JPH10338268A - 包装材およびその製造方法 - Google Patents

包装材およびその製造方法

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JPH10338268A
JPH10338268A JP14963997A JP14963997A JPH10338268A JP H10338268 A JPH10338268 A JP H10338268A JP 14963997 A JP14963997 A JP 14963997A JP 14963997 A JP14963997 A JP 14963997A JP H10338268 A JPH10338268 A JP H10338268A
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JP
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lid
packaging
fan
packaging material
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JP14963997A
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Taizo Seo
泰三 瀬尾
Tadao Sato
忠雄 佐藤
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KOIWAI NYUGYO KK
Original Assignee
KOIWAI NYUGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 平面形状が扇形に形成された被包装材の包装
体から包装を剥がす際に、その包装の剥離を容易にかつ
確実に行なうことができるとともに製造が容易な包装材
を提供する。 【解決手段】 食品Aの扇形の平面形状と同一形状に形
成された扇形の本体部10Aaおよびこの本体部10A
aの頂部から外方に突出するフラップ10Abを有する
リッド10Aと、食品Aの側面と一方の平面の面積を合
せた面積よりも大きい面積を有するシェル10Bとを備
え、リッド10Aがシェル10Bよりも大きい強度を有
し、かつフラップ10Abが、リッド10Aとシェル1
0Bによって食品Aが包装された際にリッド10Aとシ
ェル10Bの重合せ部から外方に突出する長さを有して
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、被包装材に密着
してこの被包装材を密閉包装する包装材およびその製造
方法に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】一般に、工場から出荷
される際に、食べ易い大きさに成形されて一個ずつ包装
されているチーズのなかに、所謂6Pチーズと呼ばれる
ものがある。
【0003】この6Pチーズとは、図7に示されるよう
に、平面形状が扇形になるように成形されたチーズをそ
れぞれ密閉包装したチーズ包装体1を、円盤形を形成す
るように6個集合して、底蓋2Aおよび蓋2Bからなる
円盤形のケース2に収容したものである。
【0004】この6Pチーズを構成する各扇形状のチー
ズ包装体1は、図8に示されるように、アルミニウム箔
等の金属箔3によってそれぞれ扇形状のチーズが一個ず
つ密着包装されている。
【0005】従来、このチーズ包装体1には、その包装
を剥がす際に、金属箔3を容易にチーズから剥がすこと
が出来るように、金属箔3の裏側にカットテープ4が張
り付けられているものがある。
【0006】このカットテープ4は、図9に示されるよ
うに、チーズを包むのに十分な大きさになるようにカッ
トされた金属箔3の中央部に、二本のカットテープ4が
互に60度の角度で交差した状態で、かつ、それぞれ先
端部が金属箔3の端から食み出した状態で張り付けられ
ている。
【0007】そして、チーズは、金属箔3の中央部にお
いて二本のカットテープ4の間に位置した状態で包装さ
れる。このとき、図8から分るように、金属箔3は、チ
ーズ包装体1の裏面において、二本のカットテープ4の
先端部が金属箔3の重ね合せ部から突出するように折り
畳まれる。
【0008】上記のようにして包装されたチーズ包装体
1は、その包装が剥がされる時には、金属箔3の合せ目
から突出しているカットテープ4の先端部を摘んで引っ
張ることにより、チーズ包装体1の表面において、金属
箔3がその折目3aに沿って扇形状にカットされてゆ
く。これによって、チーズ包装体1の包装が剥がされ、
容易に中のチーズを剥き出すことができる。
【0009】このような包装形態は、上述したようなチ
ーズの場合に限らす、例えばチーズケーキ等の他の食品
等の包装にも広く使われるようになっている。
【0010】しかしながら、上記した従来のような食品
の包装形態では、包装材を製造する際に金属箔3の裏面
にカットテープ4を張り付けるための工程が必要であ
り、この工程において、カットテープ4が金属箔3の所
要の位置に張り付けられるようにするためのメンテナン
スが難しいという問題がある。
【0011】さらに、上記のような食品の包装形態で
は、食品の包装工程において、金属箔3によってオート
メーションで扇形状の食品を包装してゆく際に、金属箔
3の合せ目からカットテープ4の先端部が突出するよう
に金属箔3を折り畳んでゆくように包装装置を調節する
のが難しく、図8に破線で示されるように、金属箔3の
合せ目から突出すべきカットテープ4’の先端部が折り
畳まれた金属箔3の縁部の内側に隠れてしまう場合があ
り、その包装を剥がす際にカットテープ4の先端部が摘
めなくて、包装をうまく剥がすことが出来ないというケ
ースが生じている。
【0012】この発明は、上記のような扇形状の被包装
材を包装するための包装材における問題点を解決するた
めに為されたものである。
【0013】すなわち、この発明は、平面形状が扇形に
形成された被包装材の包装体から包装を剥がす際に、そ
の包装の剥離を容易にかつ確実に行なうことができると
ともに製造が容易な包装材を提供することを第1の目的
とする。さらに、この発明は、この包装材を容易に製造
することができる製造方法を提供することを第2の目的
とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、第1の発明による包装材は、平面形状が扇形
に成形された被包装材を密閉包装する包装材において、
前記被包装材の平面形状と同一形状に形成された扇形の
本体部およびこの本体部と一体的に形成されて本体部の
縁部から外方に突出する突出片を有する蓋材と、前記被
包装材の側面と一方の扇形の平面の面積を合せた面積よ
りも大きい面積を有する箔材とを備え、前記蓋材が箔材
よりも大きい強度を有し、かつ蓋材の突出片が、蓋材が
被包装材の一方の扇形の平面に重ね合され箔材によって
他方の扇形の平面側から被包装材が包まれて箔材の縁部
が蓋材上で重ね合わされた際に、蓋材と箔材の重合せ部
から外方に突出する長さを有していることを特徴として
いる。
【0015】この第1の発明による包装材は、蓋材を被
包装材の一方の扇形の平面に重ね合わせた後、他方の扇
形の平面側から箔材を密着させて被包装材の他方の平面
側および側面を包んでゆき、箔材の縁部を蓋材の外面に
重ね合わせることによって平面形状が扇形の被包装材を
密閉包装する。そして、この包装時に、蓋材の突出片が
本体部の外面上に折り込まれて、蓋材と箔材との重合せ
部から外方に突出した状態に保持される。
【0016】この扇形の被包装材が密閉包装された包装
体の包装を剥がして中の被包装材を取り出す際には、蓋
材と箔材との重合せ部から外方に突出している突出片の
先端部を摘んで引き起こした後、この突出片を被包装材
から離間する方向に引っ張る。これによって蓋材の本体
部が、この蓋材に重ね合わされている部分の箔材を引き
千切りながらまたは箔材と剥離しながら被包装材から引
き剥がされて、内部の被包装材が露出され、この被包装
材を取り出すことが出来るようになる。
【0017】上記第1の発明によれば、包装体から包装
を容易に剥がすことが出来るようにするために従来のよ
うに包装材の裏面にカットテープを張り付けたりする必
要がなく製造が容易であり、さらに蓋材の突出片を容易
に箔材との重合せ部から外方に突出させることができる
ようになるので、包装体の包装を剥がす際にこの突出片
を容易に摘むことができるようになり、包装を確実に剥
がすことが出来るようになる。
【0018】前記第1の目的を達成するために、第2の
発明による包装材は、第1の発明の構成に加えて、前記
蓋材の突出片が、扇形の本体部の頂部分に形成されてい
ることを特徴としている。
【0019】この第2の発明による包装材は、突出片を
引っ張って包装体から包装材を剥がす際に、この突出片
が本体部の頂部分に形成されていることによって、蓋体
が、その幅が狭く被包装材との密着面積が小さい本体部
の頂部分から剥がされてゆくことになるので、蓋体を被
包装材からスムースに剥離させてゆくことができる。
【0020】前記第1の目的を達成するために、第3の
発明による包装材は、第2の発明の構成に加えて、前記
蓋材の突出片が、本体部の頂点を通る中心線に対して所
要の角度で傾斜する方向に延びていることを特徴として
いる。
【0021】この第3の発明による包装材は、蓋材の突
出片の延びる方向が、本体部の頂点を通る中心線に対し
て所要の角度で傾斜しているので、被包装材の包装時
に、突出片をその先端部が蓋材と箔材の重合せ部から外
方に突出する方向に向くように折り畳むことが出来る。
【0022】前記第1の目的を達成するために、第4の
発明による包装材は、第3の発明の構成に加えて、前記
蓋材の突出片の中心線に対する傾斜角度が40ないし5
0度であることを特徴としている。
【0023】この第4の発明による包装材は、蓋材の突
出片の中心線に対する傾斜角度が40ないし50度に設
定されることによって、被包装材の包装時に、突出片を
その先端部が蓋材と箔材の重合せ部から外方に突出する
方向に向くように折り畳むことが出来る。
【0024】前記第1の目的を達成するために、第5の
発明による包装材は、第1の発明の構成に加えて、前記
蓋材の突出片の先端部が着色されていることを特徴とし
ている。
【0025】この第5の発明による包装材は、蓋材の突
出片の先端部が着色されていることによって、被包装材
を包装した際に、蓋材と箔材の重合せ部から外方に突出
している突出片の先端部を容易に視認することが出来る
ようになり、これによって包装体から包装を剥がすのが
さらに容易になる。
【0026】前記第2の目的を達成するために、第6の
発明による包装材の製造方法は、平面形状が扇形に成形
された被包装材を密閉包装するための包装材の製造方法
であって、前記被包装材の平面形状と同一形状を有する
扇形の本体部とこの本体部の縁部から外方に突出する突
出片を備えた蓋材を、シート材から、蓋材の本体部の頂
点を通る中心線がシート材の幅方向に対してほぼ平行に
向くように、かつ、シート材の長手方向に沿って頂部が
互い違いに反対方向に向くように打ち抜いてゆくことを
特徴としている。
【0027】この第6の発明による包装材の製造方法に
よれば、シート材の蓋体が打ち抜かれる部分が、蓋体の
本体部の頂点を通る中心線がシート材の幅方向に対して
平行に向けられるとともシート材の長手方向に沿ってそ
の頂部が互い違いに反対方向に向けられた状態で配列さ
れることになるので、互に隣合う蓋体の本体部の打抜き
部分の側辺が平行になり、したがって打抜き後のシート
材の残留部分の面積が小さくなり、これによって材料費
の無駄を省きながら容易に蓋体の製造を行なうことが出
来るようになる。
【0028】さらに、この第6の発明による包装材の製
造方法において、互に隣合う蓋体の本体部の打抜き部分
の側辺が接するようにすることにより、さらに材料費の
無駄を省きながら容易な蓋体の製造を行なうことが出来
るようになる。またさらに、突出片が扇形状の本体部の
頂部分に形成されるとともに本体部の頂点を通る中心線
に対して所要の角度で傾斜している蓋体をシート材から
打ち抜くようにすることにより、この蓋体の製造に使用
されるシート材の幅を小さくすることができる。
【0029】前記第2の目的を達成するために、第7の
発明による包装材の製造方法は、第6の発明の構成に加
えて、前記シート材の両側縁部をそれぞれ着色し、この
着色された部分に前記蓋材の突出片の先端部が位置する
ようにシート材から蓋材を打ち抜くことを特徴としてい
る。
【0030】この第7の発明による包装材の製造方法に
よれば、シート材から蓋材が打ち抜かれた際に、この打
ち抜かれた蓋材の突出片の先端部に着色部分が形成され
ることになる。したがって、打ち抜きの後に別工程で突
出片の先端部に着色を施す必要がなくなるため、このよ
うな突出片の先端部に着色部分を有する蓋体の製造を容
易に行なうことが出来るようになる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、この発明の最も好適と思わ
れる実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0032】図1は、本発明の実施形態における包装材
の一例を展開状態で示したものである。
【0033】この図1において、包装材は、チーズ等の
食品Aの平面形状とほぼ同じ大きさの扇形状にカットさ
れたアルミニウム製のリッド10Aと、食品Aの片面と
外周面とを覆うのに十分な大きさにカットされたアルミ
ニウム製のシェル10Bとからなっている。
【0034】リッド10Aは、図2に示されるように、
本体部10Aaの頂部の角度が60度の扇形状であり、
この本体部10Aaの頂部部分から外方に延びるように
フラップ10Abが一体的に形成されている。
【0035】このリッド10Aは、図3に示すような方
法によって製造される。
【0036】すなわち、リッド10Aは、帯状のアルミ
ニウム製フィルムFが図2に示される形状に打ち抜かれ
ることによって成形される。
【0037】このアルミニウム製フィルムFは、その厚
さがシェル10Bを形成するアルミニウム箔よりも厚
く、後述するように、フラップ10Abを引っ張る際に
引き千切られない程度の強度を有するもの(例えば、後
述するシェル10Bのアルミニウム箔の倍の厚さを有す
るもの)が使用される。
【0038】このアルミニウム製フィルムFは、その両
側縁部の所要の幅(この例においては、幅が76mmの
アルミニウム製フィルムFに対して7mm)の帯状部分
Faがそれぞれ赤く着色されている。
【0039】このアルミニウム製フィルムFからのリッ
ド10Aの打ち抜きは、打ち抜かれるリッド10Aのそ
れぞれのフラップ10Abが外側(側縁方向)に向けて
交互に反対方向を向き、かつ打ち抜かれてゆくリッド1
0Aの互に隣合う扇形状の本体部10Aaの側辺aが接
する状態で行なわれる。すなわち、アルミニウム製フィ
ルムFにおいてリッド10Aが打ち抜かれる部分は、図
3から分るように、アルミニウム製フィルムFの長手方
向に沿ってリッド10Aが互い違いに配置された状態で
連続することになる。
【0040】そして、この打ち抜かれるリッド10Aの
フラップ10Abの先端部がアルミニウム製フィルムF
の着色された帯状部分Faに位置されることによって、
打ち抜かれたリッド10Aのフラップ10Abの先端部
に、図2から分るように、赤い着色部分10Ab’が形
成されることになる。
【0041】ここで、リッド10Aの本体部10Aaか
らフラップ10Abが延びる方向は、図2において本体
部10Aaの頂点を通る中心線mに対する傾斜角度θが
小さい方が、後述するようにフラップ10Abを引き上
げて食品Aから包装を剥がす際に本体部10Aa側に伝
わる力が大きくなる。
【0042】しかしながら、このフラップ10Abの中
心線mに対する傾斜角度θを小さくすると、アルミニウ
ム製フィルムFからリッド10Aが打ち抜かれる際に、
後述するように食品Aの包装時にフラップ10Abがシ
ェル10Bの折部から外方に十分に突出するだけの十分
な長さを確保するためには、アルミニウム製フィルムF
の幅を大きくしなければならず、リッド10Aの製造コ
ストが嵩んでしまうことになる。さらに、フラップ10
Abの中心線mに対する傾斜角度θが小さいと、後述す
ように食品Aの包装時にフラップ10Abが本体部10
Aaに対して折り曲げられた際(図4参照)に、その先
端部が食品Aの外側に逃げてしまい、綺麗に包装するこ
とが出来なくなる。
【0043】また、フラップ10Abの中心線mに対す
る傾斜角度θが大きくなるほど、フラップ10Abを引
き上げて食品Aから包装を剥がす際に、フラップ10A
bから本体部10Aaに伝わる力の方向とリッド10A
の食品Aから剥がされてゆく方向とが大きく異なってし
まい、フラップ10Abが千切れてしまう虞が大きくな
る。
【0044】このため、フラップ10Abの中心線mに
対する傾斜角度θの設定は任意であるが、好ましくは、
このフラップ10Abの中心線mに対する傾斜角度θを
40度から50度の間、例えば45度に設定するのが良
い。この範囲にフラップ10Abの傾斜角度θを設定す
ることにより、リッド10Aを打ち抜くアルミニウム製
フィルムFの幅を小さくすることができるとともに、フ
ラップ10Abを引き上げて包装を剥がす際のリッド1
0Aの強度を十分に保つことが出来る。
【0045】シェル10Bはアルミニウム箔製であり、
図9の従来の金属箔3と同様の強度を有するものが使用
されるが、その大きさは、図9の金属箔3よりも小さ
く、後述するように、食品Aを包装する際に食品Aのリ
ッド10Aが載せられる部分の周縁部を覆う程度の大き
さがあればよい。
【0046】食品Aの包装は、上記のようにして製造さ
れたリッド10Aとシェル10Bとによって食品Aを包
むことにより行なわれる。
【0047】すなわち、図1に示されるような位置関係
で、シェル10Bの中央部に平面形状が扇形になるよう
に成形されたチーズ等の食品Aが載せられ、この食品A
の上面に、その形状と食品Aの平面形状とが一致するよ
うに重ねられる。
【0048】この状態で、図4に示されるように、シェ
ル10Bが食品Aの外形に沿って折り曲げられて食品A
の側面と平行に立ち上げられ、さらに、フラップ10A
bも本体部10Aaの側辺aに沿って、本体部10Aa
に対してほぼ直角上方向に折り曲げられる。
【0049】このとき、図4から分かるように、シェル
10Bの食品Aの上面の載ったリッド10Aよりも上方
に突出する部分の高さがフラップ10Abの高さよりも
低くなるように、フラップ10Abの長さおよびシェル
10Bの大きさが設定されていることにより、フラップ
10Abの先端部がシェル10Bの上端縁から上方に突
出した状態になる。
【0050】この図4の状態から、図5に示されるよう
に、シェル10Bの食品Aの上面の載ったリッド10A
よりも上方に突出する部分がリッド10Aのフラップ1
0Abとともに内側に折り込まれる。このとき、リッド
10Aの円弧部bとフラップ10Abが形成されている
のと反対側の側辺a’側のシェル10Bの縁部が先に折
り込まれ、リッド10Aのフラップ10Abが形成され
ている側辺aの側のシェル10Bの縁部が最後に折り込
まれる。
【0051】このようにしてシェル10Bの食品Aの上
面の載ったリッド10Aよりも上方に突出する部分が折
り込まれることによって、リッド10Aがシェル10B
の内側に固定されてシェル10Bとともに食品Aを密閉
包装することになり、そして、フラップ10Abの先端
部が、シェル10Bのリッド10A上に折り畳まれて重
ね合わされた折り部10B’の間から突出されて保持さ
れる。このとき、フラップ10Abの先端部に形成され
た赤い着色部分10Ab’がシェル10Bの折り部10
B’から露出されて、外部から視認出来る位置に位置さ
れる。
【0052】上記のようにして包装が完了した食品Aの
包装体11は、図7に示される従来と同様の形態で円盤
形のケースに6個ずつ収容され、さらにラップされて出
荷される。
【0053】この包装体11の包装を剥がして中の食品
Aを取り出す場合には、シェル10Bの折り部10B’
から突出しているリッド10Aのフラップ10Abを指
で摘んで引き起こし、食品Aから離間する方向に強く引
っ張る。
【0054】これによって、図6に示されるように、リ
ッド10Aが、シェル10Bの折り部10B’をその折
目に沿って切断しながらまたはこの折り部10B’と剥
離しながら、その頂部部分から引き起こされて食品Aか
ら剥がされてゆき、食品Aの上面が露出され、この後、
残ったシェル10Bを引き剥がすことにより、食品Aを
完全に剥き出すことが出来る。
【0055】この包装体11の包装を剥がす場合に、フ
ラップ10Abをその先端部に形成された赤い着色部分
10Ab’によって容易に見つけることが出来る。
【0056】なお、このフラップ10Abの位置を容易
に見つけることが出来るような場合、例えばフラップ1
0Abとシェル10Bの色が異なるような場合には、フ
ラップ10Abの先端部に赤い着色部分10Ab’を形
成する必要はない。
【0057】上記実施態様においては、被包装材として
チーズ等の食品を包装する場合を例に挙げたが、本発明
は食品以外の被包装物の包装にも適用出来ることは言う
までもない。
【0058】さらに、上記実施態様においては、リッド
10Aおよびシェル10Bがアルミニウム箔によって作
られている場合について説明を行なったが、このリッド
10Aおよびシェル10Bは、金属箔以外の例えば油紙
や合成樹脂などの他の材質のものでもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の最良の形態の一例を被包装物とともに
示す斜視図である。
【図2】同例における蓋体を示す平面図である。
【図3】同例における蓋体をシート材から打ち抜く場合
の態様を示す平面図である。
【図4】同例において食品を包装する工程を示す斜視図
である。
【図5】同例において包装が完了した状態を示す斜視図
である。
【図6】同例において包装体から包装が剥がされる状態
を示す斜視図である。
【図7】6Pチーズの包装形態を示す斜視図である。
【図8】従来の6Pチーズの包装体を示す斜視図であ
る。
【図9】従来の包装材を示す展開図である。
【符号の説明】
10A …リッド(蓋材) 10Aa…本体部 10Ab…フラップ(突出片) 10Ab’…着色部分 a …側辺 m …中心線 θ …傾斜角度 10B …シェル(箔材) 11 …包装体 F …アルミニウム製フィルム(シート材) Fa …帯状部分 A …食品(被包装材)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平面形状が扇形に成形された被包装材を
    密閉包装する包装材において、 前記被包装材の平面形状と同一形状に形成された扇形の
    本体部およびこの本体部と一体的に形成されて本体部の
    縁部から外方に突出する突出片を有する蓋材と、 前記被包装材の側面と一方の扇形の平面の面積を合せた
    面積よりも大きい面積を有する箔材とを備え、 前記蓋材が箔材よりも大きい強度を有し、かつ蓋材の突
    出片が、蓋材が被包装材の一方の扇形の平面に重ね合わ
    され箔材によって他方の扇形の平面側から被包装材が包
    まれて箔材の縁部が蓋材上で重ね合わされた際に、蓋材
    と箔材の重合せ部から外方に突出する長さを有している
    ことを特徴とする包装材。
  2. 【請求項2】 前記蓋材の突出片が、扇形の本体部の頂
    部分に形成されている請求項1に記載の包装材。
  3. 【請求項3】 前記蓋材の突出片が、本体部の頂点を通
    る中心線に対して所要の角度で傾斜する方向に延びてい
    る請求項2に記載の包装材。
  4. 【請求項4】 前記蓋材の突出片の中心線に対する傾斜
    角度が40ないし50度である請求項3に記載の包装
    材。
  5. 【請求項5】 前記蓋材の突出片の先端部が着色されて
    いる請求項1に記載の包装材。
  6. 【請求項6】 平面形状が扇形に成形された被包装材を
    密閉包装するための包装材の製造方法であって、 前記被包装材の平面形状と同一形状を有する扇形の本体
    部とこの本体部の縁部から外方に突出する突出片を備え
    た蓋材を、シート材から、蓋材の本体部の頂点を通る中
    心線がシート材の幅方向に対してほぼ平行に向くよう
    に、かつ、シート材の長手方向に沿って頂部が互い違い
    に反対方向に向くように打ち抜いてゆくことを特徴とす
    る包装材の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記シート材の両側縁部をそれぞれ着色
    し、この着色された部分に前記蓋材の突出片の先端部が
    位置するようにシート材から蓋材を打ち抜く請求項6に
    記載の包装材の製造方法。
JP14963997A 1997-06-06 1997-06-06 包装材およびその製造方法 Withdrawn JPH10338268A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011111216A (ja) * 2009-11-30 2011-06-09 Snow Brand Milk Prod Co Ltd 個包装
JP2013510777A (ja) * 2009-11-12 2013-03-28 ボングレン エス.アー. 小分け可能な食品用の包装
JP2014193748A (ja) * 2013-03-29 2014-10-09 Aiwa Kogyo Co Ltd 食品包装体およびその製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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