JP7183848B2 - タイヤ - Google Patents

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Description

本発明は、タイヤに関し、詳しくは、車両への装着の向きが指定されたトレッド部を有するタイヤに関する。
従来、車両への装着の向きが指定されたトレッド部を有するタイヤが種々提案されている。例えば、下記特許文献1は、センター陸部を有する空気入りタイヤが記載されており、前記センター陸部は、幅が2mm以上の溝で全幅に亘って横切られていないが、幅が2mm未満の複数のセンターサイプが設けられている。これにより、前記空気入りタイヤは、センター陸部の剛性を高め、ドライ路面での操縦安定性の向上を期待している。
特開2015-140047号公報
前記空気入りタイヤは、センター陸部の剛性が高いため、センター陸部が接地するときの打音が大きく、ノイズ性能を悪化させる傾向があった。発明者らは、種々の実験の結果、車両への装着の向きが指定されたトレッド部を有するタイヤにおいて、各横溝の配置を規定することにより、操縦安定性及びノイズ性能を向上できるという知見を得た。
本発明は、以上のような問題点に鑑み案出なされたもので、操縦安定性及びノイズ性能を向上し得るタイヤを提供することを主たる課題としている。
本発明は、車両への装着の向きが指定されたトレッド部を有するタイヤであって、前記トレッド部は、車両装着時に車両外側に位置する第1トレッド端と、車両装着時に車両内側に位置する第2トレッド端と、前記第1トレッド端と前記第2トレッド端との間でタイヤ周方向に連続して延びる複数の主溝と、前記主溝に区分された複数の陸部とを有し、前記主溝は、前記第1トレッド端とタイヤ赤道との間に配された第1ショルダー主溝と、前記第2トレッド端とタイヤ赤道との間に配された第2ショルダー主溝と、前記第1ショルダー主溝と前記第2ショルダー主溝との間に配されたクラウン主溝とを含み、前記陸部は、前記第1ショルダー主溝と前記クラウン主溝との間に区分された第1ミドル陸部と、前記第2ショルダー主溝と前記クラウン主溝との間に区分された第2ミドル陸部とを含み、前記第1ミドル陸部には、前記第1ミドル陸部を完全に横切る複数の第1ミドル横溝が設けられ、前記第2ミドル陸部には、前記第2ミドル陸部を完全に横切る複数の第2ミドル横溝が設けられ、トレッド平面視において、前記第1ミドル横溝及び前記第2ミドル横溝のそれぞれは、前記第1ミドル陸部又は前記第2ミドル陸部のタイヤ軸方向の中央位置を横切り斜めに延びる中央部と、前記中央部の一方の端部からタイヤ軸方向に対して前記中央部よりも小さい角度で延びる第1外側部と、前記中央部の他方の端部からタイヤ軸方向に対して前記中央部よりも小さい角度で延びる第2外側部とを含む曲がり溝であり、前記第1ミドル横溝の前記中央部のタイヤ軸方向に対する角度θ1は、前記第2ミドル横溝の前記中央部のタイヤ軸方向に対する角度θ2よりも小さい。
本発明のタイヤにおいて、前記角度θ1は、5~40°であるのが望ましい。
本発明のタイヤにおいて、前記角度θ2は、20~60°であるのが望ましい。
本発明のタイヤにおいて、前記中央部は、底面が隆起した隆起部を含み、前記第1ミドル横溝及び前記第2ミドル横溝のそれぞれにおいて、前記隆起部のタイヤ軸方向の長さは、前記第1外側部のタイヤ軸方向の長さ、及び、前記第2外側部のタイヤ軸方向の長さよりも大きいのが望ましい。
本発明のタイヤにおいて、前記第2ミドル横溝において、前記第2外側部のタイヤ軸方向の長さは、前記第1外側部のタイヤ軸方向の長さよりも大きいのが望ましい。
本発明のタイヤにおいて、前記第1ミドル横溝において、前記第1外側部のタイヤ軸方向の長さは、前記第2外側部のタイヤ軸方向の長さと同一であるのが望ましい。
本発明のタイヤにおいて、前記陸部は、前記第1ショルダー主溝と前記第1トレッド端との間に区分された第1ショルダー陸部を含み、前記第1ショルダー陸部には、前記第1ショルダー陸部を完全に横切る複数の第1ショルダー横溝が設けられ、前記第1ショルダー横溝の少なくとも1本において、前記第1ショルダー主溝側の端部は、前記第1ミドル横溝の前記第1ショルダー主溝側の端部とはタイヤ周方向の異なる位置に設けられているのが望ましい。
本発明のタイヤにおいて、前記第1ショルダー横溝の前記端部と、前記第1ミドル横溝の前記端部とのタイヤ周方向の距離は、複数の前記第1ショルダー横溝のタイヤ周方向の1ピッチ長さの0.35倍以下であるのが望ましい。
本発明のタイヤにおいて、前記曲がり溝は、S字状に曲がっているのが望ましい。
本発明は、車両への装着の向きが指定されたトレッド部を有するタイヤである。前記トレッド部に設けられた主溝は、第1ショルダー主溝と、第2ショルダー主溝と、クラウン主溝とを含む。また、前記主溝に区分された陸部は、第1ミドル陸部と、第2ミドル陸部とを含む。
前記第1ミドル陸部には、前記第1ミドル陸部を完全に横切る複数の第1ミドル横溝が設けられている。前記第2ミドル陸部には、前記第2ミドル陸部を完全に横切る複数の第2ミドル横溝が設けられている。トレッド平面視において、前記第1ミドル横溝及び前記第2ミドル横溝のそれぞれは、前記第1ミドル陸部又は前記第2ミドル陸部のタイヤ軸方向の中央位置を横切り斜めに延びる中央部と、前記中央部の一方の端部からタイヤ軸方向に対して前記中央部よりも小さい角度で延びる第1外側部と、前記中央部の他方の端部からタイヤ軸方向に対して前記中央部よりも小さい角度で延びる第2外側部とを含む曲がり溝である。
前記第1ミドル横溝及び前記第2ミドル横溝は、各ミドル陸部の剛性を適度に緩和するため、各ミドル陸部が接地するときの打音を小さくできる。とりわけ、前記第1ミドル横溝及び前記第2ミドル横溝は、前記第1外側部及び前記第2外側部を含む曲がり溝であり、溝中心線の両端を結ぶ溝基準直線に沿った方向に変形容易であるため、これらの溝の変形を促進でき、前記打音をより効果的に小さくできる。また、前記曲がり溝は、溝内の空気の移動速度を低減させることができ、ひいては接地時のポンピング音を抑制することができる。
本発明において、前記第1ミドル横溝の前記中央部のタイヤ軸方向に対する角度θ1は、前記第2ミドル横溝の前記中央部のタイヤ軸方向に対する角度θ2よりも小さい。このような横溝の配置は、前記第1ミドル陸部のタイヤ軸方向の剛性を相対的に高めることができる。したがって、旋回時、接地面の中心が第1トレッド端側に移動するときにおいて、操舵の手応えがリニアになり、優れた操縦安定性が得られる。
本発明の一実施形態のタイヤのトレッド部の展開図である。 図1の第1ミドル陸部及び第2ミドル陸部の拡大図である。 図2のA-A線断面図である。 図1の第1ショルダー陸部の拡大図である。 図4のB-B線断面図である。 図1の第2ショルダー陸部の拡大図である。 図6のC-C線断面図である。 図6のD-D線断面図である。 比較例のタイヤの第1ミドル陸部及び第2ミドル陸部の拡大図である。
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき説明される。図1は、本発明の一実施形態を示すタイヤ1のトレッド部2の展開図である。本実施形態のタイヤ1は、例えば、乗用車用の空気入りタイヤとして好適に使用される。但し、本発明は、このような態様に限定されるものではなく、重荷重用の空気入りタイヤや、タイヤの内部に加圧された空気が充填されない非空気式タイヤに用いられても良い。
図1に示されるように、本発明のタイヤ1は、車両への装着の向きが指定されたトレッド部2を有する。トレッド部2は、タイヤ1の車両装着時に車両外側に位置する第1トレッド端Te1と、車両装着時に車両内側に位置する第2トレッド端Te2とを有する。車両への装着の向きは、例えば、サイドウォール部(図示省略)に、文字又は記号で表示される。
第1トレッド端Te1及び第2トレッド端Te2は、空気入りタイヤの場合、正規状態のタイヤ1に正規荷重が負荷されキャンバー角0°で平面に接地したときの最もタイヤ軸方向外側の接地位置である。正規状態とは、タイヤが正規リムにリム組みされかつ正規内圧が充填され、しかも、無負荷の状態である。本明細書において、特に断りがない場合、タイヤ各部の寸法等は、前記正規状態で測定された値である。
「正規リム」は、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、当該規格がタイヤ毎に定めるリムであり、例えばJATMAであれば "標準リム" 、TRAであれば "Design Rim" 、ETRTOであれば "Measuring Rim" である。
「正規内圧」は、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている空気圧であり、JATMAであれば "最高空気圧" 、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "INFLATION PRESSURE" である。
「正規荷重」は、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている荷重であり、JATMAであれば "最大負荷能力" 、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "LOAD CAPACITY" である。
トレッド部2は、第1トレッド端Te1と第2トレッド端Te2との間でタイヤ周方向に連続して延びる複数の主溝3と、主溝3に区分された複数の陸部4とを有する。
主溝3は、第1トレッド端Te1とタイヤ赤道Cとの間に配された第1ショルダー主溝5と、第2トレッド端Te2とタイヤ赤道Cとの間に配された第2ショルダー主溝6と、第1ショルダー主溝5と第2ショルダー主溝6との間に配されたクラウン主溝7とを含む。
タイヤ赤道Cから第1ショルダー主溝5又は第2ショルダー主溝6の溝中心線までのタイヤ軸方向の距離Laは、例えば、トレッド幅TWの0.15~0.30倍であるのが望ましい。トレッド幅TWは、前記正規状態での第1トレッド端Te1から第2トレッド端Te2までのタイヤ軸方向の距離である。
本実施形態のクラウン主溝7は、例えば、タイヤ赤道C上に1本設けられている。本発明の他の態様では、例えば、2本のクラウン主溝7がタイヤ赤道Cを挟むように設けられても良い。
本実施形態の各主溝3は、例えば、タイヤ周方向に平行に直線状に延びている。各主溝3は、例えば、波状に延びるものでも良い。
各主溝3の溝幅Waは、例えば、トレッド幅TWの4.0%~7.0%であるのが望ましい。各主溝3の深さは、乗用車用の空気入りタイヤの場合、例えば、5~10mmであるのが望ましい。
陸部4は、第1ミドル陸部11と、第2ミドル陸部12と、第1ショルダー陸部13と、第2ショルダー陸部14とを含む。本実施形態のトレッド部2は、上述の3本の主溝3及び4つの陸部4で構成された所謂4リブのパターンを有している。本発明の他の態様では、例えば、クラウン主溝7が2本配されることにより、トレッド部2が5つの陸部4で構成されても良い。
第1ミドル陸部11は、第1ショルダー主溝5とクラウン主溝7との間に区分されている。第2ミドル陸部12は、第2ショルダー主溝6とクラウン主溝7との間に区分されている。第1ショルダー陸部13は、第1ショルダー主溝5と第1トレッド端Te1との間に区分されている。第2ショルダー陸部14は、第2ショルダー主溝6と第2トレッド端Te2との間に区分されている。
図2には、第1ミドル陸部11及び第2ミドル陸部12の拡大図が示されている。図2に示されているように、第1ミドル陸部11のタイヤ軸方向の幅W1、及び、第2ミドル陸部12のタイヤ軸方向の幅W2は、例えば、トレッド幅TWの0.10~0.25倍であるのが望ましい。
第1ミドル陸部11には、複数の第1ミドル横溝16が設けられている。第1ミドル横溝16は、第1ミドル陸部11を完全に横切っている。第2ミドル陸部12には、複数の第2ミドル横溝17が設けられている。第2ミドル横溝17は、第2ミドル陸部12を完全に横切っている。第1ミドル横溝16の溝幅及び第2ミドル横溝17の溝幅は、例えば、クラウン主溝7の溝幅の0.10~0.20倍である。
第1ミドル横溝16は、第1ミドル陸部11のタイヤ軸方向の中心位置を横切り斜めに延びる中央部16dと、中央部16dの両側に連なる第1外側部16e及び第2外側部16fとを含む。第1外側部16eは、中央部16dの一方の端部からタイヤ軸方向に対して中央部16dよりも小さい角度で延びている。第2外側部16fは、中央部16dの他方の端部からタイヤ軸方向に対して中央部16dよりも小さい角度で延びている。本実施形態では、第1外側部16eは、中央部16dの第1トレッド端Te1側に配されており、第2外側部16fは、中央部16dの第2トレッド端Te2側に配されている。
同様に、第2ミドル横溝17は、第2ミドル陸部12のタイヤ軸方向の中心位置を横切り斜めに延びる中央部17dと、中央部17dの両側に連なる第1外側部17e及び第2外側部17fとを含む。第1外側部17eは、中央部17dの一方の端部からタイヤ軸方向に対して中央部17dよりも小さい角度で延びている。第2外側部17fは、中央部17dの他方の端部からタイヤ軸方向に対して中央部17dよりも小さい角度で延びている。本実施形態では、第1外側部17eは、中央部17dの第1トレッド端Te1側に配されており、第2外側部17fは、中央部17dの第2トレッド端Te2側に配されている。
第1ミドル横溝16及び第2ミドル横溝17は、上述の構成により曲がり溝で構成されている。より具体的には、第1ミドル横溝16は、第1ミドル横溝16は、溝中心線の両端を結ぶ溝基準直線16cに対して一方側に配された第1凸部16aと、溝基準直線16cに対して他方側に配された第2凸部16bとを含む曲がり溝である。同様に、第2ミドル横溝17は、溝中心線の両端を結ぶ溝基準直線17cに対して一方側に配された第1凸部17aと、溝基準直線17cに対して他方側に配された第2凸部17bとを含む曲がり溝である。望ましい態様として、本実施形態の曲がり溝は、S字状に曲がっている。
第1ミドル横溝16及び第2ミドル横溝17は、各ミドル陸部の剛性を適度に緩和するため、各ミドル陸部が接地するときの打音を小さくできる。とりわけ、第1ミドル横溝16及び第2ミドル横溝17は、第1外側部及び前記第2外側部を含む曲がり溝であり、溝中心線の両端を結ぶ溝基準直線に沿った方向に変形容易であるため、これらの溝の変形を促進でき、前記打音をより効果的に小さくできる。また、前記曲がり溝は、溝内の空気の移動速度を低減させることができ、ひいては接地時のポンピング音を抑制することができる。
第1ミドル横溝16の中央部16dのタイヤ軸方向に対する角度θ1は、第2ミドル横溝17の中央部17dのタイヤ軸方向に対する角度θ2よりも小さい。このような横溝の配置は、第1ミドル陸部11のタイヤ軸方向の剛性を相対的に高めることができる。したがって、旋回時、接地面の中心が第1トレッド端Te1側に移動するときにおいて、操舵の手応えがリニアになり、優れた操縦安定性が得られる。
本実施形態の第1ミドル横溝16のそれぞれは、例えば、溝基準直線16cがタイヤ軸方向に対して第1方向(本実施形態では、右下がり)に傾斜している。また、第1ミドル横溝16は、中央部16dがタイヤ軸方向に対して第1方向に傾斜しているのが望ましい。第1ミドル横溝16の中央部16dのタイヤ周方向に対する角度θ1は、第1ミドル横溝16の溝基準直線16cのタイヤ軸方向に対する角度よりも大きい。具体的には、第1ミドル横溝16の中央部16dのタイヤ軸方向に対する角度θ1は、5~40°であり、より望ましくは15~30°である。
本実施形態の第2ミドル横溝17のそれぞれは、例えば、溝基準直線17cがタイヤ軸方向に対して第1方向とは逆向きの第2方向(本実施形態では、右上がり)に傾斜している。また、第2ミドル横溝17は、中央部17dがタイヤ軸方向に対して前記第2方向に傾斜しているのが望ましい。第2ミドル横溝17の中央部17dのタイヤ周方向に対する角度θ2は、第2ミドル横溝17の溝基準直線17cのタイヤ軸方向に対する角度よりも大きい。具体的には、第2ミドル横溝17の中央部17dのタイヤ軸方向に対する角度θ2は、20~60°であり、より望ましくは40~55°である。
本発明において、第1ミドル横溝16の溝基準直線16cのタイヤ周方向長さL1は、第2ミドル横溝17の溝基準直線17cのタイヤ周方向長さL2よりも小さい。このような横溝の配置は、第1ミドル陸部11のタイヤ軸方向の剛性を相対的に高めることができる。したがって、旋回時、接地面の中心が第1トレッド端Te1側に移動するときにおいて、操舵の手応えがリニアになり、優れた操縦安定性が得られる。
第1ミドル横溝16の溝基準直線16cのタイヤ周方向長さL1は、第2ミドル横溝17の溝基準直線17cのタイヤ周方向長さL2の0.20~0.40倍であるのが望ましい。このような横溝の配置は、旋回時の操舵の手応えをさらにリニアにすることができる。
第1ミドル横溝16の溝基準直線16cのタイヤ周方向長さL1は、例えば、第1ミドル横溝16のタイヤ周方向の1ピッチ長さP1よりも小さいのが望ましい。具体的には、第1ミドル横溝16の溝基準直線16cのタイヤ周方向長さL1は、例えば、第1ミドル横溝16のタイヤ周方向の1ピッチ長さP1の0.05~0.20倍である。このような第1ミドル横溝16の配置は、第1ミドル陸部11の偏摩耗を抑制するのに役立つ。
同様の観点から、第2ミドル横溝17の溝基準直線17cのタイヤ周方向長さL2は、例えば、第2ミドル横溝17のタイヤ周方向の1ピッチ長さP2よりも小さいのが望ましい。具体的には、第2ミドル横溝17の溝基準直線17cのタイヤ周方向長さL2は、例えば、第2ミドル横溝17のタイヤ周方向の1ピッチ長さP2の0.40~0.55倍である。なお、本実施形態では、第2ミドル横溝17の1ピッチ長さP2は、第1ミドル横溝16の1ピッチ長さP1と同一である。
図3には、図2の第1ミドル横溝16及び第2ミドル横溝17のA-A線断面図が示されている。図3に示されるように、本実施形態において、第1ミドル横溝16の中央部16dは、底面が隆起した隆起部18を含み、本実施形態では中央部16dの全体が隆起部18として構成されている。同様に、第2ミドル横溝17の中央部17dは、底面が隆起した隆起部19を含み、本実施形態では中央部17dの全体が隆起部19として構成されている。このため、上述の中央部の構成は、隆起部の構成として適用され得る。また、隆起部18、19の構成を理解し易いように、図2では、第1ミドル横溝16の1つ、及び、第2ミドル横溝17の1つにおいて、隆起部18、19が着色されている。
図3に示されるように、隆起部18、19の深さd2は、例えば、クラウン主溝7の深さd1の好ましくは0.10倍以上、より好ましくは0.20倍以上であり、好ましくは0.60倍以下、より好ましくは0.50倍以下である。また、第1ミドル横溝16及び第2ミドル横溝17について、タイヤ軸方向の端部の深さは、クラウン主溝7の深さd1の0.30~0.80倍である。このような第1ミドル横溝16及び第2ミドル横溝17は、操縦安定性と乗り心地性とをバランス良く高めることができる。
第1ミドル横溝16の隆起部18のタイヤ軸方向の長さL3は、第2ミドル横溝17の隆起部19のタイヤ軸方向の長さL4よりも大きい。具体的には、第1ミドル横溝16の隆起部18の前記長さL3は、第2ミドル横溝17の隆起部19の前記長さL4の1.05~1.25倍である。このような隆起部18、19の配置は、第1ミドル陸部11の剛性を相対的に高め、優れた操縦安定性を発揮するのに役立つ。
第1ミドル横溝16の隆起部18のタイヤ軸方向の長さL3は、例えば、第1ミドル陸部11のタイヤ軸方向の幅W1(図2に示す)の0.30~0.80倍である。第2ミドル横溝17の隆起部19のタイヤ軸方向の長さL4は、例えば、第2ミドル陸部12のタイヤ軸方向の幅W2(図2に示す)の0.30~0.80倍である。
第1ミドル横溝16において、隆起部18のタイヤ軸方向の長さL3は、第1外側部16eのタイヤ軸方向の長さL5、及び、第2外側部16fのタイヤ軸方向の長さL6よりも大きい。同様に、第2ミドル横溝17において、隆起部19のタイヤ軸方向の長さL4は、第1外側部17eのタイヤ軸方向の長さL7、及び、第2外側部17fのタイヤ軸方向の長さL8よりも大きい。第1ミドル横溝16及び第2ミドル横溝17のそれぞれにおいて、上述の構成を具えることにより、第1ミドル陸部11及び第2ミドル陸部12の剛性が十分に高められ、優れた操縦安定性が発揮される。
第1ミドル横溝16において、第2外側部16fのタイヤ軸方向の長さL6は、第1外側部16eのタイヤ軸方向の長さL5の0.90~1.10倍である。本実施形態では、第1ミドル横溝16において、第2外側部16fの前記長さL6は、第1外側部16eの前記長さL5と同一である。
第2ミドル横溝17において、第2外側部17fのタイヤ軸方向の長さL8は、第1外側部17eのタイヤ軸方向の長さL7よりも大きいのが望ましい。具体的には、第2外側部17fの前記長さL8は、例えば、第1外側部17eの前記長さL7の1.10~2.00倍であるのが望ましい。これにより、第2ミドル横溝17の第1トレッド端Te1側の剛性が高められ、旋回時の操舵の手応えをよりリニアにすることができる。
また、隆起部18、19を上述の構成とすることにより、第1ミドル横溝16が発生するポンピング音と第2ミドル横溝17が発生するポンピング音との周波数帯域を相違させることができ、ひいてはこれらのポンピング音をホワイトノイズ化することができる。
図2に示されるように、第1ミドル横溝16の溝基準直線16cから溝縁までの最大の距離L9は、第2ミドル横溝17の溝基準直線17cから溝縁までの距離L10よりも小さい。これにより、第1ミドル陸部11の剛性が相対的に高められ、上述の効果をさらに高めることができる。
第1ミドル横溝16と第2ミドル横溝17とは、クラウン主溝7を介して滑らかに連続するように配置されているのが望ましい。なお、本明細書において、「2つの横溝が主溝を介して滑らかに連続する」とは、一方の横溝をその長さ方向に沿って延長した領域と、他方の横溝をその長さ方向に沿って延長した領域とについて、主溝内でのタイヤ周方向の最小離間距離が1.0mm未満であることを意味する。なお、横溝が曲がっている場合、前記領域は、横溝の主溝側の端における曲率を保って延びるものとする。さらに望ましい態様として、本実施形態では、第1ミドル横溝16を延長した領域と、第2ミドル横溝17を延長した領域とがクラウン主溝7内で重複している(すなわち、前記最小離間距離が0である。)。
第1ミドル陸部11は、複数の第1ミドル横溝16に区分された複数の第1ミドルブロック21を含んでいる。第2ミドル陸部12は、複数の第2ミドル横溝17に区分された複数の第2ミドルブロック22を含んでいる。
本実施形態において、第1ミドルブロック21のそれぞれは、例えば、踏面に溝及びサイプが設けられていない平滑ブロックである。なお、本明細書において「サイプ」とは、幅が1.5mm未満の切れ込みを意味する。
第2ミドルブロック22のそれぞれには、第2ショルダー主溝6から延びかつ前記第2ミドルブロック22内で途切れる第2ミドルサイプ23が設けられている。本実施形態の第2ミドルサイプ23は、例えば、0.5~1.0mmの幅を有している。このような第1ミドルブロック21及び第2ミドルブロック22は、第1ミドル陸部11の剛性を相対的に高め、旋回時の操舵の手応えをリニアにし、ひいては操縦安定性を高めることができる。
第2ミドルサイプ23のタイヤ軸方向の長さL11は、例えば、第2ミドル陸部12のタイヤ軸方向の幅W2の0.20~0.80倍であるのが望ましい。このような第2ミドルサイプ23は、操縦安定性と乗り心地性とをバランス良く高めるのに役立つ。
第2ミドル横溝17の隆起部19をタイヤ周方向に延長した領域は、第2ミドルサイプ23と重複するのが望ましい。このような第2ミドルサイプ23は、第2ミドル陸部12が接地するときの打音を低減させ、ノイズ性能を高めることができる。
第2ミドルサイプ23の最大の深さは、例えば、第2ミドル横溝17の隆起部19の深さの0.90~1.10倍である。本実施形態では、第2ミドルサイプ23の最大の深さは、第2ミドル横溝17の隆起部19の深さと同一である。このような第2ミドルサイプ23は、第2ミドル陸部12の偏摩耗を抑制するのに役立つ。
図4には、第1ショルダー陸部13の拡大図が示されている。図4に示されるように、第1ショルダー陸部13には、第1ショルダー陸部13を完全に横切る複数の第1ショルダー横溝25が設けられている。第1ショルダー横溝25の溝幅は、例えば、第1ショルダー主溝5の溝幅の0.35~0.50倍である。
第1ショルダー横溝25のそれぞれは、例えば、第2方向に傾斜している。第1ショルダー横溝25のタイヤ軸方向に対する角度θ3は、例えば、5~15°である。
第1ショルダー横溝25の少なくとも1本において、第1ショルダー主溝5側の端部は、第1ミドル横溝16の第1ショルダー主溝5側の端部とはタイヤ周方向の異なる位置に設けられているのが望ましい。また、第1ショルダー横溝25の前記端部と、第1ミドル横溝16の前記端部とのタイヤ周方向の距離L12(溝中心線間の距離である。)は、例えば、第1ショルダー横溝25のタイヤ周方向の1ピッチ長さP3の0.35倍以下であるのが望ましい。これにより、第1ショルダー横溝25と第1ショルダー主溝5との交差部分が接地するときのポンピング音を小さくすることができる。
図5には、図4の第1ショルダー横溝25のB-B線断面図が示されている。図5に示されるように、第1ショルダー横溝25の少なくとも1本は、第1ショルダー主溝5側の端部を含む領域で底面が隆起した浅底部26を含むのが望ましい。このような第1ショルダー横溝25は、第1ショルダー陸部13の剛性を高め、ひいては操縦安定性を向上させる。
第1ショルダー横溝25の浅底部26のタイヤ軸方向の長さL13は、例えば、第1ショルダー陸部13のタイヤ軸方向の幅W3(図4に示す)の0.20~0.30倍である。さらに望ましい態様では、第1ショルダー横溝25の浅底部26のタイヤ軸方向の長さL13は、例えば、第1ミドル横溝16の隆起部18の長さL3(図3に示す)、及び、第2ミドル横溝17の隆起部19の長さL4(図3に示す)よりも小さい。このような第1ショルダー横溝25は、第1ショルダー陸部13の剛性が過度に高められるのを防ぎ、操縦安定性と乗り心地性とをバランス良く高めるのに役立つ。
図6には、第2ショルダー陸部14の拡大図が示されている。図6に示されるように、第2ショルダー陸部14には、例えば、第2ショルダー横溝31、接続サイプ32及び非横断細溝33が設けられている。
第2ショルダー横溝31は、例えば、第2トレッド端Te2からタイヤ軸方向内側に延びかつ第2ショルダー陸部14内に途切れ端31aを有している。第2ショルダー横溝31のタイヤ軸方向の長さL14は、例えば、第2ショルダー陸部14のタイヤ軸方向の幅W4の0.50~0.70倍である。第2ショルダー横溝31の溝幅は、例えば、第2ショルダー主溝6の溝幅の0.30~0.50倍である。
接続サイプ32は、第2ショルダー横溝31の途切れ端31aから第2ショルダー主溝6まで延びている。接続サイプ32のタイヤ軸方向の長さL15は、例えば、第2ショルダー陸部14のタイヤ軸方向の幅W4の0.30~0.50倍である。第2ショルダー横溝31及び接続サイプ32は、第2ショルダー陸部14の剛性を維持して優れた操縦安定性を発揮できる。また、第2ショルダー横溝31及び接続サイプ32は、ポンピング音が小さく、ノイズ性能の向上も期待することができる。
図7には、図6の第2ショルダー横溝31及び接続サイプ32のC-C線断面図が示されている。図7に示されるように、第2ショルダー横溝31は、例えば、第2ショルダー主溝6側の端部において、タイヤ軸方向に対して斜めに延びる傾斜底面31bを有している。これにより、第2ショルダー陸部14の剛性が急変する部分が形成されるのを抑制することができる。
接続サイプ32は、例えば、深さの異なる第1部分32a、第2部分32b及び第3部分32cを含んでいる。第1部分32aは、第2ショルダー横溝31に連なっている。第2部分32bは、第1部分32aの第2ショルダー主溝6側に連なり、第1部分32aよりも大きい深さを有している。第3部分32cは、第2部分32bの第2ショルダー主溝6側に連なり、第1部分32a及び第2部分32bよりも小さい深さを有している。このような接続サイプ32は、第2ショルダー陸部14の剛性を適度に緩和でき、操縦安定性と乗り心地性とをバランス良く高めることができる。
接続サイプ32の第1部分32a及び第2部分32bの深さは、例えば、第2ミドル横溝17の隆起部19の深さよりも大きいのが望ましい。接続サイプ32の第3部分32cの深さは、第2ミドル横溝17の隆起部19の深さよりも小さいのが望ましい。このような接続サイプ32は、第2ショルダー陸部14の偏摩耗を抑制するのに役立つ。
図6に示されるように、接続サイプ32は、第2ショルダー主溝6を介して第2ミドルサイプ23と滑らかに連続するように配置されているのが望ましい。
非横断細溝33は、例えば、第2ショルダー主溝6から延びかつ第2ショルダー陸部14内で途切れている。非横断細溝33のタイヤ軸方向の長さL16は、例えば、第2ショルダー陸部14のタイヤ軸方向の幅W4の0.50~0.65倍である。このような非横断細溝33は、操縦安定性を維持しつつ、ノイズ性能を高めるのに役立つ。
さらに望ましい態様では、非横断細溝33のタイヤ軸方向の長さL16は、接続サイプ32のタイヤ軸方向の長さL15よりも大きいのが望ましい。このような非横断細溝33は、第2ショルダー陸部14の剛性を効果的に緩和し、優れた乗り心地性を発揮する。
非横断細溝33は、例えば、第2ショルダー主溝6を介して第2ミドル横溝17と滑らかに連続するように配置されているのが望ましい。このような非横断細溝33は、陸部が接地したときに第2ミドル横溝17とともに開き易くなるため、第2ミドル陸部12及び第2ショルダー陸部14が接地するときの打音を小さくすることができる。
図8には、図6の非横断細溝33のD-D線断面図が示されている。図8に示されるように、非横断細溝33は、例えば、陸部の踏面側に配された開口部33aと、開口部33aのタイヤ半径方向内側に配され、開口部33aよりも小さい幅の幅狭部33bとを有している。幅狭部33bの幅W5は、例えば、0.5~1.0mmである。このような非横断細溝33は、第2ショルダー陸部14の過度な剛性低下を招くことなく、上述の効果を得ることができる。
図1に示されるように、上述された各構成により、第1ミドル陸部11及び第1ショルダー陸部13の剛性が相対的に高められる。これにより、セルフアライニングトルク(以下、「SAT」という場合がある。)が大きいタイヤが得られる。例えば、乗用車の全輪に、SATが大きいタイヤが装着された場合、前輪のコーナリングパワー(以下、「CP」という場合がある。)がSATによって相対的に減じられ、前輪のCPと後輪のCPとが近付く。したがって、本実施形態のタイヤを全輪に装着した乗用車は、前輪に舵角が与えられたとき、前輪のコーナリングフォースと後輪のコーナリングフォースとが実質的に釣り合ったニュートラルな旋回状態に移行し易く、優れた操縦安定性を発揮できる。
以上、本発明の一実施形態のタイヤが詳細に説明されたが、本発明は、上記の具体的な実施形態に限定されることなく、種々の態様に変更して実施され得る。
図1の基本パターンを有するサイズ205/55R16のタイヤが試作された。比較例として、図9に示されるように、第1ミドル陸部a及び第2ミドル陸部bに中央部の角度が同一である曲がり溝cが設けられたタイヤが試作された。比較例のタイヤのトレッド部のパターンは、上述の事項を除いて、図1で示されるものと実質的に同じである。各テストタイヤの操縦安定性及びノイズ性能がテストされた。各テストタイヤの共通仕様やテスト方法は、以下の通りである。
装着リム:16×6.5J
タイヤ内圧:前輪200kPa、後輪200kPa
テスト車両:排気量1600cc、前輪駆動車
タイヤ装着位置:全輪
<操縦安定性>
上記テスト車両でドライ路面を走行し、低速(40~80km/h)及び高速(100~120km/h)における操縦安定性が、運転者の官能により評価された。結果は、比較例を100とする評点であり、数値が大きい程、操縦安定性が優れていることを示す。
<ノイズ性能>
上記テスト車両で凹凸を含むドライ路面を40~100km/hで走行し、このときの車内のノイズ(100~350Hz)の最大の音圧が測定された。結果は、比較例の前記音圧を100とする指数であり、数値が小さい程、車内騒音が小さく、ノイズ性能が優れていることを示す。
テストの結果が表1に示される。
Figure 0007183848000001
テストの結果、実施例のタイヤは、操縦安定性及びノイズ性能が向上しているのが確認できた。
2 トレッド部
3 主溝
4 陸部
5 第1ショルダー主溝
6 第2ショルダー主溝
7 クラウン主溝
11 第1ミドル陸部
12 第2ミドル陸部
16 第1ミドル横溝
16d 中央部
16e 第1外側部
16f 第2外側部
17 第2ミドル横溝
17d 中央部
Te1 第1トレッド端
Te2 第2トレッド端

Claims (9)

  1. 車両への装着の向きが指定されたトレッド部を有するタイヤであって、
    前記トレッド部は、車両装着時に車両外側に位置する第1トレッド端と、車両装着時に車両内側に位置する第2トレッド端と、前記第1トレッド端と前記第2トレッド端との間でタイヤ周方向に連続して延びる複数の主溝と、前記主溝に区分された複数の陸部とを有し、
    前記主溝は、前記第1トレッド端とタイヤ赤道との間に配された第1ショルダー主溝と、前記第2トレッド端とタイヤ赤道との間に配された第2ショルダー主溝と、前記第1ショルダー主溝と前記第2ショルダー主溝との間に配されたクラウン主溝とを含み、
    前記陸部は、前記第1ショルダー主溝と前記クラウン主溝との間に区分された第1ミドル陸部と、前記第2ショルダー主溝と前記クラウン主溝との間に区分された第2ミドル陸部とを含み、
    前記第1ミドル陸部には、前記第1ミドル陸部を完全に横切る複数の第1ミドル横溝が設けられ、
    前記第2ミドル陸部には、前記第2ミドル陸部を完全に横切る複数の第2ミドル横溝が設けられ、
    トレッド平面視において、前記第1ミドル横溝及び前記第2ミドル横溝のそれぞれは、
    前記第1ミドル陸部又は前記第2ミドル陸部のタイヤ軸方向の中央位置を横切り斜めに延びる中央部と、
    前記中央部の一方の端部からタイヤ軸方向に対して前記中央部よりも小さい角度で延びる第1外側部と、
    前記中央部の他方の端部からタイヤ軸方向に対して前記中央部よりも小さい角度で延びる第2外側部とを含む曲がり溝であり、
    前記第1ミドル横溝の前記中央部のタイヤ軸方向に対する角度θ1は、前記第2ミドル横溝の前記中央部のタイヤ軸方向に対する角度θ2よりも小さい、
    タイヤ。
  2. 前記角度θ1は、5~40°である、請求項1記載のタイヤ。
  3. 前記角度θ2は、20~60°である、請求項1又は2記載のタイヤ。
  4. 前記中央部は、底面が隆起した隆起部を含み、
    前記第1ミドル横溝及び前記第2ミドル横溝のそれぞれにおいて、前記隆起部のタイヤ軸方向の長さは、前記第1外側部のタイヤ軸方向の長さ、及び、前記第2外側部のタイヤ軸方向の長さよりも大きい、請求項1ないし3のいずれかに記載のタイヤ。
  5. 前記第2ミドル横溝において、前記第2外側部のタイヤ軸方向の長さは、前記第1外側部のタイヤ軸方向の長さよりも大きい、請求項4記載のタイヤ。
  6. 前記第1ミドル横溝において、前記第1外側部のタイヤ軸方向の長さは、前記第2外側部のタイヤ軸方向の長さと同一である、請求項4又は5記載のタイヤ。
  7. 前記陸部は、前記第1ショルダー主溝と前記第1トレッド端との間に区分された第1ショルダー陸部を含み、
    前記第1ショルダー陸部には、前記第1ショルダー陸部を完全に横切る複数の第1ショルダー横溝が設けられ、
    前記第1ショルダー横溝の少なくとも1本において、前記第1ショルダー主溝側の端部は、前記第1ミドル横溝の前記第1ショルダー主溝側の端部とはタイヤ周方向の異なる位置に設けられている、請求項1ないし6のいずれかに記載のタイヤ。
  8. 前記第1ショルダー横溝の前記端部と、前記第1ミドル横溝の前記端部とのタイヤ周方向の距離は、複数の前記第1ショルダー横溝のタイヤ周方向の1ピッチ長さの0.35倍以下である、請求項7記載のタイヤ。
  9. 前記曲がり溝は、S字状に曲がっている、請求項1ないし8のいずれかに記載のタイヤ。
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