JPH09185A - 包装フィルムと包装おにぎり - Google Patents

包装フィルムと包装おにぎり

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Publication number
JPH09185A
JPH09185A JP7114873A JP11487395A JPH09185A JP H09185 A JPH09185 A JP H09185A JP 7114873 A JP7114873 A JP 7114873A JP 11487395 A JP11487395 A JP 11487395A JP H09185 A JPH09185 A JP H09185A
Authority
JP
Japan
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corner
film
along
dividing means
diagonal
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Pending
Application number
JP7114873A
Other languages
English (en)
Inventor
Teruyoshi Miyake
輝義 三宅
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
CHUGOKU PEARL HANBAI KK
Original Assignee
CHUGOKU PEARL HANBAI KK
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Publication date
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Publication of JPH09185A publication Critical patent/JPH09185A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Packging For Living Organisms, Food Or Medicinal Products That Are Sensitive To Environmental Conditiond (AREA)
  • Wrappers (AREA)
  • Cereal-Derived Products (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 海苔とにぎり飯とを分離状態で簡便、確実に
包装し、包装状態から簡便かつ容易に包装体を2分断し
て海苔巻きおにぎりを得られるようにした。 【構成】 矩形体の中央長手方向にカットテープ3を設
けた外フィルム2の内側に海苔4を介在させ、外フィル
ムの短手幅半分づつに2枚の内フィルム5,6を中央部
で重合させて重ね合わせ、外周をヒートシール7し、短
手辺の1隅部に角切欠部8又は8aを、同他隅部に斜切
欠部9を形成し、上記斜切欠部は隅から長手辺に沿った
若干内方位置において上記短手辺中央部に向かう斜め向
きの四角形状の切除部として形成し、上記角切欠部は長
手辺に平行な長辺と短手辺に平行な短辺とによる長方形
状に隅を切除して形成して包装フィルム1とし、にぎり
飯11を包むには角切欠部8又は8aを有する隅部を内
側に折り込み、斜切欠部9を有する隅部を外側に折り重
ねる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、三角状のにぎり飯を海
苔と分離状態に包装する包装フィルムとにぎり飯を包装
してなる包装おにぎりに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、にぎり飯と海苔とを分断状態で包
装し、衛生的であると同時に海苔を新鮮な状態で保護す
ると共に、食する時に海苔をにぎり飯に合体させ、その
まま食し得るようにした包装おにぎりが種々の構成で提
案されている。その内、最も包装が簡便で、かつ食する
際の操作が簡便なものとして、外フィルムの中央部長手
方向にカットテープを形成し、或いは方向性フィルムの
切り裂き案内部を形成する等した分断手段を設け、この
内側に一回り小形の海苔を重ね、さらにこの内側に、外
フィルムの半割形よりも少し大きい形状の2枚の内フィ
ルムを外周を外フィルムに合わせると共に、中央部を互
いに重合するようにして重ね、外フィルムの外周縁に沿
って内外フィルムをヒートシールした構成からなる包装
体がある。この包装体でにぎり飯を包装した場合、食す
る時には、先ず外フィルムの中央部に形成されている分
断手段によって外フィルムを左右に分断すれば、内フィ
ルムは2枚のフィルムを中央部で重合させてあって最初
から分断形となっているので、包装体は全体が2分割状
態となり、片半部をそれぞれ左右に引き抜いて海苔が包
装された状態のおにぎりを得ることができるものであ
る。
【0003】しかし、上記構成の包装体でにぎり飯を包
装する場合は、三角状にぎり飯の一辺を中央部短手方向
に沿わせて2つ折り状に包装体を折り合わせ、さらに三
角状に突出した両隅部をにぎり飯上に順次折り重ね、こ
の重なり部分にラベルを貼着するのであるが、両隅部が
分断手段の上に二重状態で折り重なり、さらにその上に
ラベルを貼着するものであるため、分断手段による分断
が上記折り重なり部分で引っ掛かってしまい、簡便かつ
正確な分断ができ難い状態になりやすかった。無理に分
断しようとすると、にぎり飯を強くにぎり締める結果と
なるため、にぎり飯を型崩れさせてしまうおそれがあ
り、却って開封が行い難くなることもあった。このこと
から、両隅部が重ならないように、重なり合う両隅部を
切除した切除構造が提案されている。重なり部がなけれ
ば分断が阻害されないという思想によるものである。ま
た、折り重ねた両隅部の内、内側に折り込んだ折り込み
部の分断線上を越えた先端部を上側折り重ね部と共にス
ポットシールし、このスポットシール部を分断手段によ
る分断の際に同時に分断してしまうことにより、内側へ
の折り込み部を解放させれば、そのまま片半部が引き抜
けるという発想から、内側への折り込み部の縁辺の分断
線上位置に切り裂き用の切り溝を形成した切り溝構造も
提案されている。切り溝によって重なり部であっても分
断が簡便に行い得るという思想によるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記切欠構
造では、分断自体は容易となるものの、両隅部が切欠分
だけ少なくなるため、被覆が不十分となって部分的に露
出したり、切欠部が存在し折り込み代が少なくなる分、
海苔とフィルム、包装体とにぎり飯の各位置ずれ、或い
は包装体でにぎり飯を包装する際の折り位置ずれ等が生
じやすく、また目立ちやすくなり、それによって折り合
わせが十分にできずに包装が不完全となる事態が生じや
すく、さらには、切欠部の存在によって両折り込み部の
止着可能部分がより少なく限定されているので、止着も
不十分となるおそれがあった。また、上記切り溝構造に
あっては、切り溝を形成した内側への折り込み部の外側
に他隅部が折り重なるため、この折り重なり部の上にラ
ベルを止着する構成とする場合には、切り溝を利用して
内側折り込み部の先端部を分断する作用に対し、外側に
密着した折り重なり部がその作用を阻止するように押さ
え付ける作用をなし、簡便な分断を阻害する結果となっ
てしまうおそれがあった。上記構造において外側への折
り重なり部にも上記同様の切り溝を形成することもでき
るが、切り溝を合致するように包装するのは困難であ
り、しかも両隅部の折り込み先端が斜め逆方向を向いて
折り重なっていることから、切り裂き方向がフィルムの
方向性とも相まって斜め逆方向となり、分断手段の分断
直線方向とは互いに異なる方向性を生じることとなり、
ラベル貼着状態においては簡便な分断となりにくくなる
おそれがあった。
【0005】本発明は、上記の問題点を解決し、内外フ
ィルム間に海苔を挟着してなる包装体で、にぎり飯を簡
便かつ確実に包装し、また、包装状態から簡便かつ容易
に包装体を2分割状態に分断して分離でき、海苔巻き状
態のおにぎりを得ることができるようにしてなる包装フ
ィルム、及びにぎり飯を包装した包装おにぎりを提供せ
んとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、矩形体の中央部長手方向に分断可能な分
断手段を形成してなる外フィルムの内側に適度に小形の
海苔を重ね、さらにその内側において上記分断手段両側
の外フィルム部分の外周に各別に沿うと共に上記分断手
段に沿って互いに重合する矩形状の2枚の内フィルムを
重ね、外フィルムの外周縁に沿って内外フィルム部分を
ヒートシール等により接着すると共に、一の短手辺側の
一方の長手辺隅部に斜切欠部を形成し、上記短手辺側の
他方の長手辺隅部に角切欠部を形成し、上記斜切欠部は
隅から長手辺に沿った若干内方位置においてこの隅側の
短手辺中央部に向かう斜め向きの四角形状の切除部とし
て形成し、上記角切欠部は、短手辺から切り込まれかつ
長手辺に平行な長辺とこの長辺内端から長手辺に至る短
手辺に対して平行乃至斜行状の短辺とを有した長四角形
状に隅を切除して形成してなる構成を有して包装フィル
ムとしたことを特徴とするものである。
【0007】また、本発明は、上記外フィルム、海苔、
内フィルムの重合体において、一の短手辺の両側の長手
辺隅部に対称的に斜切欠部を形成し、上記斜切欠部は隅
から長手辺に沿った若干内方位置においてこの隅側の短
手辺中央部に向かう斜め向きの四角形状の切除部として
形成してなる構成を有して包装フィルムとしたことも特
徴とする。
【0008】上記いずれのフィルムも、他の短手辺の両
側の長手辺隅部のそれぞれ対角位置に対称的に斜切欠部
乃至角切欠部を形成することができる。
【0009】さらに、本発明は、前記一の短手辺の両側
の長手辺隅部に斜切欠部と角切欠部とを設けてなる包装
フィルムを用い、上記包装フィルムの内フィルム面にに
ぎり飯の三角状の一辺が中央部短手方向に沿うようにに
ぎり飯を載せて2つ折り状に包むと共に、包装フィルム
の一半部をにぎり飯に沿わせ、その上で先ず上記角切欠
部を有する一隅側を折り込み、次いでその上に斜切欠部
を有する他隅側を折り重ねて、各切欠部を上記分断手段
の外側上に位置させ、各折り込み隅部はその中間部を各
下側に既に折り込んである前記一半部のフィルム面にス
ポットシール等により各別に止着し、上記折り重ねた両
隅部外側に亘ってラベルを貼着してなる構成を有して包
装おにぎりとしたことも特徴としている。
【0010】また、本発明は、前記一の短手辺の両側の
長手辺隅部にいずれも斜切欠部を設けてなる包装フィル
ムを用い、上記包装フィルムの内フィルム面ににぎり飯
の三角状の一辺が中央部短手方向に沿うようににぎり飯
を載せて2つ折り状に包むと共に、包装フィルムの一半
部をにぎり飯に沿わせ、その上で先ず上記斜切欠部を有
する一隅側を折り込み、次いでその上に斜切欠部を有す
る他隅側を折り重ねて、各斜切欠部を上記分断手段の外
側上に位置させ、各折り込み隅部はその中間部を各下側
に既に折り込んである前記一半部のフィルム面にスポッ
トシール等により各別に止着し、上記折り重ねた両隅部
外側に亘ってラベルを貼着してなる構成を有して包装お
にぎりとしたことも特徴としている。
【0011】上記ラベルは少なくとも切り裂き側の辺部
に複数のスリット例えば極く短いスリットを並列形成し
てあるものであって、紙等の切り裂き容易な素材のもの
として形成してあるのが好ましい。
【0012】
【作用】包装おにぎりとした場合、折り込んだ両隅部
は、分断線上よりも折り込み付け根側部分で止着してあ
って先端側は自由端となっており、下側の折り込んだ一
隅側は切欠部によって分断が妨害されることがなく、上
側の折り重ねた他隅側は斜切欠部内に分断手段が通り、
この分断手段が斜切欠部の斜め四角形状に沿って分断作
用することになるので、分断を円滑に行わせることがで
き、かつフィルムの隅部が切除されてしまうことがない
ので被覆が十分に行い得るものとなる。下側の折り込み
部に斜切欠部が形成してある場合でも、上記同様の作用
によって分断が極めて円滑に行えるものとなる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面によって説明
する。本発明に用いる包装体1は、図1に示す如く、矩
形体の長手方向に延伸した1軸延伸又は長短方向に2軸
延伸した任意合成樹脂フィルムであって、その中央長手
方向に分断手段としてカットテープ3(切断用細幅テー
プ)を設けてなる外フィルム2の内側に、外フィルム2
よりも小形の海苔4を重ね、さらにその内側に、外フィ
ルム2と同材質或いは異材質の任意合成樹脂フィルムで
あって、外フィルム2の短手幅を半割りした半割形より
も短手幅が適度に幅広な2枚の内フィルム5,6を、そ
れぞれ外フィルム2の左右半分づつ外周縁に合わせ且つ
内フィルム5,6の内側辺部分が中央部で互いに重合す
るようにして重ね合わせ、図2に示す如く、外フィルム
2の外周縁に沿って内外フィルム2と5,6をヒートシ
ール7すると共に、図1,図2に示す如く、重合してい
る内外フィルム2と5の一隅部(一隅側1a)のみを、
上記ヒートシール7の幅内において長手辺に平行した長
辺と短手辺に平行した短辺とからなる長方形状に切欠し
て角切欠部8を形成し、また、同じ短手辺の他隅部であ
って、重合している内外フィルム2と6の一隅部(他隅
側1b)の角よりも長手辺沿いの若干内方位置で、かつ
上記ヒートシール7の幅内において、上記短手辺の中央
部方向に向いた斜め向きの四角形状に切欠して斜切欠部
9を形成し、かつ、カットテープ3の一端部乃至両端部
の両外側に切り裂き案内用スリット10を形成してなっ
ている。
【0014】上記斜切欠部9は図2に点線で図示してあ
る如く、上記斜め向きの正方形の隣接2辺全長分及び隣
接1辺の若干長さ部分からなる変形四角形状の切欠形状
とし、斜切欠部9の奥辺がカットテープ3によって切り
裂きやすいように形成するのが好ましい。なお、上記角
切欠部8は、図6に示す如く、短手辺から切り込まれか
つ長手辺に平行な長辺とこの長辺内端から長手辺に向か
って短手辺から漸次離隔方向(好ましくは平行線よりも
40〜45°拡開した状態)に傾斜形成した短辺とを有
した長四角形状に切欠した角切欠部8aとしてもよいも
のである。
【0015】前記構成の包装体1を用い、先ず図2に示
す如く、この片半部内側即ち内フィルム5上に三角状に
ぎり飯11を、その一辺が中央部短手方向に沿うように
にぎり飯を載せ、図3に示す如く、包装体1を2つ折り
状に包むと共に、包装体の一半部即ち内フィルム6側を
にぎり飯の側面に沿うように密着12させ、その上で図
4に示す如く、先ず角切欠部8を有する一隅側1aを折
り込んで、角切欠部8が分断手段としてのカットテープ
3上に略位置するようにし、さらに図5に示す如く、そ
の上に斜切欠部9を形成してある他隅側1bを、この斜
切欠部9が上記カットテープ3上に位置するように折り
重ね、各折り込み部はカットテープ3上よりも折り込み
付け根側部分でその下側に既に折り込んである前記一半
部のフィルム面にホットメルトシール、ヒートシール等
でスポットシール的に各別に止着13,13し、折り込
んだ両隅部外側に亘ってラベル14を貼着し、包装おに
ぎりを構成したものである。
【0016】上記ラベル14は、折り重なり部分を被覆
する適度な大きさの紙製等とし、その下辺(カットテー
プ3による切り裂き開始側の辺)或いは上下辺に複数の
スリットを細かく並設して、貼着による位置ずれに関係
なく、カットテープ3による分断がより円滑に行えるよ
うにしてあるものとするのが好ましい。表面には所望の
表示を施すことかできる。なお、上記説明は製造工程に
おける作業手順を限定するものではないので、順序は可
能であれば工程設計上入替え、或いは同時的に行うこと
ができる。
【0017】上記構成の包装おにぎりであれば、食する
時に、先ずカットテープ3の一端部を引っ張り、両隅部
が折り重なっていない側からさらに折り重なり部を越え
て外フィルム2全体を引き裂いて分断させるのである
が、折り重なり部において、下側に折り込んである一隅
側1aは、角切欠部8がありかつ先端部が止着しておら
ず自由端となっているので、カットテープ3の進路を妨
害することがなく、上側に折り重なった他隅側1bは、
その上を被覆しているものの、分断方向に斜切欠部9が
形成してあり、かつその先端部がヒートシールなどによ
り止着しておらず自由端となっているので、カットテー
プ3の切り裂きに伴って斜切欠部9の奥辺がそのまま簡
単に切り裂かれることになり、分断が極めて容易とな
り、カットテープ3の引き裂きによって簡単に分断さ
れ、または先端部が捲れてしまえば分断せず或いは分断
途中状態であっても開いてしまって、分断作用を妨害す
ることがない。ラベル14は分断が下辺から行われ、他
隅側1bに至る直前に既に分断されていくので、支障を
生じさせない。しかも、他隅側1bが切除されずに残っ
ているので、十分な折り重なり代をもって被覆すること
ができるものである。
【0018】なお、上記構成において、外フィルム2と
内フィルム5,6は別フィルムを合わせてあるが、外フ
ィルム2の長手辺の両外側にフィルム部分を延設し、こ
のフィルム部分を折り返して内フィルム5,6となるよ
うにするなどして形成したものであってもよく、この場
合は折り返し部分はヒートシールしなくてもよいが、角
切欠部8、斜切欠部9の辺沿いはヒートシールするのが
望ましい。カットテープ3は、外フィルム2を2分割し
やすい構成であれば、特にカットテープ3に限定される
ものではなく、例えば外フィルム2の方向性に沿って中
央部を切り裂きやすいように、切り裂き案内スリットを
形成しただけとし、或いは案内スリットを形成すると共
に部分的にカットテープを設けてもよく、ミシン目等の
断続的な切れ目を設けるなどしてもよい。また、内フィ
ルム5,6の中央重合部は、図示していないが、両フィ
ルムの縁辺部が重合部において互いに反転状に内側(に
ぎり飯載置側)に折り返してある形態でもよく、内側に
重合したフィルム部分のみが反転状に内側に折り返して
ある形態でもよい。内フィルム5,6の重合部を分離容
易なように軽くヒートシールすることもできるが、この
場合はスポット的に行うのがよい。さらに、ヒートシー
ル7は、短手辺の全体に行ってもよいが、カットテープ
3端部とスリット10を形成した中央部を除いた他部分
のみをシールしてもよい。
【0019】また、角切欠部8と斜切欠部9は短手方向
の対向隅部に各別に形成すると共に、上記実施例では長
手方向の一端側にのみ形成した例を示したが、図8の如
く長手方向の他端部にも形成してよく、この場合は角切
欠部8と斜切欠部9とを対角隅部に対称的に形成する。
このようにすれば、包装体1に方向性が無くなるから、
包装時の包装体1のセットを長手方向いずれの向きに行
ってもよいことになり、作業上より簡便となる。なお、
図9は上記同様に図6に示された構成の角切欠部8aと
斜切欠部9とを対角隅部にも対称的に形成した例を示し
てあり、このように構成することもできる。
【0020】図7は、上記包装フィルムとは異なる実施
例の包装フィルムを示したものである。この包装フィル
ムは、一の短手辺の両隅側1a,1b共に、斜切欠部
9,9を対称的に形成してなるものである。その他の構
成は上記実施例と同様である。この構成によれば、にぎ
り飯を包装した状態において、カットテープ3上に斜切
欠部9,9が重なるので、カットテープ3により斜切欠
部の奥辺がそのまま切り裂かれ、包装フィルムが簡単に
分断されやすくなる。なお、図7の応用例として図10
に示す如く、斜切欠部9を包装フィルムの四隅部すべて
に対称的に形成し、その他は上記実施例と同様にして形
成することもできる。この場合も包装体1に方向性が無
くなるから、包装時の包装体1のセットを長手方向いず
れの向きに行ってもよいことになり、作業上より簡便と
なる。
【0021】
【発明の効果】上記の如く本発明によれば、包装体1を
平板物を重ねる作業と、平板物の角切欠形と斜切欠形の
切断作業及びヒートシール作業とを順次行うことによっ
て製造することができるので、製造が簡便であり、海苔
4を湿気りが生じにくいように独立包装することがで
き、にぎり飯11の分離包装は、各部を折り込み、両隅
側1a,1bを止着するだけでよいので、簡便であり、
この際、下側に折り込んだ隅部には角切欠部乃至斜切欠
部が形成され、上側に折り重ねた隅部は斜切欠部が形成
され、しかも分断手段を跨いで被覆作用する隅部が切除
されてしまうことがないので、被覆状態にゆとりがあ
り、包装物の部分的露出等の包装不備が生じるおそれが
なく、したがって位置に若干のずれがあっても、角切欠
部と斜切欠部が共に切欠幅を有していることと合わせ
て、包装が簡便にしかも確実に行えることとなる。
【0022】しかも、上記包装状態でありながら、包装
状態を開封するために分断手段によって外フィルム2を
分断する際に、分断手段上において、下側に折り込まれ
た一隅側1aに角切欠部8,8a乃至斜切欠部9が形成
してあり、上側に折り重なった他隅側1bには斜切欠部
9が形成してあり、分断手段上を跨いだ両先端部は自由
端となっているので、いずれも分断作用を妨害せず、か
つ互いに反作用することもないから、分断が円滑に行え
るものである。ラベル14が貼着してあっても、これに
より分断、開封に支障は全く生じない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例を示す包装フィルムの分解斜視図
である。
【図2】包装おにぎりの包装構造を説明するためのにぎ
り飯載置状態の正面図である。
【図3】図2の状態を2つ折りして一半部をにぎり飯に
沿わせた状態の正面図である。
【図4】さらに一隅部を折り込んだ状態を示す正面図で
ある。
【図5】包装を完了した包装おにぎりを示す正面図であ
る。
【図6】本発明の別の一例を示す包フィルムの正面図で
ある。
【図7】本発明のさらに別の一例を示す包フィルムの正
面図である。
【図8】図2の実施例の変形例を示す包装フィルムの正
面図である。
【図9】図6の実施例の変形例を示す包装フィルムの正
面図である。
【図10】図7の実施例の変形例を示す包装フィルムの
正面図である。
【符号の説明】
1 包装体 1a 一隅側 1b 他隅側 2 外フィルム 3 カットテープ 4 海苔 5,6 内フィルム 7 ヒートシール 8,8a 角切欠部 9 斜切欠部 10 案内用スリット 11 にぎり飯 13 止着 14 ラベル

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 矩形体の中央部長手方向に分断可能な分
    断手段を形成してなる外フィルムの内側に適度に小形の
    海苔を重ね、さらにその内側において上記分断手段両側
    の外フィルム部分の外周に各別に沿うと共に上記分断手
    段に沿って互いに重合する矩形状の2枚の内フィルムを
    重ね、外フィルムの外周縁に沿って内外フィルム部分を
    ヒートシール等により接着すると共に、一の短手辺側の
    一方の長手辺隅部に斜切欠部を形成し、上記短手辺側の
    他方の長手辺隅部に角切欠部を形成し、上記斜切欠部は
    隅から長手辺に沿った若干内方位置においてこの隅側の
    短手辺中央部に向かう斜め向きの四角形状の切除部とし
    て形成し、上記角切欠部は、短手辺から切り込まれかつ
    長手辺に平行な長辺とこの長辺内端から長手辺に至る短
    手辺に対して平行乃至斜行状の短辺とを有した長四角形
    状に隅を切除して形成してなる構成を有する包装フィル
    ム。
  2. 【請求項2】 斜切欠部と角切欠部とを対角隅部に対称
    的に形成してなる請求項1に記載の包装フィルム。
  3. 【請求項3】 矩形体の中央部長手方向に分断可能な分
    断手段を形成してなる外フィルムの内側に適度に小形の
    海苔を重ね、さらにその内側において上記分断手段両側
    の外フィルム部分の外周に各別に沿うと共に上記分断手
    段に沿って互いに重合する矩形状の2枚の内フィルムを
    重ね、外フィルムの外周縁に沿って内外フィルム部分を
    ヒートシール等により接着すると共に、一の短手辺の両
    側の長手辺隅部に斜切欠部を対称的に形成し、上記斜切
    欠部は隅から長手辺に沿った若干内方位置においてこの
    隅側の短手辺中央部に向かう斜め向きの四角形状の切除
    部として形成してなる構成を有する包装フィルム
  4. 【請求項4】 斜切欠部を他の短手辺側の長手辺隅部に
    対称的に形成してなる請求項3に記載の包装フィルム。
  5. 【請求項5】 矩形体の中央部長手方向に分断可能な分
    断手段を形成してなる外フィルムの内側に適度に小形の
    海苔を重ね、さらにその内側において上記分断手段両側
    の外フィルム部分の外周に各別に沿うと共に上記分断手
    段に沿って互いに重合する矩形状の2枚の内フィルムを
    重ね、外フィルムの外周縁に沿って内外フィルム部分を
    ヒートシール等により接着すると共に、一の短手辺側の
    一方の長手辺隅部に斜切欠部を形成し、上記短手辺側の
    他方の長手辺隅部に角切欠部を形成し、上記斜切欠部は
    隅から長手辺に沿った若干内方位置においてこの隅側の
    短手辺中央部に向かう斜め向きの四角形状の切除部とし
    て形成し、上記角切欠部は、短手辺から切り込まれかつ
    長手辺に平行な長辺とこの長辺内端から長手辺に至る短
    手辺に対して平行乃至斜行状の短辺とを有した長四角形
    状に隅を切除して形成してなる構成を有する包装フィル
    ムを用い、上記包装フィルムの内フィルム面ににぎり飯
    の三角状の一辺が中央部短手方向に沿うようににぎり飯
    を載せて2つ折り状に包むと共に、包装フィルムの一半
    部をにぎり飯に沿わせ、その上で先ず上記角切欠部を有
    する一隅側を折り込み、次いでその上に斜切欠部を有す
    る他隅側を折り重ねて、各切欠部を上記分断手段の外側
    上に位置させ、各折り込み隅部はその中間部を各下側に
    既に折り込んである前記一半部のフィルム面にスポット
    シール等により各別に止着し、上記折り重ねた両隅部外
    側に亘ってラベルを貼着してなる構成を有する包装おに
    ぎり。
  6. 【請求項6】 矩形体の中央部長手方向に分断可能な分
    断手段を形成してなる外フィルムの内側に適度に小形の
    海苔を重ね、さらにその内側において上記分断手段両側
    の外フィルム部分の外周に各別に沿うと共に上記分断手
    段に沿って互いに重合する矩形状の2枚の内フィルムを
    重ね、外フィルムの外周縁に沿って内外フィルム部分を
    ヒートシール等により接着すると共に、一の短手辺の両
    側の長手辺隅部に対称的に斜切欠部を形成し、上記斜切
    欠部は隅から長手辺に沿った若干内方位置においてこの
    隅側の短手辺中央部に向かう斜め向きの四角形状の切除
    部として形成してなる構成を有する包装フィルムを用
    い、上記包装フィルムの内フィルム面ににぎり飯の三角
    状の一辺が中央部短手方向に沿うようににぎり飯を載せ
    て2つ折り状に包むと共に、包装フィルムの一半部をに
    ぎり飯に沿わせ、その上で先ず上記斜切欠部を有する一
    隅側を折り込み、次いでその上に斜切欠部を有する他隅
    側を折り重ねて、各斜切欠部を上記分断手段の外側上に
    位置させ、各折り込み隅部はその中間部を各下側に既に
    折り込んである前記一半部のフィルム面にスポットシー
    ル等により各別に止着し、上記折り重ねた両隅部外側に
    亘ってラベルを貼着してなる構成を有する包装おにぎ
    り。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100443669B1 (ko) * 2002-05-31 2004-08-11 삼해야마코 주식회사 주먹밥 포장시트
JP2014204680A (ja) * 2013-04-11 2014-10-30 鈴木 允 包装シート、包装食品及び包装食品の包装を解く方法
TWI507326B (zh) * 2008-12-01 2015-11-11 Howa Sangyo Co Ltd 切斷輔助線的形成方法
JP2019034793A (ja) * 2018-09-27 2019-03-07 朋和産業株式会社 食品包装体

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