JP6936896B2 - 活性エネルギー線硬化性組成物及びその硬化物 - Google Patents
活性エネルギー線硬化性組成物及びその硬化物 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6936896B2 JP6936896B2 JP2020077144A JP2020077144A JP6936896B2 JP 6936896 B2 JP6936896 B2 JP 6936896B2 JP 2020077144 A JP2020077144 A JP 2020077144A JP 2020077144 A JP2020077144 A JP 2020077144A JP 6936896 B2 JP6936896 B2 JP 6936896B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- meth
- weight
- acrylate
- active energy
- energy ray
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Polymerisation Methods In General (AREA)
- Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
Description
これらを使用したインクジェット用インクとしては、紫外線で硬化する紫外線硬化性インクジェットインクがある。この紫外線硬化インクを用いたインクジェット方式は、比較的低臭気であり、速乾性、インク吸収性の無い記録媒体への記録が出来る点で、近年注目されつつあり、紫外線硬化性インクジェットインクが開示されている(特許文献1〜3)。
しかしながら、特許文献1に記載の組成物は速硬化する点においては改良されているが、インク組成物としての粘度が高いため、インクジェット印刷に使用した場合にノズルからの吐出が困難又はノズル詰まりが発生する等吐出性が悪くなり易いという問題がある。
特許文献2及び特許文献3に記載の組成物は、記録材料の種類や作業環境によって、硬化感度や基材密着性が変動しやすいという問題がある。
前記(D)は、グリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール及びこれらのアルキレンオキシド付加物からなる群から選ばれる少なくとも1種の多価アルコールと(メタ)アクリル酸とのエステルである3官能又は4官能(メタ)アクリレートであり、
前記アルキレンオキシド付加物の付加モル数は1〜4の整数であり、
前記(A)の含有量が前記(A)〜(E)の合計重量に基づき5重量%〜60重量%、前記(B)の含有量が前記(A)〜(E)の合計重量に基づき15重量%〜60重量%、前記(C)の含有量が前記(A)〜(E)の合計重量に基づき12重量%〜60重量%、前記(D)の含有量が前記(A)〜(E)の合計重量に基づき0.5重量%〜6重量%、前記(E)の含有量が前記(A)〜(E)の合計重量に基づき0.5重量%〜6重量%である活性エネルギー線硬化性組成物;該活性エネルギー線硬化性組成物の硬化物である。
CH2=CR2−COO−(R1O)n−COCR2=CH2 (1)
[一般式(1)中、R1は炭素数2〜4のアルキレン基を表し、nは2〜4の整数であり、複数個あるR1は同一でも異なっていてもよく、2つあるR2はそれぞれ独立に水素原子又はメチル基である。]
CH2=CR4−COO−R3−OCOCR4=CH2 (2)
[一般式(2)中、R3は炭素数5〜10のアルキレン基を表し、2つあるR4はそれぞれ独立に水素原子又はメチル基である。]
前記(D)は、グリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール及びこれらのアルキレンオキシド付加物からなる群から選ばれる少なくとも1種の多価アルコールと(メタ)アクリル酸とのエステルである3官能又は4官能(メタ)アクリレートであり、
前記(A)の含有量が前記(A)〜(E)の合計重量に基づき5重量%〜60重量%、前記(B)の含有量が前記(A)〜(E)の合計重量に基づき15重量%〜60重量%、前記(C)の含有量が前記(A)〜(E)の合計重量に基づき12重量%〜60重量%、前記(D)の含有量が前記(A)〜(E)の合計重量に基づき0.5重量%〜6重量%、前記(E)の含有量が前記(A)〜(E)の合計重量に基づき0.5重量%〜6重量%である活性エネルギー線硬化性組成物。
CH2=CR2−COO−(R1O)n−COCR2=CH2 (1)
[一般式(1)中、R1は炭素数2〜4のアルキレン基を表し、nは2〜4の整数であり、複数個あるR1は同一でも異なっていてもよく、2つあるR2はそれぞれ独立に水素原子又はメチル基である。]
CH2=CR4−COO−R3−OCOCR4=CH2 (2)
[一般式(2)中、R3は炭素数5〜10のアルキレン基を表し、2つあるR4はそれぞれ独立に水素原子又はメチル基である。]
本発明において「(メタ)アクリル」とは、メタクリル又はアクリルを意味する。
N−アルコキシ(メタ)アクリルアミドとしては、N−メトキシ(メタ)アクリルアミド、N−エトキシ(メタ)アクリルアミド、N−プロポキシ(メタ)アクリルアミド及びN−ブトキシ(メタ)アクリルアミド等が挙げられる。
N,N−ジアルキル(メタ)アクリルアミドとしては、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジエチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジプロピル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジイソプロピル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジブチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジイソブチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジ−tert−ブチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジヘプチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジオクチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジ−tert−オクチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジドデシル(メタ)アクリルアミド及びN,N−ジオクタデシル(メタ)アクリルアミド等が挙げられる。
N−アルコキシ−N−アルキル(メタ)アクリルアミドとしては、N−n−ブトキシメチル(メタ)アクリルアミド、N−メチル−N−メトキシ(メタ)アクリルアミド、N−メチル−N−エトキシ(メタ)アクリルアミド、N−メチル−N−プロポキシ(メタ)アクリルアミド、N−メチル−N−ブトキシ(メタ)アクリルアミド、N−エチル−N−メトキシ(メタ)アクリルアミド、N−エチル−N−エトキシ(メタ)アクリルアミド、N−エチル−N−ブトキシ(メタ)アクリルアミド、N−プロピル−N−メトキシ(メタ)アクリルアミド、N−プロピル−N−エトキシ(メタ)アクリルアミド、N−ブチル−N−メトキシ(メタ)アクリルアミド及びN−ブチル−N−エトキシ(メタ)アクリルアミド等が挙げられる。
N−(メタ)アクリロイル基を有する鎖状アミドとしては、N−イソプロピル(メタ)アクリルアミド及びN−ヒドロキシエチル(メタ)アクリルアミド等が挙げられる。
N−(メタ)アクリロイル基を有する環状アミドとしては、N−(メタ)アクリロイルモルホリン、N−(メタ)アクリロイルチオモルホリン、N−(メタ)アクリロイルピペリジン、N−(メタ)アクリロイルピロリジン及びN−(メタ)アクリロイルピペリジン等が挙げられる。
本発明において、これらのN−置換(メタ)アクリルアミドは、1種単独で又は2種以上を併用できる。
これらのうち、硬化性の観点から好ましくはN,N−ジアルキルアクリルアミド、N−アルコキシ−N−アルキルアクリルアミド、N−(メタ)アクリロイル基を有する鎖状アミド及びN−(メタ)アクリロイル基を有する環状アミドであり、更に好ましくはN,N−ジメチルアクリルアミド、N,N−ジエチルアクリルアミド、N−アクリロイルモルホリン、N−n−ブトキシメチルアクリルアミド及びN−ヒドロキシエチルアクリルアミドである。
CH2=CR2−COO−(R1O)n−COCR2=CH2 (1)
[一般式(1)中、R1は炭素数2〜4のアルキレン基を表し、nは2〜4の整数であり、複数個あるR1は同一でも異なっていてもよく、2つあるR2はそれぞれ独立に水素原子又はメチル基である。]
硬化物の硬度の観点から好ましくは炭素数2〜3であり、更に好ましくはエチレン基及び1,2−プロピレン基である。
nは2〜4の整数であり、硬化物の硬度の観点から好ましくは2〜3の整数である。
これらの2官能(メタ)アクリレート(B)は、1種単独又は2種以上を併用できる。
これらのうち、硬化物の硬度の観点から好ましくは2官能アクリレートであり、更に好ましくはジプロピレングリコールジアクリレート、トリプロピレングリコールジアクリレート、ジエチレングリコールジアクリレート及びポリテトラメチレングリコールジアクリレートであり、特に好ましくはジプロピレングリコールジアクリレート及びトリプロピレングリコールジアクリレートである。
CH2=CR4−COO−R3−OCOCR4=CH2 (2)
[一般式(2)中、R3は炭素数5〜10のアルキレン基を表し、2つあるR4はそれぞれ独立に水素原子又はメチル基である。]
これらのうち、硬化物の硬度の観点から好ましくはネオペンチレン基、3−メチル−1,5−ペンチレン基及び1,10−デシレン基である。
これらの2官能(メタ)アクリレート(C)は、1種単独で又は2種以上を併用できる。
これらのうち、硬化性の観点から好ましくはネオペンチルグリコールジアクリレート、3−メチル−1,5−ペンタンジオールジアクリレート、1,9−ノナンジオールジアクリレート及び1,10−デカンジオールジアクリレートである。
本発明において、3官能又は4官能(メタ)アクリレート(D)は、グリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール及びこれらのアルキレンオキシド付加物からなる群から選ばれる少なくとも1種の多価アルコールと(メタ)アクリル酸とのエステルである3官能又は4官能(メタ)アクリレートである。また、前記アルキレンオキシド付加物の付加モル数は1〜4の整数である。付加モル数が5以上であると粘度が高くなる、硬化性及び硬化物の硬度が低下するという問題がある。グリセリンのアルキレンオキシド付加物、トリメチロールプロパンのアルキレンオキシド付加物及びペンタエリスリトールのアルキレンオキシド付加物のアルキレンオキシドの炭素数は、硬化物の硬度の観点からそれぞれ好ましくは2〜3である。アルキレンオキシドは、好ましくはエチレンオキシド又はプロピレンオキシドである。
これらの3官能又は4官能(メタ)アクリレート(D)は、1種単独で又は2種以上を併用できる。
これらのうち、ハンドリングの観点から好ましくはトリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート及び付加モル数が1〜4のエトキシ化ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレートであり、更に好ましくはトリメチロールプロパントリアクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート及び付加モル数が1〜4のエトキシ化ペンタエリスリトールテトラアクリレートである。
リン酸(メタ)アクリレート(E)としては、(メタ)アクリロイル基を有するリン酸エステルであれば制限は無く、(メタ)アクリロイル基の官能基数1〜3のものが挙げられ、市場から入手できるものを用いることができ、メタクリロイルオキシエチルホスフェート(ユニケミカル社製、ホスマーM)、エチレンオキサイド変性リン酸メタクリレート(ユニケミカル社製、ホスマーPE)、プロピレンオキサイド変性リン酸メタクリレート(ユニケミカル社製、ホスマーPP)、エチレンオキサイド変性リン酸アクリレート(共栄社化学社製、ライトアクリレート P−1A)、エチレンオキサイド変性リン酸メタクリレート(共栄社化学(株)製、ライトエステル P−1M)、エチレンオキサイド変性リン酸メタクリレート(日本化薬株式会社製、KAYAMER PM−2及びエチレンオキサイド変性リン酸メタクリレート(日本化薬株式会社製、KAYAMER PM−21)等があげられる。
これらのリン酸(メタ)アクリレート(E)は、1種単独で又は2種以上を併用できる。
これらのうち、密着性の観点から、好ましくはエチレンオキサイド変性リン酸メタクリレートであり、更に好ましくは(メタ)アクリロイル基の官能基数1〜2のエチレンオキサイド変性リン酸メタクリレートである。
アシルホスフィン光重合開始剤(F)としては、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルフォスフィンオキシド、6−トリメチルベンゾイルジフェニルフォスフィンオキシド、ビス(2,6−ジメトキシベンゾイル)−2,4,4−トリメチルペンチルフォスフィンオキシド、ビス(2、4、6−トリメチルベンゾイル)フェニルフォスフィンオキサイド、2,4,6−トリメチルベンゾイル−ジフェニル−フォスフィンオキサイド、2,4−ジエチルチオキサントン及び2−イソプロピルチオキサントン等が挙げられる。
これらのアシルホスフィン光重合開始剤(F)は、1種単独で又は2種以上を併用できる。これらのうち、硬化性の観点から好ましくはビス(2、4、6−トリメチルベンゾイル)フェニルフォスフィンオキサイド、2,4,6−トリメチルベンゾイル−ジフェニル−フォスフィンオキサイド、2,4−ジエチルチオキサントン及び2−イソプロピルチオキサントンであり、更に好ましくはビス(2、4、6−トリメチルベンゾイル)フェニルフォスフィンオキサイドである。
5重量%未満であると硬化物の硬度が不足し、60重量%を超えると硬化物の硬化性が不足する。
なお、本発明において、(A)〜(E)の合計重量とは、(A)、(B)、(C)、(D)及び(E)の合計重量を意味する。
15重量%未満であると硬化性が不足し、60重量%を超えると硬化物の硬度が不足する。
12重量%未満であると硬化性が不足し、60重量%を超えると硬化物の硬度が不足する。
0.5重量%未満であると硬化性及び硬化物の硬度が不足し、6重量%を超えると基材密着性及びハンドリング性不足である。
0.5重量%未満であると硬化性及び硬化物の硬度が不足し、6重量%を超えると基材密着性及びハンドリング性不足である。
増感剤(G)としては、チオキサントン骨格を有する増感剤及びそれ以外の増感剤が挙げられる。
チオキサントン骨格を有する増感剤としては、チオキサントン、2、4−ジエチルチオキサントン、2、4−ジイソプロピルチオキサントン及びOmnipol TX等が挙げられる。
チオキサントン骨格を有する増感剤以外の増感剤としては、アントラキュアーUVS−581等が挙げられる。
これらの増感剤は、1種単独で又は2種以上を混合して用いることができる。
光感度の観点から好ましくは2、4−ジエチルチオキサントンである。
増感剤(G)は1種を単独で用いても2種以上を併用してもよい。
レベリング剤としては、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、非イオン界面活性剤、両性界面活性剤、フッ素界面活性剤及びシリコン界面活性剤等が挙げられる。
これらの内で塗布性の観点からはフッ素界面活性剤及びシリコン界面活性剤が好ましく、相溶性の観点からはオキシアルキル鎖を有する界面活性剤が好ましい。
レベリング剤(H)は1種を単独で用いても2種以上を併用してもよい。
レベリング剤(H)の使用量は(A)〜(E)の合計重量に基づき、好ましくは0.01重量%〜3重量%であり、更に好ましくは0.05重量%〜1重量%である。
本発明の活性エネルギー線硬化性組成物の硬化に用いる活性エネルギー線は、光重合開始剤の選択により調整することができる。
前記の光重合開始剤(F)を用いた場合には200〜700nmの波長を有する活性エネルギー線の照射で光硬化でき、200〜400nmの波長を持つ光(紫外線)の照射により硬化することが好ましい。紫外線を発する光源としては、高圧水銀灯の他、超高圧水銀灯、メタルハライドランプ及びハイパワーメタルハライドランプ等(UV・EB硬化技術の最新動向、ラドテック研究会編、シーエムシー出版、138頁、2006)及びLEDが使用できる。なかでも、LEDは、その他の光源と比較して、消費電力とオゾンの発生量が少なく、ランニングコストが低く環境負荷が少ない。
本発明の活性エネルギー線硬化性組成物を光硬化するときの紫外線の照射量は、組成物の硬化性及び硬化物の可撓性の観点から好ましくは10〜10,000mJ/cm2、更に好ましくは20〜2,000mJ/cm2である。
活性エネルギー線の照射時及び/又は照射後に本発明の活性エネルギー線硬化性組成物の硬化速度を加速させる目的で、加熱を行ってもよい。加熱温度は、30℃〜200℃が好ましく、更に好ましくは35℃〜150℃、特に好ましくは40℃〜120℃である。
表1の配合部数(重量部)に従い、ガラス製の容器に、N−置換(メタ)アクリルアミド(A)、一般式(1)で示される2官能(メタ)アクリレート(B)、一般式(2)で示される2官能(メタ)アクリレート(C)、3官能又は4官能(メタ)アクリレート(D)、リン酸(メタ)アクリレート(E)及びアシルホスフィン光重合開始剤(F)、必要により増感剤(G)及びレベリング剤(H)を仕込み、均一になるまで撹拌し、実施例1〜14及び比較例1〜9の活性エネルギー線硬化性組成物を得た。
(A−1):N−アクリロイルモルホリン[ACMO:KJケミカルズ(株)製]
(A−2):N,N−ジメチルアクリルアミド[DMAA:KJケミカルズ(株)製]
(A−3):N,N−ジエチルアクリルアミド[DEAA:KJケミカルズ(株)製]
(A−4):N−n−ブトキシアクリルアミド[NBMA:MCCユニテック(株)製]
(A−5):N−ヒドロキシエチルアクリルアミド[HEAA:KJケミカルズ(株)製]
(B−1):ジプロピレングリコールジアクリレート[NKエステルAPG−100:新中村工業(株)製]
(B−2):トリプロピレングリコールジアクリレート[Etermer EM223:長興材料有限公司 製]
(B−3):ジエチレングリコールジアクリレート[ファンクリルFA−222A:日立化成(株)製]
(B−4):ポリテトラメチレングリコールジアクリレート[ライトアクリレートPTMGA−250:共栄社化学(株)製]
(C−1):ネオペンチルグリコールジアクリレート[ライトアクリレートNP−A:共栄社化学(株)製]
(C−2):3−メチル−1,5−ペンタンジオールジアクリレート[ライトアクリレートMPD−A:共栄社化学(株)製]
(C−3):1,10−デカンジオールジアクリレート[サートマーCD595:サートマー社製]
(C−4):1,9−ノナンジオールジアクリレート[ライトアクリレート1,9−NDA:共栄社化学(株)製]
(D−1):ペンタエリスリトールトリアクリレート[ライトアクリレートPE−3A:共栄社化学(株)製]
(D−2):トリメチロールプロパントリアクリレート[NKエステルA−TMPT:新中村工業(株)製]
(D−3):エトキシ化ペンタエリスリトールテトラアクリレート[、NKエステルATM―4E(エチレンオキシドの付加モル数は4):新中村工業(株)製]
(D−4):グリセリントリアクリレート[アロニックス MT−3547:東亞合成(株)製]
(D−5):プロポキシ化グリセリントリアクリレート[Etermer EM2384(プロピレンオキシドの付加モル数は3):長興材料有限公司 製]
(E−1):KAYAMER PM−2[リン酸メタクリレート:日本化薬(株)製]
(E−2):KAYAMER PM−21[リン酸メタクリレート:日本化薬(株)製]
(E−3):ライトアクリレート P−1A[2−アクリロイルオキシエチルアシッドホスフェート:共栄社化学(株)製]
(E−4):ライトエステル P−1M[2−メタクリロイルオキシエチルアシッドホスフェート:共栄社化学(株)製]
(F−1):イルガキュア819[ビス(2、4、6−トリメチルベンゾイル)−フェニルフォスフィンオキサイド:チバ・スペシャリティ・ケミカルズ(株)製]
(F−2):イルガキュアTPO[(2、4、6−トリメチルベンゾイル)−フェニルフォスフィンオキサイド:チバ・スペシャリティ・ケミカルズ(株)製]
(G−1):2、4−ジエチルチオキサントン[カヤキュアDETX−S:日本化薬(株)製]
(G−2):アントラキュアーUVS−581[増感剤:川崎化成(株)製]
(G−3):Omnipol TX[増感剤:iGM社製]
(H−1):BYK−333[シリコン表面調整剤:ビックケミー・ジャパン(株)製]
(H−2):TEGO TWIN 4200[シリコン表面調整剤:エボニック社製]
[粘度評価]
活性エネルギー線硬化性組成物の粘度は、25℃下で粘度測定装置[FUNGILAB社製「ビスコエリートB型」]を用いて測定した。粘度が16mPa・s以下であると低粘度で好適である。
実施例1〜14及び比較例1〜9で得た各活性エネルギー線硬化性組成物を、表面処理を施した厚さ100μmのPET(ポリエチレンテレフタレート)フィルム[東洋紡(株)製コスモシャインA4300]に、アプリケーターを用いて膜厚20μmとなるように塗布した。続いて、LED光源紫外線照射装置[型番「FJ100 150×20 385、phoseon TECHNOLOGY(株)製、照射波長 385nm]によりを使用して照射強度1500mW/cm2にて露光を行なった。露光量は500mJ/cm2であった。
硬化後塗膜の光照射直後及び光照射10秒後の硬化性を、指触することにより、タックの有無で評価した。
○:タックなし
×:タック有り
上記の硬化性の評価で得られた硬化物を、JIS K 7375:2008に準拠し、全光線透過率測定装置[商品名「haze−garddual」、BYK gardner(株)製]を用いて全光線透過率(%)を測定した。
なお、この試料作成条件で作成し、一般的なハードコート用途に使用する場合、全光線透過率は88%以上であることが必要である。
(3)鉛筆硬度(塗膜の硬度)の評価
塗膜硬化性評価において硬化後塗膜を温度23±2℃の室内に16時間静置した後、平坦なガラス板の上に置き、JIS K 5600−5−4:1999の記載に従って鉛筆硬度を測定した。
基材上の硬化塗膜を2mm×2mmの碁盤目(100個)にクロスカットし、この上にセロファンテープを張り付けて、引き剥し、目視で以下の基準で評価した。例えば、97/100は、100個中、97個が密着していたことを示す。
<評価基準>
◎:100/100
○:97/100〜99/100
△:50/100〜96/100
×:0/100〜49/100
実施例1〜14及び比較例1〜9で得た各活性エネルギー線硬化性組成物を、10cm×10cm四方のガラス基板上にアプリケーターを用いて膜厚20μmとなるように塗布した。続いて、LED光源紫外線照射装置[型番「FJ100 150×20 385、phoseon TECHNOLOGY(株)製、照射波長 385nm]によりを使用して照射強度1500mW/cm2にて露光を行なった。露光量は500mJ/cm2であった。密着性評価用の試験板を作製した。
基材上の硬化塗膜を2mm×2mmの碁盤目(100個)にクロスカットし、この上にセロファンテープを張り付けて、引き剥し、目視で以下の基準で評価した。例えば、97/100は、100個中、97個が密着していたことを示す。
<評価基準>
◎:100/100
○:97/100〜99/100
△:50/100〜96/100
×:0/100〜49/100
上記の密着性試験で用いたのと同じ保護膜が成膜されたガラス板を温度120℃、相対湿度100%の恒温恒湿機にそれぞれ24時間入れた後、JIS K5600−5−6の付着性(クロスカット法)により保護膜の密着性について評価した。
<評価基準>
◎:100/100
○:97/100〜99/100
△:50/100〜96/100
×:0/100〜49/100
一方、比較例1の活性エネルギー線硬化性組成物は基材密着性が不足しており、比較例2、3の活性エネルギー線硬化性組成物は硬度が不足しており、比較例4の活性エネルギー線硬化性組成物は基材密着性が不足しており、比較例5の活性エネルギー線硬化性組成物は硬化性及び基材密着性が不足しており、比較例6の活性エネルギー線硬化性組成物は粘度が高く、硬度が不足しており、比較例7の活性エネルギー線硬化性組成物は粘度が高く、比較例8の活性エネルギー線硬化性組成物は粘度が高く、基材密着性が不足しており、比較例9の活性エネルギー線硬化性組成物は粘度が高い。
Claims (3)
- N−置換(メタ)アクリルアミド(A)、一般式(1)で示される2官能(メタ)アクリレート(B)、一般式(2)で示される2官能(メタ)アクリレート(C)、3官能又は4官能(メタ)アクリレート(D)、リン酸(メタ)アクリレート(E)及びアシルホスフィン光重合開始剤(F)を含有する活性エネルギー線硬化性組成物であって、
前記(D)は、グリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール及びこれらのアルキレンオキシド付加物からなる群から選ばれる少なくとも1種の多価アルコールと(メタ)アクリル酸とのエステルである3官能又は4官能(メタ)アクリレートであり、
前記アルキレンオキシド付加物の付加モル数は1〜4の整数であり、
前記(A)の含有量が前記(A)〜(E)の合計重量に基づき5重量%〜60重量%、前記(B)の含有量が前記(A)〜(E)の合計重量に基づき15重量%〜60重量%、前記(C)の含有量が前記(A)〜(E)の合計重量に基づき12重量%〜60重量%、前記(D)の含有量が前記(A)〜(E)の合計重量に基づき0.5重量%〜6重量%、前記(E)の含有量が前記(A)〜(E)の合計重量に基づき0.5重量%〜6重量%である活性エネルギー線硬化性組成物。
CH2=CR2−COO−(R1O)n−COCR2=CH2 (1)
[一般式(1)中、R1は炭素数2〜4のアルキレン基を表し、nは2〜4の整数であり、複数個あるR1は同一でも異なっていてもよく、2つあるR2はそれぞれ独立に水素原子又はメチル基である。]
CH2=CR4−COO−R3−OCOCR4=CH2 (2)
[一般式(2)中、R3は炭素数5〜10のアルキレン基を表し、2つあるR4はそれぞれ独立に水素原子又はメチル基である。] - 前記(A)が、N,N−ジメチルアクリルアミド、N,N−ジエチルアクリルアミド、N−アクリロイルモルホリン、N−n−ブトキシアクリルアミド及びN−ヒドロキシエチルアクリルアミドからなる群から選ばれる少なくとも1種である請求項1記載の活性エネルギー線硬化性組成物。
- 請求項1又は2記載の活性エネルギー線硬化性組成物の硬化物。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019088069 | 2019-05-08 | ||
JP2019088069 | 2019-05-08 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020186372A JP2020186372A (ja) | 2020-11-19 |
JP6936896B2 true JP6936896B2 (ja) | 2021-09-22 |
Family
ID=73222704
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2020077144A Active JP6936896B2 (ja) | 2019-05-08 | 2020-04-24 | 活性エネルギー線硬化性組成物及びその硬化物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6936896B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
TW202200645A (zh) * | 2020-06-17 | 2022-01-01 | 日商捷恩智股份有限公司 | 聚合性組成物、墨水、硬化物、電子零件及電極構件的製造方法 |
JP7124948B1 (ja) * | 2021-12-15 | 2022-08-24 | 株式会社リコー | 活性エネルギー線硬化型組成物、活性エネルギー線硬化型インク組成物、インクジェット用インク組成物、組成物収容容器、2次元又は3次元の像形成装置、2次元又は3次元の像形成方法、硬化物、加飾体、積層体、フレキシブルデバイス用部材、及びフレキシブルデバイス |
EP4198097B1 (en) | 2021-12-15 | 2024-05-29 | Ricoh Company, Ltd. | Image forming method and active energy ray-curable composition set |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6209365B2 (ja) * | 2012-12-11 | 2017-10-04 | 太陽インキ製造株式会社 | 光硬化性樹脂組成物、ソルダーレジストおよびプリント配線板 |
EP3000853B1 (en) * | 2014-09-29 | 2020-04-08 | Agfa-Gevaert | Etch-resistant inkjet inks for manufacturing conductive patterns |
JP6915230B2 (ja) * | 2015-06-16 | 2021-08-04 | 株式会社リコー | 活性エネルギー線硬化型組成物、活性エネルギー線硬化型インク、組成物収容容器、2次元又は3次元の像の形成方法及び形成装置、成形加工品、並びに分散性評価装置。 |
EP3210945B1 (en) * | 2016-02-29 | 2019-04-10 | Agfa-Gevaert | Method of manufacturing an etched glass article |
-
2020
- 2020-04-24 JP JP2020077144A patent/JP6936896B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2020186372A (ja) | 2020-11-19 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6936896B2 (ja) | 活性エネルギー線硬化性組成物及びその硬化物 | |
JP6519320B2 (ja) | 光重合性組成物、光重合性インク、組成物収容容器、画像乃至硬化物の形成方法、画像乃至硬化物形成装置、及び画像乃至硬化物 | |
CN107922553B (zh) | 感光性组合物、图像形成方法、膜形成方法、树脂、图像以及膜 | |
JP6914238B2 (ja) | 単官能性アクリレートを含む硬化性組成物 | |
JP6924260B2 (ja) | 光硬化性インク組成物、及び、画像形成方法 | |
JP2008280383A (ja) | 紫外線硬化型インクジェットインク組成物及びそれを用いた印刷物 | |
JP6701730B2 (ja) | 活性エネルギー線硬化型組成物、活性エネルギー線硬化型インク、組成物収容容器、2次元又は3次元の像の形成方法及び形成装置、構造体、並びに成形加工品 | |
JPWO2015111500A1 (ja) | 床材用活性エネルギー線硬化性組成物とその施工方法 | |
JP2019104180A (ja) | 印刷物 | |
JP6209934B2 (ja) | 光重合性インクジェットインク、インクカートリッジ、及び画像乃至硬化物の形成方法 | |
JP2023129443A (ja) | 放射線硬化型インクジェット組成物、及びインクジェット記録方法 | |
CN110366584A (zh) | 光固化性油墨组合物及图像形成方法 | |
JP2006326426A (ja) | 帯電防止塗膜の形成方法 | |
CN110753731B (zh) | 光固化性油墨组合物及图像形成方法 | |
JP7181812B2 (ja) | 活性エネルギー線硬化性組成物及びその硬化物 | |
JP5689614B2 (ja) | 活性エネルギー線硬化性インクジェットインク組成物および印刷物 | |
JP6861135B2 (ja) | 活性エネルギー線硬化型コーティングニス及び印刷物 | |
EP2513236A1 (en) | Polymeric composition | |
JP2022111986A (ja) | 活性エネルギー線硬化性組成物及び硬化物 | |
JP2022153309A (ja) | 活性エネルギー線硬化性組成物及びその硬化物 | |
JP2018178115A (ja) | 多分岐ウレタン化合物含有重合性組成物 | |
JP6179150B2 (ja) | 活性エネルギー線硬化性組成物及び硬化物 | |
JP2018070844A (ja) | エネルギー線硬化型コーティング組成物及びその製造方法 | |
JP6885227B2 (ja) | クリアインク組成物 | |
JP4740661B2 (ja) | エチレン系樹脂用光硬化型プライマー |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20201016 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20210726 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20210810 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20210827 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6936896 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |