JP2000249253A - ケーシング管のネジ込み接続方法 - Google Patents

ケーシング管のネジ込み接続方法

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JP2000249253A
JP2000249253A JP11052804A JP5280499A JP2000249253A JP 2000249253 A JP2000249253 A JP 2000249253A JP 11052804 A JP11052804 A JP 11052804A JP 5280499 A JP5280499 A JP 5280499A JP 2000249253 A JP2000249253 A JP 2000249253A
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upper casing
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pipe
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Masanori Takahashi
正憲 高橋
Shoji Inoue
正二 井上
Seiichiro Umakawa
静一郎 馬川
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Komatsu Plastics Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 上方のケーシング管を下方のケーシング管に
螺着して上方のテーシング管を下方のケーシング管に、
簡単に且つ良好に、接続することのできるケーシング管
のネジ込み接続方法を提供する。 【解決手段】 上方に吊り下げられた下方のケーシング
管1の上端を吊り紐4で吊り下げた上方のケーシング管
3の下端に螺着するものであり、この吊り紐4は直列に
連結した紐状体6と弾性伸縮自在な紐状体7とからな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は井戸用ケーシング管
のネジ込み接続方法に関する。特に、硬質塩化ビニル樹
脂管等の樹脂製ケーシング管に好適なケーシング管のネ
ジ込み接続方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来は鋼管が井戸用ケーシング管として
用いられていた。しかしながら、鋼管は重く、しかも、
錆等が発生する等の耐蝕性に劣るために、近時、この鋼
管に替わって、軽く、耐蝕性に優れた硬質塩化ビニル管
等の樹脂製ケーシング管が用いられている。このケーシ
ング管の接続方法は、下方のケーシング管の上端部に設
けられた受け口または差し口に、上方のケーシング管の
下端部に設けられた差し口または受け口を挿入する挿入
接続方法と、下方のケーシング管の上端部に設けられた
雌ネジまたは雄ネジに上方のケーシング管の下端部に設
けられた雄ネジまたは雌ネジを螺入するネジ込み接続方
法とがある。
【0003】本発明は後者のネジ込み接続方法に関す
る。このネジ込み接続方法の一例を、図3を参照しなが
ら、更に詳細に説明する。地中に掘削された穴200の
周囲に枕木210を差し渡し、下方のケーシング管10
0の上端部に半割り状の吊り金具500を取り付け、穴
200の中に下方のケーシング管100を挿入し、上端
部に取り付けられた吊り金具500を枕木210に引っ
掛けて、下方のケーシング管100を穴200の中に吊
り下げる。
【0004】一方、上方のケーシング管300の上端部
に半割り状の吊り金具500を取り付ける。そして、こ
の吊り金具500の両端に設けられている2個の取付孔
501、501に通された吊り紐400で上方のケーシ
ング管300を吊り下げる。このケーシング管300の
吊り下げ方法を詳細に説明する。吊り紐400はワイヤ
ーロープやチェン等の等の架け紐410とワイヤーロー
プ等の紐状体420とからなる。そして、2本の架け紐
410の上端をリング412で連結し、架け紐410の
下端にはフック411を取り付ける。又、紐状体420
の一端にはフック421を取り付ける。
【0005】そして、2本の架け紐410の下端に設け
られたフック411をそれぞれ吊り金具500の両側の
取付孔501に引っ掛けて取り付け、架け紐410のリ
ング412に紐状体420のフック421を引っ掛け
て、架け紐410に紐状体420を連結し、この紐状体
420を滑車600に架けて、上方のケーシング管30
0を吊り下げる。
【0006】そして、この上方のケーシング管300を
滑車600と共に下方のケーシング管100の上方に移
動させ、上方のケーシング管300の下端が下方のケー
シング管の上端に位置するまで紐状体420を下ろし、
両方のケーシング管100、300の軸心を合わせた
後、上方のケーシング管300をゆっくり下ろしながら
回転させて、上方のケーシング管300の下端部に設け
られている雌ネジまたは雄ネジを下方のケーシング管1
00の上端部に設けられている雄ネジまたは雌ネジに螺
入して、上方のケーシング管300を下方のケーシング
管100に接続する。
【0007】尚、このようにして上方のケーシング管3
00を下方のケーシング管100に接続した後、吊り金
具500に取り付けられた吊り紐400を使用して、上
方のケーシング管300と下方のケーシング管100と
を同時に吊り上げ、吊り金具500を取り外し、上方の
ケーシング管300と下方のケーシング管100とを下
ろし、再び、この枕木210に上方のケーシング管30
0の吊り金具500を引っかけて、穴200の中に吊り
下げる。
【0008】そして、この上方のケーシング管300を
下方のケーシング管として、別の上方のケーシング管
を、上記方法と同じようにして、接続する。このように
して、順次、ケーシング管を接続して、複数本のケーシ
ング管を穴200の中に設けるのである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように上方のケーシング管300をゆっくりと下ろしな
がら回転させて下方のケーシング管100に螺入する際
に、このゆっくりと下ろす速度と回転させる速度とが完
全に一致しないと良好に螺入できない。換言すると、上
方のケーシング管300を1回転させると、上方のケー
シング管300はネジ山の1ピッチだけ下方に進むが、
この回転によって進む速度と下方に下ろす速度とが一致
しないと、良好に螺入できないのである。
【0010】即ち、上方のケーシング管300の下方に
下ろす速度がケーシング管300の回転によって進む速
度より遅いと、ネジ山が噛み合わず螺入が困難になる
し、上方のケーシング管300の下方に下ろす速度がケ
ーシング管300の回転によって進む速度より速いと、
吊り紐400が緩み、上方のケーシング管300の荷重
が下方のケーシング管100にかかり、上方のケーシン
グ管300の回転の摩擦抵抗が大きくなり螺入が困難に
なる。更に下げ過ぎると、吊り紐400と上方のケーシ
ング管300とがく字形に折れ曲がった状態になり、上
方のケーシング管300と下方のケーシング管100と
の軸心が一致しなくなり、螺入できなくなる。
【0011】特に、ケーシング管が硬質塩化ビニル管等
の樹脂製ケーシング管であると、ネジ山の強度が小さい
ために、このネジ山に上方のケーシング管の荷重がかか
ると、ネジ山が破壊することがある。そこで、本発明の
目的は、上方のケーシング管を下方のケーシング管に螺
着させて上方のケーシング管を下方のケーシング管に、
簡単に且つ良好に、接続することのできるケーシング管
のネジ込み接続方法を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するためになされたものであって、請求項1記載の発明
は、ほぼ垂直に吊り下げられた下方のケーシング管の上
端部に設けられた雌ネジまたは雄ネジに、吊り紐で吊り
下げられた上方のケーシング管の下端部に設けられた雄
ネジまたは雌ネジを螺着させて下方のケーシング管と上
方のケーシング管とを接続するケーシング管のネジ込み
接続方法であって、前記吊り紐は、直列に連結された紐
状体と弾性伸縮自在な紐とからなるものである。
【0013】この請求項1の発明に使用する吊り紐は、
直列に連結された紐状体と弾性伸縮自在な紐状体とから
なるが、この弾性伸縮自在な紐状体とは、力を加えると
この力に比例して伸び、力を取り除くと再び元の状態に
戻る紐状体のことであって、ゴム紐、スプリングバネ等
がある。又、紐に弾性伸縮自在な道具を取り付けて全体
として弾性伸縮自在になされた紐状体でもよい。かかる
道具としては、滑車の中心に渦巻き状のバネ(ゼンマイ
バネ)やスプリングバネを取り付け、この滑車に紐状体
を巻いた道具がある。この道具は紐状体の両端部に引っ
張る力が加わると滑車が回転して力に比例して紐が伸
び、力を取り除くと、滑車の中心軸に巻き付けられたゼ
ンマイバネやスプリングバネの力によって再び元の状態
に戻るものである。
【0014】又、滑車の回転軸にテーパードラムを取り
付けこのテーパードラムの外周面にスプリングバネを巻
き付けた道具もある。この道具は、回転軸に巻き付けた
紐状体を引っ張って巻き戻すと、回転軸がテーパードラ
ムと一緒に回転し、このテーパードラムの直径の次第に
大きくなった外周面にスプリングバネが順次巻き付けら
れるものである。この道具では、スプリングバネが伸び
るために生ずる元の状態に戻ろうとする伸びに比例した
力が、スプリングバネがテーパードラムの直径の次第に
大きくなっている外周面に順次巻き付けられて次第に大
きくなる回転のモーメントによって増幅されて、スプリ
ングバネの元に戻ろうとする力以上の力によって元の状
態に戻ろうとするのである。
【0015】このように回転モーメントの増加によって
スプリングバネの元の状態に戻ろうとする力が増幅され
るので、上記道具は極めて好ましい。この弾性伸縮自在
な紐状体は吊り紐に直列に連結されていればよく、弾性
伸縮自在な紐状体の位置がどこにあってもよいし、2個
以上設けられていてもよい。例えば、吊り紐の途中に連
結されていてもよいし、吊り紐の一端に連結されていて
もよい。
【0016】そして、この弾性伸縮自在な紐状体の上方
と下方とを、請求項2記載の発明のように、補助紐で連
結していると、弾性伸縮自在な紐状体が切断しり外れた
とき、吊り紐に吊り下げられている上方のケーシング管
が落下したり倒れたりすることがなく安全であるし、上
方のケーシング管が重い場合に弾性伸縮自在な紐状体が
延び過ぎることがなく好ましい。
【0017】即ち、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の発明に係り、前記弾性伸縮自在な紐状体の上方と下
方との距離より長い補助紐によって、弾性伸縮自在な紐
状体の上方と下方とが連結されているものである。この
請求項2記載の補助紐は紐状体と別のものであってもよ
いし、同じものでもよい。
【0018】請求項3記載の発明は、請求項1または請
求項2記載の発明に係り、前記ケーシング管が樹脂製ケ
ーシング管であるものである。
【0019】(作用)請求項1記載の発明の作用を使用
方法を説明しながら説明する。即ち、先ず、上方のケー
シング管を吊り下げる。すると、請求項1記載の発明に
使用する吊り紐は、直列に連結された紐状体と弾性伸縮
自在な紐状体とからなるから、紐状体と弾性伸縮自在な
紐状体とからなる吊り紐で上方のケーシング管が吊り下
げられている状態は、上方のケーシング管の荷重によっ
て弾性伸縮自在な紐状体が伸ばされる力と弾性伸縮自在
な紐状体が元の状態に戻ろうとする力、即ち、縮まる力
とが平衡になった状態で上方のケーシング管が吊り下げ
られている。
【0020】従って、弾性伸縮自在な紐状体を更に伸ば
したり縮めるだけの小さい人の力で、この上方のケーシ
ング管を簡単に上下に移動させることができる状態にな
っている。次に、従来と同じようにして、吊り紐に吊り
下げられている上方のケーシング管の軸心と下方のケー
シング管の軸心とを合わせる。
【0021】その後、請求項1記載のケーシング管のネ
ジ込み接続方法では、上方のケーシング管を下方に引っ
張りながらケーシング管を回転させて上方のケーシング
管の下端部に設けられている雌ネジまたは雄ネジを下方
のケーシング管の上端部に設けられている雄ネジまたは
雌ネジに螺入して上方のケーシング管を下方のケーシン
グ管に接続する。
【0022】すると、上記のように、上方のケーシング
管は人の力でも簡単に上下に移動させることができる状
態になって吊り下げられているので、下方に引っ張る人
の力を加減して、ケーシング管を下方に引っ張る速度を
ケーシング管の回転による進む速度に合わせることがで
き、その結果、下方のケーシング管に上方のケーシング
管を、簡単に且つ良好に、螺着させることができる。
【0023】請求項2記載の発明では、弾性伸縮自在な
紐状体の上方と下方との距離より長い補助紐によって、
弾性伸縮自在な紐状体の上方と下方とが連結されている
から、弾性伸縮自在な紐状体が切断したり外れたとき、
上方のケーシング管は補助紐で吊り下げられ、上方のケ
ーシング管が落下したり倒れることがなく安全である
し、上方のケーシング管が重い場合に弾性伸縮自在な紐
状体が延び過ぎて、弾性伸縮自在な紐状体が破損するこ
とがない。
【0024】請求項3記載の発明では、ケーシング管が
樹脂製ケーシング管であるから、軽く取り扱いが容易で
あるし、錆が発生しない。又、ケーシング管が樹脂製ケ
ーシング管であっても、上方のケーシング管を人の力で
簡単に下ろしながら下方のケーシング管に螺着させるこ
とができるので、ネジ山に大きな力がかからず、この螺
着作業中に上方のケーシング管や下方のケーシング管の
ネジ山等が破損しない。
【0025】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施例を説明す
る。図1および図2は本発明の一実施例を示すもので、
図1は上方のケーシング管を下方のケーシング管に接続
している状態を示す正面視説明図、図2は弾性伸縮自在
な紐状体の正面図である。
【0026】1は長さがほぼ4000mmの下方の硬質
塩化ビニル樹脂製ケーシング管であり、この下方のケー
シング管1の上端部には、横の長さが500mm〜70
0mmの半割り状の吊り金具11が取り付けられてい
る。尚、この下方のケーシング管1の上端部の内周面に
は雌ネジ12が設けられ、下端部は図示しない別のケー
シング管に螺着されている。
【0027】2は地中に掘削された穴であり、この穴2
の周囲には枕木21が差し渡されている。そして、穴2
の中に下方のケーシング管1を挿入し、上端部に取り付
けられた吊り具金具11を枕木21に引っ掛けて、下方
のケーシング管1が穴2の中に吊り下げられている。
尚、枕木21から下方のケーシング管1の上端までの長
さはほぼ300mmである。
【0028】3は長さがほぼ4000mmの上方の硬質
塩化ビニル樹脂製ケーシング管であり、この上方のケー
シング管3の上端部には、横の長さがほぼ460mmの
半割り状の吊り金具31が取り付けられている。尚、こ
の上方のケーシング管3の下端部の外周面には雄ネジ3
2が設けられ、上端部の内周面には雌ネジが設けられて
いる。なお、この吊り金具31の両端部には取付孔3
3、33が設けられている。
【0029】4は吊り紐であり、この吊り紐4は架け紐
5と紐状体6と弾性伸縮自在な紐状体7と補助紐8とか
らなる。この架け紐5と弾性伸縮自在な紐状体7と紐状
体6とはこの順に直列に連結されている。そして、補助
紐8は、弾性伸縮自在な紐状体7の上方と下方との距離
より長いものであって、弾性伸縮自在な紐状体7の上方
と下方とに連結されている。
【0030】架け紐5は長さがほぼ1000mmのワイ
ヤロープやチェン等であり、この架け紐5の2本の一端
がリング51で連結され、この2本の架け紐5の他端に
フック52が取り付けられている。紐状体6はクレーン
に取り付けられていて、この紐状体6の先端にはフック
61が取り付けられている。
【0031】弾性伸縮自在な紐状体7は遠藤工業株式会
社製商品名「スプリングバランサー」であり、この弾性
伸縮自在な紐状体7は、図2に示すように、ケース71
に上フック72が回転自在に連結され、ケース71の中
には図示しないほぼ水平な回転軸が取り付けられ、この
回転軸にテーパードラム75が取り付けられている。そ
して、このテーパードラム75にスプリングバネ73が
巻き付けられ、回転軸に巻かれたワイヤーロープ76の
一端が下方に垂下され、この先端に下フック74が取り
付けられている。従って、上フック72と下フック74
とを引っ張ると、この引っ張る力によって回転軸に巻か
れたワイヤロープ76が巻き戻されて、ワイヤーロープ
76が伸びると同時に、スプリングバネ73がテーパー
ドラム75の次第に径の大きくなっている円周面に順次
巻き付けられる。そして、力を取り除くとスプリグバネ
73の力によってワイヤーロープ76が巻き戻されて再
び元の状態に戻るものである。
【0032】この弾性伸縮自在な紐状体7では、スプリ
ングバネ73が伸びるために生ずる元の状態に戻ろうと
する伸びに比例した力が、スプリングバネ73がテーパ
ードラム75の直径の次第に大きくなっている外周面に
順次巻き付けられ、その結果、次第に大きくなる回転の
モーメントによって増幅されて、スプリングバネ73の
元に戻ろうとする力以上の力によって元の状態に戻ろう
とするものである。
【0033】補助紐8はワイヤロープであり、この補助
紐8の一端にリング81が取り付けられ、他端にフック
82が取り付けられている。9はリングであり、このリ
ング9は弾性伸縮自在な紐状体7と紐状体6とを連結す
るものである。
【0034】次に、このケーシング管の接続方法を説明
する。クレーンの紐状体6の先端のフック61を補助紐
8のリング81とリング9に連結し、リング9に弾性伸
縮自在な紐状体7の上フック72を連結する。又、上方
のケーシング管3の上端部に吊り金具31を連結し、こ
の吊り金具31の2個の取付孔33にそれぞれ架け紐5
に取り付けられているフック52を連結し、この2本の
架け紐5に取り付けられているリング51を、弾性伸縮
自在な紐状体7に取り付けられている下フック74と、
補助紐8に取り付けられているフック82とを連結す
る。
【0035】その後、クレーンで吊り紐4を引き上げ
て、上方のケーシング管3を下方のケーシング管1の上
方に吊り下げる。すると、上方のケーシング管3の荷重
によって弾性伸縮自在な紐状体7が伸ばされる力と弾性
伸縮自在な紐状体7が元の状態に戻ろうとする力、即
ち、縮まる力とが平衡になった状態で上方のケーシング
管3が吊り下げられる。従って、弾性伸縮自在な紐状体
7を更に伸ばしたり縮めるだけの小さい人の力で、この
上方のケーシング管3を簡単に上下に移動させることが
できる状態になっている。
【0036】次に、上方のケーシング管3の下端を下方
のケーシング管1の上端に位置させ、両方のケーシング
管1、3の軸心を合わせた後、上方のケーシング管3を
下方に引っ張りながら上方のケーシング管3を回転させ
て上方のケーシング管3の下端部に設けられている雄ネ
ジ32を下方のケーシング管1の上端部に設けられてい
る雌ネジ12に螺入して上方のケーシング管3を下方の
ケーシング管1に接続する。
【0037】すると、上記のように、この上方のケーシ
ング管3が弾性伸縮自在な紐状体7を更に伸ばすだけの
小さい人の力で、簡単に上下に移動させることができる
状態に吊り下げられているので、この上方のケーシング
管3を下方に引っ張る人の力を加減して、ケーシング管
3を下方に引っ張る速度を上方のケーシング管3の回転
による進む速度に合わせて、上方のケーシング管3の下
端部に設けられている雄ネジ32を下方のケーシング管
1の上端部に設けられている雌ネジ12に螺入して上方
のケーシング管3を、簡単に且つ良好に、下方のケーシ
ング管1に接続することができる。
【0038】又、この吊り紐4は、弾性伸縮自在な紐状
体7の上方と下方との距離より長い補助紐8によって、
弾性伸縮自在7な紐の上方と下方とが連結されているか
ら、弾性伸縮自在な紐状体7が切断しり外れたとき、上
方のケーシング管3は補助紐8で吊り下げられ、上方の
ケーシング管3が落下したり倒れることなく安全である
し、上方のケーシング管が重い場合に弾性伸縮自在な紐
状体が延び過ぎて、弾性伸縮自在な紐状体が破損するこ
とがない。上方のケーシング管3と下方のケーシング管
1が樹脂製ケーシング管であるから、軽く取り扱いが容
易であるし、錆が発生することがない。しかも、上記の
ように、上方のケーシング管3を人の力で簡単に下ろし
ながら下方のケーシング管1に螺着させることができ、
従って、ネジ山に大きな力がかからず、この螺着作業中
に上方のケーシング管3や下方のケーシング管1のネジ
山等が破損しない。
【0039】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、吊り紐は、直列
に接続された紐状体と弾性伸縮自在な紐状体とからなる
から、下方に引っ張る速度をケーシング管の回転による
進む速度に合わせるように、吊り紐に吊り下げられてい
る上方のケーシング管を下方に引っ張りながら回転させ
て上方のケーシング管の下端部に設けられている雌ネジ
または雄ネジを、ほぼ垂直に吊り下げられている下方の
ケーシング管の上端部に設けられている雄ネジまたは雌
ネジに螺着させて上方のケーシング管を下方のケーシン
グ管に接続させることができ、上方のケーシング管を下
方のケーシング管に簡単に良好に螺着させることができ
る。
【0040】請求項2記載の発明では、弾性伸縮自在な
紐状体の上方と下方との距離より長い補助紐によって、
弾性伸縮自在な紐状体の上方と下方とが連結されている
から、弾性伸縮自在部が切断しり外れたとき、上方のケ
ーシング管は補助紐で吊り下げられ、上方のケーシング
管が落下したり倒れることがなく安全であるし、上方の
ケーシング管が重い場合に弾性伸縮自在な紐状体が延び
過ぎて、弾性伸縮自在な紐状体が破損することがなく好
ましい。
【0041】請求項3記載の発明では、ケーシング管が
樹脂製ケーシング管であるから、軽く取り扱いが容易で
あるし、錆が発生しない。又、ケーシング管が樹脂製ケ
ーシング管であっても、上方のケーシング管を人の力で
簡単に下ろしながら下方のケーシング管に螺着させるこ
とができるので、ネジ山に大きな力がかからず、この螺
着作業中に上方のケーシング管や下方のケーシング管の
ネジ山等が破損しない。従って、樹脂製ケーシング管の
ネジ込み接続方法に適している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すもので、上方のケーシ
ング管を下方のケーシング管に接続している状態を示す
正面視説明図である。
【図2】弾性伸縮自在な紐状体の正面図である。
【図3】従来のケーシング管の接続方法を示す正面視説
明図である。
【符号の説明】
1 下方のケーシング管 11 吊り金具 12 雌ネジ 21 枕木 3 上方のケーシング管 31 吊り金具 32 雄ネジ 4 吊り紐 5 架け紐 6 紐状体 7 弾性伸縮自在な紐状体 8 補助紐

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ほぼ垂直に吊り下げられた下方のケーシ
    ング管の上端部に設けられた雌ネジまたは雄ネジに、吊
    り紐で吊り下げられた上方のケーシング管の下端部に設
    けられた雄ネジまたは雌ネジを螺着させて下方のケーシ
    ング管と上方のケーシング管とを接続するケーシング管
    のネジ込み接続方法であって、前記吊り紐は、直列に連
    結された紐状体と弾性伸縮自在な紐状体とからなること
    を特徴とするケーシング管のネジ込み接続方法。
  2. 【請求項2】 前記弾性伸縮自在な紐状体の上方と下方
    との距離より長い補助紐によって、弾性伸縮自在な紐状
    体の上方と下方とが連結されていることを特徴とする請
    求項1記載のケーシング管のネジ込み接続方法。
  3. 【請求項3】 前記ケーシング管が樹脂製ケーシング管
    であることを特徴とする請求項1または請求項2記載の
    ケーシング管のネジ込み接続方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020076484A (ja) * 2018-11-09 2020-05-21 株式会社クボタ 内面接合装置、挿入部材および接合方法

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JP2020076484A (ja) * 2018-11-09 2020-05-21 株式会社クボタ 内面接合装置、挿入部材および接合方法
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