JP3180498U - 卵パック - Google Patents

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Abstract

【課題】廃棄やリサイクルが容易で環境保護性、省資源性に優れ、簡素な構成で、部品点数が少なく、加工や組立てが容易で、量産性に優れるだけでなく、強度があり、変形や破損が発生し難く、特に上下方向の荷重に強く、形状安定性、耐久性に優れると共に、表面に文字や図柄などを簡単に印刷することができ、装飾性、機能性に優れる卵パックを提供する。
【解決手段】容器本体2が、底板3と、底板の外周を囲繞する本体周壁部4と、底板の内側に底板と間隔を空けて配設され卵を保持する複数の孔部13が形成された下部支持板12と、を備え、蓋体7が、天板と、天板の外周を囲繞する蓋体周壁部9と、天板の内側に天板と間隔を空けて配設され卵を保持する複数の孔部が形成された上部支持板17と、を備えている。
【選択図】図3

Description

本考案は、鶏卵を収納、保管、運搬、販売する際に用いられる卵パックに関する。
従来から、鶏卵を収納する容器として合成樹脂製パックやモールド成形された紙製パックが知られている。これらのパックは、容器本体と蓋体を開閉自在に連設したもので、容器本体及び蓋体に、鶏卵が収納可能な複数個の収納凹部が形成されている。
しかし、合成樹脂製パックは、使用後の廃棄処理に際して環境に対する悪影響が懸念され、かつリサイクルが困難である等の理由から、使用が制限されつつある。また、従来の紙製パックは、リサイクル性等に優れている反面、モールド成形のための製作コストが高くなるなどの問題点があった。
これらの問題点を解決するために、段ボール等の紙製板材を用いて要所の折り曲げと貼り着けにより簡単に組立てることができる紙製容器が検討されている。
例えば、(特許文献1)には、「蓋部と底部からなり、少なくとも底部に物品の収納凹部を所要数備えており、蓋部と底部を形成するシート状紙製基材に略環状の折線を設けると共に、該折線で囲まれる部分にその中心に向けて放射状となるよう切線を設けて、下方へ折り曲げ可能な略扇形状の支持片を複数備えた収納開口部を形成し、且つシート状紙製基材とは別体に形成した物品受け体を収納開口部に上方から挿入し、下方へ折り曲げた各支持片の先端側を物品受け体の周面部に貼り着け、各支持片で物品受け体を支持して収納凹部を形成した物品収納用紙製容器」が開示されている。
特開2002−104561号
しかしながら、上記従来の技術は以下のような課題を有していた。
(1)(特許文献1)の物品収納用紙製容器は、蓋部と底部を形成するシート状紙製基材に略環状の折線を設けると共に、該折線で囲まれる部分にその中心に向けて放射状となるよう切線を設けて、下方へ折り曲げ可能な略扇形状の支持片を複数備えた収納開口部を形成しなければならないため、構造が複雑で加工に手間がかかり、量産性に欠ける。
(2)また、シート状紙製基材とは別体に形成した物品受け体を収納開口部に上方から挿入し、下方へ折り曲げた各支持片の先端側を物品受け体の周面部に貼り着け、各支持片で物品受け体を支持して収納凹部を形成しなければならないため、部品点数が増え、組立てに時間と手間がかかり、組立作業性に欠ける。
(3)シート状紙製基材とは別体に形成した物品受け体を収納開口部に上方から挿入し、下方へ折り曲げた各支持片の先端側を物品受け体の周面部に貼り着けて収納凹部を形成しているため、収納凹部が上下方向からの荷重に弱く、収納凹部の変形や破損が発生し易く、形状安定性、耐久性に欠ける。
本考案は、上記課題を解決するもので、廃棄やリサイクルが容易で環境保護性、省資源性に優れ、簡素な構成で、部品点数が少なく、加工や組立てが容易で、量産性に優れるだけでなく、強度があり、変形や破損が発生し難く、特に上下方向の荷重に強く、形状安定性、耐久性に優れると共に、表面に文字や図柄などを簡単に印刷することができ、装飾性、機能性に優れる卵パックの提供を目的とする。
本考案の請求項1に記載の卵パックは、段ボール、厚紙、合成紙のいずれかで一体的に形成され、容器本体と蓋体がヒンジ部を介して開閉自在に連結された卵パックであって、
前記容器本体が、底板と、前記底板の外周を囲繞する本体周壁部と、前記底板の内側に前記底板と間隔を空けて配設され卵を保持する一つ又は複数の孔部が形成された下部支持板と、を備え、前記蓋体が、天板と、前記天板の外周を囲繞する蓋体周壁部と、前記天板の内側に前記天板と間隔を空けて配設され卵を保持する一つ又は複数の孔部が形成された上部支持板と、を備えた構成を有している。
この構成により、以下のような作用を有する。
(1)容器本体と蓋体が、段ボール、厚紙、合成紙のいずれかで一体的に形成されるので、容器本体や蓋体に文字や図柄などを簡単に印刷することができ、装飾性、機能性に優れると共に、廃棄やリサイクルが容易で環境保護性、省資源性に優れる。
(2)容器本体が、底板と、底板の外周を囲繞する本体周壁部を有し、蓋体が、天板と、天板の外周を囲繞する蓋体周壁部を有するので、設置面積が大きく、段積みも容易で、設置安定性に優れると共に、上下方向の荷重に強く、変形や破損が発生し難く、容器本体と蓋体によって卵を確実に保護して割れを防止することができ、形状安定性、耐久性、信頼性に優れる。
(3)容器本体が、底板の内側に底板と間隔を空けて配設され卵を保持する一つ又は複数の孔部が形成された下部支持板を有し、蓋体が、天板の内側に天板と間隔を空けて配設され卵を保持する一つ又は複数の孔部が形成された上部支持板を有することにより、下部支持板と上部支持板で卵を上下から挟むようにして保持することができるので、卵が回転したり、卵同士がぶつかったりすることがなく、卵の保持安定性に優れる。
(4)容器本体の底板の内側に配設される下部支持板及び蓋体の天板の内側に配設される上部支持板に孔部を形成するだけで卵を保持することができるので、形状が簡素で、加工や組立てが容易で、量産性に優れる。
ここで、容器本体及び蓋体は、段ボール、厚紙、合成紙のいずれかの紙製板材(板紙)を折曲げたり貼着けたりして組立てることができる。
下部支持板及び上部支持板は、それぞれ容器本体及び蓋体と一体に形成してもよいし、別々に形成したものを取付けてもよい。
下部支持板及び上部支持板の孔部の数は適宜、選択することができる。また、孔部の大きさは卵の大きさに応じて選択することができ、卵の最大径よりも小さく形成することにより、卵の外周と係合して卵を保持することができる。
底板と下部支持板との間隔及び天板と上部支持板との間隔は、それぞれの孔部に卵を係合させた際に、孔部から突出する卵の突出量と同等以上に形成することにより、卵と底板及び天板が干渉することがなく、卵を確実に卵パック内に収容して保護することができる。尚、卵の先端と底板や天板が接触する場合でも、底板や天板の弾力性により卵の割れを防ぐことができる。
請求項2に記載の考案は、請求項1に記載の卵パックであって、前記容器本体の前記下部支持板と前記本体周壁部を連結する本体連結部と、前記蓋体の前記上部支持板と前記蓋体周壁部を連結する蓋体連結部と、を備えた構成を有している。
この構成により、請求項1の作用に加え、以下のような作用を有する。
(1)容器本体の下部支持板と本体周壁部を連結する本体連結部と、蓋体の上部支持板と蓋体周壁部を連結する蓋体連結部を有することにより、全ての部材を一体化することができ、部品点数が少なく、組立て作業性、量産性に優れる。
ここで、本体連結部及び蓋体連結部は、各四面の本体周壁部及び蓋体周壁部の内、容器本体と蓋体を連結するヒンジ部が形成されていない面のいずれに連設してもよい。
請求項3に記載の考案は、請求項1又は2に記載の卵パックであって、前記容器本体の前記下部支持板に連設され前記底板に当接する底板側支持部と、前記蓋体の前記上部支持板に連設され前記天板に当接する天板側支持部と、を備えた構成を有している。
この構成により、請求項1又は2の作用に加え、以下のような作用を有する。
(1)容器本体の下部支持板に連設され底板に当接する底板側支持部と、蓋体の上部支持板に連設され天板に当接する天板側支持部を有することにより、底板側支持部及び天板側支持部をそれぞれ底板側支持部及び天板側支持部で支持することができるので、下部支持板及び底板側支持部と底板及び天板との間隔を略一定に保って、卵を確実に孔部に保持することができ、卵の保持安定性に優れる。
ここで、底板側支持部及び天板側支持部の形状、数、配置は、適宜、選択することができる。例えば、下部支持板及び上部支持板の全ての辺に設けてもよいし、対向する一組の辺のみに設けてもよい。尚、本体連結部及び蓋体連結部を有する場合は、本体連結部及び蓋体連結部が連設される辺を除く残りの三辺に下部支持板及び上部支持板を設けることができる。また、底板側支持部及び天板側支持部は、下部支持板及び上部支持板の四隅や要所に部分的に設けてもよいし、各辺の全長に渡って設けてもよい。
請求項4に記載の考案は、請求項1乃至3の内いずれか1項に記載の卵パックであって、前記容器本体の前記下部支持板に連設され前記本体周壁部の内面に当接する本体当接部と、前記蓋体の前記上部支持板に連設され前記蓋体周壁部の内面に当接する蓋体当接部と、を備えた構成を有している。
この構成により、請求項1乃至3の内いずれか1項の作用に加え、以下のような作用を有する。
(1)容器本体の下部支持板に連設され本体周壁部の内面に当接する本体当接部と、蓋体の上部支持板に連設され蓋体周壁部の内面に当接する蓋体当接部を有するので、本体周壁部及び蓋体周壁部に本体当接部及び蓋体当接部をそれぞれ当接させることにより、下部支持板及び上部支持板が前後左右や上下に移動し難く、搬送時の振動の影響を低減して、卵の割れを防止することができ、卵の保持安定性、搬送の信頼性に優れる。
ここで、本体当接部及び蓋体当接部の形状、数、配置は、適宜、選択することができる。例えば、下部支持板及び上部支持板の全ての辺に設けてもよいし、対向する一組の辺のみに設けてもよい。尚、本体連結部及び蓋体連結部を有する場合は、本体連結部及び蓋体連結部が本体当接部及び蓋体当接部を兼ねることができる。また、本体当接部及び蓋体当接部は、下部支持板及び上部支持板の四隅や要所に部分的に設けてもよいし、各辺の全長に渡って設けてもよい。
請求項5に記載の考案は、請求項1乃至4の内いずれか1項に記載の卵パックであって、前記容器本体の前記底板側に形成された嵌合孔又は嵌合突起と、前記蓋体の前記天板側に形成された嵌合突起又は嵌合孔と、を備えた構成を有している。
この構成により、請求項1乃至4の内いずれか1項の作用に加え、以下のような作用を有する。
(1)容器本体の底板側に形成された嵌合孔又は嵌合突起と、蓋体の天板側に形成された嵌合突起又は嵌合孔を有するので、段積み時に下段の蓋体の嵌合突起又は嵌合孔と上段の容器本体の嵌合孔又は嵌合突起を嵌合させることにより、保管時や搬送時の荷崩れや落下を防止することができ、保管や搬送の信頼性に優れる。
(2)容器本体の底板側に嵌合突起が形成されている場合、落下時などに嵌合突起が緩衝材として働いて衝撃を吸収することができ、卵の割れを防止することが可能で、卵の保護の信頼性に優れる。
ここで、嵌合孔及び嵌合突起は、複数の卵パックの底板と天板が重なるように段積みした際に、互いに嵌合するように底板及び天板のそれぞれに形成すればよく、形状、数、配置などは、適宜、選択することができる。特に、容器本体の底板側に嵌合突起を形成する場合は、嵌合突起の大きさや数で緩衝力を調整することができ、設計自在性に優れる。
尚、嵌合孔及び嵌合突起は、それぞれ底板及び天板の各辺上に形成することにより、固定安定性に優れる。
請求項6に記載の考案は、請求項1乃至5の内いずれか1項に記載の卵パックであって、前記容器本体又は前記蓋体の少なくともいずれか一方に形成された窓部を備えた構成を有している。
この構成により、請求項1乃至5の内いずれか1項の作用に加え、以下のような作用を有する。
(1)容器本体又は蓋体の少なくともいずれか一方に形成された窓部を有することにより、内部の卵の向きや割れの有無などの卵の状態を外から確認することができるので、上下を間違うことなく、保管や運搬を行うことができ、品質保持の信頼性、取扱い性に優れる。
(2)容器本体又は蓋体に窓部を形成することにより、卵パックの内部を大気と連通させることができ、卵の呼吸を妨げることがなく、長期保存性に優れる。
ここで、窓部の形状、数、配置などは、容器本体や蓋体の剛性や形状保持性を維持できる範囲で、適宜、選択することができる。尚、窓部は容器本体又は蓋体のいずれか一方のみに設けて、卵パックの上下を見分けるための目印とすることもできる。
請求項7に記載の考案は、請求項1乃至6の内いずれか1項に記載の卵パックであって、前記容器本体の前記本体周壁部及び前記蓋体の前記蓋体周壁部に形成され互いに係合する係合部を備えた構成を有している。
この構成により、請求項1乃至6の内いずれか1項の作用に加え、以下のような作用を有する。
(1)容器本体の本体周壁部及び蓋体の蓋体周壁部に形成され互いに係合する係合部を有することにより、別途、シールなどを用いることなく、係合部を係合させるだけで容器本体と蓋体を固定することができるので、蓋体の開閉が容易で、保管中や搬送中に蓋体が開くことを防止でき、組立作業性、開閉作業性、量産性に優れる。
ここで、係合部は、互いに係合自在であればよく、形状、数、配置などは、適宜、選択することができる。例えば、容器本体の本体周壁部又は蓋体の蓋体周壁部の一方に切り欠き部やスリット状の係合孔等を形成し、他方に切り欠き部に係合する係合片や係合孔に挿抜自在に挿通される係合片を形成したものが好適に用いられる。
請求項8に記載の考案は、請求項1乃至7の内いずれか1項に記載の卵パックであって、前記容器本体の前記底板と前記下部支持板との間隔及び前記蓋体の前記天板と前記上部支持板との間隔が、各々の前記孔部から突出する卵の突出量より大きい構成を有している。
この構成により、請求項1乃至7の内いずれか1項の作用に加え、以下のような作用を有する。
(1)容器本体の底板と下部支持板との間隔及び蓋体の天板と上部支持板との間隔が、各々の孔部から突出する卵の突出量より大きいことにより、内部に収容される卵の先端が底板や天板に接触することがないので、保管時や搬送時に容器本体の底板や蓋体の天板に荷重や衝撃などが加わった場合でも、それらの力が卵に伝達されることがなく、卵の割れを確実に防止することができ、卵の保管及び搬送の信頼性に優れる。
ここで、容器本体の底板と下部支持板との間隔及び蓋体の天板と上部支持板との間隔は、内部に収容する卵の大きさや形状に応じて、適宜、選択することができる。尚、容器本体の底板と下部支持板との間隔及び蓋体の天板と上部支持板との間隔を選択する代わりに、下部支持板及び上部支持板の孔部の孔径を選択して、卵の突出量を調整してもよい。
尚、底板や天板に卵が接触しても、底板や天板を形成する板紙の中芯がクッションの役割を果たし、緩衝効果を高めることができる。
さらに、大きさや形状のばらつく卵の揺れを防止したい場合は、天板又は底板の内側に1乃至複数枚の厚みの違う板紙を追加収納することで容易に調整ができる。
本考案の卵パックによれば、以下のような効果が得られる。
請求項1に記載の考案によれば、以下のような効果を有する。
(1)孔部を有する下部支持板と上部支持板で卵を上下から挟むようにして保持することができ、卵が回転することや、卵同士がぶつかることのない卵の保持安定性に優れた卵パックを提供することができる。
請求項2に記載の考案によれば、請求項1の効果に加え、以下のような効果を有する。
(1)全ての部材を一体化することができ、部品点数が少なく、組立て作業性、量産性に優れた卵パックを提供することができる。
請求項3に記載の考案によれば、請求項1又は2の効果に加え、以下のような効果を有する。
(1)底板側支持部及び天板側支持部をそれぞれ底板側支持部及び天板側支持部で支持することができ、下部支持板及び底板側支持部と底板及び天板との間隔を略一定に保って、卵を確実に孔部に保持することができる卵の保持安定性に優れた卵パックを提供することができる。
請求項4に記載の考案によれば、請求項1乃至3の内いずれか1項の効果に加え、以下のような効果を有する。
(1)本体周壁部及び蓋体周壁部に本体当接部及び蓋体当接部をそれぞれ当接させることにより、下部支持板及び上部支持板が前後左右や上下に移動し難く、搬送時の振動の影響を低減して、卵の割れを防止することができる卵の保持安定性、搬送の信頼性に優れた卵パックを提供することができる。
請求項5に記載の考案によれば、請求項1乃至4の内いずれか1項の効果に加え、以下のような効果を有する。
(1)段積み時に下段の蓋体の嵌合突起を上段の容器本体の嵌合孔に嵌合させて、保管時や搬送時の荷崩れや落下を防止することができる保管や搬送の信頼性に優れた卵パックを提供することができる。
請求項6に記載の考案によれば、請求項1乃至5の内いずれか1項の効果に加え、以下のような効果を有する。
(1)内部の卵の向きや割れの有無などの卵の状態を外から確認することができ、上下を間違うことなく、保管や運搬を行うことができる品質保持の信頼性、取扱い性に優れた卵パックを提供することができる。
請求項7に記載の考案によれば、請求項1乃至6の内いずれか1項の効果に加え、以下のような効果を有する。
(1)別途、シールなどを用いることなく、係合部を係合させるだけで容器本体と蓋体を固定することができ、蓋体の開閉が容易で、保管中や搬送中に蓋体が開くことを防止できる組立作業性、開閉作業性、量産性に優れた卵パックを提供することができる。
請求項8に記載の考案によれば、請求項1乃至7の内いずれか1項の効果に加え、以下のような効果を有する。
(1)内部に収容される卵の先端が底板や天板に接触することがなく、保管時や搬送時に内部の卵に荷重や衝撃などが加わることを防ぎ、卵の割れを確実に防止することができる卵の保管及び搬送の信頼性に優れた卵パックを提供することができる。
実施の形態1における卵パックを示す上面側斜視図 実施の形態1における卵パックを示す底面側斜視図 実施の形態1における卵パックを開いた状態を示す斜視図 実施の形態1における卵パックの下部支持板及び上部支持板を外方に展開した状態を示す斜視図 実施の形態1における卵パックを形成する紙製板材の展開図 実施の形態1における卵パックに卵を収容した状態を示す斜視図 実施の形態2における卵パックを示す上面側斜視図 実施の形態2における卵パックを開いた状態を示す斜視図
(実施の形態1)
本考案の実施の形態1における卵パックについて、以下図面を参照しながら説明する。なお、本考案は以下に説明する実施の形態に限定されるものではない。
図1は実施の形態1における卵パックを示す上面側斜視図であり、図2は実施の形態1における卵パックを示す底面側斜視図である。
図1及び図2中、1は段ボール、厚紙、合成紙のいずれかの紙製板材(板紙)で箱形に形成され後述する容器本体2と蓋体7がヒンジ部6を介して開閉自在に連結された本考案の実施の形態1における卵パック、2は底板3と底板3の外周を囲繞する本体周壁部4を有する卵パック1の容器本体、4aは本体周壁部4の前面壁、4b,4cは本体周壁部4の側面壁、4dは本体周壁部4の背面壁、5は容器本体2の底板3の外周の各辺中央部に形成された嵌合孔、6は背面壁4dの上辺に折り曲げ自在に形成された卵パック1のヒンジ部、7は天板8と天板8の外周を囲繞する蓋体周壁部9を有する卵パック1の蓋体、9aは蓋体周壁部9の前面壁、9b,9cは蓋体周壁部9の側面壁、9dは蓋体周壁部9の背面壁、10は蓋体7の天板8の外周の各辺中央部に形成された嵌合突起、11は天板8の中央部に形成された円形の窓部(図1)、25は容器本体2の前面壁4aと蓋体7の前面壁9aの間に貼着されて搬送中や保管中に蓋体7が開かないように容器本体2と蓋体7を固定するシールである。
複数の卵パック1を底板3と天板8が重なるように段積みした際に、容器本体2の底板3側の嵌合孔5及び蓋体7の天板8側の嵌合突起10が、互いに嵌合するように対応して形成されているので、保管時や搬送時の荷崩れや落下を防止することができる。尚、本実施の形態では、嵌合孔5及び嵌合突起10を底板3及び天板8の各辺中央部に1つずつ形成したが、嵌合孔5及び嵌合突起10は互いに嵌合する位置に形成すればよく、形状、数、配置などは、適宜、選択することができる。また、底板3に嵌合突起10を形成し、天板8に嵌合孔5を形成してもよい。この場合、卵パック1の落下時などに嵌合突起10が緩衝材として働いて衝撃を吸収することができ、卵の割れを防止することが可能で、卵の保護の信頼性に優れる。
天板8の中央部に形成した円形の窓部11を目印として、卵パック1の上下を確認できる。尚、窓部11の形状、数、配置などは、本実施の形態に限定されるものではなく、容器本体2や蓋体7の剛性や形状保持性を維持できる範囲で、適宜、選択することができる。窓部11の数を増やすことにより、内部の卵の向きや割れの有無などを外から目視で容易に確認することができ、取扱い性に優れる。
次に、実施の形態1における卵パックの内部構造について詳細に説明する。
図3は実施の形態1における卵パックを開いた状態を示す斜視図であり、図4は実施の形態1における卵パックの下部支持板及び上部支持板を外方に展開した状態を示す斜視図である。
図3中、12は底板3の内側に底板3と間隔を空けて配設される容器本体2の下部支持板、13は下部支持板12に形成され卵の下部外周を保持する2列10個の円形の孔部、17は天板8の内側に天板8と間隔を空けて配設される蓋体7の上部支持板、18は上部支持板17に形成され卵の上部外周を保持する2列10個の円形の孔部である。
図4中、14は容器本体2の本体周壁部4の前面壁4aと下部支持板12を連結する本体連結部、15は下部支持板12の本体連結部14が連設される辺と対向する辺に連設され底板3に当接する底板側支持部、16は下部支持板12の両側部に連設され本体周壁部4の両側の側面壁4b,4cの内面に当接する本体当接部、19は蓋体7の蓋体周壁部9の前面壁9aと上部支持板17を連結する蓋体連結部、20は上部支持板17の蓋体連結部19が連設される辺と対向する辺に連設され天板8に当接する天板側支持部、21は上部支持板17の両側部に連設され蓋体周壁部9の両側の側面壁9b,9cの内面に当接する蓋体当接部である。
容器本体2の底板3と下部支持板12との間隔及び蓋体7の天板8と上部支持板17との間隔は、内部に収容する卵の大きさや形状に応じて、適宜、選択することができるが、本実施の形態では、底板3と下部支持板12との間隔及び天板8と上部支持板17との間隔が、各々の孔部13,18から突出する卵の突出量より大きくなるように形成した。これにより、保管時や搬送時に容器本体2の底板3や蓋体7の天板8に荷重や衝撃などが加わった場合でも、内部に収容される卵の先端が底板3や天板8に接触することがなく、卵の割れを防止できる。また、底板3や天板8に卵が接触しても、底板3や天板8を形成する段ボール等の板紙の中芯がクッションの役割を果たし、緩衝効果を高めることができる。
尚、収容する卵のサイズが異なる場合、底板3と下部支持板12との間隔及び天板8と上部支持板17との間隔を調整する代わりに、下部支持板12及び上部支持板18の孔部13,18の孔径を変更して、卵の突出量を調整してもよい。さらに、大きさや形状のばらつく卵の揺れを防止したい場合は、天板3又は底板6の内側に1乃至複数枚の厚みの違う段ボール等の板紙を追加収納することで容易に調整ができる。
本実施の形態では、本体連結部14を本体周壁部4の前面壁4aに連結させて形成したが、本体連結部14の配置は、これに限定されるものではない。本体連結部14は、ヒンジ部6が形成される本体周壁部4の背面壁4dを除く、本体周壁部4の側面壁4b,4cに連結させて形成することもできる。
また、本実施の形態では、下部支持板12の本体連結部14と対向する辺に底板側支持部15を連設し、下部支持板12の両側部に本体当接部16を連設したが、底板側支持部15及び本体当接部16の配置は、これに限定されるものではなく、適宜、選択することができる。例えば、本体当接部16を省略して下部支持板12の本体連結部14が連設される辺を除く残りの三辺に底板側支持部を設けてもよいし、下部支持板12の両側の二辺に、本体当接部16の代わりに一対の底板側支持部15を設けてもよい。或いは、底板側支持部15の代わりに、本体周壁部4の背面壁4dの内面に当接する本体当接部を設けてもよい。尚、底板側支持部15や本体当接部16は、必ずしも各辺の全長に渡って設ける必要はなく、下部支持板12の四隅や要所に部分的に設けてもよい。
また、下部支持板12は本体連結部14を介して容器本体2と一体に形成する代わりに、別部材で形成したものを容器本体2の内部に載置してもよい。
尚、蓋体連結部19、天板側支持部20、蓋体当接部21の配置や形状は、本体連結部14、底板側支持部15、本体当接部16と同様なので、説明を省略する。
次に、実施の形態1における卵パックを形成するための紙製板材(板紙)について説明する。
図5は実施の形態1における卵パックを形成する紙製板材の展開図である。
図5中、1Aは実施の形態1における卵パック1を形成する段ボール、厚紙、合成紙のいずれかの紙製板材、3a〜3dは底板3と本体周壁部4の前面壁4a,側面壁4b,4c,背面壁4dの間に形成された折り目、4eは前面壁4a及び背面壁4dの両端に折り目4fを介して連設された三角形状の貼着片、4gは各々の貼着片4eと側面壁4b,4cとの間を切断した切断線、8a〜8dは天板8と蓋体周壁部9の前面壁9a,側面壁9b,9c,背面壁9dの間に形成された折り目、9eは前面壁9a及び背面壁9dの両端に折り目9fを介して連設された三角形状の貼着片、9gは各々の貼着片9eと側面壁9b,9cとの間を切断した切断線、12a〜12dは下部支持板12と本体連結部14,底板側支持部15,本体当接部16の間に形成された折り目、14aは前面壁4aと本体連結部14の間に形成された折り目、17a〜17dは上部支持板17と蓋体連結部19,天板側支持部20,蓋体当接部21の間に形成された折り目、19aは前面壁9aと蓋体連結部19の間に形成された折り目である。
前面壁4a,側面壁4b,4c,背面壁4d及び前面壁9a,側面壁9b,9c,背面壁9dをそれぞれ折り目3a〜3d,8a〜8dで折り曲げ、底板3及び天板8の外周に立設させることができる。このとき、底板3及び天板8の四隅にそれぞれ貼着片4e,9eが形成されているので、各々の貼着片4e,9eを折り目4f,9fで内側に折り曲げ、各々の貼着片4e,9eを側面壁4b,4c,9b,9cの内面に接着することにより、容器本体2の本体周壁部4及び蓋体7の蓋体周壁部9を形成することができる(図4参照)。
また、容器本体2の背面壁4dと蓋体7の背面壁9dの間に折り目からなるヒンジ部6が形成されているので、背面壁4dと背面壁9dが背中合わせとなるようにヒンジ部6を折り曲げることにより、卵パック1を開いた状態とすることができる(図4参照)。尚、ヒンジ部6が回動し易くなるように、ヒンジ部6の一部に必要に応じて切れ目を設けてもよい。
本体連結部14,底板側支持部15,本体当接部16,蓋体連結部19,天板側支持部20,蓋体当接部21は、それぞれの折り目12a,14a,12d,12b,12c,17a,19a,17d,17b,17cで所定の向きに折り曲げ、図4に示したように、卵パック1の下部支持板12及び上部支持板17を外方に展開した状態となる。
この状態で、複数の卵パック1を積み重ねることができるので、未使用状態で嵩張ることがなく、搬送時や保管時の省スペース性、取扱い性、搬送及び保管の効率性に優れる。
次に、卵パックの使用方法について説明する。
図6は実施の形態1における卵パックに卵を収容した状態を示す斜視図である。
図6中、30は卵パックに収容された卵である。
卵パック1に卵をパックする際には、図4に示した状態から、下部支持板12及び上部支持板17をそれぞれ容器本体2及び蓋体7の内部に折り返し、図3に示した状態にする。そして、図6に示すように、容器本体2の下部支持板12の各々の孔部13に卵の下部を嵌合させるように並べ、蓋体7で蓋をする。このとき、上部支持板17の孔部13が卵の上部に嵌合されるので、下部支持板12と上部支持板17で卵を上下から挟むようにして保持することができる。
最後に、図1に示したように、シール25で容器本体2と蓋体7を固定する。
以上のように構成された本考案の実施の形態1における卵パックによれば、以下の作用を有する。
(1)容器本体と蓋体が、段ボール、厚紙、合成紙のいずれかで一体的に形成されるので、容器本体や蓋体に文字や図柄などを簡単に印刷することができ、装飾性、機能性に優れると共に、廃棄やリサイクルが容易で環境保護性、省資源性に優れる。
(2)容器本体が、底板と、底板の外周を囲繞する本体周壁部を有し、蓋体が、天板と、天板の外周を囲繞する蓋体周壁部を有するので、設置面積が大きく、段積みも容易で、設置安定性に優れると共に、上下方向の荷重に強く、変形や破損が発生し難く、容器本体と蓋体によって卵を確実に保護して割れを防止することができ、形状安定性、耐久性、信頼性に優れる。
(3)容器本体が、底板の内側に底板と間隔を空けて配設され卵を保持する複数の孔部が形成された下部支持板を有し、蓋体が、天板の内側に天板と間隔を空けて配設され卵を保持する複数の孔部が形成された上部支持板を有することにより、下部支持板と上部支持板で卵を上下から挟むようにして保持することができるので、卵が回転したり、卵同士がぶつかったりすることがなく、卵の保持安定性に優れる。
(4)容器本体の底板の内側に配設される下部支持板及び蓋体の天板の内側に配設される上部支持板に孔部を形成するだけで卵を保持することができるので、形状が簡素で、加工や組立てが容易で、量産性に優れる。
(5)容器本体の下部支持板と本体周壁部を連結する本体連結部と、蓋体の上部支持板と蓋体周壁部を連結する蓋体連結部を有することにより、全ての部材を一体化することができ、部品点数が少なく、組立て作業性、量産性に優れる。
(6)容器本体の下部支持板に連設され底板に当接する底板側支持部と、蓋体の上部支持板に連設され天板に当接する天板側支持部を有することにより、底板側支持部及び天板側支持部をそれぞれ底板側支持部及び天板側支持部で支持することができるので、下部支持板及び底板側支持部と底板及び天板との間隔を略一定に保って、卵を確実に孔部に保持することができ、卵の保持安定性に優れる。
(7)容器本体の下部支持板に連設され本体周壁部の内面に当接する本体当接部と、蓋体の上部支持板に連設され蓋体周壁部の内面に当接する蓋体当接部を有するので、本体周壁部及び蓋体周壁部に本体当接部及び蓋体当接部をそれぞれ当接させることにより、下部支持板及び上部支持板が前後左右や上下に移動し難く、搬送時の振動の影響を低減して、卵の割れを防止することができ、卵の保持安定性、搬送の信頼性に優れる。
(8)容器本体の底板側に形成された嵌合孔と、蓋体の天板側に形成された嵌合突起を有するので、段積み時に下段の蓋体の嵌合突起を上段の容器本体の嵌合孔に嵌合させることにより、保管時や搬送時の荷崩れや落下を防止することができ、保管や搬送の信頼性に優れる。
(9)容器本体又は蓋体の少なくともいずれか一方に形成された窓部を有することにより、内部の卵の向きや割れの有無などの卵の状態を外から確認することができるので、上下を間違うことなく、保管や運搬を行うことができ、品質保持の信頼性、取扱い性に優れる。
(10)容器本体又は蓋体に窓部を形成することにより、卵パックの内部を大気と連通させることができ、卵の呼吸を妨げることがなく、長期保存性に優れる。
(11)容器本体の底板と下部支持板との間隔及び蓋体の天板と上部支持板との間隔が、各々の孔部から突出する卵の突出量より大きいことにより、内部に収容される卵の先端が底板や天板に接触することがないので、保管時や搬送時に容器本体の底板や蓋体の天板に荷重や衝撃などが加わった場合でも、それらの力が卵に伝達されることがなく、卵の割れを確実に防止することができ、卵の保管及び搬送の信頼性に優れる。
(実施の形態2)
本考案の実施の形態2における卵パックについて、以下、図面を用いて説明する。
図7は実施の形態2における卵パックを示す上面側斜視図であり、図8は実施の形態2における卵パックを開いた状態を示す斜視図である。
図7及び図8中、31は段ボール、厚紙、合成紙のいずれかの紙製板材で形成され容器本体32と蓋体39が後述するヒンジ部を介して開閉自在に連結された本考案の実施の形態2における卵パック、45は容器本体32及び蓋体39に形成され互いに係合する係合部である。
図8中、33は容器本体32の底板、33aは底板33の一部を山形に折り曲げて形成された容器本体32の仕切り部、33b,33cは底板33の長手方向両端部を折り曲げて形成された容器本体32の側面壁、34aは底板33,仕切り部33a,側面壁33b,33cの前端面に張り合わされた容器本体32の前面壁、34bは底部33,仕切り部33a,側面壁33b,33cの後端面に張り合わされた容器本体32の背面壁、35は底板33の一部を台形状に切り抜いて内側(斜め上方)に折り曲げることにより容器本体32の内部を仕切る容器本体32の仕切片、36は底板33及び仕切り部33aの一部が切り取られて形成された容器本体32の側面視台形状の複数の窓部、37は容器本体32の内部を仕切り部33aと仕切片35で仕切ることにより形成された容器本体32の2列10個の収容凹部、40は蓋体39の天板、40aは天板40の一部を山形に折り曲げて形成された蓋体39の仕切り部、40b,40cは天部40の長手方向両端部を折り曲げて形成された蓋体39の側面壁、41aは天板40,仕切り部40a,側面壁40b,40cの前端面に張り合わされた蓋体39の前面壁、41bは折り目からなるヒンジ部38を介して容器本体32の背面壁34bに連設され蓋体39の天板40,仕切り部40a,側面壁40b,40cの後端面に張り合わされた背面壁、42は天板40の一部を台形状に切り抜いて内側(斜め上方)に折り曲げることにより蓋体39の内部を仕切る仕切片、43は天板40及び仕切り部40aの一部が切り取られて形成された側面視台形状の複数の窓部(図7参照)、44は蓋体39の内部を仕切り部40aと仕切片42で仕切ることにより形成された2列10個の蓋体39の収容凹部、45aは容器本体32の前面壁34aの長手方向中央の上端部に形成された係合部45の切り欠き部、45bは蓋体39の前面壁41aの長手方向中央の下端部に形成され切り欠き部45aに係合する係合部45の係合片である。
本実施の形態では、容器本体32及び蓋体39の内部に形成される2列の収容凹部37,44を仕切る台形状の仕切片35,42と窓部36,43を互い違いに配置したが、これらの形状や配置は本実施の形態に限定されるものではない。
また、本実施の形態では、切り欠き部45aと係合片45bで一対の係合部45を形成したが、係合部45は本実施の形態に限定されるものではなく、形状、数、配置などは、適宜、選択することができる。例えば、容器本体32にスリット状の係合孔を形成し、蓋体39に係合孔に挿抜自在に挿通される係合片を形成したものなどのように、互いに係合自在であればよい。
尚、実施の形態1の卵パック1にもこれらと同様の係合部を形成することができ、その場合は、シール25を省略することができる。
以上のように構成された本考案の実施の形態2における卵パックによれば、以下の作用を有する。
(1)容器本体と蓋体が、段ボール、厚紙、合成紙のいずれかを貼り合わせて形成されるので、廃棄やリサイクルが容易で環境保護性、省資源性に優れる。
(2)容器本体及び蓋体が、仕切り部及び仕切片によって複数の収容凹部に仕切られているので、各々の収容凹部に卵を収容することができ、形状安定性、耐久性に優れる。
(3)容器本体及び蓋体に形成された複数の窓部を有することにより、内部の卵の向きや割れの有無などの卵の状態を外から容易に確認することができ、品質保持の信頼性、取扱い性に優れる。
(4)容器本体の前面壁及び蓋体の前面壁に形成され互いに係合する係合部を有することにより、別途、シールなどを用いることなく、係合部を係合させるだけで容器本体と蓋体を固定することができるので、蓋体の開閉が容易で、保管中や搬送中に蓋体が開くことを防止でき、組立作業性、開閉作業性、量産性に優れる。
本考案は、廃棄やリサイクルが容易で環境保護性、省資源性に優れ、簡素な構成で、部品点数が少なく、加工や組立てが容易で、量産性に優れるだけでなく、強度があり、変形や破損が発生し難く、特に上下方向の荷重に強く、形状安定性、耐久性に優れると共に、表面に文字や図柄などを簡単に印刷することができ、装飾性、機能性に優れる卵パックの提供を行うことができ、卵パックの搬送性、保管性を向上させることができる。
1,31 卵パック
1A 紙製板材
2,32 容器本体
3,33 底板
3a〜3d,4f,8a〜8d,9f,12a〜12d,14a,17a〜17d,19a 折り目
4 本体周壁部
4a,9a,34a,41a 前面壁
4b,4c,9b,9c,33b,33c,40b,40c 側面壁
4d,9d,34b,41b 背面壁
4e,9e 貼着片
4g,9g 切断線
5 嵌合孔
6,38 ヒンジ部
7,39 蓋体
8,40 天板
9 蓋体周壁部
10 嵌合突起
11,36,43 窓部
12 下部支持板
13,18 孔部
14 本体連結部
15 底板側支持部
16 本体当接部
17 上部支持板
19 蓋体連結部
20 天板側支持部
21 蓋体当接部
25 シール
30 卵
33a,40a 仕切り部
35,42 仕切片
37,44 収容凹部
45 係合部
45a 切り欠き部
45b 係合片

Claims (8)

  1. 段ボール、厚紙、合成紙のいずれかで一体的に形成され、容器本体と蓋体がヒンジ部を介して開閉自在に連結された卵パックであって、
    前記容器本体が、底板と、前記底板の外周を囲繞する本体周壁部と、前記底板の内側に前記底板と間隔を空けて配設され卵を保持する一つ又は複数の孔部が形成された下部支持板と、を備え、前記蓋体が、天板と、前記天板の外周を囲繞する蓋体周壁部と、前記天板の内側に前記天板と間隔を空けて配設され卵を保持する複数の孔部が形成された上部支持板と、を備えたことを特徴とする卵パック。
  2. 前記容器本体の前記下部支持板と前記本体周壁部を連結する本体連結部と、前記蓋体の前記上部支持板と前記蓋体周壁部を連結する蓋体連結部と、を備えたことを特徴とする請求項1に記載の卵パック。
  3. 前記容器本体の前記下部支持板に連設され前記底板に当接する底板側支持部と、前記蓋体の前記上部支持板に連設され前記天板に当接する天板側支持部と、を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の卵パック。
  4. 前記容器本体の前記下部支持板に連設され前記本体周壁部の内面に当接する本体当接部と、前記蓋体の前記上部支持板に連設され前記蓋体周壁部の内面に当接する蓋体当接部と、を備えたことを特徴とする請求項1乃至3の内いずれか1項に記載の卵パック。
  5. 前記容器本体の前記底板側に形成された嵌合孔と、前記蓋体の前記天板側に形成された嵌合突起と、を備えたことを特徴とする請求項1乃至4の内いずれか1項に記載の卵パック。
  6. 前記容器本体又は前記蓋体の少なくともいずれか一方に形成された窓部を備えたことを特徴とする請求項1乃至5の内いずれか1項に記載の卵パック。
  7. 前記容器本体の前記本体周壁部及び前記蓋体の前記蓋体周壁部に形成され互いに係合する係合部を備えたことを特徴とする請求項1乃至6の内いずれか1項に記載の卵パック。
  8. 前記容器本体の前記底板と前記下部支持板との間隔及び前記蓋体の前記天板と前記上部支持板との間隔が、各々の前記孔部から突出する卵の突出量より大きいことを特徴とする請求項1乃至7の内いずれか1項に記載の卵パック。
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