JP7197760B2 - 乗物用シート - Google Patents

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Description

本発明は、乗物用シートに係り、特に、シート中のパッド部材内に空気を送るための送風機が設けられた乗物用シートに関する。
シート中のパッド部材内に空気を送るための送風機を備えた乗物用シートは、従来から既に知られている。このような乗物用シートの中には、パッド部材がその厚み方向において複数の断片(パッド片)に分割されているものが存在する(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の乗物用シートでは、クッションシートを構成するパッド部材(特許文献1では「パッド本体」と表記)が上下2つのパッド片(特許文献1では「第一本体部及び第二本体部」と表記)に分割されており、それぞれに、送風機によって送られる空気の通気孔(送風口)が設けられている。そして、上下2つのパッド片は、それぞれの送風口が互いに連通するように重ねられることでパッド部材を構成している。
国際公開第2015/030195号
特許文献1に記載の乗物用シートのように、通気孔が設けられた複数のパッド片を重ねて合わせてパッド部材を構成している場合には、シート使用中にパッド片間の位置ずれが生じる可能性がある。パッド片間の位置ずれが生じてしまうと、各パッド片に形成された通気孔同士もずれてしまい、結果として、送風機によって送られる空気がパッド部材内を適切に通過しなくなる虞がある。
また、乗物用シートの中には、パッド部材を変形させて所定方向におけるシートの長さを変化させることが可能なシートが存在する。このようなシートにおいてパッド部材が複数のパッド片に分割されていると、パッド部材の変形時にパッド片同士の間で位置ずれが生じ易くなる。したがって、上述の課題が一層顕著なものとなる。
そこで、本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、シート使用中に、パッド部材を構成するパッド片同士の間に位置ずれが生じるのを抑制することが可能な乗物用シートを提供することにある。
また、本発明の他の目的は、パッド部材を変形させて所定方向におけるシートの長さを変化させることが可能なシート構成において、パッド部材を構成するパッド片同士の間に位置ずれが生じるのを抑制することである。
前記課題は、本発明の乗物用シートによれば、着座者を支持する支持面を備えた乗物用シートであって、第一パッド片と、該第一パッド片よりも前記支持面に近い位置にて前記第一パッド片に重ねられた第二パッド片と、を備えたパッド部材と、該パッド部材内に空気を通すために設けられた送風機と、前記パッド部材の厚み方向に沿って貫通するように前記第一パッド片及び前記第二パッド片の各々に形成され、前記送風機によって送られる空気が通過可能な通気孔と、前記第二パッド片において前記通気孔とは異なる位置に設けられた凹部と、前記第一パッド片の前記通気孔と前記第二パッド片の前記通気孔が連通するように前記第二パッド片が前記第一パッド片に重ねられた状態で前記凹部に入り込むことで、前記第一パッド片に対する前記第二パッド片の位置を保持する位置保持部材と、前記送風機によって送られる空気の流路をなすダクトと、を有し、該ダクトの一端部は前記送風機に接続され、前記ダクトの他端部の先端部分にはフランジが設けられ、前記ダクトの前記他端部は、前記フランジの上面が前記第一パッド片の外側面に接触した状態で接続されることで前記パッド部材の外側に配置され、前記第一パッド片の前記通気孔の開口に接続されており、前記第一パッド片には、前記第二パッド片を嵌め込むために形成された窪みが形成されており、前記第二パッド片は、該第二パッド片が前記窪み内に嵌った状態で前記第一パッド片に重ねられていることにより解決される。
上記のように構成された本発明の乗物用シートでは、第二パッド片に形成された凹部に位置保持部材(第一パッド片及び第二パッド片とは異なる部材)が入り込むことにより、第一パッド片及び第二パッド片の各々の通気孔が連通した状態で、第一パッド片に対する第二パッド片の位置を保持することが可能となる。このような構成であれば、シート使用中に第二パッド片が第一パッド片に対してずれるのを抑制することが可能である。この結果、送風機から送られる空気がパッド部材内をスムーズに通過することが可能な状態を、良好に維持することが可能となる。
また、上記の構成では、ダクトの先端部分がパッド部材の外側に位置しているので、パッド部材と干渉せずにダクトを容易に設置することが可能となる。また、ダクトの先端部は、第一パッド片の通気孔の開口に接続されているので、送風機によって送られる空気が、ダクトを経由して第一パッド片の通気孔を適切に通過するようになる。
また、上記の構成では、第二パッド片を第一パッド片に重ね合わせる際、第一パッド片に形成された窪みに第二パッド片を嵌め込む。このような構成であれば、第二パッド片を第一パッド片に重ねてパッド部材を組み立てる作業がより容易になる。
また、前記課題は、本発明の乗物用シートによれば、着座者を支持する支持面を備えた乗物用シートであって、第一パッド片と、該第一パッド片よりも前記支持面に近い位置にて前記第一パッド片に重ねられた第二パッド片と、を備えたパッド部材と、該パッド部材内に空気を通すために設けられた送風機と、前記パッド部材の厚み方向に沿って貫通するように前記第一パッド片及び前記第二パッド片の各々に形成され、前記送風機によって送られる空気が通過可能な通気孔と、前記第二パッド片において前記通気孔とは異なる位置に設けられた凹部と、前記第一パッド片の前記通気孔と前記第二パッド片の前記通気孔が連通するように前記第二パッド片が前記第一パッド片に重ねられた状態で前記凹部に入り込むことで、前記第一パッド片に対する前記第二パッド片の位置を保持する位置保持部材と、前記厚み方向と交差する交差方向における前記パッド部材の長さを変更するために前記交差方向に沿って移動する移動部材と、を有し、前記交差方向における前記第一パッド片の端部は、前記移動部材に取り付けられ、前記移動部材の移動に伴って前記長さが変わるように変形することにより解決される。
上記の構成では、交差方向におけるパッド部材の長さを変更する際に、第一パッド片の端部が変形する(動く)。このような構成であっても、位置保持部材により、第一パッド片に対する第二パッド片の位置が保持される。すなわち、上記の構成によれば、パッド部材を変形させて交差方向におけるシートの長さを変化させる際に、第二パッド片が第一パッド片に対してずれるのを抑制することが可能となる。
また、上記の乗物用シートにおいて、前記交差方向は、前記乗物用シートの前後方向であり、前記凹部及び前記位置保持部材は、前記乗物用シートの幅方向に沿って延出しているとよい。
上記のように凹部及び位置保持部材がシート幅方向に沿って延出していれば、第二パッド片が第一パッド片に対して前後方向にずれるのを効果的に抑制することが可能となる。
あるいは、上記の乗物用シートにおいて、前記交差方向は、前記乗物用シートの前後方向であり、前記凹部は、前記前後方向に沿って延出した第一部分と、前記前後方向に対して傾いた方向に延出した第二部分とを有し、前記位置保持部材は、前記第一部分及び前記第二部分の各々に入り込んでいてもよい。
上記のように凹部が、前後方向に沿って延出した第一部分と、前後方向に対して傾いた方向に延出した第二部分と、を有し、位置保持部材が第一部分及び第二部分の双方に入り込んでいれば、第二パッド片が第一パッド片に対してずれるのを効果的に抑制することが可能となる。
また、前記課題は、本発明の乗物用シートによれば、着座者を支持する支持面を備えた乗物用シートであって、第一パッド片と、該第一パッド片よりも前記支持面に近い位置にて前記第一パッド片に重ねられた第二パッド片と、を備えたパッド部材と、該パッド部材内に空気を通すために設けられた送風機と、前記パッド部材の厚み方向に沿って貫通するように前記第一パッド片及び前記第二パッド片の各々に形成され、前記送風機によって送られる空気が通過可能な通気孔と、前記第二パッド片において前記通気孔とは異なる位置に設けられ、前記厚み方向に沿って前記第二パッド片を貫通した貫通孔と、前記第一パッド片に対する前記第二パッド片の位置を保持する位置保持部材と、を有し、前記第一パッド片には、前記厚み方向に沿って形成されており前記貫通孔と連通する連通凹部が設けられており、前記第一パッド片の前記通気孔と前記第二パッド片の前記通気孔が連通するように前記第二パッド片が前記第二パッド片に重ねられた状態では、前記連通凹部が前記貫通孔と連通し、前記位置保持部材は、連通した前記連通凹部及び前記貫通孔の双方に入り込むことで、前記第一パッド片に対する前記第二パッド片の位置を保持することにより解決される。
上記の構成では、位置保持部材が第二パッド片の凹部(貫通孔)、及び第一パッド片の連通穴の双方に入り込んでいるため、第一パッド片及び第二パッド片の間の位置ずれをより一層効果的に抑制することが可能となる。

本発明の乗物用シートによれば、シート使用中に第二パッド片が第一パッド片に対してずれるのを抑制することが可能である。
また、本発明の乗物用シートによれば、表皮を吊り込み孔に吊り込むための吊り込み部材を、位置保持部材として利用して、シート使用中に第二パッド片が第一パッド片に対してずれるのを抑制することが可能となる。
また、本発明の乗物用シートによれば、パッド部材と干渉せずにダクトを容易に設置することが可能となる。また、送風機によって送られる空気が、ダクトを経由して第一パッド片の通気孔を適切に通過するようになる。
また、本発明の乗物用シートによれば、パッド部材を変形させて所定方向におけるシートの長さを変化させる際に、第二パッド片が第一パッド片に対してずれるのを抑制することが可能となる。
また、本発明の乗物用シートによれば、第二パッド片が第一パッド片に対して前後方向にずれるのを効果的に抑制することが可能となる。
また、本発明の乗物用シートによれば、第二パッド片が第一パッド片に対してずれるのを効果的に抑制することが可能となる。
また、本発明の乗物用シートによれば、位置保持部材が、第二パッド片の凹部(貫通孔)、及び第一パッド片の連通穴の双方に入り込むことにより、第一パッド片及び第二パッド片の間の位置ずれをより一層効果的に抑制することが可能となる。
また、本発明の乗物用シートによれば、第二パッド片を第一パッド片に重ねてパッド部材を組み立てる作業がより容易になる。
本発明の一実施形態に係る乗物用シートの側面図である。 シートクッションフレームの斜視図である。 送風ユニット及びクッション前後長調整ユニットの構成を示す図である。 シートクッションに取り付けられた状態の送風ユニット及びクッション前後長調整ユニットを、前側から見たときの図である。 シートクッションに取り付けられた状態の送風ユニット及びクッション前後長調整ユニットを下側から見たときの図である。 クッション前後長の変化前後の状態を示す図である(その1)。 クッション前後長の変化前後の状態を示す図である(その2)。 シートクッションの平面図である。 パッド部材をパッド片に分解した状態を示す図である。 シートクッションの側方断面図で、図7のX-X断面を示す図である。 シートクッションにおける表皮吊り込み箇所の断面を示す図であり、図7のY-Y断面を示す図である。 パッド部材を構成するパッド片の変形例を示す図である。
以下、本発明の一実施形態(本実施形態)に係る乗物用シートについて説明する。ただし、以下に説明する実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。すなわち、本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
以下では、本実施形態に係る乗物用シートとして、車両用シートを例に挙げて説明する。ただし、本発明の乗物用シートは、車両以外の乗物に搭載されるシート、例えば、船舶や航空機に搭載されるシートであってもよい。
また、以下の説明において、「前後方向」とは、車両用シートの前後方向であり、車両の走行方向と一致する方向である。また、「シート幅方向」とは、車両用シートの幅方向であり、着座者から見たときの左右方向に相当する。また、「上下方向」とは、車両内に搭載された状態にある車両用シートの上下方向であり、換言するとシート高さ方向である。
また、シート各部の位置、姿勢及び状態について説明する際には、車両用シートが車両内に搭載されたケースを想定して説明することとする。かかるケースでは、前後方向がシートクッションS1の厚み方向(換言すると、シートクッションS1内のパッド部材10の厚み方向)と交差する交差方向に相当する。
<<本実施形態に係る車両用シートの基本構成>>
本実施形態に係る車両用シート(以下、車両用シートS)の基本構成について図1を参照しながら説明する。図1は、車両用シートSの側面図である。
車両用シートSは、図1に示すように、シートクッションS1、シートバックS2及びヘッドレストS3を有する。シートクッションS1及びシートバックS2は、ウレタン等のクッション性を有するパッド部材をフレームによって支持し、パッド部材の表面を表皮で覆うことによって構成されている。
また、シートクッションS1及びシートバックS2は、それぞれ、着座者(具体的には、車両の乗員)を支持する支持面Sf1、Sf2を備えている。具体的に説明すると、シートクッションS1は、その上面に、着座者の臀部を支持する支持面Sf1を有する。シートバックS2は、その前面に、着座者の背部を支持する支持面Sf2を有する。
また、車両用シートSは、シートクッションS1の下部に送風ユニット30を備えている。送風ユニット30は、シートクッションS1内に空気(風)を通すための装置である。着座者が車両用シートSに着座している状態で送風ユニット30が起動すると、送風ユニット30から送られてくる空気がシートクッションS1内を通って最終的にシートクッションS1の上面(すなわち、支持面Sf1)を通り抜ける。なお、送風ユニット30は、シートクッションS1の上面周辺に存在する空気を吸引し、シートクッションS1内を通過させてシートクッションS1の下方へ排気するものであってもよい。
また、車両用シートSでは、シートクッションS1の前端部が伸縮自在な構成となっている。具体的に説明すると、本実施形態において、シートクッションS1の前端部は、伸縮しながら前後移動することが可能であり、これに伴って、シートクッションS1の前後方向における長さ(以下、「クッション前後長」という)を変更することが可能である。これにより、クッション前後長を着座者の体格に応じて変更することが可能となり、図1の破線位置までシートクッションS1を拡張することが可能となる。
なお、シートクッションS1には、クッション前後長を変更する際に動作する装置として、クッション前後長調整ユニット40が配置されている。クッション前後長調整ユニット40については、次の項にて詳しく説明することとする。
<<送風ユニット及びクッション前後長調整ユニットについて>>
次に、送風ユニット30及びクッション前後長調整ユニット40について、図2~図6Bを参照しながら説明する。図2は、シートクッションS1が有するシートクッションフレームf1の斜視図である。図3は、送風ユニット30及びクッション前後長調整ユニット40の構成を示す図である。図4及び図5は、シートクッションS1に取り付けられた状態の送風ユニット30及びクッション前後長調整ユニット40を示す図であり、図4は、各ユニットを前側から見たときの図であり、図5は、各ユニットを下側から見たときの図である。図6A及び図6Bは、クッション前後長の変化前後の状態を示す図であり、シートクッションS1の側方断面を模式的に示した図である。なお、図6Aは、クッション前後長が通常の長さであるときの状態を示しており、図6Bは、クッション前後長が拡張時の長さとなったときの状態を示している。
送風ユニット30及びクッション前後長調整ユニット40は、シートクッションS1の下部に取り付けられている。より詳しく説明すると、送風ユニット30及びクッション前後長調整ユニット40は、図2に示すように、シートクッションフレームf1の前側部分の下端部に取り付けられている。
以下、送風ユニット30及びクッション前後長調整ユニット40の各々の構成について説明する。
(送風ユニット30)
送風ユニット30は、図3に示すように、ファン31及びダクト32を有する。ファン31は、送風機に相当し、シートクッションS1内部(具体的には、シートクッションS1中に設けられたパッド部材10の内部)に空気を通すために設けられた機器である。ファン31は、図2や図4に図示したファン取り付けブラケット33を介してシートクッションフレームf1の前端部に取り付けられている。
ダクト32は、ファン31によって送られる空気の流路をなす筒状部材である。ダクト32は、図3に示すように略L字状に屈曲しており、その一端部にてファン31に接続されている。また、ダクト32の他端部(ファン31に接続されている側とは反対側の端部)は、可撓性を有しており、蛇腹形状となっている。この蛇腹形状となったダクト32の端部の先端部分には、鍔状のフランジ32aが取り付けられている。フランジ32aには、ダクト32内と連通する貫通孔が形成されている。ダクト32は、図2に示すように、フランジ32aに形成された貫通孔が上方を向くように配置されている。
なお、本実施形態において、ダクト32は、上下方向においてシートクッションS1内のパッド部材10よりも外側(厳密には下側)に位置し、フランジ32aがパッド部材10の下面に接した状態で配置されている。ダクト32とパッド部材10との位置間については、後の項で改めて説明することとする。
(クッション前後長調整ユニット40)
クッション前後長調整ユニット40は、クッション前後長を変化させる際に前後方向に移動する。この際、シートクッションS1内のパッド部材10の前端部が変形し、これによりパッド部材10の前後長(前後方向における長さ)が変化する結果、クッション前後長が変化することになる。すなわち、クッション前後長調整ユニット40は、パッド部材10の前後長を変更するために前後移動するものである。
クッション前後長調整ユニット40は、図2~図5に示すように、回動軸41、軸支持ブラケット42、進退ロッド43、ガイドピラー44、及びモータ45を有する。
回動軸41は、シート幅方向に沿って延出した金属製の軸部材によって構成されている。また、図6A及び図6Bに示すように、回動軸41の外周部には、パッド部材10の前端部(厳密には、後述するベースパッド11の前端部)と、パッド部材10の前端部を覆う表皮20が巻き付けられている。また、回動軸41は、シート幅方向に沿う軸を中心として回動可能である。そして、回動軸41が回動すると、これに伴って、回動軸41の外周部に巻き付けられているパッド部材10及び表皮20の巻き付け量が変化する。換言すると、回動軸41は、パッド部材10の前端部(具体的には、ベースパッド11の前端部)を変形させるために回動する。
軸支持ブラケット42は、回動軸41の両端部を回動自在に支持する金属プレートである。進退ロッド43は、金属又は樹脂からなる棒体によって構成されており、図3~図5に示すように、シート幅方向において互いに離間した位置に一対設けられている。各進退ロッド43は、図5に示すように前後方向に沿って長く延びている。また、各進退ロッド43の前端部は、シート幅方向外側に向かってL字状に屈曲しており、図5に示すように軸支持ブラケット42に組み付けられている。
ガイドピラー44は、進退ロッド43を挿抜自在に収容する筒状体であり、進退ロッド43と同様、シート幅方向において互いに離間した位置に一対設けられている。各ガイドピラー44は、前後方向に沿って長く延びている。また、各ガイドピラー44の内部には、進退ロッド43の前後方向に沿って延びている部分の一部が、前後方向に沿って進退可能な状態で挿入されている。また、各ガイドピラー44は、ピラー取り付けブラケット46を介して、シートクッションフレームf1の下端にボルト止めされている。
ガイドピラー44は、進退ロッド43の前後方向の進退動作を許容し、それ以外の方向における移動を規制する。このようなガイドピラー44の構造としては、例えば、一般的なヘッドレストのピラー部分が挿入される筒状ガイド部材を模した構造が利用可能である。
モータ45は、進退ロッド43を進退させるために回転する。詳しく説明すると、モータ45の回転は、ギア等の駆動力伝達機構によって伝達される。この駆動力伝達機構中の最終段ギアは、左右一対の進退ロッド43のうちの一方の外周部に形成されたスクリューネジ部分に螺合している。このような構成において、モータ45が回転すると、その駆動力(回転力)が上記スクリューネジ部分を有する進退ロッド43まで伝達される。その結果、進退ロッド43が前後方向に進退するようになる。なお、モータ45は、正逆両方向に回転可能であり、モータ45が正方向に回転したときには進退ロッド43が前進し、反対に、モータ45が逆方向に回転したときには進退ロッド43が後退する。
そして、進退ロッド43が前後方向に沿って進退することで、進退ロッド43に固定された軸支持ブラケット42、及び、軸支持ブラケット42に支持された回動軸41が進退ロッド43と一体的に前後移動する。このとき、回動軸41は、回動しながら前後移動する。これにより、図6A及び図6Bから分かるように、回動軸41の外周部に巻き付けられたパッド部材10及び表皮20の巻き付け量が変化する。
以上のように回動軸41が前後移動し、回動軸41の外周部に巻き付けられたパッド部材10及び表皮20の巻き付け量が変化することで、クッション前後長が変化する。
なお、回動軸41、軸支持ブラケット42及び進退ロッド43は、クッション前後長(換言すると、パッド部材10の前後長)を変更するために前後移動する移動部材に相当する。
また、シート幅方向において、左右一対のガイドピラー44の間には若干のスペースが設けられている。本実施形態では、図4及び図5に示すように、ガイドピラー44間のスペースを利用してファン31を配置している。すなわち、本実施形態において、ファン31は、左右一対のガイドピラー44の間に設置されている。
<<シートクッションの詳細構成について>>
次に、シートクッションS1の詳細構成について図7~図10を参照しながら説明する。図7は、シートクッションS1の平面図である。図8は、パッド部材10をパッド片に分解した状態を示す図である。図9は、シートクッションS1の側方断面図であり、図7のX-X断面を示す図である。なお、図9中、パッド部材10以外の機器(例えば、ファン31)については、簡略して図示している。図10は、シートクッションS1における表皮吊り込み箇所の断面を示す図であり、図7のY-Y断面を示す図である。
シートクッションS1は、図2に図示のシートクッションフレームf1の上にパッド部材10を載せ、表皮20で覆うことにより構成されている。また、表皮20に所定のテンションが掛かるように、表皮20の一部分がパッド部材10内に吊り込まれている。具体的に説明すると、図7に示したように、表皮20は、シートクッションS1の前端部に設けられた2つの吊り込み箇所(以下、前方吊り込み箇所Vf)、及び、シートクッションS1の後端部に設けられた2つの吊り込み箇所(以下、後方吊り込み箇所Vb)にて、それぞれ吊り込まれている。
本実施形態に係るシートクッションS1のパッド部材10について説明すると、パッド部材10は、図8に示すように、その厚み方向(具体的には、上下方向)において複数のパッド片に分割されている。本実施形態では、3つのパッド片を重ねてシートクッションS1用のパッド部材10が構成されている。なお、パッド部材10を構成するパッド材の個数は、特に限定されるものではなく、2個以上であればよい(例えば、後述する上方パッド13に相当するパッド片がなくてもよい)。また、パッド部材10を構成する3つのパッド片の各々の材質は、互いに同じ材質であってもよく、あるいは、互いに異なる材質であってもよい。
パッド部材10を構成する3つのパッド片は、下から、ベースパッド11、中間パッド12及び上方パッド13の順に並んでいる。最も下側に位置するベースパッド11は、第一パッド片に相当し、他のパッド片よりも肉厚となっている。ベースパッド11の中央部分(シート幅方向における中央部分)は、平面視で略矩形状の外形形状をなしており、前後方向に長くなっている。ベースパッド11の両端部は、上方に隆起しており、シートクッションS1の側端部に設けられた土手部を構成している。
ベースパッド11のシート幅方向中央部分の前端部(以下、単に前端部という)は、図9に示すように、ベースパッド11の上に中間パッド12及び上方パッド13を重ねたときに中間パッド12及び上方パッド13よりも前側にはみ出ている。そして、同図に示すように、ベースパッド11の前端部は、クッション前後長調整ユニット40の回動軸41に巻き付けられている。つまり、ベースパッド11の前端部は、回動軸41に取り付けられており、回動軸41が回動しながら前後移動する際、これに伴ってパッド部材10の前後長が変わるように変形する(分かり易くは、回動軸41での巻き付け量が変化する)。
また、ベースパッド11において、回動軸41に巻き付けられる部分よりも若干後方に位置する箇所には段差が形成されており、段差よりも後方に位置する部分は、段差よりも前方に位置する部分よりも下方に落ち込んでいる。換言すると、ベースパッド11のうち、上記の段差よりも後方に位置する部分は、図8及び図9に示すように下方に凹んで窪み11aを形成している。この窪み11aは、ベースパッド11の上に中間パッド12を重ねる際に中間パッド12を嵌め込むために形成されている。本実施形態において、窪み11aの深さは、中間パッド12の厚みよりも幾分大きくなっている。
中間パッド12は、第二パッド片に相当し、ベースパッド11よりも上方位置(換言すると、シートクッションS1の支持面Sf1に近い位置)にてベースパッド11に重ねられている。なお、中間パッド12は、図9に示すように、ベースパッド11に形成された窪み11a内に嵌り込んだ状態でベースパッド11上に重ねられている。
中間パッド12は、平面視で略矩形状の外形形状をなしており、前後方向に長くなっている。中間パッド12は、前後方向において、ベースパッド11のシート幅方向中央部分よりも短くなっており、シート幅方向において、ベースパッド11のシート幅方向中央部分と略同じ幅を備えている。
上方パッド13は、中間パッド12の上方に重ねられている。上方パッド13は、平面視で略矩形状の外形形状をなしており、中間パッド12と略同じサイズとなっている(中間パッド12と略同じ前後長及び横幅を有している)。なお、本実施形態において、上方パッド13は、図8に示すように複数のピースに分割されている。より詳しく説明すると、上方パッド13には、シート幅方向における上方パッド13の中央を境にして左右一対の分割ライン13aが形成されている。各分割ライン13aは、上方パッド13の前端から後端まで連続して伸びており、略S字状に湾曲している。かかる分割ライン13aが上方パッド13に一対形成されていることで、上方パッド13が3つのピースに分かれている。
パッド部材10を構成するベースパッド11、中間パッド12及び上方パッド13の各々には、図8に示すように、送風ユニット30によって送られる空気(風)が通過可能な通気孔11h、12h、13hが形成されている。各通気孔11h、12h、13hは、パッド部材10の厚み方向(上下方向)に沿って各パッド片を貫通している。
より詳しく説明すると、ベースパッド11には、その前後方向の略中央位置に形成された略長円状の通気孔11hが、ベースパッド11を貫通するように形成されている。なお、ベースパッド11に形成された通気孔11hの下端開口には、図9に示すように、送風ユニット30のダクト32の先端部分に設けられたフランジ32aが接続されている。厳密には、フランジ32aの中央部に形成された貫通孔と通気孔11hが連通した状態で、フランジ32aの上面がベースパッド11の下面に接触している。
中間パッド12には、記号を模した形状の中間パッド12が、中間パッド12の広範囲に亘って中間パッド12を貫通するように形成されている。具体的に説明すると、中間パッド12の前端部に形成された平面視でU字型の貫通孔と、当該U字型の貫通孔の直ぐ後方に形成された平面視で略+字型の貫通孔と、が通気孔12hを構成している。
上方パッド13には、円穴状の通気孔13hが上方パッド13に点在するように複数形成されている。
そして、ベースパッド11、中間パッド12及び上方パッド13を重ね合わせてパッド部材10を構成した状態では、図9に示すように、各通気孔11h、12h、13hが上下方向において連通している。換言すると、パッド部材10を構成するベースパッド11、中間パッド12及び上方パッド13は、それぞれの通気孔11h、12h、13hが連通するように重ねられている。
また、ベースパッド11、中間パッド12及び上方パッド13の各々において、通気孔11h、12h、13hとは異なる位置には、表皮20をパッド部材10内に吊り込むための溝や孔が形成されている。
具体的に説明すると、ベースパッド11において前述の前方吊り込み箇所Vf及び後方吊り込み箇所Vbに該当する部位には、吊り込み溝11gが形成されている。また、中間パッド12において前述の前方吊り込み箇所Vf及び後方吊り込み箇所Vbに該当する部位には、貫通孔である吊り込み溝11gが形成されている。
そして、ベースパッド11、中間パッド12及び上方パッド13を重ね合わせてパッド部材10を構成した状態では、図10に示すように、吊り込み溝11g及び吊り込み孔12gが互いに連通している。また、吊り込み孔12gの直上位置には、上方パッド13を構成するピース間の隙間、すなわち、分割ライン13aが配置されている。シートクッションS1を構成する表皮20の一部分は、吊り込み溝11g、吊り込み孔12g及び分割ライン13aを利用して吊り込まれている。
なお、表皮20をパッド部材10内に吊り込む方式については、一般的な吊り込み方式が利用可能である。具体的に説明すると、図10に示すように、表皮20中、吊り込まれる部分(具体的には、表皮20の端末部同士が縫い合わされた部分)にトリムコード21が縫合されている。トリムコード21は、吊り込み部材に該当し、厳密には、表皮20の一部分を吊り込むために表皮20の一部分に取り付けられた布部材である。トリムコード21は、トリムコード21が取り付けられた表皮20の一部分を連れながら、分割ライン13a、吊り込み孔12g及び吊り込み溝11gの内部に入り込んでいる。
また、トリムコード21の端部(表皮20に取り付けられている側とは反対側の端部)には、J字状のフック22が取り付けられている。このフック22の鉤状部分は、ベースパッド11において吊り込み溝11gの底部に埋設された吊りワイヤ23のうち、吊り込み溝11g内で露出している部分に掛け留めされている。これにより、表皮20の一部分がパッド部材10内に吊り込まれ、また、表皮20の一部分に取り付けられたトリムコード21が吊り込み溝11g及び吊り込み孔12gに入り込んだ状態で固定される。
ところで、本実施形態では、パッド部材10を構成するために互いに重ね合わされたパッド片(具体的には、ベースパッド11、中間パッド12及び上方パッド13)同士が接着剤にて貼り合わされている。ただし、単に接着剤でパッド片同士を貼り合わせているだけでは、例えば、車両用シートSに着座している着座者の身体が動く等してシートクッションS1のパッド部材10に前後方向の荷重が掛かった際に、パッド片の一つが他のパッド片に対してずれてしまう可能性がある。パッド片の間で位置ずれが生じてしまうと、各パッド片に形成された通気孔11h、12h、13h同士もずれてしまうため、結果として、ファン31から送られてくる空気がパッド部材10内を適切に通過しなくなる虞がある。
また、クッション前後長調整ユニット40によってクッション前後長を変更することが可能な構成では、クッション前後長の変更時にベースパッド11の前端部が変形するため、パッド片の間での位置ずれ(厳密には、前後方向における、ベースパッド11に対する中間パッド12の位置ずれ)が生じ易くなる。このため、クッション前後長調整ユニット40によってクッション前後長を変更することが可能な構成では、上記の課題が一層顕著となる。
これに対して、本実施形態では、パッド片間の位置ずれを適切に抑制し、各パッド片に形成された通気孔11h、12h、13hが連通している状態を良好に維持することが可能である。具体的に説明すると、中間パッド12には、通気孔12hとは異なる位置に吊り込み孔12gが設けられている。この吊り込み孔12gは、凹部に相当し、パッド部材10の厚み方向に沿って中間パッド12を貫通した貫通孔となっている。
また、ベースパッド11には、吊り込み孔12gと連通する吊り込み溝11gが設けられている。この吊り込み溝11gは、連通凹部に相当し、パッド部材10の厚み方向に沿って形成されている。
そして、ベースパッド11の通気孔11hと中間パッド12の通気孔12hとが互いに連通した状態で、中間パッド12がベースパッド11の上に重ねられている。かかる状態では、吊り込み孔12gと吊り込み溝11gとが互いに連通している。また、中間パッド12の通気孔12hと上方パッド13の通気孔13hとが互いに連通した状態で、上方パッド13が中間パッド12の上に重ねられている。かかる状態では、上方パッド13に形成された分割ライン13aと吊り込み孔12gとが互いに連通している。
以上のように中間パッド12及び上方パッド13がベースパッド11の上に重ねられて構成されるパッド部材10の表面を表皮20が覆っている。さらに、表皮20の一部分に取り付けられたトリムコード21が、当該表皮の一部分を吊り込むために、連通した吊り込み溝11g、吊り込み孔12g及び分割ライン13aに入り込んでいる。
本実施形態では、上記の通り、各通気孔11h、12h、13hが連通するように中間パッド12及び上方パッド13がベースパッド11に重ねられた状態でトリムコード21が吊り込み溝11g、吊り込み孔12g及び分割ライン13aに入り込んでいる。これにより、ベースパッド11に対する中間パッド12の位置は、各通気孔11h、12h、13hが連通しているときの位置にて保持されるようになる。つまり、本実施形態では、トリムコード21が、ベースパッド11に対する中間パッド12の位置を保持するための位置保持部材として機能している。
なお、本実施形態では、ベースパッド11の前端部及び後端部に吊り込み溝11gが2つずつ設けられており、これに対応させる形で、中間パッド12の前端部及び後端部に吊り込み孔12gが設けられている。そして、それぞれの吊り込み溝11g及び吊り込み孔12gに、位置保持部材としてのトリムコード21が入り込んでいる。これにより、ベースパッド11に対する中間パッド12の位置をより効率的に保持することが可能となる。
また、中間パッド12の後端部に設けられている吊り込み孔12g(以下、後方吊り込み孔gb)は、シートクッションS1における後方吊り込み箇所Vbに該当する位置にあり、図8に示すように、前後方向に沿って延出している。他方、中間パッド12の前端部に設けられている吊り込み孔12g(以下、前方吊り込み孔gf)は、シートクッションS1における前方吊り込み箇所Vfに該当する位置にあり、図8に示すように、前後方向に対して傾いた方向に延出している。厳密に説明すると、前方吊り込み孔gfは、後方に向かうにつれてシート幅方向外側に向かうように延出している。
以上のように吊り込み孔12gは、互いに交差する方向に延出した2種類の吊り込み孔12gとして、後方吊り込み孔gb(第一部分に相当)と、前方吊り込み孔gf(第二部分に相当)と、を有している。そして、それぞれの吊り込み孔12g(換言すると、後方吊り込み孔gb及び前方吊り込み孔gfの双方)に、位置保持部材としてのトリムコード21が入り込んでいる。これにより、ベースパッド11に対する中間パッド12の位置を一段と効率的に保持することが可能となる。
以上までに本発明の車両用シートSの構成について一例を挙げて説明したが、上述の実施形態は、あくまでも一例に過ぎず、他の例も考えられる。例えば、上記の実施形態では、中間パッド12に形成される吊り込み孔12g(厳密には、後方吊り込み孔gb及び前方吊り込み孔gf)が、前後方向、あるいは、前後方向に対して傾いた方向に延出していることとした。ただし、これに限定されるものではなく、図11に示すように、吊り込み孔12gがシート幅方向に沿って延出していてもよい。図11は、パッド部材10を構成するパッド片の変形例を示す図であり、各パッド片を上方から見た図である。なお、同図に示すように、吊り込み孔12gと対応させて、ベースパッド11の吊り込み溝11g及び上方パッド13の分割ライン13aがシート幅方向に延出していてもよい。
図11に図示のパッド片を重ね合せて構成されるシートクッションS1では、吊り込み溝11g及び吊り込み孔12gに入り込ませるトリムコード21についても、シート幅方向に沿って延出しているのが望ましい。その場合には、前後方向における中間パッド12の位置ずれを、前後方向と交差するシート幅方向に延出した吊り込み孔12g及びトリムコード21によって効果的に抑制することが可能となる。
また、上記の実施形態では、ベースパッド11に対する中間パッド12の位置を保持するため、中間パッド12に形成された吊り込み孔12gに表皮吊り込み用のトリムコード21を入れ込むこととした。ただし、これに限定されるものではなく、中間パッド12に吊り込み孔12g以外の凹部を設け、当該凹部内に、シートクッションフレームf1から突出した突起部分(不図示)を入れ込むことで、ベースパッド11に対する中間パッド12の位置を保持してもよい。
また、上記の実施形態では、クッション前後長調整ユニット40を備え、クッション前後長が変更可能な構成となった車両用シートSを例に挙げて説明した。かかる構成では、クッション前後長の変更時にベースパッド11の前端部が変形するのでベースパッド11に対して中間パッド12が位置ずれし易くなるため、ベースパッド11に対する中間パッド12の位置を良好に保持するという本発明の効果が、有意義なものとなる。ただし、これに限定されるものではなく、クッション前後長調整ユニット40を備えずクッション前後長が変更不能な構成の車両用シートSにも、本発明は適用可能である。
また、上記の実施形態では、シートクッションS1のパッド部材10が複数のパッド片に分割された構成において、その中の一つのパッド片(具体的には、中間パッド12)の位置ずれを抑制することとした。ただし、これに限定されるものではなく、シートバックS2のパッド材が複数のパッド片に分割された構成において、その中の一つのパッド片の位置ずれを抑制するケースにも、本発明は適用可能である。
10 パッド部材
11 ベースパッド(第一パッド片)
11a 窪み
11g 吊り込み溝(連通穴、連通凹部)
11h 通気孔
12 中間パッド(第二パッド片)
12g 吊り込み孔(凹部、貫通孔)
12h 通気孔
13 上方パッド
13h 通気孔
13a 分割ライン
20 表皮
21 トリムコード
22 フック
23 吊りワイヤ
30 送風ユニット
31 ファン(送風機)
32 ダクト
32a フランジ
33 ファン取り付けブラケット
40 クッション前後長調整ユニット
41 回動軸
42 軸支持ブラケット
43 進退ロッド
44 ガイドピラー
45 モータ
46 ピラー取り付けブラケット
gb 後方吊り込み孔(第一部分)
gf 前方吊り込み孔(第二部分)
f1 シートクッションフレーム
S 車両用シート(乗物用シート)
S1 シートクッション
S2 シートバック
S3 ヘッドレスト
Sf1,Sf2 支持面
Vb 後方吊り込み箇所
Vf 前方吊り込み箇所

Claims (5)

  1. 着座者を支持する支持面を備えた乗物用シートであって、
    第一パッド片と、該第一パッド片よりも前記支持面に近い位置にて前記第一パッド片に重ねられた第二パッド片と、を備えたパッド部材と、
    該パッド部材内に空気を通すために設けられた送風機と、
    前記パッド部材の厚み方向に沿って貫通するように前記第一パッド片及び前記第二パッド片の各々に形成され、前記送風機によって送られる空気が通過可能な通気孔と、
    前記第二パッド片において前記通気孔とは異なる位置に設けられた凹部と、
    前記第一パッド片の前記通気孔と前記第二パッド片の前記通気孔が連通するように前記第二パッド片が前記第一パッド片に重ねられた状態で前記凹部に入り込むことで、前記第一パッド片に対する前記第二パッド片の位置を保持する位置保持部材と、
    前記送風機によって送られる空気の流路をなすダクトと、を有し、
    該ダクトの一端部は前記送風機に接続され、
    前記ダクトの他端部の先端部分にはフランジが設けられ、
    前記ダクトの前記他端部は、前記フランジの上面が前記第一パッド片の外側面に接触した状態で接続されることで前記パッド部材の外側に配置され、前記第一パッド片の前記通気孔の開口に接続されており、
    前記第一パッド片には、前記第二パッド片を嵌め込むために形成された窪みが形成されており、
    前記第二パッド片は、該第二パッド片が前記窪み内に嵌った状態で前記第一パッド片に重ねられていることを特徴とする乗物用シート。
  2. 着座者を支持する支持面を備えた乗物用シートであって、
    第一パッド片と、該第一パッド片よりも前記支持面に近い位置にて前記第一パッド片に重ねられた第二パッド片と、を備えたパッド部材と、
    該パッド部材内に空気を通すために設けられた送風機と、
    前記パッド部材の厚み方向に沿って貫通するように前記第一パッド片及び前記第二パッド片の各々に形成され、前記送風機によって送られる空気が通過可能な通気孔と、
    前記第二パッド片において前記通気孔とは異なる位置に設けられた凹部と、
    前記第一パッド片の前記通気孔と前記第二パッド片の前記通気孔が連通するように前記第二パッド片が前記第一パッド片に重ねられた状態で前記凹部に入り込むことで、前記第一パッド片に対する前記第二パッド片の位置を保持する位置保持部材と、
    前記厚み方向と交差する交差方向における前記パッド部材の長さを変更するために前記交差方向に沿って移動する移動部材と、を有し、
    前記交差方向における前記第一パッド片の端部は、前記移動部材に取り付けられ、前記移動部材の移動に伴って前記長さが変わるように変形することを特徴とする乗物用シート。
  3. 前記交差方向は、前記乗物用シートの前後方向であり、
    前記凹部及び前記位置保持部材は、前記乗物用シートの幅方向に沿って延出していることを特徴とする請求項に記載の乗物用シート。
  4. 前記交差方向は、前記乗物用シートの前後方向であり、
    前記凹部は、前記前後方向に沿って延出した第一部分と、前記前後方向に対して傾いた方向に延出した第二部分とを有し、
    前記位置保持部材は、前記第一部分及び前記第二部分の各々に入り込んでいることを特徴とする請求項に記載の乗物用シート。
  5. 着座者を支持する支持面を備えた乗物用シートであって、
    第一パッド片と、該第一パッド片よりも前記支持面に近い位置にて前記第一パッド片に重ねられた第二パッド片と、を備えたパッド部材と、
    該パッド部材内に空気を通すために設けられた送風機と、
    前記パッド部材の厚み方向に沿って貫通するように前記第一パッド片及び前記第二パッド片の各々に形成され、前記送風機によって送られる空気が通過可能な通気孔と、
    前記第二パッド片において前記通気孔とは異なる位置に設けられ、前記厚み方向に沿って前記第二パッド片を貫通した貫通孔と、
    前記第一パッド片に対する前記第二パッド片の位置を保持する位置保持部材と、を有し、
    前記第一パッド片には、前記厚み方向に沿って形成されており前記貫通孔と連通する連通凹部が設けられており、
    前記第一パッド片の前記通気孔と前記第二パッド片の前記通気孔が連通するように前記第二パッド片が前記第二パッド片に重ねられた状態では、前記連通凹部が前記貫通孔と連通し、
    前記位置保持部材は、連通した前記連通凹部及び前記貫通孔の双方に入り込むことで、前記第一パッド片に対する前記第二パッド片の位置を保持することを特徴とする乗物用シート。
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