JP7183489B1 - 電動機制御装置及び機械装置 - Google Patents

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Abstract

電動機制御装置は、架台(1)に設置された第1の電動機(2)及び第2の電動機(3)と、第2の電動機(3)の可動子(3b)の位置を指定する第2の位置指令に基づく信号と可動子(3b)と第2の電動機(3)の固定子(3a)との相対位置を示す第2の電動機位置信号との差分が小さくなるように第2の電動機(3)を駆動する信号である第2の偏差抑制信号を決定する第2の制御器(13)と、第1の電動機(2)の可動子(2b)を駆動する力を表す信号である基準駆動力信号に基づいて、第1の電動機(2)の可動子(2b)の駆動の反力により弾性変形する架台(1)の絶対位置の推定値である架台モデル位置を決定する架台状態推定器(15)と、架台モデル位置を基に変位補正信号を決定する補正量決定器(16A)と、変位補正信号と第2の偏差抑制信号とを基に第2の電動機(3)を駆動する補正電動機駆動信号を決定する演算器(17)とを有する。

Description

本開示は、架台に設置された複数の電動機を制御するための電動機制御装置及び機械装置に関する。
電子部品実装機、露光装置、又は工作機械などの産業用機械装置では、高速かつ高精度な制御性能が求められている。産業用機械装置の一つとして、2個の電動機が架台に設置された装置が挙げられる。当該装置において、一方の電動機の加減速の影響で他方の電動機の制御性能が劣化することがあり、軸間の影響を非干渉化する制御が求められている。
特許文献1に記載の位置決め制御系の外乱非干渉化補償装置において、外乱の影響を受ける側の駆動体の観測量に対して外乱の非干渉化補償を行う外乱非干渉化補償器は、外乱発生側の駆動体の操作量uを入力として、外乱の影響を受ける側の駆動体の観測量xlmに対する該外乱の非干渉化補償を行うためのフィードフォワード補償量uを出力する第1のフィードフォワード補償器Fnl(s)と、外乱の影響を受ける側の駆動体の操作量C(s)の出力を第1のフィードフォワード補償器Fnl(s)の出力で補正する第1の演算器とを有する。
特開2010-204878号公報
しかし、特許文献1に記載の位置決め制御系の外乱非干渉化補償装置には、軸間の影響を非干渉化する補償器を調整するために長い時間を要するという課題がある。すなわち、従来の技術には、軸間の影響を非干渉化する補償器を短い時間で調整することが可能であり、かつ、軸間の干渉を抑制することができる電動機制御装置を提供することができないという課題がある。
本開示は、上記に鑑みてなされたものであって、軸間の干渉を抑制することが可能であり、かつ、軸間の影響を非干渉化する補償器を短い時間で調整することができる電動機制御装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本開示に係る電動機制御装置は、架台に設置された第1の電動機の可動子を駆動する力を表す信号である基準駆動力信号に基づいて、第1の電動機の可動子の駆動の反力により弾性変形する架台の絶対位置の推定値である架台モデル位置を決定する架台状態推定器と、架台に設置され第1の電動機と異なる第2の電動機の可動子の位置を指定する第2の位置指令に基づく信号と第2の電動機の可動子と第2の電動機の固定子との相対位置を示す第2の電動機位置信号との差分が小さくなるように第2の電動機を駆動する信号である第2の偏差抑制信号を決定する第2の制御器と、架台状態推定器によって決定された架台モデル位置を基に変位補正信号を決定する補正量決定器と、補正量決定器によって決定された変位補正信号と第2の制御器によって決定された第2の偏差抑制信号とを基に第2の電動機を駆動する補正電動機駆動信号を決定する演算器とを有する。



本開示に係る電動機制御装置は、軸間の干渉を抑制することが可能であり、かつ、軸間の影響を非干渉化する補償器を短い時間で調整することができるという効果を奏する。
二つの電動機を有する機械装置の上面図 二つの電動機を有する機械装置の側面図 実施の形態1に係る電動機制御装置を含むシステムの構成を示す図 図3を等価変換して得られた図 実施の形態1に係る入力装置の構成を示す図 実施の形態1に係る実験で対象とする機械装置の第1の偏差抑制信号から第2の機械端相対変位までの周波数応答を示すボード線図 第1の位置指令を示す図 実施の形態1に係る電動機制御装置を用いた場合と当該電動機制御装置を用いていない場合とについて位置決め運転をしたときの応答を比較した実験結果を示す図 実施の形態2に係る電動機制御装置を含むシステムの構成を示す図 実施の形態1に係る電動機制御装置が有する第1の制御器、検出器、第2の制御器、架台状態推定器、補正量決定器及び演算器の少なくとも一部の機能がプロセッサによって実現される場合のプロセッサを示す図 実施の形態1に係る電動機制御装置が有する第1の制御器、検出器、第2の制御器、架台状態推定器、補正量決定器及び演算器の少なくとも一部の機能が処理回路によって実現される場合の処理回路を示す図
以下に、実施の形態に係る電動機制御装置及び機械装置を図面に基づいて詳細に説明する。
実施の形態1.
図1は、二つの電動機を有する機械装置100の上面図である。図2は、二つの電動機を有する機械装置100の側面図である。図1及び図2は、二つの電動機を有する機械装置100を模式的に示している。図1及び図2に示される機械装置100は、レベリングブロック8で支持される架台1と、架台1に固定された第1の電動機2及び第2の電動機3と、第1の電動機2によって駆動される第1の駆動体4と、第2の電動機3によって駆動される第2の駆動体5とを有する。第2の電動機3は、第1の電動機2と異なる電動機である。
架台1は、架台下部1cと、架台下部1cに設置された架台側面1aと、架台側面1aに設置された架台上部1bとを含む。第1の電動機2は、架台上部1bに固定された固定子2aと、固定子2aの長手方向に動く可動子2bとを含む。第2の電動機3は、架台上部1bに固定された固定子3aと、固定子3aの長手方向に動く可動子3bとを含む。実施の形態1では、第1の電動機2及び第2の電動機3はリニアモータである。第1の電動機2及び第2の電動機3は、リニアモータに限定されず、回転型モータであってもよい。
第1の駆動体4は、可動子2bに設置されて可動子2bと一体となって動作する駆動部4aと、駆動部4aの先端に固定された作業具4bとを含む。第2の駆動体5は、可動子3bに設置されて可動子3bと一体となって動作する駆動部5aと、駆動部5aの先端に固定された作業具5bとを含む。実施の形態1では、作業具4b及び作業具5bは工具である。作業具4b及び作業具5bは、工具に限定されず、ロボットハンドであってもよい。実施の形態1では、作業具4bは架台下部1cに設置された作業対象物6を加工し、作業具5bは架台下部1cに設置された作業対象物7を加工する。
実施の形態1では、実施の形態1に係る電動機制御装置の効果をわかりやすくするため、2個の電動機を有する機械装置を制御対象として説明する。3個以上の電動機を備えた機械装置に対しても、実施の形態1に係る電動機制御装置の効果を得ることができる。
図3は、実施の形態1に係る電動機制御装置を含むシステムの構成を示す図である。実施の形態1では、当該システムの構造をわかりやすくするため、第1の電動機2の駆動による第2の電動機3の制御性能の劣化を抑制する場合に関連する事項を説明する。第2の電動機3の駆動による第1の電動機2の制御性能の劣化を抑制する場合と、第1の電動機2の駆動による第2の電動機3の制御性能の劣化と第2の電動機3の駆動による第1の電動機2の制御性能の劣化とを抑制する場合とにも、実施の形態1に係る電動機制御装置を適用することができる。
実施の形態1に係る電動機制御装置は、架台1に設置された第1の電動機2及び第2の電動機3を有する。実施の形態1に係る電動機制御装置は、第1の電動機2の可動子2bの位置を決定する第1の位置指令と第1の電動機位置信号とを基に、第1の位置指令と第1の電動機位置信号との差分が小さくなるように第1の電動機2を駆動する第1の偏差抑制信号Tを決定する第1の制御器11を更に有する。可動子2bは、第1の偏差抑制信号Tを基に駆動される。実施の形態1では、第1の偏差抑制信号Tは基準駆動力信号に該当する。実施の形態1に係る電動機制御装置は、第1の電動機2の可動子2bの位置と架台1との相対位置である第1のモータ端相対変位を検出する検出器12を更に有する。第1の電動機位置信号は、検出器12によって検出された第1のモータ端相対変位を示す。第1のモータ端相対変位から第1の電動機位置信号までの伝達特性Hは、下記の式(1)で表される。
Figure 0007183489000001
第1の制御器11は、第1の位置指令から第1の電動機位置信号を減算した第1の位置偏差信号を出力する演算器11aと、第1の位置偏差信号にKpp1を乗じた第1の速度補正信号を出力する比例ゲイン出力器11bとを有する。第1の制御器11は、第1の電動機位置信号を微分する微分器11cと、第1の速度補正信号と微分器11cが第1の電動機位置信号を微分することによって得られた信号とを基に第1の速度偏差信号を出力する演算器11dとを更に有する。具体的には、演算器11dは、第1の速度補正信号から微分器11cが第1の電動機位置信号を微分することによって得られた信号を減じて第1の速度偏差信号を出力する。第1の制御器11は、第1の速度偏差信号を基に第1の偏差抑制信号Tを出力する第1の速度制御器11eを更に有する。実施の形態1では、第1の速度制御器11eは、PI(P:Propotional、I:Integral)制御器である。第1の速度制御器11eの伝達特性Cv1(s)は、下記の式(2)で表される。
Figure 0007183489000002
sは、ラプラス演算子である。Kvp1は速度制御の比例ゲインであり、Kvi1は速度制御の積分ゲインである。第1の電動機位置信号から第1の偏差抑制信号Tまでの伝達特性C(s)は、下記の式(3)で表すことができる。
Figure 0007183489000003
実施の形態1では、第1の制御器11は、P-PI制御器である。第1の制御器11は、P-PI制御器に限定されず、PID(Proportional-Integral-Differential)制御器であってもよい。
実施の形態1に係る電動機制御装置は、第2の電動機3の可動子3bの位置を決定する第2の位置指令と第2の電動機位置信号とを基に、第2の位置指令と第2の電動機位置信号との差分が小さくなるように第2の電動機3を駆動する第2の偏差抑制信号を決定する第2の制御器13を更に有する。更に言うと、第2の制御器13は、第2の電動機3の可動子3bの位置を指定する第2の位置指令に基づく信号と第2の電動機3の可動子3bと第2の電動機3の固定子3aとの相対位置を示す第2の電動機位置信号との差分が小さくなるように第2の電動機3を駆動する信号である第2の偏差抑制信号を決定する。実施の形態1に係る電動機制御装置は、第2の電動機3の可動子3bの位置と架台1との相対位置である第2のモータ端相対変位を検出する検出器14を更に有する。第2の電動機位置信号は、検出器14によって検出された第2のモータ端相対変位を示す。第2のモータ端相対変位から第2の電動機位置信号までの伝達特性Hは、下記の式(4)で表される。
Figure 0007183489000004
第2の制御器13は、第2の位置指令から第2の電動機位置信号を減算した第2の位置偏差信号を出力する演算器13aと、第2の位置偏差信号にKpp2を乗じた第2の速度補正信号を出力する比例ゲイン出力器13bとを有する。第2の制御器13は、第2の電動機位置信号を微分する微分器13cと、第2の速度補正信号と微分器13cが第2の電動機位置信号を微分することによって得られた信号とを基に第2の速度偏差信号を出力する演算器13dとを更に有する。具体的には、演算器13dは、第2の速度補正信号から微分器13cが第2の電動機位置信号を微分することによって得られた信号を減じて第2の速度偏差信号を出力する。第2の制御器13は、第2の速度偏差信号を基に第2の偏差抑制信号を出力する第2の速度制御器13eを更に有する。実施の形態1では、第2の速度制御器13eはPI制御器であり、第2の速度制御器13eの伝達特性CV2(s)は下記の式(5)で表される。
Figure 0007183489000005
vp2は速度制御の比例ゲインであり、Kvi2は速度制御の積分ゲインである。第2の電動機位置信号から第2の偏差抑制信号までの伝達特性C(s)は、下記の式(6)で表すことができる。
Figure 0007183489000006
実施の形態1では、式(6)で表されるC(s)が第2の制御器13の伝達特性である。実施の形態1では、第2の制御器13は、P-PI制御器である。第2の制御器13は、P-PI制御器に限定されず、PID制御器であってもよい。
実施の形態1に係る電動機制御装置は、第1の偏差抑制信号Tを基に可動子2b及び可動子3bの駆動反力によって弾性変形する架台1における架台上部1bの絶対位置の推定値である架台モデル位置を決定する架台状態推定器15を更に有する。更に言うと、架台状態推定器15は、第1の電動機2の可動子2bを駆動する力を表す信号である基準駆動力信号に基づいて、第1の電動機2の可動子2bの駆動の反力により弾性変形する架台1の絶対位置の推定値である架台モデル位置を決定する。実施の形態1に係る電動機制御装置は、架台状態推定器15によって決定された架台モデル位置を基に変位補正信号を決定する補正量決定器16Aを更に有する。架台状態推定器15の伝達特性はG(s)と表され、補正量決定器16Aの伝達特性はG(s)と表される。
実施の形態1に係る電動機制御装置は、第2の制御器13によって決定された第2の偏差抑制信号と補正量決定器16Aによって決定された変位補正信号とを基に第2の電動機3を駆動する補正電動機駆動信号を決定して出力する演算器17を更に有する。具体的には、演算器17は、第2の速度制御器13eによって出力された第2の偏差抑制信号と補正量決定器16Aによって決定された変位補正信号とを加算して補正電動機駆動信号を出力する。第2の電動機3の可動子3bは、補正電動機駆動信号を基に駆動される。
次に、架台状態推定器15の伝達特性G(s)と、補正量決定器16Aの伝達特性G(s)との導出過程を示す。
(s)は、第1の偏差抑制信号Tから第1の電動機2の可動子2bの位置までの特性を表したモデルである。P(s)は、第2の偏差抑制信号から第2の電動機3の可動子3bの位置までの特性を表したモデルである。P(s)及びP(s)が剛体モデルであるとすると、P(s)は下記の式(7)で表すことができ、P(s)は下記の式(8)で表すことができる。
Figure 0007183489000007
Figure 0007183489000008
は第1の電動機2の可動子2bの質量と第1の駆動体4の質量との和であり、mは第2の電動機3の可動子3bの質量と第2の駆動体5の質量との和である。
(s)は、架台1に加わる力から架台上部1bの位置までの特性を表したモデルである。架台1に加わる力は、ここでは第1の電動機2及び第2の電動機3の駆動による反力である。第1の電動機2及び第2の電動機3が駆動すると、駆動による反力が架台1に伝搬し、架台1の剛性の低さに起因して架台1が弾性変形する。架台1の変位をバネ・マス・ダンパでモデル化すると、P(s)は下記の式(9)で表すことができる。
Figure 0007183489000009
はばね定数であり、Dは減衰係数であり、Mは架台1の質量である。式(9)に示されるように、架台1の伝達関数は2次の振動系で表される。式(9)で表される架台1のモデルは共振特性を含むと仮定し、このとき式(9)の極は複素数となる。このように架台1のモデルを2次の振動系で表現することで、架台1の共振の特性を含めて架台1をモデル化することができる。ここで実施の形態1では簡単化のため架台1の伝達関数を2次で表現したが、複雑な振動特性を表現するため、3次以上でモデル化してもよい。
ここで、架台1はロッキングモードで振動すると仮定する。架台1がロッキングモードで振動する場合、架台1はレベリングブロック8を中心に回転運動をしながら振動する。このとき、架台上部1bと架台下部1cとは、同一周波数、同一位相、異なる振幅で振動する、とモデル化することができ、架台上部1bの位置xは下記の式(10)で表すことができ、架台下部1cの位置xは下記の式(11)で表すことができる。
Figure 0007183489000010
Figure 0007183489000011
Aは架台上部1bの最大振幅であり、Bは架台下部1cの最大振幅であり、ζは減衰比であり、tは時間であり、ωは固有角振動数であり、αは初期位相である。つまり、架台下部1cの位置xは、架台上部1bの位置xと、架台上部1bの最大振幅Aに対する架台下部1cの最大振幅Bの比である架台振動振幅比P=B/Aとを用いることにより、下記の式(12)と表すことができる。
Figure 0007183489000012
図3において、第1の偏差抑制信号Tから、第2の電動機3の可動子3bの位置から架台下部1cの位置を減算した第2の機械端相対変位xtipまでの伝達関数は、下記の式(13)で表すことができる。ただし、H1=1及びH2=1が代入された。
Figure 0007183489000013
式(13)より、下記の式(14)が得られる。式(14)より、第2の機械端相対変位xtipがゼロとなるには下記の式(15)が満たされればよい。
Figure 0007183489000014
Figure 0007183489000015
式(7)、式(8)及び式(9)を式(15)に代入することで、下記の式(16)が得られる。
Figure 0007183489000016
一般的に架台1の質量は可動子3bの質量と第2の駆動体5の質量との和より十分大きいことから、下記の式(17)が得られる。式(17)は、近似式である。
Figure 0007183489000017
架台振動振幅比Pは一般的に0≦P≦1であるので、下記の式(18)が得られる。式(18)は、近似式である。
Figure 0007183489000018
式(17)及び式(18)を式(16)に代入することにより、式(19)を得ることができる。
Figure 0007183489000019
(s)を下記の式(20)で表し、G(s)を下記の式(21)で表すとする。
Figure 0007183489000020
Figure 0007183489000021
(s)はP(s)と一致するので、G(s)は架台1のモデルの伝達関数であることがわかる。つまり、架台状態推定器15は、第1の偏差抑制信号Tを基に架台1の位置を推定する。架台状態推定器15は、実施の形態1において2次の振動系であるので、架台状態推定器15は架台1の共振の特性を含んだ架台モデル位置を演算することができる。そのため、架台状態推定器15は、架台1の共振の特性を含め非干渉化をすることができる。また、架台1を3次以上でモデル化した場合、架台状態推定器15は、3次以上となる。このように、架台状態推定器15は2次振動系を含む伝達関数で表される演算をする。
架台1の減衰比をζとし、架台1の固有角振動数をωとすると、式(20)は、下記の式(22)と表すこともできる。
Figure 0007183489000022
架台状態推定器15の特性は、式(20)における架台1の質量M、粘性摩擦係数D及びばね定数Kと、式(22)における固有角周波数ω及び減衰比ζとを基に決定される。ζは架台1の共振を表現するため、ζの値には0以上1未満の値が設定されるとよい。補正量決定器16Aの特性は、第2の制御器13の伝達特性C(s)と、架台振動振幅比Pと、第2の電動機3の可動子3bの質力と第2の駆動体5の質量との和であるmとを基に決定される。
実施の形態1では、電動機制御装置を含むシステムの構成を示すブロック図は図3であるが、実施の形態1に係る電動機制御装置を含むシステムの構成を示すブロック図は、図3に限定されず、図3から等価変換して得られた図であってもよい。例えば、図4は図3を等価変換して得られた図である。図4に示される電動機制御装置は、図1に示される電動機制御装置と同一の効果を得ることができる。
図4に示されるシステムでは、図3の演算器13dは演算器13d1に置き換えられている。図4に示されるシステムは、位置変位補正器18と、速度変位補正器19とを有する。位置変位補正器18の伝達特性と速度変位補正器19の伝達特性は同一であり、位置変位補正器18及び速度変位補正器19の伝達特性Gは下記の式(23)で表される。
Figure 0007183489000023
図4に示される電動機制御装置は、補正量決定器16Bを有する。補正量決定器16Bの伝達特性Gτは下記の式(24)で表される。
Figure 0007183489000024
図4のG(s)は、図3のG(s)と同一である。図4において、位置変位補正器18は、架台モデル位置を基に位置補正信号を演算器13a1に出力する。演算器13a1は、位置補正信号と、第2の位置指令と、第2の電動機位置信号とを基に、第2の位置偏差信号を出力する。速度変位補正器19は、架台モデル位置を微分器20で微分した架台モデル速度を基に速度補正信号を演算器13d1に出力する。演算器13d1は、第2の速度補正信号と、速度補正信号と、電動機位置信号を微分器13cで微分した信号とを基に第2の速度偏差信号を出力する。図4におけるその他の構成は、図1と同一である。
図3における架台状態推定器15及び補正量決定器16A、並びに図4における架台状態推定器15、補正量決定器16B、位置変位補正器18及び速度変位補正器19に含まれるパラメータは、図5に示す入力装置31から入力される。図5は、実施の形態1に係る入力装置31の構成を示す図である。入力装置31は、プロセッサ31aと、記憶装置31bと、入力部31cとを有するコンピュータである。記憶装置31bは、例えば半導体メモリによって実現される。実施の形態1では、入力部31cは入力キーである。入力部31cは、入力キーに限定されない。
図3における架台状態推定器15及び補正量決定器16A、並びに図4における架台状態推定器15、補正量決定器16B、位置変位補正器18及び速度変位補正器19に含まれるパラメータを変更する場合、ユーザは、入力部31cを用いて変更するパラメータの値を入力装置31に与える。プロセッサ31aは、変更対象のパラメータの値を入力部31cによって与えられた値に変更する。記憶装置31bは、異なる複数のパラメータを記憶することができる。プロセッサ31aは、記憶装置31bに記憶されたパラメータを読み出して、変更対象のパラメータの値を変更してもよい。
第1の電動機2の駆動による第2の電動機3の制御性能の劣化の抑制効果を、実験により確認する。図6は、実施の形態1に係る実験で対象とする機械装置の第1の偏差抑制信号から第2の機械端相対変位までの周波数応答を示すボード線図である。第1の偏差抑制信号から第2の機械端相対変位までの周波数応答には、25Hz付近と90Hz付近とに共振がある。
図7及び図8を用いて、実施の形態1に係る電動機制御装置を用いた場合と当該電動機制御装置を用いていない場合とについて位置決め運転をしたときの応答を比較した実験結果を説明する。図7は、第1の位置指令を示す図である。図8は、実施の形態1に係る電動機制御装置を用いた場合と当該電動機制御装置を用いていない場合とについて位置決め運転をしたときの応答を比較した実験結果を示す図である。
図8は、第1の位置指令で第1の駆動体4を駆動させたときの第2の機械端相対変位を示している。図8の実線は実施の形態1に係る電動機制御装置により非干渉化を行わなかった場合の結果を示しており、図8の一点鎖線は実施の形態1に係る電動機制御装置により非干渉化を行った場合の結果を示している。図8には、実線には実施の形態1に係る電動機制御装置により非干渉化を行わなかったことを示す「本願技術の適用なし」という文言が付加されており、一点鎖線には実施の形態1に係る電動機制御装置により非干渉化を行ったことを示す「本願技術の適用あり」という文言が付加されている。本実験では、実験開始からおよそ50msまでの間は第1の位置指令はゼロであり、第1の電動機2及び第2の電動機3は静止している。実験の経過時間が約50msから約280msまでの間、第1の位置指令は徐々に大きくなり0.3mに達する。経過時間が約280msに達した以降、第1の位置指令は0.3mの定常値となる。第2の位置指令は、実験開始から実験終了までゼロである。
図8から明らかなように、実施の形態1に係る電動機制御装置により非干渉化を行うことで、特に第1の電動機2の加減速中における第2の機械端相対変位の変位を抑制することができており、実施の形態1に係る電動機制御装置による非干渉化の効果が確認された。
このように、実施の形態1に係る電動機制御装置は、二つの電動機のうちの一方の電動機の駆動による他の電動機の制御性能の劣化を抑制することが可能である。さらに、図3における架台状態推定器15及び補正量決定器16A、並びに図4における架台状態推定器15、位置変位補正器18、速度変位補正器19及び補正量決定器16Bである軸間の影響を非干渉化する補償器に含まれるパラメータは物理的な意味合いを有しているので、実施の形態1に係る電動機制御装置は、軸間の影響を非干渉化する補償器の特性を短時間で決定することができる。すなわち、実施の形態1に係る電動機制御装置は、軸間の干渉を抑制することが可能であり、かつ、軸間の影響を非干渉化する補償器を短い時間で調整することができる。
なお、架台状態推定器15は、架台1の減衰比、架台1の減衰係数、架台1の固有角振動数、架台1のばね定数、及び、架台1の質量のうちの少なくともいずれか一つに基づいて架台モデル位置を決定する。
補正量決定器16Aは、第2の電動機3によって駆動される第2の駆動体5の質量、第2の駆動体5の慣性モーメント、第2の電動機3の可動子3bの質量、第2の電動機3の可動子3bの慣性モーメント、第2の制御器13の伝達特性、及び、架台1の二点の位置における振動の振幅比である架台振動振幅比のうち少なくともいずれか一つを基に変位補正信号を決定する。
第1の電動機2の可動子2bを駆動する力を表す信号である基準駆動力信号は、第1の電動機2の可動子2bの位置が第1の電動機2の位置を決定する第1の位置指令に基づく信号に追従するための理想的な駆動力である第1のモデル駆動力、第1の位置指令に基づく信号と第1の電動機位置信号との差分が小さくなるように第1の電動機2の可動子2bを駆動する信号である第1の偏差抑制信号、及び、第1のモデル駆動力と第1の偏差抑制信号とに基づいて算出された第1の電動機駆動信号のうちいずれか一つである。
実施の形態2.
図9は、実施の形態2に係る電動機制御装置を含むシステムの構成を示す図である。実施の形態2では、実施の形態1における第1の制御器11に第1のフィードフォワード補償をする第1のフィードフォワード補償器21が追加されており、実施の形態1における第2の制御器13に第2のフィードフォワード補償をする第2のフィードフォワード補償器22が追加されている。つまり、実施の形態2に係る電動機制御装置は、第1のフィードバック制御器11Fと第1のフィードフォワード補償器21とを有する第1の制御器11と、第2のフィードバック制御器13Fと第2のフィードフォワード補償器22とを有する第2の制御器13とを有する。演算器23も、追加されている。また、架台状態推定器15Aは、第1のフィードフォワード補償器21の出力の一つである第1のモデル駆動力を基に架台モデル位置を推定する点で実施の形態1の架台状態推定器15と異なる。実施の形態2では、実施の形態1と同一の部分に関しては、説明は省略される。
実施の形態2では、上述の通り、第1の制御器11は、第1のフィードフォワード補償器21と、第1のフィードバック制御器11Fとを有する。第1のフィードフォワード補償器21は、第1の位置指令を基に、第1のモデル位置、第1のモデル速度、及び第1のモデル駆動力を演算して、演算結果を第1のフィードバック制御器11Fに出力する。実施の形態2では、第1のモデル駆動力が基準駆動力信号である。基準駆動力信号は、第1のモデル駆動力に限定されず、第1のモデル駆動力と第1の偏差抑制信号との和である第1の電動機駆動信号であってもよい。
第1のモデル位置は、第1の位置指令と高周波成分を減衰させる低域通過濾波器21aとを基に決定される。低域通過濾波器21aの伝達特性は、Cf1(s)と表される。実施の形態2では、低域通過濾波器21aは1次のローパスフィルタである。低域通過濾波器21aは、ローパスフィルタに限定されない。第1のモデル速度は、第1のモデル位置と微分演算をする微分器21bとを基に決定される。第1のモデル駆動力は、第1のモデル速度を微分器21cで微分したものに、比例ゲイン21dを乗じたものである。比例ゲイン21dは、入力信号をm倍する。mは、第1の駆動体4の質量と可動子2bの質量との和である。
第1のフィードバック制御器11Fは、第1のモデル位置と第1の電動機位置信号とを基に第1の偏差抑制信号を決定する。演算器11a2は、第1のモデル位置から第1の電動機位置信号を減算し、第1の位置偏差信号を出力する。演算器11d2は、第1のモデル速度と、第1の速度補正信号と、第1の電動機位置信号を微分したものとを基に第1の速度偏差信号を出力する。
演算器23は、第1の偏差抑制信号と第1のモデル駆動力とを基に第1の電動機駆動信号を出力する。可動子2bは、第1の電動機駆動信号を基に駆動される。
第2の制御器13は、上述の通り、第2のフィードフォワード補償器22と、第2のフィードバック制御器13Fとを有する。第2のフィードフォワード補償器22は、第2の位置指令を基に、第2のモデル位置、第2のモデル速度、及び第2のモデル駆動力を演算して、演算結果を第2のフィードバック制御器13Fに出力する。第2のモデル位置は、第2の位置指令と高周波成分を減衰させる低域通過濾波器22aとを基に決定される。低域通過濾波器22aの伝達特性は、Cf2(s)と表される。実施の形態2では、低域通過濾波器22aは、1次のローパスフィルタである。低域通過濾波器22aは、1次のローパスフィルタに限定されない。
第2のモデル速度は、第2のモデル位置と微分演算をする微分器22bとを基に決定される。第2のモデル駆動力は、第2のモデル速度を微分器22cで微分したものに、比例ゲイン22dを乗じたものである。比例ゲイン22dは、入力信号をm倍する。mは、第2の電動機3の可動子3bの質量と第2の駆動体5の質量との和である。
第2のフィードバック制御器13Fは、第2のモデル位置と第2の電動機位置信号とを基に第2の偏差抑制信号を決定する。演算器13a2は、第2のモデル位置から第2の電動機位置信号を減算し、第2の位置偏差信号を出力する。演算器13d2は、第2のモデル速度と、第2の速度補正信号と、第2の電動機位置信号を微分したものとを基に、第2の速度偏差信号を出力する。
実施の形態2における第2の制御器13の伝達特性は、第2の電動機位置信号から第2の偏差抑制信号までの伝達特性であって、式(6)で表される。
演算器17Aは、第2の偏差抑制信号と、第2のモデル駆動力と、変位補正信号とを基に、補正電動機駆動信号を出力する。可動子3bは、補正電動機駆動信号を基に駆動される。
なお、実施の形態2に係る電動機制御装置を含むシステムの構成を示す図は、図9に限定されず、図9を等価変換したものであってもよい。
このように、実施の形態2に係る電動機制御装置によれば、第1のモデル駆動力と架台状態推定器15Aとを基に架台モデル位置を推定し、架台モデル位置と補正量決定器16Aとを基に変位補正信号を決定することで、変位補正信号に検出器12に含まれるノイズの影響を含まれなくするといった効果が得られる。
図10は、実施の形態1に係る電動機制御装置が有する第1の制御器11、検出器12、第2の制御器13、検出器14、架台状態推定器15、補正量決定器16A及び演算器17の少なくとも一部の機能がプロセッサ91によって実現される場合のプロセッサ91を示す図である。つまり、第1の制御器11、検出器12、第2の制御器13、検出器14、架台状態推定器15、補正量決定器16A及び演算器17の少なくとも一部の機能は、メモリ92に格納されるプログラムを実行するプロセッサ91によって実現されてもよい。プロセッサ91は、CPU(Central Processing Unit)、処理システム、演算システム、マイクロプロセッサ、又はDSP(Digital Signal Processor)である。図10には、メモリ92も示されている。
第1の制御器11、検出器12、第2の制御器13、検出器14、架台状態推定器15、補正量決定器16A及び演算器17の少なくとも一部の機能がプロセッサ91によって実現される場合、当該少なくとも一部の機能は、プロセッサ91と、ソフトウェア、ファームウェア、又は、ソフトウェアとファームウェアとの組み合わせとによって実現される。ソフトウェア又はファームウェアは、プログラムとして記述され、メモリ92に格納される。プロセッサ91は、メモリ92に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、第1の制御器11、検出器12、第2の制御器13、検出器14、架台状態推定器15、補正量決定器16A及び演算器17の少なくとも一部の機能を実現する。
第1の制御器11、検出器12、第2の制御器13、検出器14、架台状態推定器15、補正量決定器16A及び演算器17の少なくとも一部の機能がプロセッサ91によって実現される場合、実施の形態1に係る電動機制御装置は、第1の制御器11、検出器12、第2の制御器13、検出器14、架台状態推定器15、補正量決定器16A及び演算器17によって実行されるステップの少なくとも一部が結果的に実行されることになるプログラムを格納するためのメモリ92を有する。メモリ92に格納されるプログラムは、第1の制御器11、検出器12、第2の制御器13、検出器14、架台状態推定器15、補正量決定器16A及び演算器17が実行する手順又は方法の少なくとも一部をコンピュータに実行させるものであるともいえる。
メモリ92は、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)等の不揮発性若しくは揮発性の半導体メモリ、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク又はDVD(Digital Versatile Disk)等である。
図11は、実施の形態1に係る電動機制御装置が有する第1の制御器11、検出器12、第2の制御器13、検出器14、架台状態推定器15、補正量決定器16A及び演算器17の少なくとも一部の機能が処理回路93によって実現される場合の処理回路93を示す図である。つまり、第1の制御器11、検出器12、第2の制御器13、検出器14、架台状態推定器15、補正量決定器16A及び演算器17の少なくとも一部の機能は、処理回路93によって実現されてもよい。
処理回路93は、専用のハードウェアである。処理回路93は、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化されたプロセッサ、並列プログラム化されたプロセッサ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、又はこれらを組み合わせたものである。
第1の制御器11、検出器12、第2の制御器13、検出器14、架台状態推定器15、補正量決定器16A及び演算器17の一部の機能は、電動機制御装置が有する第1の制御器11、検出器12、第2の制御器13、検出器14、架台状態推定器15、補正量決定器16A及び演算器17の残部の機能を実現するハードウェアと別の専用のハードウェアによって実現されてもよい。
第1の制御器11、検出器12、第2の制御器13、検出器14、架台状態推定器15、補正量決定器16A及び演算器17が有する複数の機能について、当該複数の機能の一部がソフトウェア又はファームウェアで実現され、当該複数の機能の残部が専用のハードウェアで実現されてもよい。このように、第1の制御器11、検出器12、第2の制御器13、検出器14、架台状態推定器15、補正量決定器16A及び演算器17が有する複数の機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、又はこれらの組み合わせによって実現することができる。
図4に示されている演算器11a、比例ゲイン出力器11b、微分器11c、演算器11d、第1の速度制御器11e、検出器12、演算器13a1、比例ゲイン出力器13b、微分器13c、演算器13d1、第2の速度制御器13e、検出器14、架台状態推定器15、補正量決定器16B、演算器17、位置変位補正器18、速度変位補正器19及び微分器20の少なくとも一部の機能は、メモリに格納されるプログラムを実行するプロセッサによって実現されてもよいし、処理回路によって実現されてもよい。メモリはメモリ92と同等のメモリであり、プロセッサはプロセッサ91と同等のプロセッサであり、処理回路は処理回路93と同等の処理回路である。
図9に示されている第1の制御器11、検出器12、第2の制御器13、検出器14、架台状態推定器15A、補正量決定器16A及び演算器17Aの少なくとも一部の機能は、メモリに格納されるプログラムを実行するプロセッサによって実現されてもよいし、処理回路によって実現されてもよい。メモリはメモリ92と同等のメモリであり、プロセッサはプロセッサ91と同等のプロセッサであり、処理回路は処理回路93と同等の処理回路である。
以上の実施の形態に示した構成は、一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、実施の形態同士を組み合わせることも可能であるし、要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略又は変更することも可能である。
1 架台、1a 架台側面、1b 架台上部、1c 架台下部、2 第1の電動機、2a,3a 固定子、2b,3b 可動子、3 第2の電動機、4 第1の駆動体、4a,5a 駆動部、4b,5b 作業具、5 第2の駆動体、6,7 作業対象物、8 レベリングブロック、11 第1の制御器、11a,11a2,11d,11d2,13a,13a1,13a2,13d,13d1,13d2,17,17A,23 演算器、11b,13b 比例ゲイン出力器、11c,13c,20,21b,21c,22b,22c 微分器、11e 第1の速度制御器、11F 第1のフィードバック制御器、12,14 検出器、13 第2の制御器、13e 第2の速度制御器、13F 第2のフィードバック制御器、15,15A 架台状態推定器、16A,16B 補正量決定器、18 位置変位補正器、19 速度変位補正器、21 第1のフィードフォワード補償器、21a,22a 低域通過濾波器、21d,22d 比例ゲイン、22 第2のフィードフォワード補償器、31 入力装置、31a,91 プロセッサ、31b 記憶装置、31c 入力部、92 メモリ、93 処理回路、100 機械装置。

Claims (6)

  1. 架台に設置された第1の電動機の可動子を駆動する力を表す信号である基準駆動力信号に基づいて、前記第1の電動機の可動子の駆動の反力により弾性変形する前記架台の絶対位置の推定値である架台モデル位置を決定する架台状態推定器と、
    前記架台に設置され前記第1の電動機と異なる第2の電動機の可動子の位置を指定する第2の位置指令に基づく信号と前記第2の電動機の可動子と前記第2の電動機の固定子との相対位置を示す第2の電動機位置信号との差分が小さくなるように前記第2の電動機を駆動する信号である第2の偏差抑制信号を決定する第2の制御器と、
    前記架台状態推定器によって決定された前記架台モデル位置を基に変位補正信号を決定する補正量決定器と、
    前記補正量決定器によって決定された前記変位補正信号と前記第2の制御器によって決定された前記第2の偏差抑制信号とを基に前記第2の電動機を駆動する補正電動機駆動信号を決定する演算器と
    を備えることを特徴とする電動機制御装置。
  2. 前記架台状態推定器は、2次振動系を含む伝達関数で表される演算をすることを特徴とする請求項1に記載の電動機制御装置。
  3. 前記架台状態推定器は、前記架台の減衰比、前記架台の減衰係数、前記架台の固有角振動数、前記架台のばね定数、及び、前記架台の質量のうちの少なくともいずれか一つに基づいて前記架台モデル位置を決定することを特徴とする請求項1に記載の電動機制御装置。
  4. 前記補正量決定器は、前記第2の電動機によって駆動される第2の駆動体の質量、前記第2の駆動体の慣性モーメント、前記第2の電動機の可動子の質量、前記第2の電動機の可動子の慣性モーメント、前記第2の制御器の伝達特性、及び、前記架台の二点の位置における振動の振幅比である架台振動振幅比のうち少なくともいずれか一つを基に前記変位補正信号を決定することを特徴とする請求項1に記載の電動機制御装置。
  5. 前記基準駆動力信号は、前記第1の電動機の可動子の位置が前記第1の電動機の位置を決定する第1の位置指令に基づく信号に追従するための理想的な駆動力である第1のモデル駆動力、前記第1の位置指令に基づく信号と第1の電動機位置信号との差分が小さくなるように前記第1の電動機の可動子を駆動する信号である第1の偏差抑制信号、及び、前記第1のモデル駆動力と前記第1の偏差抑制信号とに基づいて算出された第1の電動機駆動信号のうちいずれか一つであることを特徴とする請求項1に記載の電動機制御装置。
  6. 前記架台と、
    前記第1の電動機と、
    前記第2の電動機と、
    求項1から4のいずれか1項に記載の電動機制御装置と
    を備えることを特徴とする機械装置。
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