JP7176369B2 - A/d変換器 - Google Patents

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Description

本発明は、入力信号としてのアナログ信号をデジタル値に変換するA/D変換器に関する。
従来、A/D変換器として、様々な構成が考えられている。例えば、特許文献1には、積分容量により入力信号をサンプリングし、コンパレータの出力に応じて積分容量から順次電荷を減算してA/D変換結果を生成する構成のA/D変換器が開示されている。また、特許文献2には、アナログ量子化器によるフィードバック量の大きさを可変にした増分Δ型、つまりインクリメンタルΔ型のA/D変換器が開示されている。
特開2017-50776号公報 米国特許第6999014号明細書
特許文献1記載の構成には、アンプの動作範囲以上の入力電圧を受けることができない点、入力電圧以下に電源電圧を下げることができず、低電圧化による高速化ができない点などのデメリットがある。また、特許文献2記載の構成には、差動構成で用いる場合には入力信号のコモンと変換器のコモンとが一致しないとアンプの入力コモンが変動するため、受けられる信号が制限されるというデメリットがある。このように、従来のA/D変換器では、高速化および広入力範囲の双方を実現するようなものはなく、A/D変換器としての性能を向上させるという観点において改善の余地があった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、高速化および入力範囲の拡大の双方を実現することができるA/D変換器を提供することにある。
請求項1に記載のA/D変換器は、入力信号としてのアナログ信号をデジタル値に変換するものであり、アナログ信号をサンプリングするためのサンプリング容量(Cs、Csp、Csm)と、積分器(3、23)と、量子化器(4、24)と、電荷減算部(6、26)と、サブA/D変換器(7、27、51、61、71、81)と、を備える。積分器は、OPアンプ(9、29)と、OPアンプの第1入力端子と出力端子との間に挿入された積分容量(Cf1、Cf2、Cf1p、Cf1m、Cf2p、Cf2m)と、を有する。量子化器は、OPアンプの出力信号を量子化した量子化結果を出力する。電荷減算部は、量子化結果に基づいて積分容量に蓄積された電荷の減算を行うためのDAC電圧を決定するD/A変換器(10、10p、10m)と、DAC電圧に応じた電荷を蓄積することができるDAC容量(Cd、Cdp、Cdm)と、を有する。サブA/D変換器は、OPアンプの出力端子に量子化器と並列接続されたものであり、その入力段にサンプルアンドホールド構造を有する。
上記構成のA/D変換器では、次のような動作が行われる。すなわち、サンプリング容量の第1端子がアナログ信号の入力ノード(Ni、Nip、Nim)に接続されるとともに、サンプリング容量の第2端子が当該A/D変換器におけるアナロググランドに接続されることによりアナログ信号がサンプリングされる。サンプリング容量の第1端子がアナロググランドに接続されるとともに、サンプリング容量の第2端子がOPアンプの第1入力端子に接続されることによりサンプリング容量から積分容量へと電荷が転送される電荷転送動作が行われる。OPアンプの出力が量子化器に入力されることにより量子化が行われる。
電荷減算部が量子化結果に基づいて積分容量に蓄積された電荷を減算する減算動作を所定回数だけ繰り返すことによりデジタル値の上位ビットが生成される。上位ビットの生成後において積分容量に残存した電荷に対応する電圧を増幅し、サブA/D変換器に入力することによりデジタル値の下位ビットが生成される。上位ビットと下位ビットとを加算したものがデジタル値として出力される。また、上記構成では、上位ビットの生成後において、サブA/D変換器におけるA/D変換と並行して、積分容量の電荷の初期化、次のA/D変換に係る電荷転送動作および上位ビットの生成が行われる。
この場合、サンプリング容量は、積分容量と共用されておらず、独立して設けられている。そのため、上記構成によれば、サンプリング容量と積分容量との比によって入力信号の増幅および減衰が可能となり、広入力範囲を実現することができる。そして、上記構成では、上述したような動作、つまりパイプライン動作が行われることにより、動作速度が向上する。したがって、上記構成によれば、高速化および入力範囲の拡大の双方を実現することができるという優れた効果が得られる。
第1実施形態に係るA/D変換器の構成を模式的に示す図 第1実施形態に係る各部の動作状態を模式的に示すタイミングチャート 第2実施形態に係るA/D変換器の構成を模式的に示す図 第3実施形態に係るA/D変換器の構成を模式的に示す図 第4実施形態に係るA/D変換器の構成を模式的に示す図 第5実施形態に係るサブA/D変換器の第1構成例を模式的に示す図 第1構成例のサブA/D変換器における各部の動作状態を模式的に示すタイミングチャート 第5実施形態に係るサブA/D変換器の第2構成例を模式的に示す図 第2構成例のサブA/D変換器における各部の動作状態を模式的に示すタイミングチャート 第5実施形態に係る第3構成例のサブA/D変換器を適用したA/D変換器の構成を模式的に示す図 第3構成例のサブA/D変換器を適用したA/D変換器における各部の動作状態を模式的に示すタイミングチャート 第5実施形態に係るサブA/D変換器の第4構成例を模式的に示す図
以下、複数の実施形態について図面を参照して説明する。なお、各実施形態において実質的に同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
(第1実施形態)
以下、第1実施形態について図1および図2を参照して説明する。
図1に示すA/D変換器1は、アナログ信号である入力信号Vinをデジタル値である出力信号DOUTに変換するものである。A/D変換器1は、サンプラ2、積分器3、量子化器4、ロジック回路5、電荷減算部6、サブA/D変換器7、加算器8などを備えている。なお、以下、A/D変換器のことをADCと省略することとする。
サンプラ2は、入力信号Vinをサンプリングするためのサンプリング容量Cs、スイッチSS1、SS2、SS3、SS4などを備えている。スイッチSS1~SS4のオンオフは、図示しないスイッチ制御回路により制御される。なお、後述する各スイッチのオンオフについても、上記スイッチ制御回路により制御される。サンプリング容量Csの第1端子は、スイッチSS1を介して入力信号Vinが与えられる入力ノードNiに接続されるとともに、スイッチSS4を介してADC1におけるアナロググランドに接続されている。
上記したアナロググランドは、ADC1における基準電位であり、必ずしも0Vとは限らない。以下、アナロググランドのことをAGNDと称することとする。サンプリング容量Csの第2端子は、スイッチSS2を介してAGNDに接続されるとともに、スイッチSS3を介して積分器3のノードN1に接続されている。
上記構成のサンプラ2では、スイッチSS1、SS2がオンされるとともにスイッチSS3、SS4がオフされることにより、サンプリング容量Csの第1端子が入力ノードNiに接続されるとともにサンプリング容量Csの第2端子がAGNDに接続される。これにより、サンプラ2において、入力信号Vinがサンプリングされるサンプリング動作が行われる。
また、スイッチSS1、SS2がオフされるとともにスイッチSS3、SS4がオンされることにより、サンプリング容量Csの第1端子がAGNDに接続されるとともにサンプリング容量Csの第2端子が積分器3のノードN1に接続される。これにより、サンプラ2において、サンプリング容量Csから積分器3の積分容量Cf1、Cf2へと電荷が転送される電荷転送動作が行われる。
積分器3は、OPアンプ9、積分容量Cf1、Cf2、スイッチSF11、SF12、SF13、SF14、SF21、SF22、SF24などを備えている。OPアンプ9の第1入力端子に相当する反転入力端子は、ノードN1に接続されている。つまり、サンプリング容量Csの第2端子は、スイッチSS3を介してOPアンプ9の反転入力端子に接続されている。OPアンプ9の非反転入力端子は、AGNDに接続されている。
積分容量Cf1の第1端子は、スイッチSF13を介してノードN1に接続されるとともに、スイッチSF12を介してAGNDに接続されている。積分容量Cf1の第2端子は、スイッチSF11を介してノードN2に接続されるとともに、スイッチSF14を介してAGNDに接続されている。ノードN2は、OPアンプ9の出力端子に接続されている。
積分容量Cf2の第1端子は、ノードN1に接続されるとともに、スイッチSF22を介してAGNDに接続されている。積分容量Cf2の第2端子は、スイッチSF21を介してノードN2に接続されるとともに、スイッチSF24を介してAGNDに接続されている。このように、積分容量Cf1、Cf2は、いずれもOPアンプ9の反転入力端子と出力端子との間に挿入されている。
量子化器4には、積分器3の出力、つまりOPアンプ9の出力信号AOUTが入力されている。量子化器4は、アナログ値である出力信号AOUTを量子化し、その量子化した結果である量子化結果を出力する。ロジック回路5には、量子化器4の出力が入力されている。ロジック回路5は、量子化器4による量子化結果を電荷減算部6に出力する。また、ロジック回路5は、量子化器4による量子化結果に基づいて、出力信号DOUTの上位ビットに対応するデジタル値を生成して出力する。
電荷減算部6は、D/A変換器10、DAC容量Cd、スイッチSD2、SD3などを備えている。D/A変換器10は、ロジック回路5から与えられる量子化結果に基づいて積分容量Cf1、Cf2から減算する電荷の量を決定する。すなわち、D/A変換器10は、積分容量Cf1、Cf2に蓄積された電荷の減算を行うためのDAC電圧を決定する。なお、以下、D/A変換器のことをDACと省略することとする。DAC10は、参照電圧として、例えばAGNDに設定されたVmと、AGNDよりも高い電位に設定されたハイレベルVrefpと、AGNDよりも低い電位に設定されたロウレベルVrefmとを有する2レベルDACである。VrefpとVrefmは、AGNDが0Vの場合には、互いに絶対値が同一で正負が逆の関係となるように設定される。
DAC容量Cdの第1端子は、DAC10の出力端子に接続される。DAC容量Cdの第2端子は、スイッチSD2を介してAGNDに接続されるとともに、スイッチSD3を介して積分器3のノードN1に接続されている。このような構成において、スイッチSD3がオフされるとともにスイッチSD2がオンされることにより、DAC容量CdにDAC電圧に応じた電荷が蓄積されるサンプリング動作が行われる。つまり、DAC容量Cdは、DAC10から出力されるDAC電圧に応じた電荷を蓄積することができる。
また、DAC容量Cdに電荷が蓄積された状態で、DAC10は量子化結果に対応したDAC電圧を出力し、スイッチSD2がオフされるとともにスイッチSD3がオンされることにより、サンプル期間におけるDAC電圧とホールド期間におけるDAC電圧との電位差に対応する電荷が積分器3の積分容量Cf1、Cf2に転送される電荷転送動作が行われる。すなわち、電荷減算部6において、このような電荷転送動作が行われることにより、積分容量Cf1、Cf2に蓄積された電荷から量子化結果に基づく電荷の減算が行われる。なお、上記した「サンプル期間」は、電荷減算部6におけるサンプリング動作が行われる期間を意味し、また、上記した「ホールド期間」は、電荷減算部6におけるホールド動作が行われる期間を意味している。
サブADC7の入力端子は、積分器3のノードN2に接続されている。つまり、サブADC7は、積分器3のOPアンプ9の出力端子に、量子化器4と並列接続されている。サブADC7は、出力信号DOUTの下位ビットに対応するデジタル値を生成して出力する。サブADC7から出力されるデジタル値は、ロジック回路5から出力されるデジタル値とともに、加算器8に入力されている。加算器8は、それらデジタル値を加算することにより生成される出力信号DOUTを生成する。出力信号DOUTは、ノードNoを介して出力される。サブADC7としては、その入力段にサンプルアンドホールド構造を有する一般的なADCを採用することができる。
このように、本実施形態のADC1は、特許文献1(特開2017-50776号公報)に開示されたADCに対し、サンプリングの構成が変更されたものとなっている。したがって、サンプリングに関する動作以外の動作については、特許文献1に開示されたADCに類似する動作となることから、ここでは、その具体的な説明は省略し、必要に応じて特許文献1の記載を参照するものとする。
次に、上記構成による動作について図2のタイミングチャートも参照して説明する。なお、ここで説明する動作は、あくまでも一例であり、各フェーズにおけるサイクル数、上位ビットおよび下位ビットのビット数など、各種の具体的な数値は、任意に設定することができる。また、図2では、積分器3などを含む出力信号DOUTの上位ビットを生成するための構成のことを「メインADC」と称する。
なお、図2などのタイミングチャートにおいて、各スイッチの符号が付された箇所の信号は、対応するスイッチのオンオフ状態を示している。具体的には、信号がハイレベルである期間は対応するスイッチが「オン」となる期間を表し、信号がロウレベルである期間は対応するスイッチが「オフ」となる期間を表している。
この場合、サンプリング容量Cs、積分容量Cf1、Cf2およびDAC容量Cdは、下記(1)式および(2)式の関係を満たすような容量値となっている。
Cf1=2×Cd …(1)
Cf2=6×Cs …(2)
また、この場合、量子化器4は、OPアンプ9の出力信号AOUTと4つの閾値電圧Vth1、Vth2、Vth3、Vth4のそれぞれとを入力する4つのコンパレータを有する構成となっている。上述した閾値電圧Vth1~Vth4は、基準電圧Vrefに基づいて生成される。基準電圧Vref、閾値電圧Vth1~Vth4は、それぞれ下記(3)式~(7)式により表される。
Vref=Vrefp-Vrefm …(3)
Vth1=(-3/16)×Vref …(4)
Vth2=(-1/16)×Vref …(5)
Vth3=(1/16)×Vref …(6)
Vth4=(3/16)×Vref …(7)
したがって、この場合、DAC10による積分容量Cf1、Cf2の電荷の減算幅、つまりOPアンプ9の出力信号AOUTの変化量は、「(+1/4)×Vref」、「(-1/4)×Vref」、「(+1/8)×Vref」、「(-1/8)×Vref」、「0」の5種類に設定することができるようになっている。
時刻T0~T1の期間、スイッチSS1、SS2がオフされるともにスイッチSS3、SS4がオンされるため、サンプラ2は電荷転送動作を行う。なお、図2などでは、電荷転送動作のことを「Hold」と表わしている。また、時刻T0~T1の期間、スイッチSD3がオフされるとともにスイッチSD2がオンされる。このとき、DAC10の出力端子は、その内部においてVmに接続される。したがって、時刻T0~T1の期間、電荷減算部6は、DAC容量Cdをリセットするリセット状態となる。なお、図2などでは、このリセット状態のことを「Wait」と表わしている。
さらに、時刻T0~T1の期間、スイッチSF12、SF14、SF22、SF24がオフされるとともにスイッチSF11、SF13、SF21がオンされる。これにより、積分器3において、OPアンプ9の反転入力端子と出力端子の間に積分容量Cf1、Cf2が並列接続される。したがって、時刻T0~T1の期間、メインADCの動作としては、サンプリング容量Csから転送された電荷が積分容量Cf1、Cf2へと蓄積されるサンプリング動作となる。なお、図2などでは、サンプリング動作のことを「Sample」と表わしている。そして、時刻T1の時点において、量子化器4による量子化が実行される。なお、図2などでは、量子化が実行されるタイミングを、上向きの矢印で示している。
また、時刻T0~T6の期間、サブADC7は、出力信号DOUTの下位ビットに対応するデジタル値を生成するA/D変換動作を実行している。なお、サブADC7によるA/D変換動作には、リセットなどの一連の動作が含まれている。また、図2などでは、サブADC7によるA/D変換動作のことを「LSB conversion」と表わしている。時刻T1~T8の期間、スイッチSS3、SS4がオフされるとともにスイッチSS1、SS2がオンされるため、サンプラ2はサンプリング動作を行う。
時刻T1~T5の期間、メインADCは、出力信号DOUTの上位ビットに対応するデジタル値を生成するA/D変換動作を実行する。なお、図2などでは、メインADCによるA/D変換動作のことを「MSB conversion」と表わしている。具体的には、時刻T1~T5の期間、スイッチSF12、SF13、SF14、SF21、SF22、SF24は、時刻T0~T1の期間と同様の状態であり、これにより、OPアンプ9の反転入力端子と出力端子の間に積分容量Cf1、Cf2が並列接続されている。
そして、時刻T1~T2の期間、スイッチSD2、SD3は、時刻T0~T1の期間と同様の状態であるが、DAC10は、時刻T1の時点における量子化器4による量子化結果に基づいて決定されたDAC電圧を出力する。そのため、時刻T1~T2の期間、電荷減算部6は、DAC容量Cdに対してDAC電圧に応じた電荷を蓄積するサンプリング動作を行う。
続いて、時刻T2~T3の期間、スイッチSD2がオフされるとともにスイッチSD3がオンされ、DAC10は、時刻T1の時点における量子化器4による量子化結果に基づいて決定されたDAC電圧を出力する。そのため、電荷減算部6による電荷転送動作が行われ、これにより、積分容量Cf1、Cf2に蓄積された電荷を減算する減算動作が行われる。これに伴い、時刻T2の時点にて、出力信号AOUTは、上記した減算動作における減算幅に応じて変化する。また、時刻T3の時点において、量子化器4による量子化が実行される。
そして、時刻T3~T4の期間、スイッチSD2、SD3は、時刻T1~T2の期間と同様の状態であり、DAC10は、時刻T3の時点における量子化器4による量子化結果に基づいて決定されたDAC電圧を出力する。そのため、時刻T3~T4の期間、電荷減算部6は、時刻T1~T2の期間と同様、サンプリング動作を行う。続いて、時刻T4~T5の期間、スイッチSD2、SD3は、時刻T2~T3の期間と同様の状態であり、DAC10は、時刻T3の時点における量子化器4による量子化結果に基づいて決定されたDAC電圧を出力し、電荷減算部6による電荷転送動作、ひいては減算動作が行われる。これに伴い、時刻T4の時点にて、出力信号AOUTは、上記した減算動作における減算幅に応じて変化する。
このように、電荷減算部6が量子化器4による量子化結果に基づいて積分容量Cf1、Cf2に蓄積された電荷を減算する減算動作を所定回数だけ繰り返すことにより出力信号DOUTの上位ビットに対応するデジタル値が生成される。なお、この場合、減算動作は2回行われるようになっており、これにより、3ビットに相当するデジタル値が生成されることになる。
時刻T5~T7の期間、メインADCは、積分容量Cf1、Cf2に残存した電荷を増幅する増幅動作を実行する。なお、図2などでは、増幅動作のことを「Amplification」と表わしている。具体的には、時刻T5~T7の期間、スイッチSF11、SF12、SF22、SF24がオフされるとともにスイッチSF13、SF14、SF21がオンされる。
これにより、ノードN2とAGNDとの間に、積分容量Cf1、Cf2が直列接続された状態となる。その結果、上位ビットの生成後において積分容量Cf1に残存した電荷が全て積分容量Cf2に転送され、サブADC7に入力される。これに伴い、時刻T5の時点にて、出力信号AOUTは、上記した増幅動作における積分容量Cf1、Cf2の容量比に応じて変化する。そして、時刻T6~T7の期間、サブADC7は、入力された電荷のサンプリングを行うサンプリング動作を実行する。時刻T7~時刻T14において、サブADC7は、出力信号DOUTの下位ビットに対応するデジタル値を生成するA/D変換動作を実行する。
時刻T7~T8の期間、メインADCは、積分容量Cf1、Cf2の電荷の初期化するリセット動作を実行する。なお、図2などでは、リセット動作のことを「Reset」と表わしている。具体的には、時刻T7~T8の期間、スイッチSF11、SF13、SF21がオフされるとともにスイッチSF12、SF14、SF22、SF24がオンされる。これにより、積分容量Cf1、Cf2の両端子がいずれもAGNDに接続された状態となり、積分容量Cf1、Cf2の電荷が初期化される。
また、時刻T5~T8の期間、スイッチSD3がオフされるとともにスイッチSD2がオンされ、DAC10の出力端子は、その内部においてVmに接続される。これにより、時刻T5~T8の期間、電荷減算部6は、DAC容量Cdをリセットするリセット状態となっている。なお、時刻T8以降は、時刻T0~T8における前述したような動作と同様の動作が繰り返されることになる。
以上説明したように、本実施形態のADC1では、次のような動作が行われる。すなわち、サンプリング容量Csの第1端子が入力ノードNiに接続されるとともに、サンプリング容量Csの第2端子がAGNDに接続されることにより入力信号Vinがサンプリングされる。また、サンプリング容量Csの第1端子がAGNDに接続されるとともに、サンプリング容量Csの第2端子がOPアンプ9の反転入力端子に接続されることによりサンプリング容量Csから積分容量Cf1、Cf2へと電荷が転送される電荷転送動作が行われる。そして、OPアンプ9の出力が量子化器4に入力されることにより量子化が行われる。
さらに、電荷減算部6が量子化結果に基づいて積分容量Cf1、Cf2に蓄積された電荷を減算する減算動作を所定回数だけ繰り返すことにより出力信号DOUTの上位ビットに対応するデジタル値が生成される。また、上位ビットの生成後において積分容量Cf1に残存した電荷を積分容量Cf2に全て転送し、出力信号AOUTを容量比に応じて増幅し、積分容量Cf2に蓄積された電荷がサブADC7に入力されることにより出力信号DOUTの下位ビットに対応するデジタル値が生成される。そして、これらデジタル値を加算したものが出力信号DOUTとして出力ノードNoから出力される。また、上記構成では、上位ビットの生成後において、サブADC7におけるA/D変換と並行して、積分容量Cf1、Cf2の電荷の初期化、次のA/D変換に係る電荷転送動作および上位ビットの生成が行われる。
本実施形態のADC1では、サンプリング容量Csは、積分容量と共用されておらず、独立して設けられている。そのため、上記構成によれば、サンプリング容量Csと積分容量Cf1、Cf2の並列合成容量との比によって入力信号Vinの増幅および減衰が可能となり、広入力範囲を実現することができる。言い換えると、上記構成によれば、入力信号Vinのレベルに関係なく、上述した容量の比に応じて、OPアンプ9の端子間に印加される電圧を任意の電圧値に設定することができる。したがって、上記構成によれば、入力信号Vinとして比較的高い電圧値の信号を入力することができる。そして、上記構成では、上述したような動作、つまりパイプライン動作が行われることにより、動作速度が向上する。したがって、上記構成によれば、高速化および入力範囲の拡大の双方を実現することができるという優れた効果が得られる。
上記構成では、前述したようにサンプリング容量Csが積分容量と共用されておらず、独立して設けられているため、メインADCによるA/D変換動作が実行されている期間にサンプラ2によるサンプリング動作を実行することができる。そのため、上記構成によれば、サンプリング容量が積分容量と共用化された構成に比べ、サンプリング動作を実行するサンプリング期間を長くすることが可能となる。したがって、上記構成によれば、入力信号Vinを出力する回路、センサなどの電流供給能力が低い場合でも、所望するサンプリング期間中にサンプリング動作、つまり入力信号Vinによるサンプリング容量Csの充電を確実に完了させることができる。すなわち、上記構成によれば、入力信号Vinを出力する回路、センサなどの出力インピーダンスに対する要求が緩和されるという効果が得られる。
(第2実施形態)
以下、第2実施形態について図3を参照して説明する。
図3に示すように、本実施形態のADC21は、第1実施形態のADC1を差動構成としたものである。すなわち、ADC1は、互いに相補的である2つのアナログ信号である入力信号Vinp、Vinmの差分をデジタル値である出力信号DOUTに変換する差動入力の構成となっている。
ADC21は、サンプラ22、積分器23、量子化器24、ロジック回路25、電荷減算部26、サブADC27、加算器28などを備えている。サンプラ22は、サンプラ2を差動構成としたものであり、サンプラ2が備える構成と同様の構成を2組備えている。ただし、サンプラ22が備える構成のうち、入力信号Vinpに対応する構成については符号の末尾に「p」を付して示し、入力信号Vinmに対応する構成については符号の末尾に「m」を付して示している。
積分器23は、積分器3を差動構成としたものであり、OPアンプ9に代えて全差動構成のOPアンプ29を備えるとともに、積分器3が備えるOPアンプ9以外の構成と同様の構成を2組備えている。ただし、積分器23が備える構成のうち、入力信号Vinpに対応する構成について符号の末尾に「p」を付して示し、入力信号Vinmに対応する構成については符号の末尾に「m」を付して示している。OPアンプ29は、その出力コモン電圧が任意の一定値になるように調整するコモンモードフィードバックの機能を備えている。なお、以下では、コモンモードフィードバックのことをCMFBと省略する。
量子化器24には、積分器23の出力、つまりOPアンプ29から出力される差動信号が入力されている。量子化器24は、それら差動信号の差分を量子化し、その量子化した結果を出力する。ロジック回路25には、量子化器24の出力が入力されている。ロジック回路25は、量子化器24による量子化結果を電荷減算部26に出力する。また、ロジック回路25は、量子化器24による量子化結果に基づいて、出力信号DOUTの上位ビットに対応するデジタル値を生成して出力する。
電荷減算部26は、電荷減算部6を差動構成としたものであり、電荷減算部6が備える構成と同様の構成を2組備えている。ただし、電荷減算部26が備える構成のうち、入力信号Vinpに対応する構成について符号の末尾に「p」を付して示し、入力信号Vinmに対応する構成については符号の末尾に「m」を付して示している。
サブADC27の入力端子は、積分器23のノードN2p、N2mに接続されている。つまり、サブADC27は、積分器23のOPアンプ29の出力端子に、量子化器24と並列接続されている。サブADC27は、出力信号DOUTの下位ビットに対応するデジタル値を生成して出力する。サブADC27から出力されるデジタル値は、ロジック回路25から出力されるデジタル値とともに、加算器28に入力されている。加算器28は、それらデジタル値を加算することにより生成される出力信号DOUTを生成する。
図3および以下の説明では、ADC21における基準電位であるアナロググランドのことをAGND1と称することとする。この場合、サンプリング容量Csp、Csmの各第1端子は、それぞれスイッチSS4p、SS4mを介して、AGND1ではなく、2つの入力信号Vinp、Vinmのコモン電圧に接続されている。図3および以下の説明では、上記したコモン電圧のことをAGND2と称することとする。
上記構成のサンプラ22では、スイッチSS1p、SS2pがオンされるとともにスイッチSS3p、SS4pがオフされることにより、サンプリング容量Cspの第1端子が入力ノードNipに接続されるとともにサンプリング容量Cspの第2端子がAGND1に接続される。これにより、サンプラ22において、入力信号Vinpがサンプリングされるサンプリング動作が行われる。なお、入力信号Vinmについてのサンプリング動作は、入力信号Vinpについてのサンプリング動作と同様であるため、その説明を省略する。
また、スイッチSS1p、SS2pがオフされるとともにスイッチSS3p、SS4pがオンされることにより、サンプリング容量Cspの第1端子がAGND2に接続されるとともにサンプリング容量Cspの第2端子が積分器23のノードN1pに接続される。これにより、サンプラ22において、サンプリング容量Cspから積分器23の積分容量Cf1p、Cf2pへと電荷が転送される電荷転送動作が行われる。
なお、入力信号Vinmについての電荷転送動作は、入力信号Vinpについての電荷転送動作と同様であるため、その説明を省略する。このように、上記構成では、サンプリング容量から積分容量へと電荷が転送される際、そのサンプリング容量の第1端子が、AGND1に代えて、2つの入力信号Vinp、Vinmのコモン電圧であるAGND2に接続されるようになっている。
上記構成によれば、OPアンプ29の入力コモン電圧が変動することがない。以下、この理由について説明する。まず、電荷保存の法則およびCMFBの機能などにより、下記(21)式、(22)式および(23)式が導出される。ただし、サンプリング容量Csp、Csmの容量をCとし、サンプリング時におけるサンプリング容量Csp、Csmの各第1端子の電圧をVINP、VINMとし、サンプリング時におけるサンプリング容量Csp、Csmの各第2端子の電圧をVS1P、VS1Mとし、電荷転送時におけるサンプリング容量Csp、Csmの各第1端子の電圧をVS2P、VS2Mとし、電荷転送時におけるサンプリング容量Csp、Csmの各第2端子の電圧をVとする。
また、積分容量Cf1p、Cf2pの並列合成容量および積分容量Cf1m、Cf2mの並列合成容量をCとし、サンプリング時における積分容量Cf1p、Cf2pの第1端子、第2端子の電圧をVF1P、VF2Pとし、サンプリング時における積分容量Cf1m、Cf2mの第1端子、第2端子の電圧をVF1M、VF2Mとする。また、電荷転送時におけるOPアンプ29の非反転出力端子の電圧をVOUTMとし、電荷転送時におけるOPアンプ29の反転出力端子の電圧をVOUTPとし、AGND1の電圧をVCMとする。なお、この場合、CMFBでは、OPアンプ29の出力コモン電圧がAGND1となるように調整されている。
Figure 0007176369000001
上記(21)式~(23)式をVについて解くと、下記(24)式が導出される。
Figure 0007176369000002
上記(24)式に示される電圧Vが出力コモン電圧VCMに一致する、つまり「V=VCM」が成立するためには、次の「a」および「b」の動作が必要となる。
「a」サンプリングの前に、積分容量(Cf1p、Cf1m、Cf2p、Cf2m)の両端子をAGND1に接続するなどして積分容量をリセットする。
「b」サンプリング時にサンプリング容量(Csp、Csm)の第2端子をAGND1に接続し、電荷転送時にサンプリング容量の第1端子をAGND2に接続する。
なお、上記「b」の動作に代えて下記「c」の動作としてもよい。
「c」サンプリング時にサンプリング容量の第2端子をAGND2に接続し、電荷転送時にサンプリング容量の第1端子をAGND1に接続する。
ただし、比較的高い電圧を有する入力信号Vinp、Vinmをサンプリングする場合、つまり高圧サンプリングの場合、AGND2に接続されるスイッチとして高耐圧の比較的大きいスイッチが必要となることから、(b)の動作を採用するほうがよい。
以上説明したように、本実施形態のADC21は、第1実施形態のADC1を差動構成としたものであるため、本実施形態によっても第1実施形態と同様の作用および効果が得られる。また、本実施形態の構成では、前述したようにOPアンプ29の入力コモン電圧は、入力信号Vinp、Vinmの電圧レベルに関係なく一定となり、変動することがない。そのため、本実施形態によれば、比較的高い電圧を有する入力信号Vinp、Vinmを入力することができる。また、本実施形態によれば、ADC21を構成する各回路素子を低電圧系素子で構成することが可能となり、その結果、動作の高速化が可能となる。
(第3実施形態)
以下、第3実施形態について図4を参照して説明する。
図4に示すように、本実施形態のADC31は、第2実施形態のADC21に対し、サンプラ22に代えてサンプラ32を備えている点などが異なる。サンプラ32は、サンプラ22に対し、スイッチSS4p、SS4mの配置が異なる。
この場合、サンプリング容量Cspの第1端子は、スイッチSS1pを介して入力ノードNipに接続されるとともに、スイッチSS4pを介して入力ノードNimに接続されている。また、この場合、サンプリング容量Csmの第1端子は、スイッチSS1mを介して入力ノードNimに接続されるとともに、スイッチSS4mを介して入力ノードNipに接続されている。
上記構成のサンプラ32では、スイッチSS1p、SS2pがオンされるとともにスイッチSS3p、SS4pがオフされることにより、サンプリング容量Cspの第1端子が入力ノードNipに接続されるとともにサンプリング容量Cspの第2端子がAGND1に接続される。これにより、サンプラ32において、入力信号Vinpがサンプリングされるサンプリング動作が行われる。なお、入力信号Vinmについてのサンプリング動作は、入力信号Vinpについてのサンプリング動作と同様であるため、その説明を省略する。
また、スイッチSS1p、SS2pがオフされるとともにスイッチSS3p、SS4pがオンされることにより、サンプリング容量Cspの第1端子が入力ノードNimに接続されるとともにサンプリング容量Cspの第2端子が積分器23のノードN1pに接続される。これにより、サンプラ32において、サンプリング容量Cspから積分器23の積分容量Cf1p、Cf2pへと電荷が転送される電荷転送動作が行われる。
また、スイッチSS1m、SS2mがオフされるとともにスイッチSS3m、SS4mがオンされることにより、サンプリング容量Csmの第1端子が入力ノードNipに接続されるとともにサンプリング容量Csmの第2端子が積分器23のノードN1mに接続される。これにより、サンプラ32において、サンプリング容量Csmから積分器23の積分容量Cf1m、Cf2mへと電荷が転送される電荷転送動作が行われる。
このように、上記構成では、入力信号Vinp、Vinmのうち一方がサンプリングされたサンプリング容量から積分容量へと電荷が転送される際、そのサンプリング容量の第1端子が、AGND1に代えて、入力信号Vinp、Vinmのうち他方の入力ノードに接続されるようになっている。すなわち、上記構成では、電荷転送時に入力が差動間で入れ替えられるようになっている。
上記構成によれば、OPアンプ29の入力コモン電圧が変動することがない。以下、この理由について説明する。まず、電荷保存の法則などにより、下記(31)式、(32)式、(33)式および(34)式が導出される。ただし、サンプリング容量Csp、Csmの容量をCとし、入力信号Vinp、Vinmの電圧をVinp、Vinmとし、電荷転送時におけるサンプリング容量Csp、Csmの各第2端子の電圧をVとする。
また、積分容量Cf1p、Cf2pの並列合成容量および積分容量Cf1m、Cf2mの並列合成容量をCとし、電荷転送時におけるOPアンプ29の非反転出力端子の電圧をVoutmとし、電荷転送時におけるOPアンプ29の反転出力端子の電圧をVoutpとし、AGND1の電圧をVcmとし、OPアンプ29の出力コモン電圧をVoutcmとする。なお、この場合、CMFBでは、OPアンプ29の出力コモン電圧がAGND1となるように調整されている。
Figure 0007176369000003
CMFBの機能により、出力コモン電圧VoutcmがAGND1の電圧Vcmに一致する、つまり「Voutcm=Vcm」となる。そうすると、上記(34)式から下記(35)式および(36)式が導出される。
Figure 0007176369000004
上記(36)式に示すように、OPアンプ29の入力コモン電圧は、入力信号Vinp、Vinmの電圧レベルに関係なく、電圧Vcmで一定となる。
以上説明したように、本実施形態のADC31は、第1実施形態のADC1を差動構成としたものであるため、本実施形態によっても第1実施形態と同様の作用および効果が得られる。また、本実施形態の構成では、前述したようにOPアンプ29の入力コモン電圧は、入力信号Vinp、Vinmの電圧レベルに関係なく一定となり、変動することがない。そのため、本実施形態によれば、比較的高い電圧を有する入力信号Vinp、Vinmを入力することができる。
また、本実施形態によれば、ADC31を構成する各回路素子を低電圧系素子で構成することが可能となり、その結果、動作の高速化が可能となる。さらに、本実施形態では、第2実施形態のADC21のように、サンプリング容量Csp、Csmを入力信号Vinp、Vinmのコモン電圧に接続する必要はない。したがって、本実施形態では、このようなコモン電圧を別途生成するための電源などの構成が不要となり、その分だけ、第2実施形態に比べ、回路規模を小さく抑えることができる。
(第4実施形態)
以下、第4実施形態について図5を参照して説明する。
図5に示すように、本実施形態のADC41は、第2実施形態のADC21に対し、サンプラ22に代えてサンプラ42を備えている点などが異なる。サンプラ42は、サンプラ22に対し、スイッチSS4p、SS4mに代えてスイッチSS4を備えている点などが異なる。
この場合、サンプリング容量Cspの第1端子は、スイッチSS1pを介して入力ノードNipに接続されるとともに、スイッチSS4を介してサンプリング容量Csmの第1端子に接続されている。また、この場合、サンプリング容量Csmの第1端子は、スイッチSS1mを介して入力ノードNimに接続されるとともに、スイッチSS4を介してサンプリング容量Cspの第1端子に接続されている。
上記構成のサンプラ42では、スイッチSS1p、SS2pがオンされるとともにスイッチSS3p、SS4がオフされることにより、サンプリング容量Cspの第1端子が入力ノードNipに接続されるとともにサンプリング容量Cspの第2端子がAGND1に接続される。これにより、サンプラ42において、入力信号Vinpがサンプリングされるサンプリング動作が行われる。なお、入力信号Vinmについてのサンプリング動作は、入力信号Vinpについてのサンプリング動作と同様であるため、その説明を省略する。
また、スイッチSS1p、SS2pがオフされるとともにスイッチSS3p、SS4がオンされることにより、サンプリング容量Cspの第1端子がサンプリング容量Csmの第1端子に接続されるとともにサンプリング容量Cspの第2端子が積分器23のノードN1pに接続される。これにより、サンプラ42において、サンプリング容量Cspから積分器23の積分容量Cf1p、Cf2pへと電荷が転送される電荷転送動作が行われる。
また、スイッチSS1m、SS2mがオフされるとともにスイッチSS3m、SS4がオンされることにより、サンプリング容量Csmの第1端子がサンプリング容量Cspの第1端子に接続されるとともにサンプリング容量Csmの第2端子が積分器23のノードN1mに接続される。これにより、サンプラ42において、サンプリング容量Csmから積分器23の積分容量Cf1m、Cf2mへと電荷が転送される電荷転送動作が行われる。
このように、上記構成では、入力信号Vinp、Vinmのうち一方がサンプリングされたサンプリング容量から積分容量へと電荷が転送される際、そのサンプリング容量の第1端子が、AGND1に代えて、入力信号Vinp、Vinmのうち他方がサンプリングされたサンプリング容量の第1端子に接続されるようになっている。すなわち、上記構成では、電荷転送時に入力が差動間でショートされるようになっている。
上記構成によれば、OPアンプ29の入力コモン電圧が変動することがない。以下、この理由について説明する。まず、電荷保存の法則などにより、下記(41)式、(42)式、(43)式および(44)式が導出される。ただし、サンプリング容量Csp、Csmの容量をCとし、入力信号Vinp、Vinmの電圧をVinp、Vinmとし、電荷転送時におけるサンプリング容量Csp、Csmの第1端子の電圧をVとし、電荷転送時におけるサンプリング容量Csp、Csmの各第2端子の電圧をVとする。
また、積分容量Cf1p、Cf2pの並列合成容量および積分容量Cf1m、Cf2mの並列合成容量をCとし、電荷転送時におけるOPアンプ29の非反転出力端子の電圧をVoutmとし、電荷転送時におけるOPアンプ29の反転出力端子の電圧をVoutpとし、AGND1の電圧をVcmとし、OPアンプ29の入力コモン電圧をVincmとし、OPアンプ29の出力コモン電圧をVoutcmとする。なお、この場合、CMFBでは、OPアンプ29の出力コモン電圧がAGND1となるように調整されている。
Figure 0007176369000005
CMFBの機能により、出力コモン電圧VoutcmがAGND1の電圧Vcmに一致する、つまり「Voutcm=Vcm」となる。そうすると、上記(44)式から下記(45)式が導出される。
Figure 0007176369000006
ADC41は差動構成であるため、サンプリング容量Csp、Csmの両端のインピーダンスが差動でほぼ整合しているとすると、下記(46)式、ひいては下記(47)式が成立する。
Figure 0007176369000007
上記(47)式に示すように、OPアンプ29の入力コモン電圧は、入力信号Vinp、Vinmの電圧レベルに関係なく、電圧Vcmで一定となる。
以上説明したように、本実施形態のADC41は、第1実施形態のADC1を差動構成としたものであるため、本実施形態によっても第1実施形態と同様の作用および効果が得られる。また、本実施形態の構成では、前述したようにOPアンプ29の入力コモン電圧は、入力信号Vinp、Vinmの電圧レベルに関係なく一定となり、変動することがない。そのため、本実施形態によれば、比較的高い電圧を有する入力信号Vinp、Vinmを入力することができる。
また、本実施形態によれば、ADC41を構成する各回路素子を低電圧系素子で構成することが可能となり、その結果、動作の高速化が可能となる。さらに、本実施形態では、第2実施形態のADC21のように、サンプリング容量Csp、Csmを入力信号Vinp、Vinmのコモン電圧に接続する必要はない。したがって、本実施形態では、このようなコモン電圧を別途生成するための電源などの構成が不要となり、その分だけ、第2実施形態に比べ、回路規模を小さく抑えることができる。
(第5実施形態)
以下、第5実施形態について図6~図12を参照して説明する。
上記各実施形態において説明したように、サブADCとしては、その入力段にサンプルアンドホールド構造を有する一般的なADCを採用することができる。本実施形態では、第1実施形態の構成に適用することができるサブADCの具体的な4つの構成例について説明する。
「1」第1構成例
図6に示す第1構成例のサブADC51は、一般的な巡回型ADCとして構成されており、スイッチSC1~SC7、キャパシタCC1、CC2、OPアンプ52、量子化器53、ロジック回路54、DAC55などを備えている。スイッチSC1は、OPアンプ9の出力信号AOUTが入力される入力ノードN51とノードN52との間に接続されている。ノードN52は、OPアンプ52の出力端子に接続されている。キャパシタCC1の第1端子は、OPアンプ52の反転入力端子に接続されるとともに、スイッチSC4を介してAGNDに接続されている。
キャパシタCC1の第2端子は、スイッチSC2を介してノードN52に接続されるとともに、スイッチSC3を介してAGNDに接続されている。OPアンプ52の非反転入力端子は、AGNDに接続されている。キャパシタCC2の第1端子は、スイッチSC7を介してノードN52に接続されている。キャパシタCC2の第2端子は、スイッチSC5を介してOPアンプ52の反転入力端子に接続されるとともに、スイッチSC6を介してAGNDに接続されている。
量子化器53には、OPアンプ52の出力信号が入力されている。量子化器53は、OPアンプ52の出力信号を量子化し、その量子化した結果である量子化結果を出力する。ロジック回路54には、量子化器53の出力が入力されている。ロジック回路54は、量子化器53による量子化結果をDAC55に出力する。また、ロジック回路54は、量子化器53による量子化結果に基づいて、出力信号DOUTの下位ビットに対応するデジタル値Loutを生成し、ノードN53を介して出力する。DAC55は、ロジック回路54から与えられる量子化結果に基づいて決定されたDAC電圧を出力する。DAC55の出力端子は、キャパシタCC2の第1端子に接続されている。
上記構成のサブADC51による動作は、例えば図7のタイミングチャートに示すような動作となる。詳細な動作説明は省略するが、サブADC51は、一般的な巡回型ADCと同様の動作を行うようになっている。巡回型ADCには、動作速度が高速である点、小型である点などのメリットがある。したがって、このような構成のサブADC51を、第1実施形態のサブADC7として採用すれば、高速化および小型化を図ることができるという効果が得られる。
「2」第2構成例
図8に示す第2構成例のサブADC61は、一般的な2倍速の巡回型ADCとして構成されている。すなわち、サブADC61は、動作クロックの1周期ごとに2回のA/D変換を実行する倍速巡回型ADCとして構成されている。サブADC61は、第1構成例のサブADC51に対し、スイッチSC8~SC10、キャパシタCC3およびDAC62が追加されている。
キャパシタCC3の第1端子は、スイッチSC10を介してノードN52に接続されている。キャパシタCC3の第2端子は、スイッチSC8を介してOPアンプ52の反転入力端子に接続されるとともに、スイッチSC9を介してAGNDに接続されている。この場合、ロジック回路54から出力される量子化器53による量子化結果は、DAC62にも与えられている。DAC62は、ロジック回路54から与えられる量子化結果に基づいて決定されたDAC電圧を出力する。DAC62の出力端子は、キャパシタCC3の第1端子に接続されている。
上記構成のサブADC61による動作は、例えば図9のタイミングチャートに示すような動作となる。詳細な動作説明は省略するが、サブADC61は、一般的な2倍速の巡回型ADCと同様の動作を行うようになっている。2倍速の巡回型ADCは、2つのDACによりクロック1周期に2回の変換を行うため、1倍速の巡回型ADCよりも、さらに動作速度が高速であるといったメリットがある。したがって、このような構成のサブADC61を、第1実施形態のサブADC7として採用すれば、第1構成例のサブADC51を採用した場合に比べ、さらに高速化を図ることができるという効果が得られる。
「3」第3構成例
図10に示す第3構成例のサブADC71は、第1構成例のサブADC51と同様、一般的な巡回型ADCとして構成されている。ただし、サブADC71は、第1構成例のサブADC51に対し、スイッチSQ2が追加されている点、量子化器53およびロジック回路54が省かれている点などが異なる。なお、図9には、このようなサブADC71を第1実施形態のADC1と同様のADC72に適用した場合の全体構成が示されている。
ADC72は、ADC1に対し、スイッチSQ1が追加されている点、加算器8が省かれている点などが異なるものの、基本的な構成はADC1と同様である。この場合、ADC72が備える量子化器4およびロジック回路5は、ADC72およびサブADC71の双方で用いられる、つまりADC72およびサブADC71で共有されている。言い換えると、サブADC71は、ADC72が備える量子化器4を用いて量子化を行うように構成されている。
具体的には、量子化器4には、積分器3のOPアンプ9の出力信号がスイッチSQ1を介して入力されるとともに、サブADC71のOPアンプ52の出力信号がスイッチSQ2を介して入力されている。スイッチSQ1は、ADC72、つまりメインADCにおける量子化が実行される期間にオンされるとともに、他の期間にオフされるようになっている。また、スイッチSQ2は、サブADC71における量子化が実行される期間にオンされるとともに、他の期間にオフされるようになっている。
この場合、ロジック回路5は、量子化器4から出力される量子化結果に基づいて、出力信号DOUTの上位ビットに対応するデジタル値を生成するとともに、出力信号DOUTの下位ビットに対応するデジタル値を生成する。そして、ロジック回路5は、それら生成したデジタル値を加算することにより生成される出力信号DOUTを、ノードNoを介して出力する。
上記構成のADC72による動作は、例えば図11のタイミングチャートに示すような動作となる。この場合、ADC72は、第1実施形態のADC1と同様の動作を行うようになっており、また、サブADC71は、第1構成例のサブADC51と同様の動作を行うようになっている。ただし、この場合、ADC72、つまりメインADCの動作と並行してサブADC71によるA/D変換動作が実施される。そのため、量子化器4は、時刻T1、T3、T9、T11の時点だけでなく、時刻T2、T4、T5、T7、T10、T12、T13の時点などでも量子化を実行する。
このような構成によれば、第1構成例のサブADC51を第1実施形態のサブADC7として採用した場合と同様、高速化および小型化を図ることができるという効果が得られる。さらに、この場合、サブADC71は、ADC72が備える量子化器4を共有するようになっており、その分だけ回路規模が小さく抑えられる。したがって、上記構成によれば、ADC72全体として更なる小型化を図ることができる。
なお、上記構成では、ADC72における量子化に用いられる閾値電圧と、サブADC71における量子化に用いられる閾値電圧とが同じである場合、量子化器4は、固定の閾値電圧を用いた構成とすることができる。一方、ADC72における量子化に用いられる閾値電圧と、サブADC71における量子化に用いられる閾値電圧とが異なる場合、量子化器4は、閾値電圧の切り替えが可能な構成とすればよい。
「4」第4構成例
図12に示す第4構成例のサブADC81は、第1構成例のサブADC51と同様、一般的な巡回型ADCとして構成されている。ただし、サブADC81は、積分容量に残存した電荷に対応した電圧を増幅する増幅機能を有する。すなわち、サブADC81は、第1構成例のサブADC51に対し、キャパシタCC4およびスイッチSC11~SC14が追加されている点などが異なる。
キャパシタCC4の第1端子は、スイッチSC13を介してOPアンプ52の反転入力端子に接続されるとともに、スイッチSC14を介してAGNDに接続されている。キャパシタCC4の第2端子は、スイッチSC11を介してノードN52に接続されるとともに、スイッチSC12を介してAGNDに接続されている。すなわち、サブADC81のOPアンプ52、キャパシタCC1、CC4、スイッチSC2~SC4、SC11~SC14の接続形態は、積分器3のOPアンプ9、積分容量Cf1、Cf2、スイッチSF11~SF14、SF21、SF22、SF24の接続形態と同様となっている。このような構成において、第1実施形態で説明したメインADCにおける増幅動作と同様に各スイッチの切り替えが行われることにより、増幅機能が実現される。
上記構成のサブADC81を第1実施形態のサブADC7として採用した場合、第1構成例のサブADC51を第1実施形態のサブADC7として採用した場合と同様、高速化および小型化を図ることができるという効果が得られる。さらに、この場合、サブADC81は、積分容量に残存した電荷に対応した電圧を増幅する増幅機能を有する構成となっている。したがって、上記構成によれば、図2における時刻T5~T7の期間、時刻T13~T15の期間などに実施されていたメインADCでの増幅動作が不要となる。
メインADCでの増幅動作を省くことができれば、その増幅動作に要していた期間の分だけメインADCによるA/D変換動作の期間を延長して高分解能化を図ること、または、その増幅動作に要していた期間の分だけ全体の動作期間の短縮を図ることなどができる。さらに、この場合、ADC1における増幅動作を実現するための構成を省くことができ、その分だけ回路規模を小さく抑えることができる。
(その他の実施形態)
なお、本発明は上記し且つ図面に記載した各実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で任意に変形、組み合わせ、あるいは拡張することができる。
上記各実施形態で示した数値などは例示であり、それに限定されるものではない。
第1実施形態では、説明を簡単化するために、図1に示すようなシングルエンドの回路構成のADC1を例示して説明を行ったが、第1実施形態において説明した本発明に特有の構成は、差動の回路構成のADCにも適用することができる。
本開示は、実施例に準拠して記述されたが、本開示は当該実施例や構造に限定されるものではないと理解される。本開示は、様々な変形例や均等範囲内の変形をも包含する。加えて、様々な組み合わせや形態、さらには、それらに一要素のみ、それ以上、あるいはそれ以下、を含む他の組み合わせや形態をも、本開示の範疇や思想範囲に入るものである。
1、21、31、41、72…A/D変換器、3、23…積分器、4、24…量子化器、6、26…電荷減算部、7、27、51、61、71、81…サブA/D変換器、9、29…OPアンプ、10、10p、10m…D/A変換器、Cd、Cdp、Cdm…DAC容量、Cf1、Cf2、Cf1p、Cf1m、Cf2p、Cf2m…積分容量、Cs、Csp、Csm…サンプリング容量、Ni、Nip、Nim…入力ノード。

Claims (8)

  1. 入力信号としてのアナログ信号をデジタル値に変換するA/D変換器であって、
    前記アナログ信号をサンプリングするためのサンプリング容量(Cs、Csp、Csm)と、
    OPアンプ(9、29)と、前記OPアンプの第1入力端子と出力端子との間に挿入された積分容量(Cf1、Cf2、Cf1p、Cf1m、Cf2p、Cf2m)と、を有する積分器(3、23)と、
    前記OPアンプの出力信号を量子化した量子化結果を出力する量子化器(4、24)と、
    前記量子化結果に基づいて前記積分容量に蓄積された電荷の減算を行うためのDAC電圧を決定するD/A変換器(10、10p、10m)と、前記DAC電圧に応じた電荷を蓄積することができるDAC容量(Cd、Cdp、Cdm)と、を有する電荷減算部(6、26)と、
    前記OPアンプの出力端子に前記量子化器と並列接続され、その入力段にサンプルアンドホールド構造を有するサブA/D変換器(7、27、51、61、71、81)と、
    を備え、
    前記サンプリング容量の第1端子が前記アナログ信号の入力ノード(Ni、Nip、Nim)に接続されるとともに、前記サンプリング容量の第2端子が当該A/D変換器におけるアナロググランドに接続されることにより前記アナログ信号がサンプリングされ、
    前記サンプリング容量の第1端子が前記アナロググランドに接続されるとともに、前記サンプリング容量の第2端子が前記OPアンプの第1入力端子に接続されることにより前記サンプリング容量から前記積分容量へと電荷が転送される電荷転送動作が行われ、
    前記OPアンプの出力が前記量子化器に入力されることにより量子化が行われ、
    前記電荷減算部が前記量子化結果に基づいて前記積分容量に蓄積された電荷を減算する減算動作を所定回数だけ繰り返すことにより前記デジタル値の上位ビットが生成され、
    前記上位ビットの生成後において前記積分容量に残存した電荷に対応した電圧を増幅した電圧が前記サブA/D変換器に入力されることにより前記デジタル値の下位ビットが生成され、
    前記上位ビットと前記下位ビットとを加算したものが前記デジタル値として出力され、
    前記上位ビットの生成後において、前記サブA/D変換器におけるA/D変換と並行して、前記積分容量の電荷の初期化、次のA/D変換に係る前記電荷転送動作および前記上位ビットの生成を行うA/D変換器。
  2. 互いに相補的である2つの前記アナログ信号の差分をデジタル値に変換する差動入力の構成であり、
    前記サンプリング容量から前記積分容量へと電荷が転送される際、前記サンプリング容量の第1端子が、前記アナロググランドに代えて、2つの前記アナログ信号のコモン電圧に接続される請求項1に記載のA/D変換器。
  3. 互いに相補的である2つの前記アナログ信号の差分をデジタル値に変換する差動入力の構成であり、
    一方の前記アナログ信号がサンプリングされた一方の前記サンプリング容量から前記積分容量へと電荷が転送される際、一方の前記サンプリング容量の第1端子が、前記アナロググランドに代えて、他方の前記アナログ信号の入力ノードに接続される請求項1に記載のA/D変換器。
  4. 互いに相補的である2つの前記アナログ信号の差分をデジタル値に変換する差動入力の構成であり、
    一方の前記アナログ信号がサンプリングされた一方の前記サンプリング容量から前記積分容量へと電荷が転送される際、一方の前記サンプリング容量の第1端子が、前記アナロググランドに代えて、他方の前記アナログ信号がサンプリングされた他方の前記サンプリング容量の第1端子に接続される請求項1に記載のA/D変換器。
  5. 前記サブA/D変換器(51、71、81)は、巡回型A/D変換器として構成されている請求項1から4のいずれか一項に記載のA/D変換器。
  6. 前記サブA/D変換器(61)は、動作クロックの1周期ごとに2回のA/D変換を実行する倍速巡回型A/D変換器として構成されている請求項1から4のいずれか一項に記載のA/D変換器。
  7. 前記サブA/D変換器(71)は、前記量子化器を用いて量子化を行うように構成されている請求項5に記載のA/D変換器。
  8. 前記サブA/D変換器(81)は、前記積分容量に残存した電荷に対応した電圧を増幅する増幅機能を有する請求項5から7のいずれか一項に記載のA/D変換器。
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