JP5067342B2 - 半導体レーザ素子の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は半導体レーザ素子の製造方法に関し、特にリーク電流を低減するのに好適な半導体レーザ素子の製造方法に関するものである。
電流路を狭く制限する構造を有する半導体レーザ素子として、半導体基板上にメサストライプ状の光導波路を形成し、その側面に電流ブロック層を埋め込んだ構造を有する埋め込み型半導体レーザ素子が知られている。
従来、埋め込み型半導体レーザ素子を製造する方法として、以下に説明する三つの方法が知られていた(例えば、特許文献1参照)。
第1の方法は、以下の工程を備える。まず、半導体基板上にII族元素を添加したp型クラッド層、活性層及びn型クラッド層を順次形成する。次に、これらp型クラッド層、活性層及びn型クラッド層をエッチングし、メサストライプ構造部を形成する。次に、このメサストライプ構造部の側面に、II族元素を添加したp型電流ブロック層、n型電流ブロック層及びFeを添加した半絶縁性電流ブロック層を順次形成し、埋め込み型電流ブロック層を形成する。次に、n型クラッド層及び埋め込み型電流ブロック層上にn型コンタクト層を形成する。
また、第2の方法は、以下の工程を備える。まず、半導体基板上にII族元素を添加したp型クラッド層、活性層及びn型クラッド層を順次形成する。次に、これらp型クラッド層、活性層及びn型クラッド層をエッチングし、メサストライプ構造部を形成する。次に、このメサストライプ構造部の側面に、Feを添加した第1の半絶縁性電流ブロック層、n型電流ブロック層及びFeを添加した第2の半絶縁性電流ブロック層を順次形成し、埋め込み型電流ブロック層を形成する。次に、n型クラッド層及び埋め込み型電流ブロック層上にn型コンタクト層を形成する。
また、第3の方法は、以下の工程を備える。まず、半導体基板上にn型クラッド層、活性層及びII族元素を添加したp型クラッド層を順次形成する。次に、これらn型クラッド層、活性層及びII族元素を添加したp型クラッド層をエッチングし、メサストライプ構造部を形成する。次に、このメサストライプ構造部の側面に、Feを添加した第1の半絶縁性電流ブロック層、n型電流ブロック層及びFeを添加した第2の半絶縁性電流ブロック層を順次形成し、埋め込み型電流ブロック層を形成する。次に、p型クラッド層及び埋め込み型電流ブロック層上に、II族元素を添加したp型コンタクト層を形成する。
特開2008−53649号公報
上述した第1の方法の場合、n型クラッド層と埋め込み型電流ブロック層の界面付近において、p型電流ブロック層と半絶縁性電流ブロック層が接触する。そして、その接触箇所において、p型電流ブロック層と半絶縁性電流ブロック層の間でII族元素とFeの相互拡散が発生する。これにより、p型電流ブロック層のII族元素が低化する。そして、半絶縁性電流ブロック層の半絶縁性が劣化する。この結果、この埋め込み型半導体レーザ素子において、リーク電流が増大するという問題が生じていた。
また、上述した第2の方法の場合、n型クラッド層と埋め込み型電流ブロック層の界面付近において、p型クラッド層と第1の半絶縁性電流ブロック層が接触する。そして、その接触箇所において、p型クラッド層と第1の半絶縁性電流ブロック層の間でII族元素とFeの相互拡散が発生する。これにより、第1の半絶縁性電流ブロック層の半絶縁性が劣化する。この結果、この埋め込み型半導体レーザ素子において、リーク電流が増大するという問題が生じていた。
また、上述した第3の方法の場合、p型コンタクト層と第2の半絶縁性電流ブロック層が接触する。そして、その接触箇所を介して、p型コンタクト層と、第1の半絶縁性電流ブロック層及び第2の半絶縁性電流ブロック層の間でII族元素とFeの相互拡散が発生する。これにより、第1の半絶縁性電流ブロック層及び第2の半絶縁性電流ブロック層の半絶縁性が劣化する。この結果、この埋め込み型半導体レーザ素子において、リーク電流が増大するという問題が生じていた。
本発明は、上述した課題を解決するためになされ、埋め込み型半導体レーザ素子において、リーク電流を抑制することを目的とする。
本発明に係る半導体レーザ素子の製造方法は、p型の半導体基板上に、p型クラッド層、活性層及びn型クラッド層を順次形成する工程と、前記p型クラッド層、前記活性層及び前記n型クラッド層をエッチングし、メサストライプ構造部を形成する工程と、前記メサストライプ構造部の側面に、p型電流ブロック層、第1の半絶縁性電流ブロック層、n型電流ブロック層及び第2の半絶縁性電流ブロック層を順次形成し、埋め込み型電流ブロック層を形成する工程と、前記n型クラッド層及び前記埋め込み型電流ブロック層上に、n型コンタクト層を形成する工程と、を備え、前記p型電流ブロック層は、前記p型クラッド層、前記活性層及び前記n型クラッド層を覆うように形成し、前記p型クラッド層及び前記p型電流ブロック層に、II族元素を添加し、前記第1の半絶縁性電流ブロック層及び前記第2の半絶縁性電流ブロック層に、Feを添加することを特徴とするものである。
本発明に係る半導体レーザ素子の製造方法は、p型の半導体基板上に、p型クラッド層、活性層及びn型クラッド層を順次形成する工程と、前記p型クラッド層、前記活性層及び前記n型クラッド層をエッチングし、メサストライプ構造部を形成する工程と、前記メサストライプ構造部の側面に、第1のp型電流ブロック層、n型電流ブロック層、第2のp型電流ブロック層及び半絶縁性電流ブロック層を順次形成し、埋め込み型電流ブロック層を形成する工程と、前記n型クラッド層及び前記埋め込み型電流ブロック層上に、n型コンタクト層を形成する工程と、を備え、前記第1のp型電流ブロック層は、前記p型クラッド層、前記活性層及び前記n型クラッド層を覆うように形成し、前記p型クラッド層、第1のp型電流ブロック層及び第2のp型電流ブロック層に、II族元素を添加し、前記半絶縁性電流ブロック層に、Feを添加することを特徴とするものである。
本発明に係る半導体レーザ素子の製造方法は、p型の半導体基板上に、p型クラッド層、活性層及びn型クラッド層を順次形成する工程と、前記p型クラッド層、前記活性層及び前記n型クラッド層をエッチングし、メサストライプ構造部を形成する工程と、前記メサストライプ構造部の側面に、拡散抑制層、第1の半絶縁性電流ブロック層、n型電流ブロック層及び第2の半絶縁性電流ブロック層を順次形成し、埋め込み型電流ブロック層を形成する工程と、前記n型クラッド層及び前記埋め込み型電流ブロック層上に、n型コンタクト層を形成する工程と、を備え、前記p型クラッド層に、II族元素を添加し、前記第1の半絶縁性電流ブロック層及び前記第2の半絶縁性電流ブロック層に、Feを添加し、前記拡散抑制層は、前記p型クラッド層の前記II族元素と、前記第1の半絶縁性電流ブロック層の前記Feの相互拡散を抑制することを特徴とするものである。
本発明に係る半導体レーザ素子の製造方法は、n型の半導体基板上に、n型クラッド層、活性層及びp型クラッド層を順次形成する工程と、前記n型クラッド層、前記活性層及び前記p型クラッド層をエッチングし、メサストライプ構造部を形成する工程と、前記メサストライプ構造部の側面に、第1の半絶縁性電流ブロック層、n型電流ブロック層、第2の半絶縁性電流ブロック層及びp型電流ブロック層を順次形成し、埋め込み型電流ブロック層を形成する工程と、前記p型クラッド層及び前記埋め込み型電流ブロック層上に、p型コンタクト層を形成する工程と、を備え、前記p型クラッド層、前記p型電流ブロック層及び前記p型コンタクト層に、II族元素を添加し、 前記第1の半絶縁性電流ブロック層及び前記第2の半絶縁性電流ブロック層に、Feを添加することをを備えることを特徴とするものである。
本発明により、埋め込み型半導体レーザ素子において、リーク電流を抑制できる。
実施の形態1.
本発明の実施の形態1に係る半導体レーザ素子の製造方法について説明する。図1〜図7は、この実施の形態1に係る製造方法が備える工程を示す工程断面図である。以下、図1〜図7に示す各工程について説明する。
[実施の形態1に係る半導体レーザ素子の製造方法]
この製造方法においては、まず、図1に示すように、MOCVD法により、p型の半導体基板10上に、p型クラッド層12、活性層14及びn型クラッド層16を順次形成する。p型の半導体基板10はInPから構成される。p型クラッド層12はZnを添加したInPから構成される。活性層14は、不純物を含まないInGaAsPから構成されるバリア層、ガイド層及びウェル層を有する多量子井戸(Multiple Quantum Wells:MQW)活性層である。n型クラッド層16はSを添加したInPから構成される。
そして、これらの層を形成する場合、成長温度は650℃とし、成長圧力は100mbarとする。また、これらの層を形成するための原料ガスとしては、トリメチルインジウム(Trimethylindium:TMI)、トリメチルガリウム(Trimethylgallium:TMG)、フォスフィン(Phosphine:PH3)、アルシン(Arsine:AsH3)、ジエチル亜鉛(Diethylzinc:DEZ)及び二硫化水素(H2S)を用いる。そして、これらの原料ガスの流量をマスフローコントローラー(Mass Flow Controller:MFC)を用いて制御することにより、各層を所望の組成にする。
次に、図2に示すように、n型クラッド層16の上にSiO膜を形成し、リソグラフィー及びエッチングにより、SiO膜をパターニングする。これにより、SiO膜パターン18を形成する。
次に、図3に示すように、このSiO膜パターン18をマスクとして、上述したp型クラッド層12、活性層14及びn型クラッド層16をウェットエッチングする。これにより、p型の半導体基板10上に順次形成された、p型クラッド層12、活性層14及びn型クラッド層16を含むメサストライプ構造部20を形成する。
次に、図4に示すように、メサストライプ構造部20の側面に、MOCVD法により、p型電流ブロック層22、半絶縁性電流ブロック層(第1の半絶縁性電流ブロック層)24、n型電流ブロック層26及び半絶縁性電流ブロック層(第2の半絶縁性電流ブロック層)28を順次形成する。これにより、埋め込み型電流ブロック層30を形成する。
この際には、p型クラッド層12、活性層14及びn型クラッド層16を覆うように、p型電流ブロック層22を形成する。また、p型電流ブロック層22はZnを添加したInPから構成される。半絶縁性電流ブロック層24はFeを添加したInPから構成される。n型電流ブロック層26はSを添加したInPから構成される。半絶縁性電流ブロック層28はFeを添加したInPから構成される。
なお、この際には、メサストライプ構造部20の上面(n型クラッド層16の上面)32が、SiO膜パターン18で保護されている。このため、メサストライプ構造部20の上面32に、埋め込み型電流ブロック層30が乗り上げる心配はない。
次に、図5に示すように、SiO膜パターン18を除去する。その後、図6に示すように、n型クラッド層16及び埋め込み型電流ブロック層30上に、Sを添加したInPから構成されるn型コンタクト層34を形成する。そして、図7に示すように、n型コンタクト層34の上面にn型電極36を形成する。さらに、p型の半導体基板10の裏面にp型電極38を形成する。これにより、実施の形態1に係る半導体レーザ素子を形成する。
[実施の形態1の効果]
実施の形態1の効果について説明するために、まず、実施の形態1に対する比較例を説明する。図8〜9は、実施の形態1の比較例に係る製造方法の特徴部である工程を示す工程断面図である。以下、比較例に係る製造方法の各工程について、実施の形態1に係る製造方法と異なる点を中心に説明する。
この比較例に係る製造方法においては、まず、実施の形態1に係る製造方法の図1〜図3に示した工程と同一の工程を実行する。これにより、p型の半導体基板10上にメサストライプ構造部20を形成する。
次に、図8に示すように、メサストライプ構造部20の側面に、MOCVD法によって、p型電流ブロック層40、n型電流ブロック層26及び半絶縁性電流ブロック層28を順次形成し、埋め込み型電流ブロック層30を形成する。この際、p型クラッド層12、活性層14及びn型クラッド層16を覆うように、p型電流ブロック層40を形成する。また、p型電流ブロック層40はZnを添加したInPから構成される。n型電流ブロック層26はSを添加したInPから構成される。また、半絶縁性電流ブロック層28はFeを添加したInPから構成される。
この工程では、実施の形態1に係る製造方法(図4に示す工程)とは異なり、半絶縁性電流ブロック層24を形成しない。このため、比較例に係る埋め込み型電流ブロック層30においては、実施の形態1に係る埋め込み型電流ブロック層30においてp型電流ブロック層22と半絶縁性電流ブロック層24の2層で構成される部分が、p型電流ブロック層40の1層で構成される。
埋め込み型電流ブロック層30を形成した後は、実施の形態1に係る製造方法の図5〜図7に示した工程と同一の工程を実行する。これにより、図9に示す、比較例に係る半導体レーザ素子を形成する。
比較例に係る半導体レーザ素子においては、図9に示すように、n型クラッド層16の近傍の領域42においてp型電流ブロック層40と半絶縁性電流ブロック層28が接触する。また、上述のようにp型電流ブロック層40にはZnが添加されている。半絶縁性電流ブロック層28にはFeが添加されている。
一般に、II族元素が添加されたp型半導体層とFeが添加された半絶縁層の間ではII族元素とFeの相互拡散が発生する。そして、ZnはII族元素であるため、領域42においてp型電流ブロック層40と半絶縁性電流ブロック層28の間ではZnとFeの相互拡散が発生する。この際、p型電流ブロック層40及びp型クラッド層12からは半絶縁性電流ブロック層28にZnが流れ込む。これにより、領域42において半絶縁性電流ブロック層28の半絶縁性は劣化する。また、領域42においてp型電流ブロック層40のZn濃度(p型キャリア濃度)は低化する。そして、p型電流ブロック層40とn型クラッド層16の間の電位障壁が低下する。この結果、比較例に係る埋め込み型半導体レーザ素子においては、埋め込み型電流ブロック層30を通る経路から電流がリークする問題が生じる。
一方、図7に示すように、実施の形態1に係る半導体レーザ素子でも、比較例と同様に、n型クラッド層16の近傍の領域44においてp型電流ブロック層22と半絶縁性電流ブロック層28が接触する。しかし、実施の形態1に係る半導体レーザ素子では、比較例においてp型電流ブロック層40の1層で構成される部分が、p型電流ブロック層22と半絶縁性電流ブロック層24の2層で構成される。このため、p型電流ブロック層22と半絶縁性電流ブロック層28が接触する箇所は、比較例でp型電流ブロック層40と半絶縁性電流ブロック層28が接触する箇所よりも狭くなる。このため、ZnとFeの相互拡散は、比較例よりも狭い箇所で、p型電流ブロック層22と半絶縁性電流ブロック層28の間において発生することになる。従って、半絶縁性電流ブロック層28の半絶縁性が劣化する領域は狭くなる。これにより、埋め込み型電流ブロック層30をリークする電流を少なくできる。
また、p型電流ブロック層22と半絶縁性電流ブロック層24の間でもZnとFeの相互拡散が発生する。これにより、p型電流ブロック層22のZn濃度は低下する。同様に、半絶縁性電流ブロック層24のZn濃度は増加する。しかしながら、実施の形態1においては、埋め込み型電流ブロック層30を形成する際に、p型電流ブロック層22及び半絶縁性電流ブロック層24の厚みを調整できる。これにより、上述したp型電流ブロック層22のZn濃度の低下量、及び半絶縁性電流ブロック層24のZn濃度の増加量を調整できる。従って、半絶縁性電流ブロック層24の電気伝導性、及びp型電流ブロック層22とn型クラッド層16の間の電位障壁の高さを、埋め込み型電流ブロック層30をリークする電流が出来る限り少なくなるように調整できる。
以上の結果、実施の形態1に係る半導体レーザ素子の製造方法を適用することにより、半導体レーザ素子のリーク電流を抑制できる。
[実施の形態1の変形例]
この実施の形態1において、p型の半導体基板10を構成する材料はInPに限定されない。p型の半導体基板10を構成する材料としては、GaAsやGaNを適用してもよい。この場合にも同様の効果が得られる。なお、この変形は以下の他の実施の形態においても適用できる。
この実施の形態1において、p型クラッド層、n型クラッド層及び埋め込み型電流ブロック層を構成する材料はInPに限定されない。p型クラッド層、n型クラッド層及び埋め込み型電流ブロック層を構成する材料としては、AlInAs、AlGaInAs、GaInAsNP、AlGaInP、AlGaAs、InGaAs、AlGaInNを適用してもよい。この場合にも同様の効果が得られる。なお、この変形は以下の他の実施の形態においても適用できる。
この実施の形態1において、半導体レーザ素子のp型層に添加する不純物はZnに限定されない。p型層に添加する不純物としては、II族元素であればZn以外でも適用できる。例えば、MgやBeを適用できる。なお、この変形は以下の他の実施の形態においても適用できる。
この実施の形態1において、半導体レーザ素子のn型層に添加する不純物はSに限定されない。p型層に添加する不純物としては、S以外でもドナーとなる元素であれば適用できる。例えば、Se、Si、Snを適用できる。なお、この変形は以下の他の実施の形態においても適用できる。
実施の形態2.
以下に、実施の形態2に係る半導体レーザ素子の製造方法について、実施の形態1とは異なる点を中心に説明する。図10〜図11は、実施の形態2に係る製造方法の特徴部である工程を示す工程断面図である。
[実施の形態2に係る半導体レーザ素子の製造方法]
この比較例に係る製造方法においては、まず、実施の形態1に係る製造方法の図1〜図3に示した工程と同一の工程を実行する。これにより、p型の半導体基板10上にメサストライプ構造部20を形成する。
次に、図10に示すように、メサストライプ構造部20の側面に、MOCVD法によって、p型電流ブロック層(第1のp型電流ブロック層)40、n型電流ブロック層26、p型電流ブロック層(第2のp型電流ブロック層)46及び半絶縁性電流ブロック層48を順次形成し、埋め込み型電流ブロック層50を形成する。
この際には、p型クラッド層12、活性層14及びn型クラッド層16を覆うように、p型電流ブロック層40を形成する。また、p型電流ブロック層40はZnを添加したInPから構成される。n型電流ブロック層26はSを添加したInPから構成される。p型電流ブロック層46はZnを添加したInPから構成される。半絶縁性電流ブロック層48はFeを添加したInPから構成される。
埋め込み型電流ブロック層50を形成した後は、実施の形態1に係る製造方法の図5〜図7に示した工程と同一の工程を実行する。これにより、図11に示す半導体レーザ素子を形成する。
[実施の形態2の効果]
実施の形態2に係る半導体レーザ素子では、実施の形態1の比較例において半絶縁性電流ブロック層28の1層で構成される部分が、p型電流ブロック層46及び半絶縁性電流ブロック層48の2層で構成される。これにより、n型クラッド層16の近傍の領域52において、p型電流ブロック層40と半絶縁性電流ブロック層48との間でZnとFeの相互拡散が発生する場合、ZnとFeの相互拡散はp型電流ブロック層46を介して発生することになる。従って、p型電流ブロック層46の介在により、p型電流ブロック層40から半絶縁性電流ブロック層48にZnが流出することは抑制される。この結果、n型クラッド層16の近傍の領域52において、p型電流ブロック層40のZn濃度の低下を抑制できる。これにより、p型電流ブロック層40とn型クラッド層16の間の電位障壁の低下を抑制できる。
以上の結果、実施の形態2に係る半導体レーザ素子の製造方法を適用することにより、半導体レーザ素子のリーク電流を抑制できる。
実施の形態3.
以下に、実施の形態3に係る半導体レーザ素子の製造方法について、実施の形態1とは異なる点を中心に説明する。図12〜図13は、実施の形態3に係る製造方法の特徴部である工程を示す工程断面図である。
[実施の形態3に係る半導体レーザ素子の製造方法]
実施の形態3に係る製造方法においては、まず、実施の形態1に係る製造方法の図1〜図3に示した工程と同一の工程を実行する。これにより、p型の半導体基板10上にメサストライプ構造部20を形成する。
次に、図12に示すように、メサストライプ構造部20の側面に、MOCVD法によって、p型電流ブロック層(第1のp型電流ブロック層)22、半絶縁性電流ブロック層(第1の半絶縁性電流ブロック層)24、n型電流ブロック層26、p型電流ブロック層(第2のp型電流ブロック層)46及び半絶縁性電流ブロック層(第2の半絶縁性電流ブロック層)48を順次形成し、埋め込み型電流ブロック層52を形成する。
この際には、p型クラッド層12、活性層14及びn型クラッド層16を覆うように、p型電流ブロック層22を形成する。また、p型電流ブロック層22はZnを添加したInPから構成される。半絶縁性電流ブロック層24はFeを添加したInPから構成される。n型電流ブロック層26はSを添加したInPから構成される。p型電流ブロック層46はZnを添加したInPから構成される。半絶縁性電流ブロック層48はFeを添加したInPから構成される。
埋め込み型電流ブロック層52を形成した後は、実施の形態1に係る製造方法の図5〜図7に示した工程と同一の工程を実行する。これにより、図13に示す半導体レーザ素子を形成する。
[実施の形態3の効果]
実施の形態3に係る半導体レーザ素子では、実施の形態1の比較例においてp型電流ブロック層40の1層で構成される部分が、実施の形態1と同様に、p型電流ブロック層22と半絶縁性電流ブロック層24の2層で構成される。また、実施の形態1の比較例において半絶縁性電流ブロック層28の1層を形成した部分が、実施の形態2と同様に、p型電流ブロック層46及び半絶縁性電流ブロック層48の2層で構成される。従って、この実施の形態3の埋め込み型電流ブロック層52は、実施の形態1及び実施の形態2の両方の特徴を有する。このため、この実施の形態3により、実施の形態1及び実施の形態2の両方に係る効果を得られる。
以上の結果、実施の形態3に係る半導体レーザ素子の製造方法を適用することにより、半導体レーザ素子のリーク電流を抑制できる。
実施の形態4.
以下に、実施の形態4に係る半導体レーザ素子の製造方法について、実施の形態1とは異なる点を中心に説明する。図14〜図15は、実施の形態4に係る製造方法の特徴部である工程を示す工程断面図である。
[実施の形態4に係る半導体レーザ素子の製造方法]
実施の形態4に係る製造方法においては、まず、実施の形態1に係る製造方法の図1〜図3に示した工程と同一の工程を実行する。これにより、p型の半導体基板10上にメサストライプ構造部20を形成する。
次に、図14に示すように、メサストライプ構造部20の側面に、MOCVD法によって、n型電流ブロック層(拡散抑制層)54、半絶縁性電流ブロック層(第1の半絶縁性電流ブロック層)56、n型電流ブロック層26及び半絶縁性電流ブロック層(第2の半絶縁性電流ブロック層)28を順次形成し、埋め込み型電流ブロック層58を形成する。
この際には、p型クラッド層12を覆うように、n型電流ブロック層(拡散抑制層)54を形成する。また、n型電流ブロック層(拡散抑制層)54とn型クラッド層16を通る経路から電流がリークすることがないように、n型電流ブロック層(拡散抑制層)54を、n型クラッド層16とは離れるように形成する必要がある。このため、層厚を調整してn型電流ブロック層(拡散抑制層)54を適正な形状にする制御を行なう必要がある。また、n型電流ブロック層(拡散抑制層)54はSを添加したInPから構成される。半絶縁性電流ブロック層56はFeを添加したInPから構成される。n型電流ブロック層26はSを添加したInPから構成される。半絶縁性電流ブロック層28はFeを添加したInPから構成される。
埋め込み型電流ブロック層58を形成した後は、実施の形態1に係る製造方法の図5〜図7に示した工程と同一の工程を実行する。これにより、図15に示す半導体レーザ素子を形成する。
[実施の形態4の効果]
この製造方法においては、上述の通り、p型クラッド層12を覆うように、n型電流ブロック層(拡散抑制層)54を形成する。そして、n型電流ブロック層(拡散抑制層)54上に半絶縁性電流ブロック層56を形成する。従って、p型クラッド層12と半絶縁性電流ブロック層56の間には、n型電流ブロック層(拡散抑制層)54が介在することになる。
n型電流ブロック層(拡散抑制層)54に添加されたSは、ZnのようなII族元素ではなくVI族元素である。そして、VI族元素は、II族元素とは拡散のメカニズムが異なり、I−Sモデルに従わない。従って、n型電流ブロック層(拡散抑制層)54の介在により、p型クラッド層12と、半絶縁性電流ブロック層56及び半絶縁性電流ブロック層28との間でZnとFeが相互拡散するのを抑制できる。この結果、p型クラッド層12から、半絶縁性電流ブロック層56及び半絶縁性電流ブロック層28に、Znが流れ込むことがなくなる。このため、半絶縁性電流ブロック層56及び半絶縁性電流ブロック層28の半絶縁性が劣化するのを防止できる。
以上の結果、実施の形態4に係る半導体レーザ素子の製造方法を適用することにより、半導体レーザ素子のリーク電流を抑制できる。
実施の形態5.
以下に、実施の形態5に係る半導体レーザ素子の製造方法について、実施の形態1とは異なる点を中心に説明する。図16〜図17は、実施の形態5に係る製造方法の特徴部である工程を示す工程断面図である。
[実施の形態5に係る半導体レーザ素子の製造方法]
実施の形態5に係る製造方法においては、まず、実施の形態1に係る製造方法の図1〜図3に示した工程と同一の工程を実行する。これにより、p型の半導体基板10上にメサストライプ構造部20を形成する。
次に、図16に示すように、メサストライプ構造部20の側面に、MOCVD法によって、p型電流ブロック層(拡散抑制層)60、半絶縁性電流ブロック層(第1の半絶縁性電流ブロック層)62、n型電流ブロック層26及び半絶縁性電流ブロック層(第2の半絶縁性電流ブロック層)28を順次形成し、埋め込み型電流ブロック層64を形成する。
この際には、p型クラッド層12を覆うように、p型電流ブロック層(拡散抑制層)60を形成する。また、p型電流ブロック層(拡散抑制層)60はCを添加したAlInAs又はAlGaInAsから構成される。半絶縁性電流ブロック層62はFeを添加したInPから構成される。n型電流ブロック層26はSを添加したInPから構成される。半絶縁性電流ブロック層28はFeを添加したInPから構成される。
埋め込み型電流ブロック層64を形成した後は、実施の形態1に係る製造方法の図5〜図7に示した工程と同一の工程を実行する。これにより、図17に示す半導体レーザ素子を形成する。
[実施の形態5の効果]
この製造方法においては、上述の通り、p型クラッド層12を覆うように、p型電流ブロック層(拡散抑制層)60を形成する。そして、p型電流ブロック層(拡散抑制層)60上に半絶縁性電流ブロック層62を形成する。従って、p型クラッド層12と半絶縁性電流ブロック層62の間には、p型電流ブロック層(拡散抑制層)60が介在することになる。
p型電流ブロック層(拡散抑制層)60に添加されたCは、ZnのようなII族元素ではなくIV族元素である。そして、IV族元素は、II族元素とは拡散のメカニズムが異なり、I−Sモデルに従わないので、p型電流ブロック層(拡散抑制層)60は、n型電流ブロック層(拡散抑制層)54と同様に、p型クラッド層12と、半絶縁性電流ブロック層62及び半絶縁性電流ブロック層28との間でZnとFeが相互拡散するのを抑制できる。この結果、p型クラッド層12から、半絶縁性電流ブロック層62及び半絶縁性電流ブロック層28に、Znが流れ込むことがなくなる。このため、半絶縁性電流ブロック層62及び半絶縁性電流ブロック層28の半絶縁性が劣化するのを防止できる。
以上の結果、実施の形態5に係る半導体レーザ素子の製造方法を適用することにより、半導体レーザ素子のリーク電流を抑制できる。また、p型電流ブロック層(拡散抑制層)60はp型であるため、実施の形態4において形成した拡散抑制層であるn型電流ブロック層(拡散抑制層)54とは異なり、n型クラッド層と離れるように形成する必要はない。このため、実施の形態5では、実施の形態4とは異なり、層厚を調整してp型電流ブロック層(拡散抑制層)60を適正な形状にする制御をわざわざ行なう必要がない。
実施の形態6.
本発明の実施の形態6に係る半導体レーザ素子の製造方法について説明する。図18〜図24は、この実施の形態6に係る製造方法が備える工程を示す工程断面図である。以下、図18〜図24に示す各工程について説明する。
[実施の形態6に係る半導体レーザ素子の製造方法]
この製造方法においては、まず、図18に示すように、MOCVD法により、n型の半導体基板66上に、n型クラッド層68、活性層70及びp型クラッド層72を順次形成する。n型クラッド層68はSを添加したInPから構成される。活性層70は、不純物を含まないInGaAsPから構成されるバリア層、ガイド層及びウェル層を有する多量子井戸(Multiple Quantum Wells:MQW)活性層である。p型クラッド層72はZnを添加したInPから構成される。
そして、これらの層を形成する場合、成長温度は650℃とし、成長圧力は100mbarとする。また、これらの層を形成するための原料ガスとしては、トリメチルインジウム(Trimethylindium:TMI)、トリメチルガリウム(Trimethylgallium:TMG)、フォスフィン(Phosphine:PH3)、アルシン(Arsine:AsH3)、ジエチル亜鉛(Diethylzinc:DEZ)及び二硫化水素(H2S)を用いる。そして、これらの原料ガスの流量をマスフローコントローラー(Mass Flow Controller:MFC)を用いて制御することにより、各層を所望の組成にする。
次に、図19に示すように、p型クラッド層72の上にSiO膜を形成し、リソグラフィー及びエッチングにより、SiO膜をパターニングする。これにより、SiO2膜パターン74を形成する。
次に、図20に示すように、このSiO2膜パターン74をマスクとして、上述したn型クラッド層68、活性層70及びp型クラッド層72をウェットエッチングする。これにより、n型の半導体基板66上に順次形成された、n型クラッド層68、活性層70及びp型クラッド層72を含むメサストライプ構造部76を形成する。
次に、図21に示すように、メサストライプ構造部76の側面に、MOCVD法により、半絶縁性電流ブロック層(第1の半絶縁性電流ブロック層)78、n型電流ブロック層80、半絶縁性電流ブロック層(第2の半絶縁性電流ブロック層)82及びp型電流ブロック層84を順次形成する。これにより、埋め込み型電流ブロック層86を形成する。
そして、半絶縁性電流ブロック層78はFeを添加したInPから構成される。n型電流ブロック層80はSを添加したInPから構成される。また、半絶縁性電流ブロック層82はFeを添加したInPから構成される。p型電流ブロック層84はZnを添加したInPから構成される。
なお、この際には、メサストライプ構造部76の上面(p型クラッド層72の上面)88が、SiO膜パターン74で保護されている。このため、メサストライプ構造部76の上面88に、埋め込み型電流ブロック層86が乗り上げる心配はない。
次に、図22に示すように、SiO膜パターン74を除去する。その後、図23に示すように、p型クラッド層72及び埋め込み型電流ブロック層86上に、Znを添加したInPから構成されるp型コンタクト層90を形成する。そして、図24に示すように、p型コンタクト層90の上面にp型電極92を形成する。さらに、p型の半導体基板66の裏面にn型電極94を形成する。これにより、実施の形態6に係る半導体レーザ素子を形成する。
[実施の形態6の効果]
実施の形態6の効果について説明するために、まず、実施の形態6に対する比較例を説明する。図25〜図26は、実施の形態6の比較例に係る製造方法の特徴部である工程を示す工程断面図である。以下、比較例に係る製造方法の各工程について、実施の形態6に係る製造方法と異なる点を中心に説明する。
この比較例に係る製造方法においては、まず、実施の形態6に係る製造方法の図18〜図20に示した工程と同一の工程を実行する。これにより、n型の半導体基板66上にメサストライプ構造部76を形成する。
次に、図25に示すように、メサストライプ構造部76の側面に、MOCVD法によって、半絶縁性電流ブロック層(第1の半絶縁性電流ブロック層)78、n型電流ブロック層80、半絶縁性電流ブロック層(第2の半絶縁性電流ブロック層)96を順次形成し、埋め込み型電流ブロック層86を形成する。そして、半絶縁性電流ブロック層78はFeを添加したInPから構成される。n型電流ブロック層80はSを添加したInPから構成される。半絶縁性電流ブロック層96はFeを添加したInPから構成される。
この工程では、実施の形態6に係る製造方法(図21に示す工程)とは異なり、p型電流ブロック層84を形成しない。このため、比較例に係る埋め込み型電流ブロック層86においては、実施の形態6に係る埋め込み型電流ブロック層86において半絶縁性電流ブロック層82及びp型電流ブロック層84の2層で構成される部分が、半絶縁性電流ブロック層96の1層で構成される。
埋め込み型電流ブロック層86を形成した後は、実施の形態6に係る製造方法の図22〜図24に示した工程と同一の工程を実行する。これにより、図26に示す、比較例に係る半導体レーザ素子を形成する。
比較例に係る半導体レーザ素子においては、図26に示す領域98において、p型コンタクト層90と半絶縁性電流ブロック層96が接触する。また、p型コンタクト層90にはZnが添加されている。半絶縁性電流ブロック層96及び半絶縁性電流ブロック層78にはFeが添加されている。
このため、領域98においてp型コンタクト層90と、半絶縁性電流ブロック層96及び半絶縁性電流ブロック層78との間ではZnとFeの相互拡散が発生する。この際、p型コンタクト層90からは、半絶縁性電流ブロック層96及び半絶縁性電流ブロック層78にZnが流れ込む。これにより、領域98において半絶縁性電流ブロック層96及び半絶縁性電流ブロック層78の半絶縁性は劣化する。この結果、比較例に係る埋め込み型半導体レーザ素子においては、埋め込み型電流ブロック層86を通る経路から電流がリークする問題が生じる。
一方、実施の形態6に係る半導体レーザ素子では、図24に示すように、比較例において半絶縁性電流ブロック層96の1層で構成される部分が、半絶縁性電流ブロック層82及びp型電流ブロック層84の2層で構成される。これにより、p型コンタクト層90と、半絶縁性電流ブロック層82及び半絶縁性電流ブロック層78との間においてZnとFeの相互拡散が発生する場合、ZnとFeの相互拡散はp型電流ブロック層84を介して発生することになる。
そして、p型電流ブロック層84とp型コンタクト層90の間には界面102が存在する。この界面102は、結晶成長によりp型電流ブロック層84を形成後、SiO膜パターン74の除去工程等を経た後に、再度の結晶成長によりp型電流ブロック層84上にp型コンタクト層90を形成することによって形成されたものである。従って、ZnとFeの相互拡散は、上述のようにp型電流ブロック層84を介して発生する場合、界面102により抑制される。このため、p型コンタクト層90から半絶縁性電流ブロック層82及び半絶縁性電流ブロック層78側にZnが流れ込むことは抑制される。これにより、半絶縁性電流ブロック層82及び半絶縁性電流ブロック層78の半絶縁性が劣化するのを防止できる。
以上の結果、実施の形態6に係る半導体レーザ素子の製造方法を適用することにより、半導体レーザ素子のリーク電流を抑制できる。
実施の形態1に係る製造方法が備える工程を示す工程断面図である。 実施の形態1に係る製造方法が備える工程を示す工程断面図である。 実施の形態1に係る製造方法が備える工程を示す工程断面図である。 実施の形態1に係る製造方法が備える工程を示す工程断面図である。 実施の形態1に係る製造方法が備える工程を示す工程断面図である。 実施の形態1に係る製造方法が備える工程を示す工程断面図である。 実施の形態1に係る製造方法が備える工程を示す工程断面図である。 実施の形態1の比較例に係る製造方法の特徴部である工程を示す工程断面図である。 実施の形態1の比較例に係る製造方法の特徴部である工程を示す工程断面図である。 実施の形態2に係る製造方法の特徴部である工程を示す工程断面図である。 実施の形態2に係る製造方法の特徴部である工程を示す工程断面図である。 実施の形態3に係る製造方法の特徴部である工程を示す工程断面図である。 実施の形態3に係る製造方法の特徴部である工程を示す工程断面図である。 実施の形態4に係る製造方法の特徴部である工程を示す工程断面図である。 実施の形態4に係る製造方法の特徴部である工程を示す工程断面図である。 実施の形態5に係る製造方法の特徴部である工程を示す工程断面図である。 実施の形態5に係る製造方法の特徴部である工程を示す工程断面図である。 実施の形態6に係る製造方法が備える工程を示す工程断面図である。 実施の形態6に係る製造方法が備える工程を示す工程断面図である。 実施の形態6に係る製造方法が備える工程を示す工程断面図である。 実施の形態6に係る製造方法が備える工程を示す工程断面図である。 実施の形態6に係る製造方法が備える工程を示す工程断面図である。 実施の形態6に係る製造方法が備える工程を示す工程断面図である。 実施の形態6に係る製造方法が備える工程を示す工程断面図である。 実施の形態6の比較例に係る製造方法の特徴部である工程を示す工程断面図である。 実施の形態6の比較例に係る製造方法の特徴部である工程を示す工程断面図である。
符号の説明
10 p型の半導体基板
12,72 p型クラッド層
14,70 活性層
16,68 n型クラッド層
20,76 メサストライプ構造部
22,40,46,84 p型電流ブロック層
24,28,48,56,62,78,82,96 半絶縁性電流ブロック層
26,80 n型電流ブロック層
30,50,52,58,64,86 埋め込み型電流ブロック層
34 n型コンタクト層
54 n型電流ブロック層(拡散抑制層)
60 p型電流ブロック層(拡散抑制層)
66 n型の半導体基板
90 p型コンタクト層
102 界面

Claims (9)

  1. p型の半導体基板上に、p型クラッド層、活性層及びn型クラッド層を順次形成する工程と、
    前記p型クラッド層、前記活性層及び前記n型クラッド層をエッチングし、メサストライプ構造部を形成する工程と、
    前記メサストライプ構造部の側面に、p型電流ブロック層、第1の半絶縁性電流ブロック層、n型電流ブロック層及び第2の半絶縁性電流ブロック層を順次形成し、埋め込み型電流ブロック層を形成する工程と、
    前記n型クラッド層及び前記埋め込み型電流ブロック層上に、n型コンタクト層を形成する工程と、
    を備え、
    前記p型電流ブロック層は、前記p型クラッド層、前記活性層及び前記n型クラッド層を覆うように形成し、
    前記p型クラッド層及び前記p型電流ブロック層に、II族元素を添加し、
    前記第1の半絶縁性電流ブロック層及び前記第2の半絶縁性電流ブロック層に、Feを添加することを特徴とする半導体レーザ素子の製造方法。
  2. p型の半導体基板上に、p型クラッド層、活性層及びn型クラッド層を順次形成する工程と、
    前記p型クラッド層、前記活性層及び前記n型クラッド層をエッチングし、メサストライプ構造部を形成する工程と、
    前記メサストライプ構造部の側面に、第1のp型電流ブロック層、n型電流ブロック層、第2のp型電流ブロック層及び半絶縁性電流ブロック層を順次形成し、埋め込み型電流ブロック層を形成する工程と、
    前記n型クラッド層及び前記埋め込み型電流ブロック層上に、n型コンタクト層を形成する工程と、
    を備え、
    前記第1のp型電流ブロック層は、前記p型クラッド層、前記活性層及び前記n型クラッド層を覆うように形成し、
    前記p型クラッド層、第1のp型電流ブロック層及び第2のp型電流ブロック層に、II族元素を添加し、
    前記半絶縁性電流ブロック層に、Feを添加することを特徴とする半導体レーザ素子の製造方法。
  3. p型の半導体基板上に、p型クラッド層、活性層及びn型クラッド層を順次形成する工程と、
    前記p型クラッド層、前記活性層及び前記n型クラッド層をエッチングし、メサストライプ構造部を形成する工程と、
    前記メサストライプ構造部の側面に、拡散抑制層、第1の半絶縁性電流ブロック層、n型電流ブロック層及び第2の半絶縁性電流ブロック層を順次形成し、埋め込み型電流ブロック層を形成する工程と、
    前記n型クラッド層及び前記埋め込み型電流ブロック層上に、n型コンタクト層を形成する工程と、
    を備え、
    前記p型クラッド層に、II族元素を添加し、
    前記第1の半絶縁性電流ブロック層及び前記第2の半絶縁性電流ブロック層に、Feを添加し、
    前記拡散抑制層は、前記p型クラッド層の前記II族元素と、前記第1の半絶縁性電流ブロック層の前記Feの相互拡散を抑制することを特徴とする半導体レーザ素子の製造方法。
  4. 前記拡散抑制層を、n型半導体から構成し、前記n型クラッド層とは離して形成することを特徴とする請求項3記載の半導体レーザ素子の製造方法。
  5. 前記拡散抑制層を、Cが添加された、AlInAs又はAlGaInAsから構成することを特徴とする請求項3記載の半導体レーザ素子の製造方法。
  6. n型の半導体基板上に、n型クラッド層、活性層及びp型クラッド層を順次形成する工程と、
    前記n型クラッド層、前記活性層及び前記p型クラッド層をエッチングし、メサストライプ構造部を形成する工程と、
    前記メサストライプ構造部の側面に、第1の半絶縁性電流ブロック層、n型電流ブロック層、第2の半絶縁性電流ブロック層及びp型電流ブロック層を順次形成し、埋め込み型電流ブロック層を形成する工程と、
    前記p型クラッド層及び前記埋め込み型電流ブロック層上に、p型コンタクト層を形成する工程と、
    を備え、
    前記p型クラッド層、前記p型電流ブロック層及び前記p型コンタクト層に、II族元素を添加し、
    前記第1の半絶縁性電流ブロック層及び前記第2の半絶縁性電流ブロック層に、Feを添加することを特徴とする半導体レーザ素子の製造方法。
  7. 前記半導体基板をInPから構成することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の半導体レーザ素子の製造方法。
  8. 前記埋め込み型電流ブロック層をInP又はAlInAsから構成することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の半導体レーザ素子の製造方法。
  9. 前記II族元素としては、Zn、Mg、Beのいずれかを用いることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の半導体レーザ素子の製造方法。
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