JP7178806B2 - 食品包装体 - Google Patents

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Description

本発明は、食品用包装材により包装された食品包装体に関する。
正面形状が三角形状(主として正三角形状)あるいはこれに類似する形状で、所定の厚みを有する立体形状に仕上げられた三角おにぎり等の米飯加工食品等の食品を包装するための食品用包装材は、幅方向の中央部に長手方向に沿ってカットテープが設けられる矩形状の外シートと、カットテープに沿って内端部同士が重ね合わされ、シート状食品を挟んで外シートに重ね合わせられる一対の内シートとを備え、シート状食品を囲むように外シートと内シートとが接合される形態が一般的であり、例えば特許文献1に記載されたものが公知である。
かかる食品用包装材は、食品を挟んで長手方向に二つ折りにし、左右の余分なシート片を中心側に折って略三角形状にし、折った部分をポイントシールしたり、ラベルを貼付する工程を経て、食品を包装するものである。
食品包装体にされた食品を食する際には、外シートのカットテープを引き回し、外シートを長手方向に分断した後、食品包装体の底辺の角部に形成された左右の耳片をそれぞれ摘んで、分断された一対の包装体片をそれぞれ側方へ引っ張ることにより、食品をシート状食品と一体化させた状態で取り出して食品を食することができる。
特開2002-166968号公報
しかしながら、通常、耳片は、食品用包装材の余分なシートを重ねて扁平状にしたものであり、シート地そのものであるため、グリップ性が乏しい。むしろ、耳片の表面には、食品や製造工程に由来する油膜が付いていることもあり、滑りやすくなっていることさえある。そのため、左右の耳片をそれぞれ摘んで、分断された一対の包装体片をそれぞれ側方へ引っ張るという操作が円滑に行えず、開封に手間取ることがあるという問題がある。
そこで、本発明は、かかる事情に鑑みてなされたもので、角部に形成される耳片をしっかり摘むことができる食品包装体を提供することを課題とする。
本発明に係る食品包装体は、
幅方向に分離可能な外シートと、シート状食品を挟んで外シートに重ね合わせられ、外シートと同方向に分離可能な内シートとを備え、シート状食品を囲むように外シートと内シートとが接合される食品用包装材により略三角形状に包装され、それぞれ角部に、食品用包装材の余分なシートを重ねて扁平状にした耳片を備える食品包装体において、
少なくとも一つの耳片は、耳片の突出方向と交差する耳片の幅方向に形成されるとともに、耳片の一方の面に対して凸条となり、耳片の反対の面に対して凹溝となるように形成されるヒートシール部からなる、耳片の突出方向に対する抵抗増大部を備える。
ここで、本発明に係る食品包装体の一態様として、
抵抗増大部は、耳片における封止部を兼ねる、との構成や、
抵抗増大部は、複数の抵抗増大部で構成され、複数の抵抗増大部は、耳片の突出方向に所定間隔をあけて配置される、との構成や、
抗増大部は、食品包装体の底辺に位置する左右の耳片に設けられる、との構成や、
抵抗増大部は、食品包装体の頂角部の耳片に設けられる、との構成や、
抵抗増大部は、食品包装体の底辺に位置する左右の耳片と、食品包装体の頂角部の耳片とに設けられ、
左右の耳片の抵抗増大部の数は、頂角部の耳片の抵抗増大部の数よりも多い、との構成を採用することができる。
以上の如く、本発明に係る食品包装体によれば、耳片に抵抗増大部が設けられることで、耳片のグリップ性が向上し、耳片をしっかりと摘むことができる。
図1は、本発明の第一の実施形態に係る食品用包装材の分解斜視図である。 図2は、同食品用包装材の正面図である。 図3は、同食品用包装材の背面図である。 図4(a)ないし(c)は、同食品用包装材を用いて食品を包装する過程の説明図である。 図5(a)ないし(c)は、図4の続きの説明図である。 図6(a)は、同食品包装材により包装された食品包装体の角部の耳片に抵抗増大部を形成する工程の説明図であり、図6(b)は、図6(a)のA部拡大図であり、図6(c)は、抵抗増大部が形成された耳片の拡大図である。 図7(a)は、同食品包装体を斜め前方から見た斜視図であり、図7(b)は、同食品包装体を斜め後方から見た斜視図である。 図8(a)及び(b)は、同食品包装体を開封する過程の説明図である。 図9は、本発明の第二の実施形態に係る食品用包装材の分解斜視図である。 図10は、同食品用包装材の正面図である。 図11は、同食品用包装材の背面図である。 図12(a)は、同食品用包装材の開封起点の拡大図であり、図12(b)は、同開封起点に開封用ラベルを貼付した状態の拡大図であり、図12(c)は、図12(b)のB-B線断面図である。 図13(a)は、同食品用包装材により包装された食品包装体を斜め前方から見た斜視図であり、図13(b)は、同食品包装体を斜め後方から見た斜視図である。 図14(a)及び(b)は、同食品包装体を開封する過程の説明図である。 図15(a)及び(b)は、それぞれ別の実施形態に係る食品包装体の斜視図である。 図16(a)及び(b)は、それぞれさらに別の実施形態に係る食品包装体の斜視図である。 図17(a)ないし(c)は、それぞれさらに別の実施形態に係る食品包装体の角部の耳片の拡大図である。 図18(a)ないし(i)は、それぞれさらに別の実施形態に係る食品包装体の角部の耳片の拡大図である。
<第一の実施形態>
以下、本発明の第一の実施形態として、三角おにぎりの包装に用いられる食品用包装材及びこの食品用包装材により包装された食品包装体の一実施形態について、図1ないし図8を参酌して説明する。
図1ないし図3に示す如く、本実施形態に係る食品用包装材1は、互いに直交する方向の一方が他方よりも長い形状を有する一対のシート(外シート2、内シート3)が、三角おにぎりに巻く海苔等のシート状食品4を挟んで重ね合わされ、シート状食品4を囲むようにして、長手方向の一端側及び他端側における端部接合部11,11と両側部における側部接合部12,12により四方が封止された本体10を備える。なお、以下では、上記一方(図2及び図3では、上下方向)を「長手方向」といい、他方(図2及び図3では、左右方向)を「幅方向」という。
外シート2は、ポリエチレンやポリプロピレン等の熱溶着性を有するプラスチックシートからなり、長手方向に二つ折りにした状態で食品を包み込める大きさの矩形状ないし略矩形状(長方形状ないし略長方形状)を有する。
内シート3も、ポリエチレンやポリプロピレン等の熱溶着性を有するプラスチックシートからなり、長手方向に二つ折りにした状態で食品を包み込める大きさの矩形状ないし略矩形状を有する。また、内シート3は、長手方向に沿って内端部同士が重ね合わされた一対の内シート3,3からなり、内端部同士が重ね合わされた状態の大きさが外シート2と同じ大きさである。本実施形態においては、内シート3,3の内端部同士の重ね合わせ部30は、内シート3の幅方向の中央部ないし略中央部に設けられる。
端部接合部11は、内シート3,3の内端部同士の重ね合わせ部30を除き、外シート2及び内シート3の一端及び他端に沿って外シート2及び内シート3をヒートシールすることにより形成される。側部接合部12は、外シート2及び内シート3の側縁に沿って外シート2及び内シート3をヒートシールすることにより形成される。なお、本実施形態においては、側部接合部12には、幅方向に通気可能なように連通部12aが長手方向に適宜間隔で設けられ、側部接合部12は、連通部12aによって複数に分割された形態となる。
このようにして構成された本体10の内部がシート状食品4の収容部となるが、外シート2の一端には、幅方向に所定間隔を有して離間する一対の切込線20,20が形成される。切込線20は、全切線、半切線(ハーフカット)、ミシン目等によって形成され、切込線20の形成によって開封起点としての摘み部21が形成される。そして、摘み部21から外シート2の他端にかけて開封案内手段5が設けられる。開封案内手段5は、例えば、外シート2の内面に貼着されるカットテープ(開封用条体)や、一対のハーフカットや糸等である。これにより、摘み部21を引き下ろすことにより、開封案内手段5が所定の幅で外シート2を切断し、外シート2が幅方向に分離可能となる。本実施形態においては、開封案内手段5は、外シート2の幅方向の中央部ないし略中央部に設けられ、内シート3,3の内端部の重ね合わせ部30と重なる。
本体10の四隅の角部には、切欠部14が形成される。切欠部14は、食品用包装材1を用いて食品を包装する際の、左右の余分なシート片の一部を切欠部14により無くすことにより、左右の余分なシート片を中心側に折って略三角形状にするにあたり、シート片の重なりを少なくするためのものである。
本実施形態に係る食品用包装材1は、以上の構成からなり、次に、この食品用包装材1を用いた食品の包装方法について説明する。
まず、図4(a)に示す如く、食品用包装材1の内シート3の上に三角おにぎり6を載せる。このとき、三角おにぎり6が内フィルム3,3の重ね合わせ部30の上に左右均等に載り、かつ、三角おにぎり6の一つの角部が食品用包装材1の一端側の摘み部21に向くように三角おにぎり6を配置する。
次に、同図(b)に示す如く、食品用包装材1を、一端側とこれに対向する他端側を合わせるように長手方向に二つ折りにし、折った側の部分は、三角おにぎり6の側面(三角形状の斜面)にも沿うように折る。これにより、食品用包装材1の長手方向の一端側半分が三角おにぎり6の正面を覆い、他端側半分が三角おにぎり6の背面を覆うとともに、食品用包装材1の左右のシート片15,15が食品用包装材1の一端と他端の位置がずれた状態となって余る。
そこで、同図(c)に示す如く、左右のいずれか一方の余分なシート片15を折って、食品用包装材1の、三角おにぎり6の背面を覆っている部分の上に重ね、その上に、図5(a)に示す如く、他方の余分なシート片15を折って、食品用包装材1の、三角おにぎり6の背面を覆っている部分の上に重ねて、略三角形状にする。
このとき、略三角形状のそれぞれ角部には、複数枚のシート(本実施形態においては、外シート2のシートが四枚、内シート3のシートが四枚、合計八枚のシート)が重なって扁平状となった耳片16が形成される。
そして、同図(b)に示す如く、左右の余分なシート片15,15の、切欠部14によって互いに重なっていないそれぞれの部分を、食品用包装材1の、三角おにぎり6の背面を覆っている部分にポイントシール等により接合し(接合部17)、食品用包装材1を、三角おにぎり6を包み込んだ状態に固定する。そして、同図(c)に示す如く、その上に、ラベル7を貼付する。なお、接合部の形状は図示のような円形状に限らず、長円形状、楕円形状、多角形状、線状等の種々の形状とすることができ、接合部の数も、二箇所に限らず、三箇所以上としたり、幅方向に長い大きな接合部を一箇所施すようにしてもよい。
これにより、食品包装体は一応完成するが、本実施形態においては、三つの角部のそれぞれ耳片16に対し、凹凸加工が施される。より詳しくは、三つの角部のそれぞれ耳片16は、耳片16の突出方向の軸回りに余分なシート片が折り畳まれただけであり、平滑面となっているので、耳片16の突出方向に対する抵抗増大を目的として、これに凹凸加工が施される。
凹凸加工の方法は、各種の公知の方法を採用できるが、ここでは、凹凸面を有するシーラーを用いたヒートシールによる場合について説明する。図6(a)及び(b)に示す如く、食品包装体の各耳片16の抵抗増大部18は、一対のシーラー100,101によって形成される。このシーラーは、断面形状が凸状の凸条100aを所定間隔をあけて複数(本実施形態においては、三つ)有するシーラー100と、断面形状が凹状の凹溝101aを、凸条100aと同じピッチで複数(本実施形態においては、三つ)有するシーラー101とで構成される。
これにより、同図(c)及び図7に示す如く、食品包装体の三つの角部のそれぞれ耳片16には、耳片16の一方の面に対して凸条となり、耳片16の反対の面に対して凹溝となる抵抗増大部18が、耳片16の突出方向Pに所定間隔をあけて複数(本実施形態においては、三つ)形成されて、耳片16全体が凹凸形状となる。なお、これらの図面及び以後の図面において、抵抗増大部18の形態を理解しやすくするために抵抗増大部18の凹凸の高さを比較的大きめに表している。本発明においては、このような抵抗増大部18のみならず、凹凸の高さがこれよりも小さいものも当然に採用され得る。
以上の構成からなる食品包装体について、三角おにぎり6を食する際には、図8(a)に示す如く、摘み部21を摘んで開封案内手段5を縦回りに引き回し、外シート2を長手方向に分断する。この際、開封案内手段5は、互いに間隔を有する二本のカットテープからなるので、幅広の分断開口を形成することができる。これにより、外シート2を分断後、外シート2とシート状食品4との接触面積が少なくなる。そして、同図(b)に示す如く、分断された一対の包装体片をそれぞれ側方へ引っ張ることにより、三角おにぎり6をシート状食品6と一体化させた状態で取り出すことができる。
このとき、複数の抵抗増大部18,…によって耳片16全体が凹凸形状となっているため、耳片16の突出方向に対して抵抗となり、耳片16にグリップ性(滑り止め性)が付与される。これにより、食品包装体の底辺に位置する左右の耳片16,16をそれぞれ摘んで、分断された一対の包装体片をそれぞれ側方へ引っ張る際に、耳片16,16をしっかりと摘むことができて、開封操作性を向上することができる。
また、三つの角部のそれぞれ耳片16は、上述のとおり、耳片16の突出方向の軸回りに折り畳まれているので、基本的には開口は生じていないが、折り畳みが不十分であったり、折り畳まれたシートの弾発力により、開口が生じる可能性は否定できない。そして、これにより、食品包装体の内外が連通した状態となり、ここから異物等が混入する余地が残る。しかし、本実施形態に係る食品包装体によれば、抵抗増大部18は、耳片16の突出方向Pと交差する耳片16の幅方向に形成されたシールライン(封止部)であるため、耳片16の密封性が向上しており、しかも、各耳片16に抵抗増大部18が複数設けられるため、たとえ耳片16の厚みや機械上のバラツキに起因する抵抗増大部の接合強度の部分的な低下が生じたとしても、高い密封性を維持することができる。
なお、食品包装体の底辺に位置する左右の耳片16,16の各抵抗増大部18は、耳片16の突出方向Pと交差する耳片16の幅方向において、耳片16の全幅に亘って形成される。これにより、極めて高い密封性を得ることができる。
これに対し、食品包装体の頂角部の耳片16の各抵抗増大部18は、耳片16の突出方向Pと交差する耳片16の幅方向の、摘み部21及び開封案内手段5側の側部(耳片16の、食品包装体の正面側の縁部)には形成されていない。これは、この側部まで延びて抵抗増大部18が形成されるとすると、摘み部21や開封案内手段5近傍付近のシートが接合により一体化されてしまい、摘み部21の機能が損なわれたり、開封困難になるおそれがあるからである。
<第二の実施形態>
次に、本発明の第二の実施形態について、図9ないし図14を参酌して説明する。なお、第一の実施形態との違いは、開封起点の位置及び構造のみであり、その他の構成は同じなので、同じ構成についての説明は省略する。
図9ないし図11に示す如く、外シート2の一端よりも長手方向の中心側に寄った位置であって、開封案内手段5上に、全切線からなる切込線20が形成される。図12に示す如く、切込線20は、開封案内手段5の端部以外の部位と交差する第一切込線20aと、間に開封案内手段5を挟んで食品用包装材1の幅方向に所定間隔を有して離間し、それぞれが端部以外の部位で第一切込線20aと交差する一対の第二切込線20b,20bとを備える。これにより、開封案内手段5は、第一切込線20aによって分断されるとともに、第一切込線20aと、一対の第二切込線20b、20bの、第一切込線20aよりも外シート2の他端側の部分とを外形線とする切込片21が開封起点として形成される。本実施形態においては、第一切込線20aの端部と第二切込線20bの中間部位が交差することで、切込線20は、Hの文字形状を呈する。
切込線20の形成によって外シート2の内外が連通し、ここから異物等が混入する余地が残るため、切込線20は、外シート2の内面に配置される被覆シート8によって覆われ、外シート2の内外が遮蔽される。被覆シート8は、切込線20を囲むようにヒートシール等により外シート2の内面に接合し(接合部22)、気密性が維持される。
外シート2の外面には、少なくとも切込片21に接するようにして開封操作片9が配置される。開封操作片9は、外シート2に剥離自在に粘着ないし接着する粘着面ないし接着面を有する本体部9aと、本体部から延出する摘み部9bとを備える。本体部9aは、切込線20を覆うように外シート2の外面に貼着される。摘み部9bは、本体部9aから外フィルム2の一端側に延び、遊離端となる。なお、本実施形態においては、本体部9aは、食品包装体の商品名や商品情報やこれに関連する意匠を表示する領域を設けるため、切込線20よりも十分な大きさに形成される。これにより、開封操作片9は、ラベルとしても機能する。
図13に示す如く、食品包装体にした状態で、切込線20及び開封操作片9の摘み部9bは、食品包装体の頂角部あるいはその近傍に位置することになる。そして、この開封起点が頂角部の耳片16にはなく、食品6の包装領域にあるため、上記第一の実施形態のように、頂角部の耳片16において、食品包装体の正面側の縁部に抵抗増大部18を設けないようにする必要はない。そこで、本実施形態においては、食品包装体の三つの角部のそれぞれ耳片16には、耳片16の突出方向Pに所定間隔をあけて配置される複数(本実施形態においては、三つ)の抵抗増大部18,…が形成されるとともに、いずれの抵抗増大部18も、耳片16の全幅に亘って形成される。これにより、いずれの耳片16においても、極めて高い密封性を得ることができる。
以上の構成からなる食品包装体について、三角おにぎり6を食する際には、図14(a)に示す如く、開封操作片9の摘み部9bを摘んで縦周りに引き回す。そうすると、切込線21の第一切込線21aにより分断された開封案内手段5は、開封操作片9に貼着されているので、開封案内手段5が外シート2を長手方向に分断することになる。なお、この状態では、食品包装体の頂角部にまだ外シート2が分断されていない部分が残る。しかし、頂角部には、切込線20の第二切込線20bの、第一切込線20aよりも外シート2の一端側の部分(頂角部の先端に向かう部分)が残っており、これが頂角部の先端に向けた開封起点となる。したがって、同図(b)に示す如く、分断された一対の包装体片を、食品包装体の頂角部を中心としてそれぞれ側方へ引っ張り上げることにより、三角おにぎり6をシート状食品4と一体化させた状態で取り出すことができる。
このように、本実施形態に係る食品包装体によっても、複数の抵抗増大部18,…によって耳片16全体が凹凸形状となっているため、耳片16の突出方向に対して抵抗となり、耳片16にグリップ性(滑り止め性)が付与される。これにより、食品包装体の底辺に位置する左右の耳片16,16をそれぞれ摘んで、分断された一対の包装体片をそれぞれ側方へ引っ張る際に、耳片16,16をしっかりと摘むことができて、開封操作性を向上することができる。
また、本実施形態に係る食品包装体によれば、抵抗増大部18は、耳片16の突出方向Pと交差する耳片16の幅方向に形成されたシールライン(封止部)であるため、耳片16の密封性が向上しており、しかも、各耳片16に抵抗増大部18が複数設けられるため、たとえ耳片16の厚みや機械上のバラツキに起因する抵抗増大部の接合強度の部分的な低下が生じたとしても、高い密封性を維持することができる。しかも、食品包装体の頂角部の耳片16も、他の耳片16と同様、耳片16の全幅に亘って抵抗増大部18が形成されるため、全ての耳片16において、同等に高い密封性を維持することができる。
なお、本発明に係る食品用包装材及び食品包装体は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
例えば、上記実施形態においては、三つの耳片16,…に、それぞれ抵抗増大部18が設けられるが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、食品包装体の開封性向上のみを考慮するならば、図15(a)に示す如く、食品包装体の底辺に位置する左右の耳片16,16にのみ抵抗増大部18を設けるようにしてもよい。また、食品包装体の頂角部の耳片16に設けられる抵抗増大部18は、その耳片16を摘むときのグリップ性が高められるため、物流過程で食品包装体を持つときや、店舗で食品包装体を陳列するときの把持部として有用であるとともに、食品包装領域を持たないようになるので、衛生的でもあるところ、この観点のみを考慮するならば、同図(b)に示す如く、食品包装体の頂角部の耳片16にのみ抵抗増大部18を設けることもできる。
また、それぞれの観点のみを考慮するとしても、全ての耳片16に抵抗増大部18を設けることで、密封性が得られるので、例えば、図16(a)に示す如く、食品包装体の底辺に位置する左右の耳片16,16の抵抗増大部18よりは数が少ないが、食品包装体の頂角部の耳片16にも抵抗増大部18を設けるようにしたり、同図(b)に示す如く、食品包装体の頂角部の耳片16の抵抗増大部18よりは数が少ないが、食品包装体の底辺に位置する左右の耳片16,16にも抵抗増大部18を設けるようにしてもよい。
また、上記実施形態においては、凹凸の圧接により抵抗増大部18を形成したが、抵抗増大部18の形態はこれに限定されない。要は、抵抗増大部は、耳片16の突出方向Pに指が引っ掛かる抵抗部分を有するものであれば、各種の形態を採用することができる。一例として、図17(a)に示す如く、耳片16の一方の面にのみ凸となるのではなく、他方の面にも凸となるものであってもよいし、同図(b)に示す如く、耳片16の突出方向だけでなく、幅方向にも凹凸が形成されるよう、例えば耳片16にエンボス加工を施すようにしてもよいし、同図(c)に示す如く、耳片16の一部を折り返し、この折返し片の端部を抵抗増大部としたり、耳片16の一部を摘み上げて襞部を形成し、この襞部を抵抗増大部とする等してもよい。
次に、抵抗増大部18のさらに別の形態を示す。図18に一例を示す。同図(a)は、ヒートシールにより形成される第一封止部18Aと、格子状にヒートシールされることにより形成される第二封止部18Bの二種類の封止部18が形成され、第一封止部18Aが耳片16の基端側に形成され、非シール部を挟んで耳片16の突出方向Pに第二封止部18Bが形成される態様、同図(b)は、その第二封止部18Bが非シール部を挟んで耳片16の突出方向Pに複数形成される態様、同図(c)は、非シール部を設けることなく第一封止部18Aと第二封止部18Bが接して形成される態様、同図(d)ないし(f)は、同図(a)ないし(c)に対応しており、第二封止部18Bの格子が縦横(平目)ではなく、耳片16の突出方向Pに対して斜め(アヤ目)となる態様、同図(g)ないし(i)は、同図(a)ないし(c)に対応しており、第二封止部18Bが格子状ではなく、網点状となる態様を示す。第二封止部18Bの格子状又は網点状を形成するにあたり、耳片16の表面に凹凸が付くように第二封止部18を形成することにより、第二封止部18Bが(一態様として、第一封止部18Aとともに)抵抗増大部となる。
また、上記実施形態においては、食品は三角おにぎり(米飯加工食品)であり、シート状食品は海苔であった。しかし、食品は、食品用包装材で包装できる形であれば、三角以外の形状のおにぎり、寿司、サンドイッチ等であってもよく、食品の種類及び形状は限定されない。シート状食品も、食品用包装材の平面状の収容部に収容できる形であれば、シート状の昆布、畳鰯等であってもよく、シート状食品の種類及び形状は限定されない。
1…食品用包装材、10…本体、11…端部接合部、12…側部接合部、12a…連通部、14…切欠部、15…余分なシート片、16…耳片、17…接合部、18…抵抗増大部、18a…連通部、18A…第一封止部、18B…第二封止部、2…外シート、20…切込線、20a…第一切込線、20b…第二切込線、21…摘み部、切込片、22…接合部、3…内シート、30…重ね合わせ部、4…シート状食品、5…開封案内手段、6…三角おにぎり、7…ラベル、8…被覆シート、9…開封操作片、9a…本体部、9b…摘み部、100…シーラー、100a…凸条、101…シーラー、101a…凹溝、P…突出方向

Claims (6)

  1. 幅方向に分離可能な外シートと、シート状食品を挟んで前記外シートに重ね合わせられ、前記外シートと同方向に分離可能な内シートとを備え、前記シート状食品を囲むように前記外シートと前記内シートとが接合される食品用包装材により略三角形状に包装され、それぞれ角部に、前記食品用包装材の余分なシートを重ねて扁平状にした耳片を備える食品包装体において、
    少なくとも一つの耳片は、前記耳片の突出方向と交差する前記耳片の幅方向に形成されるとともに、前記耳片の一方の面に対して凸条となり、前記耳片の反対の面に対して凹溝となるように形成されるヒートシール部からなる、前記耳片の突出方向に対する抵抗増大部を備える
    食品包装体。
  2. 前記抵抗増大部は、前記耳片における封止部を兼ねる
    請求項1に記載の食品包装体。
  3. 前記抵抗増大部は、複数の抵抗増大部で構成され、該複数の抵抗増大部は、前記耳片の突出方向に所定間隔をあけて配置される
    請求項1又は請求項2に記載の食品包装体。
  4. 前記抵抗増大部は、前記食品包装体の底辺に位置する左右の耳片に設けられる
    請求項1ないし請求項のいずれか1項に記載の食品包装体。
  5. 前記抵抗増大部は、前記食品包装体の頂角部の耳片に設けられる
    請求項1ないし請求項のいずれか1項に記載の食品包装体。
  6. 前記抵抗増大部は、前記食品包装体の底辺に位置する左右の耳片と、前記食品包装体の頂角部の耳片とに設けられ、
    前記左右の耳片の前記抵抗増大部の数は、前記頂角部の耳片の前記抵抗増大部の数よりも多い
    請求項1ないし請求項のいずれか1項に記載の食品包装体。
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