JP7184362B2 - ブラケット及び車載機器取付構造 - Google Patents
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Description
ここで、上記ブラケットでは、それぞれのブラケット片に設けられた位置決め部を押付装置で保持することによってウインドガラスに対するブラケット片の位置決めが行われる。このように上記ブラケットでは、ウインドガラスに対して位置決め用の加工を施さなくても、位置決め部を押付装置で保持させることで、ウインドガラスに対するブラケット片の位置決めを行うことができるため、ウインドガラスに対して精度よく位置決めでき且つ位置決め作業も容易になる。
ここで、上記ブラケットでは、それぞれのブラケット片に設けられた位置決め部を押付装置で保持することによってウインドガラスに対するブラケット片の位置決めが行われている。このように上記ブラケットでは、ウインドガラスに対して位置決め用の加工を施さなくても、位置決め部を押付装置で保持させることで、ウインドガラスに対するブラケット片の位置決めを行うことができるため、ウインドガラスに対して精度よく位置決めでき且つ位置決め作業も容易になる。さらに、上記ブラケットでは、隣接するブラケット片同士が連結部で相対移動可能に連結されているため、例えば、ブラケット片の成形時に成形誤差が生じても、連結部によって隣接するブラケット片の成形誤差を吸収できる。このように上記ブラケットは、成形時における成形誤差を吸収する構成を有することから、ウインドガラスに対して各ブラケットを精度よく位置決めできる。
これにより、上記車載機器取付構造では、ウインドガラスに対して車載機器が精度よく位置決めされる。また、ウインドガラスにブラケットを介して車載機器を固定するまでの作業工数を削減することができる。
前記車載機器は、車両前方を撮影するステレオカメラであり、
前記ブラケットが有する複数のブラケット片は、車両のフロントガラスに車両幅方向に並列された状態で接着されており、
前記ステレオカメラに設けられた複数の前記係合部が、それぞれの前記ブラケット片に設けられた被係合部にそれぞれ係合している。
また、本実施形態の車載機器取付構造S1(以下、適宜「取付構造S1」と記載する。)は、ウインドガラス100に設けられるブラケット30に車載機器20を取り付けるための取付構造である。この取付構造S1は、車載機器20と、ブラケット30とを備えている。
車載機器20は、図1及び図13に示されるように、ブラケット30を介してウインドガラス100に固定される電子機器である。本実施形態では、車載機器20として、車両前方を撮影するステレオカメラを用いている。なお、本発明は上記構成に限定されず、車載機器として運転支援用の各種センサ(例えば、モノカメラ、ライダ)を用いてもよいし、ドライブレコーダや電波を受信するアンテナ(例えば、GPSアンテナ、ラジオアンテナ、テレビアンテナ)を用いてもよい。また、車載機器として、上記各種センサ、ドライブレコーダ及びアンテナを種々組み合わせた複合機器を用いてもよい。
係合突起26、28は、ハウジング22をブラケット30へ取り付けるための係合部の一例である。
ブラケット30は、前述したように、車両用のウインドガラス100に車載機器20を固定するための部材である。なお、本実施形態では、ブラケット30がウインドガラス100の一例であるフロントガラスに接着される。
ブラケット片32、34、36は、ブラケット30の本体を長手方向BLに分割した部位である。言い換えると、ブラケット片32、34、36は、ブラケット30の長手方向BLに並列されている。なお、本実施形態では、ブラケット片34がブラケット30の長手方向BLの中央に配置され、ブラケット片32、36がブラケット片34の長手方向BLの両側にそれぞれ配置されている。
連結部38、40は、図2及び図14に示されるように、隣接するブラケット片32、34同士及び隣接するブラケット片34、36同士をそれぞれ相対移動可能に連結する部位である(図14では、隣接するブラケット片32、34を連結する連結部38、40を示している)。すなわち、隣接するブラケット片32、34同士が連結部38、40によって連結され、隣接するブラケット片34、36同士が連結部38、40によって連結されている。
被係合部42、46は、車載機器20の一対の係合突起26がそれぞれ係合する部位であり、被係合部44は、車載機器20の係合突起28が係合する部位である。被係合部42はブラケット片32に設けられ、被係合部44はブラケット片34に設けられ、被係合部46はブラケット片36に設けられている。
位置決め部70、72、74は、図2に示されるように、それぞれブラケット片32、34、36に設けられている。これらの位置決め部70、72、74は、ウインドガラス100に対するブラケット片32、34、36の位置決めを行うための部位である。具体的には、位置決め部70、72、74がウインドガラス100にそれぞれのブラケット片32、34、36の接着面を押し付ける押付装置90で保持されることによってウインドガラス100に対するブラケット片32、34、36の位置決めが行われる。
具体的には、まず、図6に示されるように、車載機器20の一方の係合突起26を幅方向BWの他方側からガイド凹部43に挿し入れると共に、図8に示されるように、他方の係合突起26を幅方向BWの他方側からガイド凹部43に挿し入れる。次に、一方の係合突起26をガイド凹部43の奥側へ移動させて、一方の係合突起26を該係合突起26の突出方向と直交する方向から係合凹部43Aに嵌め(図7参照)、他方の係合突起26をガイド凹部47の奥側へ移動させて、他方の係合突起26を該係合突起26の突出方向と直交する方向から係合凹部47Aに嵌める(図8参照)。一方の係合突起26が係合凹部43Aに嵌ると、付勢部材48の付勢力によって、一方の係合突起26の嵌った状態が維持される。また、他方の係合突起26が係合凹部47Aに嵌ると、付勢部材52の付勢力によって、他方の係合突起26の嵌った状態が維持される。そして、一対の係合突起26が係合凹部43A、47Aに嵌るときには、係合突起28も係合凹部45Aに係合突起28の突出方向と直交する方向で嵌まる(図10参照)。
ブラケット30では、それぞれのブラケット片32、34、36に設けられた各位置決め部70、72、74を押付装置90で保持することによってウインドガラス100に対するブラケット片32、34、36の位置決めが行われる。このようにブラケット30では、ウインドガラス100に対して位置決め用の加工を施さなくても、位置決め部70、72、74を押付装置90で保持させることで、ウインドガラス100に対するブラケット片32、34、36の位置決めを行うことができるため、ウインドガラス100に対して精度よく位置決めでき且つ位置決め作業も容易になる。
以上より、上記ブラケット30を用いた取付構造S1では、ウインドガラス100に対して車載機器20が精度よく位置決めされる。また、ウインドガラス100にブラケット30を介して車載機器20を固定するまでの作業工数を削減することができる。
以上より、ブラケット30を用いる取付構造S1では、車載機器20の熱膨張に伴うブラケット30とウインドガラス100との間の接着性の低下を抑制することができる。
前述の実施形態では、押付装置90の第1保持部92と第2保持部94が支持部98によって相対回転可能とされているが、本発明はこの構成に限定されない。例えば、図17に示される押付装置110のように、ブラケット30を上にして固定された第2保持部114に対して、ウインドガラス100の内面100Aを下に向けて保持した第1保持部112を近付けてブラケット30をウインドガラス100に押し付ける構成でもよい。このようにブラケット30を上にして固定する場合、第2保持部114には、凸状の位置決め部70、72、74を収容する凹部を形成するのみで、第2保持部114に対してブラケット30を正確に位置決めすることができる。なお、第1保持部112と第2保持部114を近づける手段としては、第2保持部114に対して第1保持部112を相対回転を用いてもよいし、第2保持部114に対して第1保持部112を相対移動(下降)させてもよい。
24 カメラ(ステレオカメラ)
26 係合突起(係合部)
28 係合突起(係合部)
30 ブラケット
32 ブラケット片
34 ブラケット片
36 ブラケット片
38 連結部
40 連結部
42 被係合部
44 被係合部
46 被係合部
70 位置決め部
72 位置決め部
74 位置決め部
90 押付装置
100 ウインドガラス
110 押付装置
S1 取付構造(車載機器取付構造)
L1 延長線(係合突起の軸線の延長線)
L2 延長線(係合突起の軸線の延長線)
L3 延長線(係合突起の軸線の延長線)
Claims (8)
- 車両用のウインドガラスに車載機器を固定するための樹脂製のブラケットであって、
前記ウインドガラスにそれぞれ接着される複数のブラケット片と、
隣接する前記ブラケット片同士を相対移動可能に連結する連結部と、
それぞれの前記ブラケット片に設けられ、前記車載機器に設けられた複数の係合部がそれぞれ係合する被係合部と、
それぞれの前記ブラケット片に設けられ、前記ウインドガラスにそれぞれの前記ブラケット片の接着面を押し付ける押付装置で保持されることによって前記ウインドガラスに対する前記ブラケット片の位置決めを行う位置決め部と、
を有するブラケット。 - 一つの前記ブラケット片に複数の前記位置決め部が設けられており、
少なくとも一つの前記位置決め部が前記被係合部に隣接している、請求項1に記載のブラケット。 - 前記ブラケット片の複数の前記位置決め部は、一列に並べられており、
一の前記ブラケット片の複数の前記位置決め部の並列方向と、他の前記ブラケット片の複数の前記位置決め部の並列方向とが直交している、請求項2に記載のブラケット。 - 前記係合部は、前記車載機器から突出する係合突起であり、
前記係合突起が前記被係合部に係合した状態において、前記ブラケット片の複数の前記位置決め部は、前記係合突起の軸線の延長線上に一列に並んでいる、請求項3に記載のブラケット。 - 前記位置決め部は、前記ブラケット片の接着側と反対側の面に設けられた凸部又は凹部である、請求項1~請求項4のいずれか1項に記載のブラケット。
- 車両用のウインドガラスに接着された請求項1~請求項5のいずれか1項に記載のブラケットと、
前記ブラケットの被係合部に係合する係合部が設けられ、前記ブラケットに取り付けられる車載機器と、
を備える車載機器取付構造。 - 前記車載機器は、車両前方を撮影するステレオカメラであり、
前記ブラケットが有する複数のブラケット片は、車両のフロントガラスに車両幅方向に並列された状態で接着されており、
前記ステレオカメラに設けられた複数の前記係合部が、それぞれの前記ブラケット片に設けられた被係合部にそれぞれ係合している、請求項6に記載の車載機器取付構造。 - 一の前記ブラケット片の複数の位置決め部の並列方向が車両幅方向であり、他の前記ブラケット片の複数の位置決め部の並列方向が車両前後方向である、請求項7に記載の車載機器取付構造。
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