JP7178227B2 - 光硬化性樹脂組成物 - Google Patents
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Description
本発明では、(a1)多官能(メタ)アクリレートモノマー及び/又は(a2)多官能(メタ)アクリレートオリゴマー(A)を用いる。当該(a1)成分と(a2)成分は、どちらか一方であっても構わないし、併用することも可能である。本発明においては、(a1)成分と(a2)成分とを併せて(A)成分と記載することがある。当該(A)成分は、本発明にかかる光硬化性樹脂組成物の主成分であり、反応性を高めるために2官能以上のものを用いる必要がある。
)アクリレート、カプロラクトン変性ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレートなどが挙げられる。
本発明では、カプロラクトン骨格をもつ単官能(メタ)アクリレートモノマー(B)を用いる。当該(B)成分は、本発明にかかる光硬化性樹脂組成物の密着性を向上させることができるものである。特にカプロラクトン骨格を有することにより、塩化ビニル樹脂などのポリマーに密着しやすくなることから、剥がれを抑制できる傾向がある。
本発明では、シリコン系表面調整剤(C)を用いる。当該(C)成分は、不飽和結合をもつ官能基を有するものを用いる必要がある。当該官能基としては、アクリル基、カルボニル基、カルボキシル基などが挙げられ、これらの中でも、アクリル基を有することが好ましい。特に、上記(B)成分と併せて、当該官能基を有する(C)成分を配合することにより、表面材に塗工した後でも、汚染されにくく、また汚染されても簡単に拭き取ることができる傾向がみられる。
本発明では、光重合開始剤(D)を用いる。当該(D)成分の具体例としては、2,2-ジメトキシ-1,2-ジフェニルエタン-1-オン、1-ヒドロキシ-シクロヘキシル-フェニル-ケトン、2-ヒドロキシ-2-メチル-1-フェニル-プロパン-1-オン、1-[4-(2-ヒドロキシエトキシ)-フェニル]-2-ヒドロキシ-2-メチル-1-プロパン-1-オン、2-ヒドロキシ-1-{4-[4-(2-ヒドロキシ-2-メチル-プロピオニル)-ベンジル]フェニル}-2-メチル-プロパン-1-オン、2,4,6-トリメチルベンゾイル-ジフェニル-フォスフィンオキサイド、ビス(2,4,6-トリメチルベンゾイル)-フェニルフォスフィンオキサイド、2-メチル-1-(4-メチルチオフェニル)-2-モルフォリノプロパン-1-オンなどが挙げられるが、これらに限定されない。
本発明では、上記(A)~(D)成分に加え、本発明の効果を損なわない範囲で、その他の成分を配合することができる。
(A)成分のうち、
(a1)成分として、Miramer M340(商品名、MIWON社製、ペンタエリスリトールトリアクリレート)を20重量部と、
(a2)成分として、SUA-023(商品名、亜細亜工業社製、ポリエーテル骨格ウレタンアクリレート、2官能、重量平均分子量:2,700)を45重量部と、
(B)成分として、アロニックス M-5300(商品名、東亜合成社製、ω-カルボキシ-ポリカプロラクトンモノアクリレート)を1重量部と、
(C)成分として、BYK-UV3570(商品名、ビックケミー社製、アクリル基を有するポリエステル変性ポリジメチルシロキサン)を0.5重量部と、
(D)成分として、DAIDO UV-CURE ♯174(商品名、大同化成工業社製)を5重量部と、
その他の成分として、2-EHA(三菱ケミカル社製、2-エチルヘキシルアクリレート)を35重量部と、ACEMATT 3600(商品名、エボニック社製、有機処理シリカ、二次粒子径(d50):5μm)を13重量部と、を混合攪拌して、実施例1の光硬化性樹脂組成物を得た。
表1及び表2に示す配合において、実施例1と同様に光硬化性樹脂組成物を得た。その際には、以下の原材料を用いた。
BYK-UV3500(商品名、ビックケミー社製、アクリル基を有するポリエーテル変性ポリジメチルシロキサン)、
BYK-UV3505(商品名、ビックケミー社製、アクリル基を有する変性ポリジメチルシロキサン)
BYK-UV3535(商品名、ビックケミー社製、シリコンフリー)
塩化ビニル樹脂シート(商品名:スタイルフロア Y110-S、富双合成社製、厚み:1.8mm)を基材として、光硬化性樹脂組成物を膜厚15μmとなるように塗工し、有電極高圧水銀ランプ(商品名:アイグランデージ ECS4011GX/N、アイグラフィックス社製)を用いて、照射強度100mW/cm2、積算光量800mJ/cm2にて紫外線照射させ、当該組成物を硬化させることで試験体を作製した。
旧JIS K 5400の碁盤目テープ法に準じて、試験体に対して、1mm幅にて碁盤目状に切り込みを入れ、100個の碁盤目を作製した後、セロハンテープ(ニチバン社製、商品名:CT24)を貼り付け剥がした際の、塗膜の剥離状態(試験後の碁盤目の数/試験前の碁盤目の数)を観察した。
JIS Z 8741に準じて、マイクロトリグロス(ビックガードナー社製)を用いて、60°光沢度を測定した。
JIS K 3920に準じたヒールマーク試験機により、試験体について、15,000回試験を行い、試験後の表面を目視にて観察して、以下の基準により評価した。
◎:目視ではほとんど汚染が観察できず、表面の美観が損なわれていない。
○:目視により一部に汚染が観察できたが、表面の美観がほとんど損なわれていない。
×:目視により全体に汚染が観察でき、表面の美観が損なわれている。
耐ヒールマーク性(初期汚染)を評価した後の試験体について、水をしみこませたウエスにより水拭きをし、水拭き後の表面を目視にて観察して、試験体の汚染の拭き取りやすさを対比し、以下の基準により評価した。
◎:汚染をほぼ拭き取ることができた。
○:汚染をほとんど拭き取ることができた。
×:汚染を拭き取ることができなかった。
Claims (3)
- (a1)多官能(メタ)アクリレートモノマー及び/又は(a2)多官能(メタ)アクリレートオリゴマー(A)と、ω-カルボキシ-ポリカプロラクトンモノアクリレート(B)と、シリコン系表面調整剤(C)と、光重合開始剤(D)と、を含み、
シリコン系表面調整剤(C)が不飽和結合をもつ官能基を有し、ポリエステル変性されており、
(A)~(D)成分の合計100重量部に対して、(A)成分を30~98重量部、(B)成分を0.01~30重量部、(C)成分を0.01~20重量部配合することを特徴とする光硬化性樹脂組成物。 - (A)~(D)成分の合計100重量部に対して、(B)成分を0.01~6.6重量部配合することを特徴とする請求項1記載の光硬化性樹脂組成物。
- 床材に用いられることを特徴とする請求項1又は2記載の光硬化性樹脂組成物。
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