JP2016032827A - 熱交換器用異形伝熱管の製造方法 - Google Patents

熱交換器用異形伝熱管の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】素材管に座屈を生じさせることなく、両端近傍部の円筒部が十分に小径化された熱交換器用異形伝熱管を安価に製造することを可能にする手段を提供する。
【解決手段】熱交換器用異形伝熱管の製造方法において、素材管準備工程では、予め設定された管長及び外径を有する円筒形の素材管を準備する。第1の絞り加工工程では、素材管の両端近傍部にプレスによる第1の絞り加工を施して、素材管の最初の外径より小さい第1の外径を有する円筒形の縮径部を形成する。異形断面部形成工程では、両縮径部間において素材管の外周面にプレス成形を施すことにより、素材管の長手方向に伸びる複数の凹部及び凸部を有する花弁状異形断面部を形成する。第2の絞り加工工程では、花弁状異形断面部が形成された素材管に、プレスによる第2の絞り加工を施して、第1の外径より小さい第2の外径を有する円筒形の第1及び第2の円筒部を形成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、管長手方向に関して、一方の端部側に位置する第1の円筒部と、他方の端部側に位置する第2の円筒部と、第1の円筒部と第2の円筒部との間に位置する花弁状異形断面部とを備えた熱交換器用異形伝熱管の製造方法に関するものである。
被冷却流体の出入り口を持ちその内部を被冷却流体が流通する伝熱管(内管)と、冷却媒体(冷却水)の出入り口を持ちその内部を冷却媒体が流通するシェル(外管)とを有し、被冷却流体と冷却媒体との間で熱交換を行わせるようにした熱交換器としては、従来、種々の型式のものが知られている。具体的には、例えばシェル内に1本の伝熱管が配置された2重管型熱交換器などが知られている(例えば、特許文献1参照)。この種の2重管型熱交換器においては、その熱交換率を向上させるために、従来、様々な形状の伝熱管(異形伝熱管)が提案されている。
例えば、図1(a)及び図1(b)に示すような2重管型熱交換器のための伝熱管が提案されている。この2重管型熱交換器においては、1本の異形伝熱管1(内管)が、略円筒形のシェル2(外管)内に同軸状に配設され、管長手方向の両端近傍部を除いて、異形伝熱管1の外周面とシェル2の内周面との間に空間部が形成されている。
そして、異形伝熱管1内の空間部を矢印X1、X2で示すように被冷却流体が流通する一方、異形伝熱管1とシェル2の間の空間部を矢印Y1、Y2で示すように冷却媒体が流通する。シェル2の両端部には、それぞれテーパ状のキャップ31、32が接続され、両キャップ31、32の先端部にはそれぞれフランジ3、4が取り付けられている。なお、異形伝熱管1とシェル2と各キャップ31、32とは、2重管型熱交換器の両端近傍部においてそれぞれT1及びT2で示す部位で、例えばTig溶接(タングステン・不活性ガス溶接)などの溶接施工により互いに結合されている。また、シェル2には、異形伝熱管1とシェル2の間の空間部に冷却媒体を給排するための接続パイプ5、6(枝パイプ)が取り付けられている。
図1(b)に示す異形伝熱管1は、管長手方向の両端近傍に位置する2つの円筒部7と、それぞれ両円筒部7間に位置し異形の断面形状をもつ2つの不完全花弁状断面部8と、両不完全花弁状断面部8間に位置し異形の断面形状をもつ1つの花弁状異形断面部9とで構成されている。花弁状異形断面部9には、その軸方向と垂直な断面形状でみれば、伝熱管中心方向にへこむ複数の凹部10が、放射状に、すなわち円周方向に等角度間隔で形成されている。その結果、異形伝熱管1の凹部10が形成されていない部分は、円周方向に等角度間隔で並ぶ凸部11となっている。つまり、花弁状異形断面部9の断面形状は、凹部10と凸部11とが円周方向に交互に並ぶ凹凸形状となっている。なお、花弁状異形断面部9の外径φC(凸部外径)は、円筒部7の外径φBと同一であるか、又はそれ未満である。
このほか、図2に示すような異形伝熱管1’も提案されている。図1(b)及び図2から明らかなとおり、この種の異形伝熱管1、1’では、その周長ないしは伝熱面積が、普通の円筒状の伝熱管に比べて大幅に大きくなるので、該異形伝熱管1、1’を用いた交換器の熱交換率が大幅に向上するといった利点がある。
特開2000−161871号公報
そして、花弁状異形断面部9を有する異形伝熱管1、1’は、一般に、円筒形の素材管の両端近傍部間ないしは両円筒部7間の部分(中間部)に、花弁成形機を用いて管壁に対して押し込み(プレス)成形処理を施すことにより製造される。具体的には、例えば円筒部7と不完全花弁状断面部8と花弁状異形断面部9とを有する図1(b)に示す異形伝熱管1を製造する場合、まず所定の長さに定尺切断された素材管の両端近傍部にスウェージング加工(回転冷間鍛造加工)を施し、素材管より小径の円筒部7を形成し、この後、花弁成形機を用いて、素材管の中間部、すなわち両円筒部7間の部分に押し込み(プレス)成形処理を施して複数の凹10部を形成し、花弁状異形断面部9を形成するようにしている。
あるいは、図3に示すような2つの絞り治具12、13を用いて、素材管14の両端近傍部にそれぞれ数段階に分けてプレス絞り加工により円筒部15及びテーパ部16を形成し、この後、花弁成形機(図示せず)を用いて、素材管14の中間部に押し込み(プレス)成形処理を施して複数の凹部を形成し、花弁状異形断面部を形成するようにしている。なお、この工法によれば、図3中の位置関係において、左側の絞り治具12を矢印Pで示す方向に移動させて素材管14の左端近傍部に押し込むことにより左側の円筒部15及びテーパ部16を形成し、右側の絞り治具13を矢印Qで示す方向に移動させて素材管14の右端近傍部に押し込むことにより右側の円筒部15及びテーパ部16を形成する。このような操作を数段階に分けて行うことにより、両円筒部15を段階的に縮径し、その外径を絞るようにしている。
このような従来の異形伝熱管の製造手法において、スウェージング加工を用いる場合、円筒部の外径を小さくすることは比較的容易であり、したがって所望の形状の熱交換器用異形伝熱管を製造することは比較的容易である。しかしながら、スウェージング加工を行うための設備が高価であるので、コストの観点からその導入が困難であったり、あるいは異形伝熱管の製造コストが上昇したりするといった問題がある。
他方、例えば図3に示すようなプレスによる絞り加工手法を用いる場合、素材管14の両端近傍部に形成する円筒部15の外径を、素材管14の最初の外径の75%未満に加工すると、例えば図4に示すように、素材管14が座屈し、凸状の座屈17、18又は凹状の座屈19が生じるといった問題がある。これは、プレスによる絞り加工により、円筒部15を大幅に小径化しようとすると、素材管14の強度が加工荷重に耐えられなくなり、素材管14の中で最も強度が低い部分が座屈するといった現象により惹起されるものと考察される。したがって、このようなプレスによる絞り加工手法を用いる場合、円筒部15の小径化には加工限界があり、素材管14の最初の外径の75%未満に絞ることは事実上不可能である。
本発明は、上記従来の課題を解決するためになされたものであって、素材管に座屈を生じさせることなく、両端近傍部の円筒部が十分に小径化された熱交換器用異形伝熱管を安価に製造することを可能にする手段を提供することを解決すべき課題とする。
上記課題を解決するためになされた本発明に係る、管長手方向(管軸方向)に関して、一方の端部側に位置する第1の円筒部と、他方の端部側に位置する第2の円筒部と、前記第1の円筒部と前記第2の円筒部との間に位置する花弁状異形断面部とを備えた熱交換器用異形伝熱管の製造方法は、順次に実施される、素材管準備工程と、第1の絞り加工工程と、異形断面部形成工程(凹部成形工程)と、第2の絞り加工工程とを有している。
ここで、素材管準備工程では、予め設定された管長及び外径を有する円筒形の素材管を準備する。第1の絞り加工工程では、素材管の両端近傍部に、それぞれプレスによる第1の絞り加工を施して、素材管の最初の外径より小さい第1の外径を有する円筒形の縮径部を形成する。異形断面部形成工程では、両縮径部間において素材管の外周面に金型を押し付けてプレス成形を施すことにより、それぞれ素材管の長手方向に伸びる複数の凹部と、それぞれ隣り合う凹部間に位置する複数の凸部とを有する花弁状異形断面部を形成する。第2の絞り加工工程では、花弁状異形断面部が形成された素材管に(両縮径部のみ、又は、両縮径部及びその近傍部)、プレスによる第2の絞り加工を施して、第1の外径より小さい第2の外径を有する円筒形の第1及び第2の円筒部を形成する。
本発明に係る熱交換器用異形伝熱管の製造方法において、素材管準備工程では、例えば素材管の最初の外径と同一の外径を有する一方素材管より長い管材を、前記管長を備えるように切断することにより素材管を準備するのが好ましい。第1の絞り加工工程では、第1の絞り加工を複数段階で施して、第1の外径を有する縮径部を形成するのが好ましい。
縮径部の第1の外径は素材管の最初の外径の75%以上であるのが好ましい。第1及び第2の円筒部の第2の外径は、素材管の最初の外径の75%未満であり、かつ素材管の最初の外径の54%以上であるのが好ましい。第1の絞り加工及び第2の絞り加工は、それぞれ、絞り治具を素材管に圧入し、又は素材管を絞り治具に圧入することにより行うのが好ましい。
本発明に係る熱交換器用異形伝熱管の製造方法によれば、第2の絞り加工工程を実施する際には、両円筒部間に花弁状異形断面部が形成されている。そして、この花弁状異形断面部は、断面が花弁状であるので、この部分が円筒形である場合に比べて、管長手方向(管軸方向)の強度が大幅に高められている。このため、第2の絞り加工工程で、素材管に管長手方向の強い力を加えても、花弁状異形断面部はこのような加工の荷重に耐えることができ、素材管に座屈は生じない。また、第1及び第2の絞り加工工程では、プレスによる絞り加工を行うので、スウェージング装置のような高価な設備を必要としない。このため、素材管に座屈を生じさせることなく、両端近傍部の第1及び第2の円筒部が十分に小径化された熱交換器用異形伝熱管を安価に製造することができる。
(a)は2重管式熱交換器の側面断面図であり、(b)は(a)に示す熱交換器を構成する異形伝熱管の側面断面図である。 従来の異形伝熱管の斜視図である。 素材管にプレスによる絞り加工を施す際の加工手法を示す図である。 図3に示す加工手法で製作された素材管(異形伝熱管中間体)の側面図である。 本発明に係る異形伝熱管の製造方法における定尺切断工程の終了後における素材管の側面図である。 本発明に係る異形伝熱管の製造方法における第1の絞り加工工程の第1段階終了後における素材管(伝熱管中間体)の側面図である。 本発明に係る異形伝熱管の製造方法における第1の絞り加工工程の第2段階終了後における素材管(伝熱管中間体)の側面図である。 本発明に係る異形伝熱管の製造方法における第1の絞り加工工程の第3段階終了後における素材管(伝熱管中間体)の側面図である。 本発明に係る異形伝熱管の製造方法における異形断面部形成工程(凹部成形工程)終了後における素材管(伝熱管中間体)の一部断面側面図である。 本発明に係る異形伝熱管の製造方法における第2の絞り加工工程の終了により完成した異形伝熱管の一部断面側面図である。
以下、添付の図面を参照しつつ、本発明の実施形態を具体的に説明する。本発明に係る異形伝熱管の製造方法においては、下記の各工程が順に実施される。
(1)管材を所定の管長に切断して素材管を生成する定尺切断工程(素材管準備工程)
(2)素材管の両端部近傍に円筒形の縮径部を形成する第1の絞り加工工程
(3)両縮径部間に花弁状異形断面部を形成する異形断面部形成工程(凹部成形工程)
(4)素材管の両縮径部に第1及び第2の円筒部を形成する第2の絞り加工工程
以下、図5〜図10を参照しつつ、本発明に係る異形伝熱管の製造方法の上記各工程における加工手法を説明する。
(定尺切断工程)
図5に示すように、定尺切断工程では、製作すべき素材管20の外径φAと同一の外径を有する一方、この素材管20より管長が長い管材、例えばステンレススチール管、鉄管、アルミニウム管等を、切断具を用いて製作すべき素材管20の所定の管長を備えるように切断する。
(第1の絞り加工工程)
図6に示すように、第1の絞り加工工程では、まず素材管20の両端近傍部に、それぞれ、例えば絞り治具を用いて、プレスによる第1段目の絞り加工を施し、素材管20の最初の外径φAより小さい外径φbを有する円筒形の2つの縮径部21と、これらの縮径部21と未成形部23との間に位置する2つのテーパ部22とを形成する。つまり、第1段目の絞り加工では、素材管20の両端近傍部の外径は、φAからφbに縮小される。なお、各テーパ部22の最大外径はφAであり、最小外径はφbである。
次に、図7に示すように、第1段目の絞り加工が施された素材管20の両端近傍部に、それぞれ、例えば絞り治具を用いて、プレスによる第2段目の絞り加工を施し、縮径部21とテーパ部22とを縮径する。これにより、各縮径部21の外径はφbからφb’(φb>φb’)に縮小される。また、各テーパ部22の最小外径もφbからφb’に縮小される。なお、各テーパ部22の最大外径はφAのままである。
さらに、図8に示すように、第2段目の絞り加工が施された素材管20の両端近傍部に、それぞれ、例えば絞り治具を用いて、プレスによる第3段目の絞り加工を施し、縮径部21とテーパ部22とをさらに縮径する。これにより、各縮径部21の外径はφb’から外径φb”(φb’>φb”)に縮小される。また、各テーパ部22の最小外径もφb’からφb”に縮小される。なお、各テーパ部22の最大外径はφAのままである。
このように、第1の絞り加工工程では、第1の絞り加工を複数段階で施して、素材管20の両端近傍部を段階的に縮径し、外径がφb”である縮径部21を形成するが、前記のとおり、プレスによる絞り加工手法を用いる場合、素材管20の両端近傍部の外径を、素材管20の最初の外径φAの75%未満に絞ると、素材管20に座屈が生じる(図4参照)。そこで、第1の絞り加工工程では、縮径部21の外径φb”は、素材管20の最初の外径φAの75%以上の値に設定される。なお、第1の絞り加工工程の各段階での絞り加工に、例えば図3に示すような絞り治具を用いる場合は、絞り治具を素材管20に圧入し、又は素材管20を絞り治具に圧入することにより絞り加工が施される。
(異形断面部形成工程)
図9に示すように、異形断面部形成工程(凹部成形工程)では、花弁成形機(図示せず)を用いて、両縮径部21間において素材管20の外周面に金型を押し付け、管壁を径方向内側に押し込んでプレス成形を施すことにより、それぞれ素材管20の長手方向(軸方向)に伸びる複数の凹部25と、それぞれ隣り合う凹部25間に位置する複数の凸部26とを有する花弁状異形断面部27を形成する。このとき、各縮径部21の外径は変化せずφb”のままである。
(第2の絞り加工工程)
図10に示すように、第2の絞り加工工程では、花弁状異形断面部27が形成された素材管20に(縮径部21のみ、又は、縮径部21及び縮径部近傍の径方向外側に膨出した部分)、プレスによる第2の絞り加工を施して、各縮径部21の外径φb”より小さい外径φD(φb”>φD)を有する円筒形の第1及び第2の円筒部28、29を形成する。これにより、花弁状異形断面部27の外径は、第1及び第2の円筒部28、29の外径φDと同一又はこれ未満となる。
これにより、管長手方向に関して、一方の端部側に位置する第1の円筒部28と、他方の端部側に位置する第2の円筒部29と、第1の円筒部28と第2の円筒部29との間に位置する花弁状異形断面部27とを備えた熱交換器用異形伝熱管30が完成する。ここで、第1及び第2の円筒部28、29の外径φDは、素材管20の最初の外径φAの75%未満となるように設定される。本願発明者の実験によれば、このような加工手法で熱交換器用異形伝熱管30を製造した場合、第1及び第2の円筒部28、29の外径φDを素材管20の最初の外径φAの54%まで低減することができることが判明している。なお、第2の絞り加工工程での絞り加工に、絞り治具を用いる場合は、絞り治具を素材管20に圧入し、又は素材管20を絞り治具に圧入することにより絞り加工が施される。
このように第2の絞り加工工程において、第2の絞り加工を実施する際には、両縮径部21間ないしは両円筒部28、29間に花弁状異形断面部27が形成されている。ここで、花弁状異形断面部27は、その断面が花弁状であるので、この部分が円筒形である場合に比べて、管長手方向(管軸方向)の強度が大幅に高められている。このため、第2の絞り加工工程で、素材管20に管長手方向の強い力を加えても、花弁状異形断面部27はこのような加工の荷重に耐えることができ、素材管20に座屈は生じない。
前記のとおり、第1及び第2の絞り加工工程では、プレスによる絞り加工で行うので、スウェージング装置のような高価な設備を必要としない。このため、素材管20に座屈を生じさせることなく、第1及び第2の円筒部28、29が十分に小径化された熱交換器用異形伝熱管30を安価に製造することができる。よって、素材管20に座屈を生じさせることなく、素材管20の両端近傍部の円筒部28、29が十分に小径化された熱交換器用異形伝熱管30を安価に製造することができる。
以上のように、本発明に係る熱交換器用異形伝熱管の製造方法は、素材管に座屈を生じさせることなく両端近傍部の円筒部が十分に小径化された熱交換器用異形伝熱管を安価に製造する手段として有用であり、例えば自動車用エンジンのEGRガス冷却器用の伝熱管などに用いるのに適している。
1 伝熱管、2 シェル、3 フランジ、4 フランジ、5 接続パイプ、6 接続パイプ、7 円筒部、8 不完全花弁状断面部、9 花弁状異形断面部、10 凹部、11 凸部、12 絞り治具、13 絞り治具、14 素材管、15 円筒部、16 テーパ部、17 凸状の座屈、18 凸状の座屈、19 凹状の座屈、20 素材管、21縮径部、22 テーパ部、23 未成形部、25 凹部、26 凸部、27 花弁状異形断面部、28 第1の円筒部、29 第2の円筒部、30 熱交換器用異形伝熱管、31 キャップ、32 キャップ。

Claims (6)

  1. 管長手方向に関して、一方の端部側に位置する第1の円筒部と、他方の端部側に位置する第2の円筒部と、前記第1の円筒部と前記第2の円筒部との間に位置する花弁状異形断面部とを備えた熱交換器用異形伝熱管の製造方法であって、
    予め設定された管長及び外径を有する円筒形の素材管を準備する素材管準備工程と、
    前記素材管の両端近傍部に、それぞれプレスによる第1の絞り加工を施して、前記素材管の最初の外径より小さい第1の外径を有する円筒形の縮径部を形成する第1の絞り加工工程と、
    前記両縮径部間において前記素材管の外周面に金型を押し付けてプレス成形を施すことにより、それぞれ前記素材管の長手方向に伸びる複数の凹部と、それぞれ隣り合う凹部間に位置する複数の凸部とを有する花弁状異形断面部を形成する異形断面部形成工程と、
    前記花弁状異形断面部が形成された前記素材管に、プレスによる第2の絞り加工を施して、前記第1の外径より小さい第2の外径を有する円筒形の第1及び第2の円筒部を形成する第2の絞り加工工程とを有することを特徴とする熱交換器用異形伝熱管の製造方法。
  2. 前記素材管準備工程では、前記素材管の最初の外径と同一の外径を有する一方前記素材管より長い管材を前記管長を備えるように切断することにより前記素材管を準備することを特徴とする、請求項1に記載の熱交換器用異形伝熱管の製造方法。
  3. 前記第1の絞り加工工程では、前記第1の絞り加工を複数段階で施して、前記第1の外径を有する前記縮径部を形成することを特徴とする、請求項1又は2に記載の熱交換器用異形伝熱管の製造方法。
  4. 前記縮径部の前記第1の外径は前記素材管の最初の外径の75%以上であり、前記第1及び第2の円筒部の前記第2の外径は前記素材管の最初の外径の75%未満であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1つに記載の熱交換器用異形伝熱管の製造方法。
  5. 前記第1及び第2の円筒部の前記第2の外径は前記素材管の最初の外径の54%以上であることを特徴とする、請求項4に記載の熱交換器用異形伝熱管の製造方法。
  6. 前記第1の絞り加工及び前記第2の絞り加工を、それぞれ、絞り治具を前記素材管に圧入することにより、又は前記素材管を絞り治具に圧入することにより行うことを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1つに記載の熱交換器用異形伝熱管の製造方法。
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