JP2016019119A - アナログ/ディジタル変換回路 - Google Patents
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Abstract
【課題】フォトカプラ等のアイソレータを用いることなく、一次側の回路と二次側の回路とを絶縁した状態で、一次側の回路のアナログ信号をディジタル信号に変換して二次側の回路に供給できるようにする。
【解決手段】本発明に係るアナログ/ディジタル変換回路(11)は、容量素子(12、CIN1、CIN2)と、供給されたアナログ信号に応じた電荷を一定周期毎に前記容量素子に蓄える入力スイッチ回路(111)と、前記容量素子に前記一定周期毎に蓄えられた電荷に基づく信号をΔΣ変調することにより、ディジタル信号を生成するディジタル信号生成回路(112)とを有し、前記入力スイッチ回路と前記ディジタル信号生成回路とは、互いに異なる電源(VCC−GND1/VDD−GND2)で動作し、互いに前記容量素子によって絶縁されることを特徴とする。
【選択図】図1
【解決手段】本発明に係るアナログ/ディジタル変換回路(11)は、容量素子(12、CIN1、CIN2)と、供給されたアナログ信号に応じた電荷を一定周期毎に前記容量素子に蓄える入力スイッチ回路(111)と、前記容量素子に前記一定周期毎に蓄えられた電荷に基づく信号をΔΣ変調することにより、ディジタル信号を生成するディジタル信号生成回路(112)とを有し、前記入力スイッチ回路と前記ディジタル信号生成回路とは、互いに異なる電源(VCC−GND1/VDD−GND2)で動作し、互いに前記容量素子によって絶縁されることを特徴とする。
【選択図】図1
Description
本発明は、デルタ・シグマ(ΔΣ)型のアナログ/ディジタル変換回路に関する。
プラントやビルの空調設備等に設けられる温度調節器や流量調節器等の計装機器は、温度や流量等の検出を行う1次側のセンサ部と、1次側のセンサ部による検出結果に基づいてデータ処理等を行う2次側のデータ処理部(例えばマイクロコントローラ)とを備えている。上記計装機器では、1次側のセンサ部と2次側のデータ処理部とが異なる電源電圧で動作することが多く、1次側のセンサ部と2次側のデータ処理部との間に絶縁が必要となる。そのため、従来は、1次側のセンサ部による検出結果をアイソレータを介して2次側のデータ処理部に送信することが多かった。
図6は、従来の計装機器の構成例を示す図である。
図6に示されるように、従来の計装機器40は、1次側のセンサ部50としてセンサ500およびアナログ/ディジタル変換回路(以下、「A/D変換回路」とも称する。)501を備え、2次側のデータ処理部60としてマイクロコントローラ(MCU)600を備えている。従来の計装機器40では、センサ500から出力された検出信号(アナログ信号)をアナログ/ディジタル変換回路501によってディジタル信号に変換し、そのディジタル信号をアイソレータ70を介して2次側のCPU600に送信する。アイソレータ70としては、例えば、フォトカプラや、下記特許文献1に開示されているようなトランスから成るディジタルアイソレータ等が用いられていた。
図6に示されるように、従来の計装機器40は、1次側のセンサ部50としてセンサ500およびアナログ/ディジタル変換回路(以下、「A/D変換回路」とも称する。)501を備え、2次側のデータ処理部60としてマイクロコントローラ(MCU)600を備えている。従来の計装機器40では、センサ500から出力された検出信号(アナログ信号)をアナログ/ディジタル変換回路501によってディジタル信号に変換し、そのディジタル信号をアイソレータ70を介して2次側のCPU600に送信する。アイソレータ70としては、例えば、フォトカプラや、下記特許文献1に開示されているようなトランスから成るディジタルアイソレータ等が用いられていた。
しかしながら、プラントやビルの空調設備等に設けられる計装機器では、一般に、複数箇所の温度や流量等を計測するために一次側のセンサ部(センサおよびA/D変換回路)が複数チャネル設けられることが多い。このような計装機器では、チャネル毎に設けられたA/D変換回路のA/D変換結果をデータ処理部に夫々送信するために、チャネル毎にアイソレータを設ける必要があった。そのため、従来の計装機器では、アイソレータの部品コストや、アイソレータを複数実装するための基板の実装面積の増大により、製造コストが大きくなるという問題があった。
本発明は、上記問題点を解消するためになされたものであり、フォトカプラ等のアイソレータを用いることなく、一次側の回路と二次側の回路とを絶縁した状態で、一次側の回路のアナログ信号をディジタル信号に変換して二次側の回路に送信できるようにすることを目的とする。
本発明に係るアナログ/ディジタル変換回路(11)は、容量素子(12、CIN1、CIN2)と、供給されたアナログ信号に応じた電荷を一定周期毎に前記容量素子に蓄える入力スイッチ回路(111)と、前記容量素子に前記一定周期毎に蓄えられた電荷に基づく信号をΔΣ変調することによりディジタル信号を生成するディジタル信号生成回路(112)とを有し、前記入力スイッチ回路と前記ディジタル信号生成回路とは、互いに異なる電源(VCC−GND1/VDD−GND2)で動作し、互いに前記容量素子によって絶縁されることを特徴とする。
上記アナログ/ディジタル変換回路において、前記入力スイッチ回路と前記ディジタル信号生成回路とは、夫々別々の半導体チップに形成されていてもよい。
上記アナログ/ディジタル変換回路において、前記容量素子として第1入力容量素子および第2入力容量素子を有し、前記入力スイッチ回路は、正側の入力端子(INP)と、負側の入力端子(INN)と、一端が正側の入力端子に接続され、他端が前記第1入力容量素子の一方の電極に接続される第1スイッチ素子(SW1)と、一端が負側の入力端子に接続され、他端が前記第2入力容量素子の一方の電極に接続される第2スイッチ素子(SW2)と、一端が前記第1スイッチ素子の他端に接続される第3スイッチ素子(SW3)と、一端が前記第2スイッチ素子の他端に接続され、他端が前記第3スイッチ素子の他端に接続される第4スイッチ素子(SW4)とを有し、前記第3スイッチ素子と前記第4スイッチ素子とが接続されるノード(P)は、フローティングノードであってもよい。
なお、上記説明において括弧を付した参照符号は、図面において当該参照符号が付された構成要素の概念に含まれるものを例示するに過ぎない。
以上説明したことにより、本発明によれば、フォトカプラ等のアイソレータを用いることなく、一次側の回路と二次側の回路とを絶縁した状態で、一次側の回路のアナログ信号をディジタル信号に変換して二次側の回路に供給することができる。
以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。
≪計装機器の構成≫
図1は、本発明の一実施の形態に係るA/D変換回路を備えた計装機器の構成を示す図である。
同図に示される計装機器1は、制御対象装置2の状態を監視し、その監視結果に基づいて制御対象機器2を制御するものである。計測機器1は、例えば温度調節器であり、制御対象装置2の温度を測定し、測定結果に基づいて制御対象装置2が目標温度になるように制御対象装置2内に設けられたヒーター等を制御する。
図1は、本発明の一実施の形態に係るA/D変換回路を備えた計装機器の構成を示す図である。
同図に示される計装機器1は、制御対象装置2の状態を監視し、その監視結果に基づいて制御対象機器2を制御するものである。計測機器1は、例えば温度調節器であり、制御対象装置2の温度を測定し、測定結果に基づいて制御対象装置2が目標温度になるように制御対象装置2内に設けられたヒーター等を制御する。
具体的に、計装機器1は、センサ10、A/D変換回路11、データ処理制御部13、およびその他図示されていない電源回路や外部入出力インターフェース回路等を備えている。
センサ10は、制御対象装置2の状態を監視するものであり、例えば、温度を検知する温度センサである。センサ10は、制御対象装置2の温度を検知し、検知した温度に応じたアナログ形式の検知信号(以下、「アナログ信号」と称する。)VINを出力する。
A/D変換回路11は、センサ10から出力されたアナログ信号VINをディジタル信号DOUTに変換する。A/D変換回路11は、例えばΔΣ型のA/D変換回路である。具体的に、A/D変換回路11は、容量素子12と、入力スイッチ回路111と、ディジタル信号生成部112とを備える。
入力スイッチ回路111は、複数のスイッチ素子から構成され、入力したアナログ信号VINに応じた電荷を一定周期毎に容量素子12に蓄える回路である。ディジタル信号生成部112は、容量素子12に一定周期毎に蓄えられた電荷に基づく信号をΔΣ変調することにより、ディジタル信号DOUTを生成する。なお、入力スイッチ回路111およびディジタル信号生成部112の詳細な内部構成については、後述する。
入力スイッチ回路111は、複数のスイッチ素子から構成され、入力したアナログ信号VINに応じた電荷を一定周期毎に容量素子12に蓄える回路である。ディジタル信号生成部112は、容量素子12に一定周期毎に蓄えられた電荷に基づく信号をΔΣ変調することにより、ディジタル信号DOUTを生成する。なお、入力スイッチ回路111およびディジタル信号生成部112の詳細な内部構成については、後述する。
データ処理制御部13は、例えばマイクロコントローラであり、CPUやROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)等の各種の記憶装置等から構成され、記憶装置に記憶されたプログラムにしたがってCPUが演算を行うことにより、各種のデータ処理および制御を実現する。
具体的に、データ処理制御部13は、A/D変換回路11によって変換されたディジタル信号DOUTに基づいてデータ処理を行うとともに、制御対象装置2を制御する。例えば、データ処理制御部13は、ディジタル信号DOUTに基づいて制御対象装置2の温度を監視するとともに、制御対象装置2が目標温度になるように制御対象装置2内に設けられたヒーター等を制御するための制御信号CNTを生成する。データ処理制御部13によって生成された制御信号CNTは、図示されていない外部インターフェース回路を介して制御対象装置2に入力される。制御対象装置2は、入力された制御信号CNTに基づいてヒーターの電流値等が調整される。これにより、制御対象装置2の温度が目標温度になるように制御される。
上述した計装機器1を構成する各機能部は、電源電圧VCCとグラウンド電圧GND1との間で動作する一次側の回路群100と、電源電圧VDDとグラウンド電圧GND2との間で動作する二次側の回路群200とに分けられる。グラウンド電圧GND1とグラウンド電圧GND2とは、別々のグラウンド配線によって一次側の回路群100と二次側の回路群200に夫々供給される。電源電圧VCCは、例えば3.3V〜5.0Vの範囲の直流電圧であり、電源電圧VDDは、例えば1.8V〜5.0Vの範囲の直流電圧である。電源電圧VCCおよび電源電圧VDDは、例えば計測機器1内に設けられた電源回路(図示せず)によって、計装機器1に供給された外部電源電圧に基づいて生成される。例えば、LDO(Low Drop Out)等のシリーズレギュレータ回路によって外部電源電圧から電源電圧VDDが生成され、絶縁型DC/DCコンバータ回路によって外部電源電圧から電源電圧VCCが生成される。
一次側の回路群100には、センサ10とA/D変換回路11の入力スイッチ回路111とが含まれる。二次側の回路群200には、データ処理制御部13とA/D変換回路11のディジタル信号生成部112とが含まれる。
≪A/D変換回路の構成≫
上述したように、A/D変換回路11には、電源電圧VCCが供給される入力スイッチ回路111と、電源電圧VDDが供給されるディジタル信号生成部112とが存在するが、入力スイッチ回路111とディジタル信号生成回路112とは、互いに容量素子12によって絶縁されている。
上述したように、A/D変換回路11には、電源電圧VCCが供給される入力スイッチ回路111と、電源電圧VDDが供給されるディジタル信号生成部112とが存在するが、入力スイッチ回路111とディジタル信号生成回路112とは、互いに容量素子12によって絶縁されている。
入力スイッチ回路111とディジタル信号生成部112とは、別個の半導体チップに形成されている。例えば、入力スイッチ回路111は、公知のCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)製造プロセスやBiCMOS(Bipolar Complementary Metal Oxide Semiconductor)製造プロセス等によって1個の半導体基板に形成された1チップの半導体装置として実現されている。また、ディジタル信号生成部112は、公知のCMOS製造プロセスによって1個の半導体基板に形成された1チップの半導体装置として実現されている。なお、ディジタル信号生成部112は、データ処理制御部13の一部または全部と同じ半導体基板に形成されていてもよい。
図2に、A/D変換回路11の具体的な内部構成を示す。
同図に示されるように、A/D変換回路11は、例えば全差動型のΔΣA/D変換回路として構成されている。なお、同図において、各スイッチ素子を示す参照符号SW1〜SW14の後に括弧付きで付された記号(Φ1やΦ2等)は、そのスイッチ素子のオンするタイミングを表している。
同図に示されるように、A/D変換回路11は、例えば全差動型のΔΣA/D変換回路として構成されている。なお、同図において、各スイッチ素子を示す参照符号SW1〜SW14の後に括弧付きで付された記号(Φ1やΦ2等)は、そのスイッチ素子のオンするタイミングを表している。
容量素子12は、正側の入力容量CIN1と負側の入力容量CIN2とを含む。入力容量CIN1と入力容量CIN2とは、夫々別個に設けられたディスクリート部品であり、例えばチップコンデンサである。入力容量CIN1と入力容量CIN2とは、同一の容量値となるように選択されている。
クロック信号生成部(CGEN)110は、後述するスイッチ素子SW1〜SW14のオン/オフを制御するためのクロック信号CLKを生成する。クロック信号CLKは、例えば一定周期毎にハイレベル/ローレベルが切り替わる信号である。例えばクロック信号CLKがハイレベルになるタイミングが“Φ1”となり、クロック信号CLKがローレベルになるタイミングが“Φ2”となる。なお、クロック信号生成部110は、入力スイッチ回路111が形成される半導体チップと、ディジタル信号生成部112が形成される半導体チップに夫々形成されても良いし、上記2つの半導体チップとは別個の半導体チップに形成されていても良い。
入力スイッチ回路111は、正側の入力端子INP、負側の入力端子INN、およびスイッチ素子SW1〜SW4から構成されている。正側の入力端子INPと負側の入力端子INNとの間にアナログ信号VINが供給される。
スイッチ素子SW1〜SW4は、Nチャネル型またはPチャネル型のMOSトランジスタやNPN型またはPNP型のバイポーラトランジスタから構成されている。なお、スイッチ素子SW1〜SW4は、2つの異なる導電型のトランジスタを並列に接続したアナログスイッチとして構成されていてもよい。
スイッチ素子SW1は、一端が正側の入力端子INPに接続され、他端が入力容量CIN1の一方の電極に接続される。スイッチ素子SW2は、一端が負側の入力端子INNに接続され、他端が入力容量CIN2の一方の電極に接続される。スイッチ素子SW3とスイッチ素子SW4とは、入力容量CIN1の一方の電極と入力容量CIN2の一方の電極との間に直列に接続される。具体的に、スイッチ素子SW3は、一端がスイッチ素子SW1の他端に接続され、他端がスイッチ素子SW4の一端に接続される。また、スイッチ素子SW4は、一端がスイッチ素子SW3の他端に接続され、他端がスイッチ素子SW2の他端に接続される。スイッチ素子SW1、SW2は、例えばタイミングΦ1でオンし、タイミングΦ2でオフする。また、スイッチ素子SW3、SW4は、例えばタイミングΦ1でオフし、タイミングΦ2でオンする。
スイッチ素子SW3とスイッチ素子SW4とが接続されるノードPは、グラウンド電圧GND1等の固定電位に接続されず、フローティングノードとなる。なお、ノードPをフローティングノードにすることによる作用および効果については、後で詳述する。
ディジタル信号生成部112は、累積加算部113、量子化部(CMP)114、およびディジタルフィルタ(DFLTR)115から構成されている。
累積加算部113は、入力容量CIN1、CIN2に蓄えられた電荷を一定周期毎に積分容量Cint1、Cint2に転送することによって累積加算する全差動構成の積分器である。
具体的に、累積加算部113は、スイッチ素子SW5〜SW14、積分容量CIN1、CIN2、フィードバック容量CFB1、CFB2、および差動増幅回路AMPを含む。
具体的に、累積加算部113は、スイッチ素子SW5〜SW14、積分容量CIN1、CIN2、フィードバック容量CFB1、CFB2、および差動増幅回路AMPを含む。
差動増幅回路AMPは、差動入力および差動出力の完全差動型のオペアンプである。
スイッチ素子SW5は、一端が入力容量CIN1の他方の電極に接続され、他端にシグナルグラウンド電圧SGND2が供給される。スイッチ素子SW4は、一端が入力容量CIN2の他方の電極に接続され、他端にシグナルグラウンド電圧SGND2が供給される。スイッチ素子SW11は、一端が入力容量CIN1の他方の電極に接続され、他端が差動増幅回路AMPの反転入力端子(−)に接続される。スイッチ素子SW12は、一端が入力容量CIN2の他方の電極に接続され、他端が差動増幅回路AMPの非反転入力端子(+)に接続される。
スイッチ素子SW5は、一端が入力容量CIN1の他方の電極に接続され、他端にシグナルグラウンド電圧SGND2が供給される。スイッチ素子SW4は、一端が入力容量CIN2の他方の電極に接続され、他端にシグナルグラウンド電圧SGND2が供給される。スイッチ素子SW11は、一端が入力容量CIN1の他方の電極に接続され、他端が差動増幅回路AMPの反転入力端子(−)に接続される。スイッチ素子SW12は、一端が入力容量CIN2の他方の電極に接続され、他端が差動増幅回路AMPの非反転入力端子(+)に接続される。
積分容量Cint1は、差動増幅回路AMPの反転入力端子と非反転出力端子(+)との間に接続され、積分容量Cint2は、差動増幅回路AMPの非反転入力端子と反転出力端子(−)との間に接続される。
スイッチ素子SW5、SW6は、タイミングΦ1でオンし、タイミングΦ2でオフする。また、スイッチ素子SW11、SW12は、タイミングΦ1でオフし、タイミングΦ2でオンする。
フィードバック容量CFB1は、一方の電極が入力容量CIN1の他方の電極に接続される。スイッチ素子SW7は、一端がフィードバック容量CFB1の他方の電極に接続され、他端にシグナルグラウンド電圧SGND2が供給される。スイッチ素子SW9は、一端がフィードバック容量CFB1の他方の電極に接続され、他端に固定電圧Vref(<VDD)が供給される。スイッチ素子SW10は、一端がフィードバック容量CFB1の他方の電極に接続され、他端に固定電圧−Vrefが供給される。
スイッチ素子SW9は、タイミングΦ1で量子化部114の出力信号Vがローレベル(L)であるときにオンし、それ以外のタイミングではオフする。一方、スイッチ素子SW10は、タイミングΦ1で量子化部114の出力信号Vがハイレベル(H)であるときにオンし、それ以外のタイミングではオフする。
フィードバック容量CFB2は、一方の電極が入力容量CIN2の他方の電極に接続される。スイッチ素子SW8は、一端がフィードバック容量CFB2の他方の電極に接続され、他端にシグナルグラウンド電圧SGND2が供給される。スイッチ素子SW13は、一端がフィードバック容量CFB2の他方の電極に接続され、他端に固定電圧Vrefが供給される。スイッチ素子SW14は、一端がフィードバック容量CFB2の他方の電極に接続され、他端に固定電圧−Vrefが供給される。
スイッチ素子SW13は、タイミングΦ1で量子化部114の出力信号Vがハイレベル(H)であるときにオンし、それ以外のタイミングではオフする。一方、スイッチ素子SW14は、タイミングΦ1で量子化部114の出力信号Vがローレベル(L)であるときにオンし、それ以外のタイミングではオフする。
量子化部114は、累積加算部113によって累積加算結果を量子化し、ハイレベル(H)またはローレベル(L)の出力信号Vを生成する。例えば、量子化部114は、コンパレータから構成されており、差動増幅回路AMPの出力信号Vopと出力信号Vonの差電圧が閾値を超えているか否かを判定し、閾値を超えている場合に出力信号Vをハイレベルにし、閾値を超えていない場合に出力信号Vをローレベルにする。
ディジタルフィルタ115は、量子化部114から出力されたハイレベルまたはローレベルの出力信号Vを入力し、出力信号Vから量子化雑音を取り除くとともに、間引き(デシメーション)によってサンプリング周波数を低くする処理を行う。
≪本発明の一実施の形態に係るA/D変換回路の動作≫
上記の回路構成を有するA/D変換回路11の回路動作は以下のようになる。
先ず、タイミングΦ1において、スイッチ素子SW3、SW4、SW7、SW8、SW11、SW12がオフし、スイッチ素子SW1、SW2、SW5、SW6がオンすると、正側の入力端子INPに入力された電圧に応じた電荷が入力容量CIN1に蓄積され、負側の入力端子INNに入力された電圧に応じた電荷が入力容量CIN2に蓄積される。
上記の回路構成を有するA/D変換回路11の回路動作は以下のようになる。
先ず、タイミングΦ1において、スイッチ素子SW3、SW4、SW7、SW8、SW11、SW12がオフし、スイッチ素子SW1、SW2、SW5、SW6がオンすると、正側の入力端子INPに入力された電圧に応じた電荷が入力容量CIN1に蓄積され、負側の入力端子INNに入力された電圧に応じた電荷が入力容量CIN2に蓄積される。
その後、タイミングΦ2において、スイッチ素子SW1、SW2、SW5、SW6がオフし、スイッチ素子SW3、SW4、SW7、SW8、SW11、SW12がオンすると、入力容量CIN1、CIN2に蓄積されている電荷が積分容量Cint1,Cint2に夫々転送される。
差動増幅回路AMPは、積分容量Cint1,Cint2に転送された電荷の電荷量に応じた信号Vop,Vonを生成する。量子化部114は、信号Vopと信号Vonとの差電圧が閾値よりも高いか否かを判定し、判定結果に応じた論理レベル(ハイレベルまたはローレベル)の出力信号Vを生成する。スイッチ素子SW9、SW10、SW13、SW14は、タイミングΦ1において、出力信号Vの論理レベル(量子化部114による判定結果)に応じてオン/オフが切り替えられる。これにより、出力信号Vの判定結果に応じてフィードバック容量CFB1、CFB2に電荷が蓄えられ、その蓄えられた電荷が、入力容量CIN1、CIN2に蓄積されている電荷とともに積分容量Cint1,Cint2に転送される。
差動増幅回路AMPは、積分容量Cint1,Cint2に転送された電荷の電荷量に応じた信号Vop,Vonを生成する。量子化部114は、信号Vopと信号Vonとの差電圧が閾値よりも高いか否かを判定し、判定結果に応じた論理レベル(ハイレベルまたはローレベル)の出力信号Vを生成する。スイッチ素子SW9、SW10、SW13、SW14は、タイミングΦ1において、出力信号Vの論理レベル(量子化部114による判定結果)に応じてオン/オフが切り替えられる。これにより、出力信号Vの判定結果に応じてフィードバック容量CFB1、CFB2に電荷が蓄えられ、その蓄えられた電荷が、入力容量CIN1、CIN2に蓄積されている電荷とともに積分容量Cint1,Cint2に転送される。
上記のように各機能部が動作することにより、入力スイッチ回路111、入力容量CIN1、CIN2、累積加算部113およびコンパレータ114は、ΔΣ変調器として動作し、正側の入力端子INPに印加された電圧と負側の入力端子INNに印加された電圧の差電圧に比例した密度のパルス列(出力信号V)を出力する。コンパレータ114の出力信号Vのパルス列をディジタルフィルタ115に入力することにより、量子化雑音が取り除かれるとともに出力信号Vが間引きされ、アナログ信号VINのA/D変換結果としてのディジタル信号DOUTが得られる。
≪本発明の一実施の形態に係るA/D変換回路による効果≫
本発明の一実施の形態に係るA/D変換回路11によれば、別電源で動作する一次側の回路群100と二次側の回路群200とを容量素子12(CIN1、CIN2)によって絶縁することができるので、フォトカプラやフォトカプラ等のアイソレータを設けることなく、一次側のセンサ10のアナログ信号VINをディジタル信号DOUTに変換して二次側のデータ処理制御部13に送信することが可能となる。これにより、フォトカプラ等のアイソレータを設ける場合に比べて、アイソレータの部品コストや計装機器の実装面積を削減することができ、計装機器の製造コストを抑えることが可能となる。特に、複数のセンサおよびA/D変換回路を備えた複数チャネルの入力系統を有する計装機器に、本発明の一実施の形態に係るA/D変換回路を適用することで、製造コストの大きな削減効果が期待できる。
本発明の一実施の形態に係るA/D変換回路11によれば、別電源で動作する一次側の回路群100と二次側の回路群200とを容量素子12(CIN1、CIN2)によって絶縁することができるので、フォトカプラやフォトカプラ等のアイソレータを設けることなく、一次側のセンサ10のアナログ信号VINをディジタル信号DOUTに変換して二次側のデータ処理制御部13に送信することが可能となる。これにより、フォトカプラ等のアイソレータを設ける場合に比べて、アイソレータの部品コストや計装機器の実装面積を削減することができ、計装機器の製造コストを抑えることが可能となる。特に、複数のセンサおよびA/D変換回路を備えた複数チャネルの入力系統を有する計装機器に、本発明の一実施の形態に係るA/D変換回路を適用することで、製造コストの大きな削減効果が期待できる。
また、本発明の一実施の形態に係るA/D変換回路11によれば、スイッチ回路111におけるスイッチ素子SW3とスイッチ素子SW4とが接続されるノードPをフローティングノードにするので、入力容量CIN1と入力容量CIN2との間に容量のミスマッチがある場合であっても、高精度なA/D変換が可能となる。以下、詳細に説明する。
前述したように、入力容量CIN1、CIN2はディスクリート部品であるため、入力容量CIN1と入力容量CIN2との間に数%程度の容量値のミスマッチ(容量値のずれ)が生じる虞がある。
一般的に、完全差動型のΔΣA/D変換回路は、正側の入力端子に入力された電圧と負側の入力端子に入力された電圧の差電圧に対してA/D変換処理を行うのではなく、正側の入力端子に入力された電圧に応じて入力容量に蓄えられた電荷と、負側の入力端子に入力された電圧に応じて入力容量に蓄えられた電荷の差分の電荷量に対してA/D変換処理を行うものである。このため、入力容量間に容量値のミスマッチがあると、同相信号除去比(CMRR)が低下し、A/D変換の精度が低下する虞がある。
一般的に、完全差動型のΔΣA/D変換回路は、正側の入力端子に入力された電圧と負側の入力端子に入力された電圧の差電圧に対してA/D変換処理を行うのではなく、正側の入力端子に入力された電圧に応じて入力容量に蓄えられた電荷と、負側の入力端子に入力された電圧に応じて入力容量に蓄えられた電荷の差分の電荷量に対してA/D変換処理を行うものである。このため、入力容量間に容量値のミスマッチがあると、同相信号除去比(CMRR)が低下し、A/D変換の精度が低下する虞がある。
例えば、従来の完全差動型のΔΣA/D変換回路のように、スイッチ回路111におけるスイッチ素子SW3とスイッチ素子SW4とが接続されるノードPを固定電位(グラウンド電位)に接続する場合を考える。
図3A、図3Bは、一般的な完全差動型のΔΣA/D変換回路の入力段の回路構成を示す図である。図3Aには、入力容量CIN1、CIN2に入力電圧VINに応じた電荷を蓄えるときの回路の接続状態が示され、図3Bには、入力容量CIN1、CIN2に蓄えられた電荷を後段の回路(累積加算部)に転送するときの回路の接続状態が示されている。
図3A、図3Bは、一般的な完全差動型のΔΣA/D変換回路の入力段の回路構成を示す図である。図3Aには、入力容量CIN1、CIN2に入力電圧VINに応じた電荷を蓄えるときの回路の接続状態が示され、図3Bには、入力容量CIN1、CIN2に蓄えられた電荷を後段の回路(累積加算部)に転送するときの回路の接続状態が示されている。
この場合に、図3Aのようにスイッチ素子SW1、SW2、SW5、SW6をオンさせて入力容量CIN1、CIN2に電荷を蓄積した後に、図3Bのようにスイッチ素子SW3、SW4、SW11、SW12をオンさせると、入力容量CIN1、CIN2の入力端子側の電極が基準電位(SGND1)に接続されるため、入力容量CIN1、CIN2に充電されていた電荷が全て後段の積分容量Cint1,Cint2に転送される。
このとき、図3Aにおいて入力容量CIN1に蓄えられる電荷量をΔQ1、入力容量CIN2に蓄えられる電荷量をΔQ2、入力端子INPの電圧をV1、入力端子INNの電圧V2とすると、後段に転送される差動電荷転送量(ΔQ1−ΔQ2)は、下記式(1)で表される。ここで、Ccom=(CIN1+CIN2)/2、ΔC=(CIN1−CIN2)、Vcom=(V1+V2)/2である。
このとき、図3Aにおいて入力容量CIN1に蓄えられる電荷量をΔQ1、入力容量CIN2に蓄えられる電荷量をΔQ2、入力端子INPの電圧をV1、入力端子INNの電圧V2とすると、後段に転送される差動電荷転送量(ΔQ1−ΔQ2)は、下記式(1)で表される。ここで、Ccom=(CIN1+CIN2)/2、ΔC=(CIN1−CIN2)、Vcom=(V1+V2)/2である。
式(1)から理解されるように、“Ccom×Vin”が差動電荷転送量(ΔQ1−ΔQ2)の差動成分であり、“ΔC×Vcom”が差動電荷転送量(ΔQ1−ΔQ2)の同相成分である。すなわち、入力容量CIN1、CIN2に容量値のミスマッチが存在すると、同相成分“ΔC×Vcom”がゼロにならないため、差動成分“Ccom×Vin”とともに同相成分“ΔC×Vcom”も後段の積分容量Cint1、Cint2に転送され、A/D変換結果に現れてしまう。
これに対し、本発明の一実施の形態に係るA/D変換回路11のようにノードPをフローティングノードにすることで、入力容量CIN1、CIN2のミスマッチによる影響を抑えることができる。
図4A、図4Bは、本実施の形態に係るA/D変換回路11の入力段の回路構成を示す図である。図4Aには、入力容量CIN1、CIN2に入力電圧VINに応じた電荷を蓄えるときの回路の接続状態が示され、図4Bには、入力容量CIN1、CIN2に蓄えられた電荷を後段の回路(累積加算部)に転送するときの回路の接続状態が示されている。
図4A、図4Bは、本実施の形態に係るA/D変換回路11の入力段の回路構成を示す図である。図4Aには、入力容量CIN1、CIN2に入力電圧VINに応じた電荷を蓄えるときの回路の接続状態が示され、図4Bには、入力容量CIN1、CIN2に蓄えられた電荷を後段の回路(累積加算部)に転送するときの回路の接続状態が示されている。
図4Aのようにスイッチ素子SW1、SW2、SW5、SW6をオンさせて入力容量CIN1、CIN2に電荷を蓄積した後に、図4Bのようにスイッチ素子SW3、SW4、SW11、SW12をオンさせると、入力容量CIN1、CIN2の入力端子側の電極に蓄積された電荷は入力容量CIN1、CIN2間のみを移動し、入力容量CIN1と入力容量CIN2の入力端子側の電極の電位が等しくなるような電荷バランスで安定する。
このとき、図4Aにおいて入力容量CIN1に蓄えられる電荷量をΔQ1、入力容量CIN2に蓄えられる電荷量をΔQ2、入力端子INPの電圧をV1、入力端子INNの電圧V2とすると、後段に転送される差動電荷転送量(ΔQ1−ΔQ2)は、下記式(2)で表される。ここで、Csは、直列接続した入力容量CIN1と入力容量CIN2の合成容量であり、Cs=(CIN1×CIN2)/(CIN1+CIN2)である。
式(2)から理解されるように、差動電荷転送量(ΔQ1−ΔQ2)には差動成分“2Cs×Vin”のみが含まれ、入力容量CIN1、CIN2に容量値のミスマッチに起因する同相成分は含まれない。すなわち、A/D変換回路11によれば、入力容量CIN1、CIN2に容量値のミスマッチが生じても、同相信号除去比(CMRR)の低下を抑えることができ、高精度なA/D変換を実現することが可能となる。
また、スイッチ素子SW3とスイッチ素子SW4とが接続されるノードPをフローティングノードにすることによる副次的な効果として、差動増幅回路AMPの入力電圧が安定し、A/D変換回路の安定性が向上するという効果がある。以下、詳細に説明する。
図5は、本発明の一実施の形態に係るA/D変換回路における全差動増幅回路周辺の回路構成を示す図である。
同図に示されるように、差動増幅回路AMPは、正の出力電圧Vopと負の出力電圧Vonとが一定の基準電圧VMを中心に対称になるようにコモンフィードバックがかけられる。これにより、基準電圧VM=0とすると、Vop=−Vonとなる。
同図に示されるように、差動増幅回路AMPは、正の出力電圧Vopと負の出力電圧Vonとが一定の基準電圧VMを中心に対称になるようにコモンフィードバックがかけられる。これにより、基準電圧VM=0とすると、Vop=−Vonとなる。
また、差動増幅回路AMPの反転入力端子の入力電圧をViとしたとき、オペアンプの仮想短絡(イマジナリショート)の効果により、差動増幅回路AMPの非反転入力端子の入力電圧もViとなる。このとき、電圧Viは、下記式(3)で表される。
ここで、Qpは積分容量Cint1の電荷量、Qnは積分容量Cint2の電荷量であり、Cint1=Cint2=Cintである。
前述したように、入力容量CIN1、CIN2に容量値のミスマッチが生じても、入力容量CIN1、CIN2から差動成分に係る電荷のみが後段の積分容量Cint1,Cint2に転送されることから、Qp=−Qnが成立する。
したがって、上記式(3)において、Qp=−Qnとすると、“Vi=0”となる。すなわち、スイッチ素子SW3とスイッチ素子SW4とが接続されるノードPをフローティングノードにすることにより、積分容量Cint1の電荷量Qpと積分容量Cint2の電荷量Qnが大きさを有し且つ、且つ極性が反対の関係(Qp=−Qn)となることから、差動増幅回路AMPの入力電圧Viが0Vで安定し、差動増幅回路AMPの動作の安定性が向上する。これにより、A/D変換回路の安定性が向上する。
したがって、上記式(3)において、Qp=−Qnとすると、“Vi=0”となる。すなわち、スイッチ素子SW3とスイッチ素子SW4とが接続されるノードPをフローティングノードにすることにより、積分容量Cint1の電荷量Qpと積分容量Cint2の電荷量Qnが大きさを有し且つ、且つ極性が反対の関係(Qp=−Qn)となることから、差動増幅回路AMPの入力電圧Viが0Vで安定し、差動増幅回路AMPの動作の安定性が向上する。これにより、A/D変換回路の安定性が向上する。
以上、本発明の一実施の形態に係るA/D変換回路によれば、フォトカプラ等のアイソレータを用いることなく、一次側の回路と二次側の回路とを絶縁した状態で、一次側の回路のアナログ信号をディジタル信号に変換して二次側の回路に供給することが可能となる。これにより、A/D変換回路を備えた計装機器等の製造コストの低減を図ることができる。また、2つの入力容量間に容量値のミスマッチが生じても、高精度なA/D変換を実現することができる。
以上、本発明者らによってなされた発明を実施の形態に基づいて具体的に説明したが、本発明はそれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であることは言うまでもない。
例えば、上記実施の形態におけるA/D変換回路11の累積加算部113は、入力容量CIN1、CIN2に蓄えられた電荷を累積加算することができれば、図2に例示した回路構成に限定されない。
また、上記実施の形態において、入力容量CIN1、CIN2がディスクリート部品である場合を例示したが、入力容量CIN1、CIN2を一つの半導体基板に形成した半導体装置であってもよい。この場合、入力容量CIN1と入力容量CIN2との相対誤差は小さくなるが、A/D変換の更なる高精度化が期待できる。
また、上記実施の形態において、計装機器1として温度調整器を例示したが、一次側の回路と二次側の回路とを絶縁し、一次側の回路(センサ等)のアナログ信号をA/D変換回路によってディジタル信号に変換して二次側の回路に送信する回路構成を有するものであれば、その他の機器であってもよい。例えば、流量調節器や圧力調節器等にも、本発明の一実施の形態に係るA/D変換回路を適用することが可能である。
1…計装機器、2…制御対象装置、100…一次側の回路、200…二次側の回路、VVCC、VDD…電源電圧、GND1、GND2…グラウンド電圧、SGND1、SGND2…シグナルグラウンド電圧、10…センサ、11…A/D変換回路、12、CIN1、CIN2…入力容量、13…データ処理制御部、110…クロック信号生成部、111…入力スイッチ回路、112…ディジタル信号生成部、113…累積加算部、114…量子化部、115…ディジタルフィルタ、VIN…検知信号(アナログ信号)、DOUT…ディジタル信号、SW1〜SW14…スイッチ素子、INP…正側の入力端子、INN…負側の入力端子、Cint1、Cint2、CFB1、CFB2…容量、AMP…全差動増幅回路アンプ。
Claims (3)
- 容量素子と、
供給されたアナログ信号に応じた電荷を一定周期毎に前記容量素子に蓄える入力スイッチ回路と、
前記容量素子に前記一定周期毎に蓄えられた電荷に基づく信号をΔΣ変調することにより、ディジタル信号を生成するディジタル信号生成回路と、を有し、
前記入力スイッチ回路と前記ディジタル信号生成回路とは、互いに異なる電源で動作し、互いに前記容量素子によって絶縁される
ことを特徴とするアナログ/ディジタル変換回路。 - 請求項1に記載のアナログ/ディジタル変換回路において、
前記入力スイッチ回路と前記ディジタル信号生成回路とは、夫々別々の半導体チップに形成される
ことを特徴とするアナログ/ディジタル変換回路。 - 請求項1または2に記載のアナログ/ディジタル変換回路において、
前記容量素子として第1入力容量素子および第2入力容量素子を有し、
前記入力スイッチ回路は、
正側の入力端子と、
負側の入力端子と、
一端が正側の入力端子に接続され、他端が前記第1入力容量素子の一方の電極に接続される第1スイッチ素子と、
一端が負側の入力端子に接続され、他端が前記第2入力容量素子の一方の電極に接続される第2スイッチ素子と、
一端が前記第1スイッチ素子の他端に接続される第3スイッチ素子と、
一端が前記第2スイッチ素子の他端に接続され、他端が前記第3スイッチ素子の他端に接続される第4スイッチ素子と、を有し、
前記第3スイッチ素子と前記第4スイッチ素子とが接続されるノードは、フローティングノードである
ことを特徴とするアナログ/ディジタル変換回路。
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