JP7185235B2 - 草刈機 - Google Patents
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Description
特許文献1に開示された草刈機は、回転して草を刈る刈り刃を有する草刈部を備えている
本発明は、前記問題点に鑑み、刈り刃から放擲される泥の付着を低減することを目的とする。
また、前記接着構造部は、面ファスナー構造である。
また、前記微小突起は、線材によって形成されている。
また、前記刈り刃は、縦軸回りに回転可能に支持され、前記泥付着低減部材は、前記刈り刃の回転軌跡の機体幅方向中央部から前記刈り刃の回転方向に向かう側にある前記壁部に設けられる。
また、前記刈り刃を縦軸回りに回転可能に支持する機体と、前記機体を走行可能に支持する車輪と、を備え、前記泥付着低減部材は、前記車輪の機体幅方向内方に位置する前記壁部に設けられる。
図1は、本実施形態に係る草刈機1の全体構成を示す概略側面図である。図2は、草刈機1の本体部分を示す概略平面図である。本実施形態では、草刈機1として歩行型の草刈機が例示されている。なお、草刈機1は、乗用型の草刈機であってもよいし、トラクタ等の走行車両に装着されるタイプの草刈機であってもよい。地上の草を刈る草刈機であればよい。
図1に示すように、機体2の下方には、回転して草を刈る刈り刃6を有する草刈部7が設けられている。
図3に示すように、草刈部7は、刈り刃6が取り付けられる刈刃ホルダ33を有している。刈刃ホルダ33は、ホルダ本体34を有している。
図5、図6に示すように、ホルダ本体34は、内周側の内周部35と、外周側の外周部36と、内周部35と外周部36とを接続する中間部37とを有している。内周部35の中心部には、抜け止めナット31との干渉を回避するための穴部38が形成されている。内周部35は、周方向Y1に等間隔をあけて形成された4つのボルト挿通孔39を有している。
図6に示すように、外周部36は、内周部35よりも低い位置に位置している。外周部36の外周端には、縁部を折り曲げることによって形成された補強リブ45が形成されている。補強リブ45は、ホルダ本体34に周方向Y1の全周にわたって連続的に形成されている。
図5、図6に示すように、刈刃ホルダ33は、ホルダ本体34に絞り加工によって形成された絞り部46を有している。絞り部46は、周方向Y1に延伸するように形成された第1絞り47と、第1絞り47に交差する複数の第2絞り48とを含む。図6、図8、図9に示すように、第1絞り47及び第2絞り48は、上方に突出する凸条に形成されている。
図5に示すように、刈刃ホルダ33は、刈り刃6が取り付けられる複数の刈刃取付部51を有している。本実施形態では、刈刃ホルダ33は、径方向Y2対称位置に設けられた2つの刈刃取付部51を有している。刈り刃6は、各刈刃取付部51に取り付けられる。各刈刃取付部51は、外周部36に設けられている。詳しくは、各刈刃取付部51は、第1絞り47よりも外周側で且つ補強リブ45よりも内周側に配置されている。一方の刈刃取付部51は、第2絞り48Aと第2絞り48Bとの間に設けられている。他方の刈刃取付部51は、第2絞り48Cと第2絞り48Dとの間に設けられている。言い換えると、刈刃取付部51の周方向Y1の両側に第2絞り48が形成されている。
図5、図6に示すように、各刈刃取付部51は、ホルダ本体34の板厚よりも厚い板厚の取付板52を有している。本実施形態では、取付板52は、ホルダ本体34の板厚の略4倍の板厚に形成されている。また、取付板52の板厚は、補強リブ45の高さと略同じである。
図13に示すように、泥付着低減部材71は、壁部21b1,21c1に取り付けられる基体72と、基体72から突出する可撓性を有する複数の微小突起73aが密集した付着抑制部73とを備えている。
基体72は、第1基材74と、第2基材75と、接着構造部76とを有している。第1基材74は、シート状に形成され、壁部21b1,21c1に接着剤によって接着されて取り付けられている。第2基材75は、第1基材74と略同じ形状のシート状に形成され、第1基材74に対向している。接着構造部76は、第2基材75を第1基材74に着脱可能に接着する構造体である。本実施形態では、接着構造部76は、面ファスナー構造の構造体である。具体的には、接着構造部76は、第1基材74の接着面とは反対側の面に設けられた多数の微小な第1係合突起77aが密集した第1係合部77と、第2基材75における第1基材74との対向面に設けられた多数の微小な第2係合突起78aが密集した第2係合部78とを有している。
泥付着低減部材71は、図14に示す構造であってもよい。即ち、泥付着低減部材71は、壁部21b1,21c1に接着剤によって接着される第1基材74(基体74)と、第1基材74の接着面とは反対側の面に設けられた付着抑制部73とから構成されていてもよい。
また、図17に示すように、付着抑制部73は、スポンジ等の可撓性を有する材料によって凹凸状に形成した構造のものであってもよい。
この実施形態にあっては、羽根板63の形状が上記実施形態と異なる。即ち、図19に示すように、第3部位63Bの上端63Baは、第1部位63Aの下部から径方向Y2の外方(中心から離れる方向)へ直線状に延びている。また、第3部位63Bは、中間部37の径方向Y2中途部から外周部36の径方向Y2中途部にわたって形成されている。また、第3部位63Bの上端63Baの高さ(ホルダ本体34の下面から上端63Baまでの距離)は、内周部35の上端35aの高さと略同じ高さ位置に形成されている。第2部位63Cは、外周部36の径方向Y2の中途部から外端部にかけて設けられている。第2部位63Cの径方向Y2の外端部は、補強リブ45に固定されている。
また、図18、図19に示すように、刈刃取付部51は、上下方向に延伸する軸心を有する円柱部材によって形成された取付部材52Aを有している。取付部材52Aに刈り刃6が取り付けられる。取付部材52Aは、下部がホルダ本体34に固定されている。詳しくは、図18に示すように、ホルダ本体34には、径方向Y2の外端から径方向Y2内方(中心に向かう方向)に延びるU字形の溝91が形成され、この溝91の溝奥部に取付部材52Aの下部が固定されている。取付部材52Aには、オーバル形状(小判形状)の挿通孔56を上下方向に貫通して形成されている。取付部材52Aに対する刈り刃6の取り付け構造は、図11に示す構造と同様である。
刈刃ホルダ63は、一端がリブプレート92に固定されたプレート部材94を有している。プレート部材94は外周部36の上面に重ね合わされて溶接により固定されている。
上記の刈刃ホルダ33は、草を刈る刈り刃6が取り付けられる刈刃ホルダ33であって、板材によって形成されていて、縦軸(回転軸心29)回りに回転するホルダ本体34と、ホルダ本体34上に板面が縦軸29回りの周方向Y1を向くように立設された複数の羽根板63と、周方向Y1で隣接する羽根板63の間に、ホルダ本体34を凹ませることにより形成された補強部40と、を備えている。
また、ホルダ本体34に絞り加工によって形成された絞り部46を備え、絞り部46は、周方向Y1に延伸するように形成された第1絞り47と、第1絞り47に交差する少なくとも1つの第2絞り48とを含む。
また、第1絞り47は、周方向Y1の全周にわたって形成され、第2絞り48は、縦軸29に直交する径方向Y2に形成されている。
また、ホルダ本体34は、縦軸29を中心とする円形状に形成され、内周側の内周部35と、内周部35よりも低い位置に位置する外周側の外周部36と、内周部35と外周部36とを接続する中間部37とを有し、第1絞り47は、外周部36に形成され、第2絞り48は、内周部35と中間部37との接続部49から外周部36の外周端に向けて延びている。
また、刈り刃6が取り付けられる刈刃取付部51を備え、刈刃取付部51は、外周部36における第1絞り47よりも外周側に配置され、第2絞り48は、刈刃取付部51の周方向Y1の両側に形成されている。
また、刈刃取付部51は、ホルダ本体34の板面に溶接された取付板52であってホルダ本体34の板厚よりも厚い板厚の取付板52を有し、刈り刃6は、取付板52、ホルダ本体34及び刈り刃6を貫通するボルト54及びボルト54にねじ込まれるナット55によって取り付けられる。
また、刈刃取付部51は、取付板52と第1絞り47とを溶接する溶接部53Aを有している。
この構成によれば、刈刃取付部51の強度をさらに向上させることがきできる。
また、羽根板63は、縦軸29に直交する径方向Y2の内方側の第1部位63Aと、第1部位63Aから径方向Y2の外方側に間隔を隔てて設けられた第2部位63Cと、第1部位63Aと第2部位63Cとを連結する第3部位63Bとを有し、第1部位63Aの上端63Aaの高さは、第2部位63Cの上端63Caの高さよりも高く、第3部位63Bの上端63Baの高さは、第2部位63Cの上端63Caの高さよりも低い。
また、ホルダ本体34に固定された取付部材52Aであって、刈り刃6が取り付けられる取付部材52Aと、取付部材52Aから縦軸29に向けて延伸すると共にホルダ本体34に固定されたリブプレート94と、リブプレート94の先端側に接続され且つホルダ本体34に固定された補強板93と、を備えている。
また、草刈機1は、回転して草を刈る刈り刃6を有する草刈部7と、草刈部7の周囲に位置する壁部(機体フレーム21の一側壁21bの前部側の壁部21b1及び他側壁21cの後部側の壁部21c1)と、刈り刃6から放擲される泥の付着を低減する泥付着低減部材71と、を備え、泥付着低減部材71は、壁部21b1,21c1に取り付けられる基体72と、基体72から突出する可撓性を有する複数の微小突起73aが密集した付着抑制部73と、を備えている。
この構成によれば、第1基材74から第2基材75を取り外すことにより、付着抑制部73を第2基材75とともに交換または洗浄することができる。
この構成によれば、第1基材74から第2基材75及び付着抑制部73を容易に取り外す又は取り付けることができる。
また、微小突起73aは、線材によって形成されている。
この構成によれば、付着抑制部73に対して泥は線接触または点接触となるので、付着抑制部73に付着した泥が落ち易いという効果を奏する。
この構成によれば、付着抑制部73に泥が当たったときにループ状の微少突起が拡縮することで、付着抑制部73から泥が落ちやすくなり、付着抑制部73に対する泥の付着性を低減することができる。
また、刈り刃6は、縦軸29回りに回転可能に支持され、泥付着低減部材71は、刈り刃6の回転軌跡R1の機体幅方向中央部から刈り刃6の回転方向X1に向かう側にある壁部21b1,21c1に設けられる。
また、刈り刃6を縦軸29回りに回転可能に支持する機体2と、機体2を走行可能に支持する車輪4,5と、を備え、泥付着低減部材71は、車輪4,5の機体幅方向内方に位置する壁部21b1,21c1に設けられる。
また、刈り刃6を縦軸29回りに回転可能に支持する機体2と、機体2の側部に設けられた伝動ケース26と、を備え、泥付着低減部材71は、伝動ケース26の機体幅方向内方に位置する壁部21c1に設けられる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
4 車輪
5 車輪
6 刈り刃
7 草刈部
21b1 壁部
21c1 壁部
26 伝動ケース
29 縦軸
71 泥付着低減部材
72 基体
73 付着抑制部
73a 微小突起
74 第1基材
75 第2基材
76 接着構造部
R1 回転軌跡
X1 回転方向
Claims (8)
- 回転して草を刈る刈り刃を有する草刈部と、
前記草刈部の周囲に位置する壁部と、
前記壁部の内面に取り付けられて前記刈り刃から放擲される泥の付着を低減する泥付着低減部材と、
を備え、
前記泥付着低減部材は、前記壁部に取り付けられる基体と、
前記基体から突出する可撓性を有する複数の微小突起が密集した付着抑制部と、
を備えている草刈機。 - 前記基体は、前記壁部に取り付けられる第1基材と、前記第1基材に対向する第2基材と、前記第2基材を前記第1基材に着脱可能に接着する接着構造部とを有し、
前記付着抑制部は、前記第2基材における前記接着構造部とは反対側に設けられている請求項1に記載の草刈機。 - 前記接着構造部は、面ファスナー構造である請求項2に記載の草刈機。
- 前記微小突起は、線材によって形成されている請求項1~3のいずれか1項に記載の草刈機。
- 前記微小突起は、前記線材をループ状にして形成されている請求項4に記載の草刈機。
- 前記刈り刃は、縦軸回りに回転可能に支持され、
前記泥付着低減部材は、前記刈り刃の回転軌跡の機体幅方向中央部から前記刈り刃の回転方向に向かう側にある前記壁部に設けられる請求項1~5のいずれか1項に記載の草刈機。 - 前記刈り刃を縦軸回りに回転可能に支持する機体と、
前記機体を走行可能に支持する車輪と、
を備え、
前記泥付着低減部材は、前記車輪の機体幅方向内方に位置する前記壁部に設けられる請求項1~6のいずれか1項に記載の草刈機。 - 前記刈り刃を縦軸回りに回転可能に支持する機体と、
前記機体の側部に設けられた伝動ケースと、
を備え、
前記泥付着低減部材は、前記伝動ケースの機体幅方向内方に位置する前記壁部に設けられる請求項1~7のいずれか1項に記載の草刈機。
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