JP6330452B2 - フランジ曲げ加工装置及びフランジ曲げ加工方法 - Google Patents

フランジ曲げ加工装置及びフランジ曲げ加工方法 Download PDF

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Description

本発明は、ワークに対してフランジ曲げ加工を行うフランジ曲げ加工装置及びフランジ曲げ加工方法に関する。
下記特許文献1には、ワークに対して絞り加工を施すのに併せて、ワークの一部に対しフランジ加工を施すプレス型が開示されている。このプレス型は、ポンチの下降によりダイ上のワークに対して絞り加工を行う。このとき、ポンチの側方に位置するプッシュロッドの下降によって、スパッドカムが、その一端が押し下げられて上下方向に揺動して他端が上方に移動する。この移動に伴いフランジポンチが上昇してワークの周縁に対して下方からフランジ加工を施す。
特開昭58−84620号公報
ところで、上記した従来のプレス型は、フランジ加工を行う際に、プッシュロッドの下降によってスパッドカムを揺動させるという「てこ」の原理を利用している。このため、これらプッシュロッドなどフランジ加工に必要な機構部が大型化する傾向にある。
そこで、本発明は、フランジ加工に必要な機構部の大型化を抑制することを目的としている。
本発明は、ワークに対して第1の方向に移動するカムドライバと、カムドライバに摺接しつつ第1の方向とは逆の第2の方向に移動してワークのフランジ曲げ加工を行うフランジ曲げ型と、カムドライバの第1の方向への移動を、フランジ曲げ型の第2の方向への移動に変換する中継カムと、を有することを特徴とする。
フランジ曲げ型は、カムドライバが挿入されるカムドライバ挿入孔を備えて、カムドライバの周囲を囲むようにして配置されている。
本発明によれば、フランジ曲げ型がカムドライバに接触しながら互いに逆方向に移動する構成としているので、フランジ曲げ型及びカムドライバなどのフランジ曲げ加工に必要な機構部をコンパクトにまとめることができ、フランジ曲げ加工に必要な機構部の大型化を抑制することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係わる曲げ加工装置を含む図3のA−A線に対応する断面図である。 図2は、図1に対し曲げ加工を実施した後の曲げ加工装置の断面図である。 図3は、図1の曲げ加工装置を適用したプレス型の上型側の部材を省略した構成をワークと共に示す斜視図である。 図4は、図3のプレス型に適用した曲げ加工装置の斜視図である。 図5は、図1の曲げ加工装置と同様の機構を備える曲げ加工装置を適用したプレス型の他の例の全体構成を示す斜視図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
本発明の一実施形態に係わるフランジ曲げ加工装置1の基本的な構成を図1に示す。なお、以下の説明では、「曲げ加工」、「曲げ型」等と記載されている箇所の大部分は「フランジ」を省略している。この曲げ加工装置1は、図3に示すプレス型に適用可能である。すなわち、図3のプレス型は曲げ加工装置1を含むように構成することができる。なお、図3のプレス型では上型側の型部材を省略している。ここでのワークWはパネル材であり、自動車の車体パネルであるフェンダパネルを構成している。図3のプレス型では、フェンダパネルに形成したガスフィラー孔となる被加工孔Whの周縁に対し曲げ加工装置1によりフランジ加工を行うとともに、ワークWの周縁に対してトリム刃2を用いてトリム加工を行う。
プレス型は、図1に示すように下型ホルダ3上に下型インサートパンチ5を固定している。これら下型ホルダ3及び下型インサートパンチ5は第1の型を構成している。一方、上記したトリム刃2は第2の型を構成している。トリム刃2に対応して下型ホルダ3の周縁にはトリム用の切刃3aを備えている。
下型インサートパンチ5は、大略円筒形状であって上下方向に貫通する貫通孔5aを備え、その貫通孔5aに、曲げ加工装置1に含まれる曲げ型本体としての曲げ刃7を、図1中で上下動可能に収容している。下型ホルダ3及び下型インサートパンチ5の上方には、パッド9を上下動可能に配置してあり、パッド9は、図1のように下降した状態で、ワークWを下型ホルダ3及び下型インサートパンチ5との間で保持する。パッド9には、下型インサートパンチ5の貫通孔5aに対応する貫通孔9aを設けている。
図1の状態から、下型インサートパンチ5及びパッド9に対し曲げ刃7が上昇することで、図2に示すように、ワークWに対して下方からフランジ曲げ加工を行って、被加工孔Whの周縁にフランジFを形成する。曲げ刃7は、全体として大略円筒形状であり、底部に位置する基部7aと、基部7aの外周縁から上方に向けて突出する円筒部7bとを備えている。そして、この円筒部7bの基部7aと反対側の上部側の外周縁部が、下型インサートパンチ5の貫通孔5a及びパッド9の貫通孔9aの内面に沿って上方に移動することで、ワークWに対してフランジ曲げ加工がなされる。
曲げ刃7の基部7aの中心には、上下方向に貫通する、断面形状がほぼ正方形のカムドライバ挿入孔7cを形成してあり、カムドライバ挿入孔7cには、カムドライバ11を上下方向に移動可能に挿入している。カムドライバ11の上方には、上型側のプッシュロッド13を配置している。プッシュロッド13は、上型ホルダ15の下部に保持具17を介して保持され、上型ホルダ15の下降に伴う下降によってカムドライバ11を押し下げる。ここで、カムドライバ11の下方への移動方向を第1の方向とし、この第1の方向を図1中の矢印Aで示している。
カムドライバ11は、軸部19と、軸部19の下部に形成されるカム部21とを備えている。軸部19は、カムドライバ挿入孔7cに挿入可能なように、軸部19に直交する方向の断面形状がほぼ正方形である。カム部21は、図1中で左右方向の幅が軸部19の同方向の幅より大きく、その左右方向両側の側面21aと、各側面21aの下部に連続するカム面21bとを備えている。カム面21bは、側面21aと同様に軸部19を中心として左右両側に設けられ、この左右両側のカム面21bは、下部の先端側が上部の基端側よりも軸部19の中心側に位置するよう傾斜する傾斜面として形成してある。カム部21の先端(下端)平坦面21cとなっている。
カムドライバ11の下方への移動方向である第1の方向前方には、中継カム23を、左右両側の一対のカム面21bに対応して左右一対設けている。各中継カム23は、一対のカム面21bに対して摺動する第1のカム面23aをそれぞれ備えており、図1中で左右方向に移動可能である。カムドライバ11のカム面21bと中継カム23の第1のカム面23aとは、互いに平行であり、第1の摺動部を構成している。
したがって、カムドライバ11が下方に移動することによって、カムドライバ11のカム面21bと中継カム23の第1のカム面23aとが互いに摺動し、一対の中継カム23が互いに離反する方向に移動する。つまり、図1中で左側の中継カム23は左方向に、図1中で右側の中継カム23は右方向に、それぞれ移動する。これらの移動方向は、図1中のBで示しており第3の方向となる。第3の方向Bと第1の方向Aとは互いに直交している。
すなわち、カムドライバ11と中継カム23との間には、カムドライバ11と中継カム23とが互いに摺動し、かつ、カムドライバ11の第1の方向Aへの移動によって中継カム23を第1の方向Aと直交する第3の方向Bに移動させる第1の摺動部が設けられている。中継カム23は、カムドライバ11が摺動する第1のカム面23aと反対側に、第2のカム面23bを備えている。これら第1のカム面23aと第2のカム面23bとは、ほぼ90度の角度を成している。
上記した一対の中継カム23の上方には、カムドライバ11の周囲を囲むようにして配置したカムスライド25を、上下動可能に設けている。カムスライド25は、前述した曲げ型本体としての曲げ刃7とで、曲げ型を構成している。すなわち、曲げ型は、曲げ刃7と、この曲げ刃7と中継カム23との間に設けられるカムスライド25と、を含むことになる。
カムスライド25は、いずれも上下方向に延びる上部27及び下部29を有し、上部27がカムドライバ11の軸部19に近づくように下部29に対して屈曲形成されている。上部27は、カムドライバ11の軸部19が摺動可能に挿入される摺動孔27aを備え、下部29は、カムドライバ11のカム部21が上下動可能に挿入される移動孔29bを備える。摺動孔27aは、軸部19の断面形状に整合するように断面形状がほぼ正方形であり、移動孔29bは、摺動孔27aよりも大きく、カム部21の外形形状に整合している。
すなわち、カムスライド25の上部27は、カムドライバ11の軸部19に近づくように屈曲形成されることで、カムドライバ11の軸部19の側面に対して面接触し、これら相互間に摺接部31が形成される。また、カムスライド25の下部29は、図1の状態でカムドライバ11のカム部21の外側に位置する。
カムスライド25の下部29は、下端に、中継カム23の第2のカム面23bに対して摺動するカム面29aを備えている。カム面29aは、中継カム23が図1の矢印B方向に移動するときに、中継カム23の第2のカム面23bに対して摺動することで、カムスライド25を矢印Cで示す上方に移動させる。カムスライド25のカム面29aと中継カム23の第2のカム面23bとは、互いに平行であり、第2の摺動部を構成している。
上記したカムスライド25の矢印Cで示す上方への移動方向を第2の方向とする。すなわち、カムスライド25は、カムドライバ11の第1の方向Aへの移動に伴って、カムドライバ11に対し摺接部31にて摺接しつつ第1の方向Aとは逆の第2の方向Cに向けて移動する。したがって、中継カム23と曲げ型の一部を構成するカムスライド25との間には、中継カム23とカムスライド25とが互いに摺動し、かつ、中継カム23の第3の方向Bへの移動によってカムスライド25を第2の方向Cに向けて移動させる第2の摺動部が設けられている。
カムスライド25の上部には、前述した曲げ刃7を複数のボルト26により締結固定している。曲げ刃7の内側には、ボルト26を上部から挿入するための座ぐり7dを設けてあり、座ぐり7dからボルト26を挿入してカムスライド25の上部27に形成してあるねじ孔27bに締結する。したがって、曲げ刃7は、カムスライド25の矢印Cで示す上方への移動とともに一体的に上方に移動する。すなわち曲げ刃7は、カムスライド25の第2の方向Cへの移動に伴って第2の方向へ移動することでワークWに対してフランジ曲げ加工を行う。
下型インサートパンチ5は、曲げ刃7がガイドされて移動する部分の貫通孔5aより下方部位が、貫通孔5aに対して拡径された空間5bを備える。また、この空間5bに対応して下型ホルダ3には、空間5bの下部に連通する凹所3bが形成されている。凹所3bの底部には、図1中で上方から下方を見た平面視でほぼ正方形状のベース33を収容固定している。
ベース33は、底壁33aと、底壁33aの図1中で左右両側及び図1中の紙面に直交する方向の両側から上方に向けて立ち上がって周囲四方に位置する側壁33bとを備えている。そして、側壁33bの内側の底壁33a上にウェアプレート35を介して前述した中継カム23を、矢印B方向に移動可能に載せている。なお、中継カム23における第1のカム面23a及び第2のカム面23bが形成されている部位の大部分は、側壁33bの上端から上方に突出している。
ベース33の上部には、カムスライド25の周囲を囲むようにケーシング37を図示しないボルトによって固定し、さらにケーシング37の上端にはスプリング受けプレート39を図示しないボルトによって固定している。スプリング受けプレート39の中央には、カムスライド25の上部27が移動可能に挿入される貫通孔39aを設けている。また、スプリング受けプレート39の下面には凹部39bを形成し、凹部39bに対向する位置のカムスライド25の下部29の上部には、スプリング挿入穴29cを形成する。
そして、スプリング挿入穴29cに圧縮コイルスプリング41を挿入配置し、圧縮コイルスプリング41の上端を凹部39bに入り込ませた状態で、スプリング受けプレート39をケーシング37に固定する。これにより、カムスライド25は、圧縮コイルスプリング41の弾性力により下方に向けて押し付けられ、カムスライド25のカム面29aが中継カム23の第2のカム面23bに圧接される図1の状態となる。このとき、カムスライド25の下部29の上端とスプリング受けプレート39との間には、カムスライド25が図1の状態から上方に移動できるように隙間が形成されている。なお、圧縮コイルスプリング41はカムスライド25の周方向に複数設けてある。
図3に示すプレス型は、ワークWである自動車のフェンダパネルを下型ホルダ3上に載置した状態を示しており、図1に示したパッド9、上型ホルダ15、トリム刃2など上型側の型部材及び、カムドライバ11は省略している。図4は、図3に適用される曲げ加工装置1の斜視図であり、図1に示した曲げ加工装置1に対し、曲げ刃7の上端面が水平面に対してより傾斜するなど、全体の形状が多少異なっているが、基本的な構造は同じである。なお、図4では、上型側のプッシュロッド13が曲げ刃7内に入り込んだ状態を示している。
図3に示すプレス型は、下型ホルダ3の外周縁部に、図1にも示してあるがトリム用の切刃3aを備えている。また、トリム用の切刃3aの延設方向適宜間隔に複数のスクラップカッタ43を切刃3aと一体的に設けている。スクラップカッタ43に対応して上型側のトリム刃2にも図示しないスクラップカッタを設けている。
したがって、上型ホルダ15が下降することで、前述したように曲げ加工装置1によりフランジ加工を行うと同時に、下型ホルダ3のトリム用の切刃3a及び上型側のトリム刃2によりワークWの周縁がトリム加工される。トリム加工の際には、ワークWの周縁に沿った形状のスクラップが発生するが、このスクラップは、スクラップカッタ43と上型側の図示しないスクラップカッタとによって複数に分断される。
次に作用を説明する。図1は、パッド9が下降してワークWを下型ホルダ3及び下型インサートパンチ5との間で保持した状態であって、曲げ刃7が上昇する前のフランジ加工前の状態を示している。このフランジ加工前の状態では、カムドライバ11及びプッシュロッド13は上昇位置にあり、これに対してカムスライド25が下降位置にある。これに対応して一対の中継カム23は互いに接近した位置にある。
図1の状態から、上型ホルダ15の下降に伴って、プッシュロッド13が下降してカムドライバ11が押されて下降する。カムドライバ11の下降により、そのカム面21bが中継カム23の第1のカム面23aに押し付けられてこれらカム面21b,23aが互いに摺動し、一対の中継カム23が互いに離反する方向(矢印B方向)にウェアプレート35上を移動する。
一対の中継カム23が互いに離反する方向に移動すると、中継カム23の第2のカム面23bがカムスライド25のカム面29aに押し付けられてこれらカム面23b,29aが互いに摺動する。これにより、カムスライド25が圧縮コイルスプリング41の弾性力に抗して上方に向けて矢印C方向に移動する。このとき、カムスライド25は、上部27がカムドライバ11の軸部19にガイドされるようにして摺接部31にて摺接しつつ、ケーシング37内を上昇する。
カムスライド25の上昇移動は、下部29の上端がプレート39の下面に近接した時点で停止する。カムスライド25が上昇移動するときには、曲げ刃7も一体となって上昇し、これにより図2に示すように、下型インサートパンチ5及びパッド9との間でワークWに対してフランジ加工を実施し、被加工孔Whの周縁にフランジFが形成される。
また、フランジ加工とほぼ同時に、上型ホルダ15の下降によって図1に示すトリム刃2も下降し、図3に示す切刃3aとの間でワークWの周縁に対してトリム加工を実施する。トリム加工の際には、ワークWの周縁に沿った形状のスクラップが発生するが、このスクラップは、スクラップカッタ43と上型側の図示しないスクラップカッタとによって複数に分断される。スクラップを複数に小さく分断することで、後処理が容易となる。
以上のように、本実施形態によれば、カムドライバ11の下方に中継カム23が位置し、曲げ刃7を上昇移動させるカムスライド25が、カムドライバ11の周囲に配置された状態で摺接部31にて摺接しつつ上昇移動する。すなわち、曲げ刃7と一体のカムスライド25がカムドライバ11の軸部19に接触しながら互いに逆方向に移動する構成となっている。このため、カムドライバ11やカムスライド25及び曲げ刃7などを備える曲げ加工装置1は、全体としてコンパクトにまとまり、フランジ加工に必要な機構部の大型化を抑制でき小型化を達成できる。
また、曲げ加工装置1は、上記したようにカムドライバ11の周囲を囲むようにカムスライド25及び曲げ刃7を配置して小型化していることから、図3に示すようなプレス型において、パネル状のワークWの周縁より内側に配置することが可能となる。このため、プレス型全体の小型化を達成できる上、曲げ加工装置1によるフランジ加工とトリム刃2及び切刃3aによるトリム加工とを、同一工程でほぼ同時に行うことができる。フランジ加工とトリム加工とを同一工程で行うことで、これらを別工程で行う場合に比較して作業工程を短縮でき、製造コスト低減に寄与することができる。
また、本実施形態によれば、カムドライバ11と中継カム23との間には、これらが互いに摺動し、かつ、カムドライバ11の第1の方向Aへの移動によって中継カム23を第1の方向Aと直交する第3の方向Bに移動させる第1の摺動部が設けられている。さらに、中継カム23とカムスライド25との間には、これらが互いに摺動し、かつ、中継カム23の第3の方向Bへの移動によってカムスライド25を第2の方向Cに移動させる第2の摺動部が設けられている。
このため、本実施形態では、第1の摺動部を有することで、カムドライバ11の第1の方向Aへの移動によって、中継カム23を第1の方向Aと直交する第3の方向Bに移動させることができる。さらに、第2の摺動部を有することで、中継カム23の第3の方向Bに移動によりカムスライド25が上昇して曲げ刃7を上昇させ、フランジ加工を容易に行うことができる。
また、本実施形態によれば、第1の摺動部は、カムドライバ11のカム面21bと中継カム23の第1のカム面23aとを備え、第2の摺動部は、中継カム23の第2のカム面23bとカムスライド25のカム面29aとを備えている。このため、第1の摺動部では、カム面21bと第1のカム面23aとの互いの摺動によって、カムドライバ11の下方への移動を中継カム23の横方向への移動に円滑に変換できる。また、第2の摺動部では、第2のカム面23bとカム面29aとの互いの摺動によって、中継カム23の横方向への移動をカムスライド25の上方への移動に円滑に変換できる。
また、本実施形態によれば、曲げ型は、曲げ型本体である曲げ刃7と、この曲げ刃7と中継カム23との間に位置するカムスライド25と、を含んでいる。このため、曲げ刃7を形状の異なるものに適宜変更でき、各種のワークに対応することが可能となる。
また、本実施形態によれば、ワークWが載置され、曲げ刃7との間でワークWに対してフランジ加工を行う下型インサートパンチ5を含む第1の型を備え、下型ホルダ3を含む第1の型は、カムドライバ11の第1の方向Aと同方向に移動するトリム刃2との間で、ワークWに対してプレス加工を行う。
このような構成とすることで、前述したように、ワークWの周縁から離れた中央側に配置した曲げ加工装置1によるフランジ加工と、ワークWの周縁に対するトリム刃2によるトリミング加工とを同一工程でほぼ同時に行うことができる。これにより、これらフランジ加工とトリム加工とを別工程とした場合に比較して、作業工程を短縮し、製造コストを低減することができる。
図5は、図3に対応する、自動車の車体パネルであるリアフロアパネルをワークWとした例である。ここでのワークWはほぼ長方形状となっており、図3と同様に下型ホルダ3上に載置してある。ワークWには、例えば電気配線を通すための3つの被加工孔Whを設けてあり、この被加工孔Whに対し、下型ホルダ3に設けてある3つの曲げ加工装置1によって、図1、図3と同様にしてフランジ加工を実施する。なお、図5においても、図3と同様に上型側の型部材は省略している。
また、ここでのワークWは、ほぼ長方形状の長辺部に対応する二辺部のみをトリム加工する。したがって、下型ホルダ3には上記の二辺部に対応する部位にのみトリム用の切刃3aを設けている。また、この2つの切刃3aの延設方向のほぼ中央位置には、スクラップカッタ43を設けている。これらトリム用の切刃3a及びスクラップカッタ43に対応して、図示していないが上型側にも、図3と同様にしてトリム用の切刃及びスクラップカッタをそれぞれ設けている。45は、スクラップ排出用のシュータである。
図5の例においても、曲げ加工装置1によって被加工孔Whに対してフランジ加工を行うとトリム加工とを同一工程でほぼ同時に行う。したがって、この場合にも、曲げ加工装置1によるフランジ加工と切刃3aによるトリム加工とを、同一工程でほぼ同時に行うことができ、これらを別工程で行う場合に比較して作業工程を短縮でき、製造コスト低減に寄与することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、これらの実施形態は本発明の理解を容易にするために記載された単なる例示に過ぎず、本発明は当該実施形態に限定されるものではない。本発明の技術的範囲は、上記実施形態で開示した具体的な技術事項に限らず、そこから容易に導きうる様々な変形、変更、代替技術なども含むものである。
例えば、上記した実施形態では、自動車の車体パネルをワークWとして説明したが、他のパネル材に対しても本発明を適用することができる。また、被加工孔Whに対してその全周をフランジ加工するようにしているが、曲げ刃7などの形状を変更することで、その一部をフランジ加工することもできる。
また、上記した実施形態では、中継カム23を、カムドライバ11に対し図1中で左右両側に一対設ける構成としたが、紙面に直交する方向の両側にも一対配置して、全部で4つ設けてもよい。この場合には、カムドライバ11のカム部21に、図1中で紙面に直交する方向の両側の下面に、カム面21bと同様なカム面が必要となる。そして、図1中で紙面に直交する方向の両側の一対の中継カムは、カムドライバ11の下方への移動によって、図1中で紙面に直交する方向に互いに離反するように移動し、図1に示してある中継カム23と協働してカムスライド25を上方に押し上げる。
また、上記した実施形態では、カムスライド25は、カムドライバ11の周囲を囲むような一つの筒形状部材としたが、中継カム23に対応して個別に設けるようにしてもよい。例えば、図1のように中継カム23を左右一対設けた場合には、これに対応してカムスライド25は左右の二つの部材に分割する。
また、上記した実施形態では、カムドライバ11の軸部19の断面形状をほぼ正方形として説明したが、円形でもよい。この場合には、曲げ刃7のカムドライバ挿入孔7c及び、カムスライド25の摺動孔27aも円形とする。
W ワーク
Wh 被加工孔
1 曲げ加工装置
2 トリム刃(第2の型)
3 下型ホルダ(第1の型)
5 下型インサートパンチ(第1の型)
7 曲げ刃(曲げ型本体、曲げ型)
11 カムドライバ
21b カムドライバのカム面(第1の摺動部)
23 中継カム
23a 中継カムの第1のカム面(第1の摺動部)
23b 中継カムの第2のカム面(第2の摺動部)
25 カムスライド(曲げ型)
29a カムスライドのカム面(第2の摺動部)

Claims (6)

  1. ワークに対して第1の方向に移動するカムドライバと、
    前記第1の方向とは逆の第2の方向に移動することで前記ワークに対してフランジ曲げ加工を行うフランジ曲げ型と、
    前記カムドライバの第1の方向前方に設けられ、前記カムドライバの第1の方向への移動を、前記フランジ曲げ型の第2の方向への移動に変換する中継カムと、を有し、
    前記フランジ曲げ型は、前記カムドライバが挿入されるカムドライバ挿入孔を備えて、前記カムドライバの周囲を囲むようにして配置され、前記カムドライバに摺接しつつ前記第2の方向に移動することを特徴とするフランジ曲げ加工装置。
  2. 前記カムドライバと前記中継カムとの間には、前記カムドライバと前記中継カムとが互いに摺動し、かつ、前記カムドライバの第1の方向への移動によって前記中継カムを前記第1の方向と直交する第3の方向に移動させる第1の摺動部が設けられ、前記中継カムと前記フランジ曲げ型との間には、前記中継カムと前記フランジ曲げ型とが互いに摺動し、かつ前記中継カムの第3の方向への移動によって前記フランジ曲げ型を前記第2の方向に移動させる第2の摺動部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のフランジ曲げ加工装置。
  3. 前記第1の摺動部は、前記カムドライバに設けられたカム面と、前記中継カムに設けられた第1のカム面と、を備え、前記第2の摺動部は、前記中継カムに設けられた第2のカム面と、前記フランジ曲げ型に設けられたカム面と、を備えることを特徴とする請求項2に記載のフランジ曲げ加工装置。
  4. 前記フランジ曲げ型は、曲げ型本体と、この曲げ型本体と前記中継カムとの間に設けられるカムスライドと、を含むことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載のフランジ曲げ加工装置。
  5. 前記ワークが載置され、前記フランジ曲げ型との間で前記ワークに対してフランジ曲げ加工を行う第1の型を備え、前記第1の型は、前記カムドライバの第1の方向と同方向に移動する第2の型との間で、前記ワークに対してプレス加工を行うことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載のフランジ曲げ加工装置。
  6. カムドライバがワークに対して第1の方向に移動することで、前記カムドライバの第1の方向前方に設けられた中継カムが、前記カムドライバの周囲を囲むようにして配置されたフランジ曲げ型を、該フランジ曲げ型に形成されているカムドライバ挿入孔に前記カムドライバが挿入された状態で、前記カムドライバに摺接させつつ前記第1の方向とは逆の第2の方向に移動させ、
    前記フランジ曲げ型の前記第2の方向への移動によって前記ワークに対してフランジ曲げ加工を行うことを特徴とするフランジ曲げ加工方法。
JP2014090913A 2014-04-25 2014-04-25 フランジ曲げ加工装置及びフランジ曲げ加工方法 Active JP6330452B2 (ja)

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