JP7189429B2 - 滴定装置 - Google Patents
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Description
固形化した二酸化マンガンが蓄積すると、滴定量のドリフトを発生させてしまうばかりか、最終的には滴定管が目詰まりを起こして滴定不能になってしまう。そのため、滴定管の定期的な交換が必要であった。
また、特許文献2では、反応槽の外側において、滴定管の途中にエア供給管を合流させ、合流点より反応槽側に至った滴定液をエアで反応槽に吹き出す装置が提案されている。
特許文献1及び特許文献2の装置によれば、滴定管は、滴定終了後に反応槽に挿入された先端側が空の状態となるため、反応槽内で加熱される滴定管の先端に固形化した二酸化マンガンが蓄積することを、ある程度抑制できる。
そのため、特許文献2の発明を適用した装置では、硫酸酸性にしたシュウ酸ナトリウム過剰の溶液をエア供給管から吸引して吸い上げ、滴定管の合流点の反応槽側を洗浄することが行われていた。
ところが、特許文献2の滴定管では、滴定終了後は、合流点より反応槽側に至った過マンガン酸カリウム溶液が吹き出されて空となるが、合流点のところまでは充填された状態で留まっている。この合流点の手前まで至った過マンガン酸カリウム溶液が自己分解して、滴定管の合流点近傍に二酸化マンガンが析出してしまう問題が発生した。
しかし、空気層を形成してもその部分にわずかな過マンガン酸カリウム溶液が残るため、空気層形成部分に二酸化マンガンが析出してしまった。
[1]滴定が行われる反応槽と、
前記反応槽に滴定液を供給する滴定機構と、
前記反応槽に純水を供給する純水供給機構と、
前記反応槽内の液体を排出する排液機構と、
これら各機構を制御する制御部とを備え、
前記滴定機構は、滴定液供給源から前記反応槽内に至る滴定管と、前記滴定管内の滴定液を移動させる滴定ポンプを有し、
滴定時には、前記滴定管全体に充填された滴定液を前記滴定ポンプにより前記反応槽側に移動させて、前記滴定管の先端から滴定液を前記反応槽に吐出し、
滴定終了後には、下記ステップを順次行うことを特徴とする滴定装置。
ステップ1:前記排液機構で、前記反応槽内に残留する反応液を総て排出する。
ステップ2:前記滴定ポンプで前記滴定管内の滴定液の少量を前記反応槽と反対側に移動させて、前記反応槽内のエアを前記滴定管に吸引し、前記滴定管の先端から所定の範囲の第1エア層を形成する。
ステップ3:前記純水供給機構で、前記反応槽内に純水を供給する。
ステップ4:前記滴定ポンプで前記滴定管内の滴定液の少量を前記反応槽と反対側に移動させて、前記反応槽内の純水を前記滴定管に吸引し、前記滴定管の先端から所定の範囲の純水層を前記第1エア層に隣接して形成する。
ステップ5:前記排液機構で、前記反応槽内の純水を総て排出する。
ステップ6:前記滴定ポンプで前記滴定管内の滴定液の所定量を前記反応槽と反対側に移動させて、前記反応槽内のエアを前記滴定管に吸引し、前記滴定管の先端から所定の範囲の第2エア層を前記純水層に隣接して形成する。
前記ステップ6では、前記第1エア層が、前記加熱機構による加熱領域の外に至るように、滴定液の所定量を前記反応槽と反対側に移動させる、[1]に記載の滴定装置。
[3]さらに、前記反応槽内を加熱する加熱機構を備え、
前記ステップ6では、前記第1エア層及び前記純水層が、前記加熱機構による加熱領域の外に至るように、滴定液の所定量を前記反応槽と反対側に移動させる、[1]に記載の滴定装置。
[4]次回の滴定を開始する前に、前記ステップ2、ステップ4、及びステップ6を行った際に、前記滴定ポンプが移動させた滴定液の量の合計と同じ量の滴定液を、前記滴定ポンプで前記反応槽側に移動させる、[1]~[3]の何れか一項に記載の滴定装置。
[5]滴定管全体に充填された滴定液を滴定ポンプにより反応槽側に移動させて、滴定管の先端から滴定液を前記反応槽に吐出することにより滴定を行う滴定装置であって、
滴定終了後次の滴定開始までの間に待機期間が存在し、前記待機期間の間、前記滴定管の先端側に、滴定液が充填されていないバリア領域が形成されており、前記バリア領域は、第1エア層と、前記第1エア層に隣接する純水層と、前記純水層に隣接して先端に至る第2エア層からなることを特徴とする滴定装置。
前記バリア領域は、前記第1エア層が、前記加熱機構による加熱領域の外に位置するように形成されている、[5]に記載の滴定装置。
[7]さらに、前記反応槽内を加熱する加熱機構を備え、
前記バリア領域は、前記第1エア層及び前記純水層が、前記加熱機構による加熱領域の外に位置するように形成されている、[5]に記載の滴定装置。
[8]次回の滴定を開始する前に、前記バリア領域を解消するのに必要充分な量の滴定液を、前記滴定ポンプで前記反応槽側に移動させて前記滴定管全体に滴定液を充填する、[5]~[7]の何れか一項に記載の滴定装置。
[9]前記滴定液が過マンガン酸塩溶液である、[1]~[8]の何れか一項に記載の滴定装置。
前記反応槽に挿入された定電流分極電位差滴定法により滴定の終点を求めるための一対の電極と、
前記反応槽に試料液を供給する試料液供給機構と、
前記反応槽内を加熱する加熱機構と、
前記反応槽に過マンガン酸カリウム溶液からなる滴定液を供給する滴定機構と、
前記反応槽に純水を供給する純水供給機構と、
前記反応槽に少なくともシュウ酸ナトリウム溶液と硫酸を含む2種以上の試薬液を順次供給する試薬液供給機構と、
前記反応槽内の液体を排出する排液機構と、
これら各機構を制御すると共に、前記一対の電極からの情報に基づき滴定の終点を検出して前記試料液の化学的酸素要求量を求める制御部とを備え、
前記滴定機構は、滴定液供給源から前記反応槽内に至る滴定管と、前記滴定管内の滴定液を移動させる滴定ポンプを有し、
滴定時には、前記滴定管全体に充填された滴定液を前記滴定ポンプにより前記反応槽側に移動させて、前記滴定管の先端から滴定液を前記反応槽に吐出し、
滴定終了後には、下記ステップを順次行い、
下記ステップ6では、下記第1エア層及び下記純水層が、前記加熱機構による加熱領域の外に至るように、滴定液の所定量を前記反応槽と反対側に移動させ、
次回の滴定を開始する前に、下記ステップ2、ステップ4、及びステップ6を行った際に、前記滴定ポンプが移動させた滴定液の量の合計と同じ量の滴定液を、前記滴定ポンプで前記反応槽側に移動させることを特徴とする滴定装置。
ステップ1:前記排液機構で、前記反応槽内に残留する反応液を総て排出する。
ステップ2:前記滴定ポンプで前記滴定管内の滴定液の少量を前記反応槽と反対側に移動させて、前記反応槽内のエアを前記滴定管に吸引し、前記滴定管の先端から所定の範囲の第1エア層を形成する。
ステップ3:前記純水供給機構で、前記反応槽内に純水を供給する。
ステップ4:前記滴定ポンプで前記滴定管内の滴定液の少量を前記反応槽と反対側に移動させて、前記反応槽内の純水を前記滴定管に吸引し、前記滴定管の先端から所定の範囲の純水層を前記第1エア層に隣接して形成する。
ステップ5:前記排液機構で、前記反応槽内の純水を総て排出する。
ステップ6:前記滴定ポンプで前記滴定管内の滴定液の所定量を前記反応槽と反対側に移動させて、前記反応槽内のエアを前記滴定管に吸引し、前記滴定管の先端から所定の範囲の第2エア層を前記純水層に隣接して形成する。
本実施形態において、電極2、2は定電流分極電位差滴定法により滴定の終点を求めるための双白金電極である。
反応槽1は加熱槽3内に配置されており、加熱槽3に設けられたヒータ4で加熱されるようになっている。加熱槽3にはヒータ4による加熱を制御するための温度センサ5が設けられている。加熱槽3、ヒータ4及び温度センサ5で本実施形態の加熱機構が形成されている。
この内、試料液供給管L1は、後述するように反応槽1内に採取する試料液の量に応じた位置まで挿入されている。また、滴定管L4は滴定時に液面下となる位置まで挿入されている。硫酸供給管L2、シュウ酸塩供給管L3、純水供給管L5、及び過マンガン酸カリウム溶液供給管L6は、滴定時に液面の上となる位置であり、かつ加熱槽3の外となる位置まで挿入されている。
これら、試料液供給管L1、受水槽T1及び試料液供給ポンプP1で、本実施形態の試料液供給機構が構成されている。
また、シュウ酸塩供給管L3の他端はシュウ酸ナトリウム溶液(シュウ酸塩溶液)を収容するシュウ酸塩タンクT3に挿入され、シュウ酸塩供給管L3の途中にはシュウ酸塩供給ポンプP3が設けられている。
また、過マンガン酸カリウム溶液供給管L6の他端は、滴定液としても使用される過マンガン酸カリウム溶液を収容する滴定液タンクT4に挿入され、過マンガン酸カリウム溶液供給管L6の途中には過マンガン酸カリウム溶液供給ポンプP6が設けられている。
硫酸供給ポンプP2、シュウ酸塩供給ポンプP3及び過マンガン酸カリウム溶液供給ポンプP6は、所定量を計量して送液できるポンプとされている。
これら、滴定管L4、滴定液タンクT4、滴定ポンプP4及び電磁弁V1で、本実施形態の滴定機構が構成されている。
電磁弁V2は、共通ポートCが純水ポンプP5側とされている。
これら、純水供給管L5、純水タンクT5、純水ポンプP5及び電磁弁V2で、本実施形態の純水供給機構が構成されている。
また、反応槽1の上端近傍には、オーバーフロー管L9が接続されている。
本実施形態では、これら、排液管L8、オーバーフロー管L9、排液ポンプP8及び排液タンク(又は排液設備)で、反応液等の液体を反応槽1から排液するための排液機構が構成されている。
試料液導入工程、前処理工程、酸化工程、酸化停止工程は、滴定工程と次回の滴定工程の間の待機期間にあたり、バリア領域解消工程は滴定工程の準備工程、バリア領域形成工程は滴定工程の後処理工程にあたる。
前処理工程では、試薬液導入機構の硫酸供給ポンプP2を動作させ、所定量の硫酸を反応槽1内の試料液に加える。
すなわち、滴定管L4の先端まで過マンガン酸カリウム溶液が充填されるが、滴定管L4の先端から過マンガン酸カリウム溶液が反応槽1に吐出されない量の過マンガン酸カリウム溶液を移動させた時点で滴定ポンプP4を停止する。
バリア領域を解消するのに必要充分な量は、後述のバリア領域形成工程におけるステップ2、ステップ4、及びステップ6を行った際に、過マンガン酸カリウム溶液供給ポンプP6が移動させた過マンガン酸カリウム溶液の量の合計に等しい。
滴定工程において終点までに加えた過マンガン酸カリウム溶液の量が酸化工程において消費された過マンガン酸カリウム溶液の量に相当するので、制御部10は、その量に基づいてCOD値を算出する。
バリア領域形成工程は、具体的には以下の手順で行われる。
ステップ1:前記排液機構で、前記反応槽内に残留する反応液を総て排出する。
ステップ2:前記滴定ポンプで前記滴定管内の滴定液の少量を前記反応槽と反対側に移動させて、前記反応槽内のエアを前記滴定管に吸引し、前記滴定管の先端から所定の範囲の第1エア層を形成する。
ステップ3:前記純水供給機構で、前記反応槽内に純水を供給する。
ステップ4:前記滴定ポンプで前記滴定管内の滴定液の少量を前記反応槽と反対側に移動させて、前記反応槽内の純水を前記滴定管に吸引し、前記滴定管の先端から所定の範囲の純水層を前記第1エア層に隣接して形成する。
ステップ5:前記排液機構で、前記反応槽内の純水を総て排出する。
ステップ6:前記滴定ポンプで前記滴定管内の滴定液の所定量を前記反応槽と反対側に移動させて、前記反応槽内のエアを前記滴定管に吸引し、前記滴定管の先端から所定の範囲の第2エア層を前記純水層に隣接して形成する。
滴定工程が終了し、バリア領域形成工程を開始する時点では、図2(a)に示す様に、反応槽1内には滴定終了後の反応液6が残留しており、滴定管L4の先端側は先端まで過マンガン酸カリウム溶液が充填された滴定液層Rとなっている。
この状態から、ステップ1では、排液ポンプP8を動作させて、反応槽1内に残留する反応液6を総て排出し、図2(b)の状態とする。
この時形成する第1エア層A1の範囲は、滴定管L4の先端から5~20mmの範囲であることが好ましく、5~10mmの範囲であることがより好ましい。すなわち、滴定ポンプP4の吸引動作は、滴定管L4内の過マンガン酸カリウム溶液を、5~20mm移動させるようにすることが好ましく、5~10mm移動させるようにすることがより好ましい。
第1エア層A1の範囲を好ましい範囲の上限値以下とすることにより、測定値のばらつきが発生しにくくなる。また、第1エア層A1の範囲を好ましい範囲の下限値以上とすることにより、滴定ポンプP4の動作制御が容易となる。
なお、反応槽1内に純水7を充填した後、排液ポンプP8を動作させて、反応槽1内の純水7を総て排出し、再度純水供給機構で反応槽1内に純水7を充填する動作を一回以上行って、最終的に図2(d)に示す状態としてもよい。これにより、反応槽1内を充分に洗浄することができる。
この時形成する純水層Wの範囲は、滴定管L4の先端から5~20mmの範囲であることが好ましく、5~10mmの範囲であることがより好ましい。すなわち、滴定ポンプP4の吸引動作は、滴定管L4内の過マンガン酸カリウム溶液を、5~20mm移動させるようにすることが好ましく、5~10mm移動させるようにすることがより好ましい。
純水層Wの範囲を好ましい範囲の上限値以下とすることにより、測定値のばらつきが発生しにくくなる。また、純水層Wの範囲を好ましい範囲の下限値以上とすることにより、滴定ポンプP4の動作制御が容易となる。
この時形成する第2エア層A2の範囲は、第1エア層A1が、酸化工程において、ヒータ4によって加熱される加熱領域の外に至るまで移動するように定められることが好ましい。第1エア層A1が形成されている部分の滴定管L4は、管壁にわずかに過マンガン酸カリウムが残っているので、加熱領域内に残ると過マンガン酸カリウムが徐々に二酸化マンガンとなり析出する恐れがあるからである。
なお、第2エア層A2は少なくとも一部が加熱領域内にあるが差し支えない。第2エア層A2が形成されている部分の滴定管L4は、純水層Wが移動することにより洗浄されており、管壁にわずかに残っていた過マンガン酸カリウムが実質的に除去されているからである。
滴定液層Rはバリア領域によって、待機期間中反応槽1内に供給される試料液や試薬液から隔離される。また、第1エア層A1が、酸化工程において、ヒータ4によって加熱領域の外に形成されていれば、当然滴定液層Rも加熱領域の外に存在することになるので、熱分解を避けることができる。
前記実施形態では、反応槽1内に過剰に供給した試料液を、試料液供給管L1で吸引する方法により試料液を計量したが、予め計量器等で計量済みの試料液を反応槽1に供給してもよい。
また、試料液供給管L1には、校正液を供給するための校正液供給管を電磁弁を介して合流させ、試料液と校正液のいずれか一方を選択して、反応槽1に導入できるようにしてもよい。また、校正液供給管を反応槽1に直接挿入するようにしてもよい。
また、塩素イオンを多量に含む試料液のCODを測定する場合は、アルカリ法を採用し、シュウ酸ナトリウム溶液と硫酸と水酸化ナトリウム溶液を順次供給する試薬液供給機構を設ける構成とし、前処理工程において、硫酸に代えて水酸化ナトリウム溶液を試料液に加え、酸化停止工程において、シュウ酸ナトリウム溶液と共に硫酸を試料液に加えるようにしてもよい。
また、終点の検出方法は、定電流分極電位差滴定法には限定されず、例えば、比色法などを用いてもよい。
その他、本発明は、その趣旨に反しない限りにおいて、様々な変形や実施形態の組み合わせを行うことができる。
6…反応液、7…純水、
P1…試料液供給ポンプ、P2…硫酸供給ポンプ、P3…シュウ酸塩供給ポンプ、
P4…滴定ポンプ、P5…純水ポンプ、P6…過マンガン酸カリウム溶液供給ポンプ、
P8…排液ポンプ、
T1…受水槽、T2…硫酸タンク、T3…シュウ酸塩タンク、T4…滴定液タンク、
T5…純水タンク、
L1…試料液供給管、L2…硫酸供給管、L3…シュウ酸塩供給管、L4…滴定管、
L5…純水供給管、L6…過マンガン酸カリウム溶液供給管、L8…排液管、
L9…オーバーフロー管、
R…滴定液層、A1…第1エア層、A2…第2エア層、W…純水層
Claims (9)
- 滴定が行われる反応槽と、
前記反応槽に滴定液を供給する滴定機構と、
前記反応槽に純水を供給する純水供給機構と、
前記反応槽内の液体を排出する排液機構と、
これら各機構を制御する制御部とを備え、
前記滴定機構は、滴定液供給源から前記反応槽内に至る滴定管と、前記滴定管内の滴定液を移動させる滴定ポンプを有し、
滴定時には、前記滴定管全体に充填された滴定液を前記滴定ポンプにより前記反応槽側に移動させて、前記滴定管の先端から滴定液を前記反応槽に吐出し、
滴定終了後には、下記ステップを順次行うことを特徴とする滴定装置。
ステップ1:前記排液機構で、前記反応槽内に残留する反応液を総て排出する。
ステップ2:前記滴定ポンプで前記滴定管内の滴定液の少量を前記反応槽と反対側に移動させて、前記反応槽内のエアを前記滴定管に吸引し、前記滴定管の先端から所定の範囲の第1エア層を形成する。
ステップ3:前記純水供給機構で、前記反応槽内に純水を供給する。
ステップ4:前記滴定ポンプで前記滴定管内の滴定液の少量を前記反応槽と反対側に移動させて、前記反応槽内の純水を前記滴定管に吸引し、前記滴定管の先端から所定の範囲の純水層を前記第1エア層に隣接して形成する。
ステップ5:前記排液機構で、前記反応槽内の純水を総て排出する。
ステップ6:前記滴定ポンプで前記滴定管内の滴定液の所定量を前記反応槽と反対側に移動させて、前記反応槽内のエアを前記滴定管に吸引し、前記滴定管の先端から所定の範囲の第2エア層を前記純水層に隣接して形成する。 - さらに、前記反応槽内を加熱する加熱機構を備え、
前記ステップ6では、前記第1エア層が、前記加熱機構による加熱領域の外に至るように、滴定液の所定量を前記反応槽と反対側に移動させる、請求項1に記載の滴定装置。 - さらに、前記反応槽内を加熱する加熱機構を備え、
前記ステップ6では、前記第1エア層及び前記純水層が、前記加熱機構による加熱領域の外に至るように、滴定液の所定量を前記反応槽と反対側に移動させる、請求項1に記載の滴定装置。 - 次回の滴定を開始する前に、前記ステップ2、ステップ4、及びステップ6を行った際に、前記滴定ポンプが移動させた滴定液の量の合計と同じ量の滴定液を、前記滴定ポンプで前記反応槽側に移動させる、請求項1~3の何れか一項に記載の滴定装置。
- 滴定管全体に充填された滴定液を滴定ポンプにより反応槽側に移動させて、滴定管の先端から滴定液を前記反応槽に吐出することにより滴定を行う滴定装置であって、
滴定終了後次の滴定開始までの間に待機期間が存在し、前記待機期間の間、前記滴定管の先端側に、滴定液が充填されていないバリア領域が形成されており、前記バリア領域は、第1エア層と、前記第1エア層に隣接する純水層と、前記純水層に隣接して先端に至る第2エア層からなることを特徴とする滴定装置。 - さらに、前記反応槽内を加熱する加熱機構を備え、
前記バリア領域は、前記第1エア層が、前記加熱機構による加熱領域の外に位置するように形成されている、請求項5に記載の滴定装置。 - さらに、前記反応槽内を加熱する加熱機構を備え、
前記バリア領域は、前記第1エア層及び前記純水層が、前記加熱機構による加熱領域の外に位置するように形成されている、請求項5に記載の滴定装置。 - 次回の滴定を開始する前に、前記バリア領域を解消するのに必要充分な量の滴定液を、前記滴定ポンプで前記反応槽側に移動させて前記滴定管全体に滴定液を充填する、請求項5~7の何れか一項に記載の滴定装置。
- 前記滴定液が過マンガン酸塩溶液である、請求項1~8の何れか一項に記載の滴定装置。
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