JP3773940B2 - アナログ−デジタル変換回路 - Google Patents

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Description

本発明は、減算増幅回路を備えたアナログ−デジタル変換回路に関する。
近年、ビデオ信号のデジタル処理技術の進歩に伴い、ビデオ信号処理用のアナログ−デジタル変換回路(A/Dコンバータ)の需要が大きくなっている。ビデオ信号処理用のアナログ−デジタル変換回路には高速変換動作が要求されるため、従来、2ステップフラッシュ(2ステップパラレル)方式が広く用いられていた。
しかし、変換ビット数の増大に伴い、2ステップフラッシュ方式では十分な変換精度が得られなくなってきたため、多段パイプライン(ステップフラッシュ)構成を有するアナログ−デジタル変換回路が開発された。
この多段パイプライン構成を有するアナログ−デジタル変換回路では、各段がA/Dコンバータ(デジタル−アナログ変換器)、D/Aコンバータ(デジタル−アナログ変換器)および差分増幅器からなる。
各段において、A/DコンバータおよびD/Aコンバータのビット数(ビット構成)nは同じに設定されている。また、各段のA/Dコンバータは、アナログ−デジタル変換回路全体と区別するために、サブA/Dコンバータと呼ばれる。サブA/Dコンバータには、高速変換動作が可能な全並列比較(フラッシュ)方式が用いられる。
このアナログ−デジタル変換回路では、まず、アナログ入力信号に対して、1段目のサブA/Dコンバータを用いてA/D変換を行う。次に、1段目のA/DコンバータのA/D変換結果を1段目のD/Aコンバータに入力し、D/A変換を行う。続いて、1段目のD/AコンバータのD/A変換結果とアナログ入力信号とを1段目の差分増幅器に入力し、それらの差分を増幅する。
その1段目の差分増幅器の出力に対して、2段目のサブA/Dコンバータを用いてA/D変換を行う。次に、2段目のサブA/DコンバータのA/D変換結果を2段目のD/Aコンバータに入力し、D/A変換を行う。続いて、2段目のD/AコンバータのD/A変換結果と1段目の差分増幅器の出力とを2段目の差分増幅器に入力し、それらの差分を増幅する。この後は、同様の動作を各段で順次行う。
ただし、最終段はサブA/Dコンバータのみから構成され、前段の差分増幅器の出力をA/D変換する。
例えば、3段パイプライン構成で1〜3段目のサブA/Dコンバータのビット数(ビット構成)がそれぞれa,b,cの場合には、1段目のサブA/Dコンバータから上位aビット、2段目のサブA/Dコンバータから中位bビット、3段目のサブA/Dコンバータから下位cビットのデジタル出力が得られる。
このように、多段パイプライン構成をとれば、各段において、アナログ入力信号または前段の差分増幅器の出力と、その段のデジタル出力のD/A変換結果との差分が、その段の差分増幅器によって増幅される。そのため、変換ビット数が増大してLSB(Least Significant Bit)が小さくなっても、サブA/Dコンバータを構成する各コンパレータの分解能を実質的に向上させることが可能になり、十分な変換精度が得られる。
このような多段パイプライン構成を有するアナログ−デジタル変換回路の各段の差分増幅器として減算増幅回路が用いられる。
図15は従来の減算増幅回路の一例を示す回路図である。また、図16は図15の減算増幅回路の動作を説明するための図である。
図15において、演算増幅器1の反転入力端子はノードnbに接続され、非反転入力端子は接地されている。また、演算増幅器1の出力端子はノードnoに接続されるとともにコンデンサ2を介して反転入力端子に接続されている。演算増幅器1の反転入力端子と非反転入力端子との間にはスイッチSW1が接続され、ノードnbとノードnaとの間にコンデンサ3が接続されている。ノードnaは、スイッチSW2を介してノードn1に接続され、かつスイッチSW3を介してノードn2に接続されている。
ノードn1に電圧V1 が入力され、ノードn2に電圧V2 が入力され、ノードnoから電圧VO が出力される。
ここで、図16を参照しながら図15の減算増幅回路の動作を説明する。なお、コンデンサ2の容量値をCとし、コンデンサ3の容量値をKCとし、接地電位をVG とする。Kは定数である。
まず、スイッチSW1およびスイッチSW2をオンにし、スイッチSW3をオフにする。それにより、ノードnaの電圧はV1 となる。また、ノードnoの電圧は0となる。このとき、ノードnbの電荷Qaは次式のようになる。
Qa=(VG −V1 )KC
次に、スイッチSW1をオフにした後、スイッチSW2をオフにし、かつスイッチSW3をオンにする。それにより、ノードnaの電圧はV2 となる。また、ノードnoの電圧はVO となる。このとき、ノードnbは仮想接地するため、ノードnbの電荷Qbは次式のようになる。
Qb=(VG −V2 )KC+(VG −VO )C
ノードnbには電荷が抜け出る経路がないので、電荷保存則によりQa=Qbとなる。したがって、次式が成立する。
(VG −V1 )KC=(VG −V2 )KC+(VG −VO )C
上式から、ノードnoの電圧VO は次式のようになる。
O =VG +(V1 −V2 )K
このようにして、電圧V1 から電圧V2 が減算され、その減算値がK倍に増幅される。
上記の従来の減算増幅回路においては、上記のように、ノードnaに入力する電圧V1 ,V2 を切り替えるためにスイッチSW2,SW3が必要となる。これらのスイッチSW2,SW3は、通常CMOS(相補型金属酸化物半導体)電界効果トランジスタからなるCMOSスイッチにより構成される。
このCMOSスイッチは、低電圧動作時に確実にオンオフすることができないという特性を有し、特に、電源電圧と接地電圧の中間レベルは通しにくく、または通せない。そのため、アナログ−デジタル変換回路の低電圧化を図ることが難しい。
また、アナログ入力信号である電圧V1 ,V2 がスイッチSW2,SW3を介してコンデンサ3に入力されるので、不特定なアナログ信号が入力される場合、アナログ入力信号にそのアナログ入力信号レベルに依存するスイッチ雑音が発生する。
これらの結果、低電圧動作が可能でかつ高精度なアナログ−デジタル変換回路を実現することができない。
本発明の目的は、低電圧動作が可能でかつ雑音が低減された減算増幅回路を備えたアナログ−デジタル変換回路を提供することである。
請求項1のアナログ−デジタル変換回路は、アナログ−デジタル変換器、デジタル−アナログ変換器および減算増幅回路を含む回路を少なくとも2段備え、前段の減算増幅回路の出力と後段の減算増幅回路の入力とが、入力電圧を切り替えるためのスイッチを介することなく接続され、前記減算増幅回路は、演算増幅器の一方の入力端子に第1および第2の容量が並列に接続され、前記演算増幅器の他方の入力端子に第3および第4の容量が並列に接続された構成を有し、後段の減算増幅回路において、前記第1および第3の容量の入力端に第1および第2の入力電圧がそれぞれ与えられている間は、前記第2および第4の容量の入力端に任意の第1の設定電圧がそれぞれ与えられ、前記第1および第3の容量の入力端に任意の第2の設定電圧が与えられている間は、前記第2および第4の容量の入力端に第3および第4の入力電圧がそれぞれ与えられることにより、前記第1の入力電圧と第2の入力電圧との差分である第1の差分入力電圧と、前記第3の入力電圧と第4の入力電圧との差分である第2の差分入力電圧との減算および増幅を行うことをその要旨とする。
請求項2のアナログ−デジタル変換回路は、請求項1の発明において、前記第1および第3の容量の入力端と、前段の減算増幅回路の反転出力および非反転出力とが接続されていることをその要旨とする。
請求項3のアナログ−デジタル変換回路は、請求項1又は2の発明において、前記第1の設定電圧として、前段の減算増幅回路の出力をイコライズした電圧を用い、前記第3および第4の入力電圧として、前段の減算増幅回路の反転出力と非反転出力とを用いることをその要旨とする。
低電圧動作が可能でかつ雑音が低減された減算増幅回路を備えたアナログ−デジタル変換回路を提供することができる。
図1は本発明の第1の実施形態における減算増幅回路の回路図である。また、図2は図1の減算増幅回路の動作を説明するための図である。
図1において、演算増幅器1の反転入力端子はノードNBに接続され、非反転入力端子は接地されている。また、演算増幅器1の出力端子はノードNOに接続されるとともに、コンデンサ2を介して反転入力端子に接続されている。演算増幅器1の反転入力端子と非反転入力端子との間にはスイッチSW1が接続されている。ノードNBは、コンデンサ3を介してノードN1に接続され、かつコンデンサ4を介してノードN2に接続されている。
ノードN1にはV1 からVA に変化する電圧が入力され、ノードN2にはVA からV2 に変化する電圧が入力される。VA は任意の設定電圧である。ノードNOからは電圧VO が出力される。
次に、図2を参照しながら図1の減算増幅回路の動作を説明する。ここでは、コンデンサ2の容量値をCとし、コンデンサ3,4の容量値をそれぞれKCとする。Kは定数である。また、接地電位をVG とする。
まず、スイッチSW1をオンにする。そして、ノードN1に電圧V1 を入力し、ノードN2に設定電圧VA を入力する。ノードNOは接地電位VG となる。このとき、ノードNBの電荷Qaは次式のようになる。
Qa=(VG −V1 )KC+(VG −VA )KC
次に、スイッチSW1をオフにする。そして、ノードN1に設定電圧VA を入力し、ノードN2に電圧V2 を入力する。ノードNOの電圧はVO となる。このとき、ノードNBの電荷Qbは次式のようになる。
Qb=(VG −VA )KC+(VG −V2 )KC+(VG −VO )KC
ノードNBには電荷が抜け出る経路がないので、電荷保存則によりQa=Qbとなり、次式が成立する。
(VG −V1 )KC+(VG −VA )KC=(VG −VA )KC+(VG −V2 )KC+(VG −VO )KC
上式より、ノードNOの電圧VO は次式のようになる。
O =VG +(V1 −V2 )K
このように、図1の減算増幅回路から出力される電圧VO は、図15の従来の減算増幅回路から出力される電圧VO と等しくなる。
本実施形態の減算増幅回路では、アナログ入力信号である電圧V1 ,V2 がスイッチを介することなくそれぞれノードN1,N2に入力され、かつ設定電圧VA を任意に設定することができるので、雑音が低減されるとともに、低電圧動作が可能となる。
図3は本発明の第2の実施形態における減算増幅回路の回路図である。また、図4は図3の減算増幅回路の動作を説明するための図である。
図3の減算増幅回路が図1の減算増幅回路と異なるのは次の点である。ノードNBは、コンデンサ3を介してノードN1に接続されるとともに、コンデンサ4Aを介してノードN21に接続され、かつコンデンサ4Bを介してノードN22に接続されている。すなわち、本実施形態の減算増幅回路では、図1の減算増幅回路におけるコンデンサ4がコンデンサ4A,4Bに2分割されている。
ノードN1にはV1 からVA に変化する電圧が入力され、ノードN21にはVA からVT に変化する電圧が入力され、ノードN22にはVA からVB に変化する電圧が入力される。
次に、図4を参照しながら図3の減算増幅回路の動作を説明する。ここでは、コンデンサ2の容量値をCとし、コンデンサ3の容量値をKCとし、コンデンサ4A,4Bの容量値をそれぞれKC/2とする。Kは定数である。また、図4(a)に示すように、 2 =(V T +V B )/2である。
まず、スイッチSW1をオンにする。そして、ノードN1に電圧V1 を入力し、ノードN21に設定電圧VA を入力し、ノードN22に設定電圧VA を入力する。ノードNOは接地電位VG となる。このとき、ノードNBの電荷Qaは次式のようになる。
Qa=(V G −V 1 KC+(VG −VA )×(KC/2)×2
次に、スイッチSW1をオフにする。そして、ノードN1に設定電圧VA を入力し、ノードN21に電圧VT を入力し、ノードN22に電圧VB を入力する。ノードNOの電圧はVO となる。このとき、ノードNBの電荷Qbは次式のようになる。
Qb=(VG −VA )KC+(VG −VT )×(KC/2)+(VG −VB )×(KC/2)+(VG −VO )C
ノードNBには電荷の抜け出る経路がないため、電荷保存則からQa=Qbとなり、次式が成立する。
O =VG +{V1 −(VT +VB )/2}K=VG +(V1 −V2 )K
このように、図3の減算増幅回路から出力される電圧VO は図1の減算増幅回路から出力される電圧VO と等しくなる。すなわち、ノードNBに接続されるコンデンサを2分割することにより、電圧V2 を電圧VT と電圧VB との中間点に設定することができる。ノードNBに接続されるコンデンサを4分割した場合には図5に示すように、電圧V2 を電圧VT と電圧VB との間の4分割点のいずれかに設定することが可能となる。
同様にして、ノードNBに接続されるコンデンサを任意の数に分割することにより電圧V2 を電圧VT と電圧VB との間の任意の電圧に設定することができる。
これらの場合、電圧VT および電圧VB として外部電圧を用いることができる。したがって、電圧V2 を外部電圧を用いて生成することが可能となる。
図6は本発明の第3の実施形態における減算増幅回路の回路図である。また、図7は図6の減算増幅回路の動作を説明するための図である。この減算増幅回路は完全差動方式の減算増幅回路である。
図6において、演算増幅器1の反転入力端子はノードNaに接続され、非反転入力端子はノードNbに接続されている。また、演算増幅器1の反転出力端子は、ノードNO1に接続されるとともに、コンデンサ2aを介して反転入力端子に接続されている。非反転出力端子は、ノードNO2に接続されるとともに、コンデンサ2bを介して非反転入力端子に接続されている。
ノードNaはスイッチSW11を介して接地され、ノードNbはスイッチSW12を介して接地されている。また、ノードNaは、コンデンサ3aを介してノードN11に接続され、かつコンデンサ4aを介してノードN12に接続されている。ノードNbは、コンデンサ3bを介してノードN21に接続され、かつコンデンサ4bを介してノードN22に接続されている。ノードNO1,NO2間には、スイッチSW13が接続されている。このスイッチSW13は、スイッチSW11,SW12と同じタイミングで作動する。
ノードN11にはV1 (+)からVA に変化する電圧が入力され、ノードN12にはVA からV2 (+)に変化する電圧が入力される。ノードN21にはV1 (−)からVA に変化する電圧が入力され、ノードN22にはVA からV2 (−)に変化する電圧が入力される。VA は任意の設定電圧である。ノードNO1から電圧VO (+)が出力され、ノードNO2から電圧VO (−)が出力される。ノードNO1,NO2間の差分電圧ΔVO は次式で表される。
ΔVO =VO (+)−VO (−)
次に、図7を参照しながら図6の減算増幅回路の動作を説明する。ここでは、コンデンサ2a,bの容量値をそれぞれCとし、コンデンサ3a,3b,4a,4bの容量値をそれぞれKCとする。Kは定数である。また、接地電位をVG とする。
まず、スイッチSW11,SW12をオンにする。このとき、スイッチSW13もオンにする。そして、ノードN11に電圧V1 (+)を入力し、ノードN12に設定電圧VA を入力し、ノードN21に電圧V1 (−)を入力し、ノードN22に設定電圧VA を入力する。ノードNO1,NO2は接地電位VG となる。このとき、ノードNaの電荷QAAは次式のようになる。
QAA={VG −V1 (+)}KC+(VG −VA )KC
また、ノードNbの電荷QABは次式のようになる。
QAB={VG −V1 (−)}KC+(VG −VA )KC
次に、スイッチSW11,SW12をオフにする。このとき、スイッチSW13もオフにする。そして、ノードN11に設定電圧VA を入力し、ノードN12に電圧V2 (+)を入力し、ノードN21に設定電圧VA を入力し、ノードN22に電圧V2 (−)を入力する。ノードNO1,NO2の電圧はそれぞれVO (+)およびVO (−)になる。このとき、ノードNaの電荷QBAは次式のようになる。
QBA=(VG −VA )KC+{VG −V2 (+)}KC+{VG −VO (+)}C
また、ノードNbの電荷QBBは次式のようになる。
QBB=(VG −VA )KC+{VG −V2 (−)}KC+(VG −VO (−))C
ノードNa,Nbには電荷の抜け出る経路がないため、電荷保存則よりQAA=QBAおよびQAB=QBBとなり、次式が成立する。
O (+)=VG +{V1 (+)−V2 (+)}K
O (−)=VG +{V1 (−)−V2 (−)}K
したがって、差分電圧ΔVO は次式のようになる。
ΔVO =VO (+)−VO (−)
={V1 (+)−V1 (−)}K−{V2 (+)−V2 (−)}K
=(ΔV1 −ΔV2 )K
なお、ΔV1 =V1 (+)−V1 (−)、ΔV2 =V2 (+)−V2 (−)である。
このように、本実施形態の減算増幅回路においては、差分電圧ΔV1 と差分電圧ΔV2 との減算および増幅を行うことが可能となる。
この減算増幅回路においても、電圧V1 (+),V2 (+)がスイッチを介さずそれぞれノードN11,N12に入力され、電圧V1 (−),V2 (−)がスイッチを介さずそれぞれノードN21,N22に入力され、かつ設定電圧VA を任意に設定することができるので、雑音が低減されるとともに、低電圧動作が可能となる。
図8は本発明の第4の実施形態における減算増幅回路の回路図である。また、図9は図8の減算増幅回路の動作を説明するための図である。図8の減算増幅回路も完全差動方式の減算増幅回路である。
図8の減算増幅回路が図6の減算増幅回路と異なるのは、ノードN11にV1 (+)からVA1に変化する電圧が入力され、ノードN12にVA2からV2 (+)に変化する電圧が入力され、ノードN21にV1 (−)からVA1に変化する電圧が入力され、ノードN22にVA2からV2 (−)に変化する電圧が入力される点である。VA1,VA2はそれぞれ任意の設定電圧である。その他の構成は図6に示される構成と同様である。
次に、図9を参照しながら図8の減算増幅回路の動作を説明する。ここでは、コンデンサ2a,2bの容量値をそれぞれCとし、コンデンサ3a,3b,4a,4bの容量値をそれぞれKCとする。Kは定数である。また、接地電位をVG とする。
まず、スイッチSW11,SW12をオンにする。このとき、スイッチSW13もオンにする。そして、ノードN11に電圧V1 (+)を入力し、ノードN12に設定電圧VA2を入力し、ノードN21に電圧V1 (−)を入力し、ノードN22に設定電圧VA2を入力する。ノードNO1,NO2はそれぞれ接地電位VG となる。
次に、スイッチSW11,SW12をオフにする。このとき、スイッチSW13もオフにする。そして、ノードN11に設定電圧VA1を入力し、ノードN12に電圧V2 (+)を入力し、ノードN21に設定電圧VA1を入力し、ノードN22に電圧V2 (−)を入力する。ノードNO1,NO2の電圧はそれぞれVO (+)およびVO (−)となる。
第3の実施形態と同様にして電荷保存則によりノードNO1,NO2の電圧VO (+),VO (−)を求めると次式のようになる。
O (+)=VG +{V1 (+)−V2 (+)}K+(VA1−VA2)K
O (−)=VG +{V1 (−)−V2 (−)}K+(VA1−VA2)K
したがって、差分電圧ΔVO は次式のようになる。
ΔVO =VO (+)−VO (−)
={V1 (+)−V1 (−)}K−{V2 (+)−V2 (−)}K
=ΔV1 −ΔV2
このように、本実施形態の減算増幅回路においては、任意の設定電圧VA1およびVA2が等しくない場合でも差分電圧ΔV1 と差分電圧ΔV2 との減算および増幅を行うことができる。
また、電圧V1 (+),V2 (+)をそれぞれノードN11,N12にスイッチを介さずに入力することができ、かつ電圧V1 (−),V2 (−)をそれぞれノードN21,N22にスイッチを介さずに入力することができ、かつ設定電圧VA1,VA2をそれぞれ任意に設定することができるので、雑音が低減されるとともに、低電圧動作が可能となる。
図10は本発明の第5の実施形態におけるアナログ−デジタル変換回路の構成を示すブロック図である。図10のアナログ−デジタル変換回路は、10ビット4段パイプライン構成を有する。
図10において、アナログ−デジタル変換回路101は、サンプルホールド回路102、1段目の回路103、2段目の回路104、3段目の回路105、4段目の回路106、複数のラッチ回路107および出力回路108から構成されている。
1段目(初段)〜3段目の回路103〜105は、サブA/Dコンバータ109、D/Aコンバータ110、および差分増幅器111を備える。後述するように、差分増幅器111として第4の実施形態の減算増幅回路が用いられる。4段目(最終段)の回路106はサブA/Dコンバータ109のみを備える。
1段目の回路103は4ビット構成、2〜4段目の回路104〜106はそれぞれ2ビット構成である。1〜3段目の回路103〜105において、サブA/Dコンバータ109およびD/Aコンバータ110のビット数(ビット構成)nは同じに設定されている。
次に、アナログ−デジタル変換回路101の動作を説明する。サンプルホールド回路102は、アナログ入力信号Vinをサンプリングして一定時間保持する。サンプルホールド回路102から出力されたアナログ入力信号Vinは、1段目の回路3へ転送される。
1段目の回路103において、サブA/Dコンバータ109はアナログ入力信号Vinに対してA/D変換を行う。サブA/Dコンバータ109のA/D変換結果である上位4ビットのデジタル出力(29 ,28 ,27 ,26 )は、D/Aコンバータ110へ転送されるとともに、4つのラッチ回路107を介して出力回路108へ転送される。差分増幅器111は、D/Aコンバータ110のD/A変換結果とアナログ入力信号Vinとの差分を増幅する。その差分増幅器111の出力は2段目の回路104へ転送される。
2段目の回路104においては、1段目の回路103の差分増幅器111の出力に対して、1段目の回路103と同様の動作が行われる。また、3段目の回路105においては、2段目の回路104の差分増幅器111の出力に対して、1段目の回路103と同様の動作が行われる。そして、2段目の回路104から中上位2ビットのデジタル出力(25 ,24 )が得られ、3段目の回路105から中下位2ビットのデジタル出力(23 ,22 )が得られる。
4段目の回路106においては、3段目の回路105の差分増幅器111の出力に対して、サブA/Dコンバータ109がA/D変換を行い、下位2ビットのデジタル出力(21 ,20 )が得られる。
1〜4段目の回路103〜106のデジタル出力は各ラッチ回路107を経て同時に出力回路108に到達する。すなわち、各ラッチ回路107は各回路103〜106のデジタル出力の同期をとるために設けられている。
出力回路108はアナログ入力信号Vinの10ビットのデジタル出力Dout を必要な場合はデジタル補正処理後パラレル出力する。
このように、アナログ−デジタル変換回路101においては、各段の回路103〜105において、アナログ入力信号Vinまたは前段の回路103,104の差分増幅器111の出力と、その段の回路103〜105のデジタル出力のD/A変換結果との差分が差分増幅器111によって増幅される。
そのため、変換ビット数が増大してLSBが小さくなっても、サブA/Dコンバータ109を構成する各コンパレータの分解能を実質的に向上させることが可能になり、十分な変換精度が得られる。
図11は図10のアナログ−デジタル変換回路101における差分増幅器111の回路図である。図11の差分増幅器111は、図8の減算増幅回路と同様の構成を有する。
この差分増幅器111には、アナログ入力信号Vinまたは前段の回路103〜105の差分増幅器111の出力が差分電圧ΔVi として与えられる。ΔVi =Vi (+)−Vi (−)である。また、この差分増幅器111には、同じ段のD/Aコンバータ110のD/A変換結果が差分電圧ΔVDAとして与えられる。
ΔVDA=VDA(+)−VDA(−)である。
ノードN11にはVi (+)からVA1に変化する電圧が入力され、ノードN12にはVA2からVDA(+)に変化する電圧が入力され、ノードN21にはVi(−)からVA1に変化する電圧が入力され、ノードN22にはVA2からVDA(−)に変化する電圧が入力される。
次に、図12を参照しながら図11の差分増幅器111の動作を説明する。まず、スイッチSW11,SW12をオンにする。このとき、スイッチSW13もオンにする。そして、ノードN11に電圧Vi (+)を入力し、ノードN12に設定電圧VA2を入力し、ノードN21に電圧Vi (−)を入力し、ノードN22に設定電圧VA2を入力する。それにより、ノードNO1,NO2は接地電位VG となる。
次に、スイッチSW11,SW12をオフにする。このとき、スイッチSW13もオフにする。そして、ノードN11に設定電圧VA1を入力し、ノードN12に電圧VDA(+)を入力し、ノードN21に設定電圧VA1を入力し、ノードN22に電圧VDA(−)を入力する。それにより、ノードNO1,NO2の電圧はそれぞれVO (+),VO (−)となる。
図8の減算増幅回路と同様にして差分電圧ΔVO を求めると、次式のようになる。
ΔVO =VO (+)−VO (−)
={Vi (+)−Vi (−)}K−{VDA(+)−VDA(−)}K
=(ΔVi −ΔVDA)K
このように、図11の差分増幅器111においては、前段から与えられる差分電圧ΔVi と同じ段のD/Aコンバータ110から与えられる差分電圧ΔVDAとの減算および増幅が行われる。
この場合、設定電圧VA1,VA2は任意に設定することができる。したがって、設定電圧VA1として前段のサンプルホールド回路102の出力または差分増幅器111の出力のイコライズ(等電位化)時の電圧を用いることができる。また、設定電圧VA2として外部電圧を用いることができる。
このように、アナログ入力信号である電圧Vi (+),Vi (−)をノードN11,N21にスイッチを介することなく入力することができるので、雑音が低減されるとともに、低電圧動作が可能となる。したがって、アナログ−デジタル変換回路101の低電圧化および高精度化を図ることができる。
図13は図10のアナログ−デジタル変換回路101におけるサブA/Dコンバータ109およびD/Aコンバータ110の回路図である。図13のサブA/Dコンバータ109は全並列比較(フラッシュ)方式サブA/Dコンバータであり、D/Aコンバータ110は容量アレイ方式D/Aコンバータである。
サブA/Dコンバータ109は、n個の抵抗R、およびn個のコンパレータD1〜Dnから構成される。すべての抵抗Rは同じ抵抗値を有し、高電位側基準電圧VRTを受けるノードN31と低電位側基準電圧VRBを受けるノードN32との間に直列に接続されている。ここで、ノードN32とノードN31との間のn個の抵抗R間のノードN41〜N4nの電位をそれぞれVR(1)〜VR(n)とする。
各コンパレータD1〜Dnの正入力端子には入力信号VI(アナログ入力信号Vinまたは前段の回路103〜105の差分増幅器111の出力)が入力される。また、各コンパレータD1〜Dnの負入力端子には、それぞれノードN41〜N4nの電位VR(1)〜VR(n)が印加される。
それにより、各コンパレータD1〜Dnの出力は、それぞれ入力信号VIが電位VR(1)〜VR(n)よりも高い場合には、ハイレベルとなり、それぞれ入力信号VIが電位VR(1)〜VR(n)よりも低い場合には、ローレベルとなる。
D/Aコンバータ110は、アレイ状に接続されたそれぞれn個のスイッチE1〜En,F1〜Fn,G1〜Gn,H1〜Hn、n個の正側コンデンサB1〜Bn、およびn個の負側コンデンサC1〜Cnから構成される。
コンデンサB1〜Bn,C1〜Cnはすべて同じ容量値cを有する。コンデンサB1〜Bnの一方の端子(以下、出力端子と呼ぶ)からは差動正側出力電圧VDA(+)が生成され、コンデンサC1〜Cnの一方の端子(以下、出力端子という)からは差動負側出力電圧VDA(−)が生成される。なお、各コンデンサB1〜Bn,C1〜Cnの他方の端子を入力端子と呼ぶ。
各スイッチE1〜Enの一方の端子はノードN31に接続され、他方の端子はコンデンサB1〜Bnの入力端子に接続されている。各スイッチF1〜Fnの一方の端子はノードN31に接続され、他方の端子はコンデンサC1〜Cnの入力端子に接続されている。各スイッチG1〜Gnの一方の端子はノードN32に接続され、他方の端子はコンデンサB1〜Bnの入力端子に接続されている。各スイッチH1〜Hnの一方の端子はノードN32に接続され、他方の端子はコンデンサC1〜Cnの入力端子に接続されている。
各スイッチE1〜En,F1〜Fn,G1〜Gn,H1〜Hnはそれぞれ同一番号のスイッチで4連スイッチを構成する。例えば、スイッチE1,F1,G1,H1は1連であり、スイッチEn,Fn,Gn,Hnも1連である。そして、各スイッチE1〜En,F1〜Fn,G1〜Gn,H1〜Hnはそれぞれ各コンパレータD1〜Dnの出力レベルに従ってオンオフ動作する。例えば、コンパレータDnの出力がハイレベルの場合、スイッチEn,Hnがオンし、スイッチGn,Fnはオフする。逆に、コンパレータDnの出力がローレベルの場合、スイッチEn,Hnがオフし、スイッチGn,Fnがオンする。
サブA/Dコンバータ109を構成するコンパレータD1の出力はオープン状態になっている。また、スイッチE1,F1が所定のタイミングでオン状態に固定され、スイッチG1,H1が所定のタイミングでオフ状態に固定される。
サブA/Dコンバータ109の入力信号VIの電圧範囲は高電位側基準電圧VRTから低電位側基準電圧VRBまでである。すなわち、サブA/Dコンバータ109の入力信号VIが低電位側基準電圧VRBを下回ることはない。したがって、コンパレータD1の出力は必ずハイレベルになる。そこで、コンパレータD1の出力に関係なく、各スイッチE1,G1,F1,H1のオフ状態を所定のタイミングで固定することができる。
次に、D/Aコンバータ110の動作を説明する。初期条件では、各コンデンサB1〜Bnの入力端子および出力端子の電位が共に0Vであり、各スイッチE1〜En,F1〜Fn,G1〜Gn,H1〜Hnはすべてオフしている。したがって、初期条件では、すべてのコンデンサB1〜Bn,C1〜Cnに蓄えられた電荷(電気量)Q1=0である。
ここで、n個のコンパレータD1〜Dnのうちm個の出力がハイレベルになった場合、各スイッチE1〜Enのうちm個がオンして(n−m)個がオフし、各スイッチG1〜Gnのうち(n−m)個がオンしてm個がオフする。この各スイッチE1〜En,G1〜Gnのオンオフ動作に従って、すべてのコンデンサB1〜Bnに蓄えられる電荷Q2は次式(A1)で表される。
Q2=m(VRT−VDA(+))c+(n−m)(VRB−VDA(+))
c…(A1)
電荷保存則より、Q1=Q2である。したがって、差動正側出力電圧VDA(+)は次式(A2)で表される。
VDA(+)=VRB+m(VRT−VRB)/n…(A2)
一方、n個のコンパレータD1〜Dnのうちm個の出力がハイレベルになった場合、各スイッチH1〜Hnのうちm個がオンして(n−m)個がオフし、各スイッチF1〜Fnのうち(n−m)個がオンしてm個がオフする。この各スイッチH1〜Hn,F1〜Fnのオンオフ動作に従って、すべてのコンデンサC1〜Cnに蓄えられる電荷Q3は次式(A3)で表される。
Q2=(n−m)(VRT−VDA(−))c+m(VRB−VDA(−))
c…(A3)
電荷保存則より、Q1=Q3である。したがって、差動負側出力電圧VDA(−)は次式(A4)で表される。
VDA(−)=VRB−(m−1)(VRT−VRB)/n…(A4)
したがって、上式(A2),(A4)より、差分電圧ΔVDAは式(A5)で表される。
ΔVDA=VDA(+)−VDA(−)
=VRB−VRT+(m−1)(VRT−VRB)/n−(VRT−VRB)
/n…(A5)
図14は第4の実施形態の減算増幅回路を図10のアナログ−デジタル変換回路101の差分増幅器111に用いた場合のD/Aコンバータ110および差分増幅器111の具体的な構成を示す回路図である。
図14において、D/Aコンバータ110のノードN30は、スイッチS1〜Snを介してそれぞれコンデンサB1〜Bnの入力端子に接続されている。また、このノードN30は、スイッチT1〜Tnを介してそれぞれコンデンサC1〜Cnの入力端子に接続されている。ノードN30には設定電圧VA2が入力され、ノードN31には高電位側基準電圧VRTが入力され、ノードN32には低電位側基準電圧VRBが入力される。コンデンサB1〜Bnの出力端子は差分増幅器111のノードNaに接続され、コンデンサC1〜Cnの出力端子は差分増幅器111のノードNbに接続されている。
差分増幅器111のノードNaはコンデンサ3aを介してノードN11に接続され、ノードNbはコンデンサ3bを介してノードN21に接続されている。ノードN11には電圧Vi (+)が入力され、ノードN21には電圧Vi (−)が入力される。
コンデンサ2a,2bの容量値はそれぞれCであり、コンデンサ3a,3bの容量値はKCである。また、コンデンサB1〜Bn,C1〜Cnの容量値はそれぞれKC/nである。Kは定数である。
次に、図14のD/Aコンバータ110および差分増幅器111の動作を説明する。
まず、スイッチSW11,SW12をオンにする。このとき、スイッチSW13もオンにする。そして、スイッチS1〜Sn,T1〜Tnをオンにする。それにより、コンデンサB1〜Bn,C1〜Cnの入力端子に設定電圧VA2 が入力される。また、ノードN11に電圧Vi (+)が入力され、ノードN21に電圧Vi (−)が入力される。それにより、ノードNO1,NO2は接地電位となる。
次に、スイッチSW11,SW12をオフにする。このとき、スイッチSW13もオフにする。そして、スイッチS1〜Sn,T1〜Tnをオフにする。各スイッチE1〜En,F1〜Fn,G1〜Gn,H1〜Hnが、それぞれ図13の各コンパレータD1〜Dnの出力レベルに従ってオンまたはオフし、コンデンサB1〜Bn,C1〜Cnの入力端子にそれぞれ電圧が印加される。
このとき、ノードN11,N21に入力される電圧Vi (+),Vi (−)は、図12に示すように、共に等しい電圧VA1にイコライズされている。これにより、ノードNO1,NO2間の差分電圧ΔVO は、図12を用いて説明したように、次式のようになる。
ΔVO =VO (+)−VO (−)=ΔVi −ΔVDA
このように、ノードN11,N21に入力する設定電圧VA1として前段の差分増幅器111の出力を用いることができるので、ノードN11にスイッチを用いることなく電圧Vi (+)および設定電圧VA1を入力することができ、かつノードN21にスイッチを用いることなく電圧Vi (−)および設定電圧VA1を入力することができる。
また、ノードN30に入力する設定電圧VA2として任意の電圧を用いることができる。例えば、設定電圧VA2として高電位側基準電圧VRTまたは低電位側基準電圧VRBを用いることもできる。
また、これらの設定電圧VA1,VA2を電源電圧または接地電圧の付近に設定できる。これにより、CMOSスイッチを使用しても低電圧動作が可能になる。
これらの結果、スイッチ雑音が低減されるとともに、低電圧動作が可能な高精度なアナログ−デジタル変換回路が実現される。
本発明の第1の実施形態における減算増幅回路の回路図である。 図1の減算増幅回路の動作を説明するための図である。 本発明の第2の実施形態における減算増幅回路の回路図である。 図3の減算増幅回路の動作を説明するための図である。 容量分割の他の例を示す図である。 本発明の第3の実施形態における減算増幅回路の回路図である。 図6の減算増幅回路の動作を説明するための図である。 本発明の第4の実施形態における減算増幅回路の回路図である。 図8の減算増幅回路の動作を説明するための図である。 本発明の第5の実施形態における多段パイプライン構成を有するアナログ−デジタル変換回路の構成を示すブロック図である。 図10のアナログ−デジタル変換回路における差分増幅器の回路図である。 図11の差分増幅器の動作を説明するための図である。 図10のアナログ−デジタル変換回路におけるサブA/DコンバータおよびD/Aコンバータの回路図である。 第5の実施形態の減算増幅回路を図10のアナログ−デジタル変換回路の差分増幅器に用いた場合のD/Aコンバータおよび差分増幅器の回路図である。 従来の差分増幅器の一例を示す回路図である。 図15の差分増幅器の動作を説明するための図である。
符号の説明
1 演算増幅器
2,2a,2b,3a,3b,4a,4b,B1〜Bn,C1〜Cn コンデンサ
101 アナログ−デジタル変換回路
102 サンプルホールド回路
103〜106 1段目〜4段目の回路
109 サブA/Dコンバータ
110 D/Aコンバータ
111 差分増幅器
SW1,SW11〜SW12,E1〜En,G1〜Gn,S1〜Sn,F1〜Fn,H1〜Hn,T1〜Tn スイッチ

Claims (3)

  1. アナログ−デジタル変換器、デジタル−アナログ変換器および減算増幅回路を含む回路を少なくとも2段備え、前段の減算増幅回路の出力と後段の減算増幅回路の入力とが、入力電圧を切り替えるためのスイッチを介することなく接続され、
    前記減算増幅回路は、演算増幅器の一方の入力端子に第1および第2の容量が並列に接続され、前記演算増幅器の他方の入力端子に第3および第4の容量が並列に接続された構成を有し、
    後段の減算増幅回路において、前記第1および第3の容量の入力端に第1および第2の入力電圧がそれぞれ与えられている間は、前記第2および第4の容量の入力端に任意の第1の設定電圧がそれぞれ与えられ、前記第1および第3の容量の入力端に任意の第2の設定電圧が与えられている間は、前記第2および第4の容量の入力端に第3および第4の入力電圧がそれぞれ与えられることにより、前記第1の入力電圧と第2の入力電圧との差分である第1の差分入力電圧と、前記第3の入力電圧と第4の入力電圧との差分である第2の差分入力電圧との減算および増幅を行うことを特徴としたアナログ−デジタル変換回路。
  2. 前記第1および第3の容量の入力端と、前段の減算増幅回路の反転出力および非反転出力とが接続されていることを特徴とした請求項1に記載のアナログ−デジタル変換回路。
  3. 前記第1および第2の入力電圧として、前段の減算増幅回路の反転出力と非反転出力とを用い、前記第2の設定電圧として、前段の減算増幅回路の出力をイコライズした電圧を用いることを特徴とした請求項1又は2に記載のアナログ−デジタル変換回路。
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