JP7171628B2 - エチレン系ポリマーを生成するための高圧フリーラジカル重合 - Google Patents

エチレン系ポリマーを生成するための高圧フリーラジカル重合 Download PDF

Info

Publication number
JP7171628B2
JP7171628B2 JP2019571389A JP2019571389A JP7171628B2 JP 7171628 B2 JP7171628 B2 JP 7171628B2 JP 2019571389 A JP2019571389 A JP 2019571389A JP 2019571389 A JP2019571389 A JP 2019571389A JP 7171628 B2 JP7171628 B2 JP 7171628B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
preheater
cta
ethylene
injected
reactor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019571389A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020526599A (ja
Inventor
ジェイ エフ ホスマン、コルネルス
ティー.ワイ. ダン、ニィー
Original Assignee
ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー filed Critical ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー
Publication of JP2020526599A publication Critical patent/JP2020526599A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7171628B2 publication Critical patent/JP7171628B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F10/00Homopolymers and copolymers of unsaturated aliphatic hydrocarbons having only one carbon-to-carbon double bond
    • C08F10/02Ethene
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J19/00Chemical, physical or physico-chemical processes in general; Their relevant apparatus
    • B01J19/0006Controlling or regulating processes
    • B01J19/0013Controlling the temperature of the process
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J19/00Chemical, physical or physico-chemical processes in general; Their relevant apparatus
    • B01J19/24Stationary reactors without moving elements inside
    • B01J19/2415Tubular reactors
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J4/00Feed or outlet devices; Feed or outlet control devices
    • B01J4/001Feed or outlet devices as such, e.g. feeding tubes
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F2/00Processes of polymerisation
    • C08F2/01Processes of polymerisation characterised by special features of the polymerisation apparatus used
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J2204/00Aspects relating to feed or outlet devices; Regulating devices for feed or outlet devices
    • B01J2204/002Aspects relating to feed or outlet devices; Regulating devices for feed or outlet devices the feeding side being of particular interest
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F2500/00Characteristics or properties of obtained polyolefins; Use thereof
    • C08F2500/08Low density, i.e. < 0.91 g/cm3
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/582Recycling of unreacted starting or intermediate materials

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Polymerisation Methods In General (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Description

関連出願の相互参照
本出願は、2107年6月28日出願の米国仮出願第62/526003号の利益を主張するものである。
低密度ポリエチレン(LDPE)は、高圧フリーラジカル重合プロセスを通じて生成される。重合は、1000バールの圧力レベルを超える圧力条件下で行われる。低密度ポリエチレン(LPDE)ポリマーは、オートクレーブ(複数可)と管状(複数可)、またはオートクレーブ-管状反応器の組み合わせを使用して生成することができる。なかでも、高い生成能力および処理能力、ならびに規模拡大に起因して、管状技術が一般的になっている。反応は、過酸化物の解離から達成されるラジカルによって開始される一方で、補給連鎖移動剤(CTA)として知られている改質剤は、メルトインデックス(MI)、したがって粘度、溶融強度、および溶融弾性などのレオロジー特性の一部を制御するために使用される。光沢、曇り度、透明度などの良好な光学特性を備える「狭いMWDのLDPE」は、フィルム用途に非常に重要なものである。管状LDPE技術の1つの主な懸念事項は、反応器内の反応器付着物の発生であり、これは反応器、予熱器、および冷却側面(通常、沸騰水が冷却剤として使用されている)の間の熱伝達効率を減少させる。反応器前面で形成される高分子量ポリマーを低減する、したがって付着物を低減し、生成速度を改善するには、非常に高レベルのCTAが好ましいことが発見されている。
補給CTAは、異なる技術によって反応器に導入することができる。従来のLDPE管状プロセスでは、補給CTAが一次圧縮機システムに注入される。しかしながら、この場所に補給CTAを注入すると、早期重合に至り、ハイパー圧縮機システムに付着物が発生する。ハイパー圧縮機システムの付着物は、ハイパー圧縮機の吸入部、またはハイパー圧縮機の第2段階の排出部にCTAを注入することにより防止することができると提唱されている(WO2016/022225参照)。しかしながら、この場合、予熱器での早期重合には、第1の反応ゾーンにおいて設計開始/開始重合温度に到達するためにより長い予熱器の長さを必要とし得る。US2003/01146071は、反応器に注入される混合物として、補給CTA(複数可)と開始剤混合物とのブレンドについて開示している。この方法により、二次圧縮機および予熱器での付着物を最小限に抑えることができる。しかしながら、補給CTAと開始剤とのブレンドは、過酸化物で使用される溶媒の分極に影響し、開始剤/過酸化物の効率を顕著に減少させる。加えて、過酸化物系とは別個に、高圧ポンプを通して補給CTAを反応器に直接注入することもできる。しかしながら、この方法では、主流に追加流を注入する混合挙動に影響する可能性があり、これによりコールドスポットが生成され得、したがって熱伝達が減少する。優れた流れの混合を達成し、予熱器での早期重合を最小限に抑えるか早期重合がない様式で、補給CTAを反応器に供給する必要がある。この必要性は、以下の発明によって満たされている。
ハイパー圧縮機システムと、管状反応器を含む反応器構成とを備える反応器システムでエチレン系ポリマーを形成するプロセスであって、当該管状反応器が予熱器を備え、管状反応器が、ハイパー圧縮機システムから下流に位置し、当該プロセスが、少なくとも、
a)第1の開始剤混合物を、反応器に沿った位置Lで管状反応器に注入するステップと、
b)Lから上流の145*D予熱器~1000*D予熱器の距離(L-Lの位置Lで、圧縮補給CTA系を注入するステップであって、D予熱器=メートル(m)での予熱器の内径であり、Lが予熱器内に位置する、ステップと、
c)任意選択的に、1つ以上の追加の圧縮補給CTA系(複数可)を、Lから上流の1つ以上の位置L、Li+1、Ln(2≦iおよび2≦n)で予熱器に注入するステップであって、各位置が、独立して、145*D予熱器から1000*D予熱器の距離にあり、nが、Lから上流の予熱器に注入される補給CTA系(複数可)の注入位置の総数に等しく、(L-L)が、各(L-Li)、(L-Li+1)、(L-L)よりも小さい、ステップと、
d)少なくともエチレン、第1の開始剤混合物、およびステップb)の圧縮補給CTA系を含む反応混合物を、反応器構成で重合させて、エチレン系ポリマーを形成するステップと、を含み、
前記プロセスは、Lで、次の関係を満たす対数変動係数(log(CoV1))を有し、
logCoVLi=logCoV0,Li - 0.0223×[(L-L)/D予熱器]≦-1.30、
式中、145≦[(L-L)/D予熱器]≦1000であり、
CoV0,L1=(φエチレン主流,L1/φ補給CTA系,L10.5であり、
式中、φ補給CTA系,L1は、位置Lで予熱器に注入される補給CTA系流(kg/時)であり、
Figure 0007171628000001
式中、φエチレン主流、予熱器前面は、「予熱器前面」の注入部で測定されるエチレン系供給流(kg/時)であり、
Figure 0007171628000002
は、Lから上流で予熱器に注入される補給CTA流(kg/時)の合計であり、
ただしi=nの場合、“φ補給CTA系Li,L1から上流”は、ゼロに等しく、予熱器への圧縮補給CTA系の追加注入がない場合、
Figure 0007171628000003
はゼロである。
図1Aは、従来の管状LDPEプロセスのためのプロセスフロー図であり、図1Aでは1つのハイパー排出流(a)用の補給CTA系注入部がある。 図1Bは、従来の管状LDPEプロセスのためのプロセスフロー図であり、図1Bでは2つのハイパー排出流(b)用の補給CTA系注入部がある。 例えばIP1.1~IP1.4、IP2.1~IP2.4、およびCP1.1~IP1.4を使用するプロセスフロー図である。 例えばIP1.5~IP1.8、IP2.5~IP2.8、およびCP2.4~CP2.8を使用するプロセスフロー図である。 例えばIP3.1~IP3.4、およびIP4.1~IP4.4を使用するプロセスフロー図である。 例えばIP3.5~IP3.8、およびIP4.5~IP4.8を使用するプロセスフロー図である。 異なる(L-L)/D予熱器値でのlog(CoVo)と相関するlog(CoV)のプロファイルである。 異なるlog(CoVo)値での(L-L)/D予熱器と相関するlog(CoV)のプロファイルである。図7は、予熱器区画の複数のCTA注入位置を示している。図1は、エチレン系供給物の分配が、50/50/0/0の分配である反応器に使用されるような、圧縮補給CTAを予熱器に供給する技術を示す概略図である。CTAiは、第1の過酸化物注入部から最短距離にある補給CTA系である。CTAjは、第1の過酸化物注入部から最長距離にある補給CTA系である。 予熱器への圧縮補給CTA系注入を示す図である。
上述のようにエチレン系ポリマーを形成するプロセス。プロセスは、本明細書に記載の2つ以上の実施形態の組み合わせを含み得る。ここでは、L1=L、L2=L、Li=Li、Ln=Lなどである。
一実施形態、または本明細書に記載の実施形態の組み合わせでは、ステップc)におけるように、1つ以上の追加の圧縮補給CTA系(複数可)が、1つ以上の位置L、Li+1、Li+2、L(2≦i、2≦n)で予熱器に注入され、プロセスは、各場所L、Li+1、...、L(2≦i、2≦n)で、各i値が2からnの場合、以下の関係を満たす対数変動係数(CoV)を有し、
logCoVLi=logCoV0,Li - 0.0223×[(L-L)/D予熱器]≦-1.30、
式中、145≦[(L-L)/D予熱器]≦1000であり、
CoV0,Li=(φエチレン主流,Li/φ補給CTA系,Li0.5であり、
Figure 0007171628000004
式中、φエチレン主流、予熱器前面は、予熱器前面の注入部で測定されるエチレン系供給流(kg/時)であり、
Figure 0007171628000005
は、Lから上流で予熱器に注入される補給CTA流(kg/時)の合計であり、
ただしi=nの場合、“φ補給CTA系Li+1,Liから上流”はゼロに等しく、同じ補給CTA系が、予熱器の各位置で注入される場合、Lで予熱器に注入される補給CTA系の量は、予熱器に注入される補給CTA系の総量のうちの少なくとも51重量%であり、Lで注入される補給CTA系とは異なり、Lから上流の場所で予熱器に注入される各補給CTA系では、これらの補給CTA系の各々の活性(Cs)が、下流位置で注入される各補給CTA系の活性(Cs)以上である。
一実施形態、または本明細書に記載の実施形態の組み合わせでは、プロセスは、高圧フリーラジカル重合プロセスである。一実施形態では、エチレン転化率は、≧29%、または≧30%、または≧31%、または≧32%である。
一実施形態、または本明細書に記載の実施形態の組み合わせでは、混合物は、アルデヒド、アルカン、ケトン、アルコール、エステル、メルカプタン、ホスフィン、ホスゲン、アルファ-オレフィン、またはそれらの組み合わせから選択される少なくとも1つのCTAをさらに含む。一実施形態では、混合物は、アルデヒド、アルカン、ケトン、アルコール、エステル、α-オレフィン、またはそれらの組み合わせから選択される少なくとも1つのCTAをさらに含む。
一実施形態、または本明細書に記載の実施形態の組み合わせでは、位置Lで注入される圧縮補給CTA系は、0.0003~5.0000、または0.0004~4.0000、または0.0005~3.0000のCTA活性を有する。一実施形態、または本明細書に記載の実施形態の組み合わせでは、位置Lで注入される圧縮補給CTA系は、≦1.000、または≦0.8000、または≦0.6000、または≦0.4000のCTA活性を有する。
一実施形態、または本明細書に記載の実施形態の組み合わせでは、CoV0、は、1~180、または5~175、または10~170、または15~165である。一実施形態、または本明細書に記載の実施形態の組み合わせでは、初期変動係数CoV0、Ljは、1~80、または3~79、または5~78、または10~77である。
一実施形態、または本明細書に記載の実施形態の組み合わせでは、予熱器の長さは、80m(メートル)~350m、または90m~330m、または100m~280m、または110m~250mである。一実施形態、または本明細書に記載の実施形態の組み合わせでは、予熱器は、110m(メートル)~350m、または110m~320m、または110m~300m、または150m~300mの長さを有する。一実施形態、または本明細書に記載の実施形態の組み合わせでは、予熱器は、20mm~200mm、または25mm~180mm、または30mm~160mm、または35mm~150mm、または40mm~140mm、または45mm~130mm、または50mm~125mmの内径を有する。一実施形態、または本明細書に記載の実施形態の組み合わせでは、予熱器の内径は、0.020m~0.20m、または0.025~0.180、または0.030~0.160m、または0.035~0.150m、または0.040~0.140m、または0.045~0.130m、または0.050~0.125mである。
一実施形態、または本明細書に記載の実施形態の組み合わせでは、ハイパー圧縮システムから排出される総エチレン系供給流は、毎時40,000トン~毎時300,000トン、または毎時60,000kg~毎時300,000kg、または毎時80,000kg~毎時300,000kg、または毎時100,000kg~毎時300,000kgである。一実施形態、または本明細書に記載の実施形態の組み合わせでは、ハイパー圧縮機システムへのエチレン系供給流は、40,000kg/時~300,000kg/時、または60,000kg/時~280,000kg/時、または60,000kg/時~260,000kg/時、または80,000~240,000kg/時である。
一実施形態、または本明細書に記載の実施形態の組み合わせでは、予熱器前面へのエチレン系供給流の流量は、10,000kg/時~150,000kg/時、または15,000kg/時~100,000kg/時、または20,000kg/時~75,000kg/時である。
一実施形態、または本明細書に記載の実施形態の組み合わせでは、エチレン系供給流の密度は、300~600kg/、または350~600kg/m、または350~550kg/m、または400~600kg/mである。
一実施形態、または本明細書に記載の実施形態の組み合わせでは、(L-L)/D予熱器は、145~900、または175~200、または200~800、または250~800、または300~800、または350~800である。一実施形態、または本明細書に記載の実施形態の組み合わせでは、(L-L1)/D予熱器は、150~800、または200~800、または250~800、または300~800である。
一実施形態、または本明細書に記載の実施形態の組み合わせでは、(L-L)/D予熱器は、145~900、または175~200、または200~800、または250~800、または300~800、または350~800である。一実施形態、または本明細書に記載の実施形態の組み合わせでは、(L-Li)/D予熱器は、150~800、または200~800、または250~800、または300~800である。一実施形態、または本明細書に記載の実施形態の組み合わせでは、予熱器のエチレン系供給流の速度は、5~15m/秒、または5~14m/秒、または5~13m/秒、または5~12m/秒である。
一実施形態、または本明細書に記載の実施形態の組み合わせでは、エチレン系ポリマーは、0.20~100g/10分、0.20~80g/10分、または0.20~50g/10分、または0.20~25g/10分のメルトインデックスを有する。一実施形態、または本明細書に記載の実施形態の組み合わせでは、エチレン系ポリマーは、0.20~10g/10分、または0.5~8.0g/10分、または1.0~6.0g/10分、または2.0~4.0g/10分のメルトインデックスを有する。
一実施形態、または本明細書に記載の実施形態の組み合わせでは、反応器構成は、管状反応器から下流に少なくとも1つのオートクレーブ反応器を備える。
一実施形態、または本明細書に記載の実施形態の組み合わせでは、位置Ljで注入される圧縮補給CTA系は、ケトン、アルコール、アルデヒド、飽和炭化水素、または不飽和炭化水素を含む。一実施形態、または本明細書に記載の実施形態の組み合わせでは、補給CTAは、複数(n)の位置、n=1、2、3、4….で予熱器に注入してもよい。一実施形態では、予熱器に注入される各補給CTA系は、同じまたは異なるCTA活性を有する。
一実施形態、または本明細書に記載の実施形態の組み合わせでは、位置Lで予熱器に注入される圧縮補給CTAと同じCTA活性を有する、位置Lで予熱器に注入される1つ以上の補給CTA系(複数可)であって、Lに注入される圧縮補給CTAが、反応器システムに注入される総補給CTAのうちの少なくとも51%を構成する。
一実施形態、または本明細書に記載の実施形態の組み合わせでは、Lで注入されるCTA系とは異なり、別の位置で予熱器に注入される各CTA系では、これらのCTA系の各々の活性(Cs)は、下流の場所に位置する各CTA系注入物以上の活性(Cs)である。
一実施形態、または本明細書に記載の実施形態の組み合わせでは、補給CTA系の最高活性は、0.0001~5、または0.001~4.000、または0.003~3.000であり得る。
一実施形態、または本明細書に記載の実施形態の組み合わせでは、位置Lで予熱器に注入される圧縮補給CTAの量は、予熱器に供給するのに必要な総補給CTAの総量のうちの51重量%~100重量%、または55重量%~100重量%、または60重量%~100重量%、または65重量%~100重量%である。
一実施形態、または本明細書に記載の実施形態の組み合わせでは、本発明のプロセスに使用される連鎖移動剤としては、限定されないが、ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン、プロペン、ペンテン、またはヘキサンなどの脂肪族およびオレフィン系炭化水素;アセトン、ジエチルケトン、またはジアミルケトンなどのケトン;ホルムアルデヒドまたはアセトアルデヒドなどのアルデヒド;ならびにメタノール、エタノール、プロパノール、またはブタノールなどの飽和脂肪族アルデヒドアルコールが挙げられる。酢酸ビニル、アクリル酸アルキルなどのコモノマーも連鎖移動活性を示し得る。高レベルのこれらのコモノマーで作製されたコポリマーは、典型的には、低レベルのCTA、または追加のCTAなしで作製される。本明細書に記載のように、酢酸ビニルなどの未転換コモノマーを含有する未使用のエチレンおよびリサイクルエチレンの分配は、MWDに同様の効果を有し得る。
一実施形態、または本明細書に記載の実施形態の組み合わせでは、補給CTAの注入クイルは、反応器管の中心に設置され、エチレン系供給流に垂直である。一実施形態では、注入クイルは、管状反応器の中心に設置され、エチレン系供給流の方向に垂直に並べられる。一実施形態では、注入クイルは、管状反応器の中心に設置され、エチレン系供給流の方向に平行に並べられる。
一実施形態、または本明細書に記載の実施形態の組み合わせでは、ハイパー圧縮機システムは、≧2400バール、または≧2500バール、または≧2600バール、または≧2700バール、または≧2800バール、または≧2900バール、または≧3000バール、または≧3100バール、または≧3200バールの設計圧力を有する。一実施形態では、ハイパー圧縮機システムは、≦4000バール、または≦3800バール、または≦3600バール、または≦3400バールの設計圧力を有する。
一実施形態、または本明細書に記載の実施形態の組み合わせでは、反応器システムは、1つ以上の予熱器(複数可)および/または1つ以上の供給物冷却器を備える。一実施形態では、反応器構成は、少なくとも1つの管状反応器を備える。一実施形態では、反応器構成は、少なくとも1つのオートクレーブ反応器を備える。一実施形態では、反応器構成は、少なくとも1つの管状反応器および少なくとも1つのオートクレーブ反応器を備える。一実施形態では、第1の反応ゾーンは管状反応ゾーンである。一実施形態、または本明細書に記載の実施形態の組み合わせでは、各反応ゾーンは、管状反応ゾーンである。
一実施形態、または本明細書に記載の実施形態の組み合わせでは、反応器システムの反応ゾーンの数は、≧2、または≧3、または≧4、または≧5、または≧6である。一実施形態では、反応器構成は、少なくとも1つの一次圧縮機および少なくとも1つのブースタ圧縮機を備える。一実施形態、または本明細書に記載の実施形態の組み合わせでは、プロセスは、2つ、または3つ、または4つ、または5つ、または6つ、またはそれ以上のエチレン系供給流を含む。一実施形態では、エチレン系供給流を反応ゾーンに供給する1つ以上のラインは、反応ゾーンにわたってエチレン供給流の分配を制御するバルブを含む。
一実施形態、または本明細書に記載の実施形態の組み合わせでは、各反応ゾーンへの各供給物は、同じCTA系を含有する。さらなる実施形態では、各供給物のCTA系は、単一のCTAを含む。一実施形態、または本明細書に記載の実施形態の組み合わせでは、反応ゾーンのうちの少なくとも1つへの供給物のうちの少なくとも1つは、少なくとも1つの他の反応ゾーンへのCTA系(複数可)のうちの少なくとも1つとは異なるCTA系を含有する。一実施形態、または本明細書に記載の実施形態の組み合わせでは、反応ゾーンのうちの少なくとも1つへの供給物のうちの少なくとも1つは、他の反応ゾーンへのCTA系のうちの少なくとも1つとは異なるCTA系を含有する。
一実施形態、または本明細書に記載の実施形態の組み合わせでは、各CTAは、オレフィン、アルデヒド、ケトン、アルコール、飽和炭化水素、エーテル、チオール、ホスフィン、アセテート、アミノ、アミン、アミド、エステル、またはイソシアネートから独立して選択される。
一実施形態、または本明細書に記載の実施形態の組み合わせでは、反応ゾーンにおける重合条件の各々は、独立して、400℃未満の設定温度、および1000MPa未満または500MPa未満の入口圧力を含む。一実施形態、または本明細書に記載の実施形態の組み合わせでは、各反応ゾーンでの最高重合温度は、独立して、100~400℃である。
本発明のプロセスは、本明細書に記載の2つ以上の実施形態の組み合わせを含み得る。
本発明はまた、本発明のプロセスによって作製されるエチレン系ポリマーを提供する。一実施形態、または本明細書に記載の実施形態の組み合わせでは、エチレン系ポリマーは、ポリエチレンホモポリマーである。一実施形態、または本明細書に記載の実施形態の組み合わせでは、エチレン系ポリマーは、少なくとも1つのコモノマーを含むエチレン系インターポリマーである。エチレン系ポリマーとしては、LDPEホモポリマー、ならびにエチレン/酢酸ビニル(EVA)、エチレンエチルアクリレート(EEA)、エチレンブチルアクリレート(EBA)、エチレンアクリル酸(EAA)、エチレンビニルシラン(EVS)、エチレンビニルトリメチルシラン(EVTMS)、および「シラン含有」コモノマーで製造された他のコポリマー、ジエン(例えば、ENB)またはポリエンで製造されたコポリマー、および一酸化炭素エチレン(ECO)を含む高圧コポリマーが挙げられる。他のコモノマーは、Ehrlich,P.;Mortimer,G.A.;Adv.Polymer Science;Fundamentals of Free-radical Polymerization of Ethylene;Vol.7,pp.386-448(1970)に記載されている。一実施形態では、エチレン系ポリマーは、LDPEである。
一実施形態、または本明細書に記載の実施形態の組み合わせでは、エチレン系ポリマーは、0.910~0.940、より典型的には0.912~0.940、さらにより典型的には0.915~0.935g/cc(g/cm)の密度を有する。一実施形態、または本明細書に記載の実施形態の組み合わせでは、エチレン系ポリマーは、190℃/2.16kgで10分当たり、0.1~100、より典型的には0.15~50、さらにより典型的には0.2~20グラム(g/10分)のメルトインデックス(I)を有する。一実施形態、または本明細書に記載の実施形態の組み合わせでは、本発明のエチレン系ポリマーは、3~20、または3.5~16、または4~14の典型的なMw/Mnを有する。一実施形態、または本明細書に記載の実施形態の組み合わせでは、本発明のエチレン系ポリマーは、0.5~40、または1~30センチニュートン(cN)の溶融強度を有する。一実施形態、または本明細書に記載の実施形態の組み合わせでは、本発明のエチレン系ポリマーは、これらの密度、メルトインデックス、Mw/Mn、および溶融強度特性のうち2つ以上を有する。エチレン系ポリマー、およびそれを含有する組成物を使用して、コーティング(例えば、押出コーティング)およびフィルム(すなわち、単層および多層フィルム)などの物品を形成することができる。
重合
高圧フリーラジカル開始重合プロセスでは、2つの基本的な種類の反応器が知られている。第1の種類は、1つ以上の反応ゾーンを備えた攪拌式オートクレーブ容器(オートクレーブ反応器)である。2番目の種類は、ジャケット付き管状反応器であり、管が、1つ以上の反応ゾーンを有する(管状反応器)。本発明の高圧プロセスは、各々少なくとも2つの反応ゾーンを有する管状および/またはオートクレーブ反応器で実行することができる。一実施形態では、重合は、1つ以上の管状反応器で(直列または並列で、好ましくは直列で)実行される。
プロセスの各反応ゾーンの温度は、典型的には100~400℃、より典型的には120~360℃、さらにより典型的には140~340℃である。プロセスの各反応ゾーンの入口での圧力(圧力は、入口への供給ラインに位置する圧力トランスデューサを使用することによって測定することができる)は、典型的には100~500MPa、より典型的には120~400MPa、さらに典型的には150~350MPaである。適切な反応器システムの例は、米国公開第2003/0114607号および同第DD276598A3号に記載されている。市販の高圧重合プロセスは、典型的には、入ってくるエチレンのポリマーへの転化を最大化し、圧縮エネルギーを低減するために、リサイクルシステムを備えている。高圧リサイクルは、典型的には、50~600バール、より典型的には120~500バール、さらにより典型的には200~400バールの圧力で動作する。
本発明のプロセスは、フリーラジカル重合プロセスである。フリーラジカル発生化合物としては、限定されないが、ペルエステル、ペルケタル、ペルオキシケトンおよびペルカーボネート、ジ-tert-ブチルペルオキシド、ペルネオデカン酸クミル、およびペルピバリン酸tert-アミルなどの有機過酸化物が挙げられる。他の適切な開始剤としては、アゾジカルボン酸エステル、アゾジカルボン酸ジニトリル、および1,1,2,2-テトラメチルエタン誘導体が挙げられる。これらの有機過酸化物開始剤は、重合性モノマーの重量に基づいて0.005~0.2重量%の従来の量で使用することができる。過酸化物は、典型的には、適切な溶媒中、例えば炭化水素溶媒中の希釈溶液として注入される。一実施形態では、開始剤は、重合の少なくとも1つの反応ゾーンに添加され、開始剤が、>255℃、好ましくは>260℃の1秒間半減期温度を有する。さらなる実施形態では、かかる開始剤は、320℃~350℃のピーク重合温度で使用される。別の実施形態では、開始剤は、環状構造中に組み込まれた少なくとも1つのペルオキシド基を含む。かかる開始剤の例としては、限定されないが、TRIGONOX301(3,6,9-トリエチル-3,6,9-トリメチル-1,4,7-トリペルオキソナアン(triperoxonaan))およびTRIGONOX311(3,3,5,7,7-ペンタ-メチル-1,2,4-トリオキセパン)(両方がAkzo Nobelより入手可能)、ならびにUnited Initiatorsより入手可能なHMCH-4-AL(3,3,6,6,9,9-ヘキサメチル-1,2,4,5-テトロキソナン)が挙げられる。国際特許出願公開第WO02/14379号および同第WO01/68723号を参照できる。
連鎖移動剤またはテロゲンは、重合プロセスでメルトインデックスを制御するために使用される。連鎖移動は、ポリマー鎖の成長の停止に関連し、したがって、ポリマー材料の最終的な分子量を制限する。連鎖移動剤は、典型的には、ラジカルを含有する成長中のポリマー分子に水素原子を移動させ、それによって連鎖移動剤上にラジカルを形成することができ、次いでそれが新しいポリマー鎖を開始することができる、構成成分(例えば有機分子)である。これらの薬剤は、飽和炭化水素、または不飽和炭化水素からアルデヒド、ケトンまたはアルコールまで、多くの異なる種類のものであり得る。選択された連鎖移動剤の濃度を制御することにより、ポリマー鎖の長さ、したがって分子量、例えば数平均分子量Mnを制御することができる。Mnに関連するポリマーのメルトフローインデックス(MFIまたはI)も同様に制御される。本発明のプロセスに使用される連鎖移動剤としては、限定されないが、ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン、プロペン、ペンテン、またはヘキサンなどの脂肪族およびオレフィン系炭化水素;アセトン、ジエチルケトン、またはジアミルケトンなどのケトン;ホルムアルデヒドまたはアセトアルデヒドなどのアルデヒド;ならびにメタノール、エタノール、プロパノール、またはブタノールなどの飽和脂肪族アルデヒドアルコールが挙げられる。酢酸ビニル、アクリル酸アルキルなどのコモノマーも連鎖移動活性を示し得る。高レベルのこれらのコモノマーで作製されたコポリマーは、典型的には、低レベルのCTA、または追加のCTAなしで作製される。酢酸ビニルなどの未転換コモノマーを含有する未使用のエチレンおよびリサイクルエチレンの分配は、MWDに同様の効果を有し得る。
定義
反対の記載がないか、文脈から含意されるか、または当該技術分野において慣例的でない限り、全ての部およびパーセントは重量に基づき、全ての試験方法は本出願の出願日現在で最新のものである。「高圧フリーラジカル重合プロセス」という用語は、本明細書で使用される場合、少なくとも1000バール(100MPa)の高圧で実行されるフリーラジカル重合プロセスを指す。
「エチレン転化率」という用語は、本明細書で使用される場合、生成される最終ポリマーに組み込まれる、反応器に供給されるエチレンの総量の重量百分率を指し、{(生成されるポリマーの重量)/(反応器に供給されるエチレンの総重量)×100}=重量%でのエチレン転化率である。プロピレンが連鎖移動剤として使用される場合、プロピレンの量が計算に含まれるため、{[(生成されるポリマーの重量)/(反応器に供給されるエチレンおよびプロピレンの総重量)×100}=エチレン転化率(重量%)]となる。
「反応器システム」という用語は、本明細書で使用される場合、ポリマーを重合および単離するために使用されるデバイスを指す。そのようなデバイスは、限定されないが、1つ以上の反応器、反応器予熱器(複数可)、モノマー-反応器冷却デバイス(複数可)、二次圧縮機(複数可)(またはハイパー圧縮機(複数可))、一次圧縮機(複数可)、および/またはブースタ圧縮機(複数可)を含む。
「反応器構成」という用語は、本明細書で使用される場合、ポリマーを重合するために使用される、1つ以上の反応器と、任意選択的に、1つ以上の反応器予熱器とを指す。かかる反応器としては、オートクレーブ反応器(複数可)、管状反応器(複数可)、およびオートクレーブと管状反応器との組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。
「反応器の入口圧力」もしくは「反応器入口圧力」という用語、または同様の用語という用語は、本明細書で使用される場合、第1の反応ゾーンの第1の入口での圧力レベルを指す。「予熱器の入口圧力」もしくは「予熱器入口圧力」という用語、または同様の用語という用語は、本明細書で使用される場合、予熱器前面での圧力レベルを指す。
「反応ゾーン」という用語は、本明細書で使用される場合、フリーラジカル、またはフリーラジカルへと解離する、かつ/あるいはフリーラジカルを生成する構成成分の添加によって、重合反応が開始または再開される、反応器におけるゾーンを指す。典型的には、反応媒体は、反応器の周囲のジャケットを通って流れる熱伝達媒体によって加熱および/または冷却される。反応ゾーンはまた、補給および/もしくはリサイクルされたエチレン、ならびに/またはフリーラジカル、もしくはフリーラジカルへと解離するおよび/もしくはフリーラジカルを生成する成分の添加によって開始され得る。本明細書で使用される「第1の反応ゾーン」という用語は、ラジカル、ならびに/またはラジカルへと解離するおよび/もしくはラジカルを生成する成分の添加によって重合が開始される、第1の反応ゾーンを指す。第1の反応ゾーンは、ラジカル、ならびに/またはラジカルに解離するおよび/もしくはラジカルを発生させる構成成分、さらに任意選択的に、補給ならびに/またはリサイクルされたエチレンおよび/もしくはコモノマー(複数可)の新たな供給が存在する点で終端する。
「予熱器(preheaterまたはpre-heater)」という用語は、ハイパー圧縮機システムから排出されたエチレン系供給流が所望の開始温度(通常60C~160C)に加熱される、管状反応器の初期部分を指す。「予熱器前面」という語句は、予熱器への第1の注入点を指す。
「第1の反応ゾーン」という用語は、本明細書で使用される場合、予熱器から下流に位置する。第1の反応ゾーンは、第1の開始剤系が注入される場所から始まり、次の開始剤系が注入される場所で終わる。
「反応ゾーンの最高温度」または「ピーク温度」という語句は、本明細書で使用される場合、反応ゾーン、例えば、オートクレーブ反応ゾーン(典型的には、最高ゾーン温度と表記される)、管状反応ゾーン(典型的には、ピーク温度と表記される)で測定される最高温度を指す。
「供給物」、または「供給流(feed flow)」、または「供給流(feed stream)」という用語は、本明細書で使用される場合、入口で反応ゾーンに添加される補給および/またはリサイクル構成成分(例えば、エチレン、開始剤、CTA、および/または溶媒)を指す。
「エチレン系供給流(ethylene-based feed flow)」、もしくは「エチレン供給流(ethylene feed stream)」、もしくは「エチレン系供給物(ethylene based feed)」、もしくは「エチレン系供給流(ethylene based feed stream)」、もしくは「エチレン供給流」という用語、または同様の用語は、本明細書で使用される場合、反応器システムへの供給流を指し、供給流中の全ての構成成分のモル量に基づいて、過半量でエチレンを含有する。任意選択的に、より多くの連鎖移動剤、コモノマー、他のプロセス構成成分(例えば潤滑油、溶媒など)、および/または不純物(例えば、開始剤分解生成物)のうちの1つが供給流中に存在し得る。「総エチレン系供給流」という用語、もしくは「総エチレン流」、または同様の用語は、本明細書で使用される場合、反応器系に供給される全てのエチレン系供給流の合計を指す。
「エチレン系供給構成成分」という用語、または同様の用語は、本明細書で使用される場合、エチレン(補給および/またはリサイクル)、ならびに任意選択的にCTA(補給および/またはリサイクル)、溶媒(補給および/またはリサイクル)、コモノマー(複数可)(補給および/またはリサイクル)、および/または他の構成成分(例えば、限定されないが補給および/またはリサイクル潤滑油(複数可)、酸化防止剤(複数可)、エタン、メタン、および/または開始剤解離生成物を含む)を指す。
表記「φエチレン主流、予熱器前面」=「予熱器前面」での注入部で測定されたエチレン系供給流量(kg/時)であり、「予熱器前面での注入部」という語句は、本明細書で使用される場合、予熱器への第1の注入点を指す。
表記
Figure 0007171628000006
とは、本明細書で使用される場合、Lから上流で予熱器に注入される補給CTA(純粋なCTA系、エチレンなし)流(複数可)の合計を指す。表記
Figure 0007171628000007
とは、本明細書で使用される場合、Lから上流で予熱器に注入される補給CTA(純粋なCTA系、エチレンなし)流(複数可)の合計を指す。
「補給CTA系」という用語は、本明細書で使用される場合、高圧重合プロセスで転化および/または損失したCTAを補うのに必要な、典型的には生成物のメルトインデックスを制御または変更するのに必要なCTAの供給流を指す。ここで、「補給CTA」は、典型的には、補給CTA系の総重量に基づいて、例えば≦3000ppmの水、≦100ppmの他の不純物などの少量の不純物を含有する。補給CTA系は、補給CTA系の総重量に基づいて、≦1ppmのエチレンを含有するか、またはエチレンを全く含有しない。補給CTA系としては、単一のCTA、または2つ以上のCTAの混合物が挙げることができる。CTA系は、ラジカルを含有する成長中のポリマー分子に水素原子を移動させることができる成分を含み、CTA分子上にラジカルが形成され、次にそれが新しいポリマー鎖を開始することができる。CTAは、テロゲンまたはテロマーとしても知られている。
「CTA活性」または「連鎖移動活性係数(CsまたはCs値)」という用語は、本明細書で使用される場合、基準圧力(1360atm)および基準温度(130℃)での、CTA系の「連鎖移動の速度」対「エチレン伝播の速度」の比を指す。参考文献Mortimerを参照されたい。「補給CTA系のCTA活性は、構成成分のモル加重組成Csを使用して計算される。例えば、CTA A、CTA B、およびCTA Cを含有する補給CTA系では、この系のCTA活性は、次のように計算される:CTA Aは0.3のCsおよび0.2のモル分率、CTA Bは0.05のCsおよび0.2のモル分率、CTA Cは0.01のCsおよび0.06のモル分率。補給CTA系のCTA活性Csは、0.3*0.2+0.05*0.2+0.01*0.6=0.076である。いくつかの連鎖移動剤の連鎖移動定数(Cs)値は、以下の表Aに示され、示される連鎖移動剤の130℃および200℃、ならびに1360atmで、Mortimerにより誘導される連鎖移動定数(Cs)を示している。
Figure 0007171628000008
表A:参考文献1~3の130℃、または200℃、および1360atmでMortimerによって測定されたCs値、ならびに誘導された活性エネルギー
「圧縮補給CTA系」という用語は、本明細書で使用される場合、CTA系の圧力が≧予熱器内の圧力であるように、圧縮力を受けるCTA系を指す。典型的な圧力としては、≧2000、または≧2200、または≧2500バールかつ≦3000バールが挙げられる。「予熱器の内径Di」というは、本明細書で使用される場合、次の等式によって定義される:Di=√{(4×φ)/(π×v)}、式中、φは予熱器に供給されるエチレン系供給流(この流れは、予熱器に供給されるエチレン主流と総補給CTAの合計である)の体積[m/秒]であり、vは、予熱器へのエチレン系供給流の速度[m/秒]である。
「位置L、CoV0、Liでの初期変動係数」という用語は、本明細書で使用される場合、以下の等式によって定義される:
CoV0,Li=(φエチレン主流,Li/φ補給CTA系,Li0.5
ただし、
Figure 0007171628000009
であり、φ補給CTA系、Liは、場所Lで反応器システムに注入される補給CTA流[kg/時]である。
「開始剤混合物」という用語は、本明細書で使用される場合、重合を開始するために重合プロセスに添加される、単一の開始剤または開始剤の混合物を指す。LDPE管状技術では、開始混合物は、異なる0.1時間半減期温度を有する2つ以上の単一の開始剤を含み得る。典型的には、開始剤系は、低温開始剤、中温開始剤、および/または高半減期温度開始剤を含む。ここで、「温度」とは、必要な半減期での「開始温度」を指す。
「第1の開始剤混合物」という用語は、本明細書で使用される場合、予熱器から下流の第1の注入点で反応器システムに注入される開始剤混合物を指す。
本明細書において使用される「組成物(composition)」という用語は、組成物を構成する材料の混合物、ならびに組成物の材料から形成される反応生成物および分解生成物を含む。
一次圧縮機システム(一次)」または「一次圧縮機システム」という用語は、本明細書で使用される場合、次の、a)補給流入エチレン、および/またはb)ブースタから来る低圧リサイクル、および/またはc)リサイクルされた圧縮機充填漏れを、各々ハイパー圧縮機システムの入口側で必要とされる圧力レベルに圧縮する装置を指す。この圧縮は、1つまたは多数の圧縮段で行うことができ、中間冷却と組み合わせることができる。一次圧縮機システムは、単一または複数の圧縮機フレームからなり得て、ブースタ圧縮機フレーム(複数可)と潜在的に組み合わせ得る。
「ハイパー圧縮機システム」または「二次圧縮機システム」は、本明細書で使用される場合、例えば、a)HPR(高圧リサイクル)から来るエチレン系構成成分、および/またはb)各々が一次圧縮機システムから来るエチレン系構成成分、のうちの少なくとも1つである供給流を、各々その入口圧力で反応器に供給するのに必要な圧力レベル、またはその入口圧力で予熱器に供給するのに必要な圧力レベルまで圧縮する装置を指す。この圧縮は、1つまたは多数の圧縮段で行うことができ、中間冷却と組み合わせることができる。ハイパー圧縮機システムは、典型的には、往復動式プランジャ圧縮機を備え、単一または複数の圧縮機フレーム(複数可)からなり得る。「ハイパー圧縮機スループット」という用語は、本明細書で使用される場合、圧縮されて反応器構成に供給される供給構成成分、例えばエチレン系供給構成成分の正味量を指す。ハイパー圧縮機スループットは、吸入側での供給構成成分、例えばエチレン系構成成分の圧縮体積および密度に相関する。二次圧縮機の吸入側の圧力および温度条件は、圧縮されるべき供給成分、例えばエチレン系成分の密度を定義する。「ハイパー圧縮機の吸入部」という用語は、エチレン補給およびCTA系の所与の組成物を含むエチレン系流を、第1の圧縮段階の少なくともシリンダーへの入口に分配する、ハイパー圧縮機の入口側の場所を指す。「ハイパー圧縮機の排出部」という用語は、エチレン補給およびCTA系の所与の組成物を含むエチレン系流を、予熱器および反応ゾーンに分配する、ハイパー圧縮機の出口の場所を指す。
「ブースタ圧縮機(ブースタ)」または「ブースタ圧縮機システム」とは、本明細書で使用される場合、次の、a)LPS(低圧分離器)から来る低圧リサイクル、およびb)任意選択的に、リサイクルされた圧縮機充填漏れを、各々一次圧縮機システムの入口側で必要とされる圧力レベルに圧縮する装置である。この圧縮は、1つまたは多数の圧縮段で行うことができ、中間冷却と組み合わせることができる。ブースタは、単一または複数の圧縮器フレームからなり得、一次圧縮器フレーム(複数可)と潜在的に組み合わせ得る。
エチレン系供給流(「補給エチレン」)を参照する場合の「補給エチレン」という用語は、外部供給源(複数可)から提供される反応物質を指し、リサイクルされた供給源(複数可)から内部的に提供されるものではない。補給エチレンは、重合によって消費された、かつ/あるいは、例えばプロセスからのエチレンパージを通じて損失されたエチレン、およびポリマー中の残留エチレンを補うために使用することができる。
「リサイクルされる」という用語は、反応物質(すなわち、「リサイクルされるエチレン」、「リサイクルされるCTA」)に関して本明細書で使用される場合、高圧分離器(複数可)および/または低圧分離器(複数可)においてポリマーから分離され、反応器に戻される/圧縮される未反応反応物質を指す。「高圧リサイクル」という用語は、本明細書で使用される場合、高圧分離器(複数可)のガス状排出で分離される、エチレン、CTA、入口流からの不純物、解離構成成分開始剤、溶媒などの未反応反応物質を指す。典型的には、パージ流をHPRから採取して、重合プロセスにおける不活性成分(複数可)および/または低反応成分の蓄積を防止する。本明細書で使用される「低圧リサイクル」という用語は、エチレン、CTA、入口流からの不純物、解離成分開始剤、低圧分離器(複数可)のガス上排出中で分離された溶媒などの未反応反応物質を指す。
「上流」という用語は、本明細書で使用される場合、基準点の前の反応器システムでの位置を指す。例えば、予熱器は、第1の開始剤注入点の上流に位置する。同様に、ハイパー圧縮機システムは、予熱器と第1の反応ゾーンとの両方の上流に位置する。「下流」という用語は、本明細書で使用される場合、基準点の後の反応器システムでの位置を指す。例えば、第1の反応ゾーンは、予熱器の下流に位置する。
本明細書で使用される場合、「ポリマー」という用語は、同じまたは異なる種類に限らず、モノマーを重合することによって調製された化合物を指す。したがって、ポリマーという一般名称は、ホモポリマーという用語(微量の不純物がポリマー構造に組み込まれ得るという理解の下に、唯一の種類のモノマーから調製されるポリマーを指す)、および以下に定義される「インターポリマー」という用語を包含する。微量の不純物が、ポリマー内に、および/またはポリマー内部に組み込まれてもよい。微量の不純物は、連鎖移動活性を示す、開始剤残留物および他の構成成分、例えば、潤滑油、溶媒などを含み得る。
「エチレン系ポリマー」という用語は、本明細書で使用される場合、ポリマーの重量に基づいて、50重量%、または過半量の重合エチレンと、任意選択的に、少なくとも1つのコモノマーとを含むポリマーを指す。「エチレン系コポリマー」という用語は、コポリマーの重量に基づいて過半量の重合エチレンと、唯一のモノマー種としてコモノマーとを含むコポリマーを指す。
「含む(comprising)」、「含む(including)」、「有する(having)」という用語、およびそれらの派生語は、任意の追加の構成要素、工程、または手順の存在を、それらが具体的に開示されているか否かにかかわらず、除外することを意図するものではない。いかなる疑義も避けるために、用語「含む」の使用を通じて主張される全ての組成物は、矛盾する記載がない限り、任意の追加の添加剤、補助剤、またはポリマー化合物であるかにかかわらず化合物を含み得る。対照的に、「~から本質的になる(consisting essentially of)」という用語は、操作性に必須ではないものを除いて、あらゆる後続の記載の範囲から、いかなる他の成分、ステップ、または手順も除外する。「からなる」という用語は、具体的に規定または列挙されていない任意の構成要素、工程、または手順を除外する。
試験方法
メルトインデックス-メルトインデックス、すなわちI2を、ASTM D1238、条件190℃/2.16kgに従って測定し、10分当たりの溶出したグラムで報告した。I10をASTM D1238、条件190℃/10kgに従って測定し、10分当たりの溶出量をグラムで報告した。密度:密度測定のための試料を、ASTM D1928に従って調製する。試料は、190℃および30,000psiで3分間、次いで(21℃)および207mPaで1分間プレスする。ASTM D792、方法Bを使用して、サンプルをプレスしてから1時間以内に測定を行った。
実験
従来の補給CTA注入LDPE管状プロセスに使用したプロセスフロー図(図1a)
補給CTAの従来の注入を用いたLDPEプロセスに使用される高圧ポリエチレンのプロセスフロー図が、図1aに示されている。エチレン系供給流(ライン1)は、反応器区画の後に位置し、本明細書では示されていない、高圧および低圧分離器からリサイクルされた未反応エチレン、未反応CTAで構成される。プロセス流はまた、補給エチレン、補給CTA、過酸化物の解離からの化学構成成分、溶媒、および他の不純物も含む。低圧リサイクルからのエチレン系流は、補給エチレンと混合され、最終供給物がブースタおよび一次圧縮機システムによって圧縮されることに留意されたい。エチレン系供給流は、最高4000バールの多段階ハイパー圧縮機システムで圧縮される。排出流(ライン4)は、反応器の前面(ライン5)および側面(ライン6)に送られる。過酸化物/開始剤の混合物は、異なる位置で反応器に注入されるため、複数の反応ゾーンが生じる。図1aでは、第1の過酸化物は、ハイパー排出流から下流で注入される。補給CTAは、位置Lで、ハイパー圧縮機システムの第1段階の吸入部で(ライン1に)注入される。任意選択的に、ハイパー圧縮機システムの中間段階で(ライン2に)反応器システムに補給CTAを注入するか、またはハイパー圧縮機システムの吸入部で(予熱器から上流のライン5に)CTA補給を注入してもよい。任意選択的に、補給CTAを、第1の開始剤(開始剤混合物)とブレンドし、第1の反応ゾーン(位置Lのライン7)に注入してもよい。このスキームでは、反応器は、4つの反応ゾーンで構成され、それぞれ反応器の前面および側面にエチレン系供給流が分配される。より多くのPO(過酸化物)注入ノズルを導入することによって、より多くの反応ゾーンを達成することができる。
従来の補給CTA注入LDPE管状プロセスに使用したプロセスフロー図(図1b)
補給CTAの従来の注入を用いたLDPEプロセスに使用される高圧ポリエチレンのプロセスフロー図が、図1bに示されている。エチレン系供給流(ライン1)は、高圧および低圧分離器からリサイクルされた未反応エチレン、未反応CTAで構成されている。それらは、反応器区画の後に位置し、本明細書では示されていない。次いで、エチレン系供給流(ライン1)は、流れ2と流れ3とに均等に分割され、その後多段階ハイパー圧縮機システムの第1段階および第2段階に供給される。排出流(ライン6およびライン7)は、反応器に分配される。これはまた、補給エチレン、補給CTA、過酸化物の解離からの化学構成成分、溶媒、および他の不純物も含む。低圧リサイクルからのエチレン系流は、補給エチレンと組み合わせられ、ブースタおよび一次圧縮機システムによって圧縮されることに留意されたい。例えば、流れ6は、スプリッタバルブを通じて流れ8と流れ9とに分割され、それぞれ反応ゾーン1および2に送られるが、流れ7は第3の反応ゾーンに供給される。開始剤混合物は、異なる位置で反応器に注入されるため、複数の反応ゾーンが生じる。図1bでは、第1の過酸化物は、ハイパー排出流から下流で注入される。補給CTAは、位置Lで、ハイパー圧縮機システムの第1段階の吸入部で(ライン2に)注入される。任意選択的に、ハイパー圧縮機システムの中間段階で(ライン4に)反応器システムに補給CTAを注入するか、またはハイパー圧縮機システムの吸入部で(予熱器から上流のライン8に)CTA補給を注入してもよい。任意選択的に、補給CTAを、第1の開始剤(開始剤混合物)とブレンドし、第1の反応ゾーン(位置Lのライン10)に注入してもよい。このスキームでは、4つの反応ゾーンがあり、反応器の前面および側面に3つのエチレン系供給流が分配される。より多くのPO注入ノズルを導入することによって、より多くの反応ゾーンを達成することができる。
実施例IP1.1~IP1.4、IP2.1~IP2.4、およびIP3.1~IP3.4、CP1.1~CP1.4、およびCP2.1~CP2.4に使用されるプロセスフロー図(図2)
実施例IP1.1~IP1.4、IP2.1~IP2.4、およびIP3.1~IP3.4、CP1.1~CP1.4、およびCP2.1~CP2.4に使用される高圧ポリエチレンのプロセスフロー図が、図2に示されている。エチレン系供給流(ライン1)は、高圧および低圧分離器からリサイクルされた未反応エチレン、未反応CTAを含む。高圧および低圧分離器は、反応器区画の後に位置し、本明細書には示されていない。これはまた、補給エチレン、過酸化物の解離からの化学構成成分、溶媒、および他の不純物も含む。低圧リサイクルからのエチレン系流は、補給エチレンと混合され、ブースタおよび一次圧縮機システムによって圧縮されることに留意されたい。次いで、エチレン系供給流は最高4000バールの多段階ハイパー圧縮機システムで圧縮される。排出流(ライン4)は、反応器の前面(ライン5)および側面(ライン6)に送られる。開始剤混合物は、異なる位置で反応器に注入されるため、複数の反応ゾーンが生じる。図2では、第1の過酸化物は、ハイパー排出流から下流で注入される。補給CTAは、第1の過酸化物注入位置から上流の場所であって、ハイパー圧縮機システムから下流の場所Lの予熱器に供給される。全てのCTAが第1の反応ゾーンに供給されることを示している。補給CTAは単一のCTAでも複数のCTAの混合物でもよく、LおよびLi、I=1、2、3など、2つ以上の位置で予熱器に注入することができる。このスキームでは、反応器は、4つの反応ゾーンで構成され、それぞれ反応器の前面および側面にエチレン系供給流が分配される。より多くのPO注入ノズルを導入することによって、より多くの反応ゾーンを達成することができる。
実施例IP1.5~IP1.8、IP2.5~IP2.8、およびIP3.5~IP3.8、CP1.5~CP1.8、およびCP2.5~CP2.8に使用されるプロセスフロー図(図3)
実施例IP1.5~IP1.8、IP2.5~IP2.8、およびIP3.5~IP3.8、CP1.5~CP1.8、およびCP2.5~CP2.8に使用される高圧ポリエチレンのプロセスフロー図が、図3に示されている。エチレン系供給流(ライン1)は、高圧および低圧分離器からリサイクルされた未反応エチレン、未反応CTAを含む。それらは、反応器区画の後に位置し、本明細書では示されていない。次いで、エチレン系供給流(ライン1)は、流れ2と流れ3とに均等に分割され、その後多段階ハイパー圧縮機システムの第1段階および第2段階に供給される。排出流(ライン6およびライン7)は、反応器に分配される。これはまた、補給エチレン、補給CTA、過酸化物の解離からの化学構成成分、溶媒、および他の不純物も含む。低圧リサイクルからのエチレン系流は、補給エチレンと組み合わせられ、ブースタおよび一次圧縮機システムによって圧縮されることに留意されたい。例えば、流れ6は、スプリッタバルブを通じて流れ8と流れ9とに分割され、それぞれ反応ゾーン1および2に送られるが、流れ7は第3の反応ゾーンに供給される。開始剤混合物は、異なる位置で反応器に注入されるため、複数の反応ゾーンが生じる。図3では、第1の過酸化物は、ハイパー排出流から下流で注入される。補給CTAは、第1の過酸化物注入位置から上流の場所であってハイパー圧縮機システムから下流の場所Lの予熱器に供給される。全てのCTAが第1の反応ゾーンに供給されることを示している。補給CTAは単一のCTAでも複数のCTAの混合物でもよく、LおよびLi、I=1、2、3など、2つ以上の位置で予熱器に注入することができる。このスキームでは、4つの反応ゾーンがあり、反応器の前面および側面に3つのエチレン系供給流が分配される。より多くのPO注入ノズルを導入することによって、より多くの反応ゾーンを達成することができる。
例えば、IP3.1~IP3.4、IP4.1~IP4.4を使用するプロセスフロー図(図4)
例えば、IP3.1~IP3.4、IP4.1~IP4.4を使用する高圧LDPEポリエチレンのプロセスフロー図が、図4に示されている。これは、図2に示されているプロセスと同様である。唯一の違いは、2つのCTA系が位置LおよびLで予熱器に注入されることである。より多くのCTA注入位置およびとCTA系を適用してもよい。
例えば、IP3.5~IP3.8、IP4.5~IP4.8を使用するプロセスフロー図(図5)
例えば、IP3.5~IP3.8、IP4.5~IP4.8を使用する高圧ポリエチレンのプロセスフロー図が、図5に示されている。これは、図2に示されているプロセスと同様である。唯一の違いは、2つのCTA系が位置LおよびLで予熱器に注入されることである。より多くのCTA注入位置およびとCTA系を適用してもよい。
Figure 0007171628000010
プロピレンは、CTAの機能性の他に、コモノマーとしても作用し、さらなるメチル分岐を生じる。これらのさらなるメチル分岐は、典型的にはポリマーの密度を0.001~0.004g/cc低下させる。さらに、コモノマー活性は、反応器の流路当たりの全体的な消費レベルを増加させるため、CTAおよびコモノマーとしての消費量を補うためにより多くのプロピレンを添加しなければならない。
参考文献:General:G.Luft,Chem.-Ing.-Tech.,Hochdruck-Polyaethylen,Vol.51(1979)Nr.10,pages 960-969.Peroxide efficiency:T.van der Molen et al.,Ing.Chim.Ital,“Light-off”temperature and consumption of 16 initiators in LDPE production,Vol.18,N.1-2,Feb 1982,pages 7-15。連鎖移動活性およびコモノマー反応性スキームのデータは、次に記載されている:P.Ehrlich,G.A.Mortimer,Fundamentals of the free radical polymerization of ethylene,Adv.PolymerSci.,Vol.7,386-448(1970)、G.Mortimer,Journal of Polymer Science:Part A-1、Chain transfer in ethylene polymerization;Vol.4,p881-900(1966)、G.Mortimer,Journal of Polymer Science:Part A-1,Chain transfer in ethylene polymerization.PartIV.Additional study at 1360 atm and 130℃;Vol.8,p1513-1523(1970)、G.Mortimer,Journal of Polymer Science:Part A-1,Chain transfer in ethylene polymerization.Part V.The effect of temperature;Vol.8,p1535-1542(1970)、G.Mortimer,Journal of Polymer Science:Part A-1,Chain transfer in ethylene polymerization Part V.The effect of pressure,Vol.8,p1543-1548(1970)、およびG.Mortimer,Journal of Polymer Science:Part A-1,Chain transfer in ethylene polymerization VII.Very reactive and depletable transfer agents,vol 10,pp.163-168(1972).S.Goto et al.,Journal of Applied Polymer Science:Applied Polymer Symposium,36,21-40,1981(Title:Computer model for commercial high pressure polyethylene reactor based on elementary reaction rates obtained experimentally)に記載されるLDPE模擬実験モデルを参照されたい。
本発明のIP4.1の計算例
(i)Lでの補給CTA系(Cs=0.0072)は、総補給CTA系流のうちの60重量%の流量を有し、したがって、残りの補給CTA系(Cs=0.33)(総補給CTA系流のうちの40重量%)は、Lで補給CTA系を提供すると想定する。総補給CTA系(複数可)流量は、補給CTA系、L2と同じ活性(Cs=0.33)を有すると想定する。
補給CTA系、L2と補給CTA系、L1とのCs比:
Cs=(C,CTA、L2/C,CTA、L1)=0.33/0.0072=45.83
補給CTAL1(Cs=0.0072):
φCTA系,L1=φ総補給,CTA系×60重量%×RCs=50×60重量%×45.83=1375(kg/時)
補給CTA系、L2(Cs=0.33で):
φCTA系,L2=φ総補給,CTA系×(1-60重量%)=50×(1-0.6)=20(kg/時)
場所Lでのエチレン主流:
φエチレン、主流、L1エチレン、予熱器+φCTA系、L2=20,000+2=20,020(kg/時)
場所L2でのエチレン主流:
φエチレン、主流、L2エチレン、予熱器=20,000(kg/時)、
CoV0、L1、およびCoV0、L2の計算:
CoV0、L1=√(φエチレン、主流、L1/φCTA系,L1)=√(20,020(kg/時)/1375(kg/時))=3.8
CoV0、L2=√(φエチレン、主流、L2/φCTA系、L2)=√(20,000(kg/時)/20(kg/時))=31.6
=145*D予熱器、およびL2=250*D予熱器でのCoVの計算。
logCoVL1=log(CoVo)L1-0.0023×(L-L)/D予熱器=log(3.8)-0.023*145=-2.65(<-1.30)、
logCoVL2=log(CoVo)L2-0.0023*(L-L)/D予熱器=log(31.6)-0.023*250=-4.07(<-1.30)。
表2は、比較例CP1.1~CP2.8のエチレン系供給流および補給CTA系を表している。エチレン系供給流は、反応器全体に50/50/0/0および25/25/50/0(4つの反応ゾーン)で分配される。プラント規模(ハイパースループット)は、40,000kg/時~300,000kg/時に変動する。計算されたポリマーは、0.2~20g/10分のメルトインデックスを有する。スループットの増加により、同じメルトインデックス生成物の補給CTA系流の増加が生じるであろうことに留意されたい(表2の反応器システムに注入された総補給CTA流参照)。この例では、プロピオンアルデヒドを主なCTAとして使用し、0.33の活性と20%の転化率を有する。補給CTA系は、第1の開始剤(開始剤混合物)注入(位置L)から上流の位置Lで、または(L-L)/D予熱器=100(CP1.1~CP1.8)、もしくは(L-L)/D予熱器=1500(CP2.1~CP2.8)の無次元距離で、予熱器に注入される。
表3は、発明例IP1.1~IP2.8のプロセス入力流(エチレン系流および補給CTA系)を示している。それらの例では、補給CTA系は、第1の開始剤注入(位置L)から上流の、位置Lで予熱器区画に注入され、(L-L)が、等式(1)に示される次の関係を満たす:145≦(L-L)/D予熱器≦1000(等式1)。表4は、発明例IP3.1~IP4.8に使用される。それらの例では、2つの補給CTA系は、各々第1の開始剤注入(位置L)から上流の、位置LおよびLで予熱器に注入されており、(L-L)および(L-L)が、等式(2)に示される次の関係を満たす:145≦(L-L)/D予熱器≦(L-L)/D予熱器≦1000(等式2)。
発明例IP3.8~IP3.1は、位置LおよびLでの2つの補給CTA系注入を示し、ここでは同じ補給CTA系(CS=0.33)を使用した。それらの場合、位置Lでの補給CTA系は、ある特定のメルトインデックス生成物を生成するために反応器システムが必要とする総補給CTA系(複数可)のうちの、少なくとも51重量%を構成するべきであることに留意されたい。発明例IP4.1~4.8は、n-ブタン(Cs=0.0072、1%転化率)およびプロピオンアルデヒド(Cs=0.33、20%転化率)などの異なるCTA活性を有する、予熱器に注入される2つの異なる補給CTA系を示した。重要なのは、最も低い活性を有する補給CTA系を位置Lで予熱器に注入することが推奨されるが、高い度合いの混合を達成するために、可能な限り(場所Lから)短い距離で、より高いCTA活性を有する補給CTA系を位置Lで予熱器に注入することが推奨される。同様に、位置Li(i=3、4、5、nなど)でより多くの補給CTA系を予熱器に注入してもよく、各場所Liは、等式(3)を満たさなければならない:145≦(L-L)/D予熱器≦(L-L)/D予熱器≦(L-L)/D予熱器≦1000、(2≦i≦n)(等式3)。
さらに、Lで注入される補給CTA系とは異なり、Lから上流の場所で予熱器に注入される各補給CTA系では、これらの補給CTA系の各々の活性(Cs)は、下流位置で注入される各補給CTA系の活性(Cs)以上である。
乱流での混合品質
少なくとも1つの追加の流れ(小さな流量であり得る)の主流(高い流量)への混合品質を、(L-Li)/D比のような、初期変動係数(CoVo)と、無次元距離(L-Li)および管直径Dとの関数である、変動係数(CoV)によって評価する。LDPE管状技術では、初期変動係数は、以下の等式5
CoV0,Li=(φエチレン主流,Li/φ補給CTA系i,Li0.5 (等式5)
によって定義され、式中、“φエチレン主流,Li”は、場所Liで注入される補給CTA系を除外した、場所Liでのエチレン系供給流[kg/h]である。
“φ補給CTA系i,Li”は、場所Lで予熱器に注入される補給CTA系流[kg/h]である。工業的用途では、CoVは、等式6によって決定される。
logCoVLi=logCoV0,Li-logK×(L-Li)/予熱器≦-1.30 (等式6)
(L-L)が、第1の過酸化物注入(L)と、場所Lでの補給CTA系注入との間の距離であることに留意されたい。補給CTA系は、第1の過酸化物注入点(L)から上流で注入される。Diは、主流と補給CTA系流が注入される予熱器の内径である。K値は、混合パラメータである。乱流の場合、混合パラメータK=0.95。CoVが低いほど、予熱器を通る流れの混合品質がより良好である。商業的重合では、「0.01≦CoV≦0.05」で、流れの良好な混合が生じる。これは、予熱器の管断面からの全ての濃度測定の95%を示し、2%未満しか変動しない。したがって、K=0.95は商業的重合に使用される。K=0.95を用いると、等式6は、等式7:
logCoVLi=logV0,Li-0.0223×(L-Li)/予熱器≦-1.30 (等式7)となる。
比較CP1.1~CP2.8(図1Aおよび1B)
典型的な管状LDPE技術は、従来の補給CTA系注入を適用しており、補給CTA系は、一次圧縮機システム、および/またはハイパー圧縮機システムの吸入部、および/またはハイパー圧縮機システムの中間段階、および/またはハイパー圧縮機システムの排出部に注入され得る。それらの技術は、第1の開始剤混合物から解離したフリーラジカルと反応する前に、優れた流れの混合を生じる。しかしながら、補給CTAはまた、フリーラジカルを生成し得、ハイパー圧縮機システムへの早期重合が生じ、より多くの付着物を圧縮機システムに生じ、より多くのメンテナンス作業が必要である。さらに、ポリマーもまた、予熱器内側で形成され得、付着物の増加を生じ、したがって熱伝達効果を減少させる。エチレン系供給流は、所望の開始反応温度に加熱する必要があるので、より多くの加熱エネルギーまたはより長い予熱器の長さが必要となり、プロセスがより高価であることを示す。反応ゾーンに注入する前に、補給CTA系を第1の開始剤(開始剤混合物)とブレンドする場合、不十分な流れの混合を生じ、付着物が増加したコールドスポットが反応ゾーンに作り出されるであろう。また、CTAと開始剤とをブレンドすることにより、開始剤の効率も顕著に減少され得る。
比較CP1.1~CP1.8では、圧縮補給CTA系は、第1の開始剤位置(位置Lでの第1の反応ゾーン)から位置Lで予熱器に注入され、これは無次元距離(L-L)/D予熱器=100を示す。補給CTA系は、予熱器に注入される前に、予熱器の圧力に少なくとも等しい圧力に圧縮されることに留意されたい。表6に示され得るように、log(CoVL1)によって提示される混合品質は、-1.30超であるので、第1の開始剤位置Lで不完全な混合流を生じる。不完全な混合流は、コールドスポットを生じ、したがって反応ゾーンで多くの付着物が発生する。CP2.1~CP2.8の比較では、圧縮補給CTA系は、位置(L-L)/D予熱器=1500で予熱器に注入される。これは、完全な混合流の挙動を示す、log(CoVL1)<<-1.30を生じる。しかしながら、圧縮補給CTA系は、場所Lから非常に離れた距離Lで注入されるためである。したがって、より早期にポリマーが作製され、予熱器により多くの付着物が生じる。
本発明のIP1.1~IP2.8(予熱器に注入される1つの補給CTA系)
発明例IP1.1~IP2.8は、位置Lで予熱器に注入される1つの圧縮補給CTA系を示している。比「(L-L)/D予熱器」は、145~1000であり、予熱器での付着物が少ない完全な混合流を示している。(L-L)/D予熱器<145のとき不完全な混合流が起こり、(L-L)/D予熱器>1000のとき予熱器での付着物が多くなるであろう。詳細な計算については、表6を参照されたい。
本発明のIP3.1~IP3.8(予熱器に注入される2つの補給CTA系)
発明例IP3.1~3.8では、各々が同じCs値を有する2つの圧縮補給CTA系は、Lが、位置Liから上流である、位置LおよびLで予熱器に注入される。位置LおよびLは、次の関係を満たすことに留意されたい:145<(L-L)/D予熱器<(L-L2)/D予熱器<1000。それらの例では、位置LおよびLで予熱器に注入される圧縮補給CTA系は、同じ活性(Cs=0.33)を有する。第1の開始剤混合物注入前の最短距離で完全な混合流に到達するために、位置Lでの圧縮補給CTA系は、ある特定のメルトインデックス生成物を生成するための補給CTA系の必要な総量のうちの少なくとも51重量%であるべきことが推奨される。(L-L)距離を最小限に抑えることにより、予熱器に発生する付着物も最小限に抑えることができる。
本発明のIP4.1~IP4.8(予熱器に注入される2つの補給CTA系)
発明例IP4.1~IP4.8では、LがLから上流である、位置LおよびLで予熱器に注入される、2つの圧縮補給CTA系を使用する。それらの例では、位置LおよびLで予熱器に注入される圧縮補給CTA系は、異なるCTA活性を有する。可能な限り短い(L-Li)距離で完全な流れの混合品質に到達するためには、位置Lの圧縮補給CTA系はより低いCTA活性を有すべきであるが、最も高いCTA活性を有する圧縮補給CTA系は位置L(2≦i≦n)で注入されるべきであることが発見された。より高いCoV値を生じるより高いCs値には、(同じメルトインデックス生成物では)より低いCTA流が必要であろう。より高いCoV値は、log(CoV)値の増加をもたらし、したがって完全性の低い混合性能が生じるか、あるいはより長いLからの距離を必要とし、したがって予熱器により多くの付着物が発生する。補給CTA注入と第1の開始剤混合物注入との間の距離は、予熱器でのエチレン系供給流速を約10m/秒と想定して計算する。詳細な計算は、表6および表7に見ることができる。log(CoV)への、log(CoV)および(L-L)/D予熱器の影響が、図6および図7に示されている。さらに、予熱器への圧縮補給CTA系注入のデモンストレーションは、図8に見ることができる。
流れの混合性能および予熱器の熱伝導を改善するために、圧縮補給CTA系を予熱器および反応ゾーンへの注入する、第1の過酸化物注入部からのある特定の位置が、発見されている。145<(L-L)/D予熱器<1000が満たされる距離である場所Lで圧縮補給CTA系を注入することにより、優れた混合挙動、ならびに予熱器および反応器で少ない付着物を生じることが発見されている(log(CoVLi)<-1.30)。複数の異なる補給CTA系が適用される場合、最も低いCs値を有する圧縮CTA系を場所Lに注入することが推奨されるが最も高いCs値を有するCTA系は、第1の開始剤混合物注入部から最長距離で予熱器に注入されるべきである。一方、同じ補給CTA系が複数位置に注入される場合、位置Lでの圧縮補給CTA系流は、生成物の特性を制御するために反応器システムに必要な総補給CTA系流のうちの少なくとも51重量%であるべきである。
Figure 0007171628000011
Figure 0007171628000012
Figure 0007171628000013
Figure 0007171628000014
Figure 0007171628000015
Figure 0007171628000016
Figure 0007171628000017
Figure 0007171628000018
Figure 0007171628000019
Figure 0007171628000020
なお、本発明は以下の態様を含みうる。
[1]ハイパー圧縮機システムと、管状反応器を含む反応器構成とを備える反応器システムでエチレン系ポリマーを形成するプロセスであって、
前記管状反応器が予熱器を備え、かつハイパー圧縮機システムから下流に位置しており、
前記プロセスは、少なくとも、
a)第1の開始剤混合物を、前記反応器に沿った位置Lで前記管状反応器に注入するステップと、
b)Lから上流の145*D 予熱器 ~1000*D 予熱器 の距離(L-L )の位置L で、圧縮補給CTA系を注入するステップであって、前記予熱器の内径は、D 予熱器 =メートルであり、L は前記予熱器に位置する、ステップと、
c)任意選択的に、1つ以上の追加の圧縮補給CTA系(複数可)を、L から上流の1つ以上の位置L 、L i+1 、…、L (2≦iおよび2≦n)で予熱器に注入するステップであって、各位置が、独立して、145*D 予熱器 ~1000*D 予熱器 の距離にあり、nが、L から上流の予熱器に注入される補給CTA系(複数可)の注入位置の総数に等しく、(L-L )が、各(L-Li)、(L-L i+1 )、…、(L-L )よりも少ない、ステップと、
d)少なくともエチレン、第1の開始剤混合物、およびステップb)の圧縮補給CTA系を含む反応混合物を、反応器構成で重合させて、エチレン系ポリマーを形成するステップと、を含み、
前記プロセスが、L で、次の関係を満たす対数変動係数(log(CoV ))を有し、
logCoV =logCoV 0,L1 - 0.0223×[(L-L )/D 予熱器 ]≦-1.30、
式中、145≦[(L-L )/D 予熱器 ]≦1000であり、
CoV 0,L1 =(φ エチレン主流,L1 /φ 補給CTA系,L1 0.5 であり、
式中、φ 補給CTA系,L1 は、位置L で予熱器に注入される補給CTA系流(kg/時)であり、
Figure 0007171628000021
式中、φ エチレン主流、予熱器前面 は、「予熱器前面」の注入部で測定されるエチレン系供給流(kg/時)であり、
Figure 0007171628000022
は、L から上流で予熱器に注入される補給CTA流(複数可)(kg/時)の合計であり、
ただしi=nの場合、“φ 補給CTA系Li,L1から上流 ”は、ゼロに等しく、予熱器への圧縮補給CTA系の追加注入がない場合、
Figure 0007171628000023
はゼロである、プロセス。
[2]1つ以上の追加の圧縮補給CTA系(複数可)が、ステップc)におけるように、1つ以上の位置L 、L i+i 、.L i+2 、L (2≦i、2≦n)で、前記予熱器に注入され、
前記プロセスは、各場所L 、L i+1 、Ln、(2≦i、2≦n)で、各i値が2~nの場合、以下の関係を満たす対数変動係数(CoV)を有し、
logCoV Li =logCoV 0,Li - 0.0223×[(L-L )/D 予熱器 ]≦- 1.30、
式中、145≦[(L-L )/D 予熱器 ]≦1000であり、
CoV 0,Li =(φ エチレン主流,Li /φ 補給CTA系,Li 0.5 であり、
Figure 0007171628000024
式中、φ エチレン主流、予熱器前面 は、予熱器前面の注入部で測定されるエチレン系供給流(kg/時)であり、
Figure 0007171628000025
は、L から上流で予熱器に注入される補給CTA流(kg/時)の合計であり、
ただしi=nの場合、“φ 補給CTA系Li+1,Liから上流 ”はゼロに等しく、
同じ補給CTA系が、各位置で前記予熱器に注入されるとき、L で前記予熱器に注入される補給CTA系の量は、前記予熱器に注入される補給CTA系の総量のうちの少なくとも51重量%であり、
で注入される前記補給CTA系とは異なり、L から上流の場所で前記予熱器に注入される各補給CTA系では、これらの補給CTA系の各々の活性(Cs)が、下流位置で注入される各補給CTA系の活性(Cs)以上である、上記[1]に記載のプロセス。
[3]前記プロセスは、高圧フリーラジカル重合プロセスである、上記[1]または[2]のいずれかに記載のプロセス。
[4]前記位置L で注入される圧縮補給CTA系は、≦1.0000のCTA活性を有する、上記[1]または上記[2]に記載のプロセス。
[5]CoVo 、L1 は、1~180である、上記[1]~[4]のいずれかに記載のプロセス。
[6]前記ハイパー圧縮システムから排出される総エチレン系供給流は、毎時40,000kg~毎時300,000kgである、上記[1]~[5]のいずれかに記載のプロセス。
[7](L-L )/D 予熱器 は、145~900である、上記[1]~[6]のいずれかに記載のプロセス。
[8]前記反応器構成は、前記管状反応器から下流に少なくとも1つのオートクレーブ反応器を備える、上記[1]~[7]のいずれかに記載のプロセス。
[9]圧縮補給CTA系は、前記位置Liで注入され、当該補給CTA系は、ケトン、アルコール、アルデヒド、飽和炭化水素、または不飽和炭化水素を含む、上記[1]~[8]のいずれかに記載のプロセス。
[10]エチレン転化率が、28%超である、上記[1]~[9]のいずれかに記載のプロセス。

Claims (10)

  1. ハイパー圧縮機システムと、管状反応器を含む反応器構成とを備える反応器システムでエチレン系ポリマーを形成するプロセスであって、
    前記管状反応器が予熱器を備え、かつハイパー圧縮機システムから下流に位置しており、
    前記プロセスは、少なくとも、
    a)第1の開始剤混合物を、前記反応器に沿った位置Lで前記管状反応器に注入するステップと、
    b)Lから上流の145*D予熱器~1000*D予熱器の距離(L-L)の位置Lで、圧縮補給CTA系を注入するステップであって、 予熱器 は、前記予熱器の内径であって、単位はメートル(m)であり、は前記予熱器に位置する、ステップと、
    c)任意選択的に、1つ以上の追加の圧縮補給CTA系(複数可)を、Lから上流の1つ以上の位置L、Li+1、…、L(2≦CTA系(複数可)の注入位置の総数に等しく、(L-L)が、各(L-Li)、(Liおよび2≦n)で予熱器に注入するステップであって、各位置が、独立して、145*D予熱器~1000*D予熱器の距離にあり、nが、Lから上流の予熱器に注入される補給-Li+1)、…、(L-L)よりも少ない、ステップと、
    d)少なくともエチレン、第1の開始剤混合物、およびステップb)の圧縮補給CTA系を含む反応混合物を、反応器構成で重合させて、エチレン系ポリマーを形成するステップと、を含み、
    前記プロセスが、Lで、次の関係を満たす対数変動係数(log(CoV))を有し、
    logCoV=logCoV0,L1 - 0.0223×[(L-L)/D予熱器]≦-1.30、
    式中、145≦[(L-L)/D予熱器]≦1000であり、
    CoV0,L1=(φエチレン主流,L1/φ補給CTA系,L10.5であり、
    式中、φ補給CTA系,L1は、位置Lで予熱器に注入される補給CTA系流(kg/時)であり、
    Figure 0007171628000026
    式中、φエチレン主流、予熱器前面は、「予熱器前面」の注入部で測定されるエチレン系供給流(kg/時)であり、
    Figure 0007171628000027
    は、Lから上流で予熱器に注入される補給CTA流(複数可)(kg/時)の合計であり、
    ただしi=nの場合、“φ補給CTA系Li,L1から上流”は、ゼロに等しく、予熱器への圧縮補給CTA系の追加注入がない場合、
    Figure 0007171628000028
    はゼロである、プロセス。
  2. 1つ以上の追加の圧縮補給CTA系(複数可)が、ステップc)におけるように、1つ以上の位置L i+1 i+2、L(2≦i、2≦n)で、前記予熱器に注入され、
    前記プロセスは、各場所L、Li+1、Ln、(2≦i、2≦n)で、各i値が2~nの場合、以下の関係を満たす対数変動係数(CoV)を有し、
    logCoVLi=logCoV0,Li - 0.0223×[(L-L)/D予熱器]≦- 1.30、
    式中、145≦[(L-L)/D予熱器]≦1000であり、
    CoV0,Li=(φエチレン主流,Li/φ補給CTA系,Li0.5であり、
    Figure 0007171628000029
    式中、φエチレン主流、予熱器前面は、予熱器前面の注入部で測定されるエチレン系供給流(kg/時)であり、
    Figure 0007171628000030
    は、Lから上流で予熱器に注入される補給CTA流(kg/時)の合計であり、
    ただしi=nの場合、“φ補給CTA系Li+1,Liから上流”はゼロに等しく、
    同じ補給CTA系が、各位置で前記予熱器に注入されるとき、Lで前記予熱器に注入される補給CTA系の量は、前記予熱器に注入される補給CTA系の総量のうちの少なくとも51重量%であり、
    で注入される前記補給CTA系とは異なり、Lから上流の場所で前記予熱器に注入される各補給CTA系では、これらの補給CTA系の各々の活性(Cs)が、下流位置で注入される各補給CTA系の活性(Cs)以上である、請求項1に記載のプロセス。
  3. 前記プロセスは、高圧フリーラジカル重合プロセスである、請求項1または2のいずれか一項に記載のプロセス。
  4. 前記位置Lで注入される圧縮補給CTA系は、≦1.0000のCTA活性を有する、請求項1または請求項2に記載のプロセス。
  5. CoVo、L1は、1~180である、請求項1~4のいずれか一項に記載のプロセス。
  6. 前記ハイパー圧縮システムから排出される総エチレン系供給流は、毎時40,000kg~毎時300,000kgである、請求項1~5のいずれか一項に記載のプロセス。
  7. (L-L)/D予熱器は、145~900である、請求項1~6のいずれか一項に記載のプロセス。
  8. 前記反応器構成は、前記管状反応器から下流に少なくとも1つのオートクレーブ反応器を備える、請求項1~7のいずれか一項に記載のプロセス。
  9. 圧縮補給CTA系は、前記位置Liで注入され、当該補給CTA系は、ケトン、アルコール、アルデヒド、飽和炭化水素、または不飽和炭化水素を含む、請求項1~8のいずれか一項に記載のプロセス。
  10. エチレン転化率が、28%超である、請求項1~9のいずれか一項に記載のプロセス。
JP2019571389A 2017-06-28 2018-06-26 エチレン系ポリマーを生成するための高圧フリーラジカル重合 Active JP7171628B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US201762526003P 2017-06-28 2017-06-28
US62/526,003 2017-06-28
PCT/US2018/039525 WO2019005812A1 (en) 2017-06-28 2018-06-26 HIGH PRESSURE FREE RADICAL POLYMERIZATIONS FOR PRODUCING ETHYLENE POLYMERS

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020526599A JP2020526599A (ja) 2020-08-31
JP7171628B2 true JP7171628B2 (ja) 2022-11-15

Family

ID=63080471

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019571389A Active JP7171628B2 (ja) 2017-06-28 2018-06-26 エチレン系ポリマーを生成するための高圧フリーラジカル重合

Country Status (8)

Country Link
US (1) US11072669B2 (ja)
EP (1) EP3645581B9 (ja)
JP (1) JP7171628B2 (ja)
KR (1) KR102572993B1 (ja)
CN (1) CN110770259B (ja)
BR (1) BR112019027598B1 (ja)
ES (1) ES2889762T3 (ja)
WO (1) WO2019005812A1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019034718A1 (en) 2017-08-17 2019-02-21 Basell Polyolefine Gmbh PROCESS FOR THE PREPARATION OF HOMOPOLYMERS OR ETHYLENE COPOLYMERS
WO2021202278A1 (en) * 2020-03-31 2021-10-07 Dow Global Technologies Llc Antifoulant and process

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20030206835A1 (en) 2001-12-19 2003-11-06 Donck Jan Cyriel Tubular polymerization reactors and polymers made therein
JP2013543025A (ja) 2010-09-30 2013-11-28 ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー 低密度ポリエチレンを製造するための重合プロセス
JP2015227456A (ja) 2009-11-11 2015-12-17 ボレアリス エージー 高圧法において製造されたポリオレフィンを含むポリマー組成物、高圧法及び物品
WO2016022225A1 (en) 2014-08-05 2016-02-11 Exxonmobil Chemical Patents Inc. Process for manufacturing ethylene polymers and using modifiers
JP2016186941A (ja) 2010-11-03 2016-10-27 ボレアリス エージー ポリマー組成物およびそれを含む電力ケーブル

Family Cites Families (30)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
BE607527A (ja) 1960-08-29 1900-01-01
US3917577A (en) 1968-09-20 1975-11-04 Basf Ag Continuous production of ethylene homopolymers
DE1795365A1 (de) 1968-09-20 1972-01-05 Basf Ag Verfahren zum kontinuierlichen Herstellen von AEthylenhomopolymerisaten
DE3227746A1 (de) 1982-07-24 1984-01-26 Basf Ag, 6700 Ludwigshafen Verfahren zur herstellung von polymerisaten des ethylens
DD276598A3 (de) 1988-04-12 1990-03-07 Leuna Werke Veb Verfahren zur einstellung und regelung der einsatzgasstroeme fuer mehrzonenrohrreaktoren
DE19829399A1 (de) 1998-07-01 2000-02-03 Buna Sow Leuna Olefinverb Gmbh Verfahren zur Herstellung von Ethylenhomo- und Ethylencopolymerisaten niederer Dichte
DE19926223A1 (de) 1999-06-10 2000-12-14 Elenac Gmbh Verfahren zur Herstellung von Ethylenhomo- und -copolymeren durch intensives Vermischen einer reaktiven Reaktionskomponente mit einem strömenden Fließmedium
ATE271075T1 (de) 2000-03-16 2004-07-15 Basell Polyolefine Gmbh Verfahren zur herstellung von polyethylen
RU2003107053A (ru) 2000-08-15 2004-09-20 Акцо Нобель Н.В. (NL) Использование триоксепанов в способе получения акриловых, стирольных и пэнп-смол с высоким содержанием вещества
US6596241B2 (en) 2001-12-19 2003-07-22 Exxonmobil Chemical Patents Inc Tubular polymerization reactors and polymers made therein
EP2027166B1 (de) 2006-05-23 2009-10-28 Basf Se Verfahren zur herstellung von ethylencopolymeren
JP5415289B2 (ja) 2007-03-09 2014-02-12 ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー 低密度ポリエチレンポリマーを生成するためのフリーラジカル開始剤系および高圧フリーラジカル重合法
CN102099385B (zh) * 2008-07-10 2015-01-07 北欧化工股份公司 一种聚合物的生产工艺以及用于电线电缆的聚合物
EP2621968B1 (en) * 2010-09-30 2017-09-20 Dow Global Technologies LLC Ethylene-based interpolymers and processes to make the same
EP2651987B1 (en) 2010-12-17 2016-09-21 Dow Global Technologies LLC Ethylene-based polymers and processess to make the same
US9120880B2 (en) * 2011-10-19 2015-09-01 Dow Global Technologies Llc Polymerization processes with fresh ethylene distributions for preparation of low density ethylene-based polymers
KR102057264B1 (ko) 2011-11-23 2019-12-19 다우 글로벌 테크놀로지스 엘엘씨 넓은 분자량 분포 및 낮은 추출가능물을 갖는 저밀도 에틸렌-계 중합체
KR20200124326A (ko) 2013-05-22 2020-11-02 다우 글로벌 테크놀로지스 엘엘씨 개선된 용융 강도, 출력 및 기계적 특성을 갖는 저밀도 에틸렌계 조성물
BR112015027947B1 (pt) 2013-05-22 2022-01-18 Dow Global Technologies Llc Composição, artigo e método para formar a composição
JP6374956B2 (ja) 2013-05-22 2018-08-15 ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー 高溶融強度を有する低密度エチレン系ポリマーを含有する組成物及びそれから形成されるフィルム
WO2015094566A1 (en) 2013-12-19 2015-06-25 Dow Global Technologies Llc Tubular low density ethylene-based polymers with improved balance of extractables and melt elasticity
ES2874999T3 (es) * 2013-12-26 2021-11-08 Dow Global Technologies Llc Polímeros basados en etileno formados usando polienos asimétricos
WO2015100351A1 (en) * 2013-12-26 2015-07-02 Dow Global Technologies Llc Processes to improve reactor stability for the preparation of ethylene-based polymers using asymmetrical polyenes
CA2854847C (en) 2014-06-19 2021-02-09 Nova Chemicals Corporation Mitigation of wax levels in the high pressure low density polyethylene process
SG11201705241QA (en) 2014-12-30 2017-07-28 Dow Global Technologies Llc Process to control output and quality of ethylene-based polymer formed by high pressure free radical polymerization
JP6823647B2 (ja) 2015-09-28 2021-02-03 ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー ゲル数が減少し、反応器汚損が少ないエチレン系ポリマーを生成する方法
EP3168238A1 (en) 2015-11-10 2017-05-17 Dow Global Technologies LLC Ethylene-based polymers formed by high pressure free radical polymerizations
EP3168239A1 (en) 2015-11-10 2017-05-17 Dow Global Technologies LLC High pressure free radical polymerizations
EP3420026A1 (en) 2016-02-23 2019-01-02 Dow Global Technologies LLC Ethylene-based polymers and processes to make the same
KR102309046B1 (ko) 2016-05-18 2021-10-07 다우 글로벌 테크놀로지스 엘엘씨 에틸렌계 중합체 및 이의 제조 방법

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20030206835A1 (en) 2001-12-19 2003-11-06 Donck Jan Cyriel Tubular polymerization reactors and polymers made therein
JP2015227456A (ja) 2009-11-11 2015-12-17 ボレアリス エージー 高圧法において製造されたポリオレフィンを含むポリマー組成物、高圧法及び物品
JP2013543025A (ja) 2010-09-30 2013-11-28 ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー 低密度ポリエチレンを製造するための重合プロセス
JP2016186941A (ja) 2010-11-03 2016-10-27 ボレアリス エージー ポリマー組成物およびそれを含む電力ケーブル
WO2016022225A1 (en) 2014-08-05 2016-02-11 Exxonmobil Chemical Patents Inc. Process for manufacturing ethylene polymers and using modifiers

Also Published As

Publication number Publication date
CN110770259B (zh) 2022-05-27
BR112019027598B1 (pt) 2023-05-02
EP3645581B1 (en) 2021-07-21
CN110770259A (zh) 2020-02-07
JP2020526599A (ja) 2020-08-31
BR112019027598A2 (pt) 2020-07-07
US11072669B2 (en) 2021-07-27
KR20200024228A (ko) 2020-03-06
EP3645581A1 (en) 2020-05-06
US20200140580A1 (en) 2020-05-07
WO2019005812A1 (en) 2019-01-03
ES2889762T3 (es) 2022-01-13
EP3645581B9 (en) 2022-07-06
KR102572993B1 (ko) 2023-09-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6141288B2 (ja) 低密度エチレン系ポリマー調製のための新しいエチレンの分配を有する重合プロセス
US9718906B2 (en) Processes to form ethylene-based polymers using asymmetrical polyenes
KR102403518B1 (ko) 에틸렌계 중합체를 제조하기 위한 고압, 자유 라디칼 중합
CN108026189B (zh) 用于生产具有减少的凝胶数和低反应器结垢的乙烯类聚合物的方法
CN108473603B (zh) 由高压自由基聚合形成的乙烯类聚合物
EP3313903B1 (en) Ethylene-based polymers with low hexane extractables
EP3168239A1 (en) High pressure free radical polymerizations
JP2018532861A (ja) エチレン系ポリマーを生成するための高圧フリーラジカル重合
EP3317306B1 (en) Process for forming ethylene based polymers
KR102396251B1 (ko) 고압 자유 라디칼 중합에 의해 형성된 에틸렌계 중합체
JP2018500433A (ja) 高圧フリーラジカル重合によって形成されるエチレン系ポリマーの生成量及び品質を制御するためのプロセス
JP7171628B2 (ja) エチレン系ポリマーを生成するための高圧フリーラジカル重合
US10730977B2 (en) Process to make tubular ethylene based polymers with high G′ and broad MWD
US10730973B2 (en) Ethylene-based polymers with low hexane extractables and low densities

Legal Events

Date Code Title Description
RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20200213

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20200407

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210614

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220428

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220524

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220815

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20221004

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20221102

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7171628

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150