JP7183063B2 - プレス加工の金型のダイおよびプレス加工装置 - Google Patents

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Description

本発明はプレス加工の金型のダイおよびプレス加工装置に関する。
プレス加工は、塑性加工の一種として、金属の材料から製品を形成する手法として広く用いられている。
被加工体を金型で挟持した後、この金型の一方に設けた切断パンチと、他方に設けた切断ダイとで被加工体に打抜き部を形成する打抜き工程と、切断パンチに隣接して設けられ、先端部に第一の凸部を有する成形パンチを、被加工体に押圧することでこの第一の凸部を埋没させて、打抜き部の形状を修正する修正工程とからなるプレス加工方法において、切断パンチと成形パンチとを連動して移動させるとともに、切断パンチを被加工体に当接させた後に、成形パンチを打抜き部周縁の被加工体に当接させるようにした薄板のプレス加工方法も提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2008-137045号公報
しかしながら、上述の金型では、切断パンチと成形パンチとを連動して移動させなければならないので、金型の構成が複雑になる。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、より簡単な構成で、より高い精度で加工ができるようにするものである。
本発明の一側面のプレス加工の金型のダイには、プレス加工の対象である材料を対応するパンチと挟んで加工する形成部の周であって、形成部が設けられている面である加工面における周の長さ方向と交差する方向に所定の第1の距離で形成部を囲うように配置されている、加工面に対向する面である対向面から加工面まで貫通する切れ込みであって、長さ方向において所定の位置で途切れている切れ込みである第1の切れ込みと、形成部と第1の切れ込みとの間または加工面に直交する側面のうちのいずれかと第1の切れ込みとの間に、第1の切れ込みの長さ方向に交差する方向に所定の第2の距離で第1の切れ込みの途切れている部分に沿うように配置されている、対向面から加工面まで貫通する切れ込みである第2の切れ込みとが形成され、側面上のいずれかの点と形成部の周上のいずれかの点とを結ぶ仮想的な直線は、第1の切れ込みまたは第2の切れ込みの少なくとも一方と交差する。
側面上のいずれかの点と形成部の周上のいずれかの点とを結ぶ仮想的な直線が、第1の切れ込みまたは第2の切れ込みの少なくとも一方と交差するように、対向面から加工面まで貫通する第1の切れ込みおよび第2の切れ込みが、形成部を囲うように配置されるので、プレス加工の対象である材料がパンチによって押されてダイの形成部に入り込むときに、形成部が微小に動くので、パンチとダイの形成部とのクリアランスをより小さくしても、パンチとダイとがかじることがより少なくなり、また、形成部が微小に動いて、材料の振動を抑えて、衝撃を吸収するので、より高い精度で加工ができるようになる。また、対向面から加工面まで貫通する第1の切れ込みおよび第2の切れ込みを形成すればよいので、より簡単な構成にすることができる。このように、より簡単な構成で、より高い精度で加工ができるようになる。
第1の切れ込みまたは第2の切れ込みのうち、側面に近いいずれか一方と側面との間に、固定のための孔をさらに形成することができる。このようにすることで、より高い精度で加工ができる。
孔の加工面上の周上のいずれかの点と形成部の周上のいずれかの点とを結ぶ仮想的な直線は、第1の切れ込みまたは第2の切れ込みの少なくとも一方と交差するようにすることができる。このようにすることで、より高い精度で加工ができる。
第1の切れ込みの長さ方向と第2の切れ込みの長さ方向とに重なる長さを、第1の切れ込みの長さ方向に直交する方向における、第1の切れ込みと第2の切れ込みとの距離よりも長くすることができる。このようにすることで、材料の振動をより抑えて、衝撃を吸収するので、より高い精度で加工ができるようになる。
第1の切れ込みに対して第2の切れ込みが形成されている側と対向する側に、第1の切れ込みの途切れている部分を、第2の切れ込みと挟み込むように配置されている、対向面から加工面まで貫通する切れ込みである第3の切れ込みをさらに形成することができる。このようにすることで、形成部が微小により動きやすくなり、より高い精度で加工ができる。
第1の切れ込みまたは第2の切れ込みの長さ方向と交差する方向に所定の第3の距離で、第1の切れ込みまたは第2の切れ込みを囲うように配置されている、対向面から加工面まで貫通する切れ込みであって、長さ方向において所定の位置で途切れている切れ込みである第3の切れ込みと、側面のうちのいずれかと第3の切れ込みとの間または第1の切れ込み若しくは第2の切れ込みと第3の切れ込みとの間に、第3の切れ込みの長さ方向に交差する方向に所定の第4の距離で第3の切れ込みの途切れている部分に沿うように配置されている、対向面から加工面まで貫通する切れ込みである第4の切れ込みとをさらに形成し、側面上のいずれかの点と形成部の周上のいずれかの点とを結ぶ仮想的な直線が、第1の切れ込みまたは第2の切れ込みの少なくとも一方に交差し、第3の切れ込みまたは第4の切れ込みの少なくとも一方に交差するようにすることができる。このようにすることで、形成部が微小により動きやすくなり、より高い精度で加工ができる。
プレス加工の金型のダイをプレス加工装置に備えさせることができる。
以上のように、本発明によれば、より簡単な構成で、より高い精度で加工ができるようになる。
プレス加工の金型11の構成の例を示す図である。 本発明の一実施の形態のダイ31の一例の上面の形状を示す上面図である。 ダイ31の一例の右側面の形状を示す右側面図である。 ダイ31の一例の断面の形状を示す断面図である。 ダイ31の一例の断面の形状を示す断面図である。 本発明の一実施の形態のダイ31の他の例の上面の形状を示す上面図である。 ダイ31の他の例の右側面の形状を示す右側面図である。 ダイ31の他の例の断面の形状を示す断面図である。 ダイ31の他の例の断面の形状を示す断面図である。
以下に本発明の実施の形態を説明するが、本発明の構成要件と、発明の詳細な説明に記載の実施の形態との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、本発明をサポートする実施の形態が、発明の詳細な説明に記載されていることを確認するためのものである。従って、発明の詳細な説明中には記載されているが、本発明の構成要件に対応する実施の形態として、ここには記載されていない実施の形態があったとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、実施の形態が構成要件に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件以外の構成要件には対応しないものであることを意味するものでもない。
本発明の一側面のプレス加工の金型のダイには、プレス加工の対象である材料を対応するパンチと挟んで加工する形成部の周であって、形成部が設けられている面である加工面における周の長さ方向と交差する方向に所定の第1の距離で形成部を囲うように配置されている、加工面に対向する面である対向面から加工面まで貫通する切れ込みであって、長さ方向において所定の位置で途切れている切れ込みである第1の切れ込み(例えば、図2の切れ込み82-1、82-2、82-3および82-4)と、形成部と第1の切れ込みとの間または加工面に直交する側面のうちのいずれかと第1の切れ込みとの間に、第1の切れ込みの長さ方向に交差する方向に所定の第2の距離で第1の切れ込みの途切れている部分に沿うように配置されている、対向面から加工面まで貫通する切れ込みである第2の切れ込み(例えば、図2の切れ込み83-1、83-2、83-3および83-4)とが形成され、側面上のいずれかの点と形成部の周上のいずれかの点とを結ぶ仮想的な直線は、第1の切れ込みまたは第2の切れ込みの少なくとも一方と交差する。
以下、図1乃至図9を参照して、本発明の実施の形態を説明する。
図1は、プレス加工の金型11の構成の例を示す図である。
なお、以下、プレス加工の金型11に対して前後の方向をY軸で図示し、上下の方向をZ軸で図示し、左右の方向をX軸で図示する。また、以下、X軸方向のうち、図1中の左側を単に左側と称し、X軸方向のうち、図1中の右側を単に右側と称する。さらに、以下、Y軸方向のうち、図1中の手前側を単に前側と称し、Y軸方向のうち、図1中の奥側を単に後側と称する。さらにまた、以下、Z軸方向のうち、図1中の上側を単に上側と称し、Z軸方向のうち、図1中の下側を単に下側と称する。なお、Z軸方向を、単に上下方向とも称し、X軸方向を、単に左右方向とも称し、Y軸方向を、単に前後方向とも称する。また、X軸およびY軸に平行な面に沿う方向を単に水平方向または横方向とも称する。図2乃至図9において、X軸、Y軸およびZ軸を同様に図示する。
プレス加工の金型11は、プレス加工装置に装着され、鋼板や鋼材若しくは特殊鋼などの鉄材、アルミニウ、銅、チタン若しくはマグネシウムなどの非鉄金属またはその合金などの非鉄金属材料、プラスチック材料や複合材料などの非金属の材料をプレス加工する。プレス加工装置は、クランク駆動機構、ナックル駆動機構若しくはリンク機構を備えるか、若しくはサーボプレスである機械プレス方式または液圧プレス方式などとすることができる。すなわち、プレス加工装置には、プレス加工の金型11を設けることができる。プレス加工装置は、プレス加工の金型11に加工力を加えて、金属の材料をプレス加工する。
プレス加工の金型11は、せん断加工(分断加工、切断加工を含む)、抜き加工(ブランク抜き加工を含む)、トリミング加工、曲げ加工、フランジ成形加工、絞り加工、成形加工、圧縮加工または接合加工などのプレス加工に用いる。以下、抜き加工に用いられるプレス加工の金型11を例に説明する。
プレス加工の金型11は、上型21および下型22からなる。上型21および下型22は、いわゆる、ダイセット付きの金型である。上型21は、プレス加工装置のスライドに取り付けられ、プレス加工するとき、プレス加工装置により、Z軸方向(上下方向)に変位させられ、材料を下型22とで挟み付けて押圧し、加工する。下型22は、プレス加工装置のボルスタプレートに取り付けられて、プレス加工するとき、位置が固定される。下型22は、ダイ31、ダイプレート32およびダイホルダ33を含み構成される。
上型21は、パンチ51、パンチプレート52、パンチホルダ53、パンチプレート54、ストリッパ55およびガイドピン56を含み構成される。
まず、上型21の各部の構成について説明する。パンチ51は、プレス加工装置の加工力により下方向に変位させられ、材料に押し付けられて、材料に形状を転写する。パンチ51は、抜き加工において、材料に押し付けられて、所望の形状に材料を抜く。パンチプレート52は、ボルト61によりパンチ51に固定される。パンチプレート52は、パンチ51を保持して、パンチホルダ53に固定される。パンチホルダ53は、パンチプレート52を貫通するボルト62により、パンチプレート54に固定される。パンチホルダ53は、上型21全体、すなわち、パンチ51、パンチプレート52、パンチプレート54、ストリッパ55、ガイドピン56およびスプリング64を保持する。パンチホルダ53は、図示せぬボルトなどにより、プレス加工装置のスライドに取り付けられる。
パンチプレート54は、パンチ51を位置決めして、パンチプレート52をパンチホルダ53に固定する。また、パンチプレート54は、パンチ51とストリッパ55との位置関係を保持する。さらに、パンチプレート54は、ガイドピン56を位置決めして、ガイドピン56を固定する。ストリッパ55は、パンチ51に着いた材料を払う。ストリッパ55は、コイルスプリングであるスプリング64が通されているボルト63であって、パンチプレート52およびパンチプレート54の孔を通るボルト63により保持される。ストリッパ55は、パンチ51が材料を抜くとき、スプリング64の付勢力に抗して、パンチ51に対して、上側に変位する。ストリッパ55は、パンチ51が材料を抜いた後に上側に変位したとき、スプリング64の付勢力により、パンチ51に対して、下側に変位し、これにより、パンチ51に着いた材料を払う。ガイドピン56は、パンチ51が下方向に変位させられた場合、ダイ31の孔に入り込むことで、パンチ51とダイ31との位置関係を保つ。
次に、下型22について説明する。ダイ31は、パンチ51の受け側となる工具であり、プレス加工装置の加工力により押し付けられたパンチ51と材料を挟んで、材料に形状を転写することで、所望の形状に材料を抜く。ダイプレート32は、ダイ31およびダイホルダ33に挟まれて固定され、ダイホルダ33に対するダイ31の位置を保持する。ダイホルダ33は、ダイプレート32およびダイ31を保持する。ダイホルダ33には、ダイ31の孔およびダイプレート32の孔をそれぞれ通されたボルト41-1乃至41-4(ボルト41-3および41-4は図示せず)が螺合されている。ボルト41-1乃至41-4は、ダイ31、ダイプレート32およびダイホルダ33を相互に固定する。
ダイホルダ33は、図示せぬボルトなどにより、プレス加工装置のボルスタプレートに取り付けられる。
次に、図2乃至図5を参照して、本発明の一実施の形態のダイ31の構成の例について説明する。図2は、ダイ31の一例の上面の形状を示す上面図である。図3は、ダイ31の一例の右側面の形状を示す右側面図である。
図2において、一点鎖線で示すAA‘線は、ダイ31の上面におけるY軸方向(前後方向)の中心を示し、一点鎖線で示すBB‘線は、ダイ31の上面におけるX軸方向(左右方向)の中心を示す。
図4は、ダイ31の一例のAA‘線における断面の形状を示す断面図である。図5は、ダイ31の一例のBB‘線における断面の形状を示す断面図である。
ダイ31の外形は、直方体状に形成されている。ダイ31の上側の面である加工面71は、パンチ51と当接する側の面である。側面72は、ダイ31の側面のうち右側の側面である。側面73は、ダイ31の側面のうち左側の側面であり、側面72と対向する。側面74は、ダイ31の側面のうち、後側の側面である。側面75は、ダイ31の側面のうち、前側の側面であり、側面74と対向する。底面76は、ダイ31の下側の面であり、加工面71に対向している。
ダイ31には、形成部81、切れ込み82-1乃至82-4、切れ込み83-1乃至83-4、切れ込み84-1および84-2、孔101-1乃至101-4並びに孔102-1乃至102-4が形成されている。形成部81は、パンチ51と材料を挟んで加工する。この場合、形成部81は、パンチ51と材料を挟んで所望の形状に材料を抜く。形成部81は、ダイ31の中央部分に設けられている。例えば、AA‘線で示されるY軸方向(前後方向)の中心およびBB‘線で示されるX軸方向(左右方向)の中心は、形成部81の中央と一致する。
例えば、形成部81は、直方体状の孔として形成されている。例えば、形成部81は、加工面71から底面76に貫通する孔である。例えば、図4および図5に示されるように、形成部81の加工面71における端は、角状に形成される。形成部81の加工面71における端は、上側から見て、長方形状となる。形成部81の加工面71における端は、形成部81を囲む閉じた線状になる。加工面71における形成部81の周は、長方形状であるとも言える。
図4および図5に示されるように、切れ込み82-1乃至82-4、切れ込み83-1乃至83-4、並びに切れ込み84-1および84-2は、それぞれ、加工面71に直交する面状の切れ込みである。切れ込み82-1乃至82-4、切れ込み83-1乃至83-4、並びに切れ込み84-1および84-2は、それぞれ、底面76から加工面71まで貫通している。
切れ込み82-1乃至82-4、切れ込み83-1乃至83-4、並びに切れ込み84-1および84-2の加工面71における短手方向の長さ、すなわち幅は、5mm乃至0.1mmとすることができる。一例として、切れ込み82-1乃至82-4、切れ込み83-1乃至83-4、並びに切れ込み84-1および84-2の幅は、0.5mmとすることができる。
切れ込み82-1乃至82-4は、あわさって、形成部81の周を囲む。切れ込み82-1乃至82-4は、あわさって、上側から見て、前側、奥側、右側および左側が途切れた、概ね長方形状に形成されている。形成部81の周から切れ込み82-1乃至82-4までの距離は、X軸方向またはY軸方向において、概ね一定である。すなわち、切れ込み82-1乃至82-4は、形成部81の周であって、加工面71における周の長さ方向と交差する方向に所定の距離で形成部81を囲うように配置されている。
切れ込み82-1乃至82-4の加工面71における長手方向の長さは、同じ長さとされている。切れ込み82-1乃至82-4は、それぞれ、長さ方向において、互いに所定の距離をおいて、配置されている。言い換えると、切れ込み82-1乃至82-4は、形成部81の後側、形成部81の右側、形成部81の前側および形成部81の右側において、途切れている。すなわち、切れ込み82-1乃至82-4は、長さ方向において所定の位置で途切れている切れ込みであると言える。
より詳細には、切れ込み82-1は、形成部81に対して右後に配置され、形成部81の周の右後側の形状に対応する形状に形成されている。すなわち、切れ込み82-1の左側が、左右方向に伸びて、切れ込み82-1の右側が、前側に伸びるように、切れ込み82-1は、上側から見て、左前側に開いている逆L字状に形成されている。切れ込み82-2は、形成部81に対して右前に配置され、形成部81の周の右前側の形状に対応する形状に形成されている。すなわち、切れ込み82-2の左側が、左右方向に伸びて、切れ込み82-1の右側が、後側に伸びるように、切れ込み82-2は、上側から見て、左後側に開いているL字状に形成されている。
また、切れ込み82-3は、形成部81に対して左前に配置され、形成部81の周の左前側の形状に対応する形状に形成されている。すなわち、切れ込み82-3の左側が、後側に伸びて、切れ込み82-3の右側が、左右方向に伸びるように、切れ込み82-3は、上側から見て、右後側に開いている逆L字状に形成されている。切れ込み82-4は、形成部81に対して左後に配置され、形成部81の周の左後側の形状に対応する形状に形成されている。すなわち、切れ込み82-4の左側が、前側に伸びて、切れ込み82-4の右側が、左右方向に伸びるように、切れ込み82-4は、上側から見て、右前側に開いているL字状に形成されている。
切れ込み82-1と切れ込み82-3とは、X軸方向およびY軸方向の中心の点に対して、点対称に形成されている。切れ込み82-2と切れ込み82-4とは、X軸方向およびY軸方向の中心の点に対して、点対称に形成されている。また、切れ込み82-1と切れ込み82-2とは、X軸方向の中心線に対して、線対称に形成されている。切れ込み82-3と切れ込み82-4とは、X軸方向の中心線に対して、線対称に形成されている。
切れ込み83-1乃至83-4は、側面72、側面73、側面74および側面75のうちのいずれかと切れ込み82-1乃至82-4のいずれかとの間に形成されている。切れ込み83-1乃至83-4は、切れ込み82-1乃至82-4の長さ方向に交差する方向に所定の距離で切れ込み82-1乃至82-4の途切れている部分に沿うように配置されている。切れ込み83-1および83-3の加工面71における長手方向の長さは、同じ長さとされている。切れ込み83-2および83-4の加工面71における長手方向の長さは、同じ長さとされている。
切れ込み83-1は、上側から見て、左右方向に直線状に形成されている。切れ込み83-1は、切れ込み82-4の右端と切れ込み82-1の左端との間の途切れている部分に沿うように、切れ込み82-4および切れ込み82-1に対して後側に配置されている。切れ込み83-1の長さは、切れ込み82-4の右端と切れ込み82-1の左端との間の途切れている部分の長さより長い。
切れ込み83-1と切れ込み82-4とがX軸方向に重なる長さは、切れ込み83-1と切れ込み82-4とのY軸方向の距離よりも長い。言い換えると、切れ込み82-4の長さ方向と切れ込み83-1の長さ方向とに重なる長さは、切れ込み82-4の長さ方向に直交する方向における、切れ込み82-4と切れ込み83-1との距離よりも長い。また、切れ込み83-1と切れ込み82-1とがX軸方向に重なる長さは、切れ込み83-1と切れ込み82-1とのY軸方向の距離よりも長い。すなわち、切れ込み82-1の長さ方向と切れ込み83-1の長さ方向とに重なる長さは、切れ込み82-1の長さ方向に直交する方向における、切れ込み82-1と切れ込み83-1との距離よりも長い。
切れ込み83-2は、上側から見て、前後方向に直線状に形成されている。切れ込み83-2は、切れ込み82-1の右端と切れ込み82-2の右端との間の途切れている部分に沿うように、切れ込み82-1および切れ込み82-2に対して右側に配置されている。切れ込み83-2の長さは、切れ込み82-1の右端と切れ込み82-2の右端との間の途切れている部分の長さより長い。また、切れ込み83-1と切れ込み82-4とがX軸方向に重なる長さは、切れ込み83-1と切れ込み82-4とのY軸方向の距離よりも長い。言い換えると、切れ込み82-4の長さ方向と切れ込み83-1の長さ方向とに重なる長さは、切れ込み82-4の長さ方向に直交する方向における、切れ込み82-4と切れ込み83-1との距離よりも長い。
切れ込み83-2と切れ込み82-1とがY軸方向に重なる長さは、切れ込み83-2と切れ込み82-1とのX軸方向の距離よりも長い。言い換えると、切れ込み82-1の長さ方向と切れ込み83-2の長さ方向とに重なる長さは、切れ込み82-1の長さ方向に直交する方向における、切れ込み82-1と切れ込み83-2との距離よりも長い。また、切れ込み83-2と切れ込み82-2とがY軸方向に重なる長さは、切れ込み83-2と切れ込み82-2とのX軸方向の距離よりも長い。すなわち、切れ込み82-2の長さ方向と切れ込み83-2の長さ方向とに重なる長さは、切れ込み82-2の長さ方向に直交する方向における、切れ込み82-2と切れ込み83-2との距離よりも長い。
切れ込み83-3は、上側から見て、左右方向に直線状に形成されている。切れ込み83-3は、切れ込み82-3の右端と切れ込み82-2の左端との間の途切れている部分に沿うように、切れ込み82-3および切れ込み82-2に対して前側に配置されている。切れ込み83-3の長さは、切れ込み82-3の右端と切れ込み82-2の左端との間の途切れている部分の長さより長い。
切れ込み83-3と切れ込み82-3とがX軸方向に重なる長さは、切れ込み83-3と切れ込み82-3とのY軸方向の距離よりも長い。言い換えると、切れ込み82-3の長さ方向と切れ込み83-3の長さ方向とに重なる長さは、切れ込み82-3の長さ方向に直交する方向における、切れ込み82-3と切れ込み83-3との距離よりも長い。また、切れ込み83-3と切れ込み82-2とがX軸方向に重なる長さは、切れ込み83-3と切れ込み82-2とのY軸方向の距離よりも長い。すなわち、切れ込み82-2の長さ方向と切れ込み83-3の長さ方向とに重なる長さは、切れ込み82-2の長さ方向に直交する方向における、切れ込み82-2と切れ込み83-3との距離よりも長い。
切れ込み83-4は、上側から見て、前後方向に直線状に形成されている。切れ込み83-4は、切れ込み82-3の左端と切れ込み82-4の左端との間の途切れている部分に沿うように、切れ込み82-3および切れ込み82-4に対して左側に配置されている。切れ込み83-4の長さは、切れ込み82-3の左端と切れ込み82-4の左端との間の途切れている部分の長さより長い。
切れ込み83-4と切れ込み82-4とがY軸方向に重なる長さは、切れ込み83-4と切れ込み82-4とのX軸方向の距離よりも長い。言い換えると、切れ込み82-4の長さ方向と切れ込み83-4の長さ方向とに重なる長さは、切れ込み82-4の長さ方向に直交する方向における、切れ込み82-4と切れ込み83-4との距離よりも長い。また、切れ込み83-4と切れ込み82-3とがY軸方向に重なる長さは、切れ込み83-4と切れ込み82-3とのX軸方向の距離よりも長い。すなわち、切れ込み82-3の長さ方向と切れ込み83-4の長さ方向とに重なる長さは、切れ込み82-3の長さ方向に直交する方向における、切れ込み82-3と切れ込み83-4との距離よりも長い。
切れ込み83-1と切れ込み83-3とは、X軸方向の中心線に対して、線対称に形成されている。切れ込み83-2と切れ込み83-4とは、Y軸方向の中心線に対して、線対称に形成されている。
切れ込み83-1は、切れ込み82-4および切れ込み82-1からY軸方向に所定の距離だけ離れた位置で、側面74側から見て、切れ込み82-4の右端と切れ込み82-1の左端との間の途切れている部分を塞ぐように配置されている。切れ込み83-2は、切れ込み82-1および切れ込み82-2からX軸方向に所定の距離だけ離れた位置で、側面72側から見て、切れ込み82-1の右端と切れ込み82-2の右端との間の途切れている部分を塞ぐように配置されている。切れ込み83-3は、切れ込み82-2および切れ込み82-3からY軸方向に所定の距離だけ離れた位置で、側面75側から見て、切れ込み82-2の左端と切れ込み82-3の右端との間の途切れている部分を塞ぐように配置されている。切れ込み83-4は、切れ込み82-3および切れ込み82-4からX軸方向に所定の距離だけ離れた位置で、側面73側から見て、切れ込み82-3の左端と切れ込み82-4の左端との間の途切れている部分を塞ぐように配置されている。
すなわち、側面72上、側面73上、側面74上または側面75上から見ると、切れ込み82-1乃至82-4の途切れている部分は、切れ込み83-1乃至83-4で塞がれているように見える。
このように、側面72上、側面73上、側面74上または側面75上のいずれかの点と形成部81の加工面71上の周上のいずれかの点とを結ぶ仮想的な直線は、切れ込み82-1乃至82-4または切れ込み83-1乃至83-4の少なくとも一方と交差する。このようにすることで、プレス加工の対象である材料がパンチ51によって押されてダイ31の形成部81に入り込むときに、形成部81が微小に動くようになる。これにより、パンチ51とダイ31の形成部81とのクリアランスをより小さくしても、パンチ51とダイ31とがかじることがより少なくなる。また、形成部81が微小に動いて、材料の振動を抑えて、衝撃を吸収するので、プレス加工の対象である材料を、より高い精度で加工ができるようになる。
切れ込み84-1は、形成部81と切れ込み82-4および切れ込み82-1との間に形成されている。切れ込み84-1は、上側から見て、左右方向に直線状に形成されている。切れ込み84-1は、切れ込み82-4および切れ込み82-1に対して切れ込み83-1が形成されている側と対向する側に、切れ込み82-4および切れ込み82-1の途切れている部分を、切れ込み83-1と挟み込むように配置されている。
切れ込み84-2は、形成部81と切れ込み82-2および切れ込み82-3との間に形成されている。切れ込み84-2は、上側から見て、左右方向に直線状に形成されている。切れ込み84-2は、切れ込み82-2および切れ込み82-3に対して切れ込み83-3が形成されている側と対向する側に、切れ込み82-2および切れ込み82-3の途切れている部分を、切れ込み83-3と挟み込むように配置されている。
切れ込み84-1および84-2の加工面71における長手方向の長さは、同じ長さとされている。切れ込み84-1と切れ込み84-2とは、X軸方向の中心線に対して、線対称に形成されている。
切れ込み82-1乃至82-4、切れ込み83-1乃至83-4、並びに切れ込み84-1および84-2のそれぞれの端部には、底面76から加工面71まで貫通している円筒状の孔が形成されている。
切れ込み82-1の左側の端部および右前側の端部には、それぞれ、底面76から加工面71まで貫通している円筒状の孔92-1-1および92-1-2のそれぞれが形成されている。切れ込み82-2の右後側の端部および左側の端部には、それぞれ、底面76から加工面71まで貫通している円筒状の孔92-2-1および92-2-2のそれぞれが形成されている。切れ込み82-3の右側の端部および左後側の端部には、それぞれ、底面76から加工面71まで貫通している円筒状の孔92-3-1および92-3-2のそれぞれが形成されている。切れ込み82-4の左前側の端部および右側の端部には、それぞれ、底面76から加工面71まで貫通している円筒状の孔92-4-1および92-4-2のそれぞれが形成されている。
切れ込み83-1の左側の端部および右側の端部には、それぞれ、底面76から加工面71まで貫通している円筒状の孔93-1-1および93-1-2のそれぞれが形成されている。切れ込み83-2の後側の端部および前側の端部には、それぞれ、底面76から加工面71まで貫通している円筒状の孔93-2-1および93-2-2のそれぞれが形成されている。切れ込み83-3の右側の端部および左側の端部には、それぞれ、底面76から加工面71まで貫通している円筒状の孔93-3-1および93-3-2のそれぞれが形成されている。切れ込み83-4の前側の端部および後側の端部には、それぞれ、底面76から加工面71まで貫通している円筒状の孔93-4-1および93-4-2のそれぞれが形成されている。
切れ込み84-1の左側の端部および右側の端部には、それぞれ、底面76から加工面71まで貫通している円筒状の孔94-1-1および94-1-2のそれぞれが形成されている。切れ込み84-2の右側の端部および左側の端部には、それぞれ、底面76から加工面71まで貫通している円筒状の孔94-2-1および94-2-2のそれぞれが形成されている。
孔101-1乃至101-4は、それぞれ、底面76から加工面71まで貫通している。孔101-1乃至101-4には、それぞれ、ボルト41-1乃至41-4のそれぞれが、通される。ボルト41-1乃至41-4のそれぞれは、ダイプレート32を挟んで、ダイ31をダイホルダ33に固定する。
孔101-1は、ダイ31の右後側の角の近傍に形成されている。孔101-2は、ダイ31の右前側の角の近傍に形成されている。孔101-3は、ダイ31の左前側の角の近傍に形成されている。孔101-4は、ダイ31の左後側の角の近傍に形成されている。
孔101-1は、切れ込み82-1と側面74および側面72との間であって、側面74および側面72の近傍に形成されている。孔101-2は、切れ込み82-2と側面75および側面72との間であって、側面75および側面72の近傍に形成されている。孔101-3は、切れ込み82-3と側面75および側面73との間であって、側面75および側面73の近傍に形成されている。孔101-4は、切れ込み82-4と側面74および側面73との間であって、側面74および側面73の近傍に形成されている。
孔101-1乃至101-4は、それぞれ、切れ込み82-1乃至82-4と側面72乃至75との間に形成されている。
孔101-1乃至101-4の加工面71上の周上のいずれかの点と形成部81の周上のいずれかの点とを結ぶ仮想的な直線は、切れ込み82-1乃至82-4または切れ込み83-1乃至83-4の少なくとも一方と交差する。
孔102-1乃至102-4は、それぞれ、底面76から加工面71まで貫通している。孔102-1乃至102-4には、それぞれ、ガイドピン56または図示せぬガイドピンが挿入される。孔102-1は、切れ込み82-1と側面74との間であって、孔101-1の左隣に形成されている。孔102-2は、切れ込み82-2と側面75との間であって、孔101-2の左隣に形成されている。孔102-3は、切れ込み82-3と側面75との間であって、孔101-3の右隣に形成されている。孔102-4は、切れ込み82-4と側面74との間であって、孔101-4の右隣に形成されている。
なお、切れ込み82-1乃至82-4、切れ込み83-1乃至83-4、切れ込み84-1および84-2は、点対称または線対称に形成されていると説明したが、非対称でも良い。切れ込み82-1乃至82-4の加工面71における長手方向の長さ、切れ込み83-1および83-3の加工面71における長手方向の長さ、切れ込み83-2および83-4の加工面71における長手方向の長さ並びに切れ込み84-1および84-2の加工面71における長手方向の長さは、それぞれ、同じ長さであると説明したが、異なる長さでもよい。
また、切れ込み83-1乃至83-4は、切れ込み82-1乃至82-4と形成部81との間に形成するようにしてもよい。
このように、ダイ31には、切れ込み82-1乃至82-4および切れ込み83-1乃至83-4が形成されている。切れ込み82-1乃至82-4は、プレス加工の対象である材料を対応するパンチ51と挟んで加工する形成部81の周であって、形成部81が設けられている面である加工面71における周の長さ方向と交差する方向に所定の第1の距離で形成部81を囲うように配置されている。切れ込み82-1乃至82-4は、加工面71に対向する面である対向面である底面76から加工面71まで貫通する切れ込みであって、長さ方向において所定の位置で途切れている切れ込みである。
切れ込み83-1乃至83-4は、形成部81と切れ込み82-1乃至82-4との間または加工面71に直交する側面である側面72乃至75のうちのいずれかと切れ込み82-1乃至82-4との間に、切れ込み82-1乃至82-4の長さ方向に交差する方向に所定の第2の距離で切れ込み82-1乃至82-4の途切れている部分に沿うように配置されている。切れ込み83-1乃至83-4は、対向面である底面76から加工面71まで貫通する切れ込みである。
側面72上、側面73上、側面74上および側面75上のいずれかの点と形成部81の周上のいずれかの点とを結ぶ仮想的な直線は、切れ込み82-1乃至82-4または切れ込み83-1乃至83-4の少なくとも一方と交差する。
このようにすることで、プレス加工の対象である材料がパンチ51によって押されてダイ31の形成部81に入り込むときに、形成部81が微小に動くので、パンチ51とダイ31の形成部81とのクリアランスをより小さくしても、パンチ51とダイ31とがかじることがより少なくなり、また、形成部81が微小に動いて、材料の振動を抑えて、衝撃を吸収するので、より高い精度で加工ができるようになる。また、より簡単な構成にすることができる。このように、より簡単な構成で、より高い精度で加工ができる。
切れ込み82-1乃至82-4または切れ込み83-1乃至83-4のうち、側面72乃至側面75に近いいずれか一方と側面72乃至側面75との間に、固定のための孔101-1乃至101-4をさらに形成することができる。
孔101-1乃至101-4の加工面71上の周上のいずれかの点と形成部81の周上のいずれかの点とを結ぶ仮想的な直線は、切れ込み82-1乃至82-4または切れ込み83-1乃至83-4の少なくとも一方と交差するようにすることができる。
切れ込み82-1乃至82-4の長さ方向と切れ込み83-1乃至83-4の長さ方向とに重なる長さを、切れ込み82-1乃至82-4の長さ方向に直交する方向における、切れ込み82-1乃至82-4と切れ込み83-1乃至83-4との距離よりも長くすることができる。
切れ込み82-1乃至82-4に対して切れ込み83-1乃至83-4が形成されている側と対向する側に、切れ込み82-1乃至82-4の途切れている部分を、切れ込み83-1乃至83-4と挟み込むように配置されている、対向面である底面76から加工面71まで貫通する切れ込みである切れ込み84-1および84-2をさらに形成することができる。
次に、図6乃至図9を参照して、本発明の一実施の形態のダイ31の構成の他の例について説明する。図6は、ダイ31の他の例の上面の形状を示す上面図である。図7は、ダイ31の他の例の右側面の形状を示す右側面図である。
図6において、一点鎖線で示すCC‘線は、ダイ31の上面におけるY軸方向(前後方向)の中心を示し、一点鎖線で示すDD‘線は、ダイ31の上面におけるX軸方向(左右方向)の中心を示す。
図8は、ダイ31の他の例のCC‘線における断面の形状を示す断面図である。図9は、ダイ31の他の例のDD‘線における断面の形状を示す断面図である。
図6乃至図9に示されるダイ31の外形は、直方体状に形成されている。図6乃至図9に示されるダイ31の上側の面である加工面171は、パンチ51と当接する側の面である。側面172は、図6乃至図9に示されるダイ31の側面のうち右側の側面である。側面173は、図6乃至図9に示されるダイ31の側面のうち左側の側面であり、側面172と対向する。側面174は、図6乃至図9に示されるダイ31の側面のうち、後側の側面である。側面175は、図6乃至図9に示されるダイ31の側面のうち、前側の側面であり、側面174と対向する。底面176は、図6乃至図9に示されるダイ31の下側の面であり、加工面171に対向している。
図6乃至図9に示されるダイ31には、形成部181、切れ込み182-1乃至182-4、切れ込み183-1乃至183-4、切れ込み184-1乃至184-4、切れ込み185-1乃至185-4、孔201-1乃至201-4並びに孔202-1乃至202-4が形成されている。形成部181は、パンチ51と材料を挟んで加工する。この場合、形成部181は、パンチ51と材料を挟んで所望の形状に材料を抜く。形成部181は、図6乃至図9に示されるダイ31の中央部分に設けられている。例えば、CC‘線で示されるY軸方向(前後方向)の中心およびDD‘線で示されるX軸方向(左右方向)の中心は、形成部181の中央と一致する。
例えば、形成部181は、円柱状の孔として形成されている。例えば、形成部181は、加工面171から底面176に貫通する孔である。例えば、図8および図9に示されるように、形成部181の加工面171における端は、角状に形成される。形成部181の加工面171における端は、上側から見て、円形状となる。形成部181の加工面171における端は、形成部181を囲む閉じた線状になる。加工面171における形成部181の周は、円形状であるとも言える。
図8および図9に示されるように、切れ込み182-1乃至182-4、切れ込み183-1乃至183-4、切れ込み184-1乃至184-4および切れ込み185-1乃至185-4は、それぞれ、加工面171に直交する面状の切れ込みである。切れ込み182-1乃至182-4、切れ込み183-1乃至183-4、切れ込み184-1乃至184-4および切れ込み185-1乃至185-4は、それぞれ、底面176から加工面171まで貫通している。
切れ込み182-1乃至182-4、切れ込み183-1乃至183-4、切れ込み184-1乃至184-4および切れ込み185-1乃至185-4の加工面171における短手方向の長さ、すなわち幅は、5mm乃至0.1mmとすることができる。一例として、切れ込み182-1乃至182-4、切れ込み183-1乃至183-4、切れ込み184-1乃至184-4および切れ込み185-1乃至185-4の幅は、0.5mmとすることができる。
切れ込み182-1乃至182-4は、あわさって、形成部181の周を囲む。切れ込み182-1乃至182-4は、あわさって、上側から見て、右後側、右前側、左前側および左後側が途切れた、円形状に形成されている。形成部181の周から切れ込み182-1乃至182-4までの距離は、概ね一定である。すなわち、切れ込み182-1乃至182-4は、形成部181の周であって、加工面171における周の長さ方向と交差する方向に所定の距離で形成部181を囲うように配置されている。
切れ込み182-1乃至182-4の加工面171における長手方向の長さは、それぞれに、所定の長さとされている。切れ込み182-1乃至182-4は、それぞれ、長さ方向において、互いに所定の距離をおいて、配置されている。言い換えると、切れ込み182-1乃至182-4は、形成部181の右後側、形成部181の右前側、形成部181の左前側および形成部181の左後側において、途切れている。すなわち、切れ込み182-1乃至182-4は、長さ方向において所定の位置で途切れている切れ込みであると言える。
より詳細には、切れ込み182-1は、形成部181に対して後に配置され、形成部181の周の後側の形状に対応する形状に形成されている。すなわち、切れ込み182-1は、上側から見て、前側に開いている円弧状に形成されている。切れ込み182-2は、形成部181に対して右に配置され、形成部181の周の右側の形状に対応する形状に形成されている。すなわち、切れ込み182-2は、上側から見て、左側に開いている円弧状に形成されている。
また、切れ込み182-3は、形成部181に対して前に配置され、形成部181の周の前側の形状に対応する形状に形成されている。すなわち、切れ込み182-3は、上側から見て、後側に開いている円弧状に形成されている。切れ込み182-4は、形成部181に対して左に配置され、形成部181の周の左側の形状に対応する形状に形成されている。すなわち、切れ込み182-4は、上側から見て、右側に開いている円弧状に形成されている。
切れ込み182-1と切れ込み182-3とは、X軸方向およびY軸方向の中心の点に対して、点対称に形成されている。切れ込み182-2と切れ込み182-4とは、X軸方向の中心線に対して、線対称に形成されている。
切れ込み183-1乃至183-4は、側面172、側面173、側面174および側面175のうちのいずれかと切れ込み182-1乃至182-4のいずれかとの間に形成されている。切れ込み183-1乃至183-4は、切れ込み182-1乃至182-4の長さ方向に交差する方向に所定の距離で切れ込み182-1乃至182-4の途切れている部分に沿うように配置されている。切れ込み183-1乃至183-4の加工面171における長手方向の長さは、同じ長さとされている。
切れ込み183-1は、上側から見て、左前に開いている円弧状に形成されている。切れ込み183-1は、切れ込み182-1の右端と切れ込み182-2の後端との間の途切れている部分に沿うように、切れ込み182-1および切れ込み182-2に対して右後側に配置されている。切れ込み183-1の長さは、切れ込み182-1の右端と切れ込み182-2の後端との間の途切れている部分の長さより長い。
切れ込み183-2は、上側から見て、左後に開いている円弧状に形成されている。切れ込み183-2は、切れ込み182-2の前端と切れ込み182-3の右端との間の途切れている部分に沿うように、切れ込み182-2および切れ込み182-3に対して右前側に配置されている。
切れ込み183-3は、上側から見て、右後に開いている円弧状に形成されている。切れ込み183-3は、切れ込み182-3の左端と切れ込み182-4の前端との間の途切れている部分に沿うように、切れ込み182-3および切れ込み182-4に対して左前側に配置されている。
切れ込み183-4は、上側から見て、右前に開いている円弧状に形成されている。切れ込み183-4は、切れ込み182-4の後端と切れ込み182-1の左端との間の途切れている部分に沿うように、切れ込み182-4および切れ込み182-1に対して左後側に配置されている。
切れ込み183-1および183-3は、X軸方向およびY軸方向の中心の点に対して、点対称に形成されている。切れ込み183-2および183-4は、X軸方向およびY軸方向の中心の点に対して、点対称に形成されている。切れ込み183-1と切れ込み183-2とは、X軸方向の中心線に対して、線対称に形成されている。切れ込み183-3と切れ込み183-4とは、X軸方向の中心線に対して、線対称に形成されている。切れ込み183-1と切れ込み183-4とは、Y軸方向の中心線に対して、線対称に形成されている。切れ込み183-2と切れ込み183-3とは、Y軸方向の中心線に対して、線対称に形成されている。
切れ込み183-1は、切れ込み182-1および切れ込み182-2から右後に所定の距離だけ離れた位置で、側面172および側面174側から見て、切れ込み182-1の右端と切れ込み182-2の後端との間の途切れている部分を塞ぐように配置されている。切れ込み183-2は、切れ込み182-2および切れ込み182-3から右前に所定の距離だけ離れた位置で、側面172および側面175側から見て、切れ込み182-2の前端と切れ込み182-3の右端との間の途切れている部分を塞ぐように配置されている。切れ込み183-3は、切れ込み182-3および切れ込み182-4から左前に所定の距離だけ離れた位置で、側面175および側面173側から見て、切れ込み182-3の左端と切れ込み182-4の前端との間の途切れている部分を塞ぐように配置されている。切れ込み183-4は、切れ込み182-4および切れ込み182-1から左後に所定の距離だけ離れた位置で、側面173および側面174側から見て、切れ込み182-4の後端と切れ込み182-1の左端との間の途切れている部分を塞ぐように配置されている。
すなわち、側面172上、側面173上、側面174上または側面175上から見ると、切れ込み182-1乃至182-4の途切れている部分は、切れ込み183-1乃至183-4で塞がれているように見える。
このように、側面172上、側面173上、側面174上または側面175上のいずれかの点と形成部181の加工面171上の周上のいずれかの点とを結ぶ仮想的な直線は、切れ込み182-1乃至182-4または切れ込み183-1乃至183-4の少なくとも一方と交差する。このようにすることで、プレス加工の対象である材料がパンチ51によって押されてダイ31の形成部181に入り込むときに、形成部181が微小に動くようになる。これにより、パンチ51とダイ31の形成部181とのクリアランスをより小さくしても、パンチ51とダイ31とがかじることがより少なくなる。また、形成部181が微小に動いて、材料の振動を抑えて、衝撃を吸収するので、プレス加工の対象である材料を、より高い精度で加工ができるようになる。
なお、切れ込み183-1乃至183-4は、切れ込み182-1乃至182-4と形成部181との間に配置するようにしてもよい。
切れ込み184-1乃至184-4は、あわさって、切れ込み182-1乃至182-4および切れ込み183-1乃至183-4を囲む。すなわち、切れ込み184-1乃至184-4は、切れ込み182-1乃至182-4および切れ込み183-1乃至183-4に対して、側面172、側面173、側面174または側面175に近い側に配置されている。切れ込み184-1乃至184-4は、あわさって、上側から見て、右後側、右前側、左前側および左後側が途切れた、円形状に形成されている。切れ込み182-1乃至182-4から切れ込み184-1乃至184-4までの距離は、概ね一定である。すなわち、切れ込み184-1乃至184-4は、切れ込み182-1乃至182-4および切れ込み183-1乃至183-4の長さ方向と交差する方向に所定の距離で、切れ込み182-1乃至182-4および切れ込み183-1乃至183-4を囲うように配置されている。
切れ込み184-1乃至184-4の加工面171における長手方向の長さは、それぞれに、所定の長さとされている。切れ込み184-1乃至184-4は、それぞれ、長さ方向において、互いに所定の距離をおいて、配置されている。言い換えると、切れ込み184-1乃至184-4は、長さ方向において所定の位置で途切れている切れ込みであると言える。
より詳細には、切れ込み184-1は、切れ込み182-1、切れ込み183-1および切れ込み183-4に対して後に配置され、上側から見て、前側に開いている円弧状に形成されている。切れ込み184-2は、切れ込み182-2、切れ込み183-1および切れ込み183-2に対して右に配置され、上側から見て、左側に開いている円弧状に形成されている。
また、切れ込み184-3は、切れ込み182-3、切れ込み183-2および切れ込み183-3に対して前に配置され、上側から見て、後側に開いている円弧状に形成されている。切れ込み184-4は、切れ込み182-4、切れ込み183-3および切れ込み183-4に対して左に配置され、上側から見て、右側に開いている円弧状に形成されている。
切れ込み185-1乃至185-4は、側面172、側面173、側面174および側面175のうちのいずれかと切れ込み184-1乃至184-4のいずれかとの間に形成されている。切れ込み185-1乃至185-4は、切れ込み184-1乃至184-4の長さ方向に交差する方向に所定の距離で切れ込み184-1乃至184-4の途切れている部分に沿うように配置されている。切れ込み185-1乃至185-4の加工面171における長手方向の長さは、同じ長さとされている。
切れ込み185-1は、上側から見て、左前に開いている円弧状に形成されている。切れ込み185-1は、切れ込み184-1の右端と切れ込み184-2の後端との間の途切れている部分に沿うように、切れ込み184-1および切れ込み184-2に対して右後側に配置されている。切れ込み185-1の長さは、切れ込み184-1の右端と切れ込み184-2の後端との間の途切れている部分の長さより長い。
切れ込み185-2は、上側から見て、左後に開いている円弧状に形成されている。切れ込み185-2は、切れ込み184-2の前端と切れ込み184-3の右端との間の途切れている部分に沿うように、切れ込み184-2および切れ込み184-3に対して右前側に配置されている。
切れ込み185-3は、上側から見て、右後に開いている円弧状に形成されている。切れ込み185-3は、切れ込み184-3の左端と切れ込み184-4の前端との間の途切れている部分に沿うように、切れ込み184-3および切れ込み184-4に対して左前側に配置されている。
切れ込み185-4は、上側から見て、右前に開いている円弧状に形成されている。切れ込み185-4は、切れ込み184-4の後端と切れ込み184-1の左端との間の途切れている部分に沿うように、切れ込み184-4および切れ込み184-1に対して左後側に配置されている。
切れ込み185-1は、切れ込み184-1および切れ込み184-2から右後に所定の距離だけ離れた位置で、側面172および側面174側から見て、切れ込み184-1の右端と切れ込み184-2の後端との間の途切れている部分を塞ぐように配置されている。切れ込み185-2は、切れ込み184-2および切れ込み184-3から右前に所定の距離だけ離れた位置で、側面172および側面175側から見て、切れ込み184-2の前端と切れ込み184-3の右端との間の途切れている部分を塞ぐように配置されている。切れ込み185-3は、切れ込み184-3および切れ込み184-4から左前に所定の距離だけ離れた位置で、側面175および側面173側から見て、切れ込み184-3の左端と切れ込み184-4の前端との間の途切れている部分を塞ぐように配置されている。切れ込み185-4は、切れ込み184-4および切れ込み184-1から左後に所定の距離だけ離れた位置で、側面173および側面174側から見て、切れ込み184-4の後端と切れ込み184-1の左端との間の途切れている部分を塞ぐように配置されている。
すなわち、側面172上、側面173上、側面174上または側面175上から見ると、切れ込み184-1乃至184-4の途切れている部分は、切れ込み185-1乃至185-4で塞がれているように見える。
このように、側面172上、側面173上、側面174上または側面175上のいずれかの点と形成部181の加工面171上の周上のいずれかの点とを結ぶ仮想的な直線は、切れ込み182-1乃至182-4または切れ込み183-1乃至183-4の少なくとも一方と交差し、切れ込み184-1乃至184-4または切れ込み185-1乃至185-4の少なくとも一方と交差する。このようにすることで、プレス加工の対象である材料がパンチ51によって押されてダイ31の形成部181に入り込むときに、形成部181が微小により動くようになる。これにより、パンチ51とダイ31の形成部181とのクリアランスをより小さくしても、パンチ51とダイ31とがかじることがさらに少なくなる。また、形成部181が微小により動いて、材料の振動を抑えて、衝撃を吸収するので、プレス加工の対象である材料を、さらに高い精度で加工ができるようになる。
なお、切れ込み185-1乃至185-4は、切れ込み184-1乃至184-4と、切れ込み182-1乃至182-4または切れ込み183-1乃至183-4との間に配置するようにしてもよい。
切れ込み182-1乃至182-4、切れ込み183-1乃至183-4、切れ込み184-1乃至184-4並びに切れ込み185-1乃至185-4のそれぞれの端部には、底面176から加工面171まで貫通している円筒状の孔が形成されている。
すなわち、切れ込み182-1の左側の端部および右側の端部には、それぞれ、底面176から加工面171まで貫通している円筒状の孔が形成されている。切れ込み182-2の前側の端部および後側の端部には、それぞれ、底面176から加工面171まで貫通している円筒状の孔が形成されている。切れ込み182-3の右側の端部および左側の端部には、それぞれ、底面176から加工面171まで貫通している円筒状の孔が形成されている。切れ込み182-4の前側の端部および後側の端部には、それぞれ、底面176から加工面171まで貫通している円筒状の孔が形成されている。
切れ込み183-1乃至183-4のぞれぞれの左側の端部および右側の端部には、それぞれ、底面176から加工面171まで貫通している円筒状の孔が形成されている。
切れ込み184-1の左側の端部および右側の端部には、それぞれ、底面176から加工面171まで貫通している円筒状の孔が形成されている。切れ込み184-2の前側の端部および後側の端部には、それぞれ、底面176から加工面171まで貫通している円筒状の孔が形成されている。切れ込み184-3の右側の端部および左側の端部には、それぞれ、底面176から加工面171まで貫通している円筒状の孔が形成されている。切れ込み184-4の前側の端部および後側の端部には、それぞれ、底面176から加工面171まで貫通している円筒状の孔が形成されている。
切れ込み185-1乃至185-4のぞれぞれの左側の端部および右側の端部には、それぞれ、底面176から加工面171まで貫通している円筒状の孔が形成されている。
孔201-1乃至201-4は、それぞれ、底面176から加工面171まで貫通している。孔201-1乃至201-4には、それぞれ、ボルト41-1乃至41-4のそれぞれが、通される。ボルト41-1乃至41-4のそれぞれは、ダイプレート32を挟んで、ダイ31をダイホルダ33に固定する。
孔201-1は、ダイ31の右後側の角の近傍に形成されている。孔201-2は、ダイ31の右前側の角の近傍に形成されている。孔201-3は、ダイ31の左前側の角の近傍に形成されている。孔201-4は、ダイ31の左後側の角の近傍に形成されている。
孔201-1は、切れ込み185-1と側面174および側面172との間であって、側面174および側面172の近傍に形成されている。孔201-2は、切れ込み185-2と側面175および側面172との間であって、側面175および側面172の近傍に形成されている。孔201-3は、切れ込み185-3と側面175および側面173との間であって、側面175および側面173の近傍に形成されている。孔201-4は、切れ込み185-4と側面174および側面173との間であって、側面174および側面173の近傍に形成されている。
孔201-1乃至201-4は、それぞれ、切れ込み185-1乃至185-4と側面172乃至175との間に形成されている。
孔201-1乃至201-4の加工面171上の周上のいずれかの点と形成部181の周上のいずれかの点とを結ぶ仮想的な直線は、切れ込み182-1乃至182-4または切れ込み183-1乃至183-4の少なくとも一方と交差し、切れ込み184-1乃至184-4または切れ込み185-1乃至185-4の少なくとも一方と交差する。
孔202-1乃至202-4は、それぞれ、底面176から加工面171まで貫通している。孔202-1乃至202-4には、それぞれ、ガイドピン56または図示せぬガイドピンが挿入される。孔202-1は、切れ込み185-1と側面174との間であって、孔201-1の左隣に形成されている。孔202-2は、切れ込み185-2と側面175との間であって、孔201-2の左隣に形成されている。孔202-3は、切れ込み185-3と側面175との間であって、孔201-3の右隣に形成されている。孔202-4は、切れ込み185-4と側面174との間であって、孔201-4の右隣に形成されている。
なお、切れ込み182-1乃至182-4、切れ込み183-1乃至183-4、切れ込み184-1乃至184-4並びに切れ込み185-1乃至185-4は、非対称に形成するようにしてもよい。切れ込み182-1乃至182-4、切れ込み183-1乃至183-4、切れ込み184-1乃至184-4並びに切れ込み185-1乃至185-4の加工面171における長手方向の長さは、それぞれ、異なる長さとするようにしてもよい。
このように、切れ込み184-1乃至184-4は、切れ込み182-1乃至182-4または切れ込み183-1乃至183-4の長さ方向と交差する方向に所定の第3の距離で、切れ込み182-1乃至182-4または切れ込み183-1乃至183-4を囲うように配置されている。切れ込み184-1乃至184-4は、加工面171に対向する面である対向面である底面176から加工面171まで貫通する切れ込みであって、長さ方向において所定の位置で途切れている切れ込みである。
切れ込み185-1乃至185-4は、側面172乃至側面175のうちのいずれかと切れ込み184-1乃至184-4との間または切れ込み182-1乃至182-4若しくは切れ込み183-1乃至183-4と切れ込み184-1乃至184-4との間に、切れ込み184-1乃至184-4の長さ方向に交差する方向に所定の第4の距離で切れ込み184-1乃至184-4の途切れている部分に沿うように配置されている。切れ込み185-1乃至185-4は、対向面である底面176から加工面171まで貫通する切れ込みである。
ダイ31は、プレス加工装置に設けることができる。
なお、プレス加工の金型11は、順配置構造を例に説明したが、逆配置構造にすることもできる。この場合、ダイ31は、上型に設けられ、パンチ51は、下型に設けられる。
また、以上で説明した形成部81および形成部181の形状は、一例であり、所望の形状とすることができる。形成部81の周が複数の角や複数の凹凸などを含む複雑な形状である場合、切れ込み82-1乃至82-4は、形成部81の周に接し、形成部81の周の全体を内側に収める長方形または円形などの周を基準にして、その基準となる長方形または円形などの周から所定の距離で形成部81を囲うように配置される。同様に、形成部181の周が複数の角や複数の凹凸などを含む複雑な形状である場合、切れ込み182-1乃至182-4は、形成部181の周に接し、形成部181の周の全体を内側に収める長方形または円形などの周を基準にして、その基準となる長方形または円形などの周から所定の距離で形成部181を囲うように配置される。
なお、上述のように、抜き加工は一例であり、プレス加工であれば、トリミング加工や曲げ加工などいずれの加工にも適用できる。
また、プレス加工される材料は、鉄材、非鉄金属材料または非金属材料などいずれの材料であってもよい。さらに、いずれの方式のプレス加工装置であっても、プレス加工の金型11を用いることができる。
また、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
11 金型, 21 上型, 22 下型, 31 ダイ31, 32 ダイプレート, 33 ダイホルダ, 51 パンチ, 52 パンチプレート, 53 パンチホルダ, 54 パンチプレート, 55 ストリッパ, 56 ガイドピン, 71 加工面, 72乃至75 側面, 76 底面, 81 形成部, 82-1乃至82-4,83-1乃至83-4並びに84-1および84-2 切れ込み, 92-1-1乃至94-2-2,101-1乃至101-4並びに102-1乃至102-4 孔, 171 加工面, 172乃至175 側面, 176 底面, 181 形成部, 182-1乃至82-4,183-1乃至183-4,184-1乃至84-4並びに185-1乃至185-4 切れ込み, 201-1乃至201-4および202-1乃至202-4 孔

Claims (7)

  1. プレス加工の対象である材料を対応するパンチと挟んで加工する形成部の周であって、前記形成部が設けられている面である加工面における周の長さ方向と交差する方向に所定の第1の距離で前記形成部を囲うように配置されている、前記加工面に対向する面である対向面から前記加工面まで貫通する切れ込みであって、長さ方向において所定の位置で途切れている切れ込みである第1の切れ込みと、
    前記形成部と前記第1の切れ込みとの間または前記加工面に直交する側面のうちのいずれかと前記第1の切れ込みとの間に、前記第1の切れ込みの長さ方向に交差する方向に所定の第2の距離で前記第1の切れ込みの途切れている部分に沿うように配置されている、前記対向面から前記加工面まで貫通する切れ込みである第2の切れ込みと
    が形成され、
    前記側面上のいずれかの点と前記形成部の周上のいずれかの点とを結ぶ仮想的な直線は、前記第1の切れ込みまたは前記第2の切れ込みの少なくとも一方と交差する
    プレス加工の金型のダイ。
  2. 請求項1に記載のプレス加工の金型のダイにおいて、
    前記第1の切れ込みまたは前記前記第2の切れ込みのうち、前記側面に近いいずれか一方と前記側面との間に、固定のための孔がさらに形成されている
    プレス加工の金型のダイ。
  3. 請求項2に記載のプレス加工の金型のダイにおいて、
    前記孔の前記加工面上の周上のいずれかの点と前記形成部の周上のいずれかの点とを結ぶ仮想的な直線は、前記第1の切れ込みまたは前記第2の切れ込みの少なくとも一方と交差する
    プレス加工の金型のダイ。
  4. 請求項1に記載のプレス加工の金型のダイにおいて、
    前記第1の切れ込みの長さ方向と前記第2の切れ込みの長さ方向とに重なる長さは、前記第1の切れ込みの長さ方向に直交する方向における、前記第1の切れ込みと前記第2の切れ込みとの距離よりも長い
    プレス加工の金型のダイ。
  5. 請求項1に記載のプレス加工の金型のダイにおいて、
    前記第1の切れ込みに対して前記第2の切れ込みが形成されている側と対向する側に、前記第1の切れ込みの途切れている部分を、前記第2の切れ込みと挟み込むように配置されている、前記対向面から前記加工面まで貫通する切れ込みである第3の切れ込みがさらに形成されている
    プレス加工の金型のダイ。
  6. 請求項1に記載のプレス加工の金型のダイにおいて、
    前記第1の切れ込みまたは前記第2の切れ込みの長さ方向と交差する方向に所定の第3の距離で、前記第1の切れ込みまたは前記第2の切れ込みを囲うように配置されている、前記対向面から前記加工面まで貫通する切れ込みであって、長さ方向において所定の位置で途切れている切れ込みである第3の切れ込みと、
    前記側面のうちのいずれかと前記第3の切れ込みとの間または前記第1の切れ込み若しくは前記第2の切れ込みと前記第3の切れ込みとの間に、前記第3の切れ込みの長さ方向に交差する方向に所定の第4の距離で前記第3の切れ込みの途切れている部分に沿うように配置されている、前記対向面から前記加工面まで貫通する切れ込みである第4の切れ込みと
    がさらに形成され、
    前記側面上のいずれかの点と前記形成部の周上のいずれかの点とを結ぶ仮想的な直線は、前記第1の切れ込みまたは前記第2の切れ込みの少なくとも一方に交差し、前記第3の切れ込みまたは前記第4の切れ込みの少なくとも一方に交差する
    プレス加工の金型のダイ。
  7. 請求項1に記載のプレス加工の金型のダイを備えるプレス加工装置。

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