JP7184629B2 - 熱交換器 - Google Patents

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Description

本発明は、第1流体と第2流体との間で熱交換を行う熱交換器に関する。
近年、自動車の燃費改善が求められている。特に、エンジン始動時などのエンジンが冷えている時の燃費悪化を防ぐため、冷却水、エンジンオイル、オートマチックトランスミッションフルード(ATF:Automatic Transmission Fluid)等を早期に暖めて、フリクション(摩擦)損失を低減するシステムが期待されている。また、排ガス浄化用触媒を早期に活性化するために触媒を加熱するシステムが期待されている。
このようなシステムとして、例えば熱交換器がある。熱交換器は、内部に第1流体を流通させるとともに外部に第2流体を流通させることにより、第1流体と第2流体との間で熱交換を行う部品(熱交換部品)を含む装置である。このような熱交換器では、高温の流体(例えば排ガス等)から低温の流体(例えば冷却水等)へ熱交換することにより、熱を有効利用することができる。
下記の特許文献1には、自動車分野で排ガスから排熱を回収し、エンジンを暖める用途で使用する場合に、自動車の燃費を向上させることができる熱交換部材が開示されている。特許文献1の熱交換部材は、複数のセルを有する柱状のハニカム構造体と、ハニカム構造体の外周側に配置されたケーシングとを有している。ハニカム構造体のセルに第1流体が通されるとともに、ハニカム構造体とケーシングとの間に第2流体が通される。ケーシングへの第2流体の入口とケーシングからの第2流体の出口とは、ハニカム構造体に対して同じ側に配置されている。このため、特許文献1の熱交換部材では、第2流体がハニカム構造体の外周を周回しながら第1流体と熱交換を行う。また、特許文献1には、ハニカム構造体とケーシングとの間の流路の高さがハニカム構造体の軸方向に一様とされた態様が図示されている。
特開2012-037165号公報
上記のような従来の熱交換器において、流路の高さを一様に高くすると、熱交換を行わない第2流体が多く存在してしまう。この場合、第2流体の温度が上昇しづらくなってしまい、熱交換効率が悪くなる。一方、流路の高さを一様に低くすると、熱交換を行わない第2流体を減らすことができるが、ハニカム構造体の周方向に第2流体が行き渡らない状態が生じる虞がある。ハニカム構造体の周方向に第2流体が行き渡らない場合、ハニカム構造体の周面全体を熱交換に利用できず、やはり熱交換効率が悪くなる。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、その目的の一つは、熱交換効率を向上できる熱交換器を提供することである。
本発明に係る熱交換器は、一実施形態において、第1流体が通される第1流路を形成する複数のセルを有する柱状のハニカム構造体と、ハニカム構造体の外周に取り付けられた内筒と、中央周壁と、ハニカム構造体の軸方向に係る中央周壁の両側に設けられた一対の膨径周壁とを有し、内筒の外周に配置されるとともに、第2流体が通される第2流路を内筒との間に形成する外筒と、一対の膨径周壁の一方に接続され、第2流路に第2流体を供給するための供給管と、一対の膨径周壁の他方に接続され、第2流路から第2流体を排出するための排出管とを備え、第2流路には、内筒と外筒の中央周壁との間に形成され、ハニカム構造体の外周位置を含むようにハニカム構造体の軸方向に延在された中間流路と、内筒と外筒の一対の膨径周壁との間に形成され、軸方向に関する中間流路の両側に位置する側部流路とが含まれており、中間流路の高さが側部流路の高さよりも低くされており、ハニカム構造体の軸方向に係る供給管の外端と排出管の外端との間の長さが、ハニカム構造体の軸方向に係るハニカム構造体の長さ以上であり、ハニカム構造体の軸方向に係る供給管の内端と排出管の内端との間の長さが、ハニカム構造体の軸方向に係るハニカム構造体の長さよりも短く、供給管及び排出管の少なくとも一方が、ハニカム構造体の軸方向に係る側部流路の外側の端部に設けられている。
本発明の熱交換器一実施形態によれば、中間流路の高さが側部流路の高さよりも低くされているので、側部流路においてハニカム構造体の周方向に第2流体を行き渡らせることができるともに、中間流路において熱交換を行わない第2流体を減らすことができ、熱交換効率を向上できる。
本発明の実施の形態1による熱交換器の断面図である。 図1の内筒及び中間筒をハニカム構造体の軸方向に沿って見た時のハニカム構造体、内筒及び中間筒の正面図である。 図2のハニカム構造体の変形例を示す説明図である。 図1の供給管及び排出管の位置関係を示す説明図である。 図4の供給管及び排出管の位置関係の変形例を示す説明図である。 図1の領域VIを拡大して示す熱交換器の拡大断面図である。 図6の副流路の高さに対する主流路の高さの割合を変更した際の熱遮断性能と熱回収性能との関係を示すグラフである。 図1の中間筒についてより詳細に示す説明図である。 本発明の実施の形態2による熱交換器の断面図である。 本発明の実施の形態3による熱交換器における内筒及び中間筒とスペーサとの関係について示す説明図である。 本発明の実施の形態4による熱交換器の断面図である。 本発明の実施の形態5による熱交換器の断面図である。 本発明の実施の形態6による熱交換器の断面図である。 図13の熱交換器の製造方法を説明するための断面図である。 本発明の実施の形態7による熱交換器の要部の断面図である。 図15の熱交換器の要部の変形例を示す断面図である。 本発明の実施の形態8による熱交換器の断面図である。 本発明の実施の形態9による熱交換器の断面図である。 本発明の実施の形態10による熱交換器の断面図である。 本発明の実施の形態11による熱交換器の断面図である。
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照して説明する。なお、本発明は各実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、各実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施の形態に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態の構成要素を適宜組み合わせてもよい。
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態1による熱交換器1の断面図であり、図2は図1の内筒11及び中間筒15をハニカム構造体10の軸方向10cに沿って見た時のハニカム構造体10、内筒11及び中間筒15の正面図であり、図3は図2のハニカム構造体10の変形例を示す説明図であり、図4は図1の供給管13及び排出管14の位置関係を示す説明図であり、図5は図4の供給管13及び排出管14の位置関係の変形例を示す説明図であり、図6は図1の領域VIを拡大して示す熱交換器1の拡大断面図であり、図7は、図6の副流路124a2の高さに対する主流路124a1の高さの割合を変更した際の熱遮断性能と熱回収性能との関係を示すグラフである。
図1に示す熱交換器1は、第1流体2と第2流体3との間で熱交換を行うための装置である。第1及び第2流体2,3としては、種々の液体及び気体を利用することができる。熱交換器1が自動車に搭載される場合、第1流体2として排ガスを用いることができ、第2流体3として水又は不凍液(JIS K2234:2006で規定されるLLC)を用いることができる。第1流体2は、第2流体3よりも高温の流体とすることができる。
本実施の形態の熱交換器1には、ハニカム構造体10、内筒11、外筒12、供給管13、排出管14、中間筒15、スペーサ16及びカバー17が設けられている。
<ハニカム構造体について>
本実施の形態のハニカム構造体10は、柱状の構造体である。ハニカム構造体10の断面形状は円、楕円又は四角若しくはその他の多角形とすることができる。本実施の形態のハニカム構造体10は、円柱状の構造体とされている。
図1及び図2に特に表れているように、ハニカム構造体10には、セラミックスを主成分とする隔壁100により互いに区画された複数のセル101が設けられている。各セル101は、ハニカム構造体10の第1端面10aから第2端面10bまでハニカム構造体10の内部を貫通している。第1及び第2端面10a,10bは、ハニカム構造体10の軸方向10cに係るハニカム構造体10の両側の端面である。ハニカム構造体10の軸方向10cは、セル101が延在する方向と理解することができる。
本実施の形態の第1流体2は、ハニカム構造体10の軸方向10cに沿うように流され、第1端面10aから第2端面10bまで各セル101を通ってハニカム構造体10を通り抜ける。すなわち、各セル101は、第1流体2が通される第1流路を形成している。なお、図1は第1流路又は軸方向10cに直交する面における熱交換器1の断面を示している。
図2では各セル101の断面形状が四角形であるように図示しているが、各セル101の断面形状は、例えば円形、楕円形、扇形、三角形又は5角形以上の多角形等の任意の形状とすることができる。図3に示すように、第1流路又は軸方向10cに直交する面において、各セル101が放射状に設けられていてもよい。
図3に示すハニカム構造体10の各セル101の断面形状は扇形とされており、各セル101はハニカム構造体10の中心軸を中心に放射状に設けられている。
図3に示すセル101は、複数の第1隔壁100aと複数の第2隔壁100bとによって形成されている。第1隔壁100aは、ハニカム構造体10の周方向に互いに間隔を置いてハニカム構造体10の径方向に延在されている。第2隔壁100bは、ハニカム構造体10の径方向に互いに間隔をおいてハニカム構造体10の周方向に延在されている。これら第1及び第2隔壁100a,100bは互いに交差している。図3では、放射状に延在された直線状の壁として第1隔壁100aを示している。しかしながら、第1隔壁100aは、例えば放射状に延在された曲線状の壁、又はハニカム構造体10の径方向に傾斜して延在された直線状の壁等の他の態様を採ってもよい。
1つのセル101を区画形成する第1隔壁100aは、1つのセル101を区画形成する第2隔壁100bよりも長いことが好ましい。第1隔壁100aは放射方向への熱伝導率に寄与するため、このような構成を採ることにより、セル101を流通する第1流体2の熱をハニカム構造体10の径方向外側に向けて効率良く伝達させることができる。
第1隔壁100aは第2隔壁100bよりも厚いことが好ましい。隔壁100の厚みは熱伝導率と相関するため、このような構成を採ることにより、第1隔壁100aの熱伝導率を第2隔壁100bの熱伝導率よりも大きくすることができる。その結果、セル101を流通する第1流体2の熱をハニカム構造体10の径方向外側に向けて効率良く伝達させることができる。
ハニカム構造体10の外周壁103は、隔壁100(第1隔壁100a及び第2隔壁100b)よりも厚いことが好ましい。このような構成を採ることにより、外部からの衝撃、第1流体2と第2流体3との間の温度差による熱応力などによって破壊(例えば、ひび、割れなど)が起こり易い外周壁103の強度を高めることができる。
隔壁100(第1隔壁100a及び第2隔壁100b)の厚みは、特に限定されず、用途などに応じて適宜調整すればよい。隔壁100の厚みは、0.1~1mmとすることが好ましく、0.2~0.6mmとすることが更に好ましい。隔壁100の厚みを0.1mm以上とすることにより、ハニカム構造体10の機械的強度を十分なものとすることができる。また、隔壁100の厚さを1mm以下とすることにより、開口面積の低下によって圧力損失が大きくなったり、第1流体2との接触面積の低下によって熱回収効率が低下したりする問題を防止することができる。
ハニカム構造体10の径方向内側になるほど、周方向に関して互いに隣り合う第1隔壁100a間の間隔が狭くなり、セル101を形成することが難しくなることがある。径方向内側にセル101が形成されていない場合、又は径方向内側に形成されたセル101の断面積が小さすぎる場合には、熱交換器1の圧力損失が大きくなってしまう。
このような問題を防止する観点から、第1流路又は軸方向10cに直交する面におけるハニカム構造体10の断面において、ハニカム構造体10の径方向内側の第1隔壁100aの数が、径方向外側の第1隔壁100aの数よりも少ないことが好ましい。このような構成を採ることにより、ハニカム構造体10の径方向内側にもセル101を安定して形成することができる。これにより、ハニカム構造体10の径方向内側にセル101が形成され難くなることに起因する熱交換器1の圧力損失の増大を抑制することができる。
なお、ハニカム構造体10の径方向内側又は外側の第1隔壁100aの数とは、ハニカム構造体10の断面において、ハニカム構造体10の径方向に関して互いに隣り合う第2隔壁100b及び外周壁103によって区画される各円環領域(周方向領域)にそれぞれ含まれる第1隔壁100aの総数を意味する。ハニカム構造体10の径方向に関して最も内側に位置する円環領域の第1隔壁100aの総数を、ハニカム構造体10の径方向に関して最も外側に位置する円環領域の第1隔壁100aの総数よりも少なくすることが好ましい。また、ハニカム構造体10の径方向に関して内側に向かうにつれて各円環領域の第1隔壁100aの総数を減少させることが好ましい。第1隔壁100aの総数は、ハニカム構造体10の径方向内側に向かって連続的に減少されてもよく、ハニカム構造体10の径方向内側に向かって段階的に減少されてもよい(すなわち、ハニカム構造体10の径方向に関して隣接する円環領域の第1隔壁100aの数が同じであってもよい)。ハニカム構造体10の径方向内側に近づくほど互いに隣り合う第1隔壁100a間の間隔を狭くせざるを得ないため、セル101を形成することが難しくなる。しかしながら、上記のような構成を採ることにより、互いに隣り合う第1隔壁100a間の間隔を確保することができるため、セル101を安定して形成することができる。そのため、熱交換器1の圧力損失の増大を抑制することができる。
図3に示すハニカム構造体10は、SiC粉末を含む坏土を所望の形状に押出成形した後、乾燥させ、所定の外形寸法に加工し、Si含浸焼成することによって製造できる。このハニカム構造体10は、円柱状であり、直径(外径)が70mm、第1流体の流路方向の長さが40mmである。また、このハニカム構造体10は、第2隔壁100bのみから区画形成されたセル101を中央部に有すると共に、セル101の数が、周方向領域Aで200個、周方向領域Bで100個、周方向領域Cで50個、周方向領域Dで25個、周方向領域Eで5個となっている。そして、径方向内側の第1隔壁100aの数が径方向外側の第1隔壁100aの数よりも少なくなっている。上記のような形状とすることにより、ハニカム構造体10の中心部側にもセル101を形成することができる。
<内筒について>
本実施の形態の内筒11は、ハニカム構造体10の外周に取り付けられた筒状の部材である。本実施の形態の内筒11は、内筒11の内周面がハニカム構造体10の外周面に接した状態でハニカム構造体10の外周に固定されている。すなわち、本実施の形態の内筒11の内周面の断面形状は、ハニカム構造体10の外周面の断面形状と一致されている。本実施の形態の内筒11の軸方向は、ハニカム構造体10の軸方向10cと一致されている。内筒11の中心軸はハニカム構造体10の中心軸と一致されていることが好ましい。ハニカム構造体10の軸方向10cに係る内筒11の長さは、ハニカム構造体10の軸方向10cに係るハニカム構造体10の長さよりも長くされている。ハニカム構造体10の軸方向10cに係るハニカム構造体10及び内筒11の中央位置は互いに一致されていることが好ましい。本実施の形態の内筒11の内径はハニカム構造体10の軸方向10cに係り一様とされており、内筒11の周壁はハニカム構造体10の軸方向10cに直線状に延在されている。
ハニカム構造体10を通り抜ける第1流体2の熱は、ハニカム構造体10を通して内筒11に伝えられる。内筒11の材質としては、熱伝導性に優れた材質を用いることが好ましく、例えば金属及びセラミックス等を用いることができる。金属としては、ステンレス鋼、チタン合金、銅合金、アルミ合金及び真鍮等を用いることができる。耐久信頼性が高いという理由により、内筒11の素材はステンレス鋼であることが好ましい。
本実施の形態の内筒11の内周面からは、内筒11の径方向内方に向けて突出部110が突出されている。突出部110は、ハニカム構造体10の軸方向10cに関してハニカム構造体10の第1及び第2端面10a,10bにそれぞれ接する位置に配置されている。このような突出部110が設けられていることで、ハニカム構造体10が軸方向10cに変位することが規制されている。本実施の形態の突出部110は、ステンレス鋼製のリング部材が内筒11の内周面に溶接によって固定されたものであり、内筒11の周方向全体に延在されている。しかしながら、突出部110は、内筒11の周方向全体に延在されていなくてもよく、内筒11の周方向に係る少なくとも一か所で内筒11の内周面から突出されていてもよい。
<外筒、供給管及び排出管について>
本実施の形態の外筒12は、内筒11の外周に配置された筒状部材である。本実施の形態の外筒12の軸方向は、ハニカム構造体10の軸方向10cと一致されている。外筒12の中心軸はハニカム構造体10の中心軸と一致されていることが好ましい。ハニカム構造体10の軸方向10cに係る外筒12の長さは、ハニカム構造体10の軸方向10cに係るハニカム構造体10の長さよりも長くされている。また、軸方向10cに係る外筒12の長さは、軸方向10cに係る内筒11の長さと等しくされている。
本実施の形態の外筒12は、中央周壁120、一対の膨径周壁121、一対の接続周壁122及び一対の端壁123を有している。
中央周壁120は、外筒12の軸方向(ハニカム構造体10の軸方向10c)に係る外筒12の中央に延在された環状の壁部である。中央周壁120の内径は、内筒11の外径よりも大きくされている。中央周壁120は、ハニカム構造体10の外周位置を含むように配置されている。ハニカム構造体10の外周位置とは、ハニカム構造体10の外周面の外側の位置であって、ハニカム構造体10の軸方向10cに係るハニカム構造体10の第1端面10aと第2端面10bとの間の位置である。ハニカム構造体10の軸方向10cに係るハニカム構造体10及び中央周壁120の中央位置は互いに一致されていることが好ましい。
膨径周壁121は、ハニカム構造体10が軸方向10cに係る中央周壁120の両側に設けられた環状の壁部である。膨径周壁121の内径は中央周壁120の内径よりも大きくされている。本実施の形態では、外筒12の軸方向に係る一方の膨径周壁121の内径と外筒12の軸方向に係る他方の膨径周壁121の内径とは、互いに一致されている。しかしながら、これらの内径は互いに異なっていてもよい。
接続周壁122は、中央周壁120と膨径周壁121とを接続する環状の壁部である。本実施形態の接続周壁122は、外筒12の軸方向及び径方向に対して傾斜して延在されている。接続周壁122の断面形状は、曲線状及び直線状のいずれでもよい。
端壁123は、膨径周壁121の端部から外筒12の径方向内方に突出された環状の壁部である。端壁123の先端は内筒11の外周面に当接されている。例えば溶接等により端壁123の先端が内筒11の外周面に固定されていることで、外筒12が内筒11に対して固定されている。
上述のように外筒12の各周壁120~122の内径は内筒11の外径よりも大きくされており、内筒11の外周面と外筒12の内周面との間にはハニカム構造体10が軸方向10c及び周方向に延在する空間が形成されている。
外筒12の軸方向に係る一方の膨径周壁121には供給管13が接続されており、外筒12の軸方向に係る他方の膨径周壁121には排出管14が接続されている。供給管13は、内筒11と外筒12との空間に第2流体3を供給するための管である。排出管14は、内筒11と外筒12との空間から第2流体3を排出するための管である。すなわち、本実施の形態の外筒12は、第2流体3が通される第2流路124を内筒11との間に形成する。
図1及び図4に示すように、本実施の形態では、外筒12から供給管13及び排出管14が同じ方向に向けて延出されている。しかしながら、図5に示すように、外筒12からの供給管13の延出方向は、外筒12からの排出管14の延出方向と異なっていてもよく、さらに外筒12からの排出管14の延出方向と逆であってもよい。但し、第2流路124内の気泡をより確実に排出管14から排出できるように、排出管14が外筒12から鉛直方向上方に向けて延出されることが好ましい。排出管14が鉛直方向に沿わされることが好ましいが、排出管14が鉛直方向に対して傾斜して外筒12から鉛直方向上方に向けて延出されていてもよい。
図4に特に示すように、本実施の形態では、ハニカム構造体10の周方向に関して供給管13及び排出管14が異なる位置に配置されている。しかしながら、ハニカム構造体10の周方向に関して供給管13及び排出管14が同じ位置に配置されていてもよい。なお、図1では、内容の理解を容易にするために、供給管13及び排出管14についてはそれぞれの位置での断面を示している。
本実施の形態の第2流路124には、中間流路124a、供給側側部流路124b及び排出側側部流路124cが含まれている。
中間流路124aは、内筒11と外筒12の中央周壁120との間に形成された流路であり、ハニカム構造体10の外周位置を含むようにハニカム構造体10の軸方向10cに延在されている。
供給側側部流路124bは、供給管13が接続された外筒12の膨径周壁121と内筒11との間に形成された流路である。排出側側部流路124cは、排出管14が接続された外筒12の膨径周壁121と内筒11との間に形成された流路である。これら供給側側部流路124b及び排出側側部流路124cは、ハニカム構造体10の軸方向10cに関する中間流路124aの両側に位置する側部流路を構成している。
供給管13からの第2流体3は、供給側側部流路124bに貯められるとともに、中間流路124aを通して排出側側部流路124cに流れ込み、排出管14から熱交換器1の外部へと排出される。上述のように、第1流体2の熱は、ハニカム構造体10を通して内筒11に伝えられている。主に第2流体3が中間流路124aを通る際に、第2流体3と内筒11(第1流体2)との間で熱交換が行われる。
上述のように本実施の形態では、膨径周壁121の内径が中央周壁120の内径よりも大きくされている。このため、中間流路124aの高さは、供給側側部流路124b及び排出側側部流路124cの高さよりも低くされている。このため、供給側側部流路124b及び排出側側部流路124cにおいてハニカム構造体10の周方向に第2流体3を行き渡らせることができるともに、中間流路124aにおいて熱交換を行わない第2流体3を減らすことができ、熱交換効率を向上できる。中間流路124aにおいて熱交換を行わない第2流体3を減らすことは、ハニカム構造体10の温度が低い低負荷時における熱交換効率(熱の回収効率)の向上に特に有用である。なお、中間流路124a、供給側側部流路124b及び排出側側部流路124cの高さは、内筒11の外周面の法線方向に係る内筒11の外周面と外筒12の内周面との間の距離によって定義することができる。
中間流路124aの高さが供給側側部流路124b及び排出側側部流路124cの高さよりも低くされていることにより、ハニカム構造体10の外周位置における第2流体3の流速を向上させることができる。
すなわち、体積流量[m3/s]は以下の式のように流路断面積[m2]と流速[m/s]の積で表される。
体積流量[m3/s]=流路断面積[m2]×流速[m/s]
漏れが無い場合、中間流路124a内の一断面と供給側側部流路124b内の一断面とを流れる体積流量[m3/s]は同じになる。中間流路124a内の一断面と供給側側部流路124b内の一断面とを同じ流量が流れようとすると、中間流路124a内の一断面が供給側側部流路124b内の一断面よりも小さいため、中間流路124a内の一断面で流体がより速く流れる。このため、上述のようにハニカム構造体10の外周位置における第2流体3の流速が向上される。
中間流路124a内では、第2流体3は、第1流体2と並行に流れる。換言すると、第2流体3は、中間流路124aにおいてハニカム構造体10の軸方向10cに流れる。供給側側部流路124bから排出側側部流路124cに向けて第2流体3が軸方向10cに直線的に流れることが好ましいが、供給側側部流路124bから排出側側部流路124cに向けて第2流体3がハニカム構造体10の軸方向10c及び周方向にらせん状に流れても構わない。すなわち、第2流体3が第1流体2と並行に流れることには、第2流体3が軸方向10cに直線的に流れることのみならず、第2流体3がらせん状に流れることも含まれる。
中間流路124aの高さは、熱交換を行わない第2流体3を少なくするように設定される。中間流路124aの高さは、0.2mm以上かつ33mm以下が好ましい。この中間流路124aの高さは、後述の主流路124a1及び副流路124a2の高さの合計値である。
中間流路124aの高さに対する供給側側部流路124b及び排出側側部流路124cの高さの倍率は、供給側側部流路124b及び排出側側部流路124cにおいてハニカム構造体10の周方向に第2流体3が流れることを許容する高さに設定される。また、この倍率は、供給側側部流路124bから排出側側部流路124cに向けて第2流体3が中間流路124a内を円滑に流れるように設定される。中間流路124aの高さに対する供給側側部流路124b及び排出側側部流路124cの高さの倍率が大きいほど、供給側側部流路124bの周方向の圧損が低下して、供給側側部流路124b内を第2流体3が均一に流すことができる。その結果として、周方向に関して中間流路124a内に第2流体3が均一に流すことができる。また、中間流路124aから排出側側部流路124cへの第2流体3の流れに関する圧損が低減されるため、暖められた第2流体3を中間流路124aから排出側側部流路124cにより短時間で排出でき、熱の回収効率を向上させることができる。供給側側部流路124b及び排出側側部流路124cの高さは、中間流路124aの高さの1.1倍以上が好ましく、3倍以上が更に好ましい。中間流路124aの高さに対する供給側側部流路124b及び排出側側部流路124cの高さの倍率が大きすぎると、熱交換器1のサイズ及び重量が増大してしまう。供給側側部流路124b及び排出側側部流路124cの高さの上限は、許容される熱交換器1のサイズ及び重量に応じて決定することができる。
本実施の形態の供給側側部流路124bは、第1流体2の流れ方向(ハニカム構造体10の第1端面10aから第2端面10bに向かう方向)に関する排出側側部流路124cの下流側に配置されている。すなわち、本実施の形態では中間流路124aにおいて第2流体3が第1流体2に逆行される。これにより、第2流体3が軸方向10cに向かうにつれて、第2流体3がより高い温度の第1流体2と熱交換することができ、熱交換効率を向上することができる。
<中間筒について>
本実施の形態の中間筒15は、ハニカム構造体10の外周において内筒11と外筒12との間に配置された筒状部材である。本実施の形態の中間筒15の軸方向は、ハニカム構造体10の軸方向10cと一致されている。中間筒15の中心軸はハニカム構造体10の中心軸と一致されていることが好ましい。ハニカム構造体10の軸方向10cに関して、中間筒15は、ハニカム構造体10よりも長くされている。ハニカム構造体10の軸方向10cに係るハニカム構造体10及び中間筒15の中央位置は互いに一致されていることが好ましい。
図6に特に現れているように、内筒11と外筒12との間に中間筒15が配置されていることにより、中間流路124aには、主流路124a1と副流路124a2とが形成されている。主流路124a1は、外筒12と中間筒15との間に形成された第2流体3の流路である。副流路124a2は、中間筒15と内筒11との間に形成された第2流体3の流路である。
副流路124a2に液相の第2流体3が満たされているとき、ハニカム構造体10を通して内筒11に伝えられた第1流体2の熱が、副流路124a2の第2流体3を介して主流路124a1の第2流体3に伝えられる。一方、内筒11の温度が高く、副流路124a2内で第2流体3の蒸気(気泡)が発生したとき、副流路124a2の第2流体3を介する主流路124a1の第2流体3への熱伝導が抑制される。これは、液相の流体に比べて気相の流体の熱伝導率が低いためである。すなわち、本実施の形態の熱交換器1では、副流路124a2内で第2流体3の蒸気が発生するか否かにより、熱交換を効率的に行う状態と熱交換を抑制する状態とが切り替えられる。この熱交換の状態は、外部からの制御を必要としない。第2流体3としては、熱交換を抑制したい温度域に沸点を有する流体を使用することが好ましい。
副流路124a2の高さは、主流路124a1の高さよりも低くされている。主流路124a1の高さが0.15mm以上かつ30mm以下であり、副流路124a2の高さが0.05mm以上かつ3mm以下であり、副流路124a2の高さに対する主流路124a1の高さの割合(=主流路124a1の高さ÷副流路124a2の高さ)が1.6以上かつ10以下であることが好ましい。
主流路124a1の高さが0.15mmを下回ると、熱遮断性が低下する。すなわち、副流路124a2への第2流体3の流入が多くなるため、気相の第2流体3が副流路124a2内にとどまりにくくなり、気相の第2流体3による熱交換の抑制を効果的に行うことができなくなる。また、主流路124a1及び副流路124a2高さが近くなり、中間筒15の偏心等の影響を受けてやすくなる。
一方、主流路124a1の高さが30mmを上回ると、熱の回収性能が低下する。すなわち、熱交換を行わない第2流体3が増えて、第2流体3の温度が上昇しづらくなる。
また、副流路124a2の高さが0.05mmを下回ると熱遮断性が低下する。すなわち、内筒11と中間筒15とが近すぎると、内筒11の熱が中間筒15に伝わってしまい、副流路124a2内の気相の第2流体3による熱伝導の抑制を効果的に行うことができない。
一方、副流路124a2の高さが3mmを上回ると熱の回収性能が低下する。すなわち、内筒11と中間筒15との空間が広すぎると、副流路124a2の第2流体3の温度が上昇しづらくなり、その結果として主流路124a1の第2流体3の温度も上昇しづらくなる。
図7の縦軸の熱遮断性能は高負荷時(700℃-20g/s)の回収熱量(kW)を意味している。副流路124a2の高さに対する主流路124a1の高さの割合が1.6の場合、副流路124a2がない場合と比較して30%程は高負荷時の回収熱量を低減できる。これに対して副流路124a2の高さに対する主流路124a1の高さの割合が1.6を下回ると、図7に示すように、副流路124a2が無い場合の熱遮断性能に近づき、熱遮断性能が低下する。すなわち、副流路124a2への第2流体3の流入が多くなるため、気相の第2流体3が副流路124a2内にとどまりにくくなり、気相の第2流体3による熱交換の抑制を効果的に行うことができなくなる。
一方、副流路124a2の高さに対する主流路124a1の高さの割合が10を上回ると、図7に示すように熱の回収性能が低下する。すなわち、熱交換を行わない第2流体3が増えて、第2流体3の温度が上昇しづらくなる。
図2及び図6に特に表れているように、中間筒15の端部と内筒11との間には、副流路124a2に連通する開口部150が設けられている。本実施の形態の開口部150は、第2流体3の流れ方向に関する副流路124a2の入側と出側との両方に設けられている。しかしながら、開口部150は、第2流体3の流れ方向に関する副流路124a2の入側と出側とのいずれか一方のみに設けられていてもよい。図2に特に表れているように、本実施の形態では、ハニカム構造体10の周方向に互いに同じ間隔をおいて4つの開口部150が設けられている。しかしながら、開口部150の個数は任意である。また、各開口部150の間の間隔は互いに異なっていてもよい。
本実施の形態の熱交換器1は、中間筒15の端部と内筒11との間の開口部150を通して、副流路124a2に対して第2流体3が流入及び流出するように構成されている。換言すると、本実施の形態の熱交換器1では中間筒15の周壁に開口は設けられていない。しかしながら、中間筒15の周壁に設けられた開口を通して副流路124a2内に第2流体3が流入するように熱交換器1を構成してもよい。
図2に特に表れているように、中間筒15の端部と内筒11との間の開口部150以外の部分には、中間筒15の端部と内筒11との間を塞ぐ壁体151が形成されている。本実施の形態の壁体151は、第2流体3の流れ方向に関する副流路124a2の入側と出側との両方に設けられている。また、本実施の形態の壁体151は、例えば中間筒15、内筒11及びスペーサ16を互いに固定するために中間筒15、内筒11及びスペーサ16に付着された溶融金属が固化されたもの等の不定形部材が固化されたものである。しかしながら、壁体151は、中間筒15及び内筒11とは別体の板部であって、溶接等により中間筒15及び内筒11に固定された板部とすることができる。また、壁体151は、例えば中間筒15の端部が屈曲された板部等、中間筒15又は内筒11と一体の板部とすることができる。
ハニカム構造体10の軸方向10cに直交する面における中間筒15の端部と内筒11との間の全面積に占める開口部150の面積が1%以上かつ50%以下であることが好ましい。
この面積割合が1%未満の場合、熱の回収性能が低下する。すなわち、副流路124a2への第2流体3の流入が少なくなり、副流路124a2内で気相の第2流体3が発生しやすくなる。このため、熱交換を抑制する状態になりやすく、主流路124a1の第2流体3の温度上昇が阻害されやすくなる。
一方、この面積割合が50%を超えると、熱遮断性能が低下する。すなわち、副流路124a2への第2流体3の流入が多くなり、副流路124a2内で気相の第2流体3が発生したとしても、気相の第2流体3が副流路124a2内にとどまりにくくなる。このため、気相の第2流体3による熱交換の抑制を効果的に行うことができなくなる。
中間筒15の端部と内筒11との間の全面積に占める開口部150の面積は2%以上かつ30%以下であることがさらに好ましい。これは、熱の回収性能が低下及び熱遮断性能が低下をより確実に回避できるためである。
<スペーサについて>
本実施の形態のスペーサ16は、中間筒15と内筒11との間の空間を確保するため構成であり、中間筒15と内筒11との間に設けられている。本実施の形態のスペーサ16は、中間筒15及び内筒11とは別の部材によって構成されている。ハニカム構造体10の径方向に係るスペーサ16の両端が中間筒15及び内筒11に当接されることにより、中間筒15と内筒11との間に空間が確保されている。しかしながら、スペーサ16は、例えば中間筒15又は内筒11に設けられた凸部等の中間筒15及び内筒11の一方と一体の構成であってもよい。スペーサ16が中間筒15及び内筒11の一方と一体の構成である場合、ハニカム構造体10の径方向に係るスペーサ16の先端が中間筒15及び内筒11の他方に当接されることにより、中間筒15と内筒11との間に空間が確保される。
スペーサ16は、ハニカム構造体10の周方向全体にわたって延在されていることが好ましい。スペーサ16は、ハニカム構造体10の周方向全体にわたって連続的に延在する1つの部材により構成されてもよいし、ハニカム構造体10の周方向に互いに隣接又は離間して配置された複数の部材によって構成されてもよい。
本実施の形態のスペーサ16は、ハニカム構造体10の軸方向10cに関して互いに離間して中間筒15と内筒11との間に設けられた第1及び第2スペーサ161,162を含んでいる。本実施の形態では、第1スペーサ161はハニカム構造体10の第1端面10a側に配置されており、第2スペーサ162はハニカム構造体10の第2端面10b側に配置されている。
本実施の形態の第1及び第2スペーサ161,162は、ハニカム構造体10の軸方向10cに関してハニカム構造体10の第1及び第2端面10a,10bの外側に配置されている。換言すると、ハニカム構造体10の径方向に沿って第1及び第2スペーサ161,162を見た時に、第1及び第2スペーサ161,162がハニカム構造体10と重ならず、さらに第1及び第2スペーサ161,162がハニカム構造体10と接しないように、第1及び第2スペーサ161,162が配置されている。このような位置に第1及び第2スペーサ161,162が配置されていることにより、ハニカム構造体10の熱が第1及び第2スペーサ161,162を通して中間筒15に伝わりにくくすることができる。第1及び第2スペーサ161,162を通してハニカム構造体10の熱が中間筒15に伝わると、気相の第2流体3による熱交換の抑制の効果が減じられてしまう。
第1及び第2スペーサ161,162は、ハニカム構造体10の軸方向10cに関してハニカム構造体10の第1及び第2端面10a,10bから0mmより大きく10mm以下の距離だけ離れた位置に配置されていることが好ましい。
第1及び第2端面10a,10bから第1及び第2スペーサ161,162までの距離が0mmの場合、熱遮断性能が低下する。これは、ハニカム構造体10の熱が第1及び第2スペーサ161,162を通して中間筒15に伝わってしまうためである。
一方、第1及び第2端面10a,10bから第1及び第2スペーサ161,162までの距離が10mmを超えると、熱交換器1の寸法が不必要に大きくなる。これは、10mmを超える距離を確保しても、スペーサ16を介する熱伝導を抑制する効果が変わらないためである。
また、本実施の形態の熱交換器1のように内筒11の内周面に突出部110が設けられている場合、第1及び第2スペーサ161,162は、ハニカム構造体10の軸方向10cに関して突出部110よりも外側に配置されていることが好ましい。やはり、ハニカム構造体10の熱が突出部110を介して第1及び第2スペーサ161,162に伝わることを避けるためである。ハニカム構造体10の軸方向10cに関する突出部110と第1及び第2スペーサ161,162との間の離間距離は、0mmより大きく10mm以下であることが好ましい。
本実施の形態のスペーサ16(第1及び第2スペーサ161,162)は、液相の第2流体3の通過を許容しつつ、第2流体3の気泡の通過を阻害する三次元構造を有している。このような三次元構造としては、メッシュ構造(網目構造)又はスポンジ状構造(多孔質構造)を挙げることができる。スペーサ16が液相の第2流体3の通過を許容するとは、第2流体3がスペーサ16を通過できることを意味し、スペーサ16が第2流体3の通過の抵抗となっていてもよい。スペーサ16が第2流体3の気泡の通過を阻害するとは、第2流体3の気泡がスペーサ16に付着すること、及び第2流体3の気泡の移動にスペーサ16が抵抗となることが含まれる。液相の第2流体3の通過許容性と第2流体3の気泡の通過阻害性とを両立しやすいとの理由により、スペーサ16がメッシュ構造を有していることが好ましい。
本実施の形態のスペーサ16(第1及び第2スペーサ161,162)は、開口部150を通って副流路124a2に対して出入りする第2流体3がスペーサ16を通過するように、中間筒15の端部と内筒11との間に設けられている。
副流路124a2内の大部分が気相の第2流体3で満たされているとき、大量の第2流体3が副流路124a2内に一時に流れ込むと、第2流体3の沸騰気化が急激に発生する。このような急激な第2流体3の沸騰気化は、振動及び騒音の原因となる。液相の第2流体3の通過に対してスペーサ16が抵抗となることで、副流路124a2内への第2流体3の流入が穏やかとなり、振動及び騒音の発生を抑制できる。
スペーサ16が第2流体3の気泡の通過を阻害することにより、気相の第2流体3が副流路124a2に溜まり、気相の第2流体3による熱交換の抑制がより確実に発揮される。この熱交換の抑制をより確実に発揮させるため、スペーサ16の空隙率は、20%以上であることが好ましく、40%以上であることがより好ましく、60%以上であることがさらに好ましい。また、スペーサ16の空隙率は、98%以下であることが好ましく、95%以下であることがより好ましく、90%以下であることがさらに好ましい。本発明において、スペーサ16の空隙率は以下の手順により測定する。
(1)スペーサを構成する材料の親密度をアルキメデス法により求める。
(2)スペーサの外形寸法(厚み及び縦横の長さ)から計算したスペーサのみかけ体積と、スペーサの重量から嵩密度とを求める。
(3)空隙率=(1-嵩密度/真密度)×100%との関係式を用いて空隙率を算出する。
<カバーについて>
本実施の形態のカバー17は、第1流体2の流れ方向に係るハニカム構造体10の上流側及び下流側に配置されている筒状体である。カバー17は、内筒11の内側に挿入されており、第1流体2の流れが内筒11に直接的に当たることを防ぐように、内筒11をカバーしている。
カバー17の端部とハニカム構造体10の第1及び第2端面10a,10bとの間の離間距離は、2mm以上かつ10mm以下であることが好ましい。離間距離は、ハニカム構造体10の軸方向10cに沿う距離である。
離間距離が2mmを下回ると、熱の回収性能が低下する。すなわち、ハニカム構造体10への第1流体2の流入がカバー17によって制限されて、ハニカム構造体10の温度が上昇しづらくなる。
一方、離間距離が10mmを超えると、熱遮断性能が低下する。すなわち、第1流体2の流れが直接的に当たることにより内筒11の温度が上昇し、副流路124a2内の気相の第2流体3による熱伝導の抑制を効果的に行うことができない。
カバー17の直径(内径)は、ハニカム構造体10の直径(外径)の0.6倍以上かつ0.95倍以下であることが好ましい。
カバー17の直径がハニカム構造体10の直径の0.6倍を下回ると、熱の回収性能が低下する。熱遮断性能が低下する。すなわち、ハニカム構造体10への第1流体2の流入がカバー17によって制限されて、ハニカム構造体10の温度が上昇しづらくなる。
一方、カバー17の直径がハニカム構造体10の直径の0.95倍を上回ると、熱遮断性能が低下する。すなわち、カバー17の熱が伝わることにより内筒11の温度が上昇し、副流路124a2内の気相の第2流体3による熱伝導の抑制を効果的に行うことができない。
カバー17は、コーン170によって支持されている。コーン170は、カバー17の径方向に係るカバー17の外側に配置され筒状の部材である。本実施の形態のコーン170は、断面クランク形状の周壁を有している。コーン170の一端170aはコーン170の径方向外方に位置されており、コーン170の他端170bはコーン170の径方向内方に位置されている。カバー17は、コーン170の他端170bに面接触された状態で他端170bに溶接等により固定されている。
本実施の形態のコーン170の一端170aは、外筒12に固定されている。より具体的には、コーン170の一端170aは、外筒12の端壁123に当接されているとともに、溶接等の方法により端壁123に固定されている。また、コーン170の一端170aは、内筒11から遠ざけられるように、外筒12の径方向外側に固定されている。外筒12の径方向外側とは、コーン170の径方向に関する端壁123の中央位置よりも膨径周壁121に近い位置と理解することができる。仮に、コーン170の一端170aが内筒11の端部に固定されていると、内筒11が高温となったときに内筒11の膨張をコーン170が抑えてしまい、内筒11が湾曲する虞がある。内筒11が湾曲すると、各部に位置ずれが生じ熱交換器1の性能が低下する虞がある。このような性能低下を抑えるため、上述のように、コーン170の一端170aは、外筒12に固定されていることが好ましく、外筒12の径方向外側に固定されていることが更に好ましい。
次に、図8は図1の中間筒15についてより詳細に示す説明図である。本実施の形態の中間筒15は、内筒11との間にスペーサ16を挟み込むように板状部材が筒状に巻かれることによって形成されている。スペーサ16を内筒11に押し付けてスペーサ16の変位を規制するように板状部材が巻締られている。
図8に示すように、中間筒15には、中間筒15を構成する板状部材の第1及び第2側部152,153が含まれている。第1側部152は板状部材の幅方向に係る一方の側部であり、第2側部153は板状部材の幅方向に係る他方の側部である。図8に示すように板状部材が筒状に巻かれているとき、板状部材の幅方向は、中間筒15の周方向と同義である。これら第1及び第2側部152,153は、ハニカム構造体10の軸方向10cに延在されている。
本実施の形態の第2側部153は、第1側部152の上に重ねられており、中間筒15の径方向外側に位置されている。図8に示すように、第2側部153は、第1側部152の外面に沿うようにクランク状に屈曲されていることが好ましい。第2側部153が第1側部152の外面に沿わされていることにより、第1及び第2側部152,153間に隙間が生じることを回避することができる。第1及び第2側部152,153間の隙間は、主流路124a1の第2流体3の流れを阻害するため好ましくない。
本実施の形態の熱交換器1では、中間流路124aの高さが供給側側部流路124b及び排出側側部流路124cの高さよりも低くされているので、供給側側部流路124b及び排出側側部流路124cにおいてハニカム構造体10の周方向に第2流体3を行き渡らせることができるともに、中間流路124aにおいて熱交換を行わない第2流体3を減らすことができ、熱交換効率を向上できる。この構成は、ハニカム構造体10の温度が低い低負荷時における熱交換効率(熱の回収効率)の向上に特に有用である。
また、本実施の形態の熱交換器1では、第2流体3が第1流体2と並行に流れるので、中間流路124aにおいて熱交換を行わない第2流体3を減らすことができ、熱交換効率を向上できる。さらには、暖められた第2流体3をより短時間で排出でき、熱の回収効率を向上できる。
さらに、本実施の形態の熱交換器1では、供給側側部流路124bが第1流体2の流れ方向に関する排出側側部流路124cの下流側に配置されているので、中間流路124aにおいて第2流体3を第1流体2に逆行させることができ、第2流体3が軸方向10cに向かうにつれて、第2流体3がより高い温度の第1流体2(内筒11)と熱交換することができ、熱交換効率を向上することができる。
さらにまた、本実施の形態の熱交換器1では、主流路124a1の高さが0.15mm以上かつ30mm以下であり、副流路124a2の高さが0.05mm以上かつ3mm以下であり、副流路124a2の高さに対する主流路124a1の高さの割合が1.6以上かつ10以下であるので、より確実に熱遮断性能及び熱の回収性能の両立を図ることができる。
また、本実施の形態の熱交換器1では、副流路124a2に連通する開口部150が中間筒15の端部と内筒11との間に設けられているので、副流路124a2内で発生した第2流体3の蒸気(気泡)を副流路124a2内に留めやすくすることができる。これにより、副流路124a2内の第2流体3の蒸気層を増やすことができ、熱遮断性能を向上させることができる。
さらに、本実施の形態の熱交換器1では、ハニカム構造体10の軸方向10cに直交する面における中間筒15の端部と内筒11との間の全面積に占める開口部150の面積が1%以上かつ50%以下であるので、熱の回収性能及び熱遮断性能をより確実に両立することができる。
さらにまた、本実施の形態の熱交換器1では、スペーサ16がハニカム構造体10の軸方向10cに関してハニカム構造体10の第1及び第2端面10a,10bの外側に配置されているので、ハニカム構造体10の熱がスペーサ16を通して中間筒15に伝わりにくくすることができ、熱遮断性能を向上することができる。
また、本実施の形態の熱交換器1では、スペーサ16がハニカム構造体10の軸方向10cに関してハニカム構造体の端面から0mmより大きく10mm以下の距離だけ離れた位置に配置されているので、熱遮断性能が低下を回避できるとともに、熱交換器1の寸法が不必要に大きくなることを回避できる。
さらにまた、スペーサ16は、液相の第2流体3の通過を許容しつつ、第2流体3の気泡の通過を阻害する三次元構造を有しているので、副流路124a2内への第2流体3の流入が穏やかにすることができ、振動及び騒音の発生を抑制できる。また、気相の第2流体3が副流路124a2に溜まりやすくすることができ、気相の第2流体3による熱交換の抑制をより確実に発揮させることができる。
実施の形態2.
図9は、本発明の実施の形態2による熱交換器1の断面図である。実施の形態1では、供給側側部流路124bが第1流体2の流れ方向に関する排出側側部流路124cの下流側に配置されているように説明した。しかしながら、図9に示すように、実施の形態2の熱交換器1では、供給側側部流路124bが第1流体2の流れ方向に関する排出側側部流路124cの上流側に配置されている。その他の構成は、実施の形態1と同様である。
本実施の形態2のように、供給側側部流路124bが第1流体2の流れ方向に関する排出側側部流路124cの上流側に配置されていてもよい。
実施の形態3.
図10は、本発明の実施の形態3による熱交換器1における内筒11及び中間筒15とスペーサ16との関係について示す説明図である。本実施の形態3の中間筒15は、図10の(a)及び(c)に示す工程を経て形成される。
図10の(a)に示す工程では、内筒11の外周面上に第1及び第2スペーサ161,162が配置される。第1スペーサ161は、固定部161aにより内筒11に固定されている。固定部161aは、溶接により形成され得る。図10の(a)に示す工程では、第2スペーサ162に固定されていない。
図10の(b)に示す工程では、内筒11との間に第1及び第2スペーサ161,162を挟み込むように板状部材が筒状に巻かれることによって中間筒15が形成される。また、内筒11、第2スペーサ162及び中間筒15に接するように壁体151が形成されている。本実施の形態3の壁体151は、中間筒15及び内筒11を互いに固定するために中間筒15及び内筒11に付着された溶融金属が固化されたものである。壁体151を介して内筒11、第2スペーサ162及び中間筒15が互いに固定されている。一方、第1スペーサ161は、中間筒15に固定されていない(非固定とされている)。すなわち、本実施の形態3では、第2スペーサ162が中間筒15及び内筒11の両方に固定される一方で、第1スペーサ161が内筒11に固定されているとともに中間筒15に非固定とされている。これとは逆に、第1スペーサ161が中間筒15及び内筒11の両方に固定される一方で、第2スペーサ162が内筒11に固定されているとともに中間筒15に非固定とされていてもよい。その他の構成は、実施の形態1,2と同様である。
仮に、第1及び第2スペーサ161,162の両方が中間筒15及び内筒11の両方にそれぞれ固定されていると、以下の事象が生じる虞がある。すなわち、副流路124a2内で第2流体3の蒸気(気泡)が発生し、副流路124a2の第2流体3と主流路124a1の第2流体3との熱交換が抑制されているとき、内筒11と中間筒15との間に温度差が生じる。このとき、第1流体2の熱により内筒11が加熱される一方で、主流路124a1の第2流体3により中間筒15が冷却されるため、中間筒15よりも内筒11が膨張する。第1及び第2スペーサ161,162の両方が中間筒15及び内筒11の両方にそれぞれ固定されている場合、中間筒15と内筒11との間の膨張差による応力により第1及び第2スペーサ161,162の固定箇所が破損して、中間筒15と内筒11との位置関係にずれが生じて副流路124a2が失われてしまう。
本実施の形態3のように、第2スペーサ162が中間筒15及び内筒11の両方に固定される一方で、第1スペーサ161が内筒11に固定されているとともに中間筒15に非固定とされていることで、中間筒15と内筒11との間の膨張差による応力により第1及び第2スペーサ161,162の固定箇所が破損して、中間筒15と内筒11との位置関係にずれが生じて副流路124a2が失われてしまうことを回避できる。
実施の形態4.
図11は、本発明の実施の形態4による熱交換器1の断面図である。実施の形態1では、コーン170の一端170aが外筒12の端壁123に当接されて固定されていると説明した(図1参照)。このような固定方法の場合、コーン170と外筒12との固定箇所に応力が集中し、この固定箇所が損傷する虞がある。本実施の形態4の熱交換器1は、コーン170と外筒12との固定箇所が破損する虞を低減できるように構成されている。
図11に示すように、本実施の形態4の外筒12の膨径周壁121の側方には、直線周壁123aと接続周壁123bとが設けられている。本実施の形態の直線周壁123aは、外筒12の軸方向(ハニカム構造体10の軸方向10c)に関して膨径周壁121から離れた位置で、内筒11の外周面の延在方向に沿って直線状に延在された周壁である。本実施の形態の直線周壁123aの内周面は内筒11の外周面に接触されている。直線周壁123aの内径は、中央周壁120の内径よりも小さくされている。直線周壁123aは、外筒12の端部を構成する。接続周壁123bは、膨径周壁121と直線周壁123aとを接続する周壁である。本実施の形態4の接続周壁123bは外筒12の軸方向に対して傾斜して延在されており、接続周壁123bの内径は膨径周壁121から直線周壁123aに向けて徐々に小さくされている。しかしながら、接続周壁123bは外筒12の軸方向に対して直交する面に沿って延在されていてもよい。
本実施の形態4の外筒12の形状は、外筒12の軸方向に係る中央位置を中心に対称とされている。すなわち、外筒12の軸方向に係る一端側の直線周壁123a及び接続周壁123bの形状及び内径は、外筒12の軸方向に係る他端側の直線周壁123a及び接続周壁123bの形状及び内径と同じである。
本実施の形態4のコーン170の一端170aは、直線周壁123aの外周面の延在方向に沿って直線状に延在されている。また、コーン170の一端170aの内周面は、直線周壁123aの外周面に接触されている。すなわち、コーン170の一端170aは外筒12の端部(直線周壁123a)と面接触されている。このような状態で、コーン170の一端170aが直線周壁123a(外筒12)に固定されている。その他の構成は、実施の形態1~3と同様である。
本実施の形態4の熱交換器1では、コーン170の一端が、外筒12の端部(直線周壁123a)の外周面の延在方向に沿って延在されるとともに、外筒12の端部と面接触された状態で、その外筒12の端部に固定されているので、コーン170の一端を外筒12に当接させた状態で固定する実施の形態1の態様と比較して、コーン170と外筒12との固定領域を広げることができる。これにより、コーン170と外筒12との固定箇所が破損する虞を低減できる。
実施の形態5.
図12は、本発明の実施の形態5による熱交換器1の断面図である。実施の形態4では、外筒12の軸方向に係る一端側の直線周壁123a及び接続周壁123bの形状及び内径は、外筒12の軸方向に係る他端側の直線周壁123a及び接続周壁123bの形状及び内径と同じであると説明した。このような構成の場合、ハニカム構造体10、内筒11及び中間筒15が一体とされた熱交換器素体に外筒12を組付けることが難しい。本実施の形態5の熱交換器1は、本実施の形態4の熱交換器1と比較して、熱交換器素体と外筒12との組付けをより容易に行うことができるように構成されている。
図12に示すように、本実施の形態5の外筒12の形状は、外筒12の軸方向に係る中央位置を中心に非対称とされている。すなわち、外筒12の軸方向に係る一端側の内径が、外筒12の軸方向に係る他端側の内径よりも大きくされている。より具体的には、外筒12の軸方向に係る一端側の直線周壁123a(123a1)の内径が、外筒12の軸方向に係る他端側の直線周壁123a(123a2)の内径よりも大きくされている。一端側の直線周壁123a(123a1)の内径は、中間筒15の外径よりも大きくされている。一端側の直線周壁123a(123a1)と内筒11との間には、環状のキャップ部材18が嵌められている。一端側の直線周壁123aは、環状のキャップ部材18を介して内筒11に溶接等により固定されている。その他の構成は、実施の形態1~4と同様である。
本実施の形態5の熱交換器1では、外筒12の軸方向に係る一端側の内径が外筒12の軸方向に係る他端側の内径よりも大きくされているので、熱交換器素体と外筒12との組付けをより容易に行うことができる。
実施の形態6.
図13は、本発明の実施の形態6による熱交換器1の断面図である。実施の形態5では、外筒12の軸方向に係る一端側の内径を外筒12の軸方向に係る他端側の内径よりも大きくし、一端側と内筒11との間に環状のキャップ部材18を嵌めるように説明した。このような構成の場合、キャップ部材18の分だけ部品点数が増大してしまう。本実施の形態6の熱交換器1は、実施の形態5の熱交換器1と比較して、部品点数を削減できるように構成されている。
図13に示すように、本実施の形態6の内筒11の一端には、拡径部11aが設けられている。拡径部11aの外径は、外筒12の軸方向に係る一端側の直線周壁123a(123a1)の内径と等しくされている。すなわち、拡径部11aの外周面は一端側の直線周壁123aの内周面に接触されている。拡径部11aは一端側の直線周壁123aと溶接等により固定されている。その他の構成は、実施の形態1~5と同様である。
次に、図14は、図13の熱交換器1の製造方法を説明するための断面図である。この断面図は、ハニカム構造体10の第1流路に平行な方向の断面図である。
まず、図14の(a)に示されるように、内筒11内にハニカム構造体10が嵌入されたエレメント60を準備する。
その次に、図14の(b)に示されるように、内筒11の外周にスペーサ16を配置するとともに、そのスペーサ16の外周に中間筒15を配置する。スペーサ16の固定は、実施の形態3で説明した態様を採ることが好ましい。また、中間筒15を構成する板状部材の側端部は図8に示すように処理されることが好ましい。
その次に、図14の(c)に示されるように、内筒11及び中間筒15の外周に外筒12を配置した後に、外筒12の軸方向に係る両側端において外筒12を内筒11に溶接等により固定する。外筒12の軸方向に係る一端側の内径は内筒11の拡径部11aに対応し、外筒12の他端側の内径は内筒11の小径部の外径に対応している。このため、外筒12に対するエレメント60等の挿入方向を間違い難くすることができる。
その次に、図14の(d)に示されるように、コーン170を外筒12の両側端に嵌めるとともに溶接等により固定する。
本実施の形態6の熱交換器1では、外筒12の軸方向に係る一端側に接触するように拡径された拡径部11aが内筒11の一端に設けられているので、実施の形態5のキャップ部材18を不要とすることができ、部品点数を削減できる。また、拡径部11aがハニカム構造体10と接触しない位置に設けられていることで、内筒11が高温となったときの内筒11の伸びしろを確保することができる。内筒11が高温となったときに内筒11の膨張を伸びしろで逃がすことにより、内筒11が歪曲することによる高温時の熱交換器1の熱の回収効率の低下を抑えることができる。さらに、拡径部11aが内筒11の一端に設けられているので、構成する部材の位置、挿入方向などの間違いが生じ難く、組付け易いため、製造し易い。
実施の形態7.
図15は本発明の実施の形態7による熱交換器1の要部を示す断面図であり、図16は図15の熱交換器1の要部の変形例を示す断面図である。本実施の形態の熱交換器1では、内筒11、外筒12及び中間筒15の少なくとも1つに乱流発生部7が設けられる。乱流発生部7は、第2流路124を通る第2流体3に乱流を発生させる部分である。第2流路124を通る第2流体3に乱流を生じさせることにより、第2流路124内で第2流体3が攪拌される。これによって、第1流体と第2流体との間の熱伝達率が向上するため、第1流体2と第2流体3との間の熱交換効率を向上させることができる。
図15の(a)~(d)では、乱流発生部7が外筒12に設けられている態様を示している。図15の(a)に示すように、乱流発生部7は外筒12の一部を縮径した縮径部とすることができる。図15の(b)に示すように、縮径部からなる複数の乱流発生部7を外筒12に設けてもよい。乱流発生部7の形状は、乱流を発生させ得る形状であれば特に限定されない。例えば、図15の(c)に示すように突起部により乱流発生部7を構成してもよく、図15の(d)に示すように凹部により乱流発生部7を構成してもよい。
図16の(a)は、中間筒15の一部を拡径した拡径部からなる複数の乱流発生部7が中間筒15に設けられている態様を示している。図16の(a)に示すように中間筒15の壁面の一部を主流路124a1内に向けて突出させた拡径部からなる乱流発生部7を設けた場合、その拡径部は副流路124a2において凹部からなる乱流発生部7を兼ねる。乱流発生部7が設けられる内筒11、外筒12及び中間筒15の組み合わせは任意である。例えば、図16の(b)に示すように内筒11及び外筒12に乱流発生部7が設けられてもよく、図16の(c)に示すように外筒12及び中間筒15に乱流発生部7が設けられてもよく、図16の(d)に示すように内筒11、外筒12及び中間筒15に乱流発生部7が設けられてもよい。図16の(d)に示すように異なる態様の乱流発生部7が組み合わされてもよい。
ハニカム構造体10の周方向及び軸方向に関する乱流発生部7の配置は任意である。乱流の影響を大きくするとの観点から、第2流体3の流れ方向に関する第2流路124の上流側に乱流発生部7が配置されていることが好ましい。ハニカム構造体10の周方向に連続的に1つの乱流発生部7が設けられていてもよく、ハニカム構造体10の周方向に複数の乱流発生部7が互いに離間されていてもよい。また、乱流発生部7がらせん状に配置されていてもよい。その他の構成は実施の形態1~6と同様である。
本実施の形態7の熱交換器1では、第2流路124を通る第2流体3に乱流を発生させる乱流発生部7が内筒11、外筒12及び中間筒15の少なくとも1つに設けられているので、第1流体2と第2流体3との間の熱交換効率を向上させることができる。
実施の形態8.
図17は、本発明の実施の形態8による熱交換器1の断面図である。本発明の実施形態1~7に係る熱交換器は、浄化機能を得るために、浄化装置と配管で接続する必要があることから、配置スペースの確保が難しい。そこで、本発明の実施形態8に係る熱交換器では、図17に示すように、第1流体2の流れ方向に関するハニカム構造体10の上流側に配置された浄化手段80を外筒12と一体に設けられたフレーム81によって支持することで、ハニカム構造体10、内筒11、外筒12及び中間筒15を含む熱交換部材82に浄化手段80を一体化させている。この構成を採ることにより、熱交換部材82と浄化手段80とを配管によって接続する必要性を無くすことができ、省スペース化を図ることができる。
フレーム81は、例えば溶接等により外筒12に一体化された部材である。フレーム8は、実施の形態1~7の構成に追加されてもよいし、実施の形態1~7のコーン170を変形させて構成してもよい。
浄化手段80は、ハニカム構造体10に導入される前に第1流体2を浄化するための部材である。浄化手段80としては、特に限定されず、当該技術分野において公知のものを用いることができる。浄化手段80の例としては、触媒を担持した触媒体、フィルタなどが挙げられる。触媒としては、例えば、第1流体2として排ガスを用いる場合、排ガスを酸化又は還元する機能を有する触媒を用いることができる。触媒としては、貴金属(例えば、白金、ロジウム、パラジウム、ルテニウム、インジウム、銀、金など)、アルミニウム、ニッケル、ジルコニウム、チタン、セリウム、コバルト、マンガン、亜鉛、銅、スズ、鉄、ニオブ、マグネシウム、ランタン、サマリウム、ビスマス、バリウムなどが挙げられる。これらの元素は、金属単体、金属酸化物、及びそれ以外の金属化合物であってもよい。また、触媒は、単独又は2種以上を組み合わせて用いることができる。その他の構成は、実施の形態1~7と同様である。
本実施の形態8の熱交換器1では、第1流体2の流れ方向に関するハニカム構造体10の上流側に配置された浄化手段80が外筒12と一体に設けられたフレーム81によって支持されているので、熱交換部材82と浄化手段80とを配管によって接続する必要性を無くすことができ、省スペース化を図ることができる。
実施の形態9.
図18は、本発明の実施の形態9による熱交換器1の断面図である。実施の形態8では第1流体2の流れ方向に関する熱交換部材82の上流側に浄化手段80が配置されるように説明したが、図18に示すように、第1流体2の流れ方向に関する浄化手段80の上流側に熱交換部材82を配置してもよい。その他の構成は実施の形態1~8と同様である。
本実施の形態9の熱交換器1では、第1流体2の流れ方向に関する浄化手段80の上流側に熱交換部材82が配置されているので、浄化手段80で熱を奪われる前のより高温の第1流体2と第2流体3を熱交換させることができ、熱交換効率を向上させることができる。
実施の形態10.
図19は、本発明の実施の形態10による熱交換器1の断面図である。実施の形態8(図18)のように浄化手段80の上流側に熱交換部材82を配置した場合、熱交換効率を向上できる一方で、浄化手段80を通過する際の第1流体2の温度が低下してしまう。第1流体2の温度が低下すると、浄化手段80における第1流体2の浄化性能が低下する虞がある。本実施の形態10の熱交換器1では、図19に示すように、実施の形態8の浄化手段80を第1及び第2浄化体80a,80bに分割し、これら第1及び第2浄化体80a,80bの間に熱交換部材82を配置している。第1流体2の流れ方向に関する第1及び第2浄化体80a,80bのそれぞれの長さは、同方向に関する実施の形態8の浄化手段80の長さよりも短い。より具体的には、第1及び第2浄化体80a,80bのそれぞれの長さは、実施の形態8の浄化手段80の半分とされている。但し、第1及び第2浄化体80a,80bのそれぞれの長さを異なるようにしてもよい。その他の構成は実施の形態1~9と同様である。
本実施の形態10の熱交換器1では、第1及び第2浄化体80a,80bの間に熱交換部材82が配置されているので、熱交換効率を向上と第1流体2の浄化性能との両立を図ることができる。
実施の形態11.
図20は、本発明の実施の形態11による熱交換器1の断面図である。実施の形態8,~10では、1つ又は複数の浄化手段80に1つの熱交換部材82を一体化させるように説明した。しかしながら、図20に示すように、1つ又は複数の浄化手段80に2つの熱交換部材82を一体化させてもよい。図20では、第1流体2の流れ方向に関する浄化手段80の上流側及び下流側の両方に熱交換部材82をそれぞれ配置している。しかしながら、浄化手段80の上流側に2つの熱交換部材82を配置してもよく、浄化手段80の下流側に2つの熱交換部材82を配置してもよい。1つ又は複数の浄化手段80に一体化させるハニカム構造体10(熱交換部材82)の数は3つ以上でもよい。その他の構成は実施の形態1~12と同様である。
本実施の形態11の熱交換器1では、1つ又は複数の浄化手段80に複数の熱交換部材82が一体化されているので、熱交換効率をさらに向上させることができる。
1 熱交換器
10 ハニカム構造体
11 内筒
12 外筒
124 第2流路
124a 中間流路
124a1 主流路
124a2 副流路
124b 供給側側部流路
124c 排出側側部流路
13 供給管
14 排出管
15 中間筒
16 スペーサ
161 第1スペーサ
162 第2スペーサ
2 第1流体
3 第2流体
7 乱流発生部
80 浄化手段
81 フレーム

Claims (18)

  1. 第1流体が通される第1流路を形成する複数のセルを有する柱状のハニカム構造体と、
    前記ハニカム構造体の外周に取り付けられた内筒と、
    中央周壁と、前記ハニカム構造体の軸方向に係る前記中央周壁の両側に設けられた一対の膨径周壁とを有し、前記内筒の外周に配置されるとともに、第2流体が通される第2流路を前記内筒との間に形成する外筒と、
    前記一対の膨径周壁の一方に接続され、前記第2流路に前記第2流体を供給するための供給管と、
    前記一対の膨径周壁の他方に接続され、前記第2流路から前記第2流体を排出するための排出管と
    を備え、
    前記第2流路には、前記内筒と前記外筒の前記中央周壁との間に形成され、前記ハニカム構造体の外周位置を含むように前記ハニカム構造体の軸方向に延在された中間流路と、
    前記内筒と前記外筒の前記一対の膨径周壁との間に形成され、前記軸方向に関する前記中間流路の両側に位置する側部流路とが含まれており、
    前記中間流路の高さが前記側部流路の高さよりも低くされており、
    前記ハニカム構造体の軸方向に係る前記供給管の外端と前記排出管の外端との間の長さが、前記ハニカム構造体の軸方向に係る前記ハニカム構造体の長さ以上であり、
    前記ハニカム構造体の軸方向に係る前記供給管の内端と前記排出管の内端との間の長さが、前記ハニカム構造体の軸方向に係る前記ハニカム構造体の長さよりも短く、
    前記供給管及び前記排出管の少なくとも一方が、前記ハニカム構造体の軸方向に係る前記側部流路の外側の端部に設けられている、
    熱交換器。
  2. 前記第2流体は、前記第1流体と並行に流れる、
    請求項1記載の熱交換器。
  3. 前記側部流路には、前記供給管が接続された供給側側部流路と、前記排出管が接続された排出側側部流路とが含まれており、
    前記供給側側部流路は、前記第1流体の流れ方向に関する前記排出側側部流路の下流側に配置されている、
    請求項1又は請求項2に記載の熱交換器。
  4. 前記側部流路には、前記供給管が接続された供給側側部流路と、前記排出管が接続された排出側側部流路とが含まれており、
    前記供給側側部流路は、前記第1流体の流れ方向に関する前記排出側側部流路の上流側に配置されている、
    請求項1又は請求項2に記載の熱交換器。
  5. 前記中間流路の高さは、0.2mm以上かつ33mm以下である、
    請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載の熱交換器。
  6. 前記側部流路の高さは、前記中間流路の高さの1.1倍以上である、
    請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載の熱交換器。
  7. 前記ハニカム構造体の外周において前記内筒と前記外筒との間に配置された中間筒
    をさらに備え、
    前記中間流路には、前記外筒と前記中間筒との間に形成された主流路と、前記中間筒と前記内筒との間に形成された副流路とが含まれており、
    前記主流路の高さが0.15mm以上かつ30mm以下であり、
    前記副流路の高さが0.05mm以上かつ3mm以下であり、
    前記副流路の高さに対する前記主流路の高さの割合が1.6以上かつ10以下である、
    請求項1から請求項6までのいずれか一項に記載の熱交換器。
  8. 前記中間筒の端部と前記内筒との間には、前記副流路に連通する開口部が設けられている、請求項7記載の熱交換器。
  9. 前記軸方向に直交する面における前記中間筒の端部と前記内筒との間の全面積に占める前記開口部の面積が1%以上かつ50%以下である、
    請求項8記載の熱交換器。
  10. 前記中間筒と前記内筒との間に設けられたスペーサ
    をさらに備え、
    前記スペーサが前記軸方向に関して前記ハニカム構造体の端面の外側に配置されている、
    請求項7から請求項9までのいずれか一項に記載の熱交換器。
  11. 前記スペーサは、前記軸方向に関して前記ハニカム構造体の端面から0mmより大きく10mm以下の距離だけ離れた位置に配置されている、
    請求項10記載の熱交換器。
  12. 前記中間筒と前記内筒との間に設けられたスペーサ
    をさらに備え、
    前記スペーサは、前記軸方向に関して互いに離間して配置された第1及び第2スペーサを含み、
    前記第1及び第2スペーサの一方は前記中間筒及び前記内筒の両方に固定され、前記第1及び第2スペーサの他方は前記内筒に固定されているとともに前記中間筒に非固定とされている、
    請求項7から請求項11までのいずれか一項に記載の熱交換器。
  13. 前記スペーサは、液相の前記第2流体の通過を許容しつつ、前記第2流体の気泡の通過を阻害する三次元構造を有している、
    請求項10から請求項12までのいずれか一項に記載の熱交換器。
  14. 前記第2流路を通る前記第2流体に乱流を発生させる乱流発生部が前記中間筒に設けられている、
    請求項7から請求項13までのいずれか一項に記載の熱交換器。
  15. 前記第2流路を通る前記第2流体に乱流を発生させる乱流発生部が前記内筒及び/又は前記外筒に設けられている、
    請求項1から請求項14までのいずれか一項に記載の熱交換器。
  16. 前記外筒と一体に設けられたフレームと、
    前記第1流体の流れ方向に関する前記ハニカム構造体の上流側及び下流側の少なくとも一方に配置されるとともに、前記フレームにより支持された浄化手段と
    をさらに備える、
    請求項1から請求項15までのいずれか一項に記載の熱交換器。
  17. 前記フレームは、前記ハニカム構造体、前記内筒及び前記外筒をそれぞれ含む複数の熱交換部材を前記浄化手段と一体化させる、
    請求項16記載の熱交換器。
  18. 前記ハニカム構造体は、前記複数のセルを形成する複数の第1隔壁と複数の第2隔壁とを有しており、前記複数の第1隔壁は前記ハニカム構造体の周方向に互いに間隔を置いて前記ハニカム構造体の径方向に延在されており、前記複数の第2隔壁は前記ハニカム構造体の径方向に互いに間隔をおいて前記ハニカム構造体の周方向に延在されており、
    前記第1流路に直交する面における前記ハニカム構造体の断面において、前記ハニカム構造体の径方向内側の前記第1隔壁の数が、前記ハニカム構造体の径方向外側の前記第1隔壁の数よりも少ない、
    請求項1から請求項17までのいずれか一項に記載の熱交換器。
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