JP6611617B2 - 鉄道車両用幌における幌金枠に対する幌ひだのコーナ部の締結構造 - Google Patents
鉄道車両用幌における幌金枠に対する幌ひだのコーナ部の締結構造 Download PDFInfo
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Description
連結された一方の車体101の妻面102には、幌座103を介して固定側幌金枠104が固設され、他方の車体105の妻面106には、幌座107を介して開放側金枠108が固設されている。
前記コーナ幌金枠には、付設される幌ひだの基部におけるコーナ部の内周面が嵌合する円弧状の基板を設け、
前記幌ひだの基部におけるコーナ部の外周面側に、周方向に長尺のコーナ押え部を配置し、
前記コーナ押え部を、幌金枠又は幌金枠に付設した部材における幌ひだの基部より外側に位置する部分に連結するとともに、幌ひだの基部の外側に設けた加圧手段により、コーナ押え部を幌ひだの基部側へ加圧し、該基部を前記基板とコーナ押え部で加圧挟持するようにしたことを特徴とするものである。
[実施例1]
図1乃至図33は、本発明の実施例1を示す。
図1〜4、図8、図9において、連結された車体1A,1B間における幌ひだ4aの固定側となる一方の車体1Aの妻面1aには、車体1Aの通路用開口部1bの外周において、幌座13が固設されており、該幌座13は、図9に示すように、水平方向に配置した上部幌座部13A及び下部幌座部13Bと垂直方向に配置した左側幌座部13C及び右側幌座部13Dと、4隅に配置したコーナ幌座部13Eとからなり、全体として方形の環状に形成されている。
上部幌金枠5Aは、その長手方向と直交する横断面形状が、図3,8に示すように、渡り通路3の軸X−X方向と平行するように形成された幌受け部材である板状の基板21と、幌ひだ4aの配置側と反対側に偏位して基板21より幌ひだ4aの基部4cより外側へ立上がる保持板22と、該保持板22の先端から幌ひだ4a側へ折り返した案内板23とからなり、これは金属材で一体に形成されている。
この締結構造は、前記上部幌金枠5Aと押え部材30による幌ひだの締結構造を上下逆向きにした構造であるため、この各部材について前記と同一部材に前記と同一符号を付して説明を省略する。また、下部の押え部材30の挿入方向は、図9に示すY方向である。
前記各押え部材30の両端に図9,17,26,32に示すように、連結片40が設けられており、該連結片40は、図に示すように、L状に形成されその一方41を抑え部材30における押え部31の外面にビス42等で固着し、他方を外側方向へ曲折して取付部43に形成している。
前記開放側幌取付部11と、中央側幌取付部12の構成も前記固定側幌取付部10の構成と略同様であるため、前記と同様の部材に前記と同一の符号を付してその説明を省略する。
先ず、車体に連結されていない固定側幌金枠5における上下、左右の幌金枠5A〜5Dに押え部材30を、図18に示すように、その被誘導部32が幌金枠5A〜5Dの欠除部24に嵌合するように位置させ、次いで、図19に示すように、Y方向に移動させて、被誘導部32を幌金枠5A〜5Dの案内溝25内へ、その中間位置まで挿入する。この状態は、押え部材30がフリーの状態であり、幌金枠5A〜5Dの基板21と、押え部材30の押え部31との間隙寸法Dが幌ひだ4aの基部4cの厚み寸法よりも大きい状態である。
次に、幌ひだ4aの他方の側の基部4cを、中央幌金枠7の一方側に、前記と同様の手順により取付け、次に、他方の幌ひだ4bにおける一方の側の基部4cを、中央幌金枠7の他方側に前記と同様の手順により取付け、次に、他方の幌ひだ4bにおける他方の側の基部4cを、解放側幌金枠6の他方側に前記と同様の手順により取付ける。
本実施例1によれば、上下、左右の幌金枠5A〜5Dに対し、夫々、押え部材30を嵌合して一方向へスライドさせることにより、該押え部材30の押え部31と幌金枠5A〜5Dの基板21により、幌ひだ4a,4bの上下、左右の基部4cの全長を圧着的に挟持することが出来る。
図34及び図35は実施例2を示す。
[実施例3]
図36及び図37は実施例3を示す。
本実施例3においても前記実施例1と同様の作用、効果を奏する。
図38は実施例4を示す。
本実施例4においても前記実施例1と同様の作用、効果を奏する。
図39は実施例5を示す。
本実施例5においても前記実施例1と同様の作用、効果を奏する。
図41は実施例6を示す。
本実施例6においても前記実施例1と同様の作用、効果を奏する。
図42は実施例7を示す。
4c 基部
5(5A〜5D) 幌金枠
5E コーナ幌金枠
21 基板
51 コーナ押え部
58 加圧手段
Claims (5)
- 上下の幌金枠と、左右の幌金枠と、これらの間のコーナ部に配置されたコーナ幌金枠を有し、
前記コーナ幌金枠には、付設される幌ひだの基部におけるコーナ部の内周面が嵌合する円弧状の基板を設け、
前記幌ひだの基部におけるコーナ部の外周面側に、周方向に長尺のコーナ押え部を配置し、
前記コーナ押え部を、幌金枠又は幌金枠に付設した部材における幌ひだの基部より外側に位置する部分に連結するとともに、幌ひだの基部の外側に設けた加圧手段により、コーナ押え部を幌ひだの基部側へ加圧し、該基部を前記基板とコーナ押え部で加圧挟持するようにしたことを特徴とする鉄道車両用幌における幌金枠に対する幌ひだの締結構造。 - 前記コーナ押え部は可撓性を有する帯状材からなり、該コーナ押え部の長手方向の両端を、この両端に隣接する幌金枠に設けた部材に対し、幌ひだの基部の外側において、前記両幌金枠側へ引き寄せて固着する加圧手段で連結することを特徴とする請求項1記載の鉄道車両用幌における幌金枠に対する幌ひだのコーナ部の締結構造。
- 前記コーナ押え部は、可撓性を有する帯状材からなり、該コーナ押え部の長手方向の一端部を、この一端部に隣接する幌金枠に設けた部材に対し、幌ひだの基部の外側において連結し、コーナ押え部の長手方向の他端部を、この他端部に隣接する幌金枠に設けた部材に対して、幌ひだの基部の外側において、前記他端部に隣接する幌金枠側へ引き寄せて固着する加圧手段で連結することを特徴とする請求項1記載の鉄道車両用幌における幌金枠に対する幌ひだのコーナ部の締結構造。
- 前記コーナ押え部は、可撓性を有する帯状材からなるとともに、該コーナ押え部の長手方向において二分割され、その一方の分割押え部の一端は、これと隣接する幌金枠に設けた部材に対し、幌ひだの基部の外側において連結し、他方の分割押え部の他端は、これと隣接する幌金枠に設けた部材に対して、幌ひだの基部の外側において連結し、前記一方の分割押え部の他端部と、前記他方の分割押え部の一端部を、これらを相互に引き寄せて連結する加圧手段で連結することを特徴とする請求項1記載の鉄道車両用幌における幌金枠に対する幌ひだのコーナ部の締結構造。
- 前記コーナ幌金枠に、幌ひだの基部の外側においてコーナ押え部材を配置し、該コーナ押え部材には幌ひだの基部におけるコーナ部の外周面に沿った円弧状のコーナ押え部を設け、前記コーナ押え部材を、そのコーナ押え部が前記幌ひだの基部に圧着するように加圧してコーナ幌金枠に固着することを特徴とする請求項1記載の鉄道車両用幌における幌金枠に対する幌ひだのコーナ部の締結構造。
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