JP7184275B2 - 鍋 - Google Patents

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本発明は、着脱可能な取っ手を有する鍋に関する。
フライパン等の鍋は、鍋本体と取っ手を含む。近年、一つの取っ手が複数の鍋の取っ手を兼用できるように、鍋本体に固定されておらず、鍋本体に対して着脱可能な着脱式の取っ手が利用されている。例えば、下記の特許文献1には、鍋本体の取付け部に着脱可能な取っ手を有する鍋の構成が開示されている。
特開2001-169902号公報
特許文献1の鍋では、取っ手を鍋本体の取付け部に取り付ける際には、ユーザは、取っ手の先端の係止爪を取り付け部の取り付け孔に抱き込み係止させた後に、操作部を操作して支持爪部をスライドさせることで、取っ手を取り付け部に固定させる。しかし、上記の構成では、取っ手を取付け部に装着させ難く、ユーザにとって作業性が悪いものであった。また、特許文献1の取っ手では、内部にバネ等を有する複雑な機構となっていた。
そこで、本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、簡易な構成で鍋本体に容易に着脱可能な取っ手を有する鍋を提供することを目的とする。
本発明の一の態様においては、底面部から上方へ延びている側壁部と、前記側壁部の上端から外方へ延出している鍔部とを有する鍋本体と、長手方向の一端側にて前記鍔部に対して着脱可能に装着され、前記鍔部を挟持する取っ手と、を備える鍋であって、前記取っ手は、短手方向に沿って設けられ、前記鍔部の先端部と係合する溝部と、前記溝部よりも前記長手方向の一端側に設けられ、前記鍔部の裏面を支える支え部と、を有する、鍋を提供する。
また、前記支え部の前記長手方向の長さは、前記溝部の前記長手方向の長さよりも大きいこととしてもよい。
また、前記支え部は、短手方向の両側に突出するように設けられ、前記鍔部の裏面を支える複数の金属凸部を含むこととしてもよい。
また、前記鍔部の前記先端部は、下方に向かって曲げられた曲げ部を有し、前記溝部は、前記先端部のうち前記曲げ部と係合することとしてもよい。
また、前記鍔部は、傾斜するように形成されており、前記鍔部の前記底面部に対する傾斜角度は、前記側壁部の前記底面部に対する傾斜角度よりも小さいこととしてもよい。
また、前記取っ手は、前記長手方向における前記鍋本体側の先端が前記側壁部と前記鍔部との境界よりも前記鍔部側に位置し、前記側壁部の表面に接触しないよう前記鍔部に装着されることとしてもよい。
また、前記取っ手は、装着された際に前記鍔部を挟持する下側筐体及び上側筐体を有し、前記溝部及び前記支え部は、前記下側筐体に設けられていることとしてもよい。
また、前記上側筐体は、前記支え部が前記鍔部の裏面を支えている前記下側筐体と共に前記鍔部を挟持する挟持位置と、前記長手方向において前記挟持位置よりも前記長手方向の他端側に位置し前記取っ手が前記鍔部に対して着脱される着脱位置との間でスライドし、前記上側筐体が前記挟持位置に位置することで、前記取っ手が前記鍔部にロックされることとしてもよい。
また、前記上側筐体は、前記着脱位置に位置する際には、前記下側筐体に設けられた前記溝部及び前記支え部を露出させており、前記挟持位置に位置する際には、前記下側筐体に設けられた前記溝部及び前記支え部を覆っていることとしてもよい。
また、前記上側筐体の外形形状は、前記下側筐体と上下対称な形状であることとしてもよい。
また、前記支え部の平面視形状は、半円形状であることとしてもよい。
また、前記側壁部は、円筒状に形成されており、前記鍔部は、前記側壁部の上端に沿って環状に形成されていることとしてもよい。
本発明によれば、簡易な構成で鍋本体に容易に着脱可能な取っ手を有する鍋を実現できるという効果を奏する。
一の実施形態に係る鍋1の構成の一例を説明するための図である。 鍋本体10と取っ手20が分離した状態の鍋1を示す図である。 鍋本体10の構成を説明するための図である。 取っ手20の外観構成を説明するための図である。 取っ手20を鍋本体10に着脱する際の状態を説明するための図である。 上側筐体24が重畳位置に位置する際の取っ手20の正面図である。 上側筐体24が後退位置に位置する際の取っ手20の正面図である。 上側筐体24が後退位置に位置する際の取っ手20の平面図である。 下側筐体22と上側筐体24による鍔部16の挟持状態を説明するための図である。 取っ手20の鍋本体10への装着の流れを説明するための図である。 鍋本体10の変形例を説明するための図である。
<鍋の概略構成>
本発明の一の実施形態に係る鍋の概略構成について、図1~図5を参照しながら説明する。
図1は、一の実施形態に係る鍋1の構成の一例を説明するための図である。図2は、鍋本体10と取っ手20が分離した状態の鍋1を示す図である。図3は、鍋本体10の構成を説明するための図である。図4は、取っ手20の外観構成を説明するための図である。図5は、取っ手20を鍋本体10に着脱する際の状態を説明するための図である。
鍋1は、例えば調理用のフライパンである。鍋1は、図1に示すように、鍋本体10と、取っ手20とを有する。鍋1においては、図2に示すように、取っ手20が鍋本体10に対して着脱可能となっている。また、鍋1は、フライパンとしてだけでは無く、皿としても利用可能である。例えば、調理後に取っ手20を取り外すことで、鍋本体10を料理を保温できる皿として利用可能である。これにより、調理後の料理を別の皿に移す手間を省けるので、利便性が向上する。
鍋本体10は、金属製(例えば鉄製)である。鍋本体10は、ここでは有底円筒状に形成されている。鍋本体10は、図3に示すように、底面部12と、側壁部14と、鍔部16と、曲げ部18とを有する。
底面部12は、鍋本体10の底面を成す部分である。底面部12は、ここでは円形状を成している。なお、底面部12は、楕円形状であってもよい。
側壁部14は、底面部12から上方へ延びている。具体的には、側壁部14は、底面部12の外周縁から上方へ延びており、円筒状に形成されている。また、側壁部14は、底面部12に対して傾斜するように形成されている。具体的には、側壁部14は、上下方向の上端14aが下端よりも半径方向の外側に位置するように(すなわち、下端から上端14aへ向かうにつれて広がるように)、形成されている。
鍔部16は、側壁部14の上端14aから外方へ延出している。具体的には、鍔部16は、側壁部14の上端14aから半径方向の外方へ向かって延出している。また、鍔部16は、側壁部14の上端14aに沿って環状に形成されている。環状の鍔部16を設けることで、使用者は手で鍔部16を持ちやすくなり、鍋本体10を皿として利用しやすくなる。
鍔部16は、傾斜するように形成されている。具体的には、鍔部16は上端14aから斜め上方へ傾斜している。鍔部16の底面部12に対する傾斜角度は、側壁部14の底面部12に対する傾斜角度よりも小さい。なお、鍔部16は、不図示の鍋蓋が載置される載置部としての機能も有する。
曲げ部18は、鍔部16の先端部17において下方に向かって曲げられた部分である。例えば、曲げ部18は、鍔部16に対して略直角に曲げられている。曲げ部18は、先端部17の縁に沿って環状に形成されている。
取っ手20は、使用者が鍋本体10を持つための柄であり、図4に示すように棒状に形成されている。取っ手20の長手方向の両端側は、それぞれ半球状に形成されている。取っ手20は、金属製の鍋本体10とは異なり、ここでは主に木製である。ただし、これに限定されず、取っ手20も金属製であってもよい。取っ手20は、長手方向の一端側(一端部22a)にて鍋本体10の鍔部16に対して着脱可能に装着されている。取っ手20は、環状に形成された鍔部16の周方向の任意の位置に装着される。
取っ手20は、長手方向における鍋本体10側の先端(すなわち、長手方向の一端)が側壁部14と鍔部16との境界よりも鍔部16側に位置し、側壁部14の表面である側壁表面14bに接触しないよう鍔部16に装着される(図9参照)。ここで、側壁部14の側壁表面14b(図3)は、傾斜している側壁部14の上側の面(調理中に調理物が触れうる面)である。これにより、調理する際に、鍋本体10内の調理物が取っ手20に触れることを抑制できる。
取っ手20は、鍋本体10に装着された際には、図1に示すように鍔部16を挟持している。具体的には、取っ手20は、筐体を成す下側筐体22及び上側筐体24を有しており、鍋本体10に装着された際には下側筐体22と上側筐体24によって鍔部16を挟持している。これにより、鍔部16を上下で挟むことになり、取っ手20が鍋本体10を安定して把持できる。
前述したように、鍔部16が傾斜していることで、取っ手20を鍔部16に装着させやすくなる。すなわち、使用者は、下方に位置する鍋本体10に対して取っ手20を斜め下に向かせた状態で鍔部16に装着させることで(図1参照)、取っ手20を水平にした状態で装着させる場合に比べて着脱時の操作性が向上する。
取っ手20は、使用者が片手で操作できる構造となっている。取っ手20は、上側筐体24を下側筐体22に対して長手方向にスライド可能となっている。ここでは、図5に示すように上側筐体24を下側筐体22に対して長手方向の他端側へスライドした(後退した)状態で、取っ手20が鍋本体10に対して着脱される。なお、図1に示すように上側筐体24と下側筐体22が重なる位置を基準位置と呼び、図5に示すように上側筐体24が下側筐体22に対して後退した位置を後退位置と呼ぶ。
<取っ手の詳細構成>
取っ手20の詳細構成について、図6~図9を参照しながら説明する。
図6は、上側筐体24が重畳位置に位置する際の取っ手20の正面図である。図7は、上側筐体24が後退位置に位置する際の取っ手20の正面図である。図8は、上側筐体24が後退位置に位置する際の取っ手20の平面図である。図9は、下側筐体22と上側筐体24による鍔部16の挟持状態を説明するための図である。
取っ手20は、図6~図8に示すように、前述した下側筐体22及び上側筐体24に加えて、溝部30と、支え部32と、突片34とを有する。なお、本実施形態では、溝部30、支え部32及び突片34は、取っ手20の下側筐体22と上側筐体24のうちの下側筐体22の一端部22aに設けられている。
下側筐体22は、取っ手20の下側半分を成す筐体である。下側筐体22は、例えば半円柱状(図4参照)に形成されている。下側筐体22は、取っ手20が鍋本体10に装着された際に、鍋本体10の鍔部16に対して下側に位置する(図1参照)。下側筐体22は、図9に示すように、長手方向の一端側にて鍔部16の裏面16aを支えている。
上側筐体24は、取っ手20の上側半分を成す筐体である。本実施形態では、上側筐体24の外形形状は、下側筐体22と上下対称な形状であり、ここでは半円柱状に形成されている(図4参照)。上側筐体24は、長手方向において図6に示す重畳位置と図7に示す後退位置との間でスライドする。例えば、上側筐体24には長手方向において所定間隔で突起が設けられ、下側筐体22には前記突起を長手方向にガイドするガイド穴が設けられていてもよい。この場合には、上側筐体24の突起が下側筐体22のガイド穴に沿ってスライドすることで、上側筐体24が重畳位置と後退位置との間でスライドする。
上側筐体24が重畳位置に位置する際には、上側筐体24が下側筐体22と重なっている。取っ手20が鍋本体10に装着された際に、上側筐体24は、重畳位置に位置して下側筐体22と共に鍋本体10の鍔部16を挟持している。すなわち、上側筐体24の重畳位置が、鍋本体10に装着された際には挟持位置となる。また、上側筐体24が重畳位置に位置する際には、鍋本体10に装着された取っ手20が鍔部16(具体的には、曲げ部18)にロックされて、取っ手20が誤って外れることを防止できる。
上側筐体24の後退位置は、重畳位置よりも長手方向の他端側に位置する位置である。上側筐体24が後退位置に位置する際には、図7に示すように、下側筐体22の長手方向の一端部22aの上面が露出する。上側筐体24が後退位置に位置した状態で、図5に示すように、取っ手20が鍋本体10に対して着脱される。すなわち、上側筐体24の後退位置は、取っ手20を鍋本体10に着脱する着脱位置となる。
上記のように上側筐体24を後退位置(着脱位置)と重畳位置(挟持位置)との間で移動させる操作を行うだけで、取っ手20を鍔部16に着脱可能に装着できるので、取っ手20に複雑な機構を設ける必要がない。
上側筐体24が後退位置に位置する際には、図7に示すように、下側筐体22に設けられた溝部30、支え部32及び突片34が露出する。一方で、上側筐体24が重畳位置に位置する際には、図6に示すように、溝部30、支え部32及び突片34が上側筐体24によって覆われる。これにより、使用者は、取っ手20の使用状態を判別しやすくなる。
溝部30は、取っ手20が鍋本体10に装着された際に、図9に示すように鍔部16の先端部17のうち曲げ部18と係合している部分である。溝部30は、図8に示すように、下側筐体22の短手方向に沿って設けられている。溝部30は、取っ手20が鍋本体10に装着されている際に、鍔部16の先端部17(具体的には、曲げ部18)と係合している。これにより、鍋本体10に装着された取っ手20が外れることを有効に防止できる。本実施形態では、曲げ部18が鍔部16の先端部17から下側に湾曲することにより、溝部30と係合しやすいように形成されている。
支え部32は、取っ手20が鍋本体10に装着されている際に、図9に示すように鍔部16の裏面16aを支えるための部分である。支え部32は、下側筐体22の長手方向の一端部22aに設けられている。支え部32は、一端部22aの上面を形成している。支え部32は、図7に示すように、下側筐体22の長手方向において溝部30よりも一端側に設けられている。また、支え部32の平面視形状は、図8に示すように半円形状である。支え部32の長手方向の長さは、図7に示すように、溝部30の長手方向の長さよりも大きい。これにより、支え部32が鍔部16の裏面16aの広い範囲を支えられることができる。
突片34は、支え部32から突出している。突片34は、ここでは金属製の金属凸部である。突片34は、図8に示すように、下側筐体22の短手方向において所定間隔で一対設けられている。突片34は、取っ手20が鍋本体10に装着された際に、鍔部16の裏面16aに接触して鍔部16を支えている。突片34は、下側筐体22の内部に配置されたフレームから突出した突片であってもよい。下側筐体22内にフレームが設けられていることで、下側筐体22の強度を高めることができる。
なお、上記では、支え部32に、鍔部16の裏面16aに接触する突片34が設けられていることとしたが、これに限定されない。例えば、支え部32に突片34が設けられておらず、支え部32が鍔部16の裏面16aに接触することとしてもよい。
<取っ手の鍋本体への装着及び取り外しの流れ>
上述した構成の取っ手20の鍋本体10の装着時の流れについて、図10を参照しながら説明する。
図10は、取っ手20の鍋本体10への装着の流れを説明するための図である。ここでは、図10(a)に示すように、取っ手20と鍋本体10が分離しており、取っ手20の上側筐体24は重畳位置に位置しているものとする。また、鍋本体10はテーブル等に載置されており、取っ手20は使用者が片手(ここでは右手)で持っているものとする。
まず、使用者は、右手で持っている取っ手20の上側筐体24を右手の親指で操作して、重畳位置から後退位置へスライドさせる(図10(b))。これにより、下側筐体22の溝部30、支え部32及び突片34が、露出する。
次に、使用者は、上側筐体24を後退位置に維持した状態で、取っ手20を鍋本体10の鍔部16に近づける。そして、使用者は、下側筐体22の溝部30に鍋本体10の曲げ部18を係合させる(図10(c))。
次に、使用者は、取っ手20を持っている右手の親指で上側筐体24を操作して、後退位置から重畳位置へスライドさせる。すると、上側筐体24と下側筐体22が、鍔部16を挟持する(図10(d))。これにより、取っ手20が鍋本体10(具体的には、鍔部16)に装着されることになる。
鍋本体10に装着された取っ手20を取り外す際には、使用者は、上述した操作の流れを逆に行えばよい(すなわち、図10(d)、図10(c)、図10(b)、図10(a)の順)。これにより、簡易に取っ手20を鍋本体10から取り外すことができる。
上記では、鍋本体10の鍔部16が、図3に示すように側壁部14の上端に沿って一周形成されていることとしたが、これに限定されない。例えば、鍋本体10は、図11に示すように、鍔部16が側壁部14の一部に沿って形成された形状であってもよい。
図11は、鍋本体10の変形例を説明するための図である。変形例の鍋本体10では、鍔部16が側壁部14の上端14aの一部のみから外方へ延出している。変形例に係る形状は、例えば鍋本体10が大きい場合に有効である。変形例の鍋本体10に対しても、上述した構成の取っ手20であれば、簡易に着脱可能となる。なお、鍔部16が周方向において離れて複数設けられてもよい。また、図1、図2、図5等では、鍔部16がほぼ水平に形成されているが、必ずしもこれに限定されない。例えば、図11のように、鍔部16が外側に向かって斜め上方向に形成される形であってもよい。
また、本実施形態では、溝部30が取っ手20の下側筐体22に設けられていることとしたが、溝部30は取っ手20の上側筐体24に設けられていてもよい。この場合、曲げ部18は、図9のように下方向ではなく、上方向に曲げられていることが望ましい。
<本実施形態における効果>
上述した実施形態の鍋1は、長手方向の一端側にて鍋本体10の鍔部16に対して着脱可能に装着され、鍔部16を挟持する取っ手20を有する。取っ手20は、鍔部16の先端部17(具体的には曲げ部18)と係合する溝部30と、溝部30よりも長手方向の一端側に設けられ鍔部16の裏面16aを支える支え部32とを有する。
これにより、鍋本体10の鍔部16に取っ手20を装着する場合には、ほぼ垂直に立っている側壁部14に装着する場合に比べて、取っ手20の着脱時の操作性が向上する。また、取っ手20は、支え部32が鍔部16の裏面16aが支えながら鍔部16を挟持するので、鍋本体10を安定して支持できる。また、溝部30に鍔部16の先端部17が係合することで、取っ手20が誤って取り外されることを防止できる(本実施形態のように、先端部17に曲げ部18を設けることにより、取っ手20が誤って取り外されることを更に効果的に防止することができるが、曲げ部18は必須の要件ではない。)。さらに、取っ手20は鍋本体10の側壁部14ではなく鍔部16を挟持するため、鍋本体10の調理物が取っ手20に触れることを抑制できる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。例えば、装置の分散・統合の具体的な実施の形態は、以上の実施の形態に限られず、その全部又は一部について、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。また、複数の実施の形態の任意の組み合わせによって生じる新たな実施の形態も、本発明の実施の形態に含まれる。組み合わせによって生じる新たな実施の形態の効果は、もとの実施の形態の効果を合わせ持つ。
1 鍋
10 鍋本体
12 底面部
14 側壁部
14a 上端
14b 側壁表面
16 鍔部
16a 裏面
17 先端部
18 曲げ部
20 取っ手
22 下側筐体
24 上側筐体
30 溝部
32 支え部
34 突片

Claims (10)

  1. 底面部から上方へ延びている側壁部と、前記側壁部の上端から外方へ延出している鍔部とを有する鍋本体と、
    長手方向の一端側にて前記鍔部に対して着脱可能に装着され、前記鍔部を挟持する取っ手と、を備える鍋であって、
    前記取っ手は、
    短手方向に沿って設けられ、前記鍔部の先端部と係合する溝部と、
    前記溝部よりも前記長手方向の一端側に設けられ、前記鍔部の裏面を支える支え部と、
    装着された際に前記鍔部を挟持する下側筐体及び上側筐体と、を有し、
    前記溝部及び前記支え部は、前記下側筐体に設けられており、
    前記上側筐体は、前記支え部が前記鍔部の裏面を支えている前記下側筐体と共に前記鍔部を挟持する挟持位置と、前記長手方向において前記挟持位置よりも前記長手方向の他端側に位置し前記取っ手が前記鍔部に対して着脱される着脱位置との間でスライドし、
    前記上側筐体が前記挟持位置に位置することで、前記取っ手が前記鍔部にロックされる、鍋。
  2. 前記支え部の前記長手方向の長さは、前記溝部の前記長手方向の長さよりも大きい、
    請求項1に記載の鍋。
  3. 前記支え部は、短手方向の両側に突出するように設けられ、前記鍔部の裏面を支える複数の金属凸部を含む、
    請求項1又は2に記載の鍋。
  4. 前記鍔部の前記先端部は、下方に向かって曲げられた曲げ部を有し、
    前記溝部は、前記先端部のうち前記曲げ部と係合する、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の鍋。
  5. 前記鍔部は、傾斜するように形成されており、
    前記鍔部の前記底面部に対する傾斜角度は、前記側壁部の前記底面部に対する傾斜角度よりも小さい、
    請求項1から4のいずれか1項に記載の鍋。
  6. 前記取っ手は、前記長手方向における前記鍋本体側の先端が前記側壁部と前記鍔部との境界よりも前記鍔部側に位置し、前記側壁部の表面に接触しないよう前記鍔部に装着される、
    請求項1から5のいずれか1項に記載の鍋。
  7. 前記上側筐体は、
    前記着脱位置に位置する際には、前記下側筐体に設けられた前記溝部及び前記支え部を露出させており、
    前記挟持位置に位置する際には、前記下側筐体に設けられた前記溝部及び前記支え部を覆っている、
    請求項に記載の鍋。
  8. 前記上側筐体の外形形状は、前記下側筐体と上下対称な形状である、
    請求項に記載の鍋。
  9. 前記支え部の平面視形状は、半円形状である、
    請求項1からのいずれか1項に記載の鍋。
  10. 前記側壁部は、円筒状に形成されており、
    前記鍔部は、前記側壁部の上端に沿って環状に形成されている、
    請求項1からのいずれか1項に記載の鍋。
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