JP6333495B1 - サーボ制御装置 - Google Patents

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Abstract

サーボ制御装置(100)は、被駆動体に駆動伝達機構を介して接続されたモータ(6)を制御するサーボ制御装置(100)であって、位置指令(200)および誤差補正量(206)に基づいて、被駆動体の位置である機械端位置(203)が位置指令(200)に追従するようにモータ(6)に対するトルク指令(201)を算出して出力するサーボ制御部(1)と、位置指令(200)に基づいて機械端位置(203)の移動方向の向きを検出する移動方向検出部(2)と、機械端位置(203)とモータ(6)の位置であるモータ端位置(202)とからねじれ量(205)を算出して出力するねじれ量演算部(3)と、移動方向が反転したときのねじれ量(205)と、被駆動体および駆動伝達機構の機械特性とを用いて誤差補正量(206)を算出する補正量演算部(4)と、を備える。

Description

本発明は、サーボモータを駆動するサーボ制御装置に関する。
工作機械のサーボ制御装置では、工作物を固定するテーブルまたは工具といった被駆動体の位置が指令に追従するようにアクチュエータの駆動制御を行う。駆動するアクチュエータには、回転モータまたはリニアモータなどがある。工作機械において、工作物に対する工具位置を指令された経路である指令軌跡に正確に追従するように駆動する制御は、軌跡制御または輪郭運動制御と呼ばれ、数値制御装置およびそれに付属するサーボ制御装置によって精密に実行される。制御対象である機械装置は複数の軸を有し、各軸を構成するサーボモータはそれぞれのサーボ制御装置によって駆動される。
機械系に存在する摩擦、バックラッシおよびロストモーションは、サーボ制御装置における軌跡制御の外乱要因となり、追従誤差を生じさせる。典型的な例としては、円弧軌跡を指令した場合に、円弧の象限切り替え位置において送り軸に沿った被駆動体の移動方向が反転する際に生じる追従誤差がある。この誤差を半径方向に誤差量を拡大して表示すると、軌跡の外側の突起状の誤差となることから象限突起と呼ばれる。象限突起のような軌跡の追従誤差が発生すると、加工表面に筋または傷が発生することになり、好ましくない。
従来のサーボ制御装置では、象限突起を抑制するために、送り軸に沿った被駆動体の移動方向が反転した場合に、バックラッシ、弾性変形および静摩擦の各要因を補償するためにあらかじめ設定された補正量を速度指令に加える、といったことが行われている(特許文献1参照)。
特許第2606773号公報
しかしながら、摩擦および弾性変形は、指令速度または指令軌跡といった制御条件により変化するため、特許文献1に開示されている方法では指令速度または指令軌跡といった制御条件が変わるたびに補正量を設定する必要がある。また、摩擦は、気温といった環境要因によっても変化するため、環境要因が変化するたびに補正量を設定し直す必要がある。そのため、様々な制御条件が組み合わされた指令軌跡に対して高精度な補正を行うためには、制御条件および加工する際の環境要因に対して補正量を調整し直す必要があり、多くの手間を要するという問題があった。
また、補正量および補正時間は機械の構成により異なり、同じ構成の機械であっても個体差があるため、機械毎に補正量の調整を行う必要があり、手間がかかるという問題もあった。さらに、回転モータおよびボールねじのような駆動伝達機構を用いて被駆動体位置を制御するサーボ制御装置をフルクローズドループで制御する場合は、被駆動体近傍に取り付けた位置検出器で測定した位置と、機械系を駆動する回転モータに取り付けられた回転角検出器で測定した回転角から算出される被駆動体の位置との偏差が移動方向の反転時の追従誤差に大きな影響を及ぼす。そのため、指令軌跡によっては十分な補正の効果が得られないという問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、被駆動体の移動方向が反転する場合において機械端位置の指令軌跡に対する追従誤差を抑制することが可能なサーボ制御装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、被駆動体に駆動伝達機構を介して接続されたモータを制御するサーボ制御装置であって、位置指令および誤差補正量に基づいて、被駆動体の位置である機械端位置が位置指令に追従するようにモータに対するトルク指令を算出して出力するサーボ制御部と、位置指令に基づいて機械端位置の移動方向の向きを検出する移動方向検出部と、を備えることを特徴とする。本発明は、機械端位置とモータの位置であるモータ端位置とからねじれ量を算出して出力するねじれ量演算部と、移動方向が反転したときのねじれ量と、被駆動体および駆動伝達機構の機械特性とを用いて誤差補正量を算出する補正量演算部と、をさらに備えることを特徴とする。
本発明にかかるサーボ制御装置は、被駆動体の移動方向が反転する場合において機械端位置の指令軌跡に対する追従誤差を抑制することが可能になるという効果を奏する。
本発明の実施の形態1にかかる数値制御装置の構成を示す図 実施の形態1にかかるモータおよび機械系の構成を示す図 実施の形態1にかかるサーボ制御部の構成を示す図 実施の形態1にかかる移動方向検出部の構成を示す図 実施の形態1にかかるねじれ量演算部の構成を示す図 実施の形態1にかかる補正量演算部の構成を示す図 実施の形態1にかかるモータおよび機械系を2慣性系でモデル化した図 実施の形態1にかかるモータおよび機械系を2慣性系でモデル化した図 実施の形態1にかかるモータおよび機械系の2慣性系モデルをブロック線図で示した図 サーボ制御装置に円弧状の位置指令を与えた場合の機械端位置の軌跡を示す図 サーボ制御装置に円弧状の位置指令を与えた場合の機械端位置の軌跡を示す図 本発明の実施の形態2にかかる数値制御装置の構成を示す図 実施の形態2にかかる移動方向検出部の構成を示す図 実施の形態2にかかる補正量演算部の構成を示す図 本発明の実施の形態3にかかる数値制御装置の構成を示す図 実施の形態3にかかるサーボ制御部の構成を示す図 実施の形態1から4にかかる数値制御装置の機能をコンピュータで実現する場合のハードウェア構成を示す図
以下に、本発明の実施の形態にかかるサーボ制御装置を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1にかかる数値制御装置101の構成を示す図である。数値制御装置101は、位置指令200を生成する位置指令生成部5と、位置指令200に基づいてトルク指令201を出力するサーボ制御装置100と、を備える。サーボ制御装置100は、モータ6および機械系7に接続されており、モータ6にトルク指令201を与えることにより、制御対象である機械系7を駆動する。数値制御装置101の制御対象である機械装置が複数の軸を有する場合、サーボ制御装置100、モータ6および機械系7は各軸に設けられるが、図1では1つの軸についてのみ記載する。
サーボ制御装置100は、トルク指令201を出力するサーボ制御部1と、移動方向信号204を出力する移動方向検出部2と、ねじれ量205を出力するねじれ量演算部3と、誤差補正量206を出力する補正量演算部4と、を備えている。
図2は、実施の形態1にかかるモータ6および機械系7の構成を示す図である。モータ6は、サーボモータ61およびモータ端位置検出器62を備える。モータ端位置検出器62の具体例は、ロータリエンコーダである。モータ端位置検出器62は、サーボモータ61に取り付けられており、サーボモータ61の回転角度であるモータ端位置202を検出する。
機械系7は、サーボモータ61の動力を伝達するカップリング70と、サーボモータ61により回転駆動されるボールねじ71と、ボールねじ71の回転を直線運動に変換するボールねじナット72と、ボールねじナット72に固定されている被駆動体であるテーブル73と、を備える。ボールねじ71は、カップリング70を介してサーボモータ61に接続されている。ボールねじナット72はボールねじ71に嵌合されており、テーブル73およびボールねじナット72は一体となって駆動される。カップリング70、ボールねじ71およびボールねじナット72は、モータ6からテーブル73への駆動伝達機構を構成している。したがって、機械系7は、被駆動体および駆動伝達機構で構成される。
数値制御装置101を有する工作機械は、機械端位置検出器74およびスケール75を有するリニアエンコーダをさらに備える。スケール75の具体例は、格子状の目盛りを有するガラス面である。機械端位置検出器74は、スケール75を読み取って信号にして出力する。機械端位置検出器74が出力した信号は、被駆動体であるテーブル73の位置である機械端位置203に変換されてサーボ制御装置100に出力される。
モータ端位置検出器62により検出された回転角度の検出単位が度であるとすると、モータ端位置202にサーボモータ61の1回転あたりのテーブル移動量であるボールねじリードを乗じて、360度で除することにより回転角度をテーブル73の移動方向の長さに換算することができる。ここで、移動方向とは、サーボ制御装置100が担当する軸に沿った方向であり、移動方向の向きは正負のいずれかを取り得る。以下の説明では、モータ端位置202としてテーブル73の移動方向に換算した値を用いることとする。
位置指令生成部5は、加工プログラムに基づいて位置指令200を生成することにより、機械端位置203を数値制御する。加工プログラムは、ワークを加工するための工具および機械系7の動かし方について、Gコードといった命令により一連のフォーマットで記載されたプログラムである。加工プログラムにはワークに対する工具および機械系7の移動距離および移動速度が定められている。位置指令生成部5は、加工プログラムに基づいて各軸の位置指令200を算出して、各軸のサーボ制御装置に出力する。
サーボ制御装置100は、位置指令生成部5で生成された位置指令200を受け取るとともに、モータ端位置検出器62により検出されたモータ端位置202および機械端位置検出器74が出力した信号から得られた機械端位置203を取得する。サーボ制御装置100は、モータ端位置202および機械端位置203を位置フィードバックとして用いて、機械端位置203が位置指令200に追従するようにトルク指令201を生成して、モータ6に出力する。
図3は、実施の形態1にかかるサーボ制御部1の構成を示す図である。サーボ制御部1は、位置制御部11、速度制御部12、微分演算部13、減算器14,16および加算器15を備える。
減算器14は、位置指令200と機械端位置203との差である位置偏差を求めて、位置制御部11に出力する。位置制御部11は、位置偏差に対して比例制御といった位置制御処理を実行して、速度指令を算出して出力する。加算器15は、速度指令と後述する補正量演算部4で算出された誤差補正量206とを加算して出力する。微分演算部13は、モータ端位置202を微分し、モータ端位置202の微分値であるモータ端速度を出力する。減算器16は、加算器15の出力とモータ端速度との差である速度偏差を求めて、速度制御部12に出力する。速度制御部12は、速度偏差に対して比例積分制御といった予め定められた速度制御処理を実行して、機械端位置203を位置指令200に追従させるトルク指令201を算出して出力する。
図4は、実施の形態1にかかる移動方向検出部2の構成を示す図である。移動方向検出部2は、位置制御模擬部21、積分演算部22、符号演算部23および減算器24を備えている。移動方向検出部2は、位置指令200に基づいて機械端位置203の応答を模擬し、テーブル73の移動方向の向きを示す移動方向信号204を出力する。
減算器24は、位置指令200と積分演算部22の出力であるモデル位置との差を求めて、位置制御模擬部21に出力する。位置制御模擬部21は、サーボ制御部1の位置制御部11を模擬する。位置制御模擬部21は、減算器24から入力された位置指令200とモデル位置との差に対して、位置制御部11と同じ位置制御処理を実行して、得られた速度指令をモデル速度として出力する。位置制御模擬部21が出力するモデル速度は、テーブル73の速度の計算値に相当する。積分演算部22は、モデル速度を積分することにより機械端位置203の計算値を求めて、モデル位置として出力する。符号演算部23は、モデル速度に基づいてテーブル73の移動方向の向きが正負のいずれであるかを検出し、当該移動方向の向きに応じて正または負の符号をとり絶対値が“1”のステップ状の信号である移動方向信号204を出力する。これにより、テーブル73の移動方向が反転するタイミングを正確に検出することができる。なお、符号演算部23は、モデル速度が0となる場合には前回と同じ移動方向信号204を出力し、初期状態では移動方向信号204として“0”を出力する。
図5は、実施の形態1にかかるねじれ量演算部3の構成を示す図である。ねじれ量演算部3は、微分演算部31,32、単位変換部33および減算器34,35を備えている。ねじれ量演算部3は、モータ端位置202および機械端位置203を入力として、摩擦に起因するねじれ量205を計算周期毎に算出し出力する。ねじれ量205は、モータ端位置202と機械端位置203との偏差に基づいた量であるが、この偏差には摩擦力に起因する成分と慣性力に起因する成分とが含まれる。慣性力に起因する成分は、機械系7の弾性変形による成分である。ねじれ量演算部3では、摩擦に起因する偏差としてねじれ量205を演算するために、慣性力に起因する偏差を求めて、モータ端位置202と機械端位置203との偏差から取り除く。
直列に接続された微分演算部31,32によりモータ端位置202が2階微分されてモータ6のモータ端加速度amが算出され、単位変換部33に出力される。単位変換部33は、入力されたモータ6のモータ端加速度amに予め定めた係数を乗ずることにより、慣性力に起因する偏差を算出して出力する。係数については後述する。減算器34は、モータ端位置202と機械端位置203との偏差を求めて減算器35に出力する。減算器35は、入力された全体の偏差から単位変換部33が出力する慣性力に起因する成分の偏差を減算することにより、摩擦に起因する成分の偏差であるねじれ量205を算出して出力する。これにより摩擦に起因するねじれ量205を高精度に算出可能となる。
図6は、実施の形態1にかかる補正量演算部4の構成を示す図である。補正量演算部4は、補正ゲイン演算部41および機械特性フィルタ42を備えている。補正量演算部4は、ねじれ量演算部3から出力されたねじれ量205および移動方向検出部2から出力された移動方向信号204を入力として、誤差補正量206を出力する。
補正ゲイン演算部41は、移動方向信号204に基づいて、テーブル73の移動方向の向きが変化したときに移動方向が反転したと判断することができる。補正ゲイン演算部41は、テーブル73の移動方向が反転した場合、すなわち移動方向信号204が“+1”から“−1”に変化した場合または“−1”から“+1”に変化した場合に、そのときのねじれ量205に基づいて補正ゲインを算出する。補正ゲインの算出方法の具体例は、ねじれ量205に補正倍率を乗じて補正ゲインを算出する。そして、テーブル73の移動方向が反転した場合以外は、補正ゲインを0とする。そして、補正ゲイン演算部41は、補正ゲインの大きさを振幅とするインパルス信号を機械特性フィルタ42に出力する。したがって、補正ゲイン演算部41は、テーブル73の移動方向が反転した場合に補正ゲインの大きさを振幅とするインパルス信号を機械特性フィルタ42に出力する。機械特性フィルタ42は、補正ゲイン演算部41の出力に対して機械特性を表す伝達関数型のフィルタでフィルタリングを行い、制御対象であるテーブル73の移動方向が反転してからの経過時間に応じた誤差補正量206を算出して出力する。機械特性フィルタ42の設定については後述する。
次に、実施の形態1にかかるサーボ制御装置100における補正の原理について説明する。図7および図8は、実施の形態1にかかるモータ6および機械系7を2慣性系でモデル化した図である。図7および図8において、Kは機械系7の弾性要素のバネ定数であり、Cは機械系7のダンピング要素の粘性摩擦係数であり、Jmはモータ6のイナーシャであり、Jlは機械系7のイナーシャであり、FMはモータ6に作用する摩擦力であり、FLは機械系7に作用する摩擦力である。図7および図8において、Jmの位置はモータ端位置202を模しており、Jlの位置は機械端位置203を模している。JmおよびJlが弾性要素を介して離れているのは、モータ6と機械系7との間に生じる摩擦力に起因する弾性変形によりモータ端位置202と機械端位置203との間に偏差が生じることを表現している。
図7および図8において、紙面左右方向がモータ端位置202および機械端位置203の移動方向を示しており、いずれも、モータ端位置202の動きに機械端位置203の動きが追従する様子を示している。図7は、モータ端位置202および機械端位置203が移動方向の+方向に移動している場合を示し、図8は、モータ端位置202および機械端位置203が移動方向の−方向に移動している場合を示している。図7では、Jlに+方向に働く弾性要素による力と摩擦力FLとが釣り合っている。一方、図8では、Jlに−方向に働く弾性要素による力と摩擦力FLとが釣り合っている。テーブル73の移動方向の向きが反転すると、モータ端位置202と機械端位置203との位置関係が反転するので、図7から図8へまたは図8から図7へと、JmとJlとの位置関係も入れ替わる。その結果、Jlに働く弾性要素による力の向きが反転して、摩擦力FLの作用方向も反転する。
図9は、実施の形態1にかかるモータ6および機械系7の2慣性系モデルをブロック線図で示した図である。Tmはトルク指令201に従ってサーボモータ61が出力するトルクであり、xlは機械端位置203を示す変数であり、xmはモータ端位置202を示す変数であり、sは微分を表すラプラス演算子である。xm、xlおよびFLをラプラス変換したものをそれぞれ、X、XおよびFとすると、モータ端位置202と機械端位置203との偏差をラプラス変換した値は、以下の数式(1)で表わされる。
Figure 0006333495
ここで、Aは、微分演算部32が出力したモータ端加速度amをラプラス変換したものである。モータ端加速度amはモータ端位置202を2階微分した値である。また、ωは機械系7の共振周波数であり、ζは機械系7の減衰係数である。
数式(1)の最終行の右辺の括弧内の第1項は摩擦力に起因する項であり、括弧内の第2項は慣性力に起因する項である。テーブル73の移動方向が反転する場合に、摩擦力の作用方向の反転に伴って、第1項の摩擦力に起因する偏差であるねじれ量の符号が反転する。テーブル73の移動方向を反転させる時にはモータ端位置202を急峻にステップ状に移動させて移動方向を反転させる必要があるが、フィードバック制御のみではモータ端位置202の移動に遅れが生じる。その結果として機械端位置203の移動方向の反転が遅れて、位置指令200に対する機械端位置203の追従誤差が生じる。モータ端位置202の移動方向の向きが反転してからの経過時間に応じた機械端位置203の追従誤差Etは、反転時の摩擦力の変化量が2FLなので、以下の数式(2)で表わされる。
Figure 0006333495
実施の形態1にかかるサーボ制御装置100においては、数式(2)で示される追従誤差Etを補償することにより追従誤差を抑制する。数式(1)の最終行の右辺の括弧内の第2項は慣性力に起因する偏差である。したがって、ねじれ量演算部3において偏差全体から上記第2項の慣性力に起因する偏差を上述したように除去する。数式(1)から、単位変換部33で乗算する係数は、機械系7の共振周波数の2乗の逆数1/ω とすればよい。共振周波数ωは周波数応答特性を調べることにより同定することができる。
以上により、ねじれ量演算部3より出力されるねじれ量205は摩擦力に起因する偏差となり、FL/Kに相当する値となる。また、補正ゲイン演算部41では、ねじれ量205を2倍して補正ゲインを算出する。
また、機械端位置203における追従誤差Etは、機械系7の機械特性を示すバネ定数Kおよび粘性摩擦係数Cに依存する。そのため、機械系7の機械特性を考慮した補正が必要となる。数式(2)によれば、機械特性フィルタ42を、以下の数式(3)で示される伝達関数型フィルタGf(s)として設定すればよい。数式(3)のGf(s)は、図7および図8で示した2慣性モデルにおける機械系7に作用する摩擦力Fからねじれ量までの伝達特性にKを乗じた伝達関数である。
Figure 0006333495
図10および図11は、サーボ制御装置に円弧状の位置指令を与えた場合の機械端位置の軌跡を示す図である。図10および図11においては共に、直交するX軸およびY軸の2軸に対して時計まわりの円弧状の位置指令が与えられている。円弧状の位置指令を実現するためには、X軸およびY軸のそれぞれに対して、1つずつ実施の形態1にかかるサーボ制御装置100、モータ6および機械系7を備える必要がある。
図10は、機械端位置203の追従誤差Etに対する補正を実施しないで、位置指令に対するフィードバック制御を実行した場合の機械端位置の軌跡を示している。図10の破線は指令軌跡を示し、実線は機械端位置の軌跡を示している。Y軸に沿った移動方向が反転する位置における軌跡誤差を拡大して表示しており、大きな突起が生じている。これが追従遅れにより生じる象限突起である。
図11は、実施の形態1にかかるサーボ制御装置100よる補正を実行した場合の効果を示す図である。図11でも、図10と同様に破線は指令軌跡を示し、実線は機械端位置の軌跡を示しているが、Y軸に沿った移動方向が反転する位置において補正により象限突起が抑制されているので、破線と実線とが重なっている。
以上説明したように、実施の形態1にかかるサーボ制御装置100によれば、常時ねじれ量205を求めておき、移動方向が反転した時のねじれ量205を用いて誤差補正量206を算出するので、移動方向の反転時の摩擦力によって生じる機械端位置203の追従誤差Etを精度よく補正することができ、指令速度または指令軌跡といった制御条件および気温といった環境要因に対してロバストな補正を行うことが可能になるという効果を奏する。
さらに、実施の形態1にかかるサーボ制御装置100によれば、機械系7の機械特性を伝達関数型フィルタで表した機械特性フィルタ42を用いて誤差補正量206を計算することにより、機械系7の機械特性に応じた補正を行うことができ、テーブル73の移動方向の反転時における機械端位置203の追従誤差Etを精度よく補正することができるという効果を奏する。
実施の形態2.
図12は、本発明の実施の形態2にかかる数値制御装置301の構成を示す図である。数値制御装置301は、位置指令200を生成する位置指令生成部5と、位置指令200に基づいてトルク指令201を出力するサーボ制御装置300と、を備える。図12において、実施の形態1にかかる図1と同様の構成要素には実施の形態1と同一の名称および符号を付して、説明を省略する。以下では、数値制御装置301が実施の形態1にかかる数値制御装置101と異なる点を主として説明する。
図13は、実施の形態2にかかる移動方向検出部320の構成を示す図である。移動方向検出部320は、位置制御模擬部21、積分演算部22、符号演算部23および減算器24に加え、微分演算部324を備える。移動方向検出部320は、位置指令200に基づいて機械端位置203の応答を模擬し、機械系7の移動方向の向きを示す移動方向信号204を出力するのに加えて、モデル加速度207を出力する。
微分演算部324は、位置制御模擬部21から出力されたモデル速度を微分することにより機械端位置203の加速度の計算値であるモデル加速度207を算出する。移動方向検出部320は、移動方向信号204と共にモデル加速度207を補正量演算部340に出力する。
図14は、実施の形態2にかかる補正量演算部340の構成を示す図である。補正量演算部340は、補正ゲイン演算部341、機械特性フィルタ42および補正倍率テーブル343を備える。補正倍率テーブル343は、基準となるモデル加速度である基準モデル加速度a0,a1,…,anに対応する補正倍率T0,T1,…,Tnを示すテーブルである。そして、補正量演算部340が受け取ったモデル加速度207に補正倍率テーブル343において対応した補正倍率が補正ゲイン演算部341に入力される。機械系7の機械特性によっては、反転時のテーブル73の加速度により必要な補正量が変化するためこのように補正倍率をモデル加速度207に依存して変化させる。補正ゲイン演算部341では、実施の形態1と同様に移動方向信号204が変化した場合にねじれ量205と補正倍率とを乗算して補正ゲインを算出する。
以上のように、実施の形態2においては、反転時におけるサーボ制御装置300の状態量であるモデル加速度207に基づいて、補正倍率を決定している。補正倍率を依存させる状態量には、機械系7の構造または特性によってはモデル加速度207ではなく、サーボ制御装置300の他の状態量を用いてもよい。他の状態量の具体例としては、何らかのモデルを用いて位置指令200から算出した加速度以外の、位置または速度にかかる計算値でもよい。また、状態量として、反転時におけるモータ端位置202または機械端位置203といった実測値である位置フィードバック値、位置フィードバック値の微分値である速度フィードバック値の履歴を用いてもよい。速度フィードバック値の履歴の具体例は、反転前の一定時間内における速度フィードバック値の最高速度である。さらに、状態量として、モータ6または機械系7の温度または気温を用いてもよい。また、補正倍率は、以上説明した状態量の2つ以上に依存させてもかまわない。
以上のように、実施の形態2にかかるサーボ制御装置300によれば、補正倍率をサーボ制御装置300の状態量に応じて変更することにより、制御条件毎に機械系7の機械特性に基づいた補正が可能となる効果を奏する。さらに、環境要因変化などに対してロバストな補正が可能である。
実施の形態3.
図15は、本発明の実施の形態3にかかる数値制御装置401の構成を示す図である。数値制御装置401は、位置指令200を生成する位置指令生成部5と、位置指令200に基づいてトルク指令201を出力するサーボ制御装置400と、を備える。図15において、実施の形態1にかかる図1と同様の構成要素には実施の形態1と同一の名称および符号を付して、説明を省略する。以下では、数値制御装置401が実施の形態1にかかる数値制御装置101と異なる点を主として説明する。
サーボ制御装置400は、サーボ制御装置100の構成要素に加えて加振指令生成部8および機械モデル同定部9をさらに備えている。加振指令生成部8は、機械モデルを同定する際に、加振指令208をサーボ制御部410に出力する。ここで、機械モデルとは機械系7の機械特性に依存した伝達関数であり、モータ端位置202から機械端位置203までの伝達関数である。
図16は、実施の形態3にかかるサーボ制御部410の構成を示す図である。減算器43,45および加算器44は、それぞれ図3の減算器14,16および加算器15と同様な演算を実行する。図16にはさらに加算器46が設けられており、加振指令208は加算器46に入力されてトルク指令201として出力され、モータ6を駆動して機械系7を加振する。この加振が行われる際は、位置指令200および誤差補正量206の入力は共に0にしてある。加振指令208は、サーボ制御部410に入力されるのであれば、図16と異なり、位置制御部11に位置指令200として入力してもよいし、速度制御部12に速度指令として入力してもよい。これらの場合も、同様の加振効果が得られる。
機械モデル同定部9は、加振指令208によりモータ6を駆動して機械系7を加振した場合のモータ端位置202および機械端位置203の実測値を用いて、モータ端位置202から機械端位置203までの伝達関数Gm(s)を同定する。モータ6および機械系7が図7および図8のような2慣性系でモデル化される場合、伝達関数Gm(s)は以下の数式(4)で表される。
Figure 0006333495
機械モデル同定部9は、測定されたモータ端位置202および機械端位置203の実測値に基づいて、最小二乗法、スペクトル解析法または部分空間法といった手法を用いて、数式(4)の伝達関数Gm(s)を同定することができる。同定された伝達関数Gm(s)から算出されるJl、C、Kを用いて、数式(3)で与えられる伝達関数型フィルタGf(s)を決定する。機械モデル同定部9は、このようにして得られた伝達関数型フィルタGf(s)を補正量演算部4に機械特性フィルタ209として出力する。補正量演算部4は、機械特性フィルタ42に、機械特性フィルタ209として受け取った伝達関数型フィルタGf(s)を用い、これに基づいて誤差補正量206を算出して出力する。誤差補正量206を用いることにより、サーボ制御部410は、機械系7の機械特性に適したロバストな補正を行うことができる。
以上に説明したように、実施の形態3にかかるサーボ制御装置400は、加振指令生成部8および機械モデル同定部9をさらに備えることにより、新たなセンサを追加するといったこと無しに、機械系7の機械特性を表す伝達関数を自動的に同定することができるという効果を奏する。
実施の形態4.
実施の形態4にかかる数値制御装置401およびサーボ制御部410の構成は実施の形態3と同じく図15および図16で示した構成である。
実施の形態4にかかるサーボ制御装置400の加振指令生成部8は、モータ6および機械系7を移動させながら加振を行う。そのため、加振指令208は、移動成分と加振成分とを加算した信号となる。移動成分は一定速度で一方向に移動する指令とする。そして、速度一定に達しているタイミングで加振成分としてランダム加振信号を付加した加振指令208を使用する。なお、移動成分は往復運動といった他の指令でもよく、加振成分は正弦波の振動数を段階的に変更するサインスイープ信号でもよい。
実施の形態3と同様に、機械モデル同定部9は、加振指令208で加振した場合のモータ端位置202および機械端位置203の実測値を用いて、モータ端位置202から機械端位置203までの伝達関数Gm(s)を同定する。ただし、実施の形態4においては、加振指令208には移動成分と加振成分が含まれているので、機械モデル同定部9では、モータ端位置202および機械端位置203の実測値から移動成分を除去して、加振成分に対するモータ端位置202および機械端位置203の実測値から伝達関数Gm(s)を同定する。移動成分の除去の方法の具体例は、事前に移動成分のみの加振指令208を与えた場合のモータ端位置202および機械端位置203の実測値を測定しておき、測定したモータ端位置202および機械端位置203の実測値を、加振成分を加えた加振指令208を与えた場合のモータ端位置202および機械端位置203の実測値から減算することによって行う。移動成分が除去されたモータ端位置202および機械端位置203の実測値から、数式(4)で表される伝達関数Gm(s)を同定する方法および数式(3)で与えられる伝達関数型フィルタGf(s)を決定する方法は、実施の形態3と同じである。
以上説明したように、実施の形態4にかかるサーボ制御装置400では、移動成分および加振成分を含む加振指令208により加振することにより、機械モデル同定部9で摩擦力の影響を除去した同定が可能となる。機械系7を停止させた状態で加振を行った場合、摩擦力の大きい機械系7では、摩擦の影響により機械端位置203における加振振幅が小さくなり、伝達関数型フィルタGf(s)を精度よく測定できない場合があるが、実施の形態4にかかるサーボ制御装置400によれば、加振指令208が移動成分を含んでいるので、機械系7の機械特性を表す伝達関数型フィルタGf(s)をより精度よく同定できるという効果が得られる。
図17は、実施の形態1から4にかかる数値制御装置の機能をコンピュータで実現する場合のハードウェア構成を示す図である。数値制御装置101,301,401の機能をコンピュータで実現する場合、数値制御装置101,301,401の機能は、図17に示すようにCPU(Central Processing Unit)51、メモリ52、インタフェース53および専用回路54により実現される。数値制御装置101,301,401の機能の一部は、ソフトウェア、ファームウェア、またはソフトウェアとファームウェアとの組み合わせにより実現される。ソフトウェアまたはファームウェアはプログラムとして記述され、メモリ52に格納される。CPU51は、メモリ52に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、各部の機能を実現する。すなわち、数値制御装置101,301,401は、各部の機能がコンピュータにより実行されるときに、数値制御装置101,301,401の動作を実施するステップが結果的に実行されることになるプログラムを格納するためのメモリ52を備える。また、これらのプログラムは、数値制御装置101,301,401の手順または方法をコンピュータに実行させるものであるともいえる。ここで、メモリ52とは、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリー、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)といった不揮発性または揮発性の半導体メモリ、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、DVD(Digital Versatile Disk)が該当する。
CPU51は、メモリ52に格納されたプログラムを読み出して実行することによって、位置指令生成部5、補正量演算部4,340、ねじれ量演算部3および移動方向検出部2,320の機能を実現する。インタフェース53は、モータ端位置202および機械端位置203を受信するための機能を有している。専用回路54の具体例は、サーボ制御部1,410のインバータ回路である。このように数値制御装置101,301,401は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはこれらの組み合わせによって、上述の各機能を実現することができる。
以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1,410 サーボ制御部、2,320 移動方向検出部、3 ねじれ量演算部、4,340 補正量演算部、5 位置指令生成部、6 モータ、7 機械系、8 加振指令生成部、9 機械モデル同定部、11 位置制御部、12 速度制御部、13,31,32,324 微分演算部、21 位置制御模擬部、22 積分演算部、23 符号演算部、33 単位変換部、41,341 補正ゲイン演算部、42,209 機械特性フィルタ、51 CPU、52 メモリ、53 インタフェース、54 専用回路、61 サーボモータ、62 モータ端位置検出器、70 カップリング、71 ボールねじ、72 ボールねじナット、73 テーブル、74 機械端位置検出器、75 スケール、100,300,400 サーボ制御装置、101,301,401 数値制御装置、200 位置指令、201 トルク指令、202 モータ端位置、203 機械端位置、204 移動方向信号、205 ねじれ量、206 誤差補正量、207 モデル加速度、208 加振指令、343 補正倍率テーブル。

Claims (7)

  1. 被駆動体に駆動伝達機構を介して接続されたモータを制御するサーボ制御装置であって、
    位置指令および誤差補正量に基づいて、前記被駆動体の位置である機械端位置が前記位置指令に追従するように前記モータに対するトルク指令を算出して出力するサーボ制御部と、
    前記位置指令に基づいて前記機械端位置の移動方向の向きを検出する移動方向検出部と、
    前記機械端位置と前記モータの位置であるモータ端位置とからねじれ量を算出して出力するねじれ量演算部と、
    前記移動方向が反転したときの前記ねじれ量と、前記被駆動体および前記駆動伝達機構の機械特性とを用いて前記誤差補正量を算出する補正量演算部と、
    を備え
    前記補正量演算部は、前記ねじれ量に補正倍率を乗じて得た補正ゲインの大きさを振幅とするインパルス信号を前記機械特性に基づいてフィルタリングすることにより前記誤差補正量を算出する
    ことを特徴とするサーボ制御装置。
  2. 前記補正倍率を、前記位置指令から算出した値、前記機械端位置、前記モータ端位置、前記モータの温度、前記被駆動体の温度、前記駆動伝達機構の温度および気温の少なくとも1つに依存して変化させる
    ことを特徴とする請求項1に記載のサーボ制御装置。
  3. 被駆動体に駆動伝達機構を介して接続されたモータを制御するサーボ制御装置であって、
    位置指令および誤差補正量に基づいて、前記被駆動体の位置である機械端位置が前記位置指令に追従するように前記モータに対するトルク指令を算出して出力するサーボ制御部と、
    前記位置指令に基づいて前記機械端位置の移動方向の向きを検出する移動方向検出部と、
    前記機械端位置と前記モータの位置であるモータ端位置とからねじれ量を算出して出力するねじれ量演算部と、
    前記移動方向が反転したときの前記ねじれ量と、前記被駆動体および前記駆動伝達機構の機械特性とを用いて前記誤差補正量を算出する補正量演算部と、
    前記サーボ制御部に入力する加振信号を生成する加振信号生成部と、
    前記サーボ制御部に前記加振信号が入力されたときの前記モータ端位置および前記機械端位置の実測値とから、前記モータ端位置から前記機械端位置までの伝達関数を同定する機械モデル同定部と、
    を備えることを特徴とするサーボ制御装置。
  4. 前記加振信号は、移動成分と加振成分とを加算した信号である
    ことを特徴とする請求項3に記載のサーボ制御装置。
  5. 前記ねじれ量演算部は、前記機械端位置と前記モータ端位置との偏差から偏差に含まれる慣性力による成分を除去して前記ねじれ量を算出する
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1つに記載のサーボ制御装置。
  6. 前記機械特性は、前記被駆動体および前記駆動伝達機構に作用する摩擦力から前記ねじれ量までの伝達特性である
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1つに記載のサーボ制御装置。
  7. 前記移動方向検出部は、前記サーボ制御部を模擬することにより前記被駆動体の速度の計算値を求め、前記計算値に基づいて前記移動方向の向きを検出する
    ことを特徴とする請求項1からのいずれか1つに記載のサーボ制御装置
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