JP5125283B2 - 電動機の制御装置および電動機の制御プログラム - Google Patents

電動機の制御装置および電動機の制御プログラム Download PDF

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Description

本発明は電動機の制御装置および電動機の制御プログラムに関し、特に、電動機を含む制御対象の制振制御方法に適用して好適なものである。
従来の電動機の制御装置では、制御対象の機械共振などによって制御対象の位置や速度などの制御応答が振動的になる場合、電動機の指令信号に加算するように演算するフィードフォーワード制御器を構成し、指令信号の入力に対して動作信号の振動を抑制しながら制御する制振制御が行われている。
具体的には、フィードフォーワード制御器において、任意の指令信号に対し、制御系の共振周波数を制振周波数とし、制御系の共振周波数における周波数成分が極小になるようにフィルタを作用させ、その出力に基づいて制御対象を駆動する方法がある。
ここで、特許文献1には、制振周波数を共振周波数としたフィルタの特性に高域の利得を抑える特性を併せ持たせることにより、制御対象の振動を抑制するとともに、指令パターンおよび制御対象の特性に依存することなく、トルク指令が過大となってリミットがかけられるのを防止する方法が開示されている。
図4は、従来の電動機の制御装置の概略構成を示すブロック図である。
図4において、サーボコントローラ106には、位置指令入力部107、前置フィルタ部108および指令追従制御部112が設けられ、前置フィルタ部108には、フィルタ部109およびパラメータ自動設定部110が設けられ、指令追従制御部112には、位置偏差演算部113、位置制御部114、速度演算部115、速度偏差演算部116、速度制御部117および電流制御部118が設けられている。
そして、サーボコントローラ106は電動機102を介して制御対象103に接続され、電動機102には、電動機102の位置を検出する位置検出部104が設けられ、制御対象103には、制御対象103の振動を検出する振動検出部105が設けられ、位置指令入力部107には、位置指令を作成する位置指令作成部1が接続されている。
そして、位置指令作成部101は位置指令を作成し、サーボコントローラ106の位置指令入力部107に入力する。位置指令入力部107は前置フィルタ部108を介して位置指令θ*を指令追従制御部112に送る。ここで、前置フィルタ部108は、位置指令θ*のパターンを入力し、制御対象位置θLの振動を励起しないパターンθM *に変化させる。この場合、パラメータ自動設定部110は、振動検出部105の出力信号を入力し、その中に含まれる制御対象103の振動周波数を抽出し、抽出した振動周波数に基づいて、フィルタ部109の特性(伝達関数)を決定する。そして、指令追従制御部112は、電動機102に連結された制御対象103の位置θMが位置指令θM *に一致するように電動機102を制御する。
図5は、図4のフィルタ部109の構成を伝達関数で示すブロック図である。
図5において、フィルタ部109の伝達関数には、ブロックB1、B2が設けられ、ブロックB1は、位置指令θ*から制御対象位置θLの振動を励起する周波数成分を除去することで、制御対象位置θLの振動を低減する。ブロックB2は2次フィルタを構成し、位置指令θ*の加速度(2階微分)変動時点でトルク指令T*が過大な値となることを防止する。なお、sはラプラス演算子である。
特開2004−5469号公報
しかしながら、特許文献1に開示された方法では、トルク指令T*が過大であることを自動的に検知することができないため、フィルタの特性(高域を遮断する特性分)に関して、トルク指令T*を何らかの形で確認しながら調整する必要があるだけでなく、実際の作業においては、振動を低減させることを目的としたフィルタの特性(特定の成分を低減させる特性分)をも調整する必要があることがら、フィルタの調整作業が煩雑化するという問題があった。
また、図5のフィルタでは、ブロックB1において特定の成分を減衰させるために2階微分の演算が必要となることから、マイクロコンピュータにてフィルタを構成すると、位置指令θ*が急激に変化する場合や、制振周波数ωaが低い場合には、マイクロコンピュータ内部の変数が飽和することがあるという問題があった。
そこで、本発明の目的は、トルク指令などの駆動力信号の飽和を抑制しつつ、制振制御と高速応答の両立を図ることが可能な電動機の制御装置および電動機の制御プログラムを提供することである。
上述した課題を解決するために、請求項1記載の電動機の制御装置によれば、電動機または電動機を含む制御対象の状態量が指令信号に追従するように駆動力信号を出力するフィードバック制御手段と、前記駆動力信号の大きさが予め設定されたリミット値を超えているか否かを判定する飽和判定手段と、前記飽和判定手段で前記駆動力信号の大きさが前記リミット値を超えていると判定したとき、前記駆動力信号の大きさと前記リミット値との偏差に応じて、前記指令信号の高域成分を減衰させる指令修正手段と、設定された制振周波数における信号成分が低減されるように前記指令信号を修正する制振フィルタとを備えることを特徴とする。
また、請求項2記載の電動機の制御装置によれば、電動機または電動機を含む制御対象の状態量が指令信号に追従するように駆動力信号を出力するフィードバック制御手段と、前記電動機または電動機を含む制御対象の状態量に基づいて、前記電動機または電動機を含む制御対象の共振特性を推定する共振推定手段と、前記共振推定手段にて推定された共振特性に基づいて、目標量に達するまでの指令信号を生成する指令生成手段と、前記駆動力信号の大きさが予め設定されたリミット値を超えているか否かを判定する飽和判定手段と、前記飽和判定手段で前記駆動力信号の大きさが前記リミット値を超えていると判定したとき、前記駆動力信号の大きさと前記リミット値との偏差に応じて、前記指令信号の高域成分を減衰させる指令修正手段と、設定された制振周波数における信号成分が低減されるように前記指令信号を修正する制振フィルタとを備えることを特徴とする。
また、請求項3記載の電動機の制御プログラムによれば、電動機または電動機を含む制御対象の状態量が指令信号に追従するように駆動力信号を算出するステップと、前記駆動力信号の大きさが予め設定されたリミット値を超えているか否かを判定するステップと、前記駆動力信号の大きさが前記リミット値を超えていると判定したとき、前記駆動力信号の大きさと前記リミット値との偏差に応じて、前記指令信号の高域成分を減衰させるステップと、設定された制振周波数における信号成分が低減されるように前記指令信号を修正するステップとをコンピュータに実行させることを特徴とする。
また、請求項4記載の電動機の制御プログラムによれば、電動機または電動機を含む制御対象の状態量が指令信号に追従するように駆動力信号を算出するステップと、前記電動機または電動機を含む制御対象の状態量に基づいて、前記電動機または電動機を含む制御対象の共振特性を推定するステップと、前記推定された共振特性に基づいて、目標量に達するまでの指令信号を生成するステップと、前記駆動力信号の大きさが予め設定されたリミット値を超えているか否かを判定するステップと、前記駆動力信号の大きさが前記リミット値を超えていると判定したとき、前記駆動力信号の大きさと前記リミット値との偏差に応じて、前記指令信号の高域成分を減衰させるステップと、設定された制振周波数における信号成分が低減されるように前記指令信号を修正するステップとをコンピュータに実行させることを特徴とする。
以上説明したように、本発明によれば、トルク指令などの駆動力信号が過大であることを自動的に検知し、駆動力信号が過大にならないように指令信号の急峻な変化を滑らかに修正しながら、設定された制振周波数における信号成分が低減されるように指令信号を修正することができる。このため、高域成分を減衰させる特性分についてフィルタの特別な調整作業を不要としつつ、駆動力信号にリミッタがかかるのを防止することが可能となるとともに、制御対象の振動を抑制しつつ、制御対象の状態量を指令信号に速やかに追従させることが可能となり、制振制御と高速応答の両立を図ることが可能となる。
以下、本発明の実施形態に係る電動機の制御装置について図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る電動機の制御装置の概略構成を示すブロック図である。
図1において、制御対象1は、電動機1aと電動機1aにて駆動される機械系および回転角や回転角速度などの検出器にて構成され、駆動力信号τrに従って駆動力を発生して機械系を駆動し、検出器にて検出した電動機1aまたは機械系の速度や位置や加速度などの状態量Xmを出力することができる。
指令生成手段8は、制御対象1の状態量Xmに対する指令である指令信号Xr *を生成し、電動機の制御装置2に出力することができ、例えば、状態量Xmが速度であれば、一般的には、台形状の速度パターンで構成することができる。
電動機の制御装置2は、指令信号Xr *を入力として、指令信号Xr *に応じた駆動力信号τrにて電動機1aを駆動することにより、電動機1aまたは電動機1aを含む制御対象1の状態量Xmが指令信号Xr *に追従するように制御することができる。
すなわち、電動機の制御装置2には、制振指令信号Xr2 *と状態量Xmとの偏差を算出する偏差演算手段3、制振指令信号Xr2 *と状態量Xmとの偏差がゼロになるように駆動力信号τrを制御するフィードバック制御手段4、駆動力信号τrの大きさを判定する飽和判定手段6、駆動力信号τrの大きさに基づいて、指令生成手段8から出力された指令信号Xr *を高域成分が減衰された修正指令信号Xr1 *に修正する指令修正手段7、設定された制振周波数における信号成分が極小化されるように修正指令信号Xr1 *を制振指令信号Xr2 *に修正する制振フィルタ5が設けられている。
そして、指令生成手段8は指令信号Xr *を生成し、指令修正手段7に出力するとともに、飽和判定手段6は駆動力信号τrがリミット値τLIMを超えたかどうかを判定し、その判定結果を指令修正手段7に出力する。
ここで、指令修正手段7は、例えば、台形状の速度パターンで構成される指令信号Xr *の高域成分を減衰させるフィルタにて構成することができ、駆動力信号τrがリミット値τLIMを超えていないと判定された場合、以下の(1)式の伝達関数Fsの演算処理を行うことにより、高域成分が減衰された修正指令信号Xr1 *に指令信号Xr *を修正し、制振フィルタ5に出力することができる。
s=1/(TF・s+1) ・・・(1)
ただし、TFは修正時定数である。
一方、飽和判定手段6は、駆動力信号τrがリミット値τLIMを超えた場合、その偏差eTを以下の(2)式にて算出することができる。
T=τr−τLIM ・・・(2)
そして、指令修正手段7は、偏差eTを用いることで、以下の(3)式にて修正時定数TF´を算出し、この修正時定数TF´を(1)式に適用して演算処理を行うことにより、指令信号Xr *を修正指令信号Xr1 *に修正し、制振フィルタ5に出力することができる。
F´=TF・eT・KT ・・・(3)
ただし、KTは修正時定数である。
そして、制振フィルタ5は、修正指令信号Xr1 *を指令修正手段7から受け取ると、以下の(4)式の伝達関数Frの演算処理を行うことにより、制振周波数における信号成分が極小化された制振指令信号Xr2 *に修正指令信号Xr1 *を修正し、偏差演算手段3に出力することができる。
r=ωn -22+1 ・・・(4)
ただし、ωnは制振周波数であり、制振周波数ωnを制御対象1の共振周波数に設定することにより、制振制御を実現することができる。
そして、偏差演算手段3は、制振指令信号Xr2 *が制振フィルタ5から入力されると、状態量Xmとの偏差を算出し、フィードバック制御手段4に出力する。
そして、フィードバック制御手段4は、制振指令信号Xr2 *と状態量Xmとの偏差が偏差演算手段3から入力されると、その偏差がゼロになるようにPI(比例積分)演算などによって駆動力信号τrを制御しながら制御対象1を駆動することができる。
これにより、トルク指令などの駆動力信号が過大であることを飽和判定手段6にて自動的に検知し、駆動力信号τrが過大にならないように指令信号Xr *の急峻な変化を滑らかに修正しながら、設定された制振周波数ωnにおける信号成分が低減されるように指令信号Xr *を修正することができる。このため、高域成分を減衰させる特性分についてフィルタの特別な調整作業を不要としつつ、駆動力信号τrにリミッタがかかるのを防止することが可能となるとともに、制御対象1の振動を抑制しつつ、制御対象1の状態量Xmを指令信号Xr *に速やかに追従させることが可能となり、制振制御と高速応答の両立を図ることが可能となる。
なお、上述した第1実施形態では、指令修正手段7の後段に制振フィルタ5を設ける方法について説明したが、指令修正手段7の前段に制振フィルタ5を設けるようにしてもよい。
また、偏差演算手段3、フィードバック制御手段4、制振フィルタ5、飽和判定手段6および指令修正手段7は、これらの手段で行われる処理を遂行させる命令が記述されたプログラムをコンピュータに実行させることにより実現することができる。
そして、このプログラムをCD−ROMなどの記憶媒体に記憶しておけば、電動機の制御装置2のコンピュータに記憶媒体を装着し、そのプログラムをコンピュータにインストールすることにより、偏差演算手段3、フィードバック制御手段4、制振フィルタ5、飽和判定手段6および指令修正手段7で行われる処理を実現することができる。
ここで、偏差演算手段3、フィードバック制御手段4、制振フィルタ5、飽和判定手段6および指令修正手段7を実現するプログラムは、単体のパーソナルコンピュータに実行させるようにしてもよいが、電動機の制御装置2に設けられているメモリに予めインストールしておき、電動機の制御装置2に組み込まれているマイクロプロセッサに実行させるようにしてもよい。
また、偏差演算手段3、フィードバック制御手段4、制振フィルタ5、飽和判定手段6および指令修正手段7で行われる処理を遂行させる命令が記述されたプログラムをコンピュータに実行させる場合、スタンドアロン型コンピュータで実行させるようにしてもよく、ネットワークに接続された複数のコンピュータに分散処理させるようにしてもよい。
図2は、本発明の第2実施形態に係る電動機の制御装置の概略構成を示すブロック図、図3は、図2の指令生成手段にて生成される指令信号の波形を示す図である。
図2において、電動機の制御装置12には、図1の電動機の制御装置2の構成に加え、共振推定手段9および指令生成手段18が設けられている。
ここで、共振推定手段9は、制御対象1の状態量Xmに基づいて、制御対象1の共振特性を推定することができる。すなわち、共振推定手段9は、制御対象1の状態量Xmを入力とし、例えば、FFT(Fast Fourier Transform)などの周波数解析や最小二乗法などのシステム同定手法を用いることにより、制御対象1を含む制御系の共振特性ωP *を推定し、その推定結果を指令生成手段18に出力することができる。
指令生成手段18は、共振推定手段9にて推定された制御対象1の共振特性ωP *に基づいて、目標量に達するまでの指令信号Xrを生成することができる。例えば、指令生成手段18は、送り速度ωmax *と加減速時間Tnが外部より与えられると、図3に示すような台形状の速度パターンを指令信号Xrとして生成することができる。
ここで、指令生成手段18の入力された加減速時間Tnと、制御対象1の共振周波数ωPが以下の(5)式の関係にあると、制御対象1は指令信号Xrの急激な変化によって励振される
n<2・π/ωP ・・・(5)
このため、共振推定手段9は、制御対象1の状態量Xmに基づいて、制御対象1の共振特性ωP *を推定し、その共振特性ωP *を指令生成手段18に出力する。
そして、指令生成手段18は、制御対象1の共振特性ωP *を共振推定手段から受け取ると、以下の(6)式の条件を満たすかどうかを判断する。
n<2・π/ωP * ・・・(6)
そして、指令生成手段18は、(6)式の条件を満たす場合、指令信号Xrの急激な変化によって制御対象1が振動していると判断し、以下の(7)式に示すように、加減速時間TnをTn´に修正する。
n´=2・π/ωP ・・・(7)
そして、指令生成手段18は、送り速度ωmax *と修正した加減速時間Tn´を用いて指令信号Xrを生成し、指令修正手段7に出力するとともに、飽和判定手段6は駆動力信号τrがリミット値τLIMを超えたかどうかを判定し、その判定結果を指令修正手段7に出力する。
そして、指令修正手段7は、駆動力信号τrがリミット値τLIMを超えていないと判定された場合、(1)式の伝達関数Fsの演算処理を行うことにより、高域成分が減衰された修正指令信号Xr1 *に指令信号Xr *を修正し、制振フィルタ5に出力することができる。
一方、指令修正手段7は、駆動力信号τrがリミット値τLIMを超えたと判定された場合、(3)式にて修正時定数TF´を算出し、この修正時定数TF´を(1)式に適用して演算処理を行うことにより、指令信号Xr *を修正指令信号Xr1 *に修正し、制振フィルタ5に出力することができる。
そして、制振フィルタ5は、修正指令信号Xr1 *を指令修正手段7から受け取ると、(4)式の伝達関数Frの演算処理を行うことにより、制振周波数における信号成分が極小化された制振指令信号Xr2 *に修正指令信号Xr1 *を修正し、偏差演算手段3に出力することができる。
そして、偏差演算手段3は、制振指令信号Xr2 *が制振フィルタ5から入力されると、状態量Xmとの偏差を算出し、フィードバック制御手段4に出力する。
そして、フィードバック制御手段4は、制振指令信号Xr2 *と状態量Xmとの偏差が偏差演算手段3から入力されると、その偏差がゼロになるように駆動力信号τrを制御しながら制御対象1を駆動することができる。
これにより、指令信号Xrの急激な変化によって制御対象1が振動しないように指令信号Xrを修正しながら、駆動力信号τrが過大にならないように指令信号Xr *の急峻な変化を抑えることができ、ユーザが特別な調整を行うことなく、制振制御と高速応答の両立を図ることが可能となる。
なお、上述した第2実施形態では、指令修正手段7の後段に制振フィルタ5を設ける方法について説明したが、指令修正手段7の前段に制振フィルタ5を設けるようにしてもよい。また、上述した第2実施形態では、状態量Xmとして速度を例にとって説明したが、状態量Xmとして位置を用いるようにしてもよい。また、電動機1aは回転型だけでなく、直動型であってもよい。
また、偏差演算手段3、フィードバック制御手段4、制振フィルタ5、飽和判定手段6、指令修正手段7、指令生成手段18および共振推定手段9は、これらの手段で行われる処理を遂行させる命令が記述されたプログラムをコンピュータに実行させることにより実現することができる。
そして、このプログラムをCD−ROMなどの記憶媒体に記憶しておけば、電動機の制御装置2のコンピュータに記憶媒体を装着し、そのプログラムをコンピュータにインストールすることにより、偏差演算手段3、フィードバック制御手段4、制振フィルタ5、飽和判定手段6、指令修正手段7、指令生成手段18および共振推定手段9で行われる処理を実現することができる。
ここで、偏差演算手段3、フィードバック制御手段4、制振フィルタ5、飽和判定手段6、指令修正手段7、指令生成手段18および共振推定手段9を実現するプログラムは、単体のパーソナルコンピュータに実行させるようにしてもよいが、電動機の制御装置2に設けられているメモリに予めインストールしておき、電動機の制御装置2に組み込まれているマイクロプロセッサに実行させるようにしてもよい。
また、偏差演算手段3、フィードバック制御手段4、制振フィルタ5、飽和判定手段6および指令修正手段7、指令生成手段18および共振推定手段9で行われる処理を遂行させる命令が記述されたプログラムをコンピュータに実行させる場合、スタンドアロン型コンピュータで実行させるようにしてもよく、ネットワークに接続された複数のコンピュータに分散処理させるようにしてもよい。
本発明の第1実施形態に係る電動機の制御装置の概略構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態に係る電動機の制御装置の概略構成を示すブロック図である。 図2の指令生成手段にて生成される指令信号の波形を示す図である。 従来の電動機の制御装置の概略構成を示すブロック図である。 図4のフィルタ部の構成を伝達関数で示すブロック図である。
符号の説明
1 制御対象
1a 電動機
2、12 電動機の制御装置
3 偏差演算手段
4 フィードバック制御手段
5 制振フィルタ
6 飽和判定手段
7 指令修正手段
8 指令生成手段
9 共振推定手段

Claims (4)

  1. 電動機または電動機を含む制御対象の状態量が指令信号に追従するように駆動力信号を出力するフィードバック制御手段と、
    前記駆動力信号の大きさが予め設定されたリミット値を超えているか否かを判定する飽和判定手段と、
    前記飽和判定手段で前記駆動力信号の大きさが前記リミット値を超えていると判定したとき、前記駆動力信号の大きさと前記リミット値との偏差に応じて、前記指令信号の高域成分を減衰させる指令修正手段と、
    設定された制振周波数における信号成分が低減されるように前記指令信号を修正する制振フィルタとを備えることを特徴とする電動機の制御装置。
  2. 電動機または電動機を含む制御対象の状態量が指令信号に追従するように駆動力信号を出力するフィードバック制御手段と、
    前記電動機または電動機を含む制御対象の状態量に基づいて、前記電動機または電動機を含む制御対象の共振特性を推定する共振推定手段と、
    前記共振推定手段にて推定された共振特性に基づいて、目標量に達するまでの指令信号を生成する指令生成手段と、
    前記駆動力信号の大きさが予め設定されたリミット値を超えているか否かを判定する飽和判定手段と、
    前記飽和判定手段で前記駆動力信号の大きさが前記リミット値を超えていると判定したとき、前記駆動力信号の大きさと前記リミット値との偏差に応じて、前記指令信号の高域成分を減衰させる指令修正手段と、
    設定された制振周波数における信号成分が低減されるように前記指令信号を修正する制振フィルタとを備えることを特徴とする電動機の制御装置。
  3. 電動機または電動機を含む制御対象の状態量が指令信号に追従するように駆動力信号を算出するステップと、
    前記駆動力信号の大きさが予め設定されたリミット値を超えているか否かを判定するステップと、
    前記駆動力信号の大きさが前記リミット値を超えていると判定したとき、前記駆動力信号の大きさと前記リミット値との偏差に応じて、前記指令信号の高域成分を減衰させるステップと、
    設定された制振周波数における信号成分が低減されるように前記指令信号を修正するステップとをコンピュータに実行させることを特徴とする電動機の制御プログラム。
  4. 電動機または電動機を含む制御対象の状態量が指令信号に追従するように駆動力信号を算出するステップと、
    前記電動機または電動機を含む制御対象の状態量に基づいて、前記電動機または電動機を含む制御対象の共振特性を推定するステップと、
    前記推定された共振特性に基づいて、目標量に達するまでの指令信号を生成するステップと、
    前記駆動力信号の大きさが予め設定されたリミット値を超えているか否かを判定するステップと、
    前記駆動力信号の大きさが前記リミット値を超えていると判定したとき、前記駆動力信号の大きさと前記リミット値との偏差に応じて、前記指令信号の高域成分を減衰させるステップと、
    設定された制振周波数における信号成分が低減されるように前記指令信号を修正するステップとをコンピュータに実行させることを特徴とする電動機の制御プログラム。
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