JP7183001B2 - 内面接合装置および接合方法 - Google Patents

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Description

本発明は金属製の管の接合に用いる内面接合装置、挿入部材および接合方法に関する。
特許文献1には、FRPM(Fiberglass Reinforced Plastic Mortar)管などの樹脂管を接合するための内面接合装置が開示されている。当該内面接合装置は、既設の管の、別の管の受口に挿入される挿し口の端面に係り合う反力用治具と、新たな管の、既設の管から遠いほうの端部に係り合う接合用フックとを備える。一端が反力用治具に連結され、他端が接合用フックに連結されたワイヤにより、接合用フックと反力用治具とが互いに引き寄せられることで、新たな管の挿し口が既設の管の受口に挿入されて、新たな管が既設の管に接合される。
特許第3392287号公報
ところで、例えばダクタイル管などの金属製の管を接合する場合などには、FRPM管を接合する場合と比較して挿入力が大きくなる。特許文献1に開示されている内面接合装置により管を接合する場合、挿入力が大きくなると、当該内面接合装置が破損する虞がある。内面接合装置が破損すると、反力用治具との連結が解除されたワイヤ、または破損した内面接合装置の破片などにより、作業者に危険が及ぶ虞がある。
本発明の一態様は、内面接合装置が破損した場合に作業者に及ぶ危険性を低減可能な内面接合装置などを実現することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る内面接合装置は、既設管の周方向に沿った複数の位置のそれぞれに向けて延びる伸縮式のアームを複数個有するアームセットと、前記複数個のアームのそれぞれの先端に設けられ、前記既設管の挿し口側の端面または受口側の拡径部のいずれかに当接する第1当接治具と、前記第1当接治具に連結されるとともに、前記既設管に対して新たに接合される接合管に対して、前記既設管と接合される方向の張力を加える張力部材と、前記張力部材と前記アームセットとを接続し、前記張力部材と前記第1当接治具との連結が解除された場合における、前記アームセットに対する前記張力部材の移動を制限する制限部材と、を備える。
上記の構成によれば、内面接合装置は、アームセットに含まれるアームの先端に設けられた第1当接治具により、既設管の挿し口側の端面に当接する。内面接合装置は、第1当接治具に連結された張力部材により、接合管に対して既設管と接合される方向の張力を加えることで、既設管と接合管とを接合する。
張力部材は、制限部材により、張力部材と第1当接治具との連結が解除された場合における、アームセットに対する移動を制限されている。このため、張力部材と第1当接治具との連結が解除された場合に、張力部材が接合管の外部で作業を行う作業者に到達する虞が低減される。したがって、内面接合装置が破損した場合における作業者の危険性を低減できる。
また、本発明の一態様に係る挿入部材は、(i)既設管の受口と、前記既設管に対して新たに接合される接合管の挿し口との間、または(ii)既設管の挿し口と、前記既設管に対して新たに接合される接合管の受口との間、のいずれかにおいて、前記既設管の周方向に沿った複数の位置のそれぞれに当接するよう設けられる、複数個の第2当接治具と、前記複数個の第2当接治具のうち、互いに対向し合う2つの第2当接治具の間を連結する連結部材と、を備える。
上記の構成によれば、管の接合時に使用される、互いに対向し合う2つの第2当接治具が、連結部材により連結される。例えば2つの第2当接治具の一方が管の周方向に沿った下方の位置に当接する場合、2つの第2当接治具の他方は、管の周方向に沿った上方の位置に当接する。このため、第2当接治具を管の周方向に沿った上方の位置に当接させるために、作業者が管の内部で第2当接治具を保持する必要がない。したがって、作業者が管の外部で作業できるため、内面接合装置が破損した場合における作業者の危険性を低減できる。
また、本発明の一態様に係る挿入部材において、前記連結部材は、当該連結部材により連結される前記2つの第2当接治具の間の距離を変更可能な伸縮部材であってもよい。
上記の構成によれば、2つの第2当接治具の間の距離を、既設管の周方向に沿った複数の位置に当接させる場合と、他の場合とで異ならせることができる。例えば挿入部材を移動させる場合に、2つの第2当接治具の間の距離を、既設管の周方向に沿った複数の位置に当接させる場合における距離よりも短くすることで、容易に移動させることができる。したがって、挿入部材の利便性を向上させることができる。
また、本発明の一態様に係る内面接合装置は、既設管の周方向に沿った複数の位置のそれぞれに向けて延びる伸縮式のアームを複数個有するアームセットと、前記アームの先端に設けられ、前記既設管の挿し口側の端面または受口側の拡径部のいずれかに当接する第1当接治具と、前記第1当接治具に連結されるとともに、前記既設管に対して新たに接合される接合管に対して、前記既設管と接合される方向の張力を加える張力部材と、前記既設管から前記接合管への物体の移動経路の少なくとも一部を遮蔽する遮蔽部材と、を備える。
上記の構成によれば、内面接合装置は、アームセットに含まれるアームの先端に設けられた第1当接治具により、既設管の挿し口側の端面に当接する。内面接合装置は、第1当接治具に連結された張力部材により、接合管に対して既設管と接合される方向の張力を加えることで、既設管と接合管とを接合する。
このとき、遮蔽部材が、既設管から接合管への物体の移動経路の少なくとも一部を遮蔽する。このため、既設管の内部で内面接合装置が破損した場合に、内面接合装置の破片などが接合管の外部で作業を行う作業者に到達する虞が低減される。したがって、内面接合装置が破損した場合における作業者の危険性を低減できる。
また、本発明の一態様に係る内面接合装置は、上記の挿入部材のいずれかをさらに備え、前記遮蔽部材は、前記連結部材に取り付けられた第1の遮蔽板を含んでもよい。
上記の構成によれば、挿入部材の連結部材に取り付けられた第1の遮蔽板が、既設管から接合管への物体の移動経路の少なくとも一部を遮蔽する。したがって、内面接合装置が破損した場合における作業者の危険性を低減できる。
また、本発明の一態様に係る内面接合装置において、前記遮蔽部材は、前記張力部材に取り付けられた第2の遮蔽板を含んでもよい。
上記の構成によれば、張力部材に取り付けられた第2の遮蔽板が、既設管から接合管への物体の移動経路の少なくとも一部を遮蔽する。したがって、内面接合装置が破損した場合における作業者の危険性を低減できる。
また、本発明の一態様に係る接合方法は、既設管の周方向に沿った複数の位置のそれぞれに向けて延びる伸縮式のアームを複数個備えてなるアームセットについて、前記複数個のアームのそれぞれの先端に設けられた第1当接治具を、前記既設管の挿し口側の端面または受口側の拡径部のいずれかに当接させ、前記アームセットを前記既設管に固定する工程と、前記第1当接治具に連結された張力部材を、前記既設管に対して新たに接合される接合管に接続する工程と、前記張力部材により、前記既設管と接合される方向の張力を前記接合管に対して加える工程と、前記張力部材と前記第1当接治具との連結が解除された場合における、前記アームセットに対する前記張力部材の移動を制限するために、前記アームセットに接続された制限部材を、前記張力部材に接続する工程とを含む。
上記の構成によれば、上述した制限部材を備える内面接合装置と同様の効果を奏する。
本発明の一態様に係る内面接合装置などによれば、内面接合装置が破損した場合に作業者に及ぶ危険性を低減可能な内面接合装置などを実現できる。
実施形態1に係る内面接合装置における、アームの先端の構成を示す側面図である。 実施形態1に係る内面接合装置の概略について説明するための図である。 実施形態1に係る内面接合装置の、挿し口治具の構成を示す正面図である。 実施形態1に係る内面接合装置の、上側受口治具および下側受口治具の構成を示す正面図である。 実施形態2に係る挿入部材の構成を示す側面図である。 実施形態3に係る内面接合装置の概略について説明するための図である。 図6における遮蔽板および挿入部材の付近の拡大図である。 図6のA‐A線断面図である。 図6のB‐B線断面図である。 実施形態4に係る接合方法について説明するための図である。
〔実施形態1〕
以下、本発明の一実施形態について詳細に説明する。なお、以下の説明では、鉛直方向における上側および下側をそれぞれ、単に「上側」および「下側」と称することがある。
図2は、本実施形態に係る内面接合装置1の概略について説明するための図である。図2には、既設管P1に対して接合管P2を新たに接合する例が示されている。各図面においては、既設管P1および接合管P2の軸心Cに平行な方向をz方向、鉛直方向をy方向とし、z方向およびy方向の両方に垂直な方向をx方向として示している。
既設管P1および接合管P2はいずれも、軸心Cが水平に配される金属製の管である。ただし、内面接合装置1は、例えば樹脂製の管など、金属製でない管の接合に用いられてもよい。
図2に示すように、既設管P1は、挿し口I1および受口R1を有する。また、接合管P2は、挿し口I2および受口R2を有する。受口R1およびR2の径はそれぞれ、挿し口I1およびI2の径よりも大きく形成されている。接合管P2の挿し口I2が既設管P1の受口R1に挿入されることで、接合管P2が既設管P1に接合される。
図2に示すように、内面接合装置1は、挿し口治具10と、上側受口治具21と、下側受口治具22と、チェーン30(張力部材)と、挿入部材5とを備える。挿し口治具10は、既設管P1の挿し口I1に配される。受口治具20は、接合管P2の受口R2に配される。
チェーン30は、挿し口治具10と受口治具20とを、上側の2点および下側の1点の、合計3点で接続する。チェーン30は、挿し口治具10と受口治具20との間の張力を調整するためのレバーホイスト31を備える。作業者がレバーホイスト31を操作することで、チェーン30は、接合管P2に対して、既設管P1と接合される方向の張力を加える。なお、チェーン30は、挿し口治具10と受口治具20との間の張力を調整することが可能な、レバーホイスト31とは別の構成を有していてもよい。
レバーホイスト31は、接合管P2の受口R2の近傍に位置する。このため、作業者は、接合管P2の外側からレバーホイスト31を操作することができる。
なお、チェーン30は2本または4本以上であってもよい。また、内面接合装置1においては、チェーン30の代わりに例えばワイヤなどを用いて挿し口治具10と受口治具20とを接続してもよい。
挿入部材5は、既設管P1の受口R1と、接合管P2の挿し口I2との間に配される部材である。挿入部材5については実施形態2において詳述する。
図3は、本実施形態に係る内面接合装置1の、挿し口治具10の構成を示す正面図である。ここでは、内面接合装置1による既設管P1と接合管P2との接合時に、作業者から見える面を正面としている。図3に示すように、挿し口治具10は、アームセット11、第1当接治具12およびスタンド13を備える。また、挿し口治具10は、後述する補助チェーン14(制限部材)をさらに備える。
アームセット11は、既設管P1の周方向に沿った複数の位置のそれぞれに向けて延びる伸縮式のアームを複数個有する。本実施形態では、内面接合装置1は、3本のアーム111、112および113を備える。ただし、内面接合装置1は、2本、または4本以上のアームを備えていてもよい。
また、特許文献1に開示されている従来の内面接合装置のアームは、FRPM管を接合する場合における挿入力に対応する強度を得られる程度の材質および太さで形成されていた。しかし、本実施形態においては、既設管P1および接合管P2は金属製であるため、挿入力が大きくなる。
金属製の管の一例として、ダクタイル鋳鉄製の管(以下、ダクタイル鉄管と称する。)が挙げられる。ダクタイル鉄管は、受口の内面にセットしたゴム輪(シール部材)によって、接合部分の水密性を確保する構造となっている。
ダクタイル鉄管はその製法上、受口部内径および挿し口部外径の寸法公差がFRPM管等の樹脂管に比べて比較的大きい。受口部内径が公差上限値で挿し口部外径が公差下限値の場合でも所定の水密性を確保できるようにするため、ダクタイル鉄管においては、ゴム輪の圧縮率が比較的大きめに設計されている。その分、ダクタイル鉄管の接合時には、FRPM管等の樹脂管の接合時と比較して、ゴム輪の圧縮に大きな力が必要である。
管自体の剛性が低いFRPM管等の樹脂管は、接合時に径方向に変形(受口部は拡径方向に、挿し口部は縮径方向にそれぞれ変形)し、ゴム輪の圧縮に必要な力が低下する。一方、管自体の剛性が大きいダクタイル鉄管では、変形による挿入力の低下は期待できない。
以上のことから、ダクタイル鉄管の接合には、FRPM管等の樹脂管に比べて比較的大きな力(挿入力)が必要である。したがって、アーム111~113は、上述した従来の内面接合装置のアームと比較して太く形成されるなど、既設管P1に接合管P2を接合する場合における挿入力に対応する強度を得られる構成を有することが好ましい。
第1当接治具12は、既設管P1の挿し口I1側の端面に当接する部材である。第1当接治具12は、アーム111~113のそれぞれの先端に設けられる。第1当接治具12のそれぞれに、チェーン30が連結される。
スタンド13は、内面接合装置1を支持するスタンドである。スタンド13の下部には車輪13aが設けられているため、挿し口治具10は、既設管P1および接合管P2の軸心Cに平行に移動可能である。
図1は、内面接合装置1における、アーム111の先端の構成を示す側面図である。なお、アーム112および113の先端も同様の構成を有する。図1に示すように、第1当接治具12のZ軸方向における一端に、チェーン30の一端を取り付けるためのフック部12aが設けられている。さらに、アーム111の、第1当接治具12の近傍に、補助チェーン14の一端を取り付けるためのフック部11aが設けられている。なお、内面接合装置1は、補助チェーン14の代わりにワイヤなどを備えていてもよい。
補助チェーン14は、チェーン30と第1当接治具12との連結が解除された場合における、アームセット11に対するチェーン30の移動を制限する。このため、例えば第1当接治具12のフック部12aが破損し、チェーン30が第1当接治具12から外れた場合に、フック部12aに連結されていたチェーン30の先端部が接合管P2の受口R2に到達する虞が低減される。
補助チェーン14の一端は、上述したとおり、アーム111のフック部11aに取り付けられている。補助チェーン14の他端は、チェーン30に取り付けられている。チェーン30と第1当接治具12とが、第1当接治具12のフック部12aにおいて連結されている状態では、このとき、補助チェーン14は弛んだ状態となっている。このため、補助チェーン14がフック部11aを介してアーム111に加える張力は、チェーン30が第1当接治具12に加える張力と比較して小さい。例えば上記の状態において補助チェーン14がフック部11aを介してアーム111に加える張力は、チェーン30が第1当接治具12に加える張力の10分の1以下であってよい。これにより、第1当接治具12のフック部12aが破損した場合に、補助チェーン14も併せて破損する虞が低減される。
なお、既設管P1の挿し口I1の端面に当接する第1当接治具12の面には、緩衝部材12bが設けられている。緩衝部材12bは、例えばゴムなどの弾性を有する材料で構成されてよい。既設管P1の軸心Cに平行な断面における、緩衝部材12bの当該軸心C側の端部は、既設管P1の内周面よりも軸心Cから離隔している。
図4は、本実施形態に係る内面接合装置1の、上側受口治具21および下側受口治具22の構成を示す正面図である。簡単のため、図4においては上側受口治具21、下側受口治具22および接合管P2以外の部材については省略している。上側受口治具21および下側受口治具22は、いずれも接合管P2の受口R2の端面に当接する。図4に示す例では、上側受口治具21の2箇所にチェーン接続部21aが設けられ、下側受口治具22の1箇所にチェーン接続部22aが設けられている。チェーン接続部21aおよび22aのそれぞれに、チェーン30が接続される。
内面接合装置1により既設管P1に接合管P2を接合する接合方法の一例は以下の通りである。まず、アーム111~113のそれぞれの先端に設けられた第1当接治具12を、既設管P1の挿し口I1側の端面に当接させ、アームセット11を既設管P1に固定する。次に、第1当接治具12に接続されたチェーン30を、受口治具20を用いて接合管P2に接続する。続いて、チェーン30と第1当接治具12との連結が解除された場合における、アームセット11に対するチェーン30の移動を制限するために、アームセット11に接続された補助チェーン14をチェーン30に接続する。この状態で、チェーン30により、既設管P1と接合される方向の張力を接合管P2に対して加える。
以上の工程により、内面接合装置1によれば、当該第1当接治具12のフック部12aなどが破損した場合に、アームセット11に対するチェーン30の移動が制限される。したがって、内面接合装置1が破損した場合における作業者の危険性を低減できる。なお、上述した工程の順番は適宜入れ替えられてもよい。
〔実施形態2〕
本発明の他の実施形態について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、上記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
図5は、本実施形態に係る挿入部材5の構成を示す側面図である。図5に示すように、挿入部材5は、2個の第2当接治具51と、連結部材52とを備える。なお、挿入部材5が備える第2当接治具51の数は複数個であればよく、2個に限定されない。
第2当接治具51は、既設管P1と接合管P2とを、隙間を有した状態で接合するためのディスタンスピースである。第2当接治具51は、既設管P1の受口R1と、接合管P2の挿し口I2との間において、既設管P1の周方向に沿った複数の位置のそれぞれに当接するよう設けられる。上記位置に第2当接治具51が当接した状態で既設管P1と接合管P2とを接合することで、既設管P1と接合管P2とが、間に隙間を有した状態で接合される。したがって、接合管P2にさらに別の管を接合する場合に、内面接合装置1の第1当接治具12を当該隙間に挿入し、接合管P2の挿し口I2の端面に当接させることができる。
連結部材52は、互いに対向しあう2つの第2当接治具51の間を連結する。これにより、上側に位置する第2当接治具51が、下側に位置する第2当接治具51および連結部材52により支持される。
従来、第2当接治具51を接合管P2の上側に配するためには、作業者が第2当接治具51を支持する必要があった。すなわち、既設管P1と接合管P2との接合時に、作業者は既設管P1または接合管P2内で作業を行う必要があった。このため、内面接合装置1が破損するなどの事故が発生した場合に、作業者に危険が及ぶ虞があった。
挿入部材5によれば、第2当接治具51を作業者の手によらずに接合管P2の上側に配することができる。このため、作業者は、接合管P2の外側で作業を行うことができる。したがって、事故が発生した場合における作業者の危険性を低減することができる。
また、本実施形態における連結部材52は、当該連結部材52により連結される、2つの第2当接治具51の間の距離を変更可能な伸縮部材である。このため、例えば挿入部材5を移動させる場合に連結部材52を縮小した状態としておくことで移動が容易になるなど、挿入部材5の利便性が向上する。ただし、連結部材52は、必ずしも伸縮部材である必要はなく、2つの第2当接治具51の間の距離を変更不可能な部材であってもよい。
〔実施形態3〕
本発明の他の実施形態について、以下に説明する。本実施形態に係る内面接合装置1Aは、既設管P1から接合管P2への物体の移動経路の少なくとも一部を遮蔽する遮蔽部材としての遮蔽板61(第1の遮蔽板)および遮蔽板71(第2の遮蔽板)を備える。
図6は、内面接合装置1Aの概略について説明するための図である。図6に示すように、内面接合装置1Aは、内面接合装置1と比較して、挿入部材5の代わりに挿入部材6を備える点、並びに、衝立7をさらに備える点で相違する。また、内面接合装置1Aは、上述した遮蔽板61および71をさらに備える。
図7は、図6における遮蔽板61および挿入部材6の付近の拡大図である。図8は、図6のA‐A線断面図である。図7および図8に示すように、挿入部材6は、挿入部材5の構成に加えて、遮蔽板61を取り付けるための取付部62を備える。遮蔽板61は、挿入部材6に取り付けられている。
取付部62は、遮蔽板61を取り付けるための鉤状の部材である。なお、挿入部材6は、取付部62の代わりに、例えば遮蔽板61に設けられた孔に挿通するネジと螺合するネジ穴など、遮蔽板61を挿入部材6に取り付け可能な別の構成を有していてもよい。
遮蔽板61は、例えばポリカーボネートなどの、透光性を有する材料で形成された板状の部材である。したがって、作業者は、遮蔽板61よりも既設管P1側の領域を視認することができる。また、図8に示すように、遮蔽板61は、チェーン30と干渉しない形状を有する。
ただし、遮蔽板61は透光性を有しない材料で形成されていてもよい。その場合には、内面接合装置1Aは、遮蔽板61よりも既設管P1側の領域の静止画または動画を撮像するための撮像装置をさらに備えることが好ましい。
図9は、図6のB‐B線断面図である。図9に示すように、衝立7は、遮蔽板71、上側取付部72および下側取付部73を備える。遮蔽板71は、遮蔽板61と同様、例えばポリカーボネートなどの透光性を有する材料で形成されていればよい。
上側取付部72および下側取付部73はそれぞれ、遮蔽板71の上側および下側に取り付けられる部材である。上側取付部72には、チェーン30を挿通させるための孔72aおよび72bが設けられている。また、下側取付部73には、チェーン30を挿通させるための孔73aが設けられている。チェーン30を孔72a、72bおよび73aに挿通させることで、衝立7がチェーン30に取り付けられる。すなわち、図9に示す例では、遮蔽板71は、チェーン30に取り付けられている。
以上のとおり、内面接合装置1Aは、遮蔽部材としての遮蔽板61および71を備える。このため、挿し口治具10などが破損した場合に、当該挿し口治具10の破片などが作業者に到達する虞が低減される。したがって、作業者の危険性を低減することができる。
また、衝立7は、図6に示すように、レバーホイスト31よりも既設管P1側に配されることが好ましい。この場合、作業者は衝立7よりも既設管P1側へ手などを出すことなくレバーホイスト31を操作することができる。したがって、作業者の危険性をさらに低減することができる。
内面接合装置における遮蔽部材は、遮蔽板61および71の両方を含んでいてもよく、いずれか一方のみ含んでいてもよい。すなわち、内面接合装置1Aは、上述した遮蔽板61および71のうち、いずれか一方のみを備えていてもよく、両方を備えていてもよい。
また、遮蔽板61および71の形状は、図8および図9に示した例に限定されない。挿し口治具10の破片などの飛来物を、より広範囲にわたって遮蔽するためには、周囲に円弧を有する形状、楕円、または真円形状であることが好ましい。一方、設置を容易にする観点からは、図8および図9に示したような矩形であることが好ましい。
また、遮蔽板61および71は、少なくとも既設管P1および接合管P2の断面における中央部を遮蔽可能に配置されていることが好ましい。
また、遮蔽板は、既設管P1および接合管P2の断面を均等に遮蔽してもよい。しかし、挿し口治具10の破片などの飛来物は、接合管P2の受口R2へ飛来する過程で重力により下方へ移動するため、鉛直方向における当該断面の中央よりも下方側を遮蔽することで飛来物をより効果的に遮蔽でき、より好ましい。
〔実施形態4〕
本発明の他の実施形態について、以下に説明する。本実施形態では、既設管P1に接合管P2を接合する方法の、別の例について説明する。
上述したような、既設管P1の受口R1に接合管P2の挿し口I2を接合する接合方法は、正接合と呼ばれる。これに対し、本実施形態では、既設管P1の挿し口I1に接合管P2の受口R2を接合する、逆接合と呼ばれる接合方法について説明する。
図10は、本実施形態に係る接合方法について説明するための図である。図10に示す例では、挿し口治具10の第1当接治具12が、既設管P1の受口R1側の拡径部Re1に当接している。拡径部Re1は、受口R1において、他の既設管の挿し口を受け入れるために、既設管P1の他の箇所よりも径が大きくなっている部分である。
また、図10に示す例では、第2当接治具51は、既設管P1の挿し口I1と、接合管P2の受口R2との間において、接合管P2の周方向に沿った複数の位置のそれぞれに当接する。さらに、図10に示す例では、上側受口治具21および下側受口治具22は、接合管P2の挿し口I2の端面に当接する。
図10に示す例においても、チェーン30により、既設管P1と接合される方向の張力を接合管P2に対して加えることで、接合管P2が既設管P1に接合される。このように、内面接合装置1を、逆接合により既設管P1に接合管P2を接合する接合方法に用いることも可能である。また、内面接合装置1Aについても同様である。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
1、1A 内面接合装置
5、6 挿入部材
11 アームセット
111、112、113 アーム
12 第1当接治具
14 補助チェーン(制限部材)
30 チェーン(張力部材)
51 第2当接治具
52 連結部材(伸縮部材)
61 遮蔽板(第1の遮蔽板)
71 遮蔽板(第2の遮蔽板)
I1、I2 挿し口
R1、R2 受口
Re1 拡径部
P1 既設管
P2 接合管

Claims (2)

  1. 既設管の周方向に沿った複数の位置のそれぞれに向けて延びる伸縮式のアームを複数個有するアームセットと、
    前記複数個のアームのそれぞれの先端に設けられ、前記既設管の挿し口側の端面または受口側の拡径部のいずれかに当接する第1当接治具と、
    を備える挿し口治具と、
    前記既設管に対して新たに接合される接合管の受口に配される受口治具と、
    前記第1当接治具と前記受口治具とを接続するとともに、前記接合管に対して新たに接合される接合管に対して、前記既設管と接合される方向の張力を加える張力部材と、
    前記張力部材と前記アームセットとを接続し、前記張力部材と前記第1当接治具との連結が解除された場合における、前記アームセットに対する前記張力部材の移動を制限する制限部材と、を備え
    前記張力部材は、前記第1当接治具と前記受口治具との間の張力を調整するための張力調整部を備え、
    前記接合管の外側から操作可能な位置に、前記張力調整部が位置することを特徴とする内面接合装置。
  2. 既設管の周方向に沿った複数の位置のそれぞれに向けて延びる伸縮式のアームを複数個有するアームセットについて、前記複数個のアームのそれぞれの先端に設けられた第1当接治具を、前記既設管の挿し口側の端面または受口側の拡径部のいずれかに当接させ、前記アームセットを前記既設管に固定する工程と、
    前記第1当接治具に連結された張力部材を、前記既設管に対して新たに接合される接合管の受口に配される受口治具に接続する工程と、
    前記張力部材により、前記既設管と接合される方向の張力を前記接合管に対して加える工程と、
    前記張力部材と前記第1当接治具との連結が解除された場合における、前記アームセットに対する前記張力部材の移動を制限するために、前記アームセットに接続された制限部材を、前記張力部材に接続する工程とを含み、
    前記張力部材は、前記第1当接治具と前記受口治具との間の張力を調整するための張力調整部を備え、
    前記接合管の外側から操作可能な位置に、前記張力調整部が位置することを特徴とする接合方法。
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