JP7187252B2 - 透明スクリーン用シート、透明スクリーン、及び粘着塗料 - Google Patents
透明スクリーン用シート、透明スクリーン、及び粘着塗料 Download PDFInfo
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Description
(請求項1に記載の手段)
樹脂層及び粘着層を有する投射表示型のシートであり、
前記粘着層がジルコニアを含む粘着剤で構成され、
前記ジルコニアの体積平均粒子径が10~300nmであり、
前記粘着層表面の算術平均粗さ(Ra)が1.0μm以下である、
ことを特徴とする透明スクリーン用シート。
前記粘着層は、厚さが5~80μmで、
前記ジルコニアは、屈折率が1.80~2.20であり、
前記ジルコニアの屈折率と前記粘着剤の屈折率との差が0.03~0.8である、
請求項1に記載の透明スクリーン用シート。
前記樹脂層の厚さが25~200μmである、
請求項1又は請求項2に記載の透明スクリーン用シート。
光透過率が86.0~91.0%で、かつヘイズ値が1.0~20.0%である、
請求項1~3のいずれか1項に記載の透明スクリーン用シート。
前記粘着剤がアクリル系粘着剤である、
請求項1~4のいずれか1項に記載の透明スクリーン用シート。
透明基材に請求項1~5のいずれか1項に記載の透明スクリーン用シートが積層されている、
ことを特徴とする透明スクリーン。
粘着剤及びジルコニアを含み、
前記ジルコニアは、屈折率が1.80~2.20、体積平均粒子径が5~500nm、濃度が0.10~5.0質量%である、
ことを特徴とする粘着塗料。
前記ジルコニアの分散液を含む有機溶剤と前記粘着剤とが混合されている、
参考となる手段に記載の粘着塗料。
樹脂層4は、本形態の透明スクリーン用シート3の剛性を確保し、また、粘着層5の支持材となる。樹脂層4は、通常、フィルム状である。
粘着層5は、透明スクリーン用シート3に向かって投影された映像等の情報を視認可能とする(表示する)ための層である。粘着層5は、粘着剤及び光拡散剤(ジルコニア)6を含む。光拡散剤6が強度低下の問題にならない粘着層5に含まれており、樹脂層4に含まれるものではないため、使用に伴う摩耗が回避され、耐久性に優れる。この点、光拡散剤6を粘着層5に含ませるとすることは技術的には簡易であるが、従来、このような発想に思い至ることがなかった。
本形態の透明スクリーン用シート3は、光透過率が86.0~91.0%であるのが好ましく、89.0~91.0%であるのがより好ましい。光透過率が高まると透明スクリーン2の背景が見えやすくなるが、光透過率が高くなり過ぎると透明スクリーン2に映し出される映像が見えにくくなる可能性がある。
透明基材2としては、例えば、ガラスや樹脂等で形成された透明パネル、透明ディスプレイ、透明スクリーン、ショーケース等を例示することができる。
本形態の透明スクリーン1、あるいは透明スクリーン用シート3は、静止画及び動画の少なくとも一方を映し出す(表示する)ために用いることができる。具体的には、例えば、デパート等のショーウィンドウやイベントスペース等の透明パーティション等にその透明性を維持したまま商品情報や広告等を投射表示するために用いることができる。また、この他にも、例えば、デジタルサイネージや、プロジェクションマッピング、ヘッドアップディスプレイ等において用いることができる。なお、透明スクリーン1は、例えば、プロジェクター用スクリーンなどと呼ばれることもある。
本明細書において光拡散剤等の各成分の含有量は、これに反する記載がない限り、固形分換算した場合の含有量を意味する。
紫外可視分光光度計(島津製作所製:型番UV-3150)を使用し、試験片の380~780nmにおける光線透過率及びヘイズ値(D65光源、視野角2°)を測定した。
試験片の透明性を目視に基づいて評価した。
◎:透明性が高い。光透過率90%以上、ヘイズ5%未満であった。
○:◎より劣るが透明性を有する。光透過率89%以上、ヘイズ10%未満であった。
△:○より劣るが透明性を有する。光透過率88%以上、ヘイズ20%未満であった。
×:透明とは言えない。光透過率88%未満、ヘイズ20%以上であった。
試験片にプロジェクター(3M製:MP160)の映像を透過させて映像の映り具合を目視で評価した。
◎:綺麗な映像を映す。ヘイズ値が3.0%以上であった。
○:◎より薄いが綺麗な映像を映す。ヘイズ値が1.0以上であった。
×:映像を映さない。ヘイズ値が1.0%未満であった。
樹脂表面と粘着表面の算術平均粗さ(Ra)は、JIS B 0601に準拠して、レーザー顕微鏡(KEYENCE製:VK-9710)を使用し、10x対物レンズ(200倍)にて測定した。
(映像ムラ)
試験片にプロジェクター(3M製:MP160)の映像を透過させて映像のムラを目視で評価した。
◎:像の輪郭が乱れてなく綺麗な映像を映す。
○:◎より像の輪郭が乱れて見えるが、綺麗な映像を映す。
×:像の輪郭が乱れており、映像ムラとして見える。
試験片をソーダライムガラス板に貼り合わせ、60℃95%RH環境下に1ヵ月静置した後に取り出し、貼合性を以下の基準で評価した。
◎:浮き剥がれ・シワ・糊のはみ出しなどの発生なし。
△:2mm未満の浮き剥がれ・シワ・糊のはみ出しなどが一部発生するが、形状をとどめている。
×:2mm以上の裁断面に浮き剥がれ・シワ・糊のはみ出しなどが発生し、形状が得られず、見栄えが劣る。
試験片を50μPETフィルムに貼り合わせ、23℃50%RH環境下で断裁機(コクヨ製:型番DN-61N)を用いて裁断し、裁断面を目視で確認することにより、加工性を以下のように評価した。
◎:裁断面に浮き剥がれ・シワ・糊のはみ出しなどの発生なし。
△:裁断面に幅2mm未満の浮き剥がれ・シワ・糊のはみ出しなどが一部発生するが、シートとして形状をとどめている。
×:裁断面に幅2mm以上の裁断面に浮き剥がれ・シワ・糊のはみ出しなどが発生し、シートとしての形状が得られず、見栄えが劣る。
2 透明基材
3 透明スクリーン用シート
4 樹脂層
5 粘着層
6 光拡散剤
Claims (6)
- 樹脂層及び粘着層を有する投射表示型のシートであり、
前記粘着層がジルコニアを含む粘着剤で構成され、
前記ジルコニアの体積平均粒子径が10~300nmであり、
前記粘着層表面の算術平均粗さ(Ra)が1.0μm以下である、
ことを特徴とする透明スクリーン用シート。 - 前記粘着層は、厚さが5~80μmで、
前記ジルコニアは、屈折率が1.80~2.20であり、
前記ジルコニアの屈折率と前記粘着剤の屈折率との差が0.03~0.8である、
請求項1に記載の透明スクリーン用シート。 - 前記樹脂層の厚さが25~200μmである、
請求項1又は請求項2に記載の透明スクリーン用シート。 - 光透過率が86.0~91.0%で、かつヘイズ値が1.0~20.0%である、
請求項1~3のいずれか1項に記載の透明スクリーン用シート。 - 前記粘着剤がアクリル系粘着剤である、
請求項1~4のいずれか1項に記載の透明スクリーン用シート。 - 透明基材に請求項1~5のいずれか1項に記載の透明スクリーン用シートが積層されている、
ことを特徴とする透明スクリーン。
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JP2018197442A JP7187252B2 (ja) | 2018-10-19 | 2018-10-19 | 透明スクリーン用シート、透明スクリーン、及び粘着塗料 |
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