側壁の側縁に連接されて第4側壁の内面に並行する第1自由部と、第1自由部の側縁に連接されて第2側壁の内面に並行する第2自由部と、第2自由部の側縁に連接されて第3側壁の内面に並行する第3自由部と、第3自由部の側縁に連接されて第1側壁の内面に固着された固着部とを有する。
本発明の他の一例として、物品収容容器では、第1底上げ部が第1側壁の下端縁において物品収容空間に向かって折曲されて第1側壁の内面に並行して上下方向へ延びることで、第1水平部が第1側壁の下端縁から上方へ底上げされ、第2底上げ部が第2側壁の下端縁において物品収容空間に向かって折曲されて第2側壁の内面に並行して上下方向へ延びることで、第2水平部が第2側壁の下端縁から上方へ底上げされ、第3底上げ部が第3側壁の下端縁において物品収容空間に向かって折曲されて第3側壁の内面に並行して上下方向へ延びることで、第3水平部が第3側壁の下端縁から上方へ底上げされ、第4底上げ部が第4側壁の下端縁において物品収容空間に向かって折曲されて第4側壁の内面に並行して上下方向へ延びることで、第4水平部が第4側壁の下端縁から上方へ底上げされている。
本発明の他の一例として、物品収容容器では、物品支持壁の第1自由部が第4側壁の内面に並行するように第1側壁の側縁において折曲され、物品支持壁の第2自由部が第2側壁の内面に並行するように第1自由部の側縁において折曲され、物品支持壁の第3自由部が第3側壁の内面に並行するように第2自由部の側縁において折曲され、物品支持壁の固着部が第1側壁の内面に並行するように第3自由部の側縁において折曲され、物品支持壁の第1〜第3自由部と固着部とが物品収容空間に収容された物品を配置する四角形の物品支持空間を画成している。
本発明の他の一例として、物品収容容器では、第1〜第4底上げ部の上下寸法が同一であり、第1〜第4底上げ部の上下寸法を変更することで、第1〜第4側壁の下端縁からの第1〜第4水平部の底上げ寸法を調節可能である。
本発明の他の一例として、物品収容容器では、物品支持壁の第1自由部の幅寸法が第4側壁の幅寸法よりも小さく、第1自由部が第4側壁から物品収容空間の径方向内方へ離間し、物品支持壁の第2自由部の幅寸法が第2側壁の幅出寸法よりも小さく、第2自由部が第2側壁から物品収容空間の径方向内方へ離間し、物品支持壁の第3自由部の幅寸法が第3側壁の幅寸法よりも小さく、第3自由部が第3側壁から物品収容空間の径方向内方へ離間している。
本発明の他の一例として、物品収容容器では、物品支持壁の固着部の幅寸法が第1側壁の幅寸法よりも小さく、固着部の自由側縁を物品支持壁の第1自由部に近接または当接させた状態で固着部が第1側壁の内面に固着されている。
本発明の他の一例として、物品支持壁の第1自由部には、第4側壁に当接して第4側壁からの第1自由部の離間状態を維持する当接部が形成されている。
本発明の他の一例としては、物品収容容器が第1側壁に繋がって物品収容空間に収容された物品を支持する物品支持壁を含み、物品支持壁が、第2〜第4側壁から離間して物品収容空間に環状に延びる自由部と、自由部に連接されて第1側壁の内面に固着された固着部とを有する。
本発明の他の一例として、物品収容容器では、物品支持壁の自由部の幅寸法が第1〜第4側壁の幅寸法の合計よりも小さく、物品支持壁の固着部の幅寸法が第1側壁の幅寸法よりも小さい。
本発明の他の一例として、物品収容容器では、物品支持壁の自由部が物品収容空間に収容された物品を配置する円形の物品支持空間を画成している。
本発明に係る物品収容容器は、第1底壁の第1底上げ部によって第1水平部が第1側壁の下端縁から上方へ底上げされ、第2底壁の第2底上げ部によって第2水平部が第2側壁の下端縁から上方へ底上げされ、第3底壁の第3底上げ部によって第3水平部が第3側壁の下端縁から上方へ底上げされるとともに、第4底壁の第4底上げ部によって第4水平部が第4側壁の下端縁から上方へ底上げされることで、第1〜第4水平部によって上げ底が形成され、第1〜第4水平部が陳列棚やレジ棚等の載置箇所の表面に直に当たることはなく、上げ底を形成する第1〜第4水平部が物品の質量によって下方へ弾性変形可能であるから、第1〜第4底上げ部や第1〜第4水平部が容器に加えられた衝撃を弱める緩衝材として機能する。物品収容容器は、それに加えられた衝撃が物品に直接伝わることはなく、容器に強い衝撃が加えられたとしても、第1〜第4底上げ部や第1〜第4水平部によってその衝撃が弱められるから、容器の内部における物品の変形や損壊を防ぐことができる。
第1側壁に繋がって物品収容空間に収容された物品を支持する物品支持壁を含み、物品支持壁が第4側壁の内面に並行する第1自由部と第2側壁の内面に並行する第2自由部と第3側壁の内面に並行する第3自由部と第1側壁の内面に固着された固着部とを有する物品収容容器は、物品収容空間に収容された物品の外周面が物品支持壁のそれら自由部に支持されるから、物品支持壁によって物品が物品収容空間の所定の位置に据え付けられ、物品の物品収容空間における不用意な遊動を防ぐことができ、物品が物品収容空間において遊動することによる物品の各側壁への衝突を防ぐことができる。物品収容容器は、それに強い衝撃が加えられたとしても、物品支持壁のそれら自由部によって支持された物品の各側壁への衝突が防止されるから、物品が各側壁へ衝突することによる物品の変形や損壊を防ぐことができる。
第1底上げ部が第1側壁の下端縁において物品収容空間に向かって折曲されて第1側壁の内面に並行して上下方向へ延びることで、第1水平部が第1側壁の下端縁から上方へ底上げされ、第2底上げ部が第2側壁の下端縁において物品収容空間に向かって折曲されて第2側壁の内面に並行して上下方向へ延びることで、第2水平部が第2側壁の下端縁から上方へ底上げされ、第3底上げ部が第3側壁の下端縁において物品収容空間に向かって折曲されて第3側壁の内面に並行して上下方向へ延びることで、第3水平部が第3側壁の下端縁から上方へ底上げされるとともに、第4底上げ部が第4側壁の下端縁において物品収容空間に向かって折曲されて第4側壁の内面に並行して上下方向へ延びることで、第4水平部が第4側壁の下端縁から上方へ底上げされる物品収容容器は、第1〜第4側壁に並行する第1〜第4底上げ部が第1〜第4水平部を上方へ持ち上げるから、第1〜第4底上げ部によって第1〜第4水平部を確実に上げ底にすることができる。物品収容容器は、第1〜第4水平部が陳列棚やレジ棚等の載置箇所の表面に直に当たることはなく、上げ底を形成する第1〜第4水平部が物品の質量によって下方へ弾性変形可能であり、第1〜第4底上げ部や第1〜第4水平部が衝撃を弱める緩衝材として機能するから、容器に強い衝撃が加えられたとしても、容器の内部における物品の変形や損壊を防ぐことができる。
物品支持壁の第1自由部が第4側壁の内面に並行するように第1側壁の側縁において折曲され、物品支持壁の第2自由部が第2側壁の内面に並行するように前記第1自由部の側縁において折曲され、物品支持壁の第3自由部が第3側壁の内面に並行するように第2自由部の側縁において折曲されているとともに、物品支持壁の固着部が第1側壁の内面に並行するように第3自由部の側縁において折曲され、物品支持壁の第1〜第3自由部と固着部とが物品収容空間に収容された物品を配置する四角形の物品支持空間を画成している物品収容容器は、物品収容空間に収容された物品の外観形状が四角柱の場合、その物品を四角形の物品支持空間に配置することで、その物品の外周面を物品支持壁の第1〜第3自由部に確実に支持させることができ、物品支持壁によって物品を物品収容空間の所定の位置に据え付けることができる。物品収容容器は、物品支持壁の第1〜第3自由部によって物品の物品収容空間における不用意な遊動を防ぐことができるから、容器に強い衝撃が加えられたとしても、物品が物品収容空間において遊動することによる物品の各側壁への衝突を防ぐことができ、物品が各側壁へ衝突することによる物品の変形や損壊を防ぐことができる。
第1〜第4底上げ部の上下寸法が同一であり、第1〜第4底上げ部の上下寸法を変更することで、第1〜第4側壁の下端縁からの第1〜第4水平部の底上げ寸法を調節可能な物品収容容器は、第1〜第4底上げ部の上下寸法が同一であるから、第1〜第4水平部によって形成される上げ底が各側壁に対して直交し、平坦な上げ底を作ることができる。物品収容容器は、第1〜第4底上げ部の上下寸法を変更することで、第1〜第4水平部の底上げ寸法を調節可能であるから、物品収容空間に収容する物品の上下寸法にあわせて第1〜第4水平部の底上げ寸法を自由に変更することができる。
物品支持壁の第1自由部の幅寸法が第4側壁の幅寸法よりも小さく、第1自由部が第4側壁から物品収容空間の径方向内方へ離間し、物品支持壁の第2自由部の幅寸法が第2側壁の幅出寸法よりも小さく、第2自由部が第2側壁から物品収容空間の径方向内方へ離間しているとともに、物品支持壁の第3自由部の幅寸法が第3側壁の幅寸法よりも小さく、第3自由部が第3側壁から物品収容空間の径方向内方へ離間している物品収容容器は、物品支持壁の第1〜第3自由部によって物品の物品収容空間における不用意な遊動を防ぐことができるとともに、第1〜第3自由部が第1〜第3側壁から径方向内方へ離間しているから、容器に衝撃が加えられたとしても、第1〜第3自由部に支持された物品の各側壁への衝突を確実に防ぐことができ、物品が各側壁へ衝突することによる物品の変形や損壊を防ぐことができる。
物品支持壁の固着部の幅寸法が第1側壁の幅寸法よりも小さく、固着部の自由側縁を物品支持壁の第1自由部に近接または当接させた状態で固着部が第1側壁の内面に固着されている物品収容容器は、幅寸法が第1側壁のそれよりも小さい固着部の自由側縁を第1自由部に近接または当接させた状態で固着部を第1側壁の内面に固着することで、物品支持壁の第1〜第3自由部を第1〜第3側壁から径方向内方へ確実に離間させることができる。物品収容容器は、第1〜第3自由部が第1〜第3側壁から径方向内方へ離間するから、容器に衝撃が加えられたとしても、第1〜第3自由部に支持された物品の各側壁への衝突を確実に防ぐことができ、物品が各側壁へ衝突することによる物品の変形や損壊を防ぐことができる。
第4側壁に当接してその第4側壁からの第1自由部の離間状態を維持する当接部が第1自由部に形成されている物品収容容器は、当接部が第4側壁に当接することで、物品支持壁の第1自由部を第4側壁から径方向内方へ確実に離間させることができ、容器に衝撃が加えられたとしても、第1〜第3自由部に支持された物品の第4側壁への衝突を確実に防ぐことができるとともに、物品が第4側壁へ衝突することによる物品の変形や損壊を防ぐことができる。
第1側壁に繋がって物品収容空間に収容された物品を支持する物品支持壁を含み、物品支持壁第2〜第4側壁から離間して前記物品収容空間に環状に延びる自由部と第1側壁の内面に固着された固着部とを有する物品収容容器は、物品収容空間に収容された物品の外周面が物品支持壁の自由部に支持されるから、物品支持壁によって物品が物品収容空間の所定の位置に据え付けられ、物品の物品収容空間における不用意な遊動を防ぐことができ、物品が物品収容空間において遊動することによる物品の各側壁への衝突を防ぐことができる。物品収容容器は、それに強い衝撃が加えられたとしても、物品支持壁の自由部によって支持された物品の各側壁への衝突が防止されるから、物品が各側壁へ衝突することによる物品の変形や損壊を防ぐことができる。物品収容容器は、物品支持壁の自由部を折り曲げることで、自由部に囲繞された四角形や三角形等の任意の形状の物品支持空間を作ることができ、物品の外観形状にあわせた物品支持空間を作ることができる。
物品支持壁の自由部の幅寸法が第1〜第4側壁の幅寸法の合計よりも小さく、物品支持壁の固着部の幅寸法が第1側壁の幅寸法よりも小さい物品収容容器は、物品支持壁の自由部によって物品の物品収容空間における不用意な遊動を防ぐことができるとともに、自由部が第1〜第3側壁から径方向内方へ離間するから、容器に衝撃が加えられたとしても、自由部に支持された物品の各側壁への衝突を確実に防ぐことができ、物品が各側壁へ衝突することによる物品の変形や損壊を防ぐことができる。
物品支持壁の自由部が物品収容空間に収容された物品を配置する円形の物品支持空間を画成している物品収容容器は、物品収容空間に収容された物品の外観形状が円筒状の場合、その物品を円形の物品支持空間に配置することで、その物品の外周面を物品支持壁の自由部に確実に支持させることができ、物品支持壁によって物品を物品収容空間の所定の位置に据え付けることができる。物品収容容器は、物品支持壁の3自由部によって物品の物品収容空間における不用意な遊動を防ぐことができるから、容器に強い衝撃が加えられたとしても、物品が物品収容空間において遊動することによる物品の各側壁への衝突を防ぐことができ、物品が各側壁へ衝突することによる物品の変形や損壊を防ぐことができる。
一例として示す物品収容容器の展開平面図。 物品収容容器の斜視図。 物品収容容器の上面図。 物品収容容器の底面図。 組み立て途中の物品収容容器の斜視図。 図5から続く組み立て途中の物品収容容器の斜視図。 物品を収容した状態で示す物品収容容器の上面図。 物品を収容した状態で示す物品収容容器の部分破断斜視図。 他の一例として示す物品収容容器の展開平面図。 物品収容容器の上面図。 組み立て途中の物品収容容器の斜視図。 図11から続く組み立て途中の物品収容容器の斜視図。 物品を収容した状態で示す物品収容容器の上面図。 物品を収容した状態で示す物品収容容器の部分破断斜視図。
一例として示す物品収容容器10Aの展開平面図である図1等の添付の図面を参照し、本発明にかかる物品収容容器の詳細を説明すると、以下のとおりである。なお、図2は、物品収容容器10Aの斜視図であり、図3は、物品収容容器10Aの上面図である。図4は、物品収容容器10Aの底面図である。図1,2では、上下方向を矢印A、横方向を矢印Bで示し、前後方向を矢印C(図1を除く)で示す。図3では、径方向内方を矢印B1,C1で示す。
物品収容容器10Aは、図2に示すように、後記する可撓性の6つの壁11〜14,16,18が実質的に直交する六面体であり、その外観形状が上下方向へ長い略直方体に成形されている。それら壁11〜14,16,18は、紙シートまたはプラスチックシートから作られている。容器10Aは、互いに対向かつ並行して上下方向へ延びる第1および第2側壁11,12と、第1および第2側壁11,12の間に位置し、互いに対向かつ並行して上下方向へ延びる第3および第4側壁13,14と、頂部開口15を開閉可能な頂壁16と、底部開口17を閉鎖する底壁18と、物品支持壁19および吊り下げ壁20とを有する。容器10Aでは、第1〜第4側壁11〜14と頂底壁16,18とのうちの隣接する壁11〜14,16,18どうしが互いに直交するように折曲されている。
物品収容容器10Aには、図3に示すように、第1〜第4側壁11〜14および頂底壁16,18に囲繞された所定容積の物品収容空間21が画成されているとともに、物品支持壁19に囲繞された物品支持空間22が画成されている。容器10Aは、頂部開口15から物品収容空間21(物品支持空間22)に物品23(商品)(図7,8参照)を収納した後、頂壁16によって頂部開口15を閉じ、それを陳列棚に並べたり、フックに吊下げて陳列する。なお、容器10Aの外観形状を上下方向へ長い直方体に限定するものではなく、その外観形状が前後方向へ長い直方体または横方向へ長い直方体あるいは立方体であってもよい。また、容器10Aの大きさに特に限定はなく、収納する物品23に合わせてその大きさを適宜決定することができる。
図1の展開平面図では、図1の右方から左方へ向かって、第1側壁11→第3側壁13→第2側壁12→第4側壁14の順で並んでいる。第1〜第4側壁11〜14は、上下方向へ長い矩形に作られている。頂壁15は、第1側壁11に繋がる略矩形の第1頂壁16Aと、第3側壁13に繋がる略矩形の第2頂壁16Bと、第4側壁14に繋がる略矩形の第3頂壁16Cとから形成されている。図1の展開平面図では、図1の右方から左方へ向かって、第1頂壁16A→第2頂壁16B→吊り下げ壁20→第3頂壁16Cの順で並んでいる。底壁18は、第1側壁11に繋がる略矩形の第1底壁18Aと、第3側壁13に繋がる略三角形の第2底壁18Bと、第2側壁12に繋がる略矩形の第3底壁18Cと、第4側壁14に繋がる略三角形の第4底壁18Dとから形成されている。図1の展開平面図では、図1の右方から左方へ向かって、第1底壁18A→第2底壁18B→第3底壁18C→第4底壁18Dの順で並んでいる。
第1側壁11と第3側壁13とは、上下方向へ延びる側縁24を介して連接され、それら側壁11,13が互いに直交するように側縁24においてそれら側壁11,13が折曲される。第1側壁11には、糊代部分25が形成されている。糊代部分25は、第1側壁11に対して直交するように上下方向へ延びる折曲縁26によって折曲される。第3側壁13と第2側壁12とは、上下方向へ延びる側縁27を介して連接され、それら側壁12,13が互いに直交するように側縁27においてそれら側壁12,13が折曲される。第2側壁12と第4側壁14とは、上下方向へ延びる側縁28を介して連接され、それら側壁12,14が互いに直交するように側縁28においてそれら側壁12,14が折曲される。第1〜第4側壁11〜14は、略同形同大に作られている。
第1側壁11と第1頂壁16Aとは、横方向へ延びる上端縁29を介して連接され、第1側壁11と第1頂壁16Aとが互いに直交するように上端縁29においてそれら壁11,16Aが折曲される。第1頂壁16Aの横方向へ延びる先端縁30には、フラップ31が連接されている。第1頂壁16Aとフラップ31とは、それらが互いに直交するように先端縁30において折曲される。第1頂壁16Aの上下方向へ延びる一方の側縁32には、横方向へ凹む切り欠き部33が作られている。第3側壁13と第2頂壁16Bとは、横方向(図2では前後方向)へ延びる上端縁34を介して連接され、第3側壁13と第2頂壁16Bとが互いに直交するように上端縁34においてそれら壁13,16Bが折曲される。上端縁34の横方向中央には、第2頂壁を部分的にくり抜いた挿入部35が作られている。挿入部35には、第3頂壁16Cに作られた後記する係合部44が挿脱可能に挿入される。
第2側壁12と吊り下げ壁20とは、横方向へ延びる上端縁36を介して連接されている。吊り下げ壁20は、上下方向へ長い矩形に作られ、その上下方向中央において横方向へ延びる折曲縁37を介して二つ折りに折曲される。なお、吊り下げ壁20は、容器10Aをフックに吊り下げるときに利用される。吊り下げ壁20の横方向へ延びる先端縁38には、フラップ39が連接されている。吊り下げ壁20とフラップ39とは、それらが互いに直交するように先端縁38において折曲される。
第4側壁14と第3頂壁16Cとは、横方向(図2では前後方向)へ延びる上端縁40を介して連接され、第4側壁14と第3頂壁16Cとが互いに直交するように上端縁40においてそれら壁14,16Cが折曲される。第3頂壁16Cには、その先端縁41から一方の側縁42に向かって弧を画く切り取り線43が作られている。第3頂壁16Cの先端縁41の横方向中央には、上方へ突出する係合部44が作られている。第3頂壁16Cでは、切り取り線43に囲まれた部分45(切り取り部分45)と部分45を除く残余部分46とをその切り取り線43によって切り離すことができる。
物品収容容器10Aでは、吊り下げ壁20が折曲縁37において折曲され、フラップ39が上端縁38から物品収容空間21に進入して第2側壁12の内面に当接し、フラップ31が先端縁30において折曲され、第1頂壁16Aが上端縁29において折曲され、フラップ31が上端縁29から物品収容空間21に進入してフラップ39の内面に当接し、第1頂壁16Aが頂部開口15を塞いでいる。さらに、第2頂壁16Bが上端縁34において折曲されて第1頂壁16Aの上面に重なり、第3頂壁16Cが上端縁40において折曲されて第2頂壁16Bの上面に重なり、第2および第3頂壁16B,16Cが頂部開口15を塞いでいる。第3頂壁16Cに作られた係合部44は、上端縁34に作られた挿入部35に挿入され、挿入部35に係合している。係合部44が挿入部35に係合することで、第1〜第3頂壁16A〜16Cによる頂部開口15の閉塞状態が維持されている。
第1側壁11と第1底壁18Aとは、横方向へ延びる下端縁47を介して連接され、第1側壁11と第1底壁18Aとが当接するように下端縁47においてそれら壁11,18Aが折曲される。なお、下端縁47には、第1側壁11に対して第1底壁18Aを容易に折り曲げることができるように、横方向へ断続的に延びる切り込み線が形成されている。第1底壁18Aは、第1側壁11に繋がる第1底上げ部48と、第1底上げ部48の先端縁49に連接された第1水平部50とを有する。第1底上げ部48と第1水平部50とは、それら部48,50が互いに直交するように先端縁49において折曲される。第1底上げ部48の先端縁49には、第1底上げ部48に対して第1水平部50を容易に折り曲げることができるように、横方向へ断続的に延びる切り込み線が形成されている。
下端縁47において折曲された第1底上げ部48は、物品収容空間21に起立した状態で下端縁47から頂部開口15に向かって上下方向へ延びているとともに、第1側壁11の内面に当接するように、第1側壁11の内面に並行している。先端縁49において折曲された第1水平部50は、下端縁47から上方に位置するとともに、物品収容空間15において水平に延びることで、底部開口17を塞いでいる。
第3側壁13と第2底壁18Bとは、横方向へ延びる下端縁51を介して連接され、第3側壁13と第2底壁18Bとが当接するように下端縁51においてそれら壁13,18Bが折曲される。下端縁51には、第3側壁13に対して第2底壁18Bを容易に折り曲げることができるように、横方向へ延びる断続的に切り込み線が形成されている。第2底壁18Bは、第3側壁13に繋がる第2底上げ部52と、第2底上げ部52の先端縁53に連接された第2水平部54とを有する。第2底上げ部52と第2水平部54とは、それら部52,54が互いに直交するように先端縁53において折曲される。第2底上げ部52の先端縁53には、第2底上げ部52に対して第2水平部54を容易に折り曲げることができるように、横方向へ延びる断続的に切り込み線が形成されている。
下端縁51において折曲された第2底上げ部52は、物品収容空間21に起立した状態で下端縁51から頂部開口15に向かって上下方向へ延びているとともに、第3側壁13の内面に当接するように、第3側壁13の内面に並行している。先端縁53において折曲された第2水平部54は、下端縁51から上方に位置するとともに、物品収容空間15において水平に延びることで、底部開口17を塞いでいる。
第2側壁12と第3底壁18Cとは、横方向へ延びる下端縁55を介して連接され、第2側壁12と第3底壁18Cとが当接するように下端縁55においてそれら壁12,18Cが折曲される。下端縁55には、第2側壁12に対して第3底壁18Cを容易に折り曲げることができるように、横方向へ断続的に延びる切り込み線が形成されている。第3底壁18Cは、第2側壁12に繋がる第3底上げ部56と、第3底上げ部56の先端縁57に連接された第3水平部58とを有する。第3底上げ部56と第3水平部58とは、それら部56,58が互いに直交するように先端縁57において折曲される。第3底上げ部56の先端縁57には、第3底上げ部56に対して第3水平部58を容易に折り曲げることができるように、横方向へ断続的に延びる切り込み線が形成されている。
下端縁55において折曲された第3底上げ部56は、物品収容空間21に起立した状態で下端縁55から頂部開口15に向かって上下方向へ延びているとともに、第2側壁12の内面に当接するように、第2側壁12の内面に並行している。先端縁57において折曲された第3水平部58は、下端縁55から上方に位置するとともに、物品収容空間21において水平に延びることで、底部開口17を塞いでいる。
第4側壁14と第4底壁18Dとは、横方向へ延びる下端縁59を介して連接され、第4側壁14と第4底壁18Dとが当接するように下端縁59においてそれら壁14,18Dが折曲される。下端縁59には、第4側壁14に対して第4底壁18Dを容易に折り曲げることができるように、横方向へ断続的に延びる切り込み線が形成されている。第4底壁18Dは、第4側壁14に繋がる第4底上げ部60と、第4底上げ部60の先端縁61に連接された第4水平部62とを有する。第4底上げ部60と第4水平部62とは、それら部60,62が互いに直交するように先端縁61において折曲される。第4底上げ部60の先端縁61には、第4底上げ部60に対して第4水平部62を容易に折り曲げることができるように、横方向へ断続的に延びる切り込み線が形成されている。
下端縁59において折曲された第4底上げ部60は、物品収容空間21に起立した状態で下端縁59から頂部開口15に向かって上下方向へ延びているとともに、第4側壁14の内面に当接するように、第4側壁14の内面に並行している。先端縁61において折曲された第4水平部62は、下端縁59から上方に位置するとともに、物品収容空間21において水平に延びることで、底部開口17を塞いでいる。なお、第1〜第4底上げ部48,52,56,60は、それらの上下寸法M1が同一である。
物品支持壁19は、糊代部分25を含む第1側壁11に繋がっている。物品支持壁19は、第1側壁11(糊代部分25)の上下方向へ延びる折曲縁63に連接されて横方向へ延びる略矩形の第1自由部64と、第1自由部64の上下方向へ延びる折曲縁65に連接されて横方向(図2では前後方向)へ延びる略矩形の第2自由部66と、第2自由部66の上下方向へ延びる折曲縁67に連接されて横方向へ延びる略矩形の第3自由部68と、第3自由部68の上下方向へ延びる折曲縁69に連接されて横方向へ延びる略矩形の固着部70とを有する。
第1〜第3自由部64,66,68や固着部70は、その上下方向の寸法L1(上下寸法)が略同一である。第1〜第3自由部64,66,68や固着部70の上下方向の寸法L1は、第1〜第4側壁11〜14の上下方向の寸法L2(上下寸法)の略半分である。第1自由部64は、その横方向の寸法N1(幅寸法)が第4側壁14の横方向の寸法N8(幅寸法)よりも小さく、第2自由部66は、その横方向の寸法N2(幅寸法)が第2側壁12の横方向の寸法N7(幅寸法)よりも小さい。第3自由部68は、その横方向の寸法N3(幅寸法)が第3側壁13の横方向の寸法N6(幅寸法)よりも小さく、固着部70は、その横方向の寸法N4(幅寸法)が第1側壁11の横方向の寸法N5(幅寸法)よりも小さい。したがって、第1〜第3自由部64,66,68と固着部70との幅寸法N1〜N4の合計が第1〜第4側壁11〜14の幅寸法N5〜N8の合計よりも少ない。なお、第1〜第3自由部64,66,68と固着部70との上下寸法L1は、第1〜第4側壁11〜14の上下寸法L2の範囲で自由に決定することができる。また、幅寸法N1〜N4の合計は、幅寸法N5〜N8の合計よりも小さい範囲で自由に決定することができる。
第1自由部64の折曲縁65の上下方向中央には、第1自由部64を部分的にくり抜いた切り欠き部71と、第1自由部64に向かって横方向へ延びる略半円状の当接部72とが作られている。物品支持壁19の第1自由部65は、第1側壁11(糊代部分25)に対して直交するように、折曲縁63において折曲される。折曲縁63において折曲された第1自由部64は、第4側壁14の内面に並行しているとともに、第4側壁14から物品収容空間21の径方向内方へ離間している。なお、当接部72は、第4側壁14に向かって延びているとともに、第4側壁14の内面に当接している。
物品支持壁19の第2自由部66は、第1自由部64に対して直交するように、折曲縁65において折曲される。折曲縁65において折曲された第2自由部66は、第2側壁12の内面に並行しているとともに、第2側壁12から物品収容空間21の径方向内方へ離間している。物品支持壁19の第3自由部68は、第2自由部66に対して直交するように、折曲縁67において折曲される。折曲縁67において折曲された第3自由部68は、第3側壁13の内面に並行しているとともに、第3側壁13から物品収容空間21の径方向内方へ離間している。
物品支持壁19の固着部70は、第3自由部68に対して直交するように、折曲縁69において折曲される。折曲縁69において折曲された固着部70は、その自由縁73が第1自由部64に当接した状態で第1側壁11の内面に固着されている。第1〜第3自由部64,66,68と固着部70とは、物品収容空間21に収容された物品23を配置する四角形の物品支持空間22を画成している。物品支持空間22は、物品収容空間21に作られ、その開口面積が物品収容空間21のそれよりも小さい。
図5は、組み立て途中の物品収容容器10Aの斜視図であり、図6は、図5から続く組み立て途中の物品収容容器10Aの斜視図である。図7は、物品23を収容した状態で示す物品収容容器10Aの上面図であり、図8は、物品23を収容した状態で示す物品収容容器10Aの部分破断斜視図である。図1の展開平面図から物品収容容器10Aを組み立てる手順の一例は、以下のとおりである。
糊代部分25が第1側壁11に対して略直交するように、糊代部分25を折曲縁26において略直角に折り曲げて糊代部分25を横方向へ旋回させ、物品支持壁19の第1自由部64が第1側壁11(糊代部分25)に対して略直交するように、第1自由部64を折曲縁63において略直角に折り曲げて第1自由部64を横方向へ旋回させる。第2自由部66が第1自由部64に対して略直交するように、第2自由部66を折曲縁65において略直角に折り曲げて第2自由部66を横方向へ旋回させる。なお、当接部72が折り曲げられることはないから、第2自由部66が折り曲げられることで、当接部72が第2自由部66と面一になって第1自由部64に対して略直交して延びる。
第3自由部68が第2自由部66に対して略直交するように、第3自由部68を折曲縁67において略直角に折り曲げて第3自由部68を横方向へ旋回させ、固着部70が第3自由部68に対して略直交するように、固着部70を折曲縁69において略直角に折り曲げて固着部70を横方向へ旋回させる。第1〜第3自由部64,66,68と固着部70とを折り曲げた後、固着部70の自由縁73を第1自由部64に近接または当接させた状態で、固着部70を第1側壁11の内面に接着剤によって固着する。
次に、第1底壁18Aの第1底上げ部48が物品収容空間21に向かって延びるように、第1底上げ部48を第1側壁11の下端縁47において折り曲げて第1底上げ部48を上方へ旋回させ、第1水平部50が第1底上げ部48に対して略直交するように、第1水平部50を第1底上げ部48の先端縁49において略直角に折り曲げて第1水平部50を下方へ旋回させる。第2底壁18Bの第2底上げ部52が物品収容空間21に向かって延びるように、第2底上げ部52を第3側壁13の下端縁51において折り曲げて第2底上げ部52を上方へ旋回させ、第2水平部54が第2底上げ部52に対して略直交するように、第2水平部54を第2底上げ部52の先端縁53において略直角に折り曲げて第2水平部54を下方へ旋回させる。さらに、第1側壁11が第3側壁13に対して略直交するように、第1側壁11を側縁24において略直角に折り曲げて第1側壁11を横方向へ旋回させる。
第1底上げ部48や第1水平部50、第2底上げ部52、第2水平部54を折り曲げた後、第1側壁11を折り曲げると、第2水平部54の下面が第1水平部50の上面に重なる。この状態で第1水平部50の上面と第2水平部54の下面とを接着剤によって固着する。第1水平部50と第2水平部52とを固着すると、図5に示すように、第1底上げ部48が第1側壁11の内面に並行して上下方向へ延びるとともに、第1底上げ部48が上下方向へ延びることによって第1水平部50が第1側壁11の下端縁47から上方へ底上げされ、第2底上げ部52が第3側壁13の内面に並行して上下方向へ延びるとともに、第2底上げ部52が上下方向へ延びることによって第2水平部54が第3側壁13の下端縁51から上方へ底上げされる。
次に、第3底壁18Cの第3底上げ部56が物品収容空間21に向かって延びるように、第3底上げ部56を第2側壁12の下端縁55において折り曲げて第3底上げ部56を上方へ旋回させ、第3水平部58が第3底上げ部56に対して略直交するように、第3水平部58を第3底上げ部56の先端縁57において略直角に折り曲げて第3水平部58を下方へ旋回させる。第4底壁18Dの第4底上げ部60が物品収容空間21に向かって延びるように、第4底上げ部60を第4側壁14の下端縁59において折り曲げて第4底上げ部60を上方へ旋回させ、第4水平部62が第4底上げ部60に対して略直交するように、第4水平部60を第4底上げ部62の先端縁61において略直角に折り曲げて第4水平部60を下方へ旋回させる。さらに、第4側壁14が第2側壁12に対して略直交するように、第4側壁14を側縁28において略直角に折り曲げて第4側壁14を横方向へ旋回させる。
第3底上げ部56や第3水平部58、第4底上げ部60、第4水平部62を折り曲げた後、第4側壁14を折り曲げると、第4水平部60の下面が第3水平部58の上面に重なる。この状態で第3水平部58の上面と第4水平部60の下面とを接着剤によって固着する。第3水平部58と第4水平部60とを固着すると、図6に示すように、第3底上げ部56が第2側壁12の内面に並行して上下方向へ延びるとともに、第3底上げ部56が上下方向へ延びることによって第3水平部58が第2側壁12の下端縁55から上方へ底上げされ、第4底上げ部60が第4側壁14の内面に並行して上下方向へ延びるとともに、第4底上げ部60が上下方向へ延びることによって第4水平部62が第4側壁14の下端縁59から上方へ底上げされる。
図6の状態において、第3側壁13が第2側壁12に対して略直交するように、第3側壁13を側縁27において略直角に折り曲げて第3側壁13を横方向へ旋回させる。第3側壁13を折り曲げると、第1水平部50の下面が第4水平部62の上面に重なる。この状態で第1水平部50の下面と第4水平部62の上面とを接着剤によって固着するとともに、糊代部分25を第4側壁14の内面に接着剤によって固着する。
第1水平部50と第4水平部62とを固着すると、第1〜第4水平部50,54,58,62によって上げ底74が作られ、第1〜第4水平部50,54,58,62によって底部開口17が閉塞されるとともに、第1〜第4側壁11〜14と第1〜第4水平部50,54,58,62とに囲繞された物品収容空間21が形成され、第1〜第4側壁11〜14の上端縁29,34,36,40に囲繞された頂部開口15が形成される。物品支持壁19に作られた当接部72が第4側壁14の内面に当接し、物品支持壁19の第1自由部64の第4側壁14からの離間状態が維持されている。なお、第1〜第4底上げ部48,52,56,60の上下寸法M1を変更することで、第1〜第4側壁11〜14の下端縁47,51,55,59からの第1〜第4水平部50,54,58,62の底上げ寸法を調節することができる。
物品収容容器10Aでは、頂部開口15から所定の物品23(商品)を物品支持空間22に収容する。図7,8に示すように、外観形状が四角柱の瓶や缶等の物品23である場合、その物品23を四角形の物品支持空間22に配置することで、その物品23の外周面が物品支持壁19の第1〜第3自由部64,66,68に支持される。物品23を物品支持空間22に収容した後、吊り下げ壁20を折曲縁37において折り曲げ、フラップ39を第2側壁12の上端縁36から物品収容空間21に挿入する。
次に、フラップ31を第1頂壁16Aの先端縁30において折り曲げた後、第1頂壁16Aを第1側壁11の上端縁29において折り曲げ、第1頂壁16Aを下方へ旋回させてフラップ31がフラップ39の内面に当接するようにフラップ31を物品収容空間21に挿入する。さらに、第2頂壁16Bを第3側壁13の上端縁34において折り曲げ、第2頂壁16Bを下方へ旋回させて第2頂壁16Bを第1頂壁16Aの上面に重ね、第3頂壁16Cを第4側壁14の上端縁40において折り曲げ、第3頂壁16Cを下方へ旋回させて第3頂壁16Cを第2頂壁16Bの上面に重ねるとともに、第3頂壁16Cに作られた係合部44を第3側壁13の上端縁34に作られた挿入部35に挿入し、係合部44を挿入部35に係合させ、頂部開口15を塞ぐ。
物品23が物品支持空間22に収容され、頂部開口15が閉じられた物品収容容器10Aは、第1〜第4底壁18A〜18Dを下にした状態で陳列棚に並べることができる。また、容器10Aは、吊り下げ壁20に貫通孔(図示せず)を形成し、その貫通孔にフックを挿入することで、容器10Aをフックに吊下げることができる。
物品支持空間22に収容された物品23を物品収容容器10Aから取り出すには、第3頂壁16Cを切り取り線43で切り、第3頂壁16Cの部分45と残余部分46とを分離する。係合部44が挿入部35に係合しているから、第3頂壁16Cの部分45が第2頂壁13に連結された状態になるが、第3頂壁16Cの残余部46と第2頂壁13との連結が解除されるから、残余部46を上方へ旋回させることができる。残余部46を上方へ旋回させた後、第2頂壁16Bと第1頂壁16Aとを上方へ旋回させ、頂部開口15を開放し、物品支持空間22に収容された物品23を取り出す。
物品収容容器10Aは、第1〜第4水平部50,54,58,62によって上げ底74が形成され、第1〜第4水平部50,54,58,62が陳列棚やレジ棚等の載置箇所の表面に直に当たることはなく、上げ底74を形成する第1〜第4水平部50,54,58,62が物品23の質量によって下方へ弾性変形可能であるから、第1〜第4底上げ部48,52,56,60や第1〜第4水平部50,54,58,62が容器10Aに加えられた衝撃を弱める緩衝材として機能する。物品収容容器10Aは、それに加えられた衝撃が物品23に直接伝わることはなく、容器10Aに強い衝撃が加えられたとしても、第1〜第4底上げ部48,52,56,60や第1〜第4水平部50,54,58,62によってその衝撃が弱められるから、容器10Aの内部における物品23の変形や損壊を防ぐことができる。
物品収容容器10Aは、物品支持壁19の第1〜第3自由部64,66,68と固着部70とが物品収容空間21に収容された物品23を配置する四角形の物品支持空間22を画成するから、物品収容空間21に収容された物品23の外観形状が四角柱の場合、その物品23を四角形の物品支持空間22に配置することで、その物品23の外周面を物品支持壁19の第1〜第3自由部64,66,68に支持させることができ、物品支持壁19によって物品23を物品収容空間21の所定の位置に据え付けることができる。
物品収容容器10Aは、物品支持壁19の第1〜第3自由部64,66,68によって物品23の物品収容空間21における不用意な遊動を防ぐことができるとともに、第1〜第3自由部64,66,68が第2〜第4側壁12〜14から径方向内方へ離間しているから、容器10Aに強い衝撃が加えられたとしても、第1〜第3自由部64,66,68に支持された物品23の第2〜第4側壁12〜14への衝突を確実に防ぐことができ、物品23がそれら側壁12〜14へ衝突することによる物品23の変形や損壊を防ぐことができる。
物品収容容器10Aは、第1〜第4底上げ部48,52,56,60の上下寸法M1を変更することで、第1〜第4水平部50,54,58,62の底上げ寸法を調節可能であるから、物品収容空間21に収容する物品23の上下寸法にあわせて第1〜第4水平部50,54,58,62の底上げ寸法を自由に変更することができる。
図9は、他の一例として示す物品収容容器10Bの展開平面図であり、図10は、物品収容容器10Bの上面図である。図11は、組み立て途中の物品収容容器10Bの斜視図である。図12は、図11から続く組み立て途中の物品収容容器10Bの斜視図である。図13は、物品23を収容した状態で示す物品収容容器10Bの上面図であり、図14は、物品23を収容した状態で示す物品収容容器10Bの部分破断斜視図である。図9,10では、縦方向(図10を除く)を矢印A、横方向を矢印Bで示し、前後方向を矢印C(図9を除く)で示す。図10では、径方向内方を矢印B1,C1で示す。
物品収容容器10Bが図1のそれと異なるところは、物品支持壁19が一連に繋がり、物品支持壁19によって円形の物品支持空間22が画成されている点にあり、その他の構成は図1の物品収容容器10Aのそれらと同一であるから、図1と同一の符号を付すとともに、図1の容器10Aの説明を援用し、この容器10におけるその他の構成の詳細な説明は省略する。
物品収容容器10Bは、図1のそれと同様に、可撓性の6つの壁11〜14,16,18が実質的に直交する六面体であり、その外観形状が上下方向へ長い略直方体に成形されている(図2援用)。それら壁11〜14,16,18は、紙シートまたはプラスチックシートから作られている。容器10Bは、互いに対向かつ並行して上下方向へ延びる第1および第2側壁11,12と、第1および第2側壁11,12の間に位置し、互いに対向かつ並行して上下方向へ延びる第3および第4側壁13,14と、頂部開口15を開閉可能な頂壁16と、底部開口17を閉鎖する底壁18と、物品支持壁19および吊り下げ壁20とを有する。容器10Bでは、第1〜第4側壁11〜14と頂底壁16,18とのうちの隣接する壁11〜14,16,18どうしが互いに直交するように折曲されている。
物品収容容器10Bには、図10に示すように、第1〜第4側壁11〜14および頂底壁16,18に囲繞された所定容積の四角形の物品収容空間21が画成されているとともに、物品支持壁19に囲繞された円形の物品支持空間22が画成されている。容器10Bは、頂部開口15から物品収容空間21(物品支持空間22)に物品23(商品)(図13,14参照)を収納した後、頂壁16によって頂部開口15を閉じ、それを陳列棚に並べたり、フックに吊下げて陳列する。
頂壁15は、第1側壁11に繋がる略矩形の第1頂壁16Aと、第3側壁13に繋がる略矩形の第2頂壁16Bと、第4側壁14に繋がる略矩形の第3頂壁16Cとから形成されている。底壁18は、第1側壁11に繋がる略矩形の第1底壁18Aと、第3側壁13に繋がる略三角形の第2底壁18Bと、第2側壁12に繋がる略矩形の第3底壁18Cと、第4側壁14に繋がる略三角形の第4底壁18Dとから形成されている。
物品収容容器10Bでは、吊り下げ壁20が折曲縁37において折曲され、フラップ39が上端縁38から物品収容空間21に進入して第2側壁12の内面に当接し、フラップ31が先端縁30において折曲され、第1頂壁16Aが上端縁29において折曲され、フラップ31が上端縁29から物品収容空間21に進入してフラップ39の内面に当接し、第1頂壁16Aが頂部開口15を塞いでいる。さらに、第2頂壁16Bが上端縁34において折曲されて第1頂壁16Aの上面に重なり、第3頂壁16Cが上端縁40において折曲されて第2頂壁16Bの上面に重なり、第2および第3頂壁16B,16Cが頂部開口15を塞いでいる。第3頂壁16Cに作られた係合部44は、上端縁34に作られた挿入部35に挿入され、挿入部35に係合している。
容器10Bでは、下端縁47において折曲された第1底上げ部48が物品収容空間21に起立した状態で下端縁47から頂部開口15に向かって上下方向へ延びているとともに、第1側壁11の内面に当接するように、第1側壁11の内面に並行している。先端縁49において折曲された第1水平部50が下端縁47から上方に位置するとともに、物品収容空間15において水平に延びることで、底部開口17を塞いでいる。下端縁51において折曲された第2底上げ部52が物品収容空間21に起立した状態で下端縁51から頂部開口15に向かって上下方向へ延びているとともに、第3側壁13の内面に当接するように、第3側壁13の内面に並行している。先端縁53において折曲された第2水平部54が下端縁51から上方に位置するとともに、物品収容空間15において水平に延びることで、底部開口17を塞いでいる。
容器10Bでは、下端縁55において折曲された第3底上げ部56が物品収容空間21に起立した状態で下端縁55から頂部開口15に向かって上下方向へ延びているとともに、第2側壁12の内面に当接するように、第2側壁12の内面に並行している。先端縁57において折曲された第3水平部58が下端縁55から上方に位置するとともに、物品収容空間21において水平に延びることで、底部開口17を塞いでいる。下端縁59において折曲された第4底上げ部60が物品収容空間21に起立した状態で下端縁59から頂部開口15に向かって上下方向へ延びているとともに、第4側壁14の内面に当接するように、第4側壁14の内面に並行している。先端縁61において折曲された第4水平部62が下端縁59から上方に位置するとともに、物品収容空間21において水平に延びることで、底部開口17を塞いでいる。なお、第1〜第4底上げ部48,52,56,60は、それらの上下寸法M1が同一である。
物品支持壁19は、糊代部分25を含む第1側壁11に繋がっている。物品支持壁19は、第1側壁11(糊代部分25)の上下方向へ延びる折曲縁63に連接されて横方向へ延びる略矩形の自由部75と、自由部75に連接されて横方向へ延びる略矩形の固着部76とを有する。なお、物品支持壁19では、自由部75と固着部76とを区分する折曲縁はなく、固着部76の幅寸法を大きくすることで自由部75の幅寸法が小さくなり、逆に固着部76の幅寸法を小さくすることで自由部75の幅寸法が大きくなる。
自由部75と固着部76との上下方向の寸法L1は、第1〜第4側壁11〜14の上下方向の寸法L2(上下寸法)の略半分である。自由部75と固着部76とをあわせた幅寸法N9は、第1〜第4側壁11〜14の幅寸法N5〜N8の合計よりも小さい。固着部76は、その自由縁73が自由部75に当接した状態で第1側壁11の内面に固着されている。自由部75と固着部76とは、物品収容空間21に収容された物品23を配置する円形の物品支持空間22を画成している。物品支持空間22は、物品収容空間21に作られ、その開口面積が物品収容空間21のそれよりも小さい。なお、自由部75と固着部76との上下寸法L1は、第1〜第4側壁11〜14の上下寸法L2の範囲で自由に決定することができる。また、自由部75と固着部76とをあわせた幅寸法N9は、幅寸法N5〜N8の合計よりも小さい範囲で自由に決定することができる。
図9の展開平面図から物品収容容器10Bを組み立てる手順の一例は、以下のとおりである。糊代部分25が第1側壁11に対して略直交するように、糊代部分25を折曲縁26において略直角に折り曲げて糊代部分25を横方向へ旋回させ、物品支持壁19の自由部75および固着部76が第1側壁11(糊代部分25)に対して略直交するように、自由部75を折曲縁63において略直角に折り曲げて自由部75と固着部76とを横方向へ旋回させる。自由部75と固着部76とを旋回させた後、固着部76の自由縁73を自由部75に近接または当接させた状態で、固着部76を第1側壁11の内面に接着剤によって固着する。
次に、第1底壁18Aの第1底上げ部48が物品収容空間21に向かって延びるように、第1底上げ部48を第1側壁11の下端縁47において折り曲げ、第1水平部50が第1底上げ部48に対して略直交するように、第1水平部50を第1底上げ部48の先端縁49において略直角に折り曲げる。第2底壁18Bの第2底上げ部52が物品収容空間21に向かって延びるように、第2底上げ部52を第3側壁13の下端縁51において折り曲げ、第2水平部54が第2底上げ部52に対して略直交するように、第2水平部54を第2底上げ部52の先端縁53において略直角に折り曲げる。さらに、第1側壁11が第3側壁13に対して略直交するように、第1側壁11を側縁24において略直角に折り曲げる。
第1底上げ部48や第1水平部50、第2底上げ部52、第2水平部54を折り曲げるとともに、第1側壁11を折り曲げ、第2水平部54の下面を第1水平部50の上面に重ね、第1水平部50の上面と第2水平部54の下面とを接着剤によって固着する。第1水平部50と第2水平部52とを固着すると、図11に示すように、第1底上げ部48が第1側壁11の内面に並行して上下方向へ延びるとともに、第1水平部50が第1側壁11の下端縁47から上方へ底上げされ、第2底上げ部52が第3側壁13の内面に並行して上下方向へ延びるとともに、第2水平部54が第3側壁13の下端縁51から上方へ底上げされる。
第3底壁18Cの第3底上げ部56が物品収容空間21に向かって延びるように、第3底上げ部56を第2側壁12の下端縁55において折り曲げ、第3水平部58が第3底上げ部56に対して略直交するように、第3水平部58を第3底上げ部56の先端縁57において略直角に折り曲げる。第4底壁18Dの第4底上げ部60が物品収容空間21に向かって延びるように、第4底上げ部60を第4側壁14の下端縁59において折り曲げ、第4水平部62が第4底上げ部60に対して略直交するように、第4水平部60を第4底上げ部62の先端縁61において略直角に折り曲げる。さらに、第4側壁14が第2側壁12に対して略直交するように、第4側壁14を側縁28において略直角に折り曲げる。
第3底上げ部56や第3水平部58、第4底上げ部60、第4水平部62を折り曲げるとともに、第4側壁14を折り曲げ、第4水平部60の下面を第3水平部58の上面に重ね、第3水平部58の上面と第4水平部60の下面とを接着剤によって固着する。第3水平部58と第4水平部60とを固着すると、図12に示すように、第3底上げ部56が第2側壁12の内面に並行して上下方向へ延びるとともに、第3水平部58が第2側壁12の下端縁55から上方へ底上げされ、第4底上げ部60が第4側壁14の内面に並行して上下方向へ延びるとともに、第4水平部62が第4側壁14の下端縁59から上方へ底上げされる。
図12の状態において、第3側壁13が第2側壁12に対して略直交するように、第3側壁13を側縁27において略直角に折り曲げ、第1水平部50の下面を第4水平部62の上面に重ね、第1水平部50の下面と第4水平部62の上面とを接着剤によって固着するとともに、糊代部分25を第4側壁14の内面に接着剤によって固着する。第1水平部50と第4水平部62とを固着すると、第1〜第4水平部50,54,58,62によって上げ底74が作られ、第1〜第4水平部50,54,58,62によって底部開口17が閉塞されるとともに、第1〜第4側壁11〜14と第1〜第4水平部50,54,58,62とに囲繞された物品収容空間21が形成され、第1〜第4側壁11〜14の上端縁29,34,36,40に囲繞された頂部開口15が形成される。
物品収容容器10Bでは、頂部開口15から所定の物品23(商品)を物品支持空間22に収容する。図13,14に示すように、外観形状が円筒状の瓶や缶等の物品23である場合、その物品23を円形の物品支持空間22に配置することで、その物品23の外周面が物品支持壁19の自由部75に支持される。第1〜第3頂壁16A〜16Cによって頂部開口15を閉じる手順や物品支持空間22に収容された物品23を容器10Bから取り出す手順は、図1の容器10Aのそれらと同一であるから、その説明は省略する。物品23が物品支持空間22に収容され、頂部開口15が閉じられた物品収容容器10Bは、第1〜第4底壁18A〜18Dを下にした状態で陳列棚に並べることができる。また、容器10Bは、吊り下げ壁20に貫通孔(図示せず)を形成し、その貫通孔にフックを挿入することで、容器10Bをフックに吊下げることができる。
物品収容容器10Bは、第1〜第4水平部50,54,58,62によって上げ底74が形成され、第1〜第4水平部50,54,58,62が陳列棚やレジ棚等の載置箇所の表面に直に当たることはなく、上げ底74を形成する第1〜第4水平部50,54,58,62が物品23の質量によって下方へ弾性変形可能であるから、第1〜第4底上げ部48,52,56,60や第1〜第4水平部50,54,58,62が容器10Bに加えられた衝撃を弱める緩衝材として機能する。物品収容容器10Bは、それに加えられた衝撃が物品23に直接伝わることはなく、容器10Bに強い衝撃が加えられたとしても、第1〜第4底上げ部48,52,56,60や第1〜第4水平部50,54,58,62によってその衝撃が弱められるから、容器10Bの内部における物品23の変形や損壊を防ぐことができる。
物品収容容器10Bは、物品支持壁19の自由部75と固着部76とが物品収容空間21に収容された物品23を配置する円形の物品支持空間22を画成するから、物品収容空間21に収容された物品23の外観形状が円筒状の場合、その物品23を円形の物品支持空間22に配置することで、その物品23の外周面を物品支持壁19の自由部75に支持させることができ、物品支持壁19によって物品23を物品収容空間21の所定の位置に据え付けることができる。
物品収容容器10Bは、物品支持壁19の自由部75によって物品23の物品収容空間21における不用意な遊動を防ぐことができるとともに、自由部75が第2〜第4側壁12〜14から径方向内方へ離間しているから、容器10Bに強い衝撃が加えられたとしても、自由部75に支持された物品23の第2〜第4側壁12〜14への衝突を確実に防ぐことができ、物品23がそれら側壁12〜14へ衝突することによる物品23の変形や損壊を防ぐことができる。
物品収容容器10Bは、第1〜第4底上げ部48,52,56,60の上下寸法M1を変更することで、第1〜第4水平部50,54,58,62の底上げ寸法を調節可能であるから、物品収容空間21に収容する物品23の上下寸法にあわせて第1〜第4水平部50,54,58,62の底上げ寸法を自由に変更することができる。容器10Bは、物品支持壁19の自由部75を折り曲げることで、自由部75に囲繞された四角形や三角形等の任意の形状の物品支持空間22を作ることができ、物品23の外観形状にあわせた物品支持空間22を作ることができる。
10A 包装用容器
10B 包装用容器
11 第1側壁
12 第2側壁
13 第3側壁
14 第4側壁
15 頂部開口
16 頂壁
17 底部開口
18 底壁
19 物品指示壁
20 吊り下げ壁
21 物品収容空間
22 物品支持空間
23 物品(商品)
24 側縁
25 糊代部分
26 折曲縁
27 側縁
28 側縁
29 上端縁
30 先端縁
31 フラップ
32 側縁
33 切り欠き部
34 上端縁
35 挿入部
36 上端縁
37 折曲縁
38 先端縁
39 フラップ
40 上端縁
41 先端縁
42 側縁
43 切り取り線
44 係合部
45 切り取り部分
46 残余部分
47 下端縁
48 第1底上げ部
49 先端縁
50 第1水平部
51 下端縁
52 第2底上げ部
53 先端縁
54 第2水平部
55 下端縁
56 第3底上げ部
57 先端縁
58 第3水平部
59 下端縁
60 第4底上げ部
61 先端縁
62 第4水平部
63 折曲縁
64 第1自由部
65 折曲縁
66 第2自由部
67 折曲縁
68 第3自由部
69 折曲縁
70 固着部
72 当接部
73 自由縁
74 上げ底
75 自由部
76 固着部

Claims (11)

  1. 互いに対向して上下方向へ延びる第1および第2側壁と、互いに対向して上下方向へ延びる第3および第4側壁と、頂部開口を開閉可能な頂壁と、前記頂壁に対向する底壁と、それら壁に囲繞された物品収容空間とを備え、それら六つの壁が実質的に直交する六面体であり、前記底壁が、前記第1側壁に繋がる第1底壁と、前記第2側壁に繋がる第2底壁と、前記第3側壁に繋がる第3底壁と、前記第4側壁に繋がる第4底壁とから形成された物品収容容器において、
    前記第1底壁が、前記第1側壁の下端縁に連接されて前記物品収容空間に起立した状態で該第1側壁の内面に並行する第1底上げ部と、前記第1底上げ部の先端縁に連接されて底部開口を塞ぐ第1水平部とを有し、前記第2底壁が、前記第2側壁の下端縁に連接されて前記物品収容空間に起立した状態で該第2側壁の内面に並行する第2底上げ部と、前記第2底上げ部の先端縁に連接されて前記底部開口を塞ぐ第2水平部とを有し、前記第3底壁が、前記第3側壁の下端縁に連接されて前記物品収容空間に起立した状態で該第3側壁の内面に並行する第3底上げ部と、前記第3底上げ部の先端縁に連接されて前記底部開口を塞ぐ第3水平部とを有し、前記第4底壁が、前記第4側壁の下端縁に連接されて前記物品収容空間に起立した状態で該第4側壁の内面に並行する第4底上げ部と、前記第4底上げ部の先端縁に連接されて前記底部開口を塞ぐ第4水平部とを有することを特徴とする物品収容容器。
  2. 前記物品収容容器が、前記第1側壁に繋がって前記物品収容空間に収容された物品を支持する物品支持壁を含み、前記物品支持壁が、前記第1側壁の側縁に連接されて前記第4側壁の内面に並行する第1自由部と、前記第1自由部の側縁に連接されて前記第2側壁の内面に並行する第2自由部と、前記第2自由部の側縁に連接されて前記第3側壁の内面に並行する第3自由部と、前記第3自由部の側縁に連接されて前記第1側壁の内面に固着された固着部とを有する請求項1に記載の物品収容容器。
  3. 前記物品収容容器では、前記第1底上げ部が前記第1側壁の下端縁において前記物品収容空間に向かって折曲されて該第1側壁の内面に並行して上下方向へ延びることで、前記第1水平部が前記第1側壁の下端縁から上方へ底上げされ、前記第2底上げ部が前記第2側壁の下端縁において前記物品収容空間に向かって折曲されて該第2側壁の内面に並行して上下方向へ延びることで、前記第2水平部が前記第2側壁の下端縁から上方へ底上げされ、前記第3底上げ部が前記第3側壁の下端縁において前記物品収容空間に向かって折曲されて該第3側壁の内面に並行して上下方向へ延びることで、前記第3水平部が前記第3側壁の下端縁から上方へ底上げされ、前記第4底上げ部が前記第4側壁の下端縁において前記物品収容空間に向かって折曲されて該第4側壁の内面に並行して上下方向へ延びることで、前記第4水平部が前記第4側壁の下端縁から上方へ底上げされている請求項1または請求項2に記載の物品収容容器。
  4. 前記物品収容容器では、前記物品支持壁の第1自由部が前記第4側壁の内面に並行するように前記第1側壁の側縁において折曲され、前記物品支持壁の第2自由部が前記第2側壁の内面に並行するように前記第1自由部の側縁において折曲され、前記物品支持壁の第3自由部が前記第3側壁の内面に並行するように前記第2自由部の側縁において折曲され、前記物品支持壁の固着部が前記第1側壁の内面に並行するように前記第3自由部の側縁において折曲され、前記物品支持壁の第1〜第3自由部と固着部とが前記物品収容空間に収容された物品を配置する四角形の物品支持空間を画成している請求項2または請求項3に記載の物品収容容器。
  5. 前記物品収容容器では、前記第1〜第4底上げ部の上下寸法が同一であり、前記第1〜第4底上げ部の上下寸法を変更することで、前記第1〜第4側壁の下端縁からの前記第1〜第4水平部の底上げ寸法を調節可能である請求項3または請求項4に記載の物品収容容器。
  6. 前記物品収容容器では、前記物品支持壁の第1自由部の幅寸法が前記第4側壁の幅寸法よりも小さく、前記第1自由部が前記第4側壁から前記物品収容空間の径方向内方へ離間し、前記物品支持壁の第2自由部の幅寸法が前記第2側壁の幅出寸法よりも小さく、前記第2自由部が前記第2側壁から前記物品収容空間の径方向内方へ離間し、前記物品支持壁の第3自由部の幅寸法が前記第3側壁の幅寸法よりも小さく、前記第3自由部が前記第3側壁から前記物品収容空間の径方向内方へ離間している請求項2ないし請求項5いずれかに記載の物品収容容器。
  7. 前記物品収容容器では、前記物品支持壁の固着部の幅寸法が前記第1側壁の幅寸法よりも小さく、前記固着部の自由側縁を前記物品支持壁の前記第1自由部に近接または当接させた状態で該固着部が前記第1側壁の内面に固着されている請求項2ないし請求項6いずれかに記載の物品収容容器。
  8. 前記物品支持壁の第1自由部には、前記第4側壁に当接して該第4側壁からの前記第1自由部の離間状態を維持する当接部が形成されている請求項2ないし請求項7いずれかに記載の物品収容容器。
  9. 前記物品収容容器が、前記第1側壁に繋がって前記物品収容空間に収容された物品を支持する物品支持壁を含み、前記物品支持壁が、前記第2〜第4側壁から離間して前記物品収容空間に環状に延びる自由部と、前記自由部に連接されて前記第1側壁の内面に固着された固着部とを有する請求項1または請求項2に記載の物品収容容器。
  10. 前記物品収容容器では、前記物品支持壁の自由部の幅寸法が前記第1〜第4側壁の幅寸法の合計よりも小さく、前記物品支持壁の固着部の幅寸法が前記第1側壁の幅寸法よりも小さい請求項9に記載の物品収容容器。
  11. 前記物品収容容器では、前記物品支持壁の自由部が前記物品収容空間に収容された物品を配置する円形の物品支持空間を画成している請求項9または請求項10に記載の物品収容容器。
JP2013241512A 2013-11-22 2013-11-22 物品収容容器 Pending JP2015101355A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013241512A JP2015101355A (ja) 2013-11-22 2013-11-22 物品収容容器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013241512A JP2015101355A (ja) 2013-11-22 2013-11-22 物品収容容器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015101355A true JP2015101355A (ja) 2015-06-04

Family

ID=53377399

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013241512A Pending JP2015101355A (ja) 2013-11-22 2013-11-22 物品収容容器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2015101355A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019094121A (ja) * 2017-11-27 2019-06-20 小林製薬株式会社 容器
KR102072332B1 (ko) * 2019-07-04 2020-01-31 김경범 포장박스

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019094121A (ja) * 2017-11-27 2019-06-20 小林製薬株式会社 容器
KR102072332B1 (ko) * 2019-07-04 2020-01-31 김경범 포장박스

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2838803B1 (en) Packaging system
CN103796924A (zh) 组合盒子和陈列单元
CN109348711B (zh) 包装件
JP2015101355A (ja) 物品収容容器
KR101705019B1 (ko) 포장 용기
JP2011016555A (ja) 包装用支持枠
JP6794676B2 (ja) 自立性包装体
JP3180498U (ja) 卵パック
JP5361038B2 (ja) 包装ケース
JP5666971B2 (ja) 陳列用台紙
JP2011031969A (ja) 段ボール製のトレイ
JP2013047120A (ja) 包装ケース
JP3208774U (ja) 吊掛構造体
JP6857020B2 (ja) 物品収容体
JP2016069070A (ja) 商品展示用収容箱
JP3150920U (ja) 包装箱
JP3214295U (ja) 商品展示用収容箱
JP2017052548A (ja) 紙箱
JP2008265846A (ja) 展示用包装具
JP2022167338A (ja) ハンガーボードおよびpdqボックス陳列体
JP5913418B2 (ja) 変形防止板及び吊り下げ用容器
JP2019011070A (ja) 収容箱
JP2023096384A (ja) 包装箱
JP3164199U (ja) ケース
JP2008024354A (ja) ブリスター容器