JP7170015B2 - 収納ケース - Google Patents

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Description

本発明は、収納ケースに関する。
従来、車体に取り付けられる収納ケースにおいて、収納ケースの本体に対し移動する係合部材を備え、係合部材が車体に係合することで、収納ケースが車体に固定される構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1では、係合部材は、収納ケースの本体に設けられるガイド溝内を摺動する。
特開2006-151273号公報
ところで、上記従来のような収納ケースでは、車両の走行による振動等の外力が係合部材に作用するため、係合部材を高い剛性で支持することが望まれる。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、収納ケースにおいて、係合部材を高い剛性で支持できるようにすることを目的とする。
収納ケースは、物品を収納可能な収納ケース本体と、前記収納ケース本体に配置される係合部材とを備え、前記係合部材が前記収納ケース本体に対し移動することで、車体に対する前記係合部材の係合及び係合解除が切り替えられる収納ケースにおいて、前記収納ケース本体よりも剛性が高い剛性部材が配置され、前記係合部材の移動をガイドするガイド部材が、前記剛性部材に固定されており、前記ガイド部材は、前記収納ケース本体の外面に立設されることを特徴とする。
収納ケースは、物品を収納可能な収納ケース本体と、前記収納ケース本体に配置される係合部材とを備え、前記係合部材が前記収納ケース本体に対し移動することで、車体に対する前記係合部材の係合及び係合解除が切り替えられる収納ケースにおいて、前記収納ケース本体よりも剛性が高い剛性部材が配置され、前記係合部材の移動をガイドするガイド部材が、前記剛性部材に固定されており、前記剛性部材は、前記収納ケース本体の内側に配置され、前記ガイド部材は、前記剛性部材に締結されていることを特徴とする。
収納ケースは、物品を収納可能な収納ケース本体と、前記収納ケース本体に配置される係合部材とを備え、前記係合部材が前記収納ケース本体に対し移動することで、車体に対する前記係合部材の係合及び係合解除が切り替えられる収納ケースにおいて、前記収納ケース本体よりも剛性が高い剛性部材が配置され、前記係合部材の移動をガイドするガイド部材が、前記剛性部材に固定されており、前記剛性部材、前記収納ケース本体、及び前記ガイド部材は、前記剛性部材と前記ガイド部材との間に前記収納ケース本体を挟んだ状態で、ガイド部材締結具によって共締めされることを特徴とする。
た、上述の構成において、前記係合部材は、前記係合部材の移動方向に延びる長孔を備え、前記ガイド部材は、前記長孔に挿通されても良い。
さらに、上述の構成において、前記収納ケース本体は、前記係合部材の移動をガイドするガイド溝を備え、前記係合部材は前記ガイド溝内に配置され、前記ガイド部材は、前記ガイド溝内に立設されても良い。
また、上述の構成において、前記ガイド溝は、前記係合部材を両側方からガイドする一対の側壁部と、前記係合部材を上方からガイドする上壁部と、前記係合部材を下方からガイドする下壁部とを備え、前記下壁部は、下方に開放する開放部を備え、前記ガイド部材は、前記開放部から前記ガイド溝の外側に露出しても良い。
た、上述の構成において、前記剛性部材は、前記収納ケース本体の内面に沿う板材であっても良い。
さらに、上述の構成において、前記収納ケース本体を開閉可能に覆うリッドのロック及びロック解除の操作、及び、前記係合部材を移動させる操作の少なくともいずれかを行う操作機構が設けられ、前記操作機構は、前記剛性部材に固定されても良い。
また、上述の構成において、前記剛性部材、前記収納ケース本体、及び前記操作機構は、前記剛性部材と前記操作機構との間に前記収納ケース本体を挟んだ状態で、締結具によって共締めされても良い。
また、上述の構成において、前記係合部材、及び前記収納ケース本体の外側に配置された前記操作機構を外側から覆う化粧部材が設けられ、前記化粧部材は、前記収納ケース本体の内側から締結されても良い。
収納ケースは、物品を収納可能な収納ケース本体と、収納ケース本体に配置される係合部材とを備え、係合部材が収納ケース本体に対し移動することで、車体に対する係合部材の係合及び係合解除が切り替えられ、収納ケース本体よりも剛性が高い剛性部材が配置され、係合部材の移動をガイドするガイド部材が、剛性部材に固定されている。
この構成によれば、係合部材の移動をガイドするガイド部材が、収納ケース本体よりも剛性が高い剛性部材に固定されるため、高い剛性のガイド部材とすることができる。このため、高い剛性のガイド部材によって、係合部材を高い剛性で支持できる。
また、上述の構成において、ガイド部材は、収納ケース本体の外面に立設されても良い。
この構成によれば、ガイド部材を収納ケース本体に簡単に設けることができる。
また、上述の構成において、係合部材は、係合部材の移動方向に延びる長孔を備え、ガイド部材は、長孔に挿通されても良い。
この構成によれば、ガイド部材が、係合部材の長孔に挿通されて係合部材内に位置するため、ガイド部材をコンパクトに配置できるとともに、係合部材の移動を効果的にガイドできる。
さらに、上述の構成において、収納ケース本体は、係合部材の移動をガイドするガイド溝を備え、係合部材はガイド溝内に配置され、ガイド部材は、ガイド溝内に立設されても良い。
この構成によれば、ガイド溝及びガイド部材によって、係合部材を高い剛性で支持できる。また、ガイド部材をガイド溝内にコンパクトに配置できる。
また、上述の構成において、ガイド溝は、係合部材を両側方からガイドする一対の側壁部と、係合部材を上方からガイドする上壁部と、係合部材を下方からガイドする下壁部とを備え、下壁部は、下方に開放する開放部を備え、ガイド部材は、開放部からガイド溝の外側に露出しても良い。
この構成によれば、一対の側壁部、上壁部、及び下壁部によって、係合部材を高い剛性で支持できる。ガイド部材は、下壁部の開放部からガイド溝の外側に露出するため、開放部を介してガイド部材を容易にガイド溝に組み付けできる。
また、上述の構成において、剛性部材は、収納ケース本体の内側に配置され、ガイド部材は、剛性部材に締結されていても良い。
この構成によれば、剛性部材が収納ケース本体の内側に配置されるため、剛性部材を内側に隠して外観性を向上できるとともに、収納ケース本体の内側の剛性にも寄与する。
また、上述の構成において、剛性部材は、収納ケース本体の内面に沿う板材であっても良い。
この構成によれば、剛性部材を収納ケース本体の内側にコンパクトに配置でき、収納ケースの容量を大きく確保できる。
さらに、上述の構成において、収納ケース本体を開閉可能に覆うリッドのロック及びロック解除の操作、及び、係合部材を移動させる操作の少なくともいずれかを行う操作機構が設けられ、操作機構は、剛性部材に固定されても良い。
この構成によれば、操作機構が固定される剛性部材を利用して、ガイド部材を簡単な構成によって高い剛性で設けることができる。
また、上述の構成において、剛性部材、収納ケース本体、及び操作機構は、剛性部材と操作機構との間に収納ケース本体を挟んだ状態で、締結具によって共締めされても良い。
この構成によれば、剛性部材及び操作機構を、簡単な構造で収納ケース本体に剛性を持って固定できる。
また、上述の構成において、係合部材、及び収納ケース本体の外側に配置された操作機構を外側から覆う化粧部材が設けられ、化粧部材は、収納ケース本体の内側から締結されても良い。
この構成によれば、化粧部材の締結部が収納ケース本体の内側に隠れるため、外観性が良い。
また、上述の構成において、剛性部材、収納ケース本体、及びガイド部材は、剛性部材とガイド部材との間に収納ケース本体を挟んだ状態で、ガイド部材締結具によって共締めされても良い。
この構成によれば、剛性部材及びガイド部材を、簡単な構造で収納ケース本体に固定できる。
本発明の実施の形態に係る自動二輪車の左側面図である。 リアキャリアに取り付けられた収納ケースの左側面図である。 収納ケースを車幅方向の中央部で切断した断面図である。 キャリア本体部を後方側から見た図である。 図4のV-V断面図である。 操作機構、及び操作機構に関連する部品を前方側から見た斜視図である。 リッド操作レバーを取り外した状態で操作機構を後方から見た図である。 リッド操作レバー及び固定機構操作子を取り外した状態で操作機構を後方から見た図である。 図8のIX-IX断面図である。 図9の状態に対し、ケース固定機構を操作した状態を示す断面図である。 収納ケース本体の内側を前方側から見た斜視図である。 図5のXII-XII断面図である。 収納ケースの前部の構造を示す断面図である。 図2のXIV-XIV断面図である。 リアキャリアを上方から見た平面図である。 図15のXVI-XVI断面図である。 蓋部材操作ユニットを上方側から見た平面図である。
以下、図面を参照して本発明の一実施形態について説明する。なお、説明中、前後左右および上下といった方向の記載は、特に記載がなければ車体に対する方向と同一とする。また、各図に示す符号FRは車体前方を示し、符号UPは車体上方を示し、符号LHは車体左方を示す。
図1は、本発明の実施の形態に係る自動二輪車1の左側面図である。
自動二輪車1は、車体フレーム10と、車体フレーム10に支持されるパワーユニット11と、前輪2を操舵自在に支持するフロントフォーク12と、後輪3を支持するスイングアーム13と、乗員用のシート14とを備える車両である。
自動二輪車1は、乗員がシート14に跨るようにして着座する鞍乗り型車両である。シート14は、車体フレーム10の後部の上方に設けられる。
車体フレーム10は、車体フレーム10の前端部に設けられるヘッドパイプ15と、ヘッドパイプ15から後下方に延びるメインフレーム16と、メインフレーム16の後端部から下方に延びるセンターフレーム17と、ヘッドパイプ15においてメインフレーム16の下方の部分から後下方に延びるダウンフレーム18とを備える。
また、車体フレーム10は、センターフレーム17から後方に延びるシートフレーム19を備える。シート14は、シートフレーム19によって下方から支持される。
フロントフォーク12は、ヘッドパイプ15によって左右に操舵自在に支持される。ハンドル20は、フロントフォーク12の上端部に取り付けられる。
スイングアーム13は、ピボット軸21を介し、センターフレーム17に支持される。
パワーユニット11は、メインフレーム16の下方でダウンフレーム18とセンターフレーム17との間に配置され、車体フレーム10に固定される。
パワーユニット11の出力は、パワーユニット11の出力軸と後輪3とを接続する駆動力伝達部材22によって後輪3に伝達される。
自動二輪車1は、車体フレーム10及びパワーユニット11等によって構成される車体を覆う車体カバー23を備える。
自動二輪車1は、荷物等を取り付け可能なリアキャリア25を備える。リアキャリア25は、シート14の後方に配置され、シートフレーム19に固定される。リアキャリア25は、自動二輪車1の車体の一部である。
リアキャリア25は、板状のキャリア本体部25aと、キャリア本体部25aから前方に延出する左右一対のアーム状の取付部25bとを備える。リアキャリア25は、取付部25bを介してシートフレーム19に固定される。
図2は、リアキャリア25に取り付けられた収納ケース30の左側面図である。図3は、収納ケース30を車幅方向(左右方向)の中央部で切断した断面図である。
収納ケース30は、キャリア本体部25aの上面に、着脱可能に取り付けられる。収納ケース30には、小物やヘルメット等の物品を収納可能である。
収納ケース30は、キャリア本体部25aの上面に固定される収納ケース本体31と、収納ケース本体31を開閉可能に覆うリッド32とを備える。
収納ケース本体31は、キャリア本体部25aの上面に載置される底壁部33と、底壁部33の周縁から上方に延出する周壁部34とを備え、上面の略全体が開口するケース状に形成される。周壁部34は、前壁部34aと、左右一対の側壁部34bと、後壁部34cとを備える。
リッド32は、下面の略全体が開口するケース状である。リッド32は、収納ケース本体31の上面の開口を塞いで収納ケース30を閉じる。
リッド32は、リッド32の前端部の下端部に設けられるヒンジ部35を介し、収納ケース本体31の周壁部34の前端部の上端部に接続される。
リッド32がヒンジ部35を中心に上下に回動することで、収納ケース30は開閉される。図2の状態からヒンジ部35を中心にリッド32が上方に回動すると、収納ケース30は開かれる。
リッド32の外面には、板状の化粧パネル36が取り付けられている。
図3に示すように、収納ケース本体31には、周壁部34の後壁部34cの一部を後方から覆う後面カバー37が取り付けられる。
リッド32は、リッド32内の後部から下方に延出する係合片32aを備える。係合片32aは、収納ケース本体31の内部まで延出する。
図3に示すように、キャリア本体部25aの前部には、取付孔部26が設けられる。キャリア本体部25aの後部には、係合部27が設けられる。係合部27は、キャリア本体部25aを上下に貫通する孔部である。
収納ケース本体31は、底壁部33の前部から前下方に延出する爪部38を備える。
また、収納ケース本体31の後部には、底壁部33に対し前後方向に移動可能な係合部材40が配置される。
収納ケース30は、爪部38がキャリア本体部25aの取付孔部26に係合するとともに、係合部材40がキャリア本体部25aの係合部27に係合することで、リアキャリア25に固定される。
図4は、キャリア本体部25aを後方側から見た図である。図5は、図4のV-V断面図である。図4では、後面カバー37は、仮想線で図示される。
図3~図5を参照し、収納ケース本体31の後壁部34cには、リッド32のロック及びロック解除の操作、及び、係合部材40を移動させる操作を行う操作機構45が配置される。
後壁部34cは、後壁部34cにおける車幅方向の中央部が前方側に窪んだ凹部39を備える。操作機構45は、凹部39に配置される。
図6は、操作機構45、及び操作機構45に関連する部品を前方側から見た斜視図である。
図4~図6を参照し、操作機構45は、リッド32のロック及びロック解除の操作を行うリッドロック機構46と、係合部材40による収納ケース30のキャリア本体部25aへの固定及び固定解除を操作するケース固定機構50と、操作規制部60とを備える。
リッドロック機構46は、リッド32の係合片32a(図3、図5)に係合することで、リッド32を閉じた状態にロックする。
詳細には、リッドロック機構46は、リッド32の係合片32aに係合するロック部材47と、ユーザーの操作が入力されるリッド操作レバー48と、リッド操作レバー48を回動自在に支持するホルダー49とを備える。
図7は、リッド操作レバー48を取り外した状態で操作機構45を後方から見た図である。
図4~図7を参照し、ホルダー49は、収納ケース本体31の後壁部34cに支持される板状のベース部49aと、ベース部49aの左右の側縁から後方に延出する一対の支持壁49b,49cと、左右の支持壁49b,49cの上端部を連結するレバー支持軸49dとを備える。レバー支持軸49dは、車幅方向に延びる軸である。
また、ホルダー49は、ベース部49aの上端からロック部材47に向けて後方且つ上方に延出するガイド片49eと、一方の支持壁49cから車幅方向外側に延びる支持片49fとを備える。
リッド操作レバー48は、板厚方向を前後方向に向けて配置される板状である。
リッド操作レバー48の上端部は、レバー支持軸49dに支持される。リッド操作レバー48は、レバー支持軸49dを中心に前後に回動可能である。
リッド操作レバー48は、車幅方向に延びるロック部材支持軸48aを介し、ロック部材47に接続される。ロック部材支持軸48aは、レバー支持軸49dの下方に位置する。
ロック部材47は、ロック部材支持軸48aから前方に延びる前方延出部47aと、前方延出部47aの前端から後上方に延びる上方延出部47bと、上方延出部47bの上端から後方に延びる爪部47cとを備える。ロック部材47は、ロック部材支持軸48aを中心に回動可能である。
図5の状態では、ロック部材47の爪部47cがリッド32の係合片32aに前方から係合している。この状態は、リッド32がロックされた状態であり、リッド32の上方への回動は爪部47cによって規制されている。
リッド操作レバー48が操作されて、レバー支持軸49dを中心にリッド操作レバー48が後上方に回動すると、ロック部材47は、ロック部材支持軸48aに引っ張られるようにして上方延出部47bが前方に倒れる。これにより、ロック部材47の爪部47cがリッド32の係合片32aから前方に外れ、リッド32は、ロック解除状態となる。ロック解除状態では、ユーザーはリッド32を上方に回動させて、収納ケース30を開くことができる。ガイド片49eは、ロック部材47の前方への移動量を規制する。
図5~図7を参照し、ケース固定機構50は、ユーザーの操作が入力される固定機構操作子51と、固定機構操作子51を回動自在に支持する操作子支持部材52と、固定機構操作子51と係合部材40とを接続するリンク部材53とを備える。
図8は、リッド操作レバー48及び固定機構操作子51を取り外した状態で操作機構45を後方から見た図である。図9は、図8のIX-IX断面図である。図9では、固定機構操作子51は図示されている。
図6~図9を参照し、ケース固定機構50の操作子支持部材52は、収納ケース本体31の後壁部34cに固定されるベースプレート52aと、ベースプレート52aの車幅方向の両端部から後方に延出する左右一対の支持アーム52bと、支持アーム52bの先端部から車幅方向に延出する操作子支持軸52cとを備える。
固定機構操作子51は、上下に延びる左右一対のアーム51aと、アーム51aの下端部を車幅方向に接続する把持部51bとを備える。ユーザーは、把持部51bを把持して固定機構操作子51を操作する。
固定機構操作子51は、左右のアーム51aの上部が、操作子支持部材52の左右の操作子支持軸52cに接続される。固定機構操作子51は、操作子支持軸52cを中心に回動可能である。
固定機構操作子51の左右のアーム51aの上端部には、車幅方向に延びる連結軸51cがそれぞれ設けられる。連結軸51cは、図9の状態では、操作子支持軸52cに対し後上方に位置する。
リンク部材53は、上下に延びる左右一対のリンクアーム53aと、左右のリンクアーム53aの下端部を車幅方向に接続する係合部材支持軸53bとを備える。
リンク部材53は、左右のリンクアーム53aの上端部が、固定機構操作子51の左右の連結軸51cに接続される。リンク部材53は、連結軸51cを中心に回動可能である。
係合部材40は、前後方向に延びる棒状のスライド部55と、スライド部55の後端部から車幅方向に延びる筒状の後部連結部56と、スライド部55の前端部から下方に突出するフック部57とを備える。
係合部材40は、車両側面視で、収納ケース30の底壁部33の後部の下面に沿って、前下がりの姿勢で配置される。
係合部材40は、後部連結部56が、リンク部材53の係合部材支持軸53bに連結される。係合部材40は、係合部材支持軸53bを中心に回動可能である。
図10は、図9の状態に対し、ケース固定機構50を操作した状態を示す断面図である。
図9は、ケース固定機構50によって収納ケース30がリアキャリア25に固定された状態である。図10は、ケース固定機構50よる収納ケース30のリアキャリア25対する固定が解除された状態である。
図9の状態では、係合部材40のフック部57がリアキャリア25の係合部27に係合することで、収納ケース30はリアキャリア25に固定されている。
図10に示すように、ユーザー等の操作によって、固定機構操作子51が操作子支持軸52cを中心に後上方に回動させられると、連結軸51cが前下方に移動し、リンク部材53も前下方に移動する。これにより、係合部材40は、リンク部材53に押されて前下方に移動し、フック部57がリアキャリア25の係合部27に対し前方に移動し、フック部57と係合部27との係合が解除される。この状態では、ユーザーは、収納ケース30を上方に持ち上げることで、収納ケース30をリアキャリア25から取り外すことができる。
固定機構操作子51及びリッド操作レバー48は、操作機構45の操作子であり、係合部材40を移動させる操作、及び、リッド32のロック及びロック解除の操作は、これら操作子の操作に連動して行われる。
図4を参照し、操作規制部60は、キー61と、キー61が差し込まれるキーシリンダー62と、回動可能な操作規制部材63と、キーシリンダー62と操作規制部材63とを接続する接続アーム64とを備える。
リッドロック機構46のホルダー49は、支持片49f(図7)から後方に延出する軸部49gを備える。
操作規制部材63は、軸部49gに支持され、軸部49gを中心に回動自在である。
操作規制部材63の下部は、接続アーム64の一端に回動可能に接続される。
操作規制部材63の上部の車幅方向外側の端部には、固定機構操作子51における一方のアーム51aに設けられた係合溝51dに係合する第1係合部63aが設けられる。
操作規制部材63の上部の車幅方向内側の端部には、リッド操作レバー48の内面に設けられた係合部(不図示)に係合する第2係合部63bが設けられる。
キーシリンダー62は、操作規制部材63に対し車幅方向外側に配置される。
接続アーム64の他端は、キーシリンダー62の回動部(不図示)に接続される。
キーシリンダー62は、キー61によって回動操作されると、上記回動部が回動する。
図4の状態では、第1係合部63aが係合溝51dに係合することで、固定機構操作子51の回動操作が規制されている。
また、図4の状態では、第2係合部63bがリッド操作レバー48に係合することで、リッド操作レバー48の回動操作が規制されている。
キーシリンダー62が、図4中の時計周りに略90°回動させられると、接続アーム64を介し、仮想線で示されるように、操作規制部材63は、時計周りに回動させられる。
これにより、第1係合部63aと係合溝51dとの係合、及び、第2係合部63bとリッド操作レバー48との係合が解除され、固定機構操作子51の操作及びリッド操作レバー48の操作が可能となる。
図11は、収納ケース本体31の内側を前方側から見た斜視図である。
図5、図6、及び図11を参照し、収納ケース本体31の内側において後壁部34cの内面には、板状の剛性部材70が取り付けられる。
剛性部材70は、収納ケース本体31よりも剛性が高い。剛性部材70の素材の剛性は、収納ケース本体31の素材の剛性よりも高い。例えば、剛性部材70の素材は金属であり、収納ケース本体31の素材は樹脂である。
剛性部材70は、後壁部34cにおける車幅方向の中央部、且つ、後壁部34cの下部に設けられる。
剛性部材70は、後壁部34cの内面において凹部39の部分に取り付けられる。
詳細には、剛性部材70は、後壁部34cの内面に取り付けられる操作機構支持板部71と、操作機構支持板部71の下縁から底壁部33の内面に沿って前下方に延出する板状の延出部72とを一体に備える。
収納ケース本体31の内面には、剛性部材70の周縁に沿って一周するリブ31aが設けられる。剛性部材70は、リブ31aで囲まれた部分に嵌め込むようにして配置される。
剛性部材70は、収納ケース本体31の内側から剛性部材70に挿通される一対の第1締結具73によって、後壁部34cに締結される。第1締結具73は、操作機構支持板部71の車幅方向の両端部にそれぞれ設けられる。
また、剛性部材70は、収納ケース本体31の内側から剛性部材70に挿通される一対の第2締結具74によって、後壁部34cに締結される。第2締結具74は、操作機構支持板部71において、第1締結具73に対し車幅方向内側に配置される。
第1締結具73及び第2締結具74は、ボルトである。これらボルトの頭部は、収納ケース本体31の内側に位置する。
図5~図8を参照し、ケース固定機構50の操作子支持部材52は、ベースプレート52aが収納ケース本体31の後壁部34cの外面に固定される。
ベースプレート52aの後面において車幅方向の両端部には、一対のナット部52h(図8)が設けられる。
第1締結具73は、剛性部材70、後壁部34c及びベースプレート52aを収納ケース本体31の内側から貫通し、ナット部52hに締結される。すなわち、剛性部材70、後壁部34c、及びベースプレート52aは、剛性部材70とベースプレート52aとの間に後壁部34cを挟んだ状態で、第1締結具73によって共締めされる。
リッドロック機構46のホルダー49は、ベース部49aが操作子支持部材52のベースプレート52aに外側(後方側)から重ねて配置される。ホルダー49は、車幅方向において、操作子支持部材52の左右の支持アーム52bの間に位置する。
ベース部49aの後面において車幅方向の両端部には、一対のナット部49hが設けられる。
第2締結具74は、剛性部材70、後壁部34c、ベースプレート52a、及びベース部49aを収納ケース本体31の内側から貫通し、ナット部49hに締結される。すなわち、剛性部材70、後壁部34c、ベースプレート52a、及びベース部49aは、剛性部材70とベースプレート52a及びベース部49aとの間に後壁部34cを挟んだ状態で、第2締結具74によって共締めされる。
このように、操作機構45を構成するリッドロック機構46及びケース固定機構50は、第1締結具73及び第2締結具74を介し、剛性部材70と後壁部34cとが重なった部分に締結される。このため、操作機構45を収納ケース本体31に強固に固定できる。
図11を参照し、後壁部34cには、収納ケース本体31の内側から後壁部34cに挿通される後面カバー締結具75が複数設けられる。後面カバー締結具75は、剛性部材70に対し車幅方向外側の両側に配置される。
後壁部34cを貫通した後面カバー締結具75は、図6に示すように、後面カバー37の内面に締結される。すなわち、後面カバー37は、後面カバー締結具75によって、収納ケース本体31の内側から締結される。
後面カバー37は、操作機構45を外側から覆う化粧部材である。固定機構操作子51及びリッド操作レバー48は、後面カバー37と後壁部34cとの間から外側に露出する。
図12は、図5のXII-XII断面図である。
図5、図8及び図12を参照し、収納ケース本体31の底壁部33の後部には、係合部材40の前後方向の移動をガイドするガイド溝80が設けられる。
ガイド溝80は、底壁部33の下面部を車両前後方向に延びる溝である。ガイド溝80は、車両側面視では、前下がりに傾斜している。ガイド溝80は、車幅方向の中央部であって、収納ケース本体31の幅方向の中央部に位置する。
ガイド溝80は、底壁部33の後部の一部を収納ケース本体31の内側に膨出させるようにして溝状に形成されており、収納ケース本体31の内側では、ガイド溝80の部分は、上方に膨出する膨出部81になっている。膨出部81の上面81aは、前下がりに下る傾斜面である。
ガイド溝80の前端は、下方に開放する。ガイド溝80の後端は、後方に開放するとともに、後壁部34cの凹部39内に連通する。
係合部材40は、スライド部55がガイド溝80に嵌合し、ガイド溝80内を前後方向に摺動する。
ガイド溝80は、係合部材40を車幅方向の両側方からガイドする一対の側壁部82と、係合部材40を上方からガイドする上壁部83と、係合部材40を下方からガイドする下壁部84とを備える。
下壁部84には、ガイド溝80内を下方に開放させる開放部85が設けられる。開放部85は、下壁部84の幅方向の中央部に位置するとともに、ガイド溝80の全長に亘って設けられる。
上壁部83は、前下がりに傾斜する。上壁部83の上面は、膨出部81の上面81aである。
図12の断面視では、係合部材40は、上下方向よりも車幅方向に長い。このため、ガイド溝80の形状は、上下方向よりも車幅方向に長い。
上壁部83には、上壁部83を板厚方向に貫通する孔83aが設けられる。孔83aは、ガイド溝80の幅方向の中央部に位置する。
剛性部材70の延出部72は、上壁部83の上面に取り付けられ、上壁部83の上面に沿う。延出部72は、上壁部83を収納ケース本体31の内側から覆う。
延出部72において上壁部83の孔83aに重なる位置には、延出部72を貫通する固定孔72aが設けられる。
収納ケース本体31には、係合部材40の前後の移動をガイドする棒状のガイド部材90が設けられる。
ガイド部材90は、上壁部83の下面から下方に向けて立設される筒状のガイドピン91と、ガイドピン91に挿通されるボルト92(ガイド部材締結具)と、ボルト92に螺合するナット93と、ワッシャー94とを備える。
ガイド部材90は、ガイド溝80の内側であって、収納ケース本体31内の物品の収納空間の外側に立設される。すなわち、ガイド部材90は、収納ケース本体31の外面に立設される。
ガイドピン91は、円筒状のピンであり、ガイドピン91を軸方向に貫通する孔部91aを備える。
ガイドピン91は、係合部材40に当接して係合部材40をガイドするガイド部91bと、ガイドピン91の上端部においてガイド部91bよりも小径に形成される嵌合部91cとを備える。
ガイドピン91は、嵌合部91cが上壁部83の孔83aに下方から差し込まれ、孔83aに嵌合する。ガイド部91bの上端面は、上壁部83に下方から突き当てられる。
ガイドピン91は、上壁部83に直交する向きで配置され、側面視では、上壁部83から後下方へ斜めに延びる。
ボルト92は、収納ケース本体31の内側から剛性部材70の固定孔72a及びガイドピン91の孔部91aに挿通される。
ナット93は、ガイドピン91の下端から下方に突出するボルト92の下端部に締結される。
ワッシャー94は、ナット93とガイドピン91の下端との間に挟まれる。ワッシャー94は、ガイド部91bよりも大径である。
ガイド部材90は、ガイド溝80の開放部85からガイド溝80の外側の下方に露出する。
ボルト92の頭部92aは、剛性部材70に上方から当接し、ボルト92の締結の軸力は剛性部材70によって受けられる。ガイドピン91は、ボルト92及びナット93によって、剛性部材70と上壁部83とが重なった部分に締結される。このため、ガイド部材90を強固に収納ケース本体31に固定できる。
剛性部材70、収納ケース本体31、及びガイド部材90は、剛性部材70とガイド部材90との間に収納ケース本体31を挟んだ状態で、ボルト92によって共締めされる。このため、剛性部材70及びガイド部材90でボルト92を共用でき、部品点数を削減できる。
図5及び図12を参照し、係合部材40は、スライド部55を上下方向に貫通する長孔55aを備える。長孔55aは、係合部材40の移動方向である前後方向に長く延びる孔である。長孔55aは、係合部材40の幅方向の中央部に位置する。
ガイド部材90は、係合部材40の長孔55aに挿通され、長孔55aを介して係合部材40の移動を前後方向にガイドする。
詳細には、ガイド部材90は、ガイド部91bが長孔55aに挿通され、ガイド部91bの外周が長孔55aの内周に当接することで、係合部材40をガイドする。
ワッシャー94は、スライド部55の下方に位置し、係合部材40の下方への移動を規制する。
後面カバー37は、ガイド溝80の下方まで延出する下面部37aを備え、ガイド溝80、ガイド部材90、及び係合部材40を下方から覆う。
以上説明したように、本発明を適用した実施の形態によれば、収納ケース30は、物品を収納可能な収納ケース本体31と、収納ケース本体31に配置される係合部材40とを備え、係合部材40が収納ケース本体31に対し移動することで、車体としてのリアキャリア25に対する係合部材40の係合及び係合解除が切り替えられ、収納ケース本体31よりも剛性が高い剛性部材70が配置され、係合部材40の移動をガイドするガイド部材90が、剛性部材70に固定されている。
この構成によれば、係合部材40の移動をガイドするガイド部材90が、収納ケース本体31よりも剛性が高い剛性部材70に固定されるため、高い剛性のガイド部材90とすることができる。このため、高い剛性のガイド部材90によって、係合部材40を高い剛性で支持できる。
また、ガイド部材90は、収納ケース本体31の外面に立設される。
この構成によれば、ガイド部材90を収納ケース本体31に簡単に設けることができる。
また、係合部材40は、係合部材40の移動方向に延びる長孔55aを備え、ガイド部材90は、長孔55aに挿通される。
この構成によれば、ガイド部材90が、係合部材40の長孔55aに挿通されて係合部材40内に位置するため、ガイド部材90をコンパクトに配置できるとともに、係合部材40の移動を効果的にガイドできる。
さらに、収納ケース本体31は、係合部材40の移動をガイドするガイド溝80を備え、係合部材40はガイド溝80内に配置され、ガイド部材90は、ガイド溝80内に立設される。
この構成によれば、ガイド溝80及びガイド部材90によって、係合部材40を高い剛性で支持できる。また、ガイド部材90をガイド溝80内にコンパクトに配置できる。
また、ガイド溝80は、係合部材40を両側方からガイドする一対の側壁部82と、係合部材40を上方からガイドする上壁部83と、係合部材40を下方からガイドする下壁部84とを備え、下壁部84は、下方に開放する開放部85を備え、ガイド部材90は、開放部85からガイド溝80の外側に露出する。
この構成によれば、一対の側壁部82、上壁部83、及び下壁部84によって、係合部材40を高い剛性で支持できる。ガイド部材90は、下壁部84の開放部85からガイド溝80の外側に露出するため、開放部85を介してガイド部材90を容易にガイド溝80に組み付けできる。
また、剛性部材70は、収納ケース本体31の内側に配置され、ガイド部材90は、剛性部材70に締結されている。
この構成によれば、剛性部材70が収納ケース本体31の内側に配置されるため、剛性部材70を内側に隠して外観性を向上できるとともに、収納ケース本体31の内側の剛性にも寄与する。
また、剛性部材70は、収納ケース本体31の内面に沿う板材である。
この構成によれば、剛性部材70を収納ケース本体31の内側にコンパクトに配置でき、収納ケース30の容量を大きく確保できる。
さらに、収納ケース本体31を開閉可能に覆うリッド32のロック及びロック解除の操作、及び、係合部材40を移動させる操作を行う操作機構45が設けられ、操作機構45は、剛性部材70に固定される。
この構成によれば、操作機構45が固定される剛性部材70を利用して、ガイド部材90を簡単な構成によって高い剛性で設けることができる。
また、剛性部材70、収納ケース本体31、及び操作機構45は、剛性部材70と操作機構45との間に収納ケース本体31を挟んだ状態で、第1締結具73及び第2締結具74によって共締めされる。
この構成によれば、剛性部材70及び操作機構45を、簡単な構造で収納ケース本体31に剛性を持って固定できる。
また、係合部材40、及び収納ケース本体31の外側に配置された操作機構45を外側から覆う化粧部材として後面カバー37が設けられ、後面カバー37は、収納ケース本体31の内側から締結される。
この構成によれば、後面カバー37の締結部が収納ケース本体31の内側に隠れるため、外観性が良い。
また、剛性部材70、収納ケース本体31、及びガイド部材90は、剛性部材70とガイド部材90との間に収納ケース本体31を挟んだ状態で、ボルト92によって共締めさる。
この構成によれば、剛性部材70及びガイド部材90を、簡単な構造で収納ケース本体31に固定できる。
図13は、収納ケース30の前部の構造を示す断面図である。
図13に示すように、リッド32の前面には、板状のバックレスト100が取り付けられる。バックレスト100は、シート14の後部に着座する同乗者用の背もたれである。
バックレスト100の素材のクッション性は、リッド32の素材のクッション性よりも高い。
リッド32の前面には、リッド32を貫通しない止まり穴の雌ねじ部32bが複数設けられる。
バックレスト100は、バックレスト100に前方から挿通されて雌ねじ部32bに締結されるバックレスト締結具101によって、リッド32の前面に締結される。
雌ねじ部32bが止まり穴であるため、バックレスト締結具101の締結部からリッド32内に雨水等の水が侵入することを防止できる。
図14は、図2のXIV-XIV断面図である。
化粧パネル36は、パネル締結具105によって、リッド32に締結される。
リッド32は、パネル締結具105が挿通される孔32cを備える。
化粧パネル36は、パネル締結具105が挿通される孔36aを備える。
パネル締結具105は、化粧パネル36の孔36aに外側から挿通されるパネル締結ボルト106と、リッド32の内側に配置される内側ナット107とを備える。
内側ナット107は、筒状部107aと、筒状部107aよりも大径のフランジ部107bとを備える。
筒状部107aの筒内には、パネル締結ボルト106が螺合する雌ねじ部107cが設けられる。
内側ナット107は、筒状部107aがリッド32の内側から孔32cに挿通される。内側ナット107のフランジ部107bにおける軸方向の端面107dは、リッド32の内面に当接する。
パネル締結ボルト106は、化粧パネル36の孔36aに外側から挿通され、内側ナット107の雌ねじ部107cに締結される。
内側ナット107は、端面107dの一部がパネル締結具105の軸方向に凹んだ段部107eを備える。段部107eは、筒状部107aを囲む環状である。
段部107eには、環状のシール部材108が配置される。シール部材108は、段部107eとリッド32の内面との間で圧縮される。このため、パネル締結具105による締結部の防水性を、シール部材108によって高めることができる。
図15は、リアキャリア25を上方から見た平面図である。図16は、図15のXVI-XVI断面図である。
図15及び図16を参照し、リアキャリア25には、収納ケース30とは異なる第2の収納ケース230と、蓋部材操作ユニット240とを取り付けることができる。
第2の収納ケース230は、ケース本体231と、ケース本体231の上面の開口を開閉可能に覆う蓋部材232とを備える。
蓋部材232は、蓋部材232の前端部に設けられるヒンジ部232aを中心に回動することで、開閉される。
第2の収納ケース230は、ケース本体231の下面の後部から下方に突出する爪部231aを備える。第2の収納ケース230の後部は、爪部231aがキャリア本体部25aの係合部27に係合することで、リアキャリア25に固定される。
ケース本体231の後部には、レバー235が設けられる。レバー235は、爪部231aの後方に配置される。
レバー235は、レバー235の上部に設けられる揺動軸235aを中心に前後に揺動可能に設けられる。レバー235の下端部235bは、ケース本体231の下面からケース本体231の下方に突出する。
レバー235は、蓋部材232を閉じた状態にロックする施錠機構の一部である。この施錠機構では、レバー235の下端部235bが前方側に揺動すると、レバー235の揺動に連動して蓋部材232のロックが解除されるように構成されている。上記施錠機構は、第2の収納ケース230に内蔵されている。
図17は、蓋部材操作ユニット240を上方側から見た平面図である。図17では、後述の上面カバー248は不図示である。
図15~図17を参照し、蓋部材操作ユニット240は、キャリア本体部25aの下面に取り付けられる。
蓋部材操作ユニット240は、トレイ状の下側ケース241と、アクチュエーター242と、アクチュエーター242によって駆動される操作ロッド243と、操作ロッド243を付勢する付勢部材244と、フラップ245と、操作ボタン246と、アンテナ247と、下側ケース241を上方から覆う上面カバー248とを備える。
アクチュエーター242、操作ロッド243、付勢部材244、フラップ245、操作ボタン246、及びアンテナ247は、下側ケース241と上面カバー248との間の空間に収納される。
アクチュエーター242は、下側ケース241の前部に配置され、下側ケース241に固定される。
アクチュエーター242は、モーター及び減速機等を内蔵するケース部242aと、ケース部242aに対し回動する駆動アーム部242bとを備える。
駆動アーム部242bの一端部は、上下に延びる回動軸242cを介してケース部242aに支持される。駆動アーム部242bは、上記モーターの駆動力によって、回動軸242cを中心に回動する。
駆動アーム部242bの他端部は、車幅方向の中央部に位置する。
操作ロッド243は、上面視で直線状に前後方向に延びる棒状である。操作ロッド243は、車幅方向の中央部に配置される。
操作ロッド243の前端部は、駆動アーム部242bの他端部に接続される。操作ロッド243は、駆動アーム部242bに駆動されて前後方向に移動する。
操作ロッド243の後端部は、下側ケース241の後端部に位置する。操作ロッド243の後端部には上方に突出する突起243aが設けられる。
操作ロッド243の後部には、前後方向に延びる長孔部243bが設けられる。長孔部243bは、突起243aの前方に位置する。
下側ケース241は、長孔部243b内で上方に延出する支持片241aを備える。支持片241aは、長孔部243b内の前端部に位置する。
付勢部材244は、長孔部243b内で前後に延びるコイルスプリングである。
付勢部材244は、支持片241aと長孔部243bの後端との間で圧縮される。
付勢部材244は、操作ロッド243を後方側に向けて付勢している。
下側ケース241は、操作ロッド243の前後の移動を左右の側方からガイドするガイドリブ241bを備える。
フラップ245は、操作ロッド243の後端部を上方から覆う。フラップ245は、キャリア本体部25aの後端部に設けられる開口25cから上方に露出する。
フラップ245は、蓋部材操作ユニット240がリアキャリア25に取り付けられていない状態では閉じている。フラップ245は、開口25cに第2の収納ケース230のレバー235が挿入されると、レバー235に押し退けられて開く。
操作ボタン246は、下側ケース241の後端部において操作ロッド243の側方に配置される。
操作ボタン246は、下側ケース241の下面から下方に露出する押圧操作部246aを備える。
操作ボタン246及びアクチュエーター242は、自動二輪車1の各部を電気的に制御する制御ユニット(不図示)に、ハーネス249を介して接続されている。
上記制御ユニットは、アンテナ247を介し、ユーザーが携帯するスマートキー(不図示)からの認証用のIDコードを受信し、このIDコードが正規のIDコードであるか否かを判定する。上記制御ユニットは、IDコードが正規のIDコードであると判定した場合において押圧操作部246aが操作されると、アクチュエーター242を駆動する。
アクチュエーター242は、付勢部材244の付勢力に抗し、矢印Aで示すように、操作ロッド243を前方に移動させる。
操作ロッド243が前方に移動すると、突起243aがレバー235を前方に押圧し、レバー235が前方に揺動する。これにより、蓋部材232のロックが解除される。
なお、上記実施の形態は本発明を適用した一態様を示すものであって、本発明は上記実施の形態に限定されるものではない。
上記実施の形態では、リッド32のロック及びロック解除の操作、及び、係合部材40を移動させる操作を行う操作機構45が、剛性部材70に固定されるものとして説明したが本発明はこれに限定されない。操作機構45は、リッド32のロック及びロック解除の操作、及び、係合部材40を移動させる操作の少なくともいずれかを行うものであれば良い。
上記実施の形態では、収納ケース30が自動二輪車1に取り付けられる例に挙げて説明したが、これに限らず、収納ケース30は、前輪または後輪を2つ備える3輪の車両及び4輪以上を備える車両に取り付けられても良い。
25 リアキャリア(車体)
30 収納ケース
31 収納ケース本体
32 リッド
37 後面カバー(化粧部材)
40 係合部材
45 操作機構
55a 長孔
70 剛性部材
73 第1締結具(締結具)
74 第2締結具(締結具)
80 ガイド溝
82 側壁部
83 上壁部
84 下壁部
85 開放部
90 ガイド部材
92 ボルト(ガイド部材締結具)

Claims (10)

  1. 物品を収納可能な収納ケース本体(31)と、前記収納ケース本体(31)に配置される係合部材(40)とを備え、前記係合部材(40)が前記収納ケース本体(31)に対し移動することで、車体(25)に対する前記係合部材(40)の係合及び係合解除が切り替えられる収納ケースにおいて、
    前記収納ケース本体(31)よりも剛性が高い剛性部材(70)が配置され、
    前記係合部材(40)の移動をガイドするガイド部材(90)が、前記剛性部材(70)に固定されており、
    前記ガイド部材(90)は、前記収納ケース本体(31)の外面に立設されることを特徴とする収納ケース。
  2. 物品を収納可能な収納ケース本体(31)と、前記収納ケース本体(31)に配置される係合部材(40)とを備え、前記係合部材(40)が前記収納ケース本体(31)に対し移動することで、車体(25)に対する前記係合部材(40)の係合及び係合解除が切り替えられる収納ケースにおいて、
    前記収納ケース本体(31)よりも剛性が高い剛性部材(70)が配置され、
    前記係合部材(40)の移動をガイドするガイド部材(90)が、前記剛性部材(70)に固定されており、
    前記剛性部材(70)は、前記収納ケース本体(31)の内側に配置され、
    前記ガイド部材(90)は、前記剛性部材(70)に締結されていることを特徴とする収納ケース。
  3. 物品を収納可能な収納ケース本体(31)と、前記収納ケース本体(31)に配置される係合部材(40)とを備え、前記係合部材(40)が前記収納ケース本体(31)に対し移動することで、車体(25)に対する前記係合部材(40)の係合及び係合解除が切り替えられる収納ケースにおいて、
    前記収納ケース本体(31)よりも剛性が高い剛性部材(70)が配置され、
    前記係合部材(40)の移動をガイドするガイド部材(90)が、前記剛性部材(70)に固定されており、
    前記剛性部材(70)、前記収納ケース本体(31)、及び前記ガイド部材(90)は、前記剛性部材(70)と前記ガイド部材(90)との間に前記収納ケース本体(31)を挟んだ状態で、ガイド部材締結具(92)によって共締めされることを特徴とする収納ケース。
  4. 前記係合部材(40)は、前記係合部材(40)の移動方向に延びる長孔(55a)を備え、前記ガイド部材(90)は、前記長孔(55a)に挿通されることを特徴とする請求項記載の収納ケース。
  5. 前記収納ケース本体(31)は、前記係合部材(40)の移動をガイドするガイド溝(80)を備え、前記係合部材(40)は前記ガイド溝(80)内に配置され、
    前記ガイド部材(90)は、前記ガイド溝(80)内に立設されることを特徴とする請求項または記載の収納ケース。
  6. 前記ガイド溝(80)は、前記係合部材(40)を両側方からガイドする一対の側壁部(82)と、前記係合部材(40)を上方からガイドする上壁部(83)と、前記係合部材(40)を下方からガイドする下壁部(84)とを備え、
    前記下壁部(84)は、下方に開放する開放部(85)を備え、
    前記ガイド部材(90)は、前記開放部(85)から前記ガイド溝(80)の外側に露出することを特徴とする請求項記載の収納ケース。
  7. 前記剛性部材(70)は、前記収納ケース本体(31)の内面に沿う板材であることを特徴とする請求項記載の収納ケース。
  8. 前記収納ケース本体(31)を開閉可能に覆うリッド(32)のロック及びロック解除の操作、及び、前記係合部材(40)を移動させる操作の少なくともいずれかを行う操作機構(45)が設けられ、
    前記操作機構(45)は、前記剛性部材(70)に固定されることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の収納ケース。
  9. 前記剛性部材(70)、前記収納ケース本体(31)、及び前記操作機構(45)は、前記剛性部材(70)と前記操作機構(45)との間に前記収納ケース本体(31)を挟んだ状態で、締結具(73,74)によって共締めされることを特徴とする請求項8記載の収納ケース。
  10. 前記係合部材(40)、及び前記収納ケース本体(31)の外側に配置された前記操作機構(45)を外側から覆う化粧部材(37)が設けられ、
    前記化粧部材(37)は、前記収納ケース本体(31)の内側から締結されることを特徴とする請求項8または9記載の収納ケース。
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