JP7172008B2 - フォークリフトの作業部視認装置 - Google Patents
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Description
一般的なフォークリフトでは、フォークリフトの操作席の前方に荷物を搭載するL字状の爪が設置されており、荷物が大型の物である場合は、操作者は荷物のため前方に死角が生じ、フォークリフト後進させて移動させることになる。
しかしながら、フォークリフトを後進で運転することは、作業能率を損ねるばかりでなく、安全上の問題もあった。
更には、荷物が小型の場合でも、荷物を搭載する爪は下方にあるため、また立体倉庫などでは荷物を数メートルも上方に移動させる必要もあり、操作席から見えにくく、荷役作業が困難であるという課題もあった。
即ち、この従来技術では、爪に装着されたカメラと表示装置は有線(伝導線)で機械的に連結されていたので、前記爪が上下動する度に前記伝導線が屈伸を繰り返し、断線をする虞があった。
即ち、フォークリフトの爪に搭載されているビデオカメラと、車両本体に備えられているモニターとの間を無線で接続されているため、ビデオカメラ専用のモバイルバッテリを爪などの可動部に装着する必要があり、当該モバイルバッテリが全て放電され、前記ビデオカメラへの電力供給が停止されると、モニターの映像は突如消滅することになる。
もちろんモバイルバッテリに常に充電をしておけば上記のような問題は生じないが、通常モバイルバッテリは小型で小容量のために、常時充電することが必要でその作業が面倒で煩わしいことから、つい充電を忘れがちになり上記のような問題が生じる恐れがあった。
もし前記大型のバッテリからの電力供給が停止すると、そもそもフォークリフト自体が動作をしないことになるので、前述のような問題は生じえない。
また、信号線や電力線は可撓性を有するホルダにて保持されているので断線する恐れは少ない。
前記マストに前記ホルダの一端が固定され、前記バックレストに前記ホルダの他端が固定されており、相対移動をする前記マストと前記バックレストの間の可動部分にホルダが装荷されるので、信号線や電力線はで断線する恐れは少ない。
それ自体は可撓性を有さないブロックが、複数個回動可能に接続されて形成され、内部に前記電力線と前記信号線が収納されているので、前記電力線と前記信号線はホルダによって堅牢に保護され、外力が加えられても断線する恐れは少ない。
前記ホルダが一方向にのみ湾曲するように構成されていると他方向には湾曲せず、前記電力線と前記信号線はホルダによって安定的に保護され、外力が加えられても断線する恐れは少ない。
また、カメラから電波でモニターに映像を送受信する装置が必要なくなり格段に安価となる。
図1は、フォークリフトの外観斜視図である。
この図において、車両本体1は、シャシー2と、その上に搭載されている駆動部3と、当該駆動部3上に備えられている操作者用椅子4と、その上方に設けられているヘッドガード5と、前記操作者用椅子4の前部に設けられているハンドル6およびバックレスト操作レバー7とからなる。
フォークリフトの駆動に資する大型のバッテリー17は後部に内蔵されている。
この爪10は鉛直方向に延在する鉛直部10aと、水平方向に延在する水平部10bとからなる。
このような構成から前記爪10は、前記バックレスト9と共に前記マスト8に沿って上下動することになる。
荷物を移送させる際には、前記2本の爪10の水平部10bを、荷物12が載置されたパレット13に差し込み、若干爪10を持ち上げて移動し、所定の位置まで搬送することになる(図2)。
以上がフォークリフトの基本構造であって周知である。
前記マスト8の上部には、図4に示すホルダ16のマスト側固定具21が固着され、当該マスト側固定具21にホルダ16の一端16aが固設される。また前記バックレスト9の側面にはホルダ16のバックレスト側固定具20が固着され、当該バックレスト側固定具20に前記ホルダ16の他端16bが固設される。
図7においてAはフォークリフトの本体(固定側)を表し、Bはバックレストおよび爪(可動側)を表しており、Aに対しBが上下動することを表している。
ホルダ16は、図5、図6に示すように、断面が矩形で両端に矩形の開口18を有しそれ自体は可撓性を有さない樹脂製のブロックが、当該開口18を対向する状態で複数個回動可能に接続されて形成され、図4に示すような全体として蛇腹筒形状でX方向にのみ湾曲するように構成されており、内部に前記電力線22と前記信号線23が収納されている。
従って、前記マスト8に対してバックレスト9が上下動すると、それに従い前記ホルダ16は湾曲部分を移動させながら追随することになる。
Claims (4)
- 車両本体と、当該車両本体に対して相対移動可能に装着されたバックレストに固設された連結桿と当該連結桿に装着された荷役用の2本の爪が備えられているフォークリフトの、前記車両本体に搭乗している操作者が作業部方向を視認するための作業部視認装置であって、
前記車両本体に搭載され前記フォークリフトの駆動に資する大型のバッテリと、
前記連結桿に装着され作業部の映像を撮影するビデオカメラと、
前記ビデオカメラに前記バッテリからの電力を供給する電力線と、
前記ビデオカメラで撮影された映像信号を送信するための信号線と、
前記ビデオカメラから前記信号線によって送信された映像信号を表示するための前記車両本体に装着されたモニターとよりなり、
前記ビデオカメラと前記モニターは信号線で直接接続され、前記フォークリフトの駆動に資する大型のバッテリと前記モニターおよび前記ビデオカメラは電力線で直接接続されており、
前記電力線と前記信号線は、前記車両本体と前記バックレストの間で、可撓性を有するホルダにて保持されていることを特徴とするフォークリフトの作業部視認装置。 - 前記車両本体の前側には鉛直方向に延在するマストが固設され、当該マストに前記バックレストが摺動自在に装着され、前記マストに前記ホルダの一端が固定され、前記バックレストに前記ホルダの他端が固定されている請求項1に記載のフォークリフトの作業部視認装置。
- 前記ホルダは、断面が矩形で両端に矩形の開口を有しそれ自体は可撓性を有さないブロックが、当該開口を対向する状態で複数個回動可能に接続されて形成され、内部に前記電力線と前記信号線が収納されている請求項1または請求項2に記載のフォークリフトの作業部視認装置。
- 前記ホルダは一方向にのみ湾曲するように構成されている請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のフォークリフトの作業部視認装置。
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