JP7180391B2 - 解錠工具 - Google Patents

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Description

この発明は、エレベーターの乗場ドアを解錠するための解錠工具に関する。
特許文献1に、エレベーターの乗場ドアを解錠するための解錠工具が記載されている。例えば、保守員は、エレベーター装置の点検作業を行う際に、特許文献1に記載された解錠工具を使用し、乗場ドアを解錠する。
特開2016-37326号公報
特許文献1に記載されたような解錠工具は、一般に、専門知識を有したエレベーターの保守員によって使用される。しかし、病院等の特定の建物では、実技指導を受けた担当者が解錠工具を使用する場合がある。従来の解錠工具では、例えば保守員以外の人が解錠工具を使用する場合に注意喚起がなされないといった問題があった。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされた。この発明の目的は、乗場ドアが解錠される際に注意喚起を行うことができる解錠工具を提供することである。
この発明に係る解錠工具は、ハンドルと、ハンドルに設けられた鍵棒と、鍵棒に対して第1位置及び第2位置に変位可能な可動体と、可動体が第2位置に配置されると警報を発する警報器と、を備える。可動体は、鍵棒が鍵孔に差し込まれる前は第1位置に配置される。可動体は、鍵棒が鍵孔に差し込まれて解錠部材に対する操作位置に配置された状態では第2位置に配置される。操作位置は、鍵棒によって解錠部材を特定の方向に変位させるための位置である。
この発明に係る解錠工具は、ハンドルと、ハンドルの端面から突出し、端面に垂直な軸を中心にハンドルに対して回転可能に設けられた鍵棒と、操作片と、操作片に対して特定の操作が行われると警報を発する警報器と、を備える。操作片に対して特定の操作が行われると、鍵孔に差し込まれた鍵棒によって解錠部材を特定の方向に変位させることができるように、鍵棒は、ハンドルに対して回転しないようにハンドルに対して固定される。
この発明に係る解錠工具は、ハンドルと、ハンドルからの突出量が変化するようにハンドルに対して変位可能に設けられた鍵棒と、操作片と、操作片に対して特定の操作が行われると警報を発する警報器と、備える。操作片に対して特定の操作が行われると、鍵孔に差し込まれた鍵棒によって解錠部材を特定の方向に変位させることができるように、鍵棒は、ハンドルからの突出量が最も大きくなる位置でハンドルに対して固定される。
この発明に係る解錠工具は、ハンドルと、ハンドルに対して屈曲するようにハンドルに対して変位可能に設けられた鍵棒と、操作片と、操作片に対して特定の操作が行われると警報を発する警報器と、を備える。操作片に対して特定の操作が行われると、鍵孔に差し込まれた鍵棒によって解錠部材を特定の方向に変位させることができるように、鍵棒は、ハンドルと一直線状になるようにハンドルに対して固定される。

この発明によれば、乗場ドアが解錠される際に注意喚起を行うことができる。
エレベーター装置の例を示す図である。 乗場ドアを乗場側から見た図である。 錠装置を図1のA-A方向から見た図である。 実施の形態1における解錠工具の例を示す図である。 解錠工具の断面を示す図である。 解錠工具の断面の他の例を示す図である。 解錠工具の使用方法を説明するための図である。 解錠工具の使用方法を説明するための図である。 解錠工具の他の例を示す図である。 解錠工具の使用方法を説明するための図である。 解錠工具の使用方法を説明するための図である。 実施の形態2における解錠工具の例を示す図である。
添付の図面を参照し、本発明を説明する。重複する説明は、適宜簡略化或いは省略する。各図において、同一の符号は同一の部分又は相当する部分を示す。
実施の形態1.
図1は、エレベーター装置の例を示す図である。エレベーター装置は、例えばかご1及びつり合いおもり2を備える。かご1は、昇降路3を上下に移動する。つり合いおもり2は、昇降路3を上下に移動する。かご1及びつり合いおもり2は、主ロープ4によって昇降路3に吊り下げられる。
主ロープ4は、巻上機5の駆動綱車6に巻き掛けられる。巻上機5は、制御装置7によって制御される。例えば、制御装置7は、駆動綱車6の回転及び停止を制御する。かご1は、駆動綱車6の回転に応じて移動する。
かご1は、例えばかごドア8及び駆動装置9を備える。かごドア8は、駆動装置9によって駆動される。駆動装置9は、制御装置7によって制御される。乗場10に、乗場ドア11、及び錠装置12が設けられる。乗場ドア11は、錠装置12によって施錠される。乗場10に、乗場ドア11を駆動するための装置は設けられていない。乗場ドア11は、かご1のかごドア8を介して駆動装置9によって駆動される。即ち、かご1がある乗場10に停止し、駆動装置9によってかごドア8が開放されると、その乗場10に設けられた乗場ドア11は、かごドア8の開放動作によって解錠され、且つ開放される。
図2は、乗場ドア11を乗場10側から見た図である。乗場ドア11は、乗場三方枠13によって形成された出入口を開閉する。乗場ドア11に、鍵孔14が形成される。
図3は、錠装置12を図1のA-A方向から見た図である。錠装置12は、例えばフック15、受け部材16、解錠部材17、及びスイッチ18を備える。
フック15は、軸19によって乗場ドア11に回転可能に設けられる。軸19は、乗場ドア11の裏面11aから垂直に突出する。裏面11aは、昇降路3側を向く面である。フック15は、乗場ドア11の裏面11a側に配置される。受け部材16は、例えば取付部材20を介して昇降路3の固定体に固定される。フック15の先端部分が受け部材16に上方から掛かることにより、乗場ドア11が施錠される。図3は、乗場ドア11が施錠されている状態を示す。
解錠部材17は、フック15を受け部材16から外すための部材である。図3に示す例では、解錠部材17は、フック15の直下に配置される。解錠部材17は、乗場ドア11に対して上下に変位可能となるように、乗場ドア11の裏面11a側に配置される。例えば、解錠部材17は、解錠部材17に形成された長孔にボルトが通されることにより、このボルトによって乗場ドア11に支持される。
図3は、解錠部材17が最も低い位置に配置された状態を示す。図3に示す状態では、解錠部材17の上端がフック15に対向する。図3に示す状態から解錠部材17が上方に移動すると、解錠部材17の上端がフック15に下方から接触する。そして、解錠部材17が更に上方に移動すると、フック15が解錠部材17によって持ち上げられ、先端部分が受け部材16から外れるように軸19を中心に回転する。これにより、乗場ドア11が解錠される。フック15の先端部分が受け部材16から外れたこと、即ち乗場ドア11が解錠されたことは、スイッチ18によって検出される。
図4は、実施の形態1における解錠工具21の例を示す図である。解錠工具21は、かご1が停止していない乗場10において、その乗場10に設けられた乗場ドア11を乗場10側からの操作によって解錠するための工具である。具体的に、解錠工具21は、乗場ドア11に形成された鍵孔14に、乗場ドア11の表面11b側から差し込まれる。そして、鍵孔14に差し込まれた解錠工具21によって解錠部材17が特定の方向に変位されることにより、乗場ドア11が解錠される。
図4は、レバー式の解錠工具21を示す。図5は、解錠工具21の断面を示す図である。解錠工具21は、例えばハンドル22、鍵棒23、スリーブ24、ばね25、及びブザー26を備える。
ハンドル22は、乗場ドア11の解錠操作を行う人が持つ部分である。図4は、円柱形状のハンドル22を一例として示す。ハンドル22の形状は、図4に示す例に限定されない。
鍵棒23は、ハンドル22に設けられた棒状の部材である。図4に示す例では、鍵棒23の断面形状はT字形状であり、鍵孔14の形状と同じである。鍵棒23は、ハンドル22の端面22aから突出する。鍵棒23は、ハンドル22に対して一直線状に配置される。
スリーブ24は、筒状の部材である。スリーブ24は、例えばハンドル22の端面22aから突出するようにハンドル22に設けられる。スリーブ24は、鍵棒23が中空部分を貫通するように鍵棒23の周囲に配置される。スリーブ24は、鍵棒23の軸方向に沿って変位可能である。即ち、スリーブ24は、ハンドル22の端面22aからの突出量が変化する。例えば、スリーブ24は、ハンドル22の内部において、ばね25から常に力を受ける。スリーブ24に対してばね25からの力以外の力が作用していなければ、スリーブ24は第1位置に配置される。第1位置は、例えば、端面22aからのスリーブ24の突出量が最も大きくなる位置である。図5は、スリーブ24が鍵棒23に対して第1位置に配置された状態を示す。
図6は、解錠工具21の断面の他の例を示す図である。図5に示す状態でスリーブ24が右向きの力を受けると、スリーブ24は、ばね25からの力に抗してB方向に移動する。図6は、図5に示す状態からスリーブ24がB方向に移動し、スリーブ24が鍵棒23に対して第2位置に配置された状態を示す。第2位置は、例えば、端面22aからのスリーブ24の突出量が最も小さくなる位置である。スリーブ24が第2位置に配置された状態では、例えば、スリーブ24に設けられた接点24aがハンドル22に設けられた接点22bに接触する。ブザー26は、接点24aが接点22bに接触することによって鳴動する。即ち、スリーブ24が第2位置に配置されると、ブザー26は鳴動する。ブザー26は、例えばハンドル22に設けられる。
次に、図7及び図8も参照し、解錠工具21の使用方法について説明する。図7及び図8は、解錠工具21の使用方法を説明するための図である。
解錠工具21は、例えば、病院といった特定の建物にいる人のうち、実技指導を受けた担当者によって使用される。なお、エレベーターの保守員を含む全ての人が解錠工具21を使用することが可能である。しかし、解錠工具21は、上記担当者用として特定の建物に配備されることが好適である。
例えば、地震でかご1が階間に停止すると、実技指導を既に受けている担当者は、解錠工具21を所持して乗場10に向かう。担当者は、乗場10に到着すると、その乗場10の乗場ドア11を解錠するため、解錠工具21の鍵棒23を乗場ドア11の表面11b側から鍵孔14に差し込む。
上述したように、スリーブ24に作用する力がばね25からの力だけであれば、スリーブ24は第1位置に配置される。このため、スリーブ24は、鍵棒23が鍵孔14に差し込まれる前は第1位置に配置されている。鍵棒23が鍵孔14に差し込まれると、先ず、スリーブ24の先端が乗場ドア11の表面11bに接触する。
図7は、スリーブ24の先端が乗場ドア11の表面11bに接触した直後の状態を示す。図7に示す状態では、鍵棒23は、解錠部材17に対する操作位置には配置されていない。上記操作位置は、鍵棒23によって解錠部材17を特定の方向に変位させるための位置である。本例であれば、操作位置は、鍵棒23によって解錠部材17を上方に変位させるための位置である。担当者は、鍵棒23を操作位置に配置するため、スリーブ24が乗場ドア11の表面11bに接触した後も解錠工具21を乗場ドア11側に更に押し込む。これにより、スリーブ24は、端面22aからの突出量が小さくなるように鍵棒23に対して移動する。
図8は、鍵棒23の先端部分が解錠部材17の直下に配置された状態を示す。即ち、図8は、鍵棒23が解錠部材17に対する操作位置に配置された状態を示す。鍵棒23が上記操作位置に配置された状態では、スリーブ24は第2位置に配置される。スリーブ24が第2位置に配置されると、ブザー26が鳴動する。ブザー26から発せられる音により、乗場ドア11を解錠しようとしている担当者に注意を喚起することができる。
鍵棒23が上記操作位置に配置されると、担当者は、ブザー音を聞きながらハンドル22を下方(図8に示すC方向)に移動させる。ハンドル22が下方に移動すると、鍵棒23の先端部分は上方(図8に示すD方向)に移動する。鍵棒23の先端部分が上方に移動すると、鍵棒23の先端部分が解錠部材17に下方から接触し、解錠部材17が上方に移動する。解錠部材17が上方に移動すると、解錠部材17の先端が下方からフック15に接触する。フック15に接触した後も解錠部材17が上方に移動することにより、フック15が解錠部材17によって持ち上げられ、フック15の先端部分が受け部材16から外れる。即ち、乗場ドア11が解錠される。
図9は、解錠工具21の他の例を示す図である。図9は、プッシュ式の解錠工具21を示す。図4に示したレバー式の解錠工具21は、鍵棒23によって解錠部材17を上方に移動させることにより、乗場ドア11を解錠する。一方、図9に示すプッシュ式の解錠工具21は、鍵棒23によって解錠部材17を乗場ドア11から離れるように昇降路3側に移動させることにより、乗場ドア11を解錠する。なお、解錠部材17の昇降路3側への移動をフック15の回転移動に変換する機構については、如何なる機構が採用されても構わない。
図9に示す解錠工具21は、例えばハンドル22、鍵棒23、スリーブ24、ばね25(図9では図示せず)、及びブザー26を備える。図9に示す解錠工具21は、図4に示す解錠工具21と比較し、鍵棒23の断面形状が異なる。
鍵棒23は、ハンドル22に設けられた棒状の部材である。図9に示すように、鍵棒23の断面形状はS字形状である。かかる場合、乗場ドア11に形成された鍵孔14もS字形状である。鍵棒23は、ハンドル22の端面22aから突出する。鍵棒23は、ハンドル22に対して一直線状に配置される。
次に、図10及び図11も参照し、この解錠工具21の使用方法について説明する。図10及び図11は、解錠工具21の使用方法を説明するための図である。
例えば、地震でかご1が階間に停止すると、実技指導を既に受けている担当者は、解錠工具21を所持して乗場10に向かう。担当者は、乗場10に到着すると、その乗場10の乗場ドア11を解錠するため、解錠工具21の鍵棒23を乗場ドア11の表面11b側から鍵孔14に差し込む。
上述したように、スリーブ24は、鍵棒23が鍵孔14に差し込まれる前は第1位置に配置されている。鍵棒23が鍵孔14に差し込まれると、先ず、スリーブ24の先端が乗場ドア11の表面11bに接触する。
図10は、スリーブ24の先端が乗場ドア11の表面11bに接触した直後の状態を示す。図10に示す状態では、鍵棒23は、解錠部材17に対する操作位置には配置されていない。この例であれば、上記操作位置は、鍵棒23によって解錠部材17を昇降路3側に変位させるための位置である。担当者は、鍵棒23を操作位置に配置するため、スリーブ24が乗場ドア11の表面11bに接触した後も解錠工具21を乗場ドア11側に更に押し込む。これにより、スリーブ24は、端面22aからの突出量が小さくなるように鍵棒23に対して移動する。
図11は、鍵棒23の先端が解錠部材17に乗場10側から接触した状態を示す。即ち、図11は、鍵棒23が解錠部材17に対する操作位置に配置された状態を示す。鍵棒23が上記操作位置に配置された状態では、スリーブ24は第2位置に配置される。スリーブ24が第2位置に配置されると、ブザー26が鳴動する。ブザー26から発せられる音により、乗場ドア11を解錠しようとしている担当者に注意を喚起することができる。
鍵棒23が上記操作位置に配置されると、担当者は、ブザー音を聞きながら、解錠工具21を乗場ドア11側(図11に示すE方向)に更に押し込む。これにより、解錠部材17は、鍵棒23の先端に押されて昇降路3側(図11に示すF方向)に移動する。この時、解錠部材17は、全体がF方向に平行移動しても良いし、ある軸を中心に回転移動しても良い。解錠部材17が昇降路3側に移動することにより、フック15が持ち上げられ、フック15の先端部分が受け部材16から外れる。即ち、乗場ドア11が解錠される。
図4に示す例及び図9に示す例において、スリーブ24は、鍵棒23に対して第1位置及び第2位置に変位可能な可動体の一例である。スリーブ24は、鍵棒23が鍵孔14に差し込まれると、乗場ドア11の表面11bに接触することによって鍵棒23に対して移動する。解錠工具21は、スリーブ24の代わりに他の可動体を備えても良い。例えば、解錠工具21は、鍵棒23が鍵孔14に差し込まれると、乗場ドア11の裏面11a側に配置された固定部材に接触することによって鍵棒23に対して移動する可動体を備えても良い。
本実施の形態において、ブザー26は、可動体が第2位置に配置されると警報を発する警報器の一例である。解錠工具21は、ブザー26の代わりに他の警報器を備えても良い。
実施の形態2.
図12は、実施の形態2における解錠工具21の例を示す図である。なお、図12(a)は、乗場ドア11に形成された鍵孔14の例を示す。図12(a)に示す例では、鍵孔14を形成する部材30は乗場ドア11に回転可能に設けられる。図12に示す例では、部材30を特定の方向に回転させることにより、解錠部材17が特定の方向に変位して乗場ドア11が解錠される。例えば、部材30が時計回りに回転すると、解錠部材17が上方に移動して乗場ドア11が解錠される。部材30の回転移動を解錠部材17の上方への移動に変換する機構については、如何なる機構が採用されても構わない。
図12(b)は、回転式の解錠工具21を示す。解錠工具21は、例えばハンドル22、鍵棒23、ボタン27、及びブザー26を備える。
ハンドル22は、乗場ドア11の解錠操作を行う人が持つ部分である。図12は、円柱形状のハンドル22を一例として示す。ハンドル22の形状は、図12に示す例に限定されない。
鍵棒23は、断面形状が鍵孔14の形状と同じ棒状の部材である。図12は、鍵孔14の形状及び鍵棒23の断面形状が共に三角形状である例を示す。鍵棒23は、ハンドル22の端面22aから突出する。鍵棒23は、ハンドル22の端面22aに垂直な軸を中心に回転可能となるように、ハンドル22に設けられる。即ち、鍵棒23は、ハンドル22に対して図12に示すG方向に回転可能となるようにハンドル22に設けられる。鍵棒23は、ハンドル22に対して一直線状に配置される。
ボタン27は、特定の操作が行われた際に、鍵棒23をハンドル22に対して解錠位置に固定する操作片の一例である。上記解錠位置は、鍵孔14に差し込まれた鍵棒23によって解錠部材17を特定の方向に変位させるための位置である。図12に示す例では、ボタン27は、ハンドル22に設けられる。そして、ボタン27が押されると、鍵棒23がハンドル22に対して解錠位置に固定される。図12に示す例では、ボタン27が押されると、鍵棒23は、ハンドル22に対して回転しないようにハンドル22に対して固定される。
ブザー26は、例えばハンドル22に設けられる。ブザー26は、ボタン27が押されると鳴動する。
次に、解錠工具21の使用方法について説明する。本実施の形態に示す例においても、解錠工具21は、病院等において実技指導を受けた担当者によって使用されることが好ましい。
例えば、地震でかご1が階間に停止すると、実技指導を既に受けている担当者は、解錠工具21を所持して乗場10に向かう。本実施の形態に示す例では、鍵棒23は、ハンドル22に対して変位可能に設けられている。このため、鍵棒23を鍵孔14に差し込んで単にハンドル22を回転させても、鍵棒23がハンドル22に対して回転してしまい、部材30を回転させることができない。
そこで、担当者は、例えば、鍵棒23を鍵孔14に差し込む前にボタン27を押す。これにより、鍵棒23がハンドル22に対して回転しなくなる。また、ボタン27が押されることにより、ブザー26が鳴動する。ブザー26から発せられる音により、乗場ドア11を解錠しようとしている担当者に注意を喚起することができる。
次に、担当者は、ボタン27を押したまま、解錠工具21の鍵棒23を乗場ドア11の表面11b側から鍵孔14に差し込む。担当者は、鍵棒23を鍵孔14に差し込むと、ボタン27を押したまま解錠工具21を時計回りに回転させる。これにより、部材30が時計回りに回転し、解錠部材17が上方に移動する。そして、解錠部材17が上方に移動することによってフック15が持ち上げられ、フック15の先端部分が受け部材16から外れる。即ち、乗場ドア11が解錠される。
本実施の形態では、鍵棒23を鍵孔14に差し込む前にボタン27を押す例について説明した。担当者は、鍵棒23を鍵孔14に差し込んでからボタン27を押しても良い。
また、本実施の形態に示す例をレバー式の解錠工具21に適用しても良い。かかる場合、鍵棒23は、ハンドル22に対して屈曲するようにハンドル22に設けられる。この例では、鍵棒23を鍵孔14に差し込んで単にハンドル22を下方(図8に示すC方向)に移動させても、鍵棒23がハンドル22に対して折れ曲がり、解錠部材17を上方に移動させることができない。鍵棒23は、ボタン27が押されることによってハンドル22に対して解錠位置に固定される。即ち、鍵棒23は、ボタン27が押された状態ではハンドル22に対して屈曲しない。例えば、鍵棒23は、ボタン27が押されると、ハンドル22と一直線状になるようにハンドル22に対して固定される。
乗場ドア11を解錠する場合、担当者は、例えばボタン27を押したまま、解錠工具21の鍵棒23を乗場ドア11の表面11b側から鍵孔14に差し込む。なお、ボタン27が押されることにより、ブザー26が鳴動する。ブザー26から発せられる音により、乗場ドア11を解錠しようとしている担当者に注意を喚起することができる。担当者は、鍵棒23を鍵孔14に差し込むと、ボタン27を押したままハンドル22を下方(図8に示すC方向)に移動させ、鍵棒23の先端部分を上方(図8に示すD方向)に移動させる。これにより、解錠部材17によってフック15が持ち上げられ、フック15の先端部分が受け部材16から外れる。即ち、乗場ドア11が解錠される。
本実施の形態に示す例をプッシュ式の解錠工具21に適用しても良い。かかる場合、鍵棒23は、ハンドル22からの突出量が変化するようにハンドル22に設けられる。この例では、鍵棒23を鍵孔14に差し込んで単にハンドル22を乗場ドア11に近づけても、鍵棒23がハンドル22に押し込まれてしまい、解錠部材17を昇降路3側に移動させることができない。鍵棒23は、ボタン27が押されることによってハンドル22に対して解錠位置に固定される。即ち、鍵棒23は、ボタン27が押された状態ではハンドル22からの突出量が変化しない。例えば、鍵棒23は、ボタン27が押されると、ハンドル22からの突出量が最も大きくなる位置でハンドル22に対して固定される。
乗場ドア11を解錠する場合、担当者は、例えばボタン27を押したまま、解錠工具21の鍵棒23を乗場ドア11の表面11b側から鍵孔14に差し込む。なお、ボタン27が押されることにより、ブザー26が鳴動する。ブザー26から発せられる音により、乗場ドア11を解錠しようとしている担当者に注意を喚起することができる。担当者は、鍵棒23を鍵孔14に差し込むと、ボタン27を押したままハンドル22を乗場ドア11に近づけ、解錠部材17を昇降路3側に移動させる。これにより、フック15が持ち上げられ、フック15の先端部分が受け部材16から外れる。即ち、乗場ドア11が解錠される。
本実施の形態において、ブザー26は、操作片に対して特定の操作が行われると警報を発する警報器の一例である。解錠工具21は、ブザー26の代わりに他の警報器を備えても良い。
実施の形態1及び2では、乗場ドア11が解錠されたことがスイッチ18によって検出される。乗場ドア11が開いた時にかご1の位置を確認し易くするため、乗場ドア11が解錠されたことがスイッチ18によって検出されると、かご1に設けられたランプを点灯或いは点滅させても良い。例えば、乗場ドア11が解錠されたことがスイッチ18によって検出されると、かご1の上に設けられたランプとかご1の下に設けられたランプとが点滅する。また、ランプの点滅と同時に、かご1に設けられた警報器から警告音が発せられても良い。
1 かご、 2 つり合いおもり、 3 昇降路、 4 主ロープ、 5 巻上機、 6 駆動綱車、 7 制御装置、 8 かごドア、 9 駆動装置、 10 乗場、 11 乗場ドア、 11a 裏面、 11b 表面、 12 錠装置、 13 乗場三方枠、 14 鍵孔、 15 フック、 16 受け部材、 17 解錠部材、 18 スイッチ、 19 軸、 20 取付部材、 21 解錠工具、 22 ハンドル、 22a 端面、 22b 接点、 23 鍵棒、 24 スリーブ、 24a 接点、 25 ばね、 26 ブザー、 27 ボタン、 30 部材

Claims (7)

  1. エレベーターの乗場ドアに形成された鍵孔に前記乗場ドアの表面側から差し込まれ、前記乗場ドアの裏面側に配置された解錠部材を特定の方向に変位させることによって前記乗場ドアを解錠するための解錠工具であって、
    ハンドルと、
    前記ハンドルに設けられた鍵棒と、
    前記鍵棒に対して第1位置及び第2位置に変位可能な可動体と、
    前記可動体が前記第2位置に配置されると警報を発する警報器と、
    を備え、
    前記可動体は、
    前記鍵棒が前記鍵孔に差し込まれる前は前記第1位置に配置され、
    前記鍵棒が前記鍵孔に差し込まれて前記解錠部材に対する操作位置に配置された状態では前記第2位置に配置され、
    前記操作位置は、前記鍵棒によって前記解錠部材を前記特定の方向に変位させるための位置である解錠工具。
  2. 前記可動体は、前記鍵棒の軸方向に沿って変位可能であり、前記鍵棒が前記鍵孔に差し込まれると、前記乗場ドアの表面に接触することによって前記鍵棒に対して移動する請求項1に記載の解錠工具。
  3. 前記可動体は、前記鍵棒の軸方向に沿って変位可能であり、前記鍵棒が前記鍵孔に差し込まれると、前記乗場ドアの裏面側に配置された固定部材に接触することによって前記鍵棒に対して移動する請求項1に記載の解錠工具。
  4. エレベーターの乗場ドアに形成された鍵孔に前記乗場ドアの表面側から差し込まれ、前記乗場ドアの裏面側に配置された解錠部材を特定の方向に変位させることによって前記乗場ドアを解錠するための解錠工具であって、
    ハンドルと、
    前記ハンドルの端面から突出し、前記端面に垂直な軸を中心に前記ハンドルに対して回転可能に設けられた鍵棒と、
    操作片と、
    前記操作片に対して特定の操作が行われると警報を発する警報器と、
    を備え、
    前記操作片に対して前記特定の操作が行われると、前記鍵孔に差し込まれた前記鍵棒によって前記解錠部材を前記特定の方向に変位させることができるように、前記鍵棒は、前記ハンドルに対して回転しないように前記ハンドルに対して固定される解錠工具。
  5. エレベーターの乗場ドアに形成された鍵孔に前記乗場ドアの表面側から差し込まれ、前記乗場ドアの裏面側に配置された解錠部材を特定の方向に変位させることによって前記乗場ドアを解錠するための解錠工具であって、
    ハンドルと、
    前記ハンドルからの突出量が変化するように前記ハンドルに対して変位可能に設けられた鍵棒と、
    操作片と、
    前記操作片に対して特定の操作が行われると警報を発する警報器と、
    を備え、
    前記操作片に対して前記特定の操作が行われると、前記鍵孔に差し込まれた前記鍵棒によって前記解錠部材を前記特定の方向に変位させることができるように、前記鍵棒は、前記ハンドルからの突出量が最も大きくなる位置で前記ハンドルに対して固定される解錠工具。
  6. エレベーターの乗場ドアに形成された鍵孔に前記乗場ドアの表面側から差し込まれ、前記乗場ドアの裏面側に配置された解錠部材を特定の方向に変位させることによって前記乗場ドアを解錠するための解錠工具であって、
    ハンドルと、
    前記ハンドルに対して屈曲するように前記ハンドルに対して変位可能に設けられた鍵棒と、
    操作片と、
    前記操作片に対して特定の操作が行われると警報を発する警報器と、
    を備え、
    前記操作片に対して前記特定の操作が行われると、前記鍵孔に差し込まれた前記鍵棒によって前記解錠部材を前記特定の方向に変位させることができるように、前記鍵棒は、前記ハンドルと一直線状になるように前記ハンドルに対して固定される解錠工具。
  7. 前記操作片は、前記ハンドルに設けられたボタンであ請求項4から請求項の何れか一項に記載の解錠工具。
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