JP7169888B2 - 釣竿用リールシート及び釣竿 - Google Patents

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Description

本発明は、釣竿にリールを固定するためのリールシートとそれを備えた釣竿に関する。
大物用の釣竿には、筒状のリールシートにも大きな強度が求められる。そのため、下記特許文献1のように金属製のリールシートが使用されることがある。釣竿に外装着される筒状のリールシート本体は金属製の筒体から構成され、そのリールシート本体にリールのリール脚が載置される。リール脚は前後から一対のフードにより狭持される。しかしながら、リール脚は金属製であるため、リール脚が当接するリールシート本体の部分が腐食しやすい。
特開2006-180801号公報
本発明は、大きな強度を確保しつつ腐食を抑制できる釣竿用リールシートとそれを備えた釣竿を提供することを課題とする。
本発明に係る釣竿用リールシートは、金属製の筒状のリールシート本体を備えた釣竿用リールシートであって、リールシート本体は、リール脚の裏面が当接する箇所に、樹脂製の脚支持部材を備えている。
該構成のリールシートは、金属製のリールシート本体を備えている。そのため、大物を釣るための十分な強度を確保することができる。また、金属製のリールシート本体のリール脚の裏面が当接する箇所には樹脂製の脚支持部材が設けられているので、樹脂製の脚支持部材にリール脚が支持される。そのため、リール脚が接触することに起因したリールシート本体の腐食が抑制される。
特に、リールシート本体は、内外方向に貫通した取付孔を有し、該取付孔に脚支持部材が埋設されていることが好ましい。このように脚支持部材がリールシート本体の取付孔に埋設されていると、脚支持部材を釣竿の中心に向けて接近させることができ、フードの大型化を抑制でき、リールシートの過度の大径化を抑制することができる。
更に、リールシート本体は、取付孔を軸線方向に離間して一対有し、両取付孔にそれぞれ脚支持部材が埋設されており、一対の脚支持部材はリール脚の両端部をそれぞれ支持することが好ましい。尚、軸線方向とは、リールシート本体の中心線の方向である。このようにリール脚の両端部が脚支持部材によって支持されることにより、リールシート本体の腐食をより一層抑制できる。また、リール脚の両端部を一つの大きな脚支持部材によって支持する構成に比して、取付孔のトータルの面積を小さくすることができる。そのため、取付孔を形成することに伴うリールシート本体の強度低下を抑制することができる。
また、脚支持部材の外面の周方向の両端部は、リールシート本体の外周面から外側に突出していることが好ましい。尚、周方向とは、リールシート本体の中心線の方向に対して直交する方向である。脚支持部材の外面はリール脚を支持する支持面である。その脚支持部材の外面の周方向の両端部がリールシート本体の外周面から外側に突出していると、支持面の幅を拡大することができ、幅広のリール脚を脚支持部材によって安定して支持することができる。
更に、脚支持部材の内面は、リールシート本体の内周面に沿って周方向に湾曲しており、脚支持部材の外面は、略水平な平面であることが好ましい。このように脚支持部材の内面がリールシート本体の内周面に沿って周方向に湾曲していると、脚支持部材の内面と釣竿の竿本体との接触が防止される。一方、脚支持部材の外面が略水平な平面であると、支持面の幅を容易に拡大することができる。また、脚支持部材の側面を拡大できるので、脚支持部材の側面をリールシート本体の取付孔の壁面にしっかりと固定できる。
また、本発明に係る釣竿は、上述したにリールシートを備えている。
以上のように、金属製の筒状のリールシート本体に局所的に樹脂製の脚支持部材を備えることによって、大きな強度を確保しつつリールシート本体の腐食を抑制することができる。
本発明の一実施形態におけるリールシートを示す斜視図。 同リールシートの縦断面図。 同リールシートにおいて移動フードを外した状態を示す斜視図。 同リールシートの正面図。 同リールシートの平面図。 図4のA-A断面図。 図4のB-B断面図。 図4のC-C断面図。 図4のD-D断面図。 同リールシートの本体筒を示す斜視図。 同本体筒の正面図。 同本体筒の平面図。 同本体筒の縦断面図。 同リールシートの脚支持部材を示し、(a)は外面側から見た斜視図、(b)は内面側から見た斜視図。 同脚支持部材を示し、(a)は正面図、(b)は平面図。 同リールシートにリールのリール脚を取り付けた使用状態を示す縦断面図。 図16のE-E断面図。
以下、本発明の一実施形態に係る釣竿用リールシートについて図1~図17を参酌しつつ説明する。リールシートは、釣竿に図示しないリールを固定するためのものであって、釣竿の竿本体に装着されて使用される。図1及び図2のように、リールシートは、いわゆるパイプシートと称されるものであって、全体として筒状のものであり、竿本体の径方向外側に被せられるように装着される。リールシートは、竿本体の所定位置に接着により固定される。本実施形態のリールシートには、両軸リールを好適に取り付けることができるが、スピニングリールを取り付けてもよい。以下の説明では、両軸リールを取り付ける場合を想定して説明する。両軸リールは使用状態において釣竿の上側に位置する。そのため、図面ではリールが上側を向く状態を基準の状態としてリールシートを示している。尚、径方向外側を単に外側と称し、径方向内側を単に内側と称する。また、リールシート及び竿本体の中心線の方向を前後方向とし、竿先側を前側と、竿尻側を後側とする。また、リールシート及び竿本体の周方向を左右方向又は幅方向と称することがある。
<全体構成>
リールシートは、竿本体の外側に接着固定される筒状のリールシート本体1と、該リールシート本体1の外側に被せられて移動不能に接着固定された筒状の固定フード2と、リールシート本体1の外側に被せられ、リールシート本体1に対して回転不能であって且つ前後方向に移動可能な筒状の移動フード3と、該移動フード3を前後方向に締め付けるための筒状のナットとを備えている。ナットはダブルナット式とすることができる。
<フード>
固定フード2は、リール脚4の一端部4aを保持するためのフード部2aを有している。フード部2aは、固定フード2の全周のうちの一部が局所的に外側に膨出して形成されたものであって、フード部2aとリールシート本体1の外周面との間には所定の空間が形成される。その空間にリール脚4の一端部4aが挿入される。固定フード2は、硬質の材質からなるフード本体20と、該フード本体20よりも軟質の材質からなる保持部材21とを備えている。フード本体20は、好ましくは金属製である。保持部材21は、例えば合成樹脂から構成される。保持部材21は、フード本体20の内側に固定されていて、フード部2aの内面を構成する。フード部2aの内側の挿入されたリール脚4の一端部4aは保持部材21に当接し、特に、リール脚4の一端部4aの外面が保持部材21に当接する。保持部材21によってリール脚4の一端部4aをガタツキ少なく安定して固定できる。
移動フード3は、固定フード2と同様の構成である。即ち、移動フード3は、リール脚4の他端部4bを保持するためのフード部3aを有している。フード部3aは、移動フード3の全周のうちの一部が局所的に外側に膨出して形成されたものであって、フード部3aとリールシート本体1の外周面との間には所定の空間が形成される。その空間にリール脚4の他端部4bが相対的に挿入される。移動フード3は、硬質の材質からなるフード本体30と、該フード本体30よりも軟質の材質からなる保持部材31とを備えている。フード本体30は、好ましくは金属製である。保持部材31は、例えば合成樹脂から構成される。保持部材31は、フード本体30の内側に固定されていて、フード部3aの内面を構成する。フード部3aの内側の挿入されたリール脚4の他端部4bは保持部材31に当接し、特に、リール脚4の他端部4bの外面が保持部材31に当接する。保持部材31によってリール脚4の他端部4bをガタツキ少なく安定して固定できる。
リールシートの前後の向きは何れであってもよく、固定フード2が前側に位置する使用態様であってもよいし後側に位置する使用態様であってもよい。固定フード2が後側に位置し、移動フード3が前側に位置する使用態様の場合、固定フード2のフード部2aは前側に開口し、移動フード3のフード部3aは後側に開口する。固定フード2と移動フード3は互いに周方向の位相が合わせられ、固定フード2のフード部2aと移動フード3のフード部3aはそれぞれ対向して位置する。リールを上側にセットする構成を前提とすると、固定フード2のフード部2aと移動フード3のフード部3aは何れも上側に位置して互いに前後に対向する。リールシート本体1の外周面の上面にリール脚4が載置され、固定フード2のフード部2aにはリール脚4の後端部が挿入され、移動フード3のフード部3aにはリール脚4の前端部が挿入される。ナットを締め付けることでリール脚4を固定フード2と移動フード3とで前後に狭持できる。
<リールシート本体1>
リールシート本体1は、その一端部側の外周面に雄ネジ部10を備えており、該雄ネジ部10にナットが螺合する。リールシート本体1は、その上面に、リール脚4が取り付けられるリール脚取付部11を有している。リール脚取付部11の前後方向の一端部近傍に固定フード2が位置し、リール脚取付部11の前後方向の他端部近傍に移動フード3が位置する。
<本体筒40>
リールシート本体1は、本体筒40と前後一対の脚支持部材41,42とを備えている。本体筒40の単体の状態を図10~図12に示している。本体筒40は、リールシート本体1の大部分を占めている主要部である。本体筒40は、全体として肉厚略一定の円筒状である。本体筒40に雄ネジ部10が形成されている。本体筒40は金属製であって、例えばアルミニウム製である。本体筒40の上面には、取付孔51,52が前後一対形成されている。前後一対の取付孔51,52は、リール脚取付部11の前後方向の一端部近傍と他端部近傍にそれぞれ形成されている。前後一対の取付孔51,52は、互いに前後方向に離間している。
取付孔51,52は、本体筒40の上面における外周面と内周面との間を内外方向に貫通しており、取付孔51,52を介して本体筒40の内部空間と外部とが連通している。取付孔51,52の壁面は、全周に亘って、上下方向に沿っている。取付孔51,52は、上側から下側に向けて切削加工されたものである。取付孔51,52は、図12のように上面から見た平面視において略五角形である。取付孔51,52は、平面視において、本体筒40の中心線に対して左右対称形状である。取付孔51,52は、幅一定の部分と徐々に幅狭となっていく先細り形状の部分とを有しており、前後一対の取付孔51,52は、互いの先細り形状の部分が対向するようにして前後対称に配置されている。本体筒40は、雄ネジ部10が形成されたネジ領域と雄ネジ部10が形成されていない非ネジ領域とに区画されるが、前後一対の取付孔51,52は非ネジ領域に形成されている。第一の取付孔51は、本体筒40の雄ネジ部10とは反対側の端部近傍に位置し、第二の取付孔52は、雄ネジ部10の近傍に位置している。前後一対の取付孔51,52は、互いに前後対称関係にあるが、同一形状である。
本体筒40の上面には、略一定幅で前後方向に沿って直線状に延びる帯状水平面50が形成されている。帯状水平面50は、本体筒40の全長に亘って形成されており、雄ネジ部10を横断しているが、雄ネジ部10には形成されていなくてもよい。帯状水平面50は、本体筒40の径方向に対して直交した水平面である。帯状水平面50を前後に分断するようにして、取付孔51,52が形成されている。従って、両取付孔51,52の間には帯状水平面50が残存している。両取付孔51,52の間に位置する帯状水平面50の部分は、リールシート本体1のリール脚取付部11の中央部分を構成する。
本体筒40の左右の側面には、それぞれ内外方向に貫通した横孔53が形成されている。横孔53は、左右の側面に、それぞれ前後一対ずつ形成されている。左右の側面の横孔53は、互いに左右方向に対向している。前後一対の横孔53は、何れも非ネジ領域に形成されている。前後一対の横孔53のうちの一方は、第一の取付孔51の近傍に位置し、他方は第二の取付孔52の近傍に位置している。本実施形態では、前後の横孔53は互いに異なる形状であるが同じ形状であってもよい。また、横孔53を形成しなくてもよい。
<脚支持部材41,42>
脚支持部材41,42は、合成樹脂製である。脚支持部材41,42は、リールシート本体1の外周面のうちリール脚4の裏面が当接する箇所に設けられる。脚支持部材41,42は、本体筒40の取付孔51,52に埋設される。本実施形態では、本体筒40が前後一対の取付孔51,52を有しているため、両取付孔51,52にそれぞれ脚支持部材41,42が埋設される。両脚支持部材41,42は、互いに同一形状である。
脚支持部材41,42の単体の状態を図14及び図15に示している。図15に左右方向、前後方向、上下方向をそれぞれ矢印X,Y,Zで示している。脚支持部材41,42は、上下方向の寸法が小さい板状のものである。脚支持部材41,42は、取付孔51,52に対応した形状、大きさであって、取付孔51,52に挿入されて接着により固定される。即ち、脚支持部材41,42は取付孔51,52の壁面に接着固定される。脚支持部材41,42は、本体筒40に取り付けられた際に外面となる上面60と、本体筒40に取り付けられた際に内面となる下面61と、上面60と下面61とをつなぐ側面62とを有している。脚支持部材41,42の上面60は、略水平な平面である。符号60aは、上面60の左右方向の端部である。脚支持部材41,42の下面61は、幅方向即ち左右方向に沿って上側に向けて凹状に湾曲した湾曲面である。脚支持部材41,42の下面61は、本体筒40の内周面と同じ曲率半径を有して左右方向に湾曲している。このように脚支持部材41,42の上面60が平面であるのに対して下面61が凹状の湾曲面であることから、脚支持部材41,42の上下方向の寸法である厚さは、左右方向両端部(幅方向両端部)において最も厚く、左右方向中央部に向けて徐々に薄くなっていって左右方向中央部において最も薄くなっている。脚支持部材41,42の左右方向中央部における厚さは、図2のように、前後方向に沿って略一定であって、その厚さは、本体筒40の上面60の左右方向中央部における厚さと略同じである。脚支持部材41,42の左右方向両端部における厚さは、本体筒40の肉厚よりも厚い。尚、脚支持部材41,42の下面61には、前後方向に延びる凹溝63が左右一対形成されている。脚支持部材41,42の側面62は、全周に亘って、上下方向に沿った垂直面であり、上面60に対して略直角である。
脚支持部材41,42は、図15(b)のように、平面視において取付孔51,52と同じ略五角形である。脚支持部材41,42は、平面視において、左右方向の幅が略一定である主部64と、前後方向であって主部64とは逆方向に向けて徐々に幅狭となる先細り部65とから構成されて、全体として略五角形となっている。脚支持部材41,42は、平面視において左右対称形状である。主部64は、平面視略長方形であり、先細り部65は、平面視略三角形である。脚支持部材41,42の幅は主部64の幅であるが、その幅は、固定フード2のフード部2aや移動フード3のフード部3aよりも狭い。また、脚支持部材41,42の幅は、本体筒40の内径以下である。
本体筒40に脚支持部材41,42を取り付けた状態を図1~図9に示している。脚支持部材41,42の側面62は、本体筒40の取付孔51,52の壁面に全周に亘って当接あるいは若干の隙間を介して対峙し、脚支持部材41,42の側面62が本体筒40の取付孔51,52の壁面に接着固定される。脚支持部材41,42の下面61は例えば図9のように本体筒40の内周面と略面一となる。脚支持部材41,42の上面60は、図2のように、左右方向中央部においては、本体筒40の外周面と略面一となる。本体筒40の外周面の上面60には、帯状水平面50が形成されているが、脚支持部材41,42の上面60は本体筒40の帯状水平面50と略面一となる。従って、取付孔51,52によって部分的に除去された帯状水平面50は、取付孔51,52に埋設された脚支持部材41,42によって補填され、前後一対の脚支持部材41,42の上面60と共に前後方向に連続した一つの面となる。そして、前後一対の脚支持部材41,42の上面60とその間に位置する帯状水平面50とから、リールシート本体1のリール脚取付部11が構成される。リール脚取付部11の前後両端部にそれぞれ脚支持部材41,42が位置する。
脚支持部材41,42の主部64は、本体筒40の帯状水平面50よりも幅広であり、脚支持部材41,42の上面60の左右方向両端部60aは本体筒40の外周面から外側に突出している。脚支持部材41,42の上面60は、左右方向中央部においては本体筒40の帯状水平面50と略面一であるが、帯状水平面50よりも左右方向の外側部分においては左右方向両端部60aに向けて徐々に本体筒40の外周面からの突出量が大きくなっていき、左右方向両端部60aにおいて最も突出量が大きくなる。また、脚支持部材41,42の上面60の左右両端部60aにおける本体筒40の外周面からの突出量は、脚支持部材41,42の主部64においては前後方向に沿って一定であるが、脚支持部材41,42の先細り部65においては主部64に向けて徐々に大きくなっていく。
図1及び図2のように、リールシート本体1に固定フード2と移動フード3が装着された状態において、第一の取付孔51に埋設された第一の脚支持部材41は、固定フード2の内側に部分的に位置する。詳細には、第一の脚支持部材41の主部64の略半分程度が固定フード2のフード部2aの内側に位置し、先細り部65は固定フード2のフード部2aから露出した状態となる。第二の取付孔52に埋設された第二の脚支持部材42は、固定フード2に最接近させた状態における移動フード3のフード部3aの内側に部分的に位置する。詳細には、第二の脚支持部材42の主部64の略半分程度が移動フード3のフード部3aの内側に位置し、先細り部65は移動フード3のフード部3aから露出した状態となる。尚、図1及び図2の状態は、移動フード3を固定フード2に最接近させる少し手前の状態である。
リールをリールシートに取り付けた状態を図16及び図17に示している。但し、リールはリール脚4のみを図示している。固定フード2のフード部2aに差し込まれたリール脚4の一端部4aは、その裏面が第一の脚支持部材41の上面60に当接する。移動フード3のフード部3aに差し込まれたリール脚4の他端部4bは、その裏面が第二の脚支持部材42の上面60に当接する。
図16のように、リール脚4の裏面は、前後両端部4a,4bにおいて若干低く、その間の中央部において若干外面側に向けて高くなっている。従って、リール脚4の裏面のうち前後両端部4a,4bのみ両脚支持部材41,42の上面60に当接する一方、リール脚4の裏面のうち前後方向中央部は脚支持部材41,42や本体筒40の帯状水平面50には当接せずに若干浮き上がった状態となる。また、図17のように、リール脚4の裏面は、幅方向に沿って外面側に向けて凹状に湾曲している。従って、リール脚4の裏面のうち幅方向両端部のみが脚支持部材41,42の上面60に当接する。
以上のように、金属製のリールシート本体1が合成樹脂製の脚支持部材41,42を備えていて、リール脚4の前後両端部4a,4bの裏面が前後の脚支持部材41,42に当接する。従って、リール脚4が金属製の本体筒40に当接することを防止することができ、本体筒40の腐食を防止できる。リール脚4がステンレス鋼製であって本体筒40がアルミニウム製であるというように金属の種類が互いに異なっている場合には、本体筒40にリール脚4が接触することで本体筒40が電食しやすいが、リール脚4が本体筒40には接触せずに脚支持部材41,42に当接するので、本体筒40の電食が防止される。
また、脚支持部材41,42が本体筒40に内外方向に貫通した取付孔51,52に挿入されて固定されているので、脚支持部材41,42の上面60の左右方向中央部を本体筒40の上面60の帯状水平面50と略面一にすることができる。そのため、固定フード2や移動フード3、リールシート本体1の大径化を抑制できる。また、両脚支持部材41,42が同一形状であるため、脚支持部材41,42の製造は容易である。
一方、脚支持部材41,42は前後に離間して一対設けられ、取付孔51,52も前後に離間している。そのため、取付孔51,52が前後方向に長い大型のものである構成に比して、取付孔51,52のトータルの面積を小さくすることができる。従って、取付孔51,52を本体筒40の上面60に形成することに伴う本体筒40の強度低下を最小限に抑制することができる。尚、本体筒40の左右両側面には横孔53が形成されているが、釣竿には主として上下方向に力が作用し、左右方向に作用する力は小さいため、横孔53を形成してもそれによる本体筒40の強度低下への影響は考慮しなくてよい。一方、本体筒40の上面60に取付孔51,52を形成すると、取付孔51,52を形成しない場合に比して本体筒40の強度は低下するが、取付孔51,52を前後に分散することで強度低下を最小限に抑制することができる。
また、脚支持部材41,42の上面60が略水平な平面であって左右方向両端部60aが本体筒40から外側に突出しているので、リール脚4を支持する支持面である上面60の幅寸法を容易に拡大することができる。そのため、幅広のリール脚4であっても確実に支持することができ、リール脚4の取付状態が安定し、リールを釣竿に強固に固定することができる。一方、脚支持部材41,42の下面61は本体筒40の内周面に沿って左右方向に湾曲した湾曲面であるので、脚支持部材41,42が本体筒40の内側には突出せず、竿本体との干渉が防止される。
尚、本実施形態では、脚支持部材41,42を前後一対設けたが、何れか一方のみであってもよい。また、例えば帯状水平面50と略同幅の細長い形状の脚支持部材41,42を一つ設けてその脚支持部材41,42でリール脚4の前後両端部を支持するようにしてもよい。脚支持部材41,42の上面60は、平面であることが好ましいが、左右方向に沿って外側凸に若干湾曲した湾曲面であってもよい。脚支持部材41,42の形状も任意であって、先細り部65を有しない平面視略矩形のものであってもよい。
1 リールシート本体
2 固定フード
2a フード部
3 移動フード
3a フード部
4 リール脚
4a 一端部
4b 他端部
10 雄ネジ部
11 リール脚取付部
20 フード本体
21 保持部材
30 フード本体
31 保持部材
40 本体筒
41 第一の脚支持部材
42 第二の脚支持部材
50 帯状水平面
51 第一の取付孔
52 第二の取付孔
53 横孔
60 上面(外面)
60a 端部
61 下面(内面)
62 側面
63 凹溝
64 主部
65 先細り部

Claims (5)

  1. 金属製の筒状のリールシート本体を備えた釣竿用リールシートであって、
    リールシート本体は、リール脚の裏面が当接する箇所に、内外方向に貫通した取付孔を有し、該取付孔に樹脂製の脚支持部材が埋設されている、釣竿用リールシート。
  2. リールシート本体は、取付孔を軸線方向に離間して一対有し、両取付孔にそれぞれ脚支持部材が埋設されており、一対の脚支持部材はリール脚の両端部をそれぞれ支持する請求項記載の釣竿用リールシート。
  3. 脚支持部材の外面の周方向の両端部は、リールシート本体の外周面から外側に突出している請求項1又は2記載の釣竿用リールシート。
  4. 脚支持部材の内面は、リールシート本体の内周面に沿って周方向に湾曲しており、脚支持部材の外面は、略水平な平面である請求項記載の釣竿用リールシート。
  5. 請求項1乃至の何れかに記載の釣竿用リールシートを備えた釣竿。
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