JP7191811B2 - 作業車両 - Google Patents

作業車両 Download PDF

Info

Publication number
JP7191811B2
JP7191811B2 JP2019234516A JP2019234516A JP7191811B2 JP 7191811 B2 JP7191811 B2 JP 7191811B2 JP 2019234516 A JP2019234516 A JP 2019234516A JP 2019234516 A JP2019234516 A JP 2019234516A JP 7191811 B2 JP7191811 B2 JP 7191811B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
work vehicle
pillar
lever
operating
joint
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019234516A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021101657A (ja
Inventor
崇 世良
隆 小田
寿生 向井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kubota Corp filed Critical Kubota Corp
Priority to JP2019234516A priority Critical patent/JP7191811B2/ja
Priority to EP20209533.7A priority patent/EP3841858B1/en
Priority to US17/115,794 priority patent/US11305828B2/en
Publication of JP2021101657A publication Critical patent/JP2021101657A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7191811B2 publication Critical patent/JP7191811B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Lifting Devices For Agricultural Implements (AREA)

Description

本願に開示される技術は、作業車両に関する。
作業装置が装着されるリンク機構を操作する操作機構を有する作業車両が知られている。特許文献1は、リンク機構を動かす油圧回路の油圧バルブと操作レバーとを接続する変位伝達機構を記述している。特許文献2は、操作レバー及びスイッチがコントローラに電気的に接続され、コントローラが油圧バルブを制御する作業車両を記述している。特許文献3は、コンソールに配置されたダイヤルがコントローラに電気的に接続され、コントローラがダイヤルの回転に応じて油圧バルブ/ポンプを制御する作業車両を記述している。
米国特許第7798241号明細書 米国特許第6935434号明細書 米国特許第9989986号明細書
本願に開示される技術により解決しようとする課題は、例えば、操作レバーの位置以外の場所に設けられた簡易な機構で作業装置が装着されるリンク機構を操作するように構成された作業車両を提供することにある。
本開示の第1態様によれば、作業車両は、リンク機構と、駆動機構と、操作レバーと、第1変位伝達機構と、付加操作機構と、第2変位伝達機構とを備える。リンク機構には、作業装置が装着される。駆動機構は、リンク機構を駆動して作業装置を昇降させる。操作レバーは、作業装置を昇降させるために操作される。第1変位伝達機構は、駆動機構と操作レバーとをつなぎ、操作レバーの変位を駆動機構に伝達する。付加操作機構は、操作レバーの位置から離れた場所において、操作レバーを操作するように構成される。第2変位伝達機構は、第1変位伝達機構を介することなく、付加操作機構と操作レバーとを機械的につなぎ、付加操作機構の操作に従って操作レバーをシフトさせる。
本開示の第2態様によれば、第1態様による作業車両は、第2変位伝達機構がリンク装置であるように構成される。
本開示の第3態様によれば、第2態様による作業車両は、第1変位伝達機構は、支点を含み、操作レバーは支点の周りを回動可能であり、リンク装置は、操作レバーと接続する、支点と異なる第1中間ジョイントと、第1中間ジョイントに接続し、第1中間ジョイントの周りを回動可能な連結リンクと、を含むように構成される。
本開示の第4態様によれば、第3態様による作業車両は、第1変位伝達機構が、支点において操作レバーと接続し、支点の周りに操作レバーとともに回動可能である従動節を含むように構成される。
本開示の第5態様によれば、第3態様または第4態様による作業車両は、リンク装置が、付加操作機構に接続され、付加操作機構によって第1回転軸の周りに回転されるベースジョイントと、ベースジョイントに接続され、ベースジョイントとともに第1回転軸の周りに回動可能なクランクと、連結リンクとクランクとをつなぐ第2中間ジョイントとをさらに含み、連結リンクは、クランクに対して第2中間ジョイントの周りを回動可能であるように構成される。
本開示の第6態様によれば、第5態様による作業車両は、支点が第1回転軸と非平行な支点回転軸を有するように構成される。第1中間ジョイントと第2中間ジョイントとの少なくとも1つは、ボールジョイントである。
本開示の第7態様によれば、第6態様による作業車両は、連結リンクが操作レバーと付加操作機構との間に設けられる他の操作機構と干渉しないように曲がったロッドであるように構成される。
本開示の第8態様によれば、第7態様による作業車両は、他の操作機構は、レバー回動軸の周りに回動可能なレバーを含むように構成される。第2中間ジョイントは、作業車両の高さ方向においてレバー回動軸よりも高い平面上を移動可能であり、平面に対して実質的に垂直なジョイント回動軸の周りを回動可能である。第1中間ジョイントはボールジョイントである。ロッドは、作業車両の前後方向においてレバー回動軸と第1中間ジョイントとの間に屈曲点を有する。ロッドは、第2中間ジョイントから屈曲点まで、高さ方向においてレバー回動軸よりも上方になるように第1延伸方向に延び、屈曲点から第1中間ジョイントまで、第1延伸方向よりも高さ方向において下方に傾いた第2延伸方向に延びる。
本開示の第9態様によれば、第5態様から第8態様のいずれか1つによる作業車両は、付加操作機構が、ベースジョイントに接続され、ベースジョイントとともに第1回転軸の周りを回転する第1ギヤと、第1ギヤに係合可能な第2ギヤと、第2ギヤに接続された操作部材と、を含むように構成される。
本開示の第10態様によれば、第9態様による作業車両は、第1ギヤが板金から成るように構成される。
本開示の第11態様によれば、第1態様から第10態様のいずれか1つによる作業車両は、操作レバーと付加操作機構とを収容するキャビンをさらに備える。付加操作機構は、キャビンの窓に隣接して設けられ、窓は、キャビンの外部のオペレータによって開けられるように構成されている。
本開示の第12態様によれば、第11態様による作業車両は、キャビンが、ルーフと、フロントピラーと、リアピラーと、センターピラーとによって定義されるように構成される。フロントピラー、リアピラー、及び、センターピラーは、ルーフを支持し、フロントピラーは、作業車両の前後方向においてリンク機構よりも前方に設けられ、リアピラーは、前後方向においてフロントピラーの反対に設けられ、センターピラーは、前後方向においてフロントピラーとリアピラーとの間に設けられる。操作レバーは、前後方向においてフロントピラーとセンターピラーとの間に設けられる。付加操作機構は、前後方向において、センターピラーとリアピラーとの間に設けられる。
本開示の第13態様によれば、第12態様による作業車両は、付加操作機構がフロントピラーの下端、リアピラーの下端、及び、センターピラーの下端をつなぐベースフレームと重畳するように構成される。
本開示の第14態様によれば、第12態様または第13態様による作業車両は、作業車両の幅に沿う幅方向において運転座席とベースフレームとの間に、操作レバー及び付加操作機構が設けられるコンソールを有する。付加操作機構以外にコンソールに設けられている全ての操作具がセンターピラーの後端よりも前方に配置される。
本開示の第15態様によれば、第1態様から第14態様のいずれか1つによる作業車両は、作業車両がある地面からの付加操作機構の高さは、1800mm以下であるように構成される。
本開示の第16態様によれば、第1態様から第15態様のいずれか1つによる作業車両は、作業装置を駆動する動力を出力するパワーテイクオフ軸をさらに備える。作業車両の幅に沿う幅方向におけるパワーテイクオフ軸と付加操作機構との間の距離は、少なくとも550mmある。
本開示の第17態様によれば、第1態様から第16態様のいずれか1つによる作業車両は、駆動機構が、スプールを有する油圧バルブと、油圧シリンダと含む油圧駆動機構であるように構成される。スプールは第1変位伝達機構に接続され、スプールの位置は操作レバーの変位に応じて変化する。油圧シリンダは、スプールの位置に基づいて伸縮してリンク機構を動かす。
本願に開示される技術、より具体的には、第1態様による作業車両は、第1変位伝達機構を変更することなく、第2変位伝達機構を介した付加操作機構によって操作されるように構成される。したがって、操作レバーの位置以外の場所に設けられた簡易な機構で作業装置が装着されるリンク機構を操作することができる。
第2態様による作業車両では、コンソール内部に省スペースで第2変位伝達機構を構成することが可能となる。
第3態様による作業車両では、第1中間ジョイントが支点から離して設けられる。このため、付加操作機構から加えられる力が小さくても操作レバーをシフトさせることができる。
第4態様による作業車両では、操作レバーの変位は、従動節を介して、第1変位伝達機構に伝達される。
第5態様による作業車両では、支点、操作レバー、第1中間ジョイント、連結リンク、第2中間ジョイント、クランク、ベースジョイントが4節リンク装置を構成する。このため、付加操作機構の操作によって操作レバーがシフトされる。
第6態様による作業車両では、第1回転軸の延伸方向を、支点回転軸の延伸方向と無関係に設定することができる。
第7態様による作業車両では、曲がったロッドを採用することによって、他の操作機構を変更する必要がない。そのため、作業車両の製造コストの増加を抑えることができる。
第8態様による作業車両では、ロッドが他の操作機構と干渉しない。
第9態様による作業車両では、操作部材を回転させることによって、ベースジョイントを回転させ、操作レバーをシフトさせることができる。
第10態様による作業車両では、安価に第1ギヤを製造することができる。
第11態様による作業車両では、付加操作機構がキャビン内部に配置されるため、付加操作機構の凍結を防止することが容易となる。
第12態様による作業車両では、仮にキャビン外部のオペレータが操作レバーに近接した窓を開けて操作レバーを操作できるとしても、リンク機構を視認することが困難である一方で、キャビン外部において付加操作機構を操作するオペレータはリンク機構を容易に視認することができる。
第13態様による作業車両では、付加操作機構がベースフレームに重畳するため、付加操作機構がキャビンの窓にさらに近くなる。したがって、キャビン外部からのオペレータが容易にアクセスできる。さらに、付加操作機構を操作するオペレータの安全を確保するために、キャビンを大型化することなく、作業車両の幅に沿う幅方向におけるパワーテイクオフ軸と付加操作機構との間の距離を長くすることができる。
第14態様による作業車両では、運転座席に着座したオペレータが運転しながら付加操作機構以外にコンソールに設けられている全ての操作具を操作できる一方で、付加操作機構は、当該オペレータが運転しながら操作できない位置に配置されている。
第15態様による作業車両では、キャビン外部のオペレータが足場に立たなくても付加操作機構を操作することができる。
第16態様による作業車両では、付加操作機構を操作するオペレータの安全が確保される。
第17態様による作業車両では、油圧回路により駆動機構を実現することができる。
図1は、実施形態に係る作業車両の側面図である。 図2は、付加操作機構の付近を拡大した平面図である。 図3は、付加操作機構の位置を示す作業車両の背面図である。 図4は、付加操作機構の付近を拡大した斜視図である。 図5は、キャビン内部を示す斜視図である。 図6は、リンク機構を操作するための機構を示した斜視図である。 図7は、第1変位伝達機構の部分拡大図である。 図8は、第1変位伝達機構の部分拡大図である。 図9は、第2変位伝達機構の正面図である。 図10は、第2変位伝達機構の上面図である。 図11は、付加操作機構の側面図である。 図12は、付加操作機構の正面図である。 図13は、付加操作機構及び第2変位伝達機構の変形例を示す。
以下、実施形態について図面を参照しながら説明する。図中において同じ符号は、対応するまたは同一の構成を示している。
〔第1実施形態〕
<全体構成>
図1は、実施形態に係る作業車両1の側面図である。作業車両1は、例えば、農業用トラクタである。作業車両1は、車体フレーム2と走行輪3、4とキャビン5とを備える。作業車両1は、好ましくは4輪駆動車両であり、4つの走行輪3、4が回転駆動されることにより走行する。
なお、本願に係る実施形態において、前後方向DFRとは、キャビン5の運転座席50に着座したオペレータから見て前後方向を意味する。左右方向、横方向とは、当該オペレータから見てそれぞれ、左右方向、横方向を意味する。上下方向DVとは、当該オペレータから見て上下方向を意味する。作業車両1の前後/左右(横)/高さ方向とは、それぞれ、当該オペレータから見た前後/左右(横)/上下方向と一致するものとする。
車体フレーム2は、前フレーム2aと後フレーム2bとを有する。前フレーム2aには、エンジン6が搭載される。後フレーム2bには、キャビン5と、ミッションケース7とが搭載される。ミッションケース7には、エンジン6からの駆動力を走行輪3、4に伝達するための走行用の変速装置等が内装されている。ミッションケース7には、さらに、エンジン6からの動力を、走行輪3、4とは別に図示しない作業装置に分配する作業装置用の変速装置やクラッチなどが内装される。これら作業装置用の変速装置やクラッチ等から構成される動力伝達系を作業伝動系と呼ぶ。
作業車両1は、さらに、牽引装置8と、パワーテイクオフ軸(PTO軸)9と、リンク機構10と、を備える。牽引装置8は、運搬用の荷台(図示せず)を、作業車両1の後端に連結し、運搬するための装置である。パワーテイクオフ軸(PTO軸)9は、作業装置を駆動する動力を出力する。リンク機構10は、ロータリ耕転装置などの作業装置(図示せず)が装着される3点昇降機構11、並びに、3点昇降機構11を昇降させるリフトアーム12及びリフトロッド13を有する。つまり、リンク機構10は、作業装置が装着される。リフトアーム12は、作業伝動系の一部を構成する油圧シリンダ16の作動で上下方向に揺動可能である。リフトアーム12、リフトロッド13、及び、油圧シリンダ16は、作業車両1の左側、右側に1つずつ設けられている。PTO軸9には、作業装置(図示せず)に対して動力を伝えるための伝動軸等が接続される。ここで、作業伝動系(作業車両1)は、リンク機構10を駆動して作業装置を昇降させるための駆動機構14を含む。駆動機構14は、油圧シリンダ16を含む。
<キャビンの内部構成>
キャビン5は、ルーフ51と、フロントピラー52と、リアピラー53と、センターピラー54と、ウィンドシールド55と、ドアパネル56と、サイドウィンドウ57と、リアウィンドウ58とによって囲まれた空間である。別の言い方をすれば、キャビン5は、ルーフ51と、フロントピラー52と、リアピラー53と、センターピラー54とによって定義される。
ルーフ51は、内部に空調装置や無線通信装置などを収納できる収納空間を有している。フロントピラー52、リアピラー53、及び、センターピラー54は、ルーフ51を支持する。より具体的には、作業車両1は、フロントピラー52の上端、リアピラー53の上端、及び、センターピラー54の上端をつなぐルーフ支持フレーム59を有し、ルーフ51は、ルーフ支持フレーム59を介してフロントピラー52、リアピラー53、及び、センターピラー54によって支持される。フロントピラー52は、作業車両1の前後方向DFRにおいてリンク機構10よりも前方(DF)に設けられる。より具体的には、フロントピラー52は、前後方向DFRにおいて運転座席50よりも前方(DF)に設けられる。リアピラー53は、前後方向DFRにおいてフロントピラー52の反対に設けられる。センターピラー54は、前後方向DFRにおいてフロントピラー52とリアピラー53との間に設けられる。より具体的には、センターピラー54は、前後方向DFRにおいてフロントピラー52よりリアピラー53により近い。フロントピラー52は、ウィンドシールド55を支持する。センターピラー54は、ドアパネル56を支持する。リアピラー53は、サイドウィンドウ57を支持する。ルーフ支持フレーム59は、リアウィンドウ58を支持する。
ウィンドシールド55は、透明でキャビン5の前面を構成している。ドアパネル56は、透明で、キャビン5の左右両側に設けられている。ドアパネル56は、外側に開閉自在である。ここで、外側に開閉自在とは、運転座席50から離間するように開閉自在という意味である。サイドウィンドウ57は、透明で、キャビン5の左右両側且つドアパネル56の後方(DR)に設けられている。サイドウィンドウ57も、外側に開閉自在である。リアウィンドウ58は、透明でキャビン5の後面を構成している。リアウィンドウ58も、外側に開閉自在である。
作業車両1は、キャビン5内の運転座席50右側に、操作レバー19と、付加操作機構30とを備える。つまり、作業車両1は、操作レバー19と付加操作機構30とを収容するキャビン5をさらに備える。操作レバー19は、作業装置(図示せず)を昇降させるために操作される。操作レバー19は、前後方向DFRに揺動可能である。図1は、前に傾けられた操作レバー19と後ろに傾けられた操作レバー19を示している。図1を参照すると、操作レバー19は、前後方向DFRにおいてフロントピラー52とセンターピラー54との間に設けられる。操作レバー19が上昇位置にシフトされると、リンク機構10は、作業装置を上昇させる。操作レバー19が下降位置にシフトされると、リンク機構10は、作業装置を下降させる。操作レバー19を中立位置にシフトされると、リンク機構10は、作業装置の上昇及び下降を停止する。上昇位置、下降位置、中立位置は、それぞれ、例えば、操作レバー19を前に傾けた位置(前方位置)、操作レバーを後ろに傾けた位置(後方位置)、前方位置と後方位置との間の中間位置である。
付加操作機構30は、操作レバー19の位置から離れた場所において、操作レバー19を操作するように構成される。付加操作機構30は、前後方向DFRにおいて、センターピラー54とリアピラー53との間に設けられる。より具体的には、付加操作機構30は、前後方向DFRにおいてセンターピラー54よりリアピラー53により近い。図2は、付加操作機構30の付近を拡大した平面図である。図2に示すように、付加操作機構30は、キャビン5の窓(サイドウィンドウ57)に隣接して設けられる。上述のように、当該窓は、キャビン5の外部のオペレータによって開けられるように構成されている。さらには、作業車両1の高さ方向(上下方向DV)から見て、付加操作機構30は、フロントピラー52の下端、リアピラー53の下端、及び、センターピラー54の下端をつなぐベースフレーム60と重畳する。付加操作機構30は、地上に立ったオペレータがリンク機構10の動作確認をする際に使用される。なお、図1に示されるように、地上に立ったオペレータによる操作を容易にするために、作業車両1がある地面からの付加操作機構30の高さH1は、1800mm以下であることが望ましい。図3は、付加操作機構30の位置を示す作業車両1の背面図である。図3を参照すると、オペレータの安全を確保するために、作業車両1の幅に沿う幅方向DW(横方向)におけるパワーテイクオフ軸(PTO軸)9と付加操作機構30との間の距離L1は、少なくとも550mmあることが望ましい。
図4は、付加操作機構30の付近を拡大した斜視図である。図5は、キャビン5の内部を示す斜視図である。図4及び図5は、視認性を向上するため、ウィンドシールド55、ドアパネル56、サイドウィンドウ57、及び、リアウィンドウ58の図示を省略している。図2及び図4を参照すると、付加操作機構30のうちのオペレータに操作される操作部材32と、付加操作機構30の操作部材32以外の部分を覆うカバー31とが、高さ方向から見てベースフレーム60と重畳する。操作部材32は、ノブである。オペレータはノブを回転させて、操作レバー19をシフトさせることができる。
図5を参照すると、作業車両1は、作業車両1の幅に沿う幅方向DWにおいて運転座席50とベースフレーム60との間に、コンソール61を有する。操作レバー19及び付加操作機構30は、コンソール61に設けられている。コンソール61には、他の操作レバー62、63、64、65や操作ボタン66などの他の操作具も設けられているが、付加操作機構30以外にコンソール61に設けられている全ての操作具がセンターピラー54の後端RE(図2参照)よりも前方(DF)に配置されている。別の言い方をすれば、付加操作機構30以外の全ての操作具が運転座席50の背もたれの前面FSよりも前方(DF)に配置され、付加操作機構30は運転座席50の背もたれの前面FSよりも後方(DR)に配置される。参考までに、図2は、運転座席の背もたれの前面FSの前端SEを示している。それゆえに、オペレータが作業車両1を運転中に付加操作機構30以外のコンソール61の操作具を操作できても、オペレータが作業車両1を運転中に付加操作機構30を操作できない。
さらに、作業車両1は、ウィンドシールド55(フロントピラー52)後方(DR)且つ運転座席50前方(DF)に、ステアリングホイール67とコントロールパネル68とを備え、それらの下方に、図示しないクラッチペダル、ブレーキペダル、スピードコントロールペダルなどを備えている。コントロールパネル68は、作業車両1の現在の状態を表示するディスプレイと、作業車両1の各種設定を行う操作キーとを含む。付加操作機構30は、コントロールパネル68には設けられない。
<リンク機構を操作するための機構の詳細>
図6は、リンク機構10を操作するための機構を示した斜視図である。図6を参照すると、作業車両1は、第1変位伝達機構20と第2変位伝達機構40とを備える。第1変位伝達機構20は、駆動機構14と操作レバー19とをつなぎ、操作レバー19の変位を駆動機構14に伝達する。第2変位伝達機構40は、第1変位伝達機構20を介することなく、付加操作機構30と操作レバー19とを機械的につなぎ、付加操作機構30の操作に従って操作レバーをシフトさせる。図6では、複数の操作レバー19の位置とそれに対応する付加操作機構30の状態が実線及び二点鎖線で示されている。駆動機構14は、油圧バルブ17と、油圧シリンダ16と、を含む油圧駆動機構14Hである。さらに、油圧駆動機構14Hは、エンジン6によって駆動され、作動油を吐出する油圧ポンプ15(図1参照)や、油圧ポンプ15と、油圧シリンダ16と、油圧バルブ17とを接続する複数の油路(図示せず)も含む。
図7及び図8は、第1変位伝達機構20の部分拡大図である。図7及び図8を参照すると、第1変位伝達機構20は、リンク装置である。図7を参照すると、第1変位伝達機構20は、支点F1を含み、操作レバー19は、支点F1の周りを回動可能である。支点とはその位置が変化しないジョイントである。さらに、第1変位伝達機構20は、支点F1において操作レバー19と接続し、支点F1の周りに操作レバー19とともに回動可能である従動節21を含む。図7及び図8を参照すると、第1変位伝達機構20は、回転ジョイントJ1、リンク22、回転ジョイントJ2、リンク23、支点F2、回転ジョイントJ3、リンク24、回転ジョイントJ4、リンク25、シャフト26、リンク27、回転ジョイントJ5、リンク28、回転ジョイントJ6、及び、支点F4をさらに含む。シャフト26は、支点F3を構成する。シャフト26と、支点F4とは、共通の回転軸Axf34の周りを回動可能である。回転軸Axf34の径方向における、回転軸Axf34と回転ジョイントJ6との距離は、当該径方向における、回転軸Axf34と回転ジョイントJ5との距離と実質的に等しい。
支点F1、従動節21、回転ジョイントJ1、リンク22、回転ジョイントJ2、リンク23、及び、支点F2は、4節リンク装置を構成する。支点F2、リンク23、回転ジョイントJ3、リンク24、回転ジョイントJ4、リンク25、及び、支点F3(シャフト26)は、4節リンク装置を構成する。支点F3(シャフト26)、リンク27、回転ジョイントJ5、リンク28、回転ジョイントJ6、リンク29、及び、支点F4は、4節リンク装置を構成する。したがって、リンク28は、従動節21に伝達された操作レバー19の変位に応じて回転軸Axf34の周りを回転するように構成されている。油圧バルブ17は、第1変位伝達機構20に接続され、操作レバー19の変位に応じて位置が変化するスプール18を有する。スプール18は、リンク28と接続しており、リンク28の回転に応じてスプール延伸方向DSに移動する。具体的には、リンク28は、操作レバー19の上昇位置、中立位置、下降位置に対応するスプール延伸方向DSの位置に移動し、スプール18を上昇位置、中立位置、下降位置に移動させる。
油圧バルブ17は、3位置切替弁である。スプール18が上昇位置に移動されると、油圧バルブ17は、油圧ポンプ15からの圧油が油圧シリンダ16の油室に送られるように複数の油路を繋ぎ変える。この結果、図6に示される油圧シリンダ16が伸長し、3点昇降機構11を上方に押し上げる。スプール18が下降位置に切り替えられると、油圧バルブ17は、油圧シリンダ16の油室から作動油が排出されるように複数の油路を繋ぎ変える。この結果、図6に示される油圧シリンダ16が収縮し、3点昇降機構11が下降する。スプール18が中立位置に切り替えられると、油圧バルブ17は、油圧シリンダ16の油室の油量が変動しないように複数の油路を繋ぎ変える。この結果、3点昇降機構11の上昇及び下降が停止する。つまり、油圧シリンダ16は、スプール18の位置に基づいて伸縮することによってリンク機構10を動かす。参考までに、特開昭62-22502号公報、実開58―24107号公報などがこのような油圧回路の例を示している。
つぎに、第2変位伝達機構40について説明する。図9は、第2変位伝達機構40の正面図である。図10は、第2変位伝達機構40の上面図である。図9及び図10において、説明の便宜上、カバー31の図示は省略している。図9及び図10を参照すると、第2変位伝達機構40は、リンク装置40Lである。リンク装置40Lは、第1中間ジョイント41と、連結リンク42と、を含む。リンク装置40Lは、ベースジョイント43と、クランク44と、第2中間ジョイント45とをさらに含む。
第1中間ジョイント41は、操作レバー19と接続する。第1中間ジョイント41は、支点F1と異なる。連結リンク42は、第1中間ジョイント41に接続し、第1中間ジョイント41の周りを回動可能である。ベースジョイント43は、付加操作機構30に接続され、付加操作機構30によって第1回転軸Ax1の周りに回転される。ベースジョイント43は支点を構成する。ベースジョイント43の構造の詳細な説明は後述する。クランク44は、ベースジョイント43に接続され、ベースジョイント43とともに第1回転軸Ax1の周りに回動可能である。第2中間ジョイント45は、連結リンク42とクランク44とをつなぐ。連結リンク42は、クランク44に対して第2中間ジョイント45の周りを回動可能である。
支点F1は、第1回転軸Ax1と非平行な支点回転軸Axf1を有する。第1中間ジョイント41と第2中間ジョイント45との少なくとも1つは、ボールジョイントである。具体的には、第1中間ジョイント41はボールジョイントである。これによって、互いに平行でない回転軸を有する2つの支点間(ベースジョイント43、支点F1)で4節リンク装置を構成することができる。
連結リンク42は、操作レバー19と付加操作機構30との間に設けられる他の操作機構(46、47、48のいずれか)と干渉しないように曲がったロッド42Rである。具体的には、他の操作機構(46、47、48のいずれか)は、レバー回動軸AxLの周りに回動可能なレバー(46L、47L、48Lのいずれか)を含む。図11に示すように、第2中間ジョイント45は、作業車両1の高さ方向(上下方向DV)においてレバー回動軸AxLよりも高い平面P上を移動可能であり、当該平面Pに対して実質的に垂直なジョイント回動軸AxJの周りを回動可能である。図9及び図10に示すように、ロッド42Rは、作業車両1の前後方向DFRにおいてレバー回動軸AxLと第1中間ジョイント41との間に屈曲点BPを有する。図9に示すように、ロッド42Rは、第2中間ジョイント45から屈曲点BPまで、高さ方向(上下方向DV)においてレバー回動軸AxLよりも上方(DU)になるように第1延伸方向DE1に延び、屈曲点BPから第1中間ジョイント41まで、第1延伸方向DE1よりも高さ方向(上下方向DV)において下方(DD)に傾いた第2延伸方向DE2に延びる。本実施形態では、ジョイント回動軸AxJは第1回転軸Ax1と実質的に平行であるが、ジョイント回動軸AxJは第1回転軸Ax1と非平行であってもよい。
<付加操作機構の詳細>
つぎに、付加操作機構30の詳細について説明する。
図11は、付加操作機構30の側面図である。図12は、付加操作機構30の正面図である。図11及び図12では、説明の便宜上、カバー31の図示は省略している。図11及び図12を参照すると、付加操作機構30は、台座33を備える。台座33は、ボルトB1~B4を介して、ベースフレーム60に接続されたフェンダーフレーム69に固定されている。台座33は、第1L字型金属板33aと、第2L字型金属板33bと、底板33c、及び、天板33dを備える。第1L字型金属板33aと、第2L字型金属板33bとは、互いに対向している。底板33cと天板33dとは、第1L字型金属板33aと、第2L字型金属板33bとの間に設けられる。天板33dは、底板33cの上方(DU)に設けられる。底板33cと天板33dとは、溶接で第1L字型金属板33aと、第2L字型金属板33bとに固定される。
底板33cは、その長手方向両端に、第1底板貫通孔33ch1と、第2底板貫通孔33ch2とを有する。天板33dは、その長手方向両端に、第1天板貫通孔33dh1と、第2天板貫通孔33dh2とを有する。第1天板貫通孔33dh1は、第1回転軸Ax1に沿う軸方向DAX1において第1底板貫通孔33ch1に対向している。第1回転軸Ax1は、第1天板貫通孔33dh1と第1底板貫通孔33ch1とを貫通する。底板33cは、第1天板貫通孔33dh1と第1底板貫通孔33ch1との間の軸方向DAX1の距離が第2天板貫通孔33dh2と第2底板貫通孔33ch2との間の軸方向DAX1の距離よりも長くなるように屈曲している。
ベースジョイント43は、第1天板貫通孔33dh1と第1底板貫通孔33ch1とを貫通する。図11に示されるように、ベースジョイント43は、シャフト43Sとリング43Rとピン43Pとを含む。クランク44は、リング43Rに固定される。リング43Rは、ピン43Pを介してシャフト43Sに固定される。クランク44は、第2中間ジョイント45がリング43Rよりも上方(DU)になるように屈曲している。第1回転軸Ax1は、シャフト43Sの中心軸である。シャフト43Sは、第1天板貫通孔33dh1の壁面上と第1底板貫通孔33ch1の壁面上とに摺動しながら第1回転軸Ax1の周りを回転するように構成されている。
付加操作機構30は、上述した操作部材32及び第1回転軸Ax1、並びに、第2回転軸Ax2、第1係合部材34、第2係合部材35、及び、付勢部材36を備える。第1係合部材34、及び、第2係合部材35は、ギヤである。より詳細には、第1係合部材34はセクターギヤ(sector gear)であり、第2係合部材35は平歯車(spur gear)である。したがって、第1係合部材34、及び、第2係合部材35は、それぞれ、第1ギヤ34G、及び、第2ギヤ35Gと呼んでもよい。ゆえに、付加操作機構30は、第1ギヤ34Gと、第2ギヤ35Gと、操作部材32とを含む。第1係合部材34(第1ギヤ34G)は、シャフト43Sに圧入によって固定される。したがって、第1係合部材34(第1ギヤ34G)は、ベースジョイント43に接続され、ベースジョイント43とともに第1回転軸Ax1の周りを回転する。これによって、第1係合部材34(第1ギヤ34G)は、操作レバー19と機械的に接続され、操作レバー19の移動に応じて第1回転軸Ax1周りに回転自在である。第1係合部材34(第1ギヤ34G)は、板金から成る。
付加操作機構30は、シャフト37と、上座金38Tと、下座金38Bと、抜け止めピン39とをさらに含む。操作部材32と、第2係合部材35(第2ギヤ35G)とは、シャフト37に圧入される。これによって、操作部材32は、第2係合部材35(第2ギヤ35G)に接続される。付勢部材36は圧縮コイルバネ(compression spring)である。シャフト37は、上座金38Tの貫通孔、第2天板貫通孔33dh2、下座金38Bの貫通孔、付勢部材36の貫通孔、第2底板貫通孔33ch2をこの順に貫通させ、第2天板貫通孔33dh2と下座金38Bとの間に抜け止めピン39を取り付けることによって、台座33に取り付けられる。第2回転軸Ax2は、シャフト37の中心軸である。第2回転軸Ax2は、第1回転軸Ax1と実質的に平行である。第2天板貫通孔33dh2は、第2回転軸Ax2の軸方向DAX2において第2底板貫通孔33ch2に対向している。第2回転軸Ax2は、第2天板貫通孔33dh2と第2底板貫通孔33ch2とを貫通する。
シャフト37は、第2天板貫通孔33dh2の壁面上と、第2底板貫通孔33ch2の壁面上とを、第2回転軸Ax2の軸方向DAX2に摺動可能である。したがって、操作部材32は第2回転軸Ax2の軸方向DAX2に摺動可能であり、第2係合部材35(第2ギヤ35G)は操作部材32とともに軸方向DAX2に摺動可能である。シャフト37は、第2天板貫通孔33dh2の壁面上と第2底板貫通孔33ch2の壁面上とに摺動しながら第2回転軸Ax2の周りを回転するように構成されている。したがって、操作部材32と第2係合部材35(第2ギヤ35G)とは、第2回転軸Ax2周りに回転自在である。図4及び図11を参照すると、第2回転軸Ax2は、作業車両1の高さ方向(上下方向DV)から窓(サイドウィンドウ57)に向かって傾いた方向に延びる。このため、キャビン5の外部のオペレータが操作部材32を押して回転させやすい。
第2係合部材35(第2ギヤ35G)は第1係合部材34(第1ギヤ34G)と係合可能である。付勢部材36は、第2係合部材35(第2ギヤ35G)を第1係合部材34(第1ギヤ34G)と係合しないように第2係合部材35(第2ギヤ35G)を第1係合部材34(第1ギヤ34G)から軸方向DAX2に離間させる。具体的には、付勢部材36は、下座金38B、抜け止めピン39、シャフト37を介して第2係合部材35(第2ギヤ35G)を上方(DU)に押し上げる。
操作部材32は、オペレータに押し込まれることによって第2係合部材35(第2ギヤ35G)を第1係合部材34(第1ギヤ34G)に係合させる。上座金38Tは、操作部材32がオペレータに押し込まれたときに第2係合部材35(第2ギヤ35G)と当接し、第2係合部材35(第2ギヤ35G)を第1係合部材34(第1ギヤ34G)と一列に合わせる。操作部材32は、オペレータに回転されることによって第2係合部材35(第2ギヤ35G)と第1係合部材34(第1ギヤ34G)とを回転させて、操作レバー19をシフトさせるように構成されている。このように、第2係合部材35(第2ギヤ35G)は、第1係合部材34(第1ギヤ34G)に係合して第1係合部材34(第1ギヤ34G)を回転させるように構成されている。
<本実施形態による作業車両の効果>
本実施形態による作業車両1は、以下の効果を有する。
作業車両1では、第2変位伝達機構40は、第1変位伝達機構20を介することなく、付加操作機構30と操作レバー19とを機械的につなぎ、付加操作機構30の操作に従って操作レバー19をシフトさせる。このため、第1変位伝達機構20を変更する必要はない。したがって、操作レバー19の位置以外の場所に設けられた簡易な機構で作業装置が装着されるリンク機構10を操作することができる。
作業車両1は、第2係合部材35を第1係合部材34と係合しないように第2係合部材35を第1係合部材34から軸方向DAX2に離間させる付勢部材36を備える。このため、運転席に着座したオペレータが操作レバー19を操作する際に操作部材32が動かない。
<実施形態の変形例>
付加操作機構30及び第2変位伝達機構40は上述の例に限られない。図13は、付加操作機構30の変形例30a及び第2変位伝達機構40の変形例40aを示す。
付加操作機構30aは、第1回転軸Ax1a、第2回転軸Ax2a、操作部材32、第1係合部材(34aまたは34b)、第2係合部材35a、及び、付勢部材36を備える。本変形例では、第1係合部材(34aまたは34b)は、係合穴(34h1または34h2)を有し、第2係合部材35aは、第1係合部材34aと係合するとき、係合穴(34h1または34h2)に挿入されるピン35pを有する。具体的には、第1係合部材34aは複数の丸穴34h1を有し、第1係合部材34bは少なくとも1つの長穴34h2を有する。第2回転軸Ax2aは、第1回転軸Ax1aと実質的に同軸である。操作部材32は、第2係合部材35aが直接取り付けられたノブである。付勢部材36は、操作部材32と、第1係合部材(34aまたは34b)との間に設けられた圧縮コイルバネである。
第2変位伝達機構40は、第1中間ジョイント41、連結リンク42a、ベースジョイント43a、リンク装置44a、及び、第2中間ジョイント45を含む。第1中間ジョイント41と、第2中間ジョイント45とは、上述の実施形態と実質的に同じ構成のため、説明を省略する。連結リンク42aは、直線上のバーとして図示されているが、上述の実施形態の連結リンク42であってもよい。ベースジョイント43aは、ベースジョイント43の支持部材と異なる支持部材により支持されているため、第1回転軸Ax1aが回転軸Ax1と異なるが、実質的にはベースジョイント43の機能と同じ機能を有している。リンク装置44aは、上述のクランク44と構造的に異なる。
リンク装置44aは、リンク441、シャフト442、リンク443、回転ジョイント444、リンク445、及び、回転ジョイント446を含む。シャフト442は支点を構成する。リンク441及びリンク443は、それぞれの基端部がシャフト442に固定され、シャフト442とともに共通の回転軸Axf44の周りを回動可能である。リンク441の基端部と反対の末端部には、第2中間ジョイント45が取り付けられる。リンク443の基端部と反対の末端部には、回転ジョイント444が取り付けられる。リンク445の長手方向の一端部には、回転ジョイント444が取り付けられ、当該長手方向におけるその反対側の他端部は、回転ジョイント446を介して第1係合部材(34aまたは34b)に取り付けられる。支点F1、操作レバー19、第1中間ジョイント41、連結リンク42a、第2中間ジョイント45、リンク441、及び、シャフト442は、4節リンク装置を構成する。シャフト442、リンク443、回転ジョイント444、リンク445、回転ジョイント446、第1係合部材(34aまたは34b)、及び、ベースジョイント43aは、4節リンク装置を構成する。このような構成であっても上述した効果を奏することができる。
第1変位伝達機構20は、上述するようなリンク装置に限らず、電気的、機械的に操作レバー19の変位を伝達するいかなる機構であってもよい。機械的に変位を伝達する機構は、例えば、歯車機構、カム機構、ベルト-プーリ機構、及び、リンク装置を含む上述する機構の組み合わせなどを含む。電気的に変位を伝達する機構は、例えば、コントローラが支点F1の回転角をポテンショメータで検出し、コントローラがその角度値に応じた駆動機構を制御する機構を含む。
第2変位伝達機構40、40aは、上述するようなリンク装置に限らず、機械的に付加操作機構30、30aの変位を伝達するいかなる機構であってもよい。機械的に変位を伝達する機構は、例えば、歯車機構、カム機構、ベルト-プーリ機構、及び、リンク装置を含む上述する機構の組み合わせなどを含む。
駆動機構14は、油圧駆動機構14Hに限らず、電動モータやエンジン6の出力を利用した機構であってもよい。この場合、電動モータやエンジン6とリンク機構10との間に変速機が介されてもよい。操作レバー19の変位に応じて変速機内のギヤの接続関係を変化させることによってリンク機構10の昇降が実現されてもよい。
付加操作機構30は、実施形態で示される構造以外にスライダーであってもよい。この場合、ベースジョイント43、43aが支点ではなく、往復運動可能であってもよい。さらに、実施形態に示された付加操作機構30の形状および材質は、実質的な機能が変更されない限りにおいて変更されてもよい。例えば、第1回転軸Ax1と第2回転軸Ax2は平行でなくてもよい。この場合、第1係合部材34、第2係合部材35として傘歯車が使用されてもよい。また、付勢部材36は、引張コイルバネ(tension spring)などの他のバネや、ゴムなどの弾性部材であってもよい。
なお、本願においては、「備えている」およびその派生語は、構成要素の存在を説明する非制限用語であり、記載されていない他の構成要素の存在を排除しない。これは、「有している」、「含んでいる」およびそれらの派生語にも適用される。
「~部材」、「~部」、「~要素」、「~体」、および「~構造」という文言は、単一の部分や複数の部分といった複数の意味を有し得る。
「第1」や「第2」などの序数は、単に構成を識別するための用語であって、他の意味(例えば特定の順序など)は有していない。例えば、「第1要素」があるからといって「第2要素」が存在していることを暗に意味しているわけではなく、また「第2要素」があるからといって「第1要素」が存在していることを暗に意味しているわけではない。
程度を表す「実質的に」、「約」、および「およそ」などの文言は、最終結果が大きく変わらないような合理的なずれ量を意味し得る。本願に記載される全ての数値は、「実質的に」、「約」、および「およそ」などの文言を含むように解釈され得る。
上記の開示内容から考えて、本発明の種々の変更や修正が可能であることは明らかである。したがって、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、本願の具体的な開示内容とは別の方法で本発明が実施されてもよい。

Claims (15)

  1. 作業装置が装着されるリンク機構と、
    前記リンク機構を駆動して前記作業装置を昇降させるための駆動機構と、
    前記作業装置を昇降させるために操作される操作レバーと、
    前記駆動機構と前記操作レバーとをつなぎ、前記操作レバーの変位を前記駆動機構に伝達する第1変位伝達機構と、
    前記操作レバーの位置から離れた場所において、前記操作レバーを操作するように構成される付加操作機構と、
    前記第1変位伝達機構を介することなく、前記付加操作機構と前記操作レバーとを機械的につなぎ、前記付加操作機構の操作に従って前記操作レバーをシフトさせるリンク装置である第2変位伝達機構と、
    を備え
    前記第1変位伝達機構は、支点を含み、前記操作レバーは前記支点の周りを回動可能であり、
    前記リンク装置は、
    前記操作レバーと接続する、前記支点と異なる第1中間ジョイントと、
    前記第1中間ジョイントに接続し、前記第1中間ジョイントの周りを回動可能な連結リンクと、
    を含み、
    前記リンク装置は、
    前記付加操作機構に接続され、前記付加操作機構によって第1回転軸の周りに回転されるベースジョイントと、
    前記ベースジョイントに接続され、前記ベースジョイントとともに前記第1回転軸の周りに回動可能なクランクと、
    前記連結リンクと前記クランクとをつなぐ第2中間ジョイントとをさらに含み、
    前記連結リンクは、前記クランクに対して前記第2中間ジョイントの周りを回動可能である作業車両。
  2. 前記第1変位伝達機構は、前記支点において前記操作レバーと接続し、前記支点の周りに前記操作レバーとともに回動可能である従動節を含む、
    請求項に記載の作業車両。
  3. 前記支点は、前記第1回転軸と非平行な支点回転軸を有し、
    前記第1中間ジョイントと前記第2中間ジョイントとの少なくとも1つは、ボールジョイントである、
    請求項1または2に記載の作業車両。
  4. 前記連結リンクは、前記操作レバーと前記付加操作機構との間に設けられる他の操作機構と干渉しないように曲がったロッドである、
    請求項に記載の作業車両。
  5. 前記他の操作機構は、レバー回動軸の周りに回動可能なレバーを含み、
    前記第2中間ジョイントは、前記作業車両の高さ方向において前記レバー回動軸よりも高い平面上を移動可能であり、前記平面に対して実質的に垂直なジョイント回動軸の周りを回動可能であって、
    前記第1中間ジョイントはボールジョイントであって、
    前記ロッドは、前記作業車両の前後方向において前記レバー回動軸と前記第1中間ジョイントとの間に屈曲点を有し、
    前記ロッドは、前記第2中間ジョイントから前記屈曲点まで、前記高さ方向において前記レバー回動軸よりも上方になるように第1延伸方向に延び、前記屈曲点から前記第1中間ジョイントまで、前記第1延伸方向よりも前記高さ方向において下方に傾いた第2延伸方向に延びる、
    請求項に記載の作業車両。
  6. 前記付加操作機構は、
    前記ベースジョイントに接続され、前記ベースジョイントとともに前記第1回転軸の周りを回転する第1ギヤと、
    前記第1ギヤに係合可能な第2ギヤと、
    前記第2ギヤに接続された操作部材と、
    を含む、
    請求項からのいずれか1項に記載の作業車両。
  7. 前記第1ギヤは、板金から成る、
    請求項に記載の作業車両。
  8. 前記操作レバーと前記付加操作機構とを収容するキャビンをさらに備え、
    前記付加操作機構は、前記キャビンの窓に隣接して設けられ、前記窓は、前記キャビンの外部のオペレータによって開けられるように構成されている、
    請求項1からのいずれか1項に記載の作業車両。
  9. 前記キャビンは、ルーフと、フロントピラーと、リアピラーと、センターピラーとによって定義され、
    前記フロントピラー、前記リアピラー、及び、前記センターピラーは、前記ルーフを支持し、
    前記フロントピラーは、前記作業車両の前後方向において前記リンク機構よりも前方に設けられ、
    前記リアピラーは、前記前後方向において前記フロントピラーの反対に設けられ、
    前記センターピラーは、前記前後方向において前記フロントピラーと前記リアピラーとの間に設けられ、
    前記操作レバーは、前記前後方向において前記フロントピラーと前記センターピラーとの間に設けられ、
    前記付加操作機構は、前記前後方向において、前記センターピラーと前記リアピラーとの間に設けられる、
    請求項に記載の作業車両。
  10. 前記付加操作機構は、前記フロントピラーの下端、前記リアピラーの下端、及び、前記センターピラーの下端をつなぐベースフレームと重畳する、
    請求項に記載の作業車両。
  11. 前記作業車両は、前記作業車両の幅に沿う幅方向において運転座席と前記ベースフレームとの間に、前記操作レバー及び前記付加操作機構が設けられるコンソールを有し、
    前記付加操作機構以外に前記コンソールに設けられている全ての操作具が前記センターピラーの後端よりも前方に配置される、
    請求項10に記載の作業車両。
  12. 前記駆動機構は、
    前記第1変位伝達機構に接続され、前記操作レバーの前記変位に応じて位置が変化するスプールを有する油圧バルブと、
    前記スプールの前記位置に基づいて伸縮することによって前記リンク機構を動かす油圧シリンダと、を含む油圧駆動機構である、
    請求項1から11のいずれか1項に記載の作業車両。
  13. 作業装置が装着されるリンク機構と、
    前記リンク機構を駆動して前記作業装置を昇降させるための駆動機構と、
    前記作業装置を昇降させるために操作される操作レバーと、
    前記駆動機構と前記操作レバーとをつなぎ、前記操作レバーの変位を前記駆動機構に伝達する第1変位伝達機構と、
    前記操作レバーの位置から離れた場所において、前記操作レバーを操作するように構成される付加操作機構と、
    前記第1変位伝達機構を介することなく、前記付加操作機構と前記操作レバーとを機械的につなぎ、前記付加操作機構の操作に従って前記操作レバーをシフトさせる第2変位伝達機構と、
    前記操作レバーと前記付加操作機構とを収容するキャビンとを
    備え、
    前記付加操作機構は、前記キャビンの窓に隣接して設けられ、前記窓は、前記キャビンの外部のオペレータによって開けられるように構成されている、
    作業車両。
  14. 前記キャビンは、ルーフと、フロントピラーと、リアピラーと、センターピラーとによって定義され、
    前記フロントピラー、前記リアピラー、及び、前記センターピラーは、前記ルーフを支持し、
    前記フロントピラーは、前記作業車両の前後方向において前記リンク機構よりも前方に設けられ、
    前記リアピラーは、前記前後方向において前記フロントピラーの反対に設けられ、
    前記センターピラーは、前記前後方向において前記フロントピラーと前記リアピラーとの間に設けられ、
    前記操作レバーは、前記前後方向において前記フロントピラーと前記センターピラーとの間に設けられ、
    前記付加操作機構は、前記前後方向において、前記センターピラーと前記リアピラーと
    の間に設けられる、
    請求項13に記載の作業車両。
  15. 前記付加操作機構は、前記フロントピラーの下端、前記リアピラーの下端、及び、前記センターピラーの下端をつなぐベースフレームと重畳する、
    請求項14に記載の作業車両。
JP2019234516A 2019-12-25 2019-12-25 作業車両 Active JP7191811B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019234516A JP7191811B2 (ja) 2019-12-25 2019-12-25 作業車両
EP20209533.7A EP3841858B1 (en) 2019-12-25 2020-11-24 Work vehicle
US17/115,794 US11305828B2 (en) 2019-12-25 2020-12-09 Work vehicle

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019234516A JP7191811B2 (ja) 2019-12-25 2019-12-25 作業車両

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021101657A JP2021101657A (ja) 2021-07-15
JP7191811B2 true JP7191811B2 (ja) 2022-12-19

Family

ID=76754514

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019234516A Active JP7191811B2 (ja) 2019-12-25 2019-12-25 作業車両

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7191811B2 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008199975A (ja) 2007-02-21 2008-09-04 Mitsubishi Agricult Mach Co Ltd 作業車両の外部油圧取出装置
KR101113506B1 (ko) 2010-09-02 2012-02-29 동양물산기업 주식회사 트랙터의 유압 승강장치의 위치제어장치
JP2015116162A (ja) 2013-12-19 2015-06-25 井関農機株式会社 作業車両における作業機昇降操作装置
JP5783069B2 (ja) 2012-01-31 2015-09-24 井関農機株式会社 多目的農作業用車両

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS603684Y2 (ja) * 1979-10-22 1985-02-01 株式会社クボタ 作業機昇降用油圧装置の後方操作装置
JPS61197809U (ja) * 1985-06-03 1986-12-10
JPH0649129Y2 (ja) * 1987-07-29 1994-12-14 株式会社クボタ トラクタの油圧操作装置
JP2571173Y2 (ja) * 1992-01-28 1998-05-13 三菱農機株式会社 農用トラクタのリフトコントロール装置
JPH06269209A (ja) * 1993-03-19 1994-09-27 Yanmar Agricult Equip Co Ltd 乗用形軽量トラクタ
FR2709226B1 (fr) * 1993-08-27 1996-05-24 Renault Agriculture Dispositif et procédé de commande du relevage hydraulique d'un tracteur agricole.

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008199975A (ja) 2007-02-21 2008-09-04 Mitsubishi Agricult Mach Co Ltd 作業車両の外部油圧取出装置
KR101113506B1 (ko) 2010-09-02 2012-02-29 동양물산기업 주식회사 트랙터의 유압 승강장치의 위치제어장치
JP5783069B2 (ja) 2012-01-31 2015-09-24 井関農機株式会社 多目的農作業用車両
JP2015116162A (ja) 2013-12-19 2015-06-25 井関農機株式会社 作業車両における作業機昇降操作装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021101657A (ja) 2021-07-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7562515B2 (en) Lower limit adjustment mechanism for riding type mower
JP7191811B2 (ja) 作業車両
JP7149255B2 (ja) 作業車両
EP3841858B1 (en) Work vehicle
US11758842B2 (en) Mower mounted on work vehicle having lifting links
JP6293289B2 (ja) トラクタ
WO2006022031A1 (ja) 油圧リフト構造
JP4882190B2 (ja) トラクタ
JPH08112006A (ja) 農業用トラクタの作業機連結構造
JP4321141B2 (ja) 農作業車
US12030547B2 (en) Steering wheel assembly
US20240100967A1 (en) Work Vehicle
JP3780139B2 (ja) ブーム操作装置及び作業機
JP4364824B2 (ja) トラクタ
US20210387660A1 (en) Steering wheel assembly
JP4784090B2 (ja) 作業車両
US20240100931A1 (en) Work Vehicle
JP2019056217A (ja) 作業車両
JP5242534B2 (ja) 変速操作機構
JP4605658B2 (ja) 乗用型草刈機
JP3979916B2 (ja) 農作業機
JP3694931B2 (ja) トラクタ車体
JP3901149B2 (ja) 農作業機の操作装置
JP3633344B2 (ja) 小型トラクタの作業機昇降装置
JPH1134934A (ja) 車両のキャビン支持構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20211222

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220830

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220906

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20221031

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20221206

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20221207

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7191811

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150