JP7185581B2 - 車両前部構造 - Google Patents

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本発明は、車両前部構造に関する。
従来、サイドフレームおよびサブフレームに連結されるフロントクロスメンバが、直線形状の中央部と、この中央部の両側の部分が端部側に行くに従って下方に傾斜する傾斜部と、この傾斜部の両側にそれぞれ直線状に成形された端部とによって構成されているフレーム構造が知られている(例えば、特許文献1)。
このようなフレーム構造は、前方からの衝撃を受けるフロントクロスメンバの両側に傾斜部が設けられて、サブフレームに対する連結部とサイドフレームに対する連結部とが上下方向においてオフセットされる。これにより、フロントクロスメンバを含む面によって衝撃を受けることになるので、吸収される衝撃エネルギーを増加させることができる。
特開2000-203452号
ここで、乗員の傷害を低減させるためには、車両の衝突時において、乗員に作用する衝撃を緩和することだけではなく、乗員の生存空間を確保することも重要である。そして、車両前部構造の剛性を高め、自車両の乗員の生存空間を確保することも考えられるが、車両前部の剛性の高い自車両が、車両前部の剛性の低い他車両と衝突したときには、衝突相手となる他車両の乗員の生存空間を確保することが困難となり、必要以上に衝突相手となる他車両の乗員に傷害を与えかねないという問題点があった。このため、車両の衝突時において、衝突相手である他車両の乗員の生存空間を確保しつつ、自車両の乗員の生存空間を確保することが可能な車両前部構造が望まれていた。
本発明は、係る問題点に鑑み、車両の衝突時において、乗員の生存空間を確保することが可能な車両前部構造を提供することを目的とする。
このような課題を解決するために、本発明に係る車両前部構造は、車両の前後方向に延在する左右一対のメインフレームと、前記メインフレームの周辺に設けられており、前記メインフレームの幅以上の長さであって、前記車両の略左右方向に延在する横部材、及び前記横部材と連結され、前記車両の略上下方向に延在する縦部材により構成される四辺部材と、を有し、前記四辺部材の横動きにより、前記縦部材の一方が前記メインフレームの一方と係合する構成を有することを特徴とする。
また、本発明に係る車両前部構造は、前記メインフレームと、前記縦部材とを離隔する離隔部が設けられていることを特徴とする。
また、本発明に係る車両前部構造において、前記縦部材は、横方向の動きを阻害しない構造で前記メインフレームと係合されることを特徴とする。
また、本発明に係る車両前部構造において、前記縦部材は、前記メインフレームの外側に設けられており、前記メインフレームの外側には、前記縦部材の内側と係合する係合部を備えていることを特徴とする。
また、本発明に係る車両前部構造において、前記縦部材は、前記メインフレームの内側に設けられており、前記縦部材は、外側に突出する凸状部材を備えており、前記メインフレームの外側には、前記凸状部材と係合する係合部を備えていることを特徴とする、
また、本発明に係る車両前部構造において、前記メインフレームは、前記車両の後方側に狭幅する逆ハの字構成であることを特徴とする。
また、本発明に係る車両前部構造において、前記メインフレームは、前記車両の後方側に拡幅するハの字構成であることを特徴とする。
本発明によれば、車両の衝突時において、乗員の生存空間を確保することが可能な車両前部構造を提供することができる。
車両の前部構造を示す図である。 メインフレームと、ラジエータコアサポートとの関係を示す正面図である。 メインフレームと、縦部材との関係を示す上面図である。 衝突時における縦部材と、係合部との関係を示す上面図である。 第2実施形態におけるメインフレームと、ラジエータコアサポートとの関係を示す正面図である。 第2実施形態における係合部と、凸状部材との関係を示す上面図である。 第3実施形態におけるメインフレームを示す上面図である。 第4実施形態におけるメインフレームと、ラジエータコアサポートとの関係を示す上面図である。
(第1実施形態)
以下において、図1~図4を用いて本発明の第1実施形態について説明を行う。
(車両1の前部構造)
まず、図1を用いて、車両1の前部構造について説明を行う。
図1に示す通り、車両1の前部には、メインフレーム2と、アッパフレーム3と、ロアフレーム4と、ラジエータコアサポート5と、が設けられている。
メインフレーム2は、車両1の前後方向に延在して設けられている。また、メインフレーム2は、車両1の正面視右側に設けられた第1メインフレーム2aと、車両1の正面視左側に設けられた第2メインフレーム2bとにより、左右一対に構成されている。
アッパフレーム3は、メインフレーム2の上方に設けられており、車両1の前後方向に延在して設けられている。また、アッパフレーム3は、車両1の正面視右側に設けられた第1アッパフレーム3aと、車両1の正面視左側に設けられた第2アッパフレーム3bとにより、左右一対に構成されている。
ロアフレーム4は、メインフレーム2の下方に設けられており、車両1の前後方向に延在して設けられている。また、ロアフレーム4は、車両1の正面視右側に設けられた第1ロアフレーム4aと、車両1の正面視左側に設けられた第2ロアフレーム4bとにより、左右一対に構成されている。
ラジエータコアサポート5は、メインフレーム2の周辺に設けられており、車両1のエンジンを冷却するためのラジエータが取り付けられる。また、ラジエータコアサポート5は、縦部材6と、横部材7とにより構成されている。
ここで、縦部材6は、横部材7と連結され、車両1の略上下方向に延在して設けられている。また、縦部材6は、車両1の正面視右側に設けられた第1縦部材6aと、車両1の正面視左側に設けられた第2縦部材6bと、により構成されている。
一方で、横部材7は、第1メインフレーム2a、及び第2メインフレーム2bの幅以上の長さであって、車両1の略左右方向に延在して設けられている。また、横部材7は、メインフレーム2の上方に設けられ、アッパフレーム3と固定される第1横部材7aと、メインフレーム2の下方に設けられた第2横部材7bと、により構成されている。
そして、ラジエータコアサポート5は、第1縦部材6aと、第2縦部材6bと、第1横部材7aと、第2横部材7bと、により井桁形状となっている。
(メインフレーム2と、ラジエータコアサポート5との関係)
次に、図2を用いて、メインフレーム2と、ラジエータコアサポート5との関係について説明を行う。なお、図2は、車両1の前方からメインフレーム2と、ラジエータコアサポート5と、を視た正面図でもある。
図2に示す通り、メインフレーム2は、井桁形状のラジエータコアサポート5の内側に設けられており、メインフレーム2の外側と、縦部材6の内側との間には、第1離隔部8aと、第2離隔部8bとにより構成される離隔部8が設けられている。これにより、メインフレーム2と、縦部材6とが直接接していない構成となっている。
より具体的に説明すると、第1メインフレーム2aの外側と、第1縦部材6aの内側との間には、第1離隔部8aが設けられている。このため、第1離隔部8aにより、第1メインフレーム2aと、第1縦部材6aとが直接接しない構成となっている。
また、第2メインフレーム2bの外側と、第2縦部材6bの内側との間には、第2離隔部8bが設けられている。このため、第2離隔部8bにより、第2メインフレーム2bと、第2縦部材6bとが直接接しない構成となっている。
なお、離隔部8の間隔は、メインフレーム2と、縦部材6とが直接接していない間隔であれば、適宜設定可能である。
(メインフレーム2と、縦部材6との関係)
次に、図3を用いて、メインフレーム2と、縦部材6との関係について説明を行う。なお、図3は、車両1の上方からメインフレーム2と、ラジエータコアサポート5と、を視た上面図でもある。
図3に示す通り、メインフレーム2には、車両1の衝突時において、縦部材6と係合する係合部9が設けられている。ここで、係合部9は、第1係合部9aと、第2係合部9bとにより構成されている。
具体的には、第1メインフレーム2aには、車両1の衝突時において、第1縦部材6aと係合する第1係合部9aが設けられている。ここで、第1係合部9aは、ラジエータコアサポート5の後方側であって、第1縦部材6aの略近傍に設けられている。
また、第2メインフレーム2bには、車両1の衝突時において、第2縦部材6bと係合する第2係合部9bが設けられている。ここで、第2係合部9bは、ラジエータコアサポート5の後方側であって、第2縦部材6bの略近傍に設けられている。
(衝突時における縦部材6と、係合部9との関係)
次に、図4を用いて、衝突時における縦部材6と、係合部9との関係について説明を行う。なお、図4は、車両1の上方からメインフレーム2と、ラジエータコアサポート5と、を視た上面図でもある。
図4(A)に示す通り、第1メインフレーム2aは、車両1の上面視右側前方から衝突荷重が作用した場合に、衝突荷重の衝突エネルギーEによって、車両1の後方側に潰れ変形することとなる。このとき、ラジエータコアサポート5の上面視右側が後退し、車両1の上面視左側がそれに引きずられて、車両1の上面視右側後方に移動しようとする。これにより、車両1の上面視右側方向(具体的には、S1方向)への横動きが発生し、第2縦部材6bと、第2係合部9bとが係合することとなる。この結果、第2縦部材6bと、第2係合部9bとが係合した部分を軸として、ラジエータコアサポート5に回転モーメントMが発生することとなる。
また、図4(B)に示す通り、第2メインフレーム2bは、車両1の上面視左側前方から衝突荷重が作用した場合に、衝突荷重の衝突エネルギーEによって、車両1の後方側に潰れ変形することとなる。このとき、ラジエータコアサポート5の上面視左側が後退し、車両1の上面視右側がそれに引きずられて、車両1の上面視左側後方に移動しようとする。これにより、車両1の上面視左側方向(具体的には、S2方向)への横動きが発生し、第1縦部材6aと、第1係合部9aとが係合することとなる。この結果、第1縦部材6aと、第1係合部9aとが係合した部分を軸として、ラジエータコアサポート5に回転モーメントMが発生することとなる。
ここで、車両1に対する衝突荷重が作用する前において、縦部材6は、離隔部8によってメインフレーム2と離隔されている。また、縦部材6は、車両1に対する衝突荷重が作用した場合に、係合部9と係合することとなる。これにより、縦部材6は、車両1に衝突荷重が作用した場合であっても、車両1の横方向(具体的には、S1方向や、S2方向)の動きを阻害しない構造となっている。
また、縦部材6が、離隔部8によってメインフレーム2と離隔されているのは、前突時において、ラジエータコアサポート5の前後長分の潰れ残りを生じさせないことにより、メインフレーム2による衝撃の吸収を阻害しないためである。
(第2実施形態)
以下において、図5~図6を用いて本発明の第2実施形態について説明を行う。
(第2実施形態におけるメインフレーム2と、ラジエータコアサポート5との関係)
次に、図5を用いて、第2実施形態におけるメインフレーム2と、ラジエータコアサポート5との関係について説明を行う。なお、図5は、車両1の前方からメインフレーム2と、ラジエータコアサポート5と、を視た正面図でもある。
図5に示す通り、第2実施形態において、メインフレーム2は、ラジエータコアサポート5の外側に設けられている。また、離隔部8は、メインフレーム2の内側と、縦部材6の外側との間に設けられている。これにより、メインフレーム2と、縦部材6とが直接接していない構成となっている。
より具体的に説明すると、第1メインフレーム2aの内側と、第1縦部材6aの外側との間には、第1離隔部8aが設けられている。このため、第1離隔部8aにより、第1メインフレーム2aと、第1縦部材6aとが直接接しない構成となっている。
また、第2メインフレーム2bの内側と、第2縦部材6bの外側との間には、第2離隔部8bが設けられている。このため、第2離隔部8bにより、第2メインフレーム2bと、第2縦部材6bとが直接接しない構成となっている。
(第2実施形態における係合部9と、凸状部材11との関係)
次に、図6を用いて、第2実施形態における係合部9と、凸状部材11との関係について説明を行う。なお、図6は、車両1の上方からメインフレーム2と、ラジエータコアサポート5と、を視た上面図でもある。
図6(A)に示すように、メインフレーム2は、縦部材6の外側に設けられている。そして、第2実施形態において、縦部材6には、係合部9と係合する凸状部材11が設けられている。ここで、凸状部材11は、第1縦部材6aから第1メインフレーム2aの方向に突出して設けられている第1凸状部材11aと、第2縦部材6bから第2メインフレーム2bの方向に突出して設けられている第2凸状部材11bと、により構成されている。また、凸状部材11は、上方に突出する突出部(斜線部)を備えている。
また、メインフレーム2の係合部9には、凸状部材11が挿通される挿通孔12が設けられている。ここで、挿通孔12は、第1係合部9aに設けられており、第1凸状部材11aが挿通される第1挿通孔12aと、第2係合部9bに設けられており、第2凸状部材11bが挿通される第2挿通孔12bと、により構成されている。なお、挿通孔12の幅W1は、凸状部材11の幅W2よりも大きな幅となっている。
そして、図6(B)に示すように、第1メインフレーム2aは、車両1の上面視右側前方から衝突荷重が作用した場合に、衝突荷重の衝突エネルギーEによって、車両1の後方側に潰れ変形することとなる。このとき、ラジエータコアサポート5の上面視右側が後退し、車両1の上面視左側がそれに引きずられて、車両1の上面視右側後方に移動しようとする。これにより、車両1の上面視右側方向(具体的には、S1方向)への横動きが発生し、第2係合部9bと、第2凸状部材11bとが係合することとなる。この結果、第2係合部9bと、第2凸状部材11bとが係合した部分を軸として、ラジエータコアサポート5に回転モーメントMが発生することとなる。
また、図6(C)に示すように、第2メインフレーム2bは、車両1の上面視左側前方から衝突荷重が作用した場合に、衝突荷重の衝突エネルギーEによって、車両1の後方側に潰れ変形することとなる。このとき、ラジエータコアサポート5の上面視左側が後退し、車両1の上面視右側がそれに引きずられて、車両1の上面視左側後方に移動しようとする。これにより、車両1の上面視左側方向(具体的には、S2方向)への横動きが発生し、第1係合部9aと、第1凸状部材11aとが係合することとなる。この結果、第1係合部9aと、第1凸状部材11aとが係合した部分を軸として、ラジエータコアサポート5に回転モーメントMが発生することとなる。
(第3実施形態)
以下において、図7を用いて本発明の第3実施形態について説明を行う。
(第3実施形態におけるメインフレーム2)
次に、図7を用いて、第3実施形態におけるメインフレーム2について説明を行う。なお、図7は、車両1の上方からメインフレーム2を視た上面図である。
まず、図7(A)に示す通り、第3実施形態におけるメインフレーム2は、車両1の後方側に狭幅する逆ハの字構成となっている。これにより、車両1に衝突荷重が作用した場合において、ラジエータコアサポート5の円周上の動きを妨げないので、メインフレーム2のエネルギー吸収を活かすことができる。
また、図7(B)に示す通り、第3実施形態におけるメインフレーム2は、車両1の後方側に拡幅するハの字構成とすることもできる。これにより、車両1に衝突荷重が作用した場合において、上述した実施形態と比較して、縦部材6と、係合部9と、をより早く係合させることができる。
(第4実施形態)
以下において、図8を用いて本発明の第4実施形態について説明を行う。
(第4実施形態におけるメインフレーム2と、ラジエータコアサポート5との関係)
次に、図8を用いて、第4実施形態におけるメインフレーム2と、ラジエータコアサポート5との関係について説明を行う。なお、図8は、車両1の上方からメインフレーム2と、ラジエータコアサポート5と、を視た上面図である。
図8(A)に示すように、メインフレーム2は、縦部材6の内側に設けられている。そして、第4実施形態において、メインフレーム2には、ワイヤ13の一端が取り付けられ、ワイヤ13の他端には、板状部材14が取り付けられている。
ここで、ワイヤ13は、一端が第1メインフレーム2aに取り付けられる第1ワイヤ13aと、一端が第2メインフレーム2bに取り付けられる第2ワイヤ13bと、により構成されている。
また、板状部材14は、第1ワイヤ13aの他端に取り付けられた第1板状部材14aと、第2ワイヤ13bの他端に取り付けられた第2板状部材14bと、により構成されている。
そして、図8(B)に示すように、第1メインフレーム2aは、車両1の上面視右側前方から衝突荷重が作用した場合に、衝突荷重の衝突エネルギーEによって、車両1の後方側に潰れ変形することとなる。このとき、ラジエータコアサポート5の上面視右側が後退し、車両1の上面視左側がそれに引きずられて、車両1の上面視右側後方に移動しようとする。これにより、車両1の上面視右側方向(具体的には、S1方向)への横動きが発生し、第2縦部材6bと、第2板状部材14bとが接触することとなる。そして、第2縦部材6bは、第2ワイヤ13bに対して張力が付与されることで固定されることとなる。この結果、第2縦部材6bと、第2板状部材14bとが接触した部分を軸として、ラジエータコアサポート5に回転モーメントMが発生することとなる。
また、図8(C)に示すように、第2メインフレーム2bは、車両1の上面視左側前方から衝突荷重が作用した場合に、衝突荷重の衝突エネルギーEによって、車両1の後方側に潰れ変形することとなる。このとき、ラジエータコアサポート5の上面視左側が後退し、車両1の上面視右側がそれに引きずられて、車両1の上面視左側後方に移動しようとする。これにより、車両1の上面視左側方向(具体的には、S2方向)への横動きが発生し、第1縦部材6aと、第1板状部材14aとが接触することとなる。そして、第1縦部材6aは、第1ワイヤ13aに対して張力が付与されることで固定されることとなる。この結果、第1縦部材6aと、第1板状部材14aとが接触した部分を軸として、ラジエータコアサポート5に回転モーメントMが発生することとなる。
(その他変形例)
以下において、本発明のその他変形例について説明を行う。
上述した実施形態においては、四辺部材として、ラジエータコアサポート5を用いて説明したが、ラジエータコアサポート5とは別に設けられた井桁形状部材(図示せず)を採用してもよい。ここで、図示しない井桁形状部材は、複数の縦部材と、横部材とにより構成されることとなる。
このように、本発明における車両前部構造よれば、メインフレーム2は、車両1の正面視左側前方、または正面視右側前方から衝突荷重が作用した場合に、衝突荷重の衝突エネルギーEによって、車両1の後方側に潰れ変形することとなる。このとき、ラジエータコアサポート5の正面視左側、または正面視右側が後退し、車両1の正面視右側、または正面視左側がそれに引きずられて、車両1の正面視左側後方、または正面視右側後方に移動しようとする。これにより、車両1の正面視左側方向(具体的には、S1方向)、または正面視右側方向(具体的には、S2方向)への横動きが発生し、縦部材6と、係合部9とが係合することとなる。この結果、縦部材6と、係合部9とが係合した部分を軸として、ラジエータコアサポート5に回転モーメントMが発生することとなる。これにより、車両1の衝突時において、乗員の生存空間を確保することが可能な車両前部構造を提供することができる。
なお、本発明の実施について図面を用いて説明したが、具体的な構成はこれらの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても本発明に含まれる。また、各図面で示した実施形態は、その目的及び構成等に矛盾や問題がない限り、互いの記載内容を組み合わせることが可能である。また、各図面の記載内容はそれぞれ独立した実施形態になり得るものであり、本発明の実施形態は各図面を組み合わせた一つの実施形態に限定されるものではない。
1:車両、2:メインフレーム、2a:第1メインフレーム、2b:第2メインフレーム、3:アッパフレーム、3a:第1アッパフレーム、3b:第2アッパフレーム、4:ロアフレーム、4a:第1ロアフレーム、4b:第2ロアフレーム、5:ラジエータコアサポート、6:縦部材、6a:第1縦部材、6b:第2縦部材、7:横部材、7a:第1横部材、7b:第2横部材、8:離隔部、8a:第1離隔部、8b:第2離隔部、9:係合部、9a:第1係合部、9b:第2係合部、11:凸状部材、11a:第1凸状部材、11b:第2凸状部材、12:挿通孔、12a:第1挿通孔、12b:第2挿通孔、13:ワイヤ、13a:第1ワイヤ、13b:第2ワイヤ、14:板状部材、14a:第1板状部材、14b:第2板状部材、E:衝突エネルギー、M:回転モーメント、W1:挿通孔12の幅、W2:凸状部材11の幅

Claims (7)

  1. 車両の前後方向に延在する左右一対のメインフレームと、
    前記メインフレームの周辺に設けられており、前記車両の略左右方向に延在する横部材、及び前記横部材と連結され、前記車両の略上下方向に延在する縦部材により構成される四辺部材と、
    を有し、
    前記四辺部材の横動きにより、前記縦部材の一方が前記メインフレームの一方と係合する構成を有することを特徴とする、
    車両前部構造。
  2. 前記メインフレームと、前記縦部材とを離隔する離隔部が設けられていることを特徴とする、
    請求項1に記載の車両前部構造。
  3. 前記横部材が、一方の前記メインフレームと他方の前記メインフレームとの間の距離以上の長さを有することを特徴とする、
    請求項1に記載の車両全部構造。
  4. 前記縦部材は、
    前記メインフレームの外側に設けられており、
    前記メインフレームの外側には、
    前記縦部材の内側と係合する係合部を備えていることを特徴とする、
    請求項1乃至請求項3に何れか記載の車両前部構造。
  5. 前記縦部材は、
    前記メインフレームの内側に設けられており、
    前記縦部材は、
    外側に突出する凸状部材を備えており、
    前記メインフレームの外側には、
    前記凸状部材と係合する係合部を備えていることを特徴とする、
    請求項1乃至請求項3に何れか記載の車両前部構造。
  6. 前記メインフレームは、
    前記車両の後方側に狭幅する逆ハの字構成であることを特徴とする、
    請求項1乃至請求項5に何れか記載の車両前部構造。
  7. 前記メインフレームは、
    前記車両の後方側に拡幅するハの字構成であることを特徴とする、
    請求項1乃至請求項5に何れか記載の車両前部構造。
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