JP7173125B2 - 熱利用デバイス - Google Patents

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Description

本発明は熱利用デバイスに関し、特に温度に応じて電気抵抗が変化するサーミスタを備えた熱利用デバイスに関する。
各種の温度センサで感熱素子として用いられるサーミスタは、温度に応じて電気抵抗が変化する。このため、サーミスタの電気抵抗の変化を検出することによってサーミスタの周辺の温度を検知することができる。サーミスタの温度変化が輻射熱によって生じるときは、Stefan-Boltzmannの法則に基づき、輻射熱を放射する物体の温度を検知することができる。
サーミスタの感度を向上させるためには、サーミスタの熱吸収効率を改善することが有効である。特許第5866881号明細書及び特許第60302732号明細書には、赤外線検知用感熱素子に接続されるリードがミアンダパターンで形成された赤外線温度センサが開示されている。赤外線検知用感熱素子とリードは基板上に設置され、リードは基板上に配線パターンとして形成される。リードの集熱効果により赤外線温度センサの感度が高められる。
対象物の輻射熱を測定し、対象物の表面温度を測定する用途では、対象物からの輻射熱だけを検出し、それ以外の物体からの輻射熱の影響を抑制することが必要である。対象物から放射される電磁波を、サーミスタまたはサーミスタ近傍で熱に変換して観測するセンサにおいては、電磁波の入射量に対するサーミスタの温度上昇効率を高めるためにサーミスタからの放熱を抑制することが必要となる。この目的で、サーミスタは真空容器に収容され、さらに、アーム状の支持部で真空容器中に浮くように設置される。これによって、雰囲気を介したサーミスタからの放熱と、熱伝導によるサーミスタから容器への放熱が抑制される。
しかしながら、この構成では、支持部はサーミスタに電流を供給する配線層を保持する機能を併せ持つ。支持部は一般的に物理的強度の高い絶縁材料で形成されるが、配線層は導電材料から形成される。一般に電気抵抗と熱抵抗との間には正の相関関係があり(ヴィーデマン・フランツ則)、絶縁材料の熱抵抗は大きいが、導電材料の熱抵抗は小さい。このため、支持部における熱伝導は抑制されるが、配線層における熱伝導は無視できないレベルとなることがある。配線層を導電性の低い材料で形成すれば熱伝導は抑えられが、電気抵抗の増加により消費電力の増加につながる。これに伴い配線層の発熱量が増えるため、サーミスタの測定誤差が増大する可能性もある。
本発明は、配線層の電気抵抗の増加を抑制しつつ配線層の熱抵抗が増加した熱利用デバイスを提供することを目的とする。
本発明の熱利用デバイスは、温度に応じて電気抵抗が変化するサーミスタと、サーミスタに接続された第1及び第2の配線層と、を有している。第1の配線層におけるフォノンの平均自由行程は、第1の配線層の材料からなる無限媒質におけるフォノンの平均自由行程より小さく、第2の配線層におけるフォノンの平均自由行程は、前記第2の配線層の材料からなる無限媒質におけるフォノンの平均自由行程より小さい。熱利用デバイスは、一態様では、第1の配線層をサーミスタに接続された一端の近傍から他端の近傍まで当該第1の配線層の厚さ方向に分割する、第1の配線層より熱伝導率が低い少なくとも一つの分離層を有する。熱利用デバイスは、他の態様では、第1の配線層を当該第1の配線層の幅方向に分割する、第1の配線層より熱伝導率が低い少なくとも一つの分離層を有し、当該少なくとも一つの分離層は、第1の配線層の厚み方向から見て、第1の配線層の延在方向に沿った形状であり、直線状部分と折れ曲がり部分とを有する。
上述した、およびその他の、本出願の目的、特徴、および利点は、本出願を例示した添付の図面を参照する以下に述べる詳細な説明によって明らかとなろう。
本発明の第1の実施形態に係る赤外線センサの概略断面図である。 図1に示す赤外線センサのサーミスタ膜の近傍の概略平面図である。 図2AのA-A線に沿った配線層の断面図である。 X方向からみた配線層10の断面図である。 本発明の原理を示す模式図である。 比較例の赤外線センサのサーミスタ膜の近傍の概略平面図である。 図4AのA-A線に沿った配線層の断面図である。 X方向からみた配線層の断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る赤外線センサのサーミスタ膜の近傍の概略平面図である。 図5AのA-A線に沿った配線層の断面図である。 配線層の端部とピラーの近傍の側面図である。 本発明の第3の実施形態に係る赤外線センサのサーミスタ膜の近傍の概略平面図である。 図6AのA-A線に沿った配線層の断面図である。 X方向からみた配線層の断面図である。 本発明の第4の実施形態に係る赤外線センサの配線層の部分断面図である。 本発明の赤外線センサの製造方法の一例のステップを示す図である。 本発明の赤外線センサの製造方法の一例のステップを示す図である。 本発明の赤外線センサの製造方法の一例のステップを示す図である。 本発明の赤外線センサの製造方法の一例のステップを示す図である。 本発明の赤外線センサの製造方法の一例のステップを示す図である。
1 赤外線センサ
2 第1の基板
3 第2の基板
5 内部空間
6 真空容器
7 サーミスタ膜
8 赤外線吸収膜
9 支持層
10,20,30,40,110 配線層
10a 第1の配線層
10b 第2の配線層
11 ピラー
15 第1の絶縁層
16 第2の絶縁層
17 分離層
18 単一の帯状領域
20 配線層
21 第1の配線層
22 第2の配線層
30a~30d 第1~第4の配線層
31 分離層
31a~31c 第1~第3の分離層
41 分散体
91 中央部
92 腕部
92a 第1の腕部
92b 第2の腕部
93 第1の部分
94 第2の部分
以下、図面を参照して本発明の熱利用デバイスの様々な実施形態を説明する。以下の説明及び図面において、X方向及びY方向は第1の基板2及び第2の基板3の主面と平行な向きである。Z方向はX方向及びY方向と直交する方向であり、第1の基板2及び第2の基板3の主面と垂直な方向である。
本発明の熱利用デバイスは温度に応じて電気抵抗が変化するサーミスタを備えている。説明の便宜上、各実施形態の熱利用デバイスは一つのサーミスタ膜だけを備えた赤外線センサであるが、熱利用デバイスは2次元状に配列したサーミスタ膜のアレイを備えていてもよい。このようなサーミスタ膜のアレイを備えた熱利用デバイスは赤外線カメラの撮像素子として利用される。赤外線カメラは暗所での暗視スコープ、暗視ゴーグルとして利用できるほか、人や物の温度測定などに利用可能である。また、複数のサーミスタ膜が1次元状に配列した赤外線センサは、各種の温度ないし温度分布を測定するセンサとして利用することができる。複数のサーミスタ膜が1次元状に配列した赤外線センサも本発明の範囲に含まれる。
(第1の実施形態)
図1は本発明の第1の実施形態の赤外線センサ1の概略側面図、図2Aはサーミスタ膜の近傍の概略平面図、図2Bは図2AのA-A線に沿った配線層10の断面図を、図2CはX方向からみた配線層10の断面図を示している。図2Aでは支持層9の中央部91を示すため、サーミスタ膜7の一部を省略している。
赤外線センサ1は、第1の基板2と、第1の基板2に対向して位置する第2の基板3と、第1の基板2と第2の基板3とを接続する側壁4と、を有している。第2の基板3は赤外線が入射する窓基板である。第1の基板2と第2の基板3と側壁4は密閉された内部空間5を形成している。内部空間5にはサーミスタ膜7が収容されている。内部空間5は負圧ないしは真空にされている。すなわち、第1の基板2と第2の基板3と側壁4は密閉された真空容器6を形成している。これによって、内部空間5での気体の対流が防止または抑制され、サーミスタ膜7への熱的影響を軽減することができる。
サーミスタ膜7はシリコン基板(図示せず)と、シリコン基板上に形成された酸化バナジウム(VOx)の膜(図示せず)とを有している。VOxの膜の代わりにアモルファスシリコン(a-Si),TiOx,NiOx,CoMnNiOxの膜を用いてもよい。サーミスタ膜7は概ね正方形または長方形の受光面7aを有し、受光面7aが第2の基板3と対向している。サーミスタ膜7の受光面7aには赤外線吸収膜8が形成されている。赤外線吸収膜8はサーミスタ膜7に入力される赤外線の熱量を増加させるために設けられている。赤外線吸収膜8はSiOxで形成されるが、SiN,AlOx,TaOx,NbOx,AlN,SiON,AlON, カーボン,有機物などで形成することもできる。
サーミスタ膜7は支持層9で支持されている。支持層9の材料は、後述する配線層10より低い熱伝導率を有し、且つサーミスタ膜7を支持する強度を有する限り限定されないが、支持層9は好ましくは絶縁体、例えば、AlN,AlOx,ダイヤモンドライクカーボン,SiNx,SiOx,TaOx,TiO,Siからなる群(xは任意組成を意味する)から選択された1または2以上の材料から形成される。支持層9はサーミスタ膜7を支持する概ね正方形の中央部91と、中央部91の対角線上の2つの角部から延びる一対の腕部92(以下、第1の腕部92a、第2の腕部92bという)とを有している。腕部92は中央部91をピラー11(後述)に接続する。また、腕部92は中央部91を介してサーミスタ膜7に接続されている。中央部91と腕部92は同じ材料で形成されているが、互いに異なる材料で形成されてもよい。中央部91はサーミスタ膜7よりわずかに平面寸法が大きく、サーミスタ膜7と垂直な方向(Z方向)からみたときに、サーミスタ膜7は中央部91の四辺に取り囲まれている。支持層9の一対の腕部92には一対の配線層10(以下、第1の配線層10a、第2の配線層10bという)が支持されている。本実施形態では配線層10は支持層9に設けられているが、配線層10の一部がサーミスタ膜7に設けられていてもよい、配線層10の構成については後述する。
第1の腕部92aと第2の腕部92bは同一の構成を有し、且つサーミスタ膜7の中心に関し点対称の形状を有している。従って、ここでは第1の腕部92aについて説明する。第1の腕部92aは、第1の部分93と第2の部分94とからなる概ねL字形状の部材である。第1の部分93は、サーミスタ膜7の第1の角部71aから、第1の角部71aに隣接する第2の角部71bの近傍まで、サーミスタ膜7の第1の辺72aに沿って延びている。第2の部分94はサーミスタ膜7の第2の角部71bの近傍で第1の部分93に接続され、第2の角部71bから、第2の角部71bに隣接する第3の角部71cの近傍まで、サーミスタ膜7の第1の辺72aに隣接する第2の辺72bに沿って延びている。第1の腕部92aは、第1の部分93のサーミスタ膜7との接続部を除きサーミスタ膜7から離隔している。このため、サーミスタ膜7から第1の腕部92aへの熱伝導が制限されている。第2の部分94の第3の角部71cの近傍はピラー11に接続されている。
支持層9は第1の基板2から第2の基板3に向けて延びる一対のピラー11で支持されている。ピラー11は円形断面の柱体である。ピラー11はサーミスタ膜7にセンス電流を供給する電極としての機能も有しており、Ta,Cu,Ru,W,Au,Ni,Feなどの導電性の材料で形成され、例えばめっきによって作成することができる。2つのピラー11はそれぞれ第1の腕部92aと第2の腕部92bの端部に接続される。サーミスタ膜7と支持層9は内部空間5に浮くように配置され、ピラー11のみを介して真空容器6の第1の基板2に接続される。これにより、第1の基板2や第2の基板3からの熱の影響が抑えられる。
第1の基板2はシリコン基板とその上に形成された様々な素子や配線から構成されている。素子としては、ROIC(Read Out Integrated Circuit)、レギュレータ、A/Dコンバータ、マルチプレクサなどが含まれる。ROICは複数のサーミスタ膜7の抵抗変化を電気信号に変換する集積回路である。これらの素子は例えば第1の基板2内の配線13やピラー12を介してピラー11に接続されている。第2の基板3は長波長赤外線を透過させる窓基板であり、シリコン基板、ゲルマニウム基板などから形成される。長波長赤外線の波長は概ね8~14μmである。図示は省略するが、第2の基板3の内外面に反射防止膜が形成されている。
配線層10はAu,BC,Co,Cu,Fe,Mo,NbC,Ni,Rh,Ru,Ta,TaC,TiN,W,ZrNなどの導電性の材料で形成されている。配線層10は上述の通り支持層9で支持されており、さらに支持層9で支持されている面の反対面、すなわち第2の基板3と対向する面が第1の絶縁層15で被覆され、側面が第2の絶縁層16で被覆されている。第1の絶縁層15と第2の絶縁層16はAlN,AlOx,ダイヤモンドライクカーボン,SiNx,SiOx,TaOx,TiO,Siからなる群から選択された1または2以上の材料から形成される。
第2の絶縁層16は支持層9と第1の絶縁層15との間に位置し、両側から櫛刃状に交互に突き出している。この結果、配線層10は腕部92の中でミアンダパターンを形成している。配線層10のパターンはミアンダパターンに限定されず、配線層10の中心線Cが、腕部92の少なくとも一部の区間で、腕部92の延在する方向Dと交差している限り、ジグザグパターン、曲線パターン、折れ線パターンなど、非直線のあらゆるパターンが採用可能である。なお、配線層10の中心線Cとは配線層10の折れ曲がった経路に沿った中心線を意味し、X方向、Y方向とは異なる。このようなパターンは好ましくは腕部92の全長に渡って形成されるが、腕部92の一部のみに形成されてもよい。腕部92の一部と他の一部が互いに異なるパターンで形成されてもよい。また、上述の様々なパターンを組み合わせる(例えば、曲線状のジグザグパターンなど)ことも可能である。
サーミスタ膜7に入射した輻射熱エネルギーが配線層10を通って放熱すると赤外線センサ1の感度の低下につながる。このため、本発明では赤外線センサ1の感度を向上させるため、配線層10からの放熱を抑制することを目的としている。配線層10からの放熱は配線層10の熱伝導によって引き起こされる。固体中での熱伝導は原子の振動が担う。特に、金属における熱伝導では、結晶格子間を伝わる振動(フォノン・格子振動)によるエネルギー伝達と、伝導電子に移動に基づくエネルギー伝達の2つの機構があると考えられている。導電性の金属におけるエネルギー伝達では伝導電子による寄与が大きいので、一般に導電性の金属は電気の良導体であるとともに熱の良導体でもある(ヴィーデマン=フランツ則)。従って、導電体からなる配線層10は、絶縁体からなる支持層9と比べて容積が小さいにも拘らず、熱の伝達経路として無視できない。しかし、導電性の金属においてもフォノンを介した熱伝導性の寄与が一定程度存在するため、フォノンによる熱伝導性を低下させることで、配線層10からの放熱を抑制することができる。
気体分子運動論において、分子や電子などの粒子が散乱源(同じ粒子の場合もあれば、異なる粒子の場合もある)による散乱(衝突)で妨害されることなく進むことのできる距離(自由行程という)の平均値を平均自由行程という。粒子は弾道的な直線運動を行い、散乱源に衝突すると方向を変え、再び弾道的な直線運動を行う。粒子が平均自由行程に等しい距離を運動すると、平均して他の粒子と1回衝突する。フォノンにおいてもこのような考え方を取ることが可能である。フォノンが他の物質と衝突するまでの移動距離は確率的な分布を取り、その平均移動距離(平均自由行程)はフォノンの伝導のしやすさの指標となる。すなわち、フォノンによる熱伝導性を低下させることはフォノンの平均自由行程を減少させることと同義である。
図3は、本発明の原理を示す模式図である。電子の平均自由行程は無限媒質を前提としたものであるため、配線層10における電子の平均自由行程は無限媒質を前提にした値よりも小さくなる。しかし、電子の平均自由行程は短いため(~数百nm)、配線層10における電子の平均自由行程は、配線層10の構造によらず、無限媒質を前提にした値とほぼ同じとみなすことができる。一方、室温におけるフォノンの平均自由行程は(3×熱伝導率)/(熱容量×音速)で評価されることが知られている。フォノンの平均自由行程も無限媒質を前提としたものであるため、配線層10におけるフォノンの平均自由行程MFP1は無限媒質におけるフォノンの平均自由行程MFP2よりも小さくなる。そして、フォノンの平均自由行程は数μmであり電子の平均自由行程よりも長いため、フォノンの平均自由行程は、電子の平均自由行程と比べて、配線層10の構造から影響を受けやすい。従って、フォノンの平均自由行程が短くなる構造を採用することで、導電性の低下を抑えつつ、熱伝導性が低下した配線層10を実現することができる。
本実施形態は、このような基本原理に基づき、電子の平均自由行程はほぼ影響を受けず、フォノンの平均自由行程だけが短くなる配線層構造を提供する。図4Aは比較例の配線層110を備えた赤外線センサのサーミスタ膜7の近傍の概略平面図、図4Bは図4AのA-A線に沿った配線層110の断面図を、図4CはX方向からみた配線層110の断面図を示している。配線層110は直線状の導電層からなり、腕部92の形状に従い途中で1回だけ直角に曲がっている。このため、極端な場合、フォノンは3回の弾道性フォノン輸送で(つまり、配線層110の界面に2回反射しただけで)端部のピラー11に到達する。これに対し、本実施形態では、フォノンはミアンダ構造に沿って運動するため、非常に多くの回数の弾道性フォノン輸送の後に(図2Aに示す例では41回)端部のピラー11に到達する。なお、図2Aと図4Aの矢印は1回の弾道性フォノン輸送を示している。これに対し、図示は省略するが、電子の平均自由行程はフォノンの平均自由行程よりはるかに短いため、直線状の配線層110においても途中で多数回の散乱を受け、しかも、その回数はミアンダパターンの配線層10で受ける回数と大きく変わらない。つまり、ミアンダパターンによって生じる経路途中の壁が、フォノンの新たな散乱源、すなわちフォノン伝導に対する新たな阻害要素となり、フォノン伝導性だけが低下する。図3においてはAより大きな自由行程の発生頻度がほぼゼロとなっている。これは、Aがミアンダパターンにおいて幾何学的に決まる、弾道性フォノン輸送の最長行程に対応しているためである。配線層10におけるフォノンの平均自由行程は、配線層10の材料からなる無限媒質におけるフォノンの平均自由行程より小さいことが望ましい。
本実施形態と比較例のいずれにおいても、腕部92に沿って延びる単一の帯状領域18が形成されている(図2C,図4C)。帯状領域18の幅方向(第1の部分93におけるY方向、第2の部分94におけるX方向)におけるそれぞれの縁部18aの少なくとも一部と、厚さ方向(Z方向)におけるそれぞれの縁部18bの少なくとも一部は導電体で形成されている。この導電体はサーミスタ膜7に接続された一端からピラー11に接続された他端まで、腕部92に沿って連続して延びる配線層10,110を形成している。比較例では単一の帯状領域18はすべて配線層110で埋められており、導電体は単一の帯状領域18の内側に、導電体より熱伝導率が低い物質との界面を有していない。単一の帯状領域18の内側とは、単一の帯状領域18の境界面を含まず、単一の帯状領域18の境界面よりも内側の領域を意味する。これに対して、本実施形態では、導電体は単一の帯状領域18の内側に、導電体より熱伝導率が低い物質との界面を有している。この界面がフォノンの新たな散乱源である。
(第2の実施形態)
図5Aは第2の実施形態の赤外線センサのサーミスタ膜7の近傍の概略平面図、図5Bは図5のA-A線に沿った配線層20の断面図を示している。ここでは主に第1の実施形態との違いを説明する。説明を省略した構成及び効果については第1の実施形態と同様である。
本実施形態では、配線層20は分離層17によって厚さ方向(Z方向)に分離ないし分割されている。支持層9(第1の腕部92a及び第2の腕部92b)の上に第1の配線層21が形成され、第1の配線層21の上に分離層17が形成され、分離層17の上に第2の配線層22が形成され、第2の配線層22が第1の絶縁層15で被覆されている。分離層17はAlN,AlOx,ダイヤモンドライクカーボン,SiNx,SiOx,TaOx,TiOからなる群から選択された1または2以上の材料から形成される。分離層17は配線層20より熱伝導率が低い限り、支持層9と同じ材料から形成されてもよいし、支持層9と異なる材料から形成されてもよい。配線層20が分割される数ないし分離層17の数は特に制限されず、配線層20に複数の分離層17を挿入して、配線層20を3つ以上に分割してもよい。つまり、配線層20には少なくとも1つの分離層17が挿入されていればよい。
図5Cは配線層20の端部とピラー11の近傍の側面図を示している。支持層9の上に第1の配線層21と分離層17と第2の配線層22を形成する際に、スパッタリングの角度を調整してこれらの層21,16,22を支持層9の側面にも付着させている。これによって、厚さ方向(Z方向)に分割された配線層20をピラー11に電気接続させることができる。
図5Bに示すように、フォノンは配線層20と平行に運動するだけでなく、配線層20に対し斜めに(つまりZ方向成分をもって)運動することもある。従って、分離層17を挿入することによって配線層20の界面が増加し、フォノンの散乱源が増加する。このため、本実施形態においても導電性の低下を抑えつつ、熱伝導性が低下した配線層20を実現することができる。さらに、配線層20はウエハプロセスによって容易に作成することができる。すなわち、分離層17と、分離層17によって分割された配線層20は第1の基板2と平行であるため、単純なプロセスを繰り返すだけで所望の構造の配線層20が得られる。また、一般に配線層は厚さ(Z方向寸法)より幅(X方向寸法またはY方向寸法)のほうが大きいため、配線層を幅方向に分割するより厚さ方向に分割するほうが分離層の表面積を確保しやすい。これにより、フォノンの散乱源を効率的に増加させることができる。
(第3の実施形態)
図6Aは第3の実施形態の赤外線センサのサーミスタ膜7の近傍の概略平面図を、図6Bは図6のA部拡大図を、図6CはX方向からみたA部断面図を示している。ここでは主に第1の実施形態との違いを説明する。説明を省略した構成及び効果については第1の実施形態と同様である。
本実施形態では、配線層30は分離層31によって幅方向に分離ないし分割されている。より詳細には、配線層30は、第1の腕部92aの第1の部分93においては分離層31によってY方向に分離ないし分割され、第2の部分94においては分離層31によってX方向に分離ないし分割されている。支持層9(第1の腕部92a)の上に互いに平行に延びる第1~第4の配線層30a~30dが形成され、第1の配線層30aと第2の配線層30bの間に第1の分離層31aが、第2の配線層30bと第3の配線層30cの間に第2の分離層31bが、第3の配線層30cと第4の配線層30dの間に第3の分離層31cが設けられている。第1~第4の配線層30a~30dと第1~第3の分離層31a~31cは第1の絶縁層15で被覆されている。第1~第3の分離層31a~31cはAlN,AlOx,ダイヤモンドライクカーボン,SiNx,SiOx,TaOx,TiO,Siからなる群から選択された1または2以上の材料から形成される。第1~第3の分離層31a~31cは配線層30より熱伝導率が低い限り、支持層9と同じ材料から形成されてもよいし、支持層9と異なる材料から形成されてもよい。配線層30が分離ないし分割される数ないし分離層31の数は特に制限されず、配線層30に任意の数の分離層31を挿入して、配線層30を分離ないし分割することができる。つまり、配線層30には少なくとも1つの分離層31が挿入されていればよい。
図示は省略するが、第2の実施形態で述べたとおり、フォノンは配線層30と平行に運動するだけでなく、配線層30に対し斜めに(すなわち、第1の部分93においてはY方向成分をもって、第2の部分94においてはX方向成分をもって)運動することもある。従って、分離層31を挿入することによって配線層30の界面が増加し、フォノンの散乱源が増加する。このため、本実施形態においても導電性の低下を抑えつつ、熱伝導性が低下した配線層30を実現することができる。
(第4の実施形態)
図7は第4の実施形態の赤外線センサの配線層40の断面図を示している。ここでは主に第1の実施形態との違いを説明する。説明を省略した構成及び効果については第1の実施形態と同様である。
配線層40には配線層40より低い熱伝導率を有する分散体41が分散配置されている。配線層40の導電部は配線層40の一端から他端まで連続しているため、配線層40がその延在方向に分散体41によって分断されることはない。分散体41はAlN,AlOx,ダイヤモンドライクカーボン,SiNx,SiOx,TaOx,TiO,Siからなる群から選択された1または2以上の材料から形成される。分散体41の形状は特に限定されず、塊状、線状などであってよい。分散体41を設けることによって、他の実施形態と同様、配線層40の界面が増加し、フォノンの散乱源が増加する。このため、本実施形態においても導電性の低下を抑えつつ、熱伝導性が低下した配線層40を実現することができる。
(赤外線センサ1の製造方法)
次に、図8A~8Eを参照して本発明の赤外線センサ1の製造方法の一例を示す。赤外線センサ1はウエハプロセスによって製造されるため、以下の説明において、第1の基板2、第2の基板3はウエハを意味する。ここでは第1の実施形態を例に説明し、他の実施形態については第1の実施形態との違いを説明する。
まず、図8Aに示すように、ROICなどの素子が形成された第1の基板2上に有機犠牲層51を形成し、フォトレジスト工程及びミリング工程によって開口を形成し、開口にめっきでピラー11を形成する。次に、図8Bに示すように、有機犠牲層51及びピラー11の上にスパッタリングで支持層9を形成する。次に、図8Cに示すように、支持層9の上にスパッタリングで配線層10を形成し、パターニングによって配線層10を所定の形状に成形する。第2の実施形態の場合は、さらに分離層17と導電層の組を所望の回数だけ積層する。第3の実施形態の場合は、フォトレジスト工程及びミリング工程によって配線層30に開口を形成し、開口に絶縁層31を形成する。第4の実施形態の場合は、導電体と分散体41の同時スパッタリング、導電体と分散体41の混合物のスパッタリングなどの方法で配線層40を作成する。次に、図8Dに示すように、支持層9の上にスパッタリングでサーミスタ膜7と赤外線吸収膜8を形成する。次に、図8Eに示すように、ドライプロセスにより有機犠牲層51を除去する。その後、真空雰囲気中で第1の基板2と第2の基板3を接合することで図1に示す赤外センサ1が得られる。
本発明のいくつかの好ましい実施形態を詳細に示し、説明したが、添付された請求項の趣旨または範囲から逸脱せずに様々な変更および修正が可能であることを理解されたい。例えば、第1~第4の実施形態は互いに組み合わせることが可能である。一例として、第1の実施形態のように配線層をミアンダパターンに形成した上で、第2の実施形態のように配線層を厚さ方向に分離する分離層31を設けることができる。

Claims (9)

  1. 温度に応じて電気抵抗が変化するサーミスタと、
    前記サーミスタに接続された第1及び第2の配線層と、
    前記第1の配線層を前記サーミスタに接続された一端の近傍から他端の近傍まで当該第1の配線層の厚さ方向に分割する、前記第1の配線層より熱伝導率が低い少なくとも一つの分離層と、を有し、
    前記第1の配線層におけるフォノンの平均自由行程は、前記第1の配線層の材料からなる無限媒質におけるフォノンの平均自由行程より小さく、前記第2の配線層におけるフォノンの平均自由行程は、前記第2の配線層の材料からなる無限媒質におけるフォノンの平均自由行程より小さい、熱利用デバイス。
  2. 温度に応じて電気抵抗が変化するサーミスタと、
    前記サーミスタに接続された第1及び第2の配線層と、
    前記第1の配線層を当該第1の配線層の幅方向に分割する、前記第1の配線層より熱伝導率が低い少なくとも一つの分離層と、を有し、
    前記少なくとも一つの分離層は、前記第1の配線層の厚み方向から見て、前記第1の配線層の延在方向に沿った形状であり、直線状部分と折れ曲がり部分とを有し、
    前記第1の配線層におけるフォノンの平均自由行程は、前記第1の配線層の材料からなる無限媒質におけるフォノンの平均自由行程より小さく、前記第2の配線層におけるフォノンの平均自由行程は、前記第2の配線層の材料からなる無限媒質におけるフォノンの平均自由行程より小さい、熱利用デバイス。
  3. 前記サーミスタと前記第1及び第2の配線層とを支持し、前記第1及び第2の配線層より低い熱伝導率を有する支持層を有している、請求項1または2に記載の熱利用デバイス。
  4. 外部に対して負圧にされた内部空間を形成する容器と、前記内部空間で前記容器に支持された第1及び第2のピラーと、を有し、前記サーミスタと前記第1及び第2の配線層と前記支持層は前記内部空間に収容され、前記支持層は前記第1及び第2のピラーのみを介して前記容器に接続されている、請求項3に記載の熱利用デバイス。
  5. 前記支持層は、前記サーミスタを支持する中央部と、前記第1の配線層の少なくとも一部を保持し、前記中央部と前記第1のピラーとを接続する第1の腕部と、前記第2の配線層の少なくとも一部を保持し、前記中央部と前記第2のピラーとを接続する第2の腕部と、を有している、請求項4に記載の熱利用デバイス。
  6. 前記第1の腕部に保持された前記少なくとも一部の第1の配線層は非直線であり、前記少なくとも一部の第1の配線層の中心線が前記第1の腕部の延在する方向と交差する、請求項5に記載の熱利用デバイス。
  7. 前記分離層はAlN,AlOx,ダイヤモンドライクカーボン,SiNx,SiOx,TaOx,TiO2,Siからなる群から選択された1または2以上の材料からなる、請求項1から6のいずれか1項に記載の熱利用デバイス。
  8. 前記第1及び第2の配線層に分散配置され、前記第1及び第2の配線層より熱伝導率が低い分散体を有する、請求項1から7のいずれか1項に記載の熱利用デバイス。
  9. 前記第1の配線層の分割された各部分は互いに並列に接続されている、請求項1からのいずれか1項に記載の熱利用デバイス。
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