JP7168138B1 - 半導体レーザ素子および半導体レーザ素子の製造方法 - Google Patents

半導体レーザ素子および半導体レーザ素子の製造方法 Download PDF

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Abstract

下から順にn型クラッド層(14)、下側光閉じ込め層(16)、活性層(18)および上側光閉じ込め層(20)が積層されたリッジ(22)と、リッジ(22)の両脇に埋め込まれ、下から順に、リッジ(22)の側面を覆う半絶縁ブロック層(24)、中間ブロック層(26)およびn型ブロック層(28)が積層された電流ブロック層(30)と、リッジ(22)および電流ブロック層(30)の上に形成されたp型クラッド層(32)と、を備え、リッジ(22)の最上層は上側光閉じ込め層(20)であり、中間ブロック層(26)は半絶縁ブロック層(24)に対して伝導帯の底のエネルギー準位が高い。

Description

本開示は、リッジの両脇に電流ブロック層を埋め込んだ半導体レーザ素子および半導体レーザ素子の製造方法に関する。
特許文献1には、光導波路として機能するリッジの両脇に電流ブロック層を埋め込んだInP系半導体レーザ素子が開示されている。この半導体レーザ素子のリッジは下から順に、n型クラッド層、下側光閉じ込め層、活性層、上側光閉じ込め層およびp型クラッド層が積層されている。リッジの最上層はp型クラッド層である。電流ブロック層は下から順に、リッジの側面を覆う半絶縁ブロック層、および、n型ブロック層が積層されている。
特開2004-047743号公報
上述した半導体レーザ素子には、ホールのリークが多いという問題がある。ホールのリーク経路は、p型クラッド層および上側光閉じ込め層から半絶縁ブロック層へと抜ける経路である。この経路のリッジ側面における断面積は、p型クラッド層と上側光閉じ込め層の側面の面積を合わせたものになる。そのためリッジ側面におけるリーク経路の断面積が大きくなってしまい、ホールのリーク電流も大きくなる。
そこでリッジからp型クラッド層をなくし、リッジの最上層を上側光閉じ込め層にしたとする。こうすることでホールのリーク経路は、上側光閉じ込め層から半絶縁ブロック層へと抜ける経路だけになる。すなわちリッジ側面におけるリーク経路の断面積が小さくなる。そのためホールによるリーク電流が減る。
しかしリッジの最上層を上側光閉じ込め層にするだけでは、電子によるリーク電流が増えてしまう。電子のリーク経路は、n型クラッド層および下側光閉じ込め層から半絶縁ブロック層を通り、n型ブロック層へ抜ける経路である。リッジの最上層を上側光閉じ込め層にすると、n型クラッド層からn型ブロック層への距離が短くなる。その結果、半絶縁ブロック層によるリーク低減効果が小さくなり、電子によるリーク電流が増える。
本開示は上記の問題を解決するためになされたもので、リーク電流が低減された半導体レーザ素子を得ることを目的とする。
本開示の第1の発明に係る半導体レーザ素子は、下から順にn型クラッド層、下側光閉じ込め層、活性層および上側光閉じ込め層が積層されたリッジと、リッジの両脇に埋め込まれ、下から順に、リッジの側面を覆う半絶縁ブロック層、中間ブロック層およびn型ブロック層が積層された電流ブロック層と、リッジおよび電流ブロック層の上に形成されたp型クラッド層と、を備え、リッジの最上層は上側光閉じ込め層であり、中間ブロック層は半絶縁ブロック層に対して伝導帯の底のエネルギー準位が高く前記半絶縁ブロック層より電子親和力が小さい
本開示の第2の発明に係る半導体レーザ素子は、下から順にn型クラッド層、下側光閉じ込め層および活性層が積層されたリッジと、リッジの両脇に埋め込まれ、下から順に、リッジの側面を覆う半絶縁ブロック層、中間ブロック層およびn型ブロック層が積層された電流ブロック層と、リッジおよび電流ブロック層の上に形成された上側光閉じ込め層と、上側光閉じ込め層の上に形成されたp型クラッド層と、を備え、リッジの最上層は活性層であり、中間ブロック層は半絶縁ブロック層に対して伝導帯の底のエネルギー準位が高い。
本開示の第1の発明に係る半導体レーザ素子の製造方法は、基板の上に、下から順にn型クラッド層、下側光閉じ込め層、活性層および上側光閉じ込め層が積層された第1の半導体層を形成する工程と、上側光閉じ込め層の上にストライプ状のマスクを形成する工程と、マスクの両脇にある第1の半導体層をn型クラッド層の途中までエッチングし、マスクの下に最上層が上側光閉じ込め層となるリッジを形成する工程と、リッジの両脇に、下から順に、リッジの側面を覆う半絶縁ブロック層、半絶縁ブロック層に対して伝導帯の底のエネルギー準位が高く前記半絶縁ブロック層より電子親和力が小さい中間ブロック層、および、n型ブロック層が積層された電流ブロック層を埋め込む工程と、マスクを除去する工程と、リッジおよび電流ブロック層の上に、p型クラッド層から成る第2の半導体層を形成する工程と、を備える。
本開示の第2の発明に係る半導体レーザ素子の製造方法は、基板の上に、下から順にn型クラッド層、下側光閉じ込め層および活性層が積層された第1の半導体層を形成する工程と、活性層の上にストライプ状のマスクを形成する工程と、マスクの両脇にある第1の半導体層をn型クラッド層の途中までエッチングし、マスクの下に最上層が活性層となるリッジを形成する工程と、リッジの両脇に、下から順に、リッジの側面を覆う半絶縁ブロック層、半絶縁ブロック層に対して伝導帯の底のエネルギー準位が高い中間ブロック層、および、n型ブロック層が積層された電流ブロック層を埋め込む工程と、マスクを除去する工程と、リッジおよび電流ブロック層の上に、下から順に上側光閉じ込め層およびp型クラッド層が積層された第2の半導体層を形成する工程と、を備える。
本開示の第1、第2の発明に係る半導体レーザ素子のリッジの最上層はそれぞれ、上側光閉じ込め層、活性層である。さらに本開示の第1、第2の発明に係る半導体レーザ素子はどちらも、半絶縁ブロック層に対して伝導帯の底のエネルギー準位が高い中間ブロック層が半絶縁ブロック層の上に形成されている。よって本開示の第1、第2の発明に係る半導体レーザ素子はリーク電流を低減できる。
実施の形態1に係る半導体レーザ素子の断面図である。 比較例に係る半導体レーザ素子の断面図である。 実施の形態1に係る半導体レーザ素子の製造方法を示す断面図である。 実施の形態1に係る半導体レーザ素子の製造方法を示す断面図である。 実施の形態1に係る半導体レーザ素子の製造方法を示す断面図である。 実施の形態1に係る半導体レーザ素子の製造方法を示す断面図である。 実施の形態1に係る半導体レーザ素子の製造方法を示す断面図である。 実施の形態2に係る半導体レーザ素子の断面図である。 実施の形態3に係る半導体レーザ素子の断面図である。 実施の形態5に係る半導体レーザ素子の製造方法を示す断面図である。
実施の形態1.
実施の形態1に係る半導体レーザ素子10の断面を図1に示す。
半導体レーザ素子10は基板12を備える。基板12はn型InPから成る。
基板12の上にn型クラッド層14が形成されている。n型クラッド層14はn型InPから成る。
n型クラッド層14を含むリッジ22が形成されている。リッジ22は下から順に、n型クラッド層14、下側光閉じ込め層16、活性層18および上側光閉じ込め層20が積層されている。リッジ22の最上層は上側光閉じ込め層20である。下側光閉じ込め層16はn型のAlGaInAsから成る。活性層18はアンドープのAlGaInAsから成り、内部に量子井戸が形成されている。上側光閉じ込め層20はアンドープのAlGaInAsから成る。下側光閉じ込め層16は、活性層18内の量子井戸よりバンドギャップが大きく、n型クラッド層14よりバンドギャップが小さい。上側光閉じ込め層20は、活性層18内の量子井戸よりバンドギャップが大きく、p型クラッド層32よりバンドギャップが小さい。下側光閉じ込め層16と上側光閉じ込め層20はSeparate Confinement Heterostructure(SCH)である。
リッジ22の両脇に電流ブロック層30が埋め込まれている。電流ブロック層30は下から順に、リッジ22の側面を覆う半絶縁ブロック層24、中間ブロック層26、および、n型ブロック層28が積層されている。半絶縁ブロック層24は、Feをドープした半絶縁性のInPから成る。中間ブロック層26は、Znをドープしたp型InPから成る。n型ブロック層28はn型InPから成る。
リッジ22および電流ブロック層30の上にp型クラッド層32が形成されている。p型クラッド層32はp型InPから成る。
p型クラッド層32の上にコンタクト層34が形成されている。コンタクト層34はp型InGaAsから成る。
ここでホールおよび電子のリークに関して、比較例と本実施の形態を対比する。
比較例に係る半導体レーザ素子100の断面を図2に示す。比較例に係る半導体レーザ素子100では、リッジ122の最上層がp型クラッド層132である。また電流ブロック層130は中間ブロック層を含まない。
ホールリークは本実施の形態のほうが比較例より少ない。比較例では、ホールがリッジ122から半絶縁ブロック層24へリークする際、リッジ122中のp型クラッド層132および上側光閉じ込め層20の両側面を通る(図2の矢印A)。つまりホールは、これら2つの層の側面を合わせた面を通過することになる。一方、本実施の形態では、ホールは上側光閉じ込め層20の側面のみを通る。すなわち本実施の形態のほうが、リッジ22と半絶縁ブロック層24との境において、ホールのリーク経路の断面積が小さい。そのためホールリークは本実施の形態のほうが少ない。
電子リークは、もし中間ブロック層26がなければ、本実施の形態のほうが比較例よりも多くなってしまう。比較例では、電子がリッジ122から半絶縁ブロック層24を通りn型ブロック層28へリークする際、n型クラッド層14および下側光閉じ込め層16からn型ブロック層28へとリークする(図2の矢印B)。本実施の形態でもリーク経路は比較例と同様である。しかし本実施の形態ではリッジ22がp型クラッド層を含まないため、リッジ22中のn型クラッド層14とn型ブロック層28との距離が近くなる。そのため電子がリークする際に通過する半絶縁ブロック層24の距離が短くなる。その結果、中間ブロック層26がなければ電子リークが比較例より多くなる。
しかし本実施の形態では中間ブロック層26が形成されているため、電子リークも比較例より少なくなる。本実施の形態では、半絶縁ブロック層24とn型ブロック層28との間に中間ブロック層26が存在する。p型の中間ブロック層26は半絶縁性の半絶縁ブロック層24に対して、ビルトインポテンシャル分の障壁を持つ電子障壁となる。すなわち中間ブロック層26は半絶縁ブロック層24に対して伝導帯の底のエネルギー準位が高い。そのため電子リークも本実施の形態のほうが少ない。
なお図2では、ホールと電子のリーク経路を示す矢印A、Bは右側だけにあるが、実際は左側にもリーク経路がある。
ここから実施の形態1に係る半導体レーザ素子10の製造方法を説明する。
まず図3のように、基板12の上に順に、n型クラッド層14、下側光閉じ込め層16、活性層18および上側光閉じ込め層20を形成する。これ以降、n型クラッド層14から上側光閉じ込め層20までの層を第1の半導体層と呼ぶ。第1の半導体層の形成方法として、有機金属化学気相成長法(Metal Organic Chemical Vapor Deposition、MOCVD法)を用いる。
次に図4のように、上側光閉じ込め層20の上にSiOから成るストライプ状のマスク36を形成する。マスク36を形成する工程では、まず上側光閉じ込め層20の上にSiO層を形成する。次いでレジストパターンを用いたフォトエッチングにより、SiO層をストライプ状の形状にパターニングし、マスク36を形成する。
次に図5のように、マスク36の両脇にある第1の半導体層をn型クラッド層14の途中までエッチングして、マスク36の下に最上層が上側光閉じ込め層となるリッジ22を形成する。エッチングは、図4の状態のウエハを反応性イオンエッチング(Reactive Ion Etching、RIE)装置のチャンバ内へ搬送し、マスク36をマスクとして実施する。
次に図6のように、リッジ22の両脇に電流ブロック層30を埋め込む。電流ブロック層30を埋め込む工程ではMOCVD法により、下から順に、リッジ22の側面を覆う半絶縁ブロック層24、中間ブロック層26およびn型ブロック層28を積層する。
次に図7のように、マスク36を除去したあと、リッジ22および電流ブロック層30の上にp型クラッド層32を形成する。これ以降、p型クラッド層32から成る層を第2の半導体層と呼ぶ。p型クラッド層32の形成方法としてMOCVD法を用いる。
次にp型クラッド層32の上にコンタクト層34を形成する。形成方法としてMOCVD法を用いる。これで図1に示した半導体レーザ素子10の形成を終える。
このあとコンタクト層34の上と基板12の下にそれぞれ電極を形成するが、ここでは説明を省く。
以上のとおり、この実施の形態に係る半導体レーザ素子10は、リッジ22の最上層が上側光閉じ込め層20であるため、ホールリークが少ない。また半絶縁ブロック層に対して電子障壁となる中間ブロック層が半絶縁ブロック層の上に形成されているため、電子リークが少ない。すなわち半導体レーザ素子10ではリーク電流が低減される。
また中間ブロック層26を半絶縁ブロック層24の上に形成したため、半導体レーザ素子10の動作時に中間ブロック層26中のZnが活性層18に拡散することで発生する光出力低下が抑制される。もし中間ブロック層を半絶縁ブロック層24とリッジ22との間に形成した場合、中間ブロック層中のZnが活性層18に拡散してしまう。本実施の形態ではこの問題が抑えられる。
なお下側光閉じ込め層16、活性層18および上側光閉じ込め層20はAlGaInAsに限らず、InGaAsPなどでもよい。
またリッジ22中のn型クラッド層14の上部にInGaAsPから成る回折格子層が形成されていてもよい。
実施の形態2.
実施の形態2に係る半導体レーザ素子40が実施の形態1と異なる点は、中間ブロック層56がAlInAsから成ることである。AlInAsはInPと同じ格子定数を持つ組成にでき、その組成においてInPよりも電子親和力が小さい。そのため中間ブロック層56が半絶縁ブロック層24に対して電子障壁となり、電子リークを抑制できる。
実施の形態2に係る半導体レーザ素子40の断面を図8に示す。中間ブロック層56のAlInAsはアンドープ、p型、n型のいずれでもよい。ただしAlInAsをp型にするためにZnをドープすると、実施の形態1で述べたZnの拡散が問題になる場合がある。またAlInAsをp型にすると、中間ブロック層56内での光吸収による光損失が問題になる場合もある。このようなZnの拡散および光損失の問題を防ぐためには、AlInAsをアンドープまたはn型とするのがよい。一方、電子リーク抑制の観点からは、AlInAsを、電子障壁が高くなるp型とするのがよい。
また中間ブロック層56を半絶縁ブロック層24の上に形成したため、中間ブロック層56の結晶品質低下、および、応力による信頼性低下がない。もし中間ブロック層を半絶縁ブロック層24とリッジ22との間から半絶縁ブロック層24の下にわたって形成した場合、中間ブロック層の形成時にAlInAsが縦にも横にも成長することになる。この成長のとき、縦方向と横方向ではAlとInの組成比の違いが生じ、InPに格子整合できなくなる。その結果、中間ブロック層56の結晶品質低下または応力による信頼性低下が生じる可能性がある。本実施の形態ではこのような問題がない。
実施の形態3.
実施の形態3に係る半導体レーザ素子70が実施の形態1と異なる点は、リッジ82に上側光閉じ込め層80が含まれず、リッジ82の最上部が活性層18であり、リッジ82と電流ブロック層90の上に上側光閉じ込め層80が形成されていることである。
実施の形態3に係る半導体レーザ素子70の断面を図9に示す。本実施の形態はリッジ82が上側光閉じ込め層80を含まないため、ホールリークがさらに抑制される。そのためリーク電流がさらに低減される。
実施の形態3に係る半導体レーザ素子70の製造方法は、まず基板12の上に順に、n型クラッド層14、下側光閉じ込め層16および活性層18を形成する。次いでマスクを活性層18の上に形成し、リッジ82および電流ブロック層90を形成し、マスクを除去する。次いでリッジ82と電流ブロック層90の上に上側光閉じ込め層80、p型クラッド層32およびコンタクト層34を順次形成する。
この実施の形態では、n型クラッド層14から活性層18までの層が第1の半導体層であり、上側光閉じ込め層80からp型クラッド層32までの層が第2の半導体層である。
なお本実施の形態の特徴を実施の形態2の特徴と組み合わせてもよい。
実施の形態4.
実施の形態4に係る半導体レーザ素子の製造方法が実施の形態1と異なる点は、マスクを除去する工程のあと、かつ、第2の半導体層を形成する工程の前に、ハロゲン系エッチングガスを供給することである。ハロゲン系エッチングガスの供給はMOCVD装置内で行う。
ハロゲン系エッチングガスを供給することで、上側光閉じ込め層20の上面にできた酸化膜を除去できる。上側光閉じ込め層20の材料であるAlGaInAsは酸化しやすい。上側光閉じ込め層20の表面が酸化すると電気抵抗の増加や光の損失が発生する。あるいはp型クラッド層が正常に成長しなくなる可能性がある。本実施の形態では酸化膜を除去するため、これらの問題が生じない。
ハロゲン系エッチングガスとしてt-塩化ブチル((CHCCl、TBCl)または塩化水素(HCl)を用いる。エッチングする厚さは例えば5nmである。上側光閉じ込め層20はエッチングする分だけ余分に厚く形成しておくことが望ましい。エッチングの際、n型ブロック層28も同程度エッチングされるが、n型ブロック層28ではわずかな膜厚変化は特性にほとんど影響しない。
なお酸化膜除去の方法は上記のエッチングに限らず、例えば高温でのアニールを実施してもよい。アニール温度は例えば650℃以上である。
また本実施の形態の製造方法を実施の形態2または実施の形態3に係る半導体レーザ素子の製造に適用してもよい。実施の形態3に係る半導体レーザ素子70の製造に適用する場合は、エッチングするのはリッジ82の最上層である活性層18になる。
実施の形態5.
実施の形態5に係る半導体レーザ素子の製造方法が実施の形態1と異なる点は、第1の半導体層を形成する工程のあと、かつ、マスクを形成する工程の前に、第1の半導体層の上にInPから成るキャップ層138を形成し(図10)、マスクを除去する工程のあと、かつ、第2の半導体層を形成する工程の前に、キャップ層138を除去することである。本実施の形態ではマスクはキャップ層138の上に形成する。
キャップ層138は例えば3nmの厚さで形成する。キャップ層138の除去は、実施の形態4と同様に、第2の半導体層の成長前にMOCVD装置内でハロゲン系のエッチングガスを供給して実施する。このエッチングでは例えば最上層のキャップ層138を含む5nmの半導体層をエッチングする。このエッチングによりキャップ層138は除去され、キャップ層138の下にあるリッジの最上層も2nmエッチングされる。またリッジの上以外のキャップ層138はリッジ形成時に消失するため、n型ブロック層も5nmエッチングされる。
本実施の形態ではキャップ層138の形成および除去により、実施の形態4よりも確実に酸化膜の形成を防げる。
また本実施の形態の製造方法を実施の形態2または実施の形態3に係る半導体レーザ素子の製造に適用してもよい。
10,40,70 半導体レーザ素子、12 基板、14 n型クラッド層、16 下側光閉じ込め層、18 活性層、20,80 上側光閉じ込め層、22,82 122 リッジ、24,84 半絶縁ブロック層、26,56,86 中間ブロック層、28,88 n型ブロック層、30,60,90,130 電流ブロック層、32,132 p型クラッド層、34 コンタクト層、36 マスク、138 キャップ層

Claims (11)

  1. 下から順にn型クラッド層、下側光閉じ込め層、活性層および上側光閉じ込め層が積層されたリッジと、
    前記リッジの両脇に埋め込まれ、下から順に、前記リッジの側面を覆う半絶縁ブロック層、中間ブロック層およびn型ブロック層が積層された電流ブロック層と、
    前記リッジおよび前記電流ブロック層の上に形成されたp型クラッド層と、
    を備え、
    前記リッジの最上層は前記上側光閉じ込め層であり、
    前記中間ブロック層は前記半絶縁ブロック層に対して伝導帯の底のエネルギー準位が高く前記半絶縁ブロック層より電子親和力が小さい
    半導体レーザ素子。
  2. 下から順にn型クラッド層、下側光閉じ込め層および活性層が積層されたリッジと、
    前記リッジの両脇に埋め込まれ、下から順に、前記リッジの側面を覆う半絶縁ブロック層、中間ブロック層およびn型ブロック層が積層された電流ブロック層と、
    前記リッジおよび前記電流ブロック層の上に形成された上側光閉じ込め層と、
    前記上側光閉じ込め層の上に形成されたp型クラッド層と、
    を備え、
    前記リッジの最上層は前記活性層であり、
    前記中間ブロック層は前記半絶縁ブロック層に対して伝導帯の底のエネルギー準位が高い
    半導体レーザ素子。
  3. 前記半絶縁ブロック層はInPから成り、
    前記中間ブロック層は、Znをドープしたp型InPから成る
    請求項2に記載の半導体レーザ素子。
  4. 前記中間ブロック層は前記半絶縁ブロック層より電子親和力が小さい
    請求項2に記載の半導体レーザ素子。
  5. 前記半絶縁ブロック層はInPから成り、
    前記中間ブロック層はAlInAsから成る
    請求項1または4に記載の半導体レーザ素子。
  6. 基板の上に、下から順にn型クラッド層、下側光閉じ込め層、活性層および上側光閉じ込め層が積層された第1の半導体層を形成する工程と、
    前記上側光閉じ込め層の上にストライプ状のマスクを形成する工程と、
    前記マスクの両脇にある前記第1の半導体層を前記n型クラッド層の途中までエッチングし、前記マスクの下に最上層が前記上側光閉じ込め層となるリッジを形成する工程と、
    前記リッジの両脇に、下から順に、前記リッジの側面を覆う半絶縁ブロック層、前記半絶縁ブロック層に対して伝導帯の底のエネルギー準位が高く前記半絶縁ブロック層より電子親和力が小さい中間ブロック層、および、n型ブロック層が積層された電流ブロック層を埋め込む工程と、
    前記マスクを除去する工程と、
    前記リッジおよび前記電流ブロック層の上に、p型クラッド層から成る第2の半導体層を形成する工程と、
    を備えた半導体レーザ素子の製造方法。
  7. 基板の上に、下から順にn型クラッド層、下側光閉じ込め層および活性層が積層された第1の半導体層を形成する工程と、
    前記活性層の上にストライプ状のマスクを形成する工程と、
    前記マスクの両脇にある前記第1の半導体層を前記n型クラッド層の途中までエッチングし、前記マスクの下に最上層が前記活性層となるリッジを形成する工程と、
    前記リッジの両脇に、下から順に、前記リッジの側面を覆う半絶縁ブロック層、前記半絶縁ブロック層に対して伝導帯の底のエネルギー準位が高い中間ブロック層、および、n型ブロック層が積層された電流ブロック層を埋め込む工程と、
    前記マスクを除去する工程と、
    前記リッジおよび前記電流ブロック層の上に、下から順に上側光閉じ込め層およびp型クラッド層が積層された第2の半導体層を形成する工程と、
    を備えた半導体レーザ素子の製造方法。
  8. 前記マスクを除去する工程のあと、かつ、前記第2の半導体層を形成する工程の前に、ハロゲン系エッチングガスを供給して、前記リッジの上面に形成された酸化膜を除去する
    請求項6または7に記載の半導体レーザ素子の製造方法。
  9. 前記ハロゲン系エッチングガスはt-塩化ブチルまたは塩化水素である
    請求項8に記載の半導体レーザ素子の製造方法。
  10. 前記マスクを除去する工程のあと、かつ、前記第2の半導体層を形成する工程の前に、650℃以上の温度でアニールして前記リッジの上面に形成された酸化膜を除去する
    請求項6または7に記載の半導体レーザ素子の製造方法。
  11. 前記第1の半導体層を形成する工程のあと、かつ、前記マスクを形成する工程の前に、前記第1の半導体層の上面を覆うキャップ層を形成し、
    前記マスクを形成する工程において、前記マスクは前記キャップ層の上に形成し、
    前記マスクを除去する工程のあと、かつ、前記第2の半導体層を形成する工程の前に、前記キャップ層を除去する
    請求項6または7に記載の半導体レーザ素子の製造方法。
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