JP2011031969A - 段ボール製のトレイ - Google Patents
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Abstract
【課題】 長尺の被梱包物の端部を安全に保護できかつ安価に製造できる段ボール製トレイを提供する。
【解決手段】 長尺の被梱包物(U)を支持する支持部材(200)と、この支持部材を載置するトレイ箱体(100)とを備える段ボール製トレイ(1)であって、前記トレイ箱体は、短辺と長辺とを有する平面視長方形の底板(20)と、前記短辺から立設した断面矩形の筒体(40)と、前記長辺から立設した二重の側壁(60)とを備える。
【選択図】 図1
【解決手段】 長尺の被梱包物(U)を支持する支持部材(200)と、この支持部材を載置するトレイ箱体(100)とを備える段ボール製トレイ(1)であって、前記トレイ箱体は、短辺と長辺とを有する平面視長方形の底板(20)と、前記短辺から立設した断面矩形の筒体(40)と、前記長辺から立設した二重の側壁(60)とを備える。
【選択図】 図1
Description
本発明は、段ボール製トレイ、特にU字状蛍光灯管を収納するための段ボール製トレイに関する。
一般に、工場間で部品などを搬送するトレイとして、プラスチック製のトレイが知られており、このトレイを用い、壊れやすい被梱包物を収納搬送している。このプラスチック製トレイは、被梱包物の保護の観点から言えば、満足のゆくものであるが、プラスチック自体が高価であるため、安価な材料によるトレイ開発の要請が存在する。
壊れやすい被梱包物として、U字管蛍光灯が知られており、これは、液晶のバックライトとして使用され、直径5mmほどのガラス製細管であって、特に、U字の曲線部分が脆弱である。
一方、特許文献1は、安価な材料である段ボールを用い、壊れやすい被梱包物を収納する梱包容器を開示する。しかしながら、この既知の梱包容器は、緩衝材として二重壁を採用しており〔特許文献1・図6、参照〕、このような二重壁では、前記したU字状蛍光灯管のような被梱包物に対して緩衝作用が小さい問題がある。
壊れやすい被梱包物として、U字管蛍光灯が知られており、これは、液晶のバックライトとして使用され、直径5mmほどのガラス製細管であって、特に、U字の曲線部分が脆弱である。
一方、特許文献1は、安価な材料である段ボールを用い、壊れやすい被梱包物を収納する梱包容器を開示する。しかしながら、この既知の梱包容器は、緩衝材として二重壁を採用しており〔特許文献1・図6、参照〕、このような二重壁では、前記したU字状蛍光灯管のような被梱包物に対して緩衝作用が小さい問題がある。
前記問題点に鑑み、本発明の課題は、長尺の被梱包物(これは、全体、特に端部が壊れやすい)を収納するトレイであって、被梱包物の端部を安全に保護できかつ安価に製造できる段ボール製トレイを提供することである。
本発明者は、前記課題を解決すべく鋭意検討した結果、短辺に沿った断面矩形の筒体と、長辺に沿った二重壁とを設けることによって、前記課題を解決できることを見出し、この知見に基づき本発明が完成するに至ったのである。
すなわち、本発明は、長尺の被梱包物を支持する支持部材と、この支持部材を載置するトレイ箱体とを備える段ボール製トレイであって、
前記トレイ箱体は、短辺と長辺とを有する平面視長方形の底板と、前記短辺から立設した断面矩形の筒体と、前記長辺から立設した二重の側壁とを備えることを特徴とする段ボール製トレイを提供する。本発明によれば、特に底板の短辺側に筒体を設けることで、材料費を抑制しつつ十分な補強効果を得ることができ、被梱包物を確実に保護できるという技術的効果を奏することができる。
すなわち、本発明は、長尺の被梱包物を支持する支持部材と、この支持部材を載置するトレイ箱体とを備える段ボール製トレイであって、
前記トレイ箱体は、短辺と長辺とを有する平面視長方形の底板と、前記短辺から立設した断面矩形の筒体と、前記長辺から立設した二重の側壁とを備えることを特徴とする段ボール製トレイを提供する。本発明によれば、特に底板の短辺側に筒体を設けることで、材料費を抑制しつつ十分な補強効果を得ることができ、被梱包物を確実に保護できるという技術的効果を奏することができる。
好適には、前記筒体は、その各端部から延在する差込片を備え、前記差込片は、対応する二重の壁部の間に挿入されていることを特徴とし、また好適には、前記被梱包物は、U字状蛍光灯管であることを特徴とする。
前記したように、本発明は、長尺の被梱包物(U)を支持する支持部材(200)と、この支持部材を載置するトレイ箱体(100)とを備える段ボール製トレイ(1)であって、
前記トレイ箱体は、短辺と長辺とを有する平面視長方形の底板(20)と、前記短辺から立設した断面矩形の筒体(40)と、前記長辺から立設した二重の側壁(60)とを備えることを特徴とする段ボール製トレイを提供する〔番号は添付の図面、参照〕。
本明細書に関し、「長尺の被梱包物」には、比較的端部が壊れやすいガラス製の被梱包物が包含され、細管の直管形蛍光灯管や、細管のU字状蛍光灯管を例示することができる。
本明細書に関し、本発明の段ボール製のトレイは、通常上方に開口した開口部を有する状態(以下の実施形態)で使用されるが、特に断らない限り、この使用状態を基準とし、「水平、垂直」などの用語を使用する。
また、「段ボール」とは、紙製の段ボールだけでなく、プラスチック段ボールも包含される。
また本明細書に関し、展開図は、段ボールを、平面状態で示し、段ボール製トレイの外側を形成する表図である。また、展開図では、「切り罫線」は実線で示し、折目としての「山折り罫線」は破線で示し、比較的長い切り罫線を等間隔で有する「リード山折り罫線」は、一点鎖線で示す。また、展開図では、段が反復して形成される方向を流れ方向と呼び、この流れ方向に垂直な方向を反流れ方向と呼ぶ。
さらに、本明細書に関し、各構成要素は、トレイの使用状態を基準として命名する一方、主要な要素は、組立て前のブランクの状態に関し、各要素の名称の後ろに「本体」を付加して命名すると共に各要素の符号は、「’」を添える。例えば、底板20は、ブランクの状態では「底板本体20’」と呼ぶ。
前記トレイ箱体は、短辺と長辺とを有する平面視長方形の底板(20)と、前記短辺から立設した断面矩形の筒体(40)と、前記長辺から立設した二重の側壁(60)とを備えることを特徴とする段ボール製トレイを提供する〔番号は添付の図面、参照〕。
本明細書に関し、「長尺の被梱包物」には、比較的端部が壊れやすいガラス製の被梱包物が包含され、細管の直管形蛍光灯管や、細管のU字状蛍光灯管を例示することができる。
本明細書に関し、本発明の段ボール製のトレイは、通常上方に開口した開口部を有する状態(以下の実施形態)で使用されるが、特に断らない限り、この使用状態を基準とし、「水平、垂直」などの用語を使用する。
また、「段ボール」とは、紙製の段ボールだけでなく、プラスチック段ボールも包含される。
また本明細書に関し、展開図は、段ボールを、平面状態で示し、段ボール製トレイの外側を形成する表図である。また、展開図では、「切り罫線」は実線で示し、折目としての「山折り罫線」は破線で示し、比較的長い切り罫線を等間隔で有する「リード山折り罫線」は、一点鎖線で示す。また、展開図では、段が反復して形成される方向を流れ方向と呼び、この流れ方向に垂直な方向を反流れ方向と呼ぶ。
さらに、本明細書に関し、各構成要素は、トレイの使用状態を基準として命名する一方、主要な要素は、組立て前のブランクの状態に関し、各要素の名称の後ろに「本体」を付加して命名すると共に各要素の符号は、「’」を添える。例えば、底板20は、ブランクの状態では「底板本体20’」と呼ぶ。
次に、添付の図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明することにより、本発明を更に詳しく説明するが、本発明はこれら実施形態に制限されるものではない。
−段ボール製トレイ1−
図1に示すように、段ボール製トレイ1は、被梱包物としてのU字状蛍光灯管(以下、単に「蛍光灯管U」)を支持する支持部材200と、この部材200を載置するトレイ箱体100とを備える。
―トレイ箱体100―
トレイ箱体100は、短辺および長辺を有する平面視長方形の底板20と、短辺から立設した対向筒体40と、長辺から立設した対向側壁60とを備え、上方に開口して、その上方から蛍光灯管Uを収納することができる〔図1〕。
<底板20>
図1(図2/図6/図3)に示すように、底板20は、前記した短辺に相当するリード山折り罫線20aと、前記した長辺に相当するリード山折り罫線20bとを有する。また底板20は、当該底板20上に支持部材200を連結固定するための係合部21を備える。さらに底板20は、罫線20aおよび20b各々に沿って形成した、小孔部22(1個×2)および大孔部23(所定の間隔で4個×2)を備え〔展開図・図2〕、前者の小孔部22は、筒体40の差込み固定に使用され、後者の大孔部23は、側壁60の差込み固定に使用される。
係合部21は、底板本体20’の一部を前記長辺に平行なリード山折り罫線20xを残しつつ切り欠いて形成した係合部本体21’を罫線20xから立設して形成され、支持部材・係合部202の溝部〔展開図・図4〕に係合する。なお、係合部21は、スリット状の溝部と、半形状の指穴とを有する〔展開図・図2の係合部本体21’、参照〕。
−段ボール製トレイ1−
図1に示すように、段ボール製トレイ1は、被梱包物としてのU字状蛍光灯管(以下、単に「蛍光灯管U」)を支持する支持部材200と、この部材200を載置するトレイ箱体100とを備える。
―トレイ箱体100―
トレイ箱体100は、短辺および長辺を有する平面視長方形の底板20と、短辺から立設した対向筒体40と、長辺から立設した対向側壁60とを備え、上方に開口して、その上方から蛍光灯管Uを収納することができる〔図1〕。
<底板20>
図1(図2/図6/図3)に示すように、底板20は、前記した短辺に相当するリード山折り罫線20aと、前記した長辺に相当するリード山折り罫線20bとを有する。また底板20は、当該底板20上に支持部材200を連結固定するための係合部21を備える。さらに底板20は、罫線20aおよび20b各々に沿って形成した、小孔部22(1個×2)および大孔部23(所定の間隔で4個×2)を備え〔展開図・図2〕、前者の小孔部22は、筒体40の差込み固定に使用され、後者の大孔部23は、側壁60の差込み固定に使用される。
係合部21は、底板本体20’の一部を前記長辺に平行なリード山折り罫線20xを残しつつ切り欠いて形成した係合部本体21’を罫線20xから立設して形成され、支持部材・係合部202の溝部〔展開図・図4〕に係合する。なお、係合部21は、スリット状の溝部と、半形状の指穴とを有する〔展開図・図2の係合部本体21’、参照〕。
<筒体40>
図1(図2/図6/図3)に示すように、筒体40は、その内部に空間を有し、断面矩形、すなわち垂直断面(この断面は、側壁60に平行)が略正方形の直方体であって、この空間を緩衝材として機能させることによって、壊れやすい蛍光灯管Uの端部を保護することができる。筒体40は、4つの面を有し、外垂直部41と、上水平部42と、内垂直部43と、下水平部44とを備える。最後の下水平部44(したがって、筒体40)は、底板20の端部上に載置される。なお、これら要素に対応する、本体41’〜44’は、いずれも流れ方向に長い平面視長方形である〔展開図・図2〕。
また筒体40は、4つの要素41〜44の間において、リード山折り罫線40a〜40cを有し、これら罫線を折目として折畳むことによって筒体40を形成することができる。
また筒体40は、それ自体を底板20上に固定すべく、係止片45を、下水平部44において、罫線40cの略中央に備え、この係止片45は、底板・小孔部22の孔に差込むことができる〔展開図・図2〕。展開図・図2に示すように、係止片45に対応する、係止片本体45’は、罫線40cから系外方にコの字(または逆コの字)形状に切込んで形成され、罫線40cを折目として折畳むと、係止片45は、下水平部44から下方に突出して形成され、底板20に設けた小孔部22に係合することができる。
さらに筒体40は、トレイ箱体100の一体性を確保すべく、側壁60内に差込まれる長差込片46および短差込片47を、各々、外垂直部41および内垂直部43の各端部において備え、二重壁である側壁60の内部に差込むことができる。これらの差込みに関して、図6は、図1のトレイ箱体100をその組み立て段階で示し、(a)は、形成した筒体40の長差込片46および短差込片47を示し、(b)は、長差込片46および短差込片47を、側壁40と底板20との間の罫線20b上に折畳んで積層した状態を示し、(c)は、折畳んだ長差込片46/短差込片47を、外側壁部61と内側壁部63との間に挟んで側壁40を形成した状態を示す。なお、これら長差込片46と外垂直部41との間の罫線、および短差込片47と内垂直部43の間の罫線は、いずれも、(リード罫線ではなく)通常の山折り罫線40xおよび40yである。
<側壁60>
図1(図2/図6/図3)に示すように、側壁60は、底板20の長辺(罫線20b)から立設した二重壁であって、その外面を形成する外側壁部61と、その内面を形成する内側壁部63と、これら要素を側壁60の上部で連結する連結壁部62とを備える。また側壁60は、これら要素の間においてリード山折り罫線60a,60bを備え、これら罫線を折目として折畳むことによって側壁60を形成することができる。なお、前記した長差込片46/短差込片47は、外側壁部61と内側壁部63との間に差込まれる。なおまた、これら要素に対応する本体61’、62’および本体63’は、反流れ方向に長い平面視長方形である〔展開図・図2〕
また側壁60は、それ自体を底板20上に差込み固定すべく、係止片64(4つ×2)を内側壁部63の下部において備え、これら係止片64は、底板・大孔部23の孔に差込むことができる。
図1(図2/図6/図3)に示すように、筒体40は、その内部に空間を有し、断面矩形、すなわち垂直断面(この断面は、側壁60に平行)が略正方形の直方体であって、この空間を緩衝材として機能させることによって、壊れやすい蛍光灯管Uの端部を保護することができる。筒体40は、4つの面を有し、外垂直部41と、上水平部42と、内垂直部43と、下水平部44とを備える。最後の下水平部44(したがって、筒体40)は、底板20の端部上に載置される。なお、これら要素に対応する、本体41’〜44’は、いずれも流れ方向に長い平面視長方形である〔展開図・図2〕。
また筒体40は、4つの要素41〜44の間において、リード山折り罫線40a〜40cを有し、これら罫線を折目として折畳むことによって筒体40を形成することができる。
また筒体40は、それ自体を底板20上に固定すべく、係止片45を、下水平部44において、罫線40cの略中央に備え、この係止片45は、底板・小孔部22の孔に差込むことができる〔展開図・図2〕。展開図・図2に示すように、係止片45に対応する、係止片本体45’は、罫線40cから系外方にコの字(または逆コの字)形状に切込んで形成され、罫線40cを折目として折畳むと、係止片45は、下水平部44から下方に突出して形成され、底板20に設けた小孔部22に係合することができる。
さらに筒体40は、トレイ箱体100の一体性を確保すべく、側壁60内に差込まれる長差込片46および短差込片47を、各々、外垂直部41および内垂直部43の各端部において備え、二重壁である側壁60の内部に差込むことができる。これらの差込みに関して、図6は、図1のトレイ箱体100をその組み立て段階で示し、(a)は、形成した筒体40の長差込片46および短差込片47を示し、(b)は、長差込片46および短差込片47を、側壁40と底板20との間の罫線20b上に折畳んで積層した状態を示し、(c)は、折畳んだ長差込片46/短差込片47を、外側壁部61と内側壁部63との間に挟んで側壁40を形成した状態を示す。なお、これら長差込片46と外垂直部41との間の罫線、および短差込片47と内垂直部43の間の罫線は、いずれも、(リード罫線ではなく)通常の山折り罫線40xおよび40yである。
<側壁60>
図1(図2/図6/図3)に示すように、側壁60は、底板20の長辺(罫線20b)から立設した二重壁であって、その外面を形成する外側壁部61と、その内面を形成する内側壁部63と、これら要素を側壁60の上部で連結する連結壁部62とを備える。また側壁60は、これら要素の間においてリード山折り罫線60a,60bを備え、これら罫線を折目として折畳むことによって側壁60を形成することができる。なお、前記した長差込片46/短差込片47は、外側壁部61と内側壁部63との間に差込まれる。なおまた、これら要素に対応する本体61’、62’および本体63’は、反流れ方向に長い平面視長方形である〔展開図・図2〕
また側壁60は、それ自体を底板20上に差込み固定すべく、係止片64(4つ×2)を内側壁部63の下部において備え、これら係止片64は、底板・大孔部23の孔に差込むことができる。
−支持部材200/U字状蛍光灯管U−
図3(図4)に示すように、支持部材200は、蛍光灯管Uを支持する部材である一方、図5(図1)に示すように、蛍光灯管Uは、同形の2本の直線部Uaと、これら直線部Uaの一方の各端部を相互に連結する平面視U字状の曲線部Ubと、直線部Ubの他方の端部(開放端部)から延在するリード線(図示せず)とから構成される。
<支持部材200>
支持部材200は、1本の蛍光灯管Uに対し2つの箇所、すなわち曲線部Ub近傍部分の箇所〔図1の左手〕と、直線部Ua〔図1の右手〕の箇所とで支持する。支持部材200は、直方体の三面(上面/両側面)から形成されたコの字状の断面(この断面は、側壁60に平行)を有し、筒体40に沿って延在し、底板20上に固定、載置される。
これら3面の間において、(リード罫線ではなく)通常の山折り罫線200x,yが形成される。
また支持部材200は、その上部において、側壁60に平行なスリット状の支持部201を、筒体40に沿って所定の間隔で備え、このスリット内に、蛍光灯管Uを挿入して支持することができる。また支持部材200は、その下部において底板・係合部21の溝部に係合する切り欠き状の係合部202を備え、かかる溝部との係合によって連結固定することができる。
<支持部材200の配置>
支持部材200は、蛍光灯管Uが所定の位置〔図5〕に梱包されるように、底板20上に配置される。
すなわち、蛍光灯管Uは、その曲線部Ub・先端が筒体40・内面から所定の間隔Sで、支持部材・支持部201に保持される。このような配置により、蛍光灯管Uの、開放端部側への移動を、曲線部Ubの支持部201への当接によって完全に防止でき、反対方向への移動も、直線部Ua・側面の支持部201との摩擦によって実質的に防止できた。前者の移動防止は、開放端部から延在するリード線を保護できる一方、後者の移動防止は、曲線部Ubを保護することができ、仮に、前記反対方向への移動が起こったとしても、曲線部Ubは、緩衝作用が大である筒体40に当接するに過ぎない。このようにして、蛍光灯管Uの端部、すなわち曲線部Ubおよびリード線が保護される。
図3(図4)に示すように、支持部材200は、蛍光灯管Uを支持する部材である一方、図5(図1)に示すように、蛍光灯管Uは、同形の2本の直線部Uaと、これら直線部Uaの一方の各端部を相互に連結する平面視U字状の曲線部Ubと、直線部Ubの他方の端部(開放端部)から延在するリード線(図示せず)とから構成される。
<支持部材200>
支持部材200は、1本の蛍光灯管Uに対し2つの箇所、すなわち曲線部Ub近傍部分の箇所〔図1の左手〕と、直線部Ua〔図1の右手〕の箇所とで支持する。支持部材200は、直方体の三面(上面/両側面)から形成されたコの字状の断面(この断面は、側壁60に平行)を有し、筒体40に沿って延在し、底板20上に固定、載置される。
これら3面の間において、(リード罫線ではなく)通常の山折り罫線200x,yが形成される。
また支持部材200は、その上部において、側壁60に平行なスリット状の支持部201を、筒体40に沿って所定の間隔で備え、このスリット内に、蛍光灯管Uを挿入して支持することができる。また支持部材200は、その下部において底板・係合部21の溝部に係合する切り欠き状の係合部202を備え、かかる溝部との係合によって連結固定することができる。
<支持部材200の配置>
支持部材200は、蛍光灯管Uが所定の位置〔図5〕に梱包されるように、底板20上に配置される。
すなわち、蛍光灯管Uは、その曲線部Ub・先端が筒体40・内面から所定の間隔Sで、支持部材・支持部201に保持される。このような配置により、蛍光灯管Uの、開放端部側への移動を、曲線部Ubの支持部201への当接によって完全に防止でき、反対方向への移動も、直線部Ua・側面の支持部201との摩擦によって実質的に防止できた。前者の移動防止は、開放端部から延在するリード線を保護できる一方、後者の移動防止は、曲線部Ubを保護することができ、仮に、前記反対方向への移動が起こったとしても、曲線部Ubは、緩衝作用が大である筒体40に当接するに過ぎない。このようにして、蛍光灯管Uの端部、すなわち曲線部Ubおよびリード線が保護される。
−展開図−
図2および図4は、各々、トレイ箱体100および支持部材200の展開図であって、前記した構成要素に対応する本体を有する。
すなわち、トレイ箱体・本体100’は、底板本体20’と、筒体本体40’と、側壁本体60’とを有し、1)底板本体20’は、係合部本体21’と、本体22’,23’とを有し、2)筒体本体40’は、本体41’〜44’と、係止片本体45’と、本体46’,47’とを有し、3)側壁本体60’は、本体61’〜63’と、係止片本体64’とを有する一方、支持部材本体200’は、本体201’と、係合部本体202’とを有する。
−組立て−
トレイ1を組立てるには、例えば、トレイ箱体100と、支持部材200とを別々に形成し、支持部材200をトレイ箱体100に組込んで行うことができる。
すなわち、まず、底板・係合部21を、その本体21’から立設形成し、同様に、筒体40を、その本体40’から罫線40a〜cを折目として山折りして筒状に形成すると共に、側壁60を、その本体60’から罫線60a,bを折目として山折りして積層状に形成し、最後に、予め形成した支持部材200を、立設状態の底板・係合部21に係合して、完成することができる。
図2および図4は、各々、トレイ箱体100および支持部材200の展開図であって、前記した構成要素に対応する本体を有する。
すなわち、トレイ箱体・本体100’は、底板本体20’と、筒体本体40’と、側壁本体60’とを有し、1)底板本体20’は、係合部本体21’と、本体22’,23’とを有し、2)筒体本体40’は、本体41’〜44’と、係止片本体45’と、本体46’,47’とを有し、3)側壁本体60’は、本体61’〜63’と、係止片本体64’とを有する一方、支持部材本体200’は、本体201’と、係合部本体202’とを有する。
−組立て−
トレイ1を組立てるには、例えば、トレイ箱体100と、支持部材200とを別々に形成し、支持部材200をトレイ箱体100に組込んで行うことができる。
すなわち、まず、底板・係合部21を、その本体21’から立設形成し、同様に、筒体40を、その本体40’から罫線40a〜cを折目として山折りして筒状に形成すると共に、側壁60を、その本体60’から罫線60a,bを折目として山折りして積層状に形成し、最後に、予め形成した支持部材200を、立設状態の底板・係合部21に係合して、完成することができる。
本発明の段ボール製トレイ1は、例えば、次のように利用される。
図7および図8に示すように、まず、蛍光灯管(図示せず)をトレイ1上に載置し、載置したトレイ1を多段に積層し、積層したトレイ1を、スリーブSL上に載置し〔図7〕、次いで、スリーブSLの一端をテープで閉じて、トレイ1の搬送状態を完成することができる〔図8〕。
図7および図8に示すように、まず、蛍光灯管(図示せず)をトレイ1上に載置し、載置したトレイ1を多段に積層し、積層したトレイ1を、スリーブSL上に載置し〔図7〕、次いで、スリーブSLの一端をテープで閉じて、トレイ1の搬送状態を完成することができる〔図8〕。
1:段ボール製トレイ 20:底板 40:筒体 60:側壁 100:トレイ箱体 200:支持部材 U:被梱包物(U字状蛍光灯管)
Claims (3)
- 長尺の被梱包物を支持する支持部材と、この支持部材を載置するトレイ箱体とを備える段ボール製トレイであって、
前記トレイ箱体は、短辺と長辺とを有する平面視長方形の底板と、前記短辺から立設した断面矩形の筒体と、前記長辺から立設した二重の側壁とを備えることを特徴とする段ボール製トレイ。 - 前記筒体は、その各端部から延在する差込片を備え、前記差込片は、対応する二重の壁部の間に挿入されていることを特徴とする請求項1記載の段ボール製トレイ。
- 前記被梱包物は、U字状蛍光灯管であることを特徴とする請求項1記載の段ボール製トレイ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009181620A JP2011031969A (ja) | 2009-08-04 | 2009-08-04 | 段ボール製のトレイ |
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JP2009181620A JP2011031969A (ja) | 2009-08-04 | 2009-08-04 | 段ボール製のトレイ |
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ID=43761442
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105109843A (zh) * | 2015-09-14 | 2015-12-02 | 浙江理工大学 | U型节能灯的缓冲包装衬垫 |
CN110733734A (zh) * | 2019-08-22 | 2020-01-31 | 安徽一路明光电科技有限公司 | 一种led灯管运输箱 |
-
2009
- 2009-08-04 JP JP2009181620A patent/JP2011031969A/ja not_active Withdrawn
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