JP2017054975A - ナノ構造素子及びその製造方法、並びに熱電変換装置 - Google Patents

ナノ構造素子及びその製造方法、並びに熱電変換装置 Download PDF

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Abstract

【課題】環境負荷が小さく、低コストで且つ高性能な熱電変換を実現することができる、信頼性の高いナノ構造素子及びその製造方法、並びに熱電変換装置を提供する。【解決手段】キャリア及びフォノンの伝導体であるシリコン11,13と、伝導体であるシリコン13内に形成された複数の棒状構造体12とを備えており、棒状構造体12は、フォノンを散乱させるものであり、長手方向がキャリア及びフォノンの伝導方向に対して傾斜して配置されている。【選択図】図5

Description

本発明は、ナノ構造素子及びその製造方法、並びに熱電変換装置に関するものである。
近年では、一次エネルギー消費のうち、約70%は100℃〜300℃の低温の熱エネルギーであり、それが未利用のまま大気中に廃棄されている。この廃熱エネルギーを回収して有効利用する技術への関心は非常に高い。中でも、最も有望な廃熱回収技術が熱電変換技術である。
熱電変換は、熱電変換材料の両端に低温部と高温部を設けることにより、両端間に電位差が生じる効果(ゼーベック効果)を利用して電気エネルギーを取り出す技術である。熱電変換が有望な主な理由としては、以下のものがある。
・可動部を要しないため、長寿命である。
・熱エネルギーから電気エネルギーへ直接的に変換を行うため、クリーンで静か変換作業が可能である。
・小型で軽量であるため、携帯機器用や非常用電源にも最適である。
・少量の熱エネルギーでも電気エネルギーに変換することができる。
特表2014−501031号公報 特開平11−317547号公報
従来、熱電変換材料としてよく用いられてきた材料系としては、Bi−Te系、Pb−Te系、Co−Sb系等がある。しかしながら、これらの材料系は、毒性元素や希少元素(レアメタル)を含有している。そのため、環境負荷が大きく、低コスト化や大量普及が困難であるという問題がある。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、環境負荷が小さく、低コストで且つ高性能な熱電変換を実現することができる、信頼性の高いナノ構造素子及びその製造方法、並びに熱電変換装置を提供することを目的とする。
ナノ構造素子の一態様は、キャリア及びフォノンの伝導体と、前記伝導体内に形成された複数の棒状構造体とを備えており、前記棒状構造体は、フォノンを散乱させるものであり、長手方向がキャリア及びフォノンの伝導方向に対して傾斜して配置されている。
ナノ構造素子の製造方法の一態様は、キャリア及びフォノンの伝導体内に複数の棒状構造体を形成し、前記棒状構造体は、フォノンを散乱させるものであり、長手方向がキャリア及びフォノンの伝導方向に対して傾斜して配置される。
熱電変換装置の一態様は、キャリア及びフォノンの伝導体と、前記伝導体内に形成された複数の棒状構造体と前記伝導体の端部に形成された電極と、前記電極に接続された電気抵抗とを備えており、前記伝導体の一端に低温部が、他端に高温部がそれぞれ熱的に接触し、前記棒状構造体は、フォノンを散乱させるものであり、長手方向がキャリア及びフォノンの伝導方向に対して傾斜して配置されている。
上記の諸態様によれば、環境負荷が小さく、低コストで且つ高性能な熱電変換等を得ることができる、信頼性の高いナノ構造素子及びその製造方法、並びに熱電変換装置が実現する。
第1の実施形態によるナノ構造素子の製造方法を工程順に示す概略断面図である。 図1に引き続き、第1の実施形態によるナノ構造素子の製造方法を工程順に示す概略断面図である。 第1の実施形態によるナノ構造素子の製造方法の一部の工程を示す概略平面図である。 シリコンにおけるフォノンの平均自由行程に対する累積熱伝導率の関係を示す特性図である。 第1の実施形態によるナノ構造素子の棒状構造体の配置形態を模式的に示す概略平面図である。 第1の実施形態によるナノ構造素子の棒状構造体の傾斜角度と長さとの関係を示す特性図である。 第2の実施形態によるナノ構造素子の製造方法を工程順に示す概略断面図である。 図7に引き続き、第2の実施形態によるナノ構造素子の製造方法を工程順に示す概略断面図である。 第2の実施形態によるナノ構造素子の製造方法の一部の工程を示す概略平面図である。 第2の実施形態によるナノ構造素子の棒状構造体の配置形態を模式的に示す概略平面図である。 第3の実施形態によるナノ構造素子の製造方法を工程順に示す概略断面図である。 図11に引き続き、第3の実施形態によるナノ構造素子の製造方法を工程順に示す概略断面図である。 第3の実施形態によるナノ構造素子の製造方法の一部の工程を示す概略平面図である。 第3の実施形態によるナノ構造素子の棒状構造体の配置形態を模式的に示す概略平面図である。 第3の実施形態によるナノ構造素子の棒状構造体の傾斜角度と長さとの関係を示す特性図である。 第4の実施形態による熱電変換装置の概略構成を示す模式図である。
以下、ナノ構造素子及びその製造方法、並びに熱電変換装置の諸実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
(第1の実施形態)
本実施形態では、ナノ構造素子を開示し、その構成について製造方法と共に説明する。
図1〜図3は、第1の実施形態によるナノ構造素子の製造方法を工程順に示す模式図であり、図1〜図2が断面図、図3が平面図をそれぞれ示す。
先ず、図1(a)に示すように、シリコン基板11上にシリコン酸化層(SiO2層)21を形成する。
詳細には、基板としてシリコン基板11を用意し、その表面にCVD法等によりシリコン酸化層21を堆積する。シリコン酸化層21の代わりに、SiC層、SiN層等を形成するようにしても良い。
続いて、図1(b)に示すように、棒状構造体12を形成する。
詳細には、先ずシリコン酸化層21の表面にレジストを塗布する。レジストをフォトリソグラフィーで加工して、シリコン酸化層21の棒状構造体となる部位にレジストを残し、レジストマスク22を形成する。
次に、レジストマスク22を用いて、シリコン酸化層21をドライエッチングする。以上により、シリコン基板11上に複数の棒状構造体12が形成される。レジストマスク22は、アッシング処理又はウェット処理により除去される。
形成された棒状構造体12をシリコン基板11の表面の上方から見た(平面視した)様子を図3(a)に示す。棒状構造体12は、フォノンを散乱させるものであり、その長手方向がキャリア(電子又は正孔(ホール))及びフォノンの伝導方向(以下、単に伝導方向と言う。)に対して傾斜して周期的に配置されている。本実施形態では、一対の棒状構造体12が線対称に配置され、伝導方向に沿って一周期を構成している。一周期を構成する一対の棒状構造体12は、伝導方向及び伝導方向に直交する方向の双方について同一に配置されている。
続いて、図1(c)に示すように、棒状構造体12をシリコン結晶13で埋め込む。
詳細には、シリコン基板11上に棒状構造体12を覆うように、シリコン結晶13をエピタキシャル成長させる。これにより、シリコン基板11及びシリコン結晶13のシリコンがキャリア及びフォノンの伝導体となり、当該シリコン内にシリコン結晶13が埋め込まれた形とされる。
続いて、図2(a)に示すように、キャリア及びフォノンの伝導体内に棒状構造体12を備えた複数のシリコン層を積層する。
詳細には、上記と同様に、図1(c)のシリコン結晶13上に棒状構造体12を形成し、棒状構造体12をシリコン結晶13で埋め込む一連の工程を、所期の複数回繰り返して行う。以上により、キャリア及びフォノンの伝導体内に棒状構造体12を備えた複数のシリコン層が積層され、ナノ構造素子が形成される。ナノ構造素子では、積層された各シリコン層の棒状構造体12が同様に配置される。
ナノ構造素子は、後述するように、熱電変換装置や太陽電池等の変換素子に適用されるものである。そのため、図2(b)及び図3(b)に示すように、その両端部(端面)にそれぞれ所定の金属を蒸着等により形成し、一対の電極14が形成される。
以下、本実施形態のナノ構造素子を熱電変換素子として用いる場合において、棒状構造体12の配置形態について説明する。
熱電変換材料の性能指数Zは、以下の式で表される。
Z=(S2σT)/κ ・・・(1)
(1)式で、Sはゼーベック係数、σは電気伝導率、κは熱伝導率、Tは温度である。Zに温度Tを乗じて無次元化したZTが熱電変換材料の性能指標としてよく用いられる。ZTの値が大きいほど、熱電変換材料として高性能となる。本実施形態では、ZTの値を大きくすべく、熱伝導率を低下させることにより、ZTの値を向上させる手法を採る。熱伝導率κは、電子による熱伝導とフォノン(格子振動)による熱伝導との和として表される。シリコン等の半導体では、フォノンによる寄与が大きい。そこで、本実施形態のナノ構造素子では、シリコン等を伝導体の材料に用いて、フォノン散乱を増大させることで熱伝導率を低下させ、ZTの値が大きい熱電変換材料を得る。
図4は、シリコンにおけるフォノンの平均自由行程に対する累積熱伝導率の関係を示す特性図である。
図4より、例えば、平均自由行程が100nm以上のフォノンを選択的に散乱させることができれば、熱伝導率κを86%低下させることができる。そこで、例えば、平均自由行程が100nm以上のフォノンを散乱させることが可能な棒状構造体を有するナノ構造素子を形成する。一方で、電子や正孔等の電気伝導を担うキャリア(平均自由行程約40nm)が散乱されてしまうと、電気伝導率σが減少し、ZTの値が小さくなってしまう。従ってナノ構造素子は、フォノンは効率よく散乱されるが、キャリアは散乱されないように棒状構造体が配置されてなるものであることを要する。
図5は、棒状構造体の配置形態を模式的に示す平面図である。
棒状構造体12は、その長手方向が伝導方向(図5のX方向)に対して傾斜して周期的に配置されており、隣り合う一対の棒状構造体12が線対称に配置されて一周期を構成する。棒状構造体12の幅Wは、例えば10nm程度とされる。隣り合う一対の棒状構造体12について、X方向の両端間距離rは、上記の考察より、キャリアの平均自由行程距離(例えば40nm程度)以上でフォノンの所定の平均自由行程距離、例えば100nm程度以下とされる。一対の棒状構造体12の離間距離dxは、例えば10nm程度とされる。伝導方向に直交する方向(図5のY方向)に並ぶ一対の棒状構造体12間の離間距離dyは、例えば10nm〜20nm程度とされる。
棒状構造体12について上記の諸条件を満たすような、棒状構造体12の傾斜角度θ及び長さLは、図6の特性曲線によって決定される(r=100nmとした場合)。なお、角度θに関しては、その値が小さ過ぎても大き過ぎても、ナノ構造とすることによるフォノンの選択的な散乱効果が減少してしまう。そのため、図5に示すようにθ=5°〜45°程度の範囲とするのが好ましい。このようなナノ構造素子により、熱伝導率に寄与する大部分のフォノンは棒状構造体12に衝突して散乱されるため、熱伝導率を低下さることができる。その一方で、平均自由行程が短い電子や正孔等の電気伝導を担うキャリアは、棒状構造体12に衝突して散乱される確率が低いため、電気伝導率の低下は抑制される。よって、大きなZTの値を確保することができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、低コストで且つ高性能な熱電変換等を得ることができる、信頼性の高いナノ構造素子が実現する。
(第2の実施形態)
本実施形態では、第1の実施形態と同様に、ナノ構造素子を開示し、その構成について製造方法と共に説明する。本実施形態では、ナノ構造素子の棒状構造体の配置形態が異なる点で第1の実施形態と相違する。
図7〜図9は、第2の実施形態によるナノ構造素子の製造方法を工程順に示す模式図であり、図7〜図8が断面図、図9が平面図をそれぞれ示す。
先ず、図7(a)に示すように、シリコン基板11上にシリコン酸化層21を形成する。
詳細には、基板としてシリコン基板11を用意し、その表面にCVD法等によりシリコン酸化層21を堆積する。シリコン酸化層21の代わりに、SiC層、SiN層等を形成するようにしても良い。
続いて、図7(b)に示すように、棒状構造体15を形成する。
詳細には、先ずシリコン酸化層21の表面にレジストを塗布する。レジストをフォトリソグラフィーで加工して、シリコン酸化層21の棒状構造体となる部位にレジストを残し、レジストマスク22を形成する。
次に、レジストマスク22を用いて、シリコン酸化層21をドライエッチングする。以上により、シリコン基板11上に複数の棒状構造体15が形成される。レジストマスク22は、アッシング処理又はウェット処理により除去される。
形成された棒状構造体15を、シリコン基板11の表面の上方から見た(平面視した)様子を図9(a)に示す。棒状構造体15は、フォノンを散乱させるものであり、その長手方向が伝導方向に対して傾斜して周期的に配置されている。本実施形態では、一対の棒状構造体15が線対称に配置され、伝導方向に沿って一周期を構成している。一周期を構成する一対の棒状構造体15は、伝導方向について同一に配置されており、伝導方向に直交する方向について線対称に配置されている。
続いて、図7(c)に示すように、棒状構造体15をシリコン結晶13で埋め込む。
詳細には、シリコン基板11上に棒状構造体15を覆うように、シリコン結晶13をエピタキシャル成長させる。これにより、シリコン基板11及びシリコン結晶13のシリコンがキャリア及びフォノンの伝導体となり、当該シリコン内にシリコン結晶13が埋め込まれた形とされる。
続いて、図8(a)に示すように、キャリア及びフォノンの伝導体内に棒状構造体15を備えた複数のシリコン層を積層する。
詳細には、上記と同様に、図7(c)のシリコン結晶13上に棒状構造体15を形成し、棒状構造体15をシリコン結晶13で埋め込む一連の工程を、所期の複数回繰り返して行う。以上により、キャリア及びフォノンの伝導体内に棒状構造体15を備えた複数のシリコン層が積層され、ナノ構造素子が形成される。ナノ構造素子では、積層された各シリコン層の棒状構造体15が同様に配置される。
ナノ構造素子は、後述するように、熱電変換装置や太陽電池等の変換素子に適用されるものである。そのため、図8(b)及び図9(b)に示すように、その両端面にそれぞれ所定の金属を蒸着等により形成し、一対の電極14が形成される。
以下、本実施形態のナノ構造素子を熱電変換素子として用いる場合において、棒状構造体15の配置形態について説明する。
図10は、棒状構造体の配置形態を模式的に示す平面図である。
棒状構造体15は、その長手方向が伝導方向(図10のX方向)に対して傾斜して周期的に配置されており、隣り合う一対の棒状構造体15が線対称に配置されて一周期を構成する。棒状構造体15の幅Wは、例えば10nm程度とされる。隣り合う一対の棒状構造体15について、X方向の両端間距離rは、キャリアの平均自由行程距離(例えば40nm程度)以上でフォノンの所定の平均自由行程距離、例えば100nm程度以下とされる。一対の棒状構造体15の離間距離dxは、例えば10nm程度とされる。伝導方向に直交する方向(図10のY方向)に並ぶ一対の棒状構造体15間の離間距離dyは、例えば10nm〜20nm程度とされる。
棒状構造体15について上記の諸条件を満たすような、棒状構造体15の傾斜角度θ及び長さLは、第1の実施形態と同様に図6の特性曲線によって決定される(r=100nmとした場合)。なお、角度θに関しては、その値が小さ過ぎても大き過ぎても、ナノ構造とすることによるフォノンの選択的な散乱効果が減少してしまう。そのため、図10に示すようにθ=5°〜45°程度の範囲とするのが好ましい。このようなナノ構造素子により、熱伝導率に寄与する大部分のフォノンは棒状構造体15に衝突して散乱されるため、熱伝導率を低下さることができる。その一方で、平均自由行程が短い電子や正孔等の電気伝導を担うキャリアは、棒状構造体15に衝突して散乱される確率が低いため、電気伝導率の低下は抑制される。よって、大きなZTの値を確保することができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、低コストで且つ高性能な熱電変換等を得ることができる、信頼性の高いナノ構造素子が実現する。
(第3の実施形態)
本実施形態では、第1の実施形態と同様に、ナノ構造素子を開示し、その構成について製造方法と共に説明する。本実施形態では、ナノ構造素子の棒状構造体の配置形態が異なる点で第1の実施形態と相違する。
図11〜図13は、第3の実施形態によるナノ構造素子の製造方法を工程順に示す模式図であり、図7〜図8が断面図、図9が平面図をそれぞれ示す。
先ず、図11(a)に示すように、シリコン基板11上にシリコン酸化層21を形成する。
詳細には、基板としてシリコン基板11を用意し、その表面にCVD法等によりシリコン酸化層21を堆積する。シリコン酸化層21の代わりに、SiC層、SiN層等を形成するようにしても良い。
続いて、図11(b)に示すように、棒状構造体16を形成する。
詳細には、先ずシリコン酸化層21の表面にレジストを塗布する。レジストをフォトリソグラフィーで加工して、シリコン酸化層21の棒状構造体となる部位にレジストを残し、レジストマスク22を形成する。
次に、レジストマスク22を用いて、シリコン酸化層21をドライエッチングする。以上により、シリコン基板11上に複数の棒状構造体16が形成される。レジストマスク22は、アッシング処理又はウェット処理により除去される。
形成された棒状構造体16を、シリコン基板11の表面の上方から見た(平面視した)様子を図13(a)に示す。棒状構造体16は、フォノンを散乱させるものであり、その長手方向が伝導方向に対して傾斜して周期的に配置されている。本実施形態では、単体(1つ)の棒状構造体16が伝導方向に沿って一周期を構成している。一周期を構成する棒状構造体16は、伝導方向及び伝導方向に直交する方向の双方について同一に配置されている。なお、棒状構造体16を、伝導方向について同一に配置し、伝導方向に直交する方向について線対称に配置するようにしても良い。
続いて、図11(c)に示すように、棒状構造体16をシリコン結晶13で埋め込む。
詳細には、シリコン基板11上に棒状構造体16を覆うように、シリコン結晶13をエピタキシャル成長させる。これにより、シリコン基板11及びシリコン結晶13のシリコンがキャリア及びフォノンの伝導体となり、当該シリコン内にシリコン結晶13が埋め込まれた形とされる。
続いて、図12(a)に示すように、キャリア及びフォノンの伝導体内に棒状構造体15を備えた複数のシリコン層を積層する。
詳細には、上記と同様に、図11(c)のシリコン結晶13上に棒状構造体16を形成し、棒状構造体16をシリコン結晶13で埋め込む一連の工程を、所期の複数回繰り返して行う。以上により、キャリア及びフォノンの伝導体内に棒状構造体16を備えた複数のシリコン層が積層され、ナノ構造素子が形成される。ナノ構造素子では、積層された各シリコン層の棒状構造体16が同様に配置される。
ナノ構造素子は、後述するように、熱電変換装置や太陽電池等の変換素子に適用されるものである。そのため、図12(b)及び図13(b)に示すように、その両端面にそれぞれ所定の金属を蒸着等により形成し、一対の電極14が形成される。
以下、本実施形態のナノ構造素子を熱電変換素子として用いる場合において、棒状構造体16の配置形態について説明する。
図14は、棒状構造体の配置形態を模式的に示す平面図である。
棒状構造体16は、その長手方向が伝導方向(図14のX方向)に対して傾斜して周期的に配置されており、各棒状構造体16が単体で一周期を構成する。棒状構造体16の幅Wは、例えば10nm程度とされる。X方向で隣り合う棒状構造体16について、X方向の一端間距離rは、キャリアの平均自由行程距離(例えば40nm程度)以上でフォノンの所定の平均自由行程距離、例えば100nm程度以下とされる。X方向で隣り合う棒状構造体16の離間距離dxは、例えば10nm程度とされる。伝導方向に直交する方向(図14のY方向)に並ぶ棒状構造体16間の離間距離dyは、例えば10nm〜20nm程度とされる。
棒状構造体16について上記の諸条件を満たすような、棒状構造体16の傾斜角度θ及び長さLは、図15の特性曲線によって決定される(r=100nmとした場合)。なお、角度θに関しては、その値が小さ過ぎても大き過ぎても、ナノ構造とすることによるフォノンの選択的な散乱効果が減少してしまう。そのため、図15に示すようにθ=5°〜45°程度の範囲とするのが好ましい。このようなナノ構造素子により、熱伝導率に寄与する大部分のフォノンは棒状構造体16に衝突して散乱されるため、熱伝導率を低下さることができる。その一方で、平均自由行程が短い電子や正孔等の電気伝導を担うキャリアは、棒状構造体16に衝突して散乱される確率が低いため、電気伝導率の低下は抑制される。よって、大きなZTの値を確保することができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、低コストで且つ高性能な熱電変換等を得ることができる、信頼性の高いナノ構造素子が実現する。
第1〜第3の実施形態では、キャリア及びフォノンの伝導体としてシリコン(シリコン酸化層21)を用いたが、シリコンの代わりに例えばゲルマニウム(Ge)を用いても良い。この場合、基板としてゲルマニウム基板を用い、棒状構造体を例えばゲルマニウム酸化層(GeO2層)を用いて形成し、棒状構造体を埋め込むゲルマニウム結晶を成長するようにすれば良い。
(第4の実施形態)
本実施形態では、熱電変換装置を開示する。この熱電変換装置は、第1〜第3の実施形態のいずれかのナノ構造素子を熱電変換素子として適用したものである。
図16は、第4の実施形態による熱電変換装置の概略構成を示す模式図である。
この熱電変換装置は、熱電変換素子として適用される一対のナノ構造素子31,32と、ナノ構造素子31,32の各一方の電極14と電気的に接続された外部負荷となる電気抵抗33とを備えて構成されている。
ナノ構造素子31,32は、それぞれ第1〜第3の実施形態のいずれかのナノ構造素子である。ナノ構造素子31は、シリコン層に例えばn型不純物がドープされており、シリコン層内の電子がキャリアとなる。ナノ構造素子32は、シリコン層に例えばp型不純物がドープされており、シリコン層内のホールがキャリアとなる。
ナノ構造素子31,32を作製するには、第1の実施形態と同様に、図1〜図3の諸工程、図7〜図9の諸工程、図11〜図13の諸工程のいずれかを実行する。更に、当該諸工程に加えて、図2(a)の工程と図2(b)の工程との間、図8(a)の工程と図8(b)の工程との間、図12(a)の工程と図12(b)の工程との間のいずれかに、以下の工程を行う。
ナノ構造素子31を形成する際には、棒状構造体12,15又は16を備えた複数のシリコン層の積層構造体に対して、n型不純物、例えば窒素やリン等をイオン注入する。イオン注入は、加速エネルギーを50keV〜200keV程度、ドーズ量を1×1015/cm2〜1×1016/cm2程度の条件で行う。
ナノ構造素子32を形成する際には、棒状構造体12,15又は16を備えた複数のシリコン層の積層構造体に対して、p型不純物、例えばホウ素等をイオン注入する。イオン注入は、加速エネルギーを50keV〜200keV程度、ドーズ量を1×1015/cm2〜1×1016/cm2程度の条件で行う。
イオン注入した後に、注入したイオンを活性化するために、棒状構造体12,15又は16を備えた複数のシリコン層の積層構造体に対して、例えば1000℃で30秒間の急速アニール処理(RTA)を行う。
本実施形態による熱電変換装置では、ナノ構造素子31,32の一端(一方の端面)に低温部34を、他端(他方の端面)に高温部35がそれぞれ熱的に接触させる。これにより、両端間に電位差が生じる効果(ゼーベック効果)を利用して電気エネルギーを取り出す。本実施形態では、従来の熱電変換装置と比較して熱伝導率を80%以上低下させることができ、その結果、ZTの値を最大で7倍程度向上させることが可能となる。
以上説明したように、本実施形態によれば、環境負荷が小さく、低コストで且つ高性能な熱電変換を得ることができる、信頼性の高い熱電変換装置が実現する。
なお、本実施形態では、第1〜第3の実施形態のナノ構造素子を熱電変換素子に適用した場合を例示したが、その他の利用も考えられる。例えば、光電変換素子として太陽電池に適用することが可能である。この場合、低コストで且つ高性能な光電変換を得ることができる、信頼性の高い太陽電池等が実現する。
以下、ナノ構造素子及びその製造方法、並びに熱電変換装置の諸態様を付記としてまとめて記載する。
(付記1)キャリア及びフォノンの伝導体と、
前記伝導体内に形成された複数の棒状構造体と
を備えており、
前記棒状構造体は、フォノンを散乱させるものであり、長手方向がキャリア及びフォノンの伝導方向に対して傾斜して配置されていることを特徴とするナノ構造素子。
(付記2)前記棒状構造体は、前記伝導方向に沿って周期的に配置されており、
一周期を構成する前記棒状構造体の前記伝導方向の両端間距離は、キャリアの平均自由行程距離以上でフォノンの平均自由行程距離以下であることを特徴とする付記1に記載のナノ構造素子。
(付記3)前記一周期を構成する前記棒状構造体は、平面視において、一対の前記棒状構造体が線対称に配置されていることを特徴とする付記2に記載のナノ構造素子。
(付記4)前記一周期を構成する前記棒状構造体は、単体の前記棒状構造体であることを特徴とする付記2に記載のナノ構造素子。
(付記5)前記一周期を構成する前記棒状構造体は、平面視において、前記伝導方向及び前記伝導方向に直交する方向の双方について同一に配置されていることを特徴とする付記3又は4に記載のナノ構造素子。
(付記6)前記一周期を構成する前記棒状構造体は、平面視において、前記伝導方向について同一に配置されており、前記伝導方向に直交する方向について線対称に配置されていることを特徴とする付記3又は4に記載のナノ構造素子。
(付記7)キャリア及びフォノンの伝導体内に複数の棒状構造体を形成し、
前記棒状構造体は、フォノンを散乱させるものであり、長手方向がキャリア及びフォノンの伝導方向に対して傾斜して配置されることを特徴とするナノ構造素子の製造方法。
(付記8)前記棒状構造体は、前記伝導方向に沿って周期的に配置されており、
一周期を構成する前記棒状構造体の前記伝導方向の両端間距離は、キャリアの平均自由行程距離以上且つフォノンの平均自由行程距離以下であることを特徴とする付記7に記載のナノ構造素子の製造方法。
(付記9)前記一周期を構成する前記棒状構造体は、平面視において、一対の前記棒状構造体が線対称に配置されることを特徴とする付記8に記載のナノ構造素子の製造方法。
(付記10)前記一周期を構成する前記棒状構造体は、単体の前記棒状構造体であることを特徴とする付記8に記載のナノ構造素子の製造方法。
(付記11)前記一周期を構成する前記棒状構造体は、平面視において、前記伝導方向及び前記伝導方向に直交する方向の双方について同一に配置されることを特徴とする付記9又は10に記載のナノ構造素子の製造方法。
(付記12)前記一周期を構成する前記棒状構造体は、平面視において、前記伝導方向について同一に配置されており、前記伝導方向に直交する方向について線対称に配置されることを特徴とする付記9又は10に記載のナノ構造素子の製造方法。
(付記13)キャリア及びフォノンの伝導体と、
前記伝導体内に形成された複数の棒状構造体と
前記伝導体の端部に形成された電極と、
前記電極に接続された電気抵抗と
を備えており、
前記伝導体の一端に低温部が、他端に高温部がそれぞれ熱的に接触し、
前記棒状構造体は、フォノンを散乱させるものであり、長手方向がキャリア及びフォノンの伝導方向に対して傾斜して配置されていることを特徴とする熱電変換装置。
(付記14)前記棒状構造体は、前記伝導方向に沿って周期的に配置されており、
一周期を構成する前記棒状構造体の前記伝導方向の両端間距離は、キャリアの平均自由行程距離以上且つフォノンの平均自由行程距離以下であることを特徴とする付記13に記載の熱電変換装置。
(付記15)前記一周期を構成する前記棒状構造体は、平面視において、一対の前記棒状構造体が線対称に配置されていることを特徴とする付記14に記載の熱電変換装置。
(付記16)前記一周期を構成する前記棒状構造体は、単体の前記棒状構造体であることを特徴とする付記14に記載の熱電変換装置。
(付記17)前記一周期を構成する前記棒状構造体は、平面視において、前記伝導方向及び前記伝導方向に直交する方向の双方について同一に配置されていることを特徴とする付記15又は16に記載の熱電変換装置。
(付記18)前記一周期を構成する前記棒状構造体は、平面視において、前記伝導方向について同一に配置されており、前記伝導方向に直交する方向について線対称に配置されていることを特徴とする付記15又は16に記載の熱電変換装置。
11 シリコン基板
12,15,16 棒状構造体
13 シリコン結晶
14 電極
21 シリコン酸化層
22 レジストマスク
31,32 ナノ構造素子
33 電気抵抗
34 低温部
35 高温部

Claims (10)

  1. キャリア及びフォノンの伝導体と、
    前記伝導体内に形成された複数の棒状構造体と
    を備えており、
    前記棒状構造体は、フォノンを散乱させるものであり、長手方向がキャリア及びフォノンの伝導方向に対して傾斜して配置されていることを特徴とするナノ構造素子。
  2. 前記棒状構造体は、前記伝導方向に沿って周期的に配置されており、
    一周期を構成する前記棒状構造体の前記伝導方向の両端間距離は、キャリアの平均自由行程距離以上でフォノンの平均自由行程距離以下であることを特徴とする請求項1に記載のナノ構造素子。
  3. 前記一周期を構成する前記棒状構造体は、平面視において、一対の前記棒状構造体が線対称に配置されていることを特徴とする請求項2に記載のナノ構造素子。
  4. 前記一周期を構成する前記棒状構造体は、単体の前記棒状構造体であることを特徴とする請求項2に記載のナノ構造素子。
  5. 前記一周期を構成する前記棒状構造体は、平面視において、前記伝導方向及び前記伝導方向に直交する方向の双方について同一に配置されていることを特徴とする請求項3又は4に記載のナノ構造素子。
  6. 前記一周期を構成する前記棒状構造体は、平面視において、前記伝導方向について同一に配置されており、前記伝導方向に直交する方向について線対称に配置されていることを特徴とする請求項3又は4に記載のナノ構造素子。
  7. キャリア及びフォノンの伝導体内に複数の棒状構造体を形成し、
    前記棒状構造体は、フォノンを散乱させるものであり、長手方向がキャリア及びフォノンの伝導方向に対して傾斜して配置されることを特徴とするナノ構造素子の製造方法。
  8. 前記棒状構造体は、前記伝導方向に沿って周期的に配置されており、
    一周期を構成する前記棒状構造体の前記伝導方向の両端間距離は、キャリアの平均自由行程距離以上且つフォノンの平均自由行程距離以下であることを特徴とする請求項7に記載のナノ構造素子の製造方法。
  9. キャリア及びフォノンの伝導体と、
    前記伝導体内に形成された複数の棒状構造体と
    前記伝導体の端部に形成された電極と、
    前記電極に接続された電気抵抗と
    を備えており、
    前記伝導体の一端に低温部が、他端に高温部がそれぞれ熱的に接触し、
    前記棒状構造体は、フォノンを散乱させるものであり、長手方向がキャリア及びフォノンの伝導方向に対して傾斜して配置されていることを特徴とする熱電変換装置。
  10. 前記棒状構造体は、前記伝導方向に沿って周期的に配置されており、
    一周期を構成する前記棒状構造体の前記伝導方向の両端間距離は、キャリアの平均自由行程距離以上且つフォノンの平均自由行程距離以下であることを特徴とする請求項9に記載の熱電変換装置。
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