JP7185794B1 - 固化材および土壌の固化処理方法 - Google Patents

固化材および土壌の固化処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】強度発現性に優れ、改良土壌の強度(例えば、一軸圧縮強さ)を大きくすることができる固化材を提供する。【解決手段】セメント、高炉スラグ微粉末、及び石膏粉末を含む固化材であって、水と固化材を、23℃の環境下で水と固化材の質量比が1:1となる量で混合した後、「ASTM C1702-17」に記載された水和熱の測定方法に準拠して測定される、72時間経過した場合における積算熱量が、130~300J/gである固化材。【選択図】図1

Description

本発明は、固化材および該固化材を用いた土壌の固化処理方法に関する。
土壌の固化処理方法として、土壌にセメント等の固化材を添加して、混合し、これを水和固化させることで、土壌と固化材の混合物(改良土壌)の強度を発現させる方法が用いられている。
有機質軟弱地盤を十分に固化することのできる固化材として、特許文献1には、セメント、高炉スラグおよび石膏を混合してなる有機質軟弱地盤用固化材において、石膏が単独粉砕されていることを特徴とする、有機質軟弱地盤用固化材が記載されている。
また、特許文献2には、セメントと高炉スラグ微粉末と無水石こうとを含む高有機質土または腐植土用固化材であって、前記セメントと高炉スラグ微粉末と無水石こうとの合計量に対する前記高炉スラグ微粉末と無水石こうの合計量が15~40質量%であり、かつ前記セメントと高炉スラグ微粉末と無水石こうとの合計量に対して高炉スラグ微粉末を10質量%以上含むことを特徴とする高有機質土または腐植土用固化材が記載されている。
特開平6-287555号公報 特開2018-193515号公報
本発明の目的は、強度発現性に優れ、改良土壌の強度(例えば、一軸圧縮強さ)を大きくすることができる固化材を提供することである。
本発明者は、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、セメント、高炉スラグ微粉末、及び石膏粉末を含み、72時間経過した場合における積算熱量が、130~300J/gである固化材によれば、上記目的を達成できることを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、以下の[1]~[8]を提供するものである。
[1] セメント、高炉スラグ微粉末、及び石膏粉末を含む固化材であって、水と上記固化材を、23℃の環境下で上記水と上記固化材の質量比が1:1となる量で混合した後、「ASTM C1702-17」に記載された水和熱の測定方法に準拠して測定される、72時間経過した場合における積算熱量が、130~300J/gであることを特徴とする固化材。
[2] 水と上記固化材を、23℃の環境下で上記水と上記固化材の質量比が1:1となる量で混合した後、5~18時間の経過時間内における水和発熱速度の最大値(A1max)と30~36時間の経過時間内における水和発熱速度の最大値(A2max)の水和発熱速度比(A1max/A2max)が、1.0~3.2である前記[1]に記載の固化材。
[3] 上記高炉スラグ微粉末の塩基度が1.55~1.80である前記[1]又は[2]に記載の固化材。
[4] 上記石膏粉末のブレーン比表面積が5,000cm/g未満である前記[1]~[3]のいずれかに記載の固化材。
[5] 前記[1]~[4]のいずれかに記載の固化材を、土壌に添加して混合し、改良土壌を得る土壌の固化処理方法。
[6] 上記土壌が有機質土である前記[5]に記載の土壌の固化処理方法。
[7] 上記有機質土がフミン酸を8~70質量%の割合で含むものである前記[6]に記載の土壌の固化処理方法。
[8] 上記土壌の固化処理方法が、20℃以上の環境下で行われる前記[5]~[7]のいずれかに記載の土壌の固化処理方法。
本発明の固化材によれば、改良土壌の強度(例えば、一軸圧縮強さ)を大きくすることができる。
実施例、比較例における経過時間と積算熱量との関係を示す図である。 実施例、比較例における経過時間と水和発熱速度との関係を示す図である。
本発明の固化材は、セメント、高炉スラグ微粉末、及び石膏粉末を含む固化材であって、水と固化材を、23℃の環境下で水と固化材の質量比が1:1となる量で混合した後、「ASTM C1702-17」に記載された水和熱の測定方法に準拠して測定される、72時間経過した場合における積算熱量が、130~300J/gであるものである。
固化材に含まれるセメントの例としては、普通ポルトランドセメント、早強ポルトランドセメント、中庸熱ポルトランドセメント、低熱ポルトランドセメント等の各種ポルトランドセメントや、高炉セメント、フライアッシュセメント等の混合セメントや、エコセメント等が挙げられる。これらは1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
セメントのブレーン比表面積は、好ましくは2,500~6,000cm/g、より好ましくは2,800~5,500cm/g、特に好ましくは3,000~5,000cm/gである。上記ブレーン比表面積が2,500cm/g以上であれば、固化材の強度発現性をより向上させることができる。上記ブレーン比表面積が6,000cm/g以下であれば、セメントの製造にかかるコストが過大にならない。
固化材中のセメントの割合は特に限定されるものではなく、固化材の上記積算熱量が上記数値範囲内となる割合であればよい。例えば、上記割合は、好ましくは25~80質量%、より好ましくは30~75質量%である。上記割合が、25質量%以上であれば、固化材の強度発現性をより向上させることができる。上記割合が80質量%以下であれば、固化材の上記積算熱量が上記数値範囲内に収まりやすくなり、その結果、固化材の強度発現性がより向上する。
高炉スラグ微粉末としては、高炉で銑鉄を製造する際に副生する溶融状態のスラグを、水で急冷した後、破砕して得られる水砕スラグや、徐冷した後、破砕して得られる徐冷スラグ等の微粉末が挙げられる。これらは1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
高炉スラグ微粉末のブレーン比表面積は、好ましくは3,000~10,000cm/g、より好ましくは3,500~9,500cm/g、特に好ましくは4,000~9,000cm/gである。上記ブレーン比表面積が3,000cm/g以上であれば、固化材の強度発現性をより向上させることができる。上記ブレーン比表面積が10,000cm/g以下であれば、材料の入手が容易であり、コストが過大にならない。
高炉スラグ微粉末の塩基度は、好ましくは1.55~1.80、より好ましくは1.60~1.75、特に好ましくは1.65~1.72である。上記塩基度が1.55以上であれば、固化材の強度発現性をより向上させることができる。上記塩基度が1.80以下であれば、材料の入手が容易であり、コストが過大にならず、かつ、固化材の上記積算熱量が上記数値範囲内に収まりやすくなり、その結果、固化材の強度発現性がより向上する。
固化材中の高炉スラグ微粉末の割合は特に限定されるものではなく、固化材の上記積算熱量が上記数値範囲内となる割合であればよい。例えば、上記割合は、好ましくは15~75質量%、より好ましくは20~70質量%である。上記割合が15質量%以上であれば、固化材の上記積算熱量が上記数値範囲内に収まりやすくなり、その結果、固化材の強度発現性がより向上する。上記割合が75質量%以下であれば、固化材の強度発現性がより向上する。
石膏粉末としては、特に限定されるものではなく、例えば、天然二水石膏、排煙脱硫石膏、リン酸石膏、チタン石膏、フッ酸石膏等の粉末が挙げられる。これらは1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
また、石膏の形態の例としては、二水石膏、半水石膏及び無水石膏が挙げられる。石膏粉末は、1種の形態のみからなる粉末であってもよく、2種以上の形態を含む粉末であってもよい。
石膏粉末のブレーン比表面積は、好ましくは5,000cm/g未満、より好ましくは4,500cm/g以下、特に好ましくは4,200cm/g以下である。上記ブレーン比表面積が5,000cm/g未満であれば、固化材の強度発現性がより向上する。また、上記ブレーン比表面積は、石膏粉末の反応性が低下することを防ぐ観点からは、好ましくは1,000cm/g以上、より好ましくは1,500cm/g以上、特に好ましくは2,000cm/g以上である。
固化材中の石膏粉末の割合は特に限定されるものではなく、固化材の上記積算熱量が上記数値範囲内となる割合であればよい。例えば、上記割合は、SO換算で、好ましくは2~35質量%、より好ましくは3~30質量%である。上記割合が2質量%以上であれば、固化材の上記積算熱量が上記数値範囲内に収まりやすくなり、その結果、固化材の強度発現性がより向上する。上記割合が30質量%以下であれば、固化材の強度発現性がより向上する。
なお、セメントに含まれる石膏粉末は、上記割合には含まれないものとする。
本発明において、水と固化材を、23℃の環境下で水と固化材の質量比が1:1となる量で混合した後、「ASTM C1702-17」に記載された水和熱の測定方法に準拠して測定される、72時間経過した場合における積算熱量は、130~300J/g、好ましくは140~290J/g、より好ましくは160~280J/g、さらに好ましくは170~270J/g、さらに好ましくは180~260J/g、さらに好ましくは200~250J/g、特に好ましくは235~250J/gである。上記積算熱量が130J/g未満であると、固化材の強度発現性が低下する。上記積算熱量が300J/g以上であれば、吸湿による水和が進行しやすく、製造、保管、及び運搬の取り扱いが困難となる。
本発明において、水と固化材を、23℃の環境下で水と固化材の質量比が1:1となる量で混合した後、5~18時間の経過時間内における水和発熱速度の最大値(A1max)と30~36時間の経過時間内における水和発熱速度の最大値(A2max)の水和発熱速度比(A1max/A2max)は、好ましくは1.0~3.2、より好ましくは1.1~3.1、さらに好ましくは1.2~2.6、さらに好ましくは1.2~2.0、さらに好ましくは1.2~1.8、さらに好ましくは1.2~1.6、特に好ましくは1.2~1.4である。上記比が1.0以上である固化材は、製造、保管、及び運搬の取り扱いが容易となる。上記比が3.2以下であれば、固化材の強度発現性がより向上する。
上述した固化材を用いた土壌の固化処理方法の一例としては、上述した固化材を、土壌に添加して混合し、改良土壌を得る方法等が挙げられる。
固化処理の対象となる土壌としては、特に限定されないが、有機物を含むにもかかわらず改良土壌の強度を十分に向上することができる観点から、有機質土が好ましい。
ここで、本明細書中、「有機質土」とは、有機物(特に、腐植物質)を含む土をいう。なお、「腐植物質」とは、土壌中の動植物等の遺体が、微生物による分解を経て形成された最終生成物をいい、様々な有機化合物を含むものである。
腐植物質を構成する成分としては、ヒューミン(アルカリ及び酸に溶けない成分)、フミン酸(アルカリに溶け、酸に溶けない成分)、及びフルボ酸(アルカリ及び酸に溶ける成分)が挙げられる。
通常、有機物は、セメントの水和反応を阻害するため、セメント系固化材を用いて、有機物を含む土壌の固化処理を行った場合、固化処理後の土壌の強度を十分に大きくすることができない場合がある。本発明の固化材によれば、固化処理の対象が有機質土であっても、固化改良後の改良土壌の強度を十分に大きくすることができる。
有機質土の例としては、泥炭、黒ボク土、水田土、黒泥土、及びポトゾル等が挙げられる。
有機質土中の有機物の割合は、好ましくは3質量%以上、より好ましくは5~90質%、特に好ましくは8~80質量%である。本発明の固化材によれば、有機物の割合が3質量%以上であるような有機質土であっても、改良土壌の強度をより大きくすることができる。
また、有機質土中のフミン酸の割合は、好ましくは8~70質量%、より好ましくは10~60質量%、特に好ましくは15~50質量%である。本発明の固化材によれば、フミン酸の割合が8質量%以上であるような有機質土であっても、改良土壌の強度を大きくすることができる。また、上記割合が70質量%以下であれば、改良土壌の強度をより大きくすることができる。
なお、有機質土中の有機物の割合は、有機質土から水分を除いた固形分の全量を100質量%とした場合の割合である。
また、本発明の土壌の固化処理方法は、好ましくは20℃以上、より好ましくは21℃以上の環境下で行われる。上記固化処理方法によれば、20℃以上の環境下であっても、改良土壌の強度をより大きくすることができる。上記温度の上限値は特に限定されないが、例えば、50℃、好ましくは45℃である。
固化材を、土壌に添加して混合する方法の例としては、土壌に固化材を粉体のまま添加して混合するドライ添加方法や、固化材に水を加えてスラリーとした後に、該スラリーを土壌に添加して混合するスラリー添加方法等が挙げられる。
土壌1m当たりの固化材の添加量は、改良土壌の強度をより大きくする観点からは、好ましくは100kg以上、より好ましくは120kg以上、さらに好ましくは135kg以上、特に好ましくは150kg以上である。該添加量は、固化処理のコストの低減の観点からは、好ましくは800kg以下、より好ましくは600kg以下、特に好ましくは500kg以下である。
以下、本発明を実施例により具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
[使用材料]
(1)セメント;市販品、普通ポルトランドセメント、ブレーン比表面積:3,260~3,750cm/g
(2)高炉スラグ微粉末;ブレーン比表面積:4,000~9,000cm/g、塩基度:1.69
(3)石膏粉末;ブレーン比表面積:4,150cm/g
(4)土壌(有機質土):泥炭、含水比:182.8%、湿潤密度:1.14g/cm、フミン酸の割合:27.3質量%
(5)水;上水道水
[実施例1]
セメント、高炉スラグ微粉末、石膏粉末を混合して、固化材を得た。
各材料の配合量は、固化材中、セメントの割合が53~68質量%、高炉スラグ微粉末の割合が17~32質量%、石膏粉末の割合が、SO換算で5~20質量%の範囲内となる量で適宜調整した。
水と上記固化材を、23℃の環境下で水と固化材の質量比が1:1となる量で混合して混合物(スラリー)を得た後、「ASTM C1702-17」に記載された水和熱の測定方法に準拠して測定される、72時間経過した場合における積算熱量を測定した。熱量の測定は、伝導型熱量計(東京理工舎社製、商品名「MMC-5116」)を用いて、混合物の熱量を測定し、得られた発熱速度曲線を0時間から72時間の範囲で時間積分したものを、72時間経過した場合における積算熱量とした。経過時間と積算熱量との関係を図1に示す。
また、水と上記固化材を、23℃の環境下で水と固化材の質量比が1:1となる量で混合した後、5~18時間の経過時間内における水和発熱速度の最大値(A1max)、30~36時間の経過時間内における水和発熱速度の最大値(A2max)、及び水和発熱速度比(A1max/A2max)を表1に示す。
なお、水和発熱速度の第一のピークは5~18時間の経過時間内に発現し、A1maxは、経過時間8~13時間の経過時間内で現れた。また、A2maxは、経過時間が30時間となった際に現れた。経過時間と水和発熱速度との関係を図2に示す。
21~25℃の環境下で、水と上記固化材を、質量比が1:1となる量で混合して混合物(スラリー)を得た後、土壌に、固化材の添加量が450kg/mとなる量の固化材を添加し、ミキサを用いて混合して改良土壌を得た。得られた改良土壌を23℃の環境下で養生して材齢28日における一軸圧縮強さを、「JIS A 1216:2020(土の一軸圧縮試験方法)」に準拠して測定した。また、一軸圧縮強さが300N/m以上を「〇」、100N/m以上、300N/m未満を「△」、100N/m未満又は硬化しないものを「×」として、強度判定を行った。
[実施例2]
各材料の配合量を、固化材中、セメントの割合が38~53質量%、高炉スラグ微粉末の割合が25~40質量%、石膏粉末の割合がSO換算で、8~23質量%の範囲内となる量で適宜調整した以外は、実施例1と同様にして固化材を得た。
上記固化材を用いて、実施例1と同様にして、上記積算熱量等の測定等を行った。
[実施例3]
各材料の配合量を、固化材中、セメントの割合が33~48質量%、高炉スラグ微粉末の割合が35~50質量%、石膏粉末の割合がSO換算で、5~20質量%の範囲内となる量で適宜調整した以外は、実施例1と同様にして固化材を得た。
上記固化材を用いて、実施例1と同様にして、上記積算熱量等の測定等を行った。
[実施例4]
各材料の配合量を、固化材中、セメントの割合が48~63質量%、高炉スラグ微粉末の割合が25~40質量%、石膏粉末の割合がSO換算で、5~20質量%の範囲内となる量で適宜調整した以外は、実施例1と同様にして固化材を得た。
上記固化材を用いて、実施例1と同様にして、上記積算熱量等の測定等を行った。
[実施例5]
各材料の配合量を、固化材中、セメントの割合が43~53質量%、高炉スラグ微粉末の割合が30~40質量%、石膏粉末の割合がSO換算で、8~18質量%の範囲内となる量で適宜調整した以外は、実施例1と同様にして固化材を得た。
上記固化材を用いて、実施例1と同様にして、上記積算熱量等の測定等を行った。
[比較例1]
固化材の材料として、普通ポルトランドセメントのみを用い、高炉スラグ微粉末及び石膏粉末を用いない以外は実施例1と同様にして、上記積算熱量、水和発熱速度の最大値(A1max)、水和発熱速度の最大値(A2max)、一軸圧縮強さを測定し、水和発熱速度比(A1max/A2max)を算出した。
[比較例2]
各材料の配合量を、固化材中、セメントの割合が8~23質量%、高炉スラグ微粉末の割合が77~92質量%、石膏粉末の割合がSO換算で、0~15質量%の範囲内となる量で適宜調整した以外は、実施例1と同様にして固化材を得た。
上記固化材を用いて、実施例1と同様にして、上記積算熱量等の測定等を行った。
なお、実施例2~5、比較例1~2において、水和発熱速度の第一のピークは5~18時間の経過時間内に発現し、A1maxは、経過時間8~13時間の経過時間内で現れた。また、A2maxは、30~31時間の経過時間内において現れた。
各々の結果を表1に示す。
Figure 0007185794000002
表1から、実施例1~5の一軸圧縮強さ(429~2,427kN/m)は、比較例1~2の一軸圧縮強さ(硬化せず又は125kN/m)よりも大きいことがわかる。

Claims (7)

  1. セメント、高炉スラグ微粉末、及び石膏粉末を含み、かつ、酸性硫酸塩を含まない固化材であって、
    上記固化材中、上記セメントの割合が25~80質量%、上記高炉スラグ微粉末の割合が15~70質量%、及び、上記石膏粉末の割合がSO 換算で2~35質量%であり、
    水と上記固化材を、23℃の環境下で上記水と上記固化材の質量比が1:1となる量で混合した後、「ASTM C1702-17」に記載された水和熱の測定方法に準拠して測定される、72時間経過した場合における積算熱量が、130~260J/gであり、
    水と上記固化材を、23℃の環境下で上記水と上記固化材の質量比が1:1となる量で混合した後、5~18時間の経過時間内における水和発熱速度の最大値(A 1max )と30~36時間の経過時間内における水和発熱速度の最大値(A 2max )の水和発熱速度比(A 1max /A 2max )が、1.2~3.2であることを特徴とする固化材。
  2. 上記高炉スラグ微粉末の塩基度が1.55~1.80である請求項に記載の固化材。
  3. 上記石膏粉末のブレーン比表面積が5,000cm/g未満である請求項1又は2に記載の固化材。
  4. 請求項1~のいずれか1項に記載の固化材を、土壌に添加して混合し、改良土壌を得る土壌の固化処理方法。
  5. 上記土壌が有機質土である請求項に記載の土壌の固化処理方法。
  6. 上記有機質土がフミン酸を8~70質量%の割合で含むものである請求項に記載の土壌の固化処理方法。
  7. 上記土壌の固化処理方法が、20℃以上の環境下で行われる請求項4~6のいずれか1項に記載の土壌の固化処理方法。
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